JP6416963B2 - 清掃用シート及び清掃用シートの製造方法 - Google Patents

清掃用シート及び清掃用シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、清掃用シート及び清掃用シートの製造方法に関する。
従来、例えば床面の清掃等に用いられる清掃用シートには、嵩や厚みの向上、摩擦抵抗の低減、ごみの捕集性の向上等のため、凹凸が形成されたものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−13484号公報
清掃用シートに凹凸を付与するための加工方法は、大きく分けてエンボス(圧力)式、ヒートエンボス(熱+圧力)式、超音波式に分けられる。
このうちエンボス(圧力)式は、圧力のみを掛けることによってエンボス加工を行う方式であり、不繊布の反発性を抑える効果が不足し、凹凸形状が残存し難いという問題がある。また、超音波式は、超音波を用いて凹凸を形成する方式であり、コストの面で問題がある。
これに対し、ヒートエンボス(熱+圧力)式は、ヒートエンボス加工により、所定の圧力と熱を同時に加えることによって凹凸を形成する方式であり、低コストで凹凸を形成できる。また、ヒートエンボス(熱+圧力)式は、シートへのエンボス形状の反映が容易であるが、加工の仕方によっては、シート繊維が熱融着を起こし、不繊布ウェブの自由交絡繊維の毛羽立ちが大きく損なわれてしまう。この場合、清掃用シートにおけるごみの捕集は、主としてこの表面のウェブの起毛した繊維によって行われるため、ごみの捕集性を低下させてしまう。特に起毛によって捕集され易い、毛髪や繊維埃等の捕集性を大きく低下させることとなる。
本発明の課題は、凹凸を有しつつ、シート表面のウェブの起毛した繊維が残存した清掃用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
シートが厚み方向に圧縮されたエンボス部を備える清掃用シートであって、
前記エンボス部は、
清掃用シートの両面側が圧縮された両面圧縮部と、片面側が圧縮され、非圧縮面が備えられた片面圧縮部と、が形成され、
前記清掃用シートの一の面側に凸となり、平面部を有する凸エンボスを備え、
前記凸エンボスには、前記平面部の中央に、前記一の面の他面側が圧縮され、前記一の面側に前記非圧縮面が備えられた前記片面圧縮部が形成され、当該片面圧縮部を取り囲んで前記両面圧縮部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、エンボス加工を行いつつ、非圧縮面において起毛を残存させることができ、ごみの捕集性、特に起毛と絡み易い毛髪や繊維埃等の捕集性を向上させることができる。
また、清掃時に床面等に接することとなる凸エンボス上に起毛が残存した非圧縮面が形成されていることから、ごみの捕集性をさらに向上させることができる。
また、凸エンボスの平面部の端部は両面から圧縮されていることから、非圧縮面を形成しつつ、凸エンボスの形状を明確なものとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の清掃用シートにおいて、
前記エンボス部は、前記清掃用シートの前記他面側に凸となる凹エンボスを備えることを特徴とする。
本発明によれば、清掃用シートに凸エンボスと凹エンボスの両方が形成されていることから、シートの嵩や厚みの向上等のエンボス加工の効果を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の清掃用シートにおいて、
前記凹エンボスに、前記一の面側が圧縮され、前記他面側に前記非圧縮面が備えられた前記片面圧縮部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、清掃用シートの両面側に非圧縮面が形成されていることから、清掃用シートのいずれの面を用いて清掃を行う際にも、ごみの捕集性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の清掃用シートにおいて、
前記凹エンボスは平面部を有し、
当該平面部には、その中央に前記片面圧縮部が形成され、当該片面圧縮部を取り囲んで前記両面圧縮部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、凹エンボスの平面部の端部は両面から圧縮されていることから、非圧縮面を形成しつつ、凹エンボスの形状を明確なものとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の清掃用シートにおいて、
前記清掃用シートは矩形状に形成され、前記凸エンボスと、前記凹エンボスと、は前記清掃用シートの長手方向と、短手方向とのいずれの方向においても交互に並ぶように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、規則的に非圧縮面が配置されることとなり、ごみの捕集性をさらに向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の清掃用シートにおいて、
前記エンボス部が形成されていない非エンボス部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、非エンボス部において、広範囲に亘って起毛が残存しているため、ごみの捕集性、特に起毛と絡み易い毛髪や繊維埃等の捕集性をさらに向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の清掃用シートにおいて、
前記清掃用シートは矩形状に形成され、複数の前記非エンボス部が、前記清掃用シートのいずれかの辺に沿った列状に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、非エンボス部が清掃用シートのいずれかの辺と平行な列状に配置されているため、当該辺と垂直に清掃用シートを動かした際に、広範囲に対し非エンボス部による清掃を行うことができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の清掃用シートにおいて、
前記非エンボス部は多列状に配置され、各列に配置された前記非エンボス部は、互い違いに並ぶように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記いずれかの辺と垂直な方向に清掃用シートを動かして清掃を行った場合に、床面を隙間なく非エンボス部が通過することとなり、ごみの捕集性をさらに向上させることができる。
請求項に記載の発明は、
シートの両面側から圧力を加えることによって前記両面圧縮部を形成し、シートの片面側から圧力を加えることによって前記片面圧縮部を形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の清掃用シートの製造方法である。
本発明によれば、容易に請求項1から8のいずれか一項に記載の清掃用シートを製造することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の清掃用シートの製造方法において、
圧力と同時に熱を加えることを特徴とする。
本発明によれば、さらに容易に請求項1から8のいずれか一項に記載の清掃用シートを製造することができる
本発明によれば、凹凸を有しつつ、シート表面のウェブの起毛した繊維が残存した清掃用シートを提供することができる。
実施形態にかかる清掃用シートの一例を示す平面図である。 図1のII−II部分の拡大図である。 図2のIII-III部における断面図である。 実施形態にかかる清掃用シートの製造におけるエンボス加工工程を示す図である。 従来の清掃用シートの製造におけるエンボス加工工程を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である清掃用シート100について説明する。但し、発明の範囲は図示例に限定されず、あくまで特許請求の範囲の記載を基に判断される。
なお、以下においては、図1に示したように、X方向、Y方向及びZ方向並びに前後、左右及び上下を定めて説明する。なお、Z方向においては、図1における図面手前側を上、図面奥側を下とする。
(実施形態の構成)
本実施形態に係る清掃用シート100は、複数枚の原紙がプライ加工(積層)されたものであり、図1に示すように、X方向に長い矩形状に形成されている。具体的には、清掃用シート100は、X方向(長手方向)250mmから300mm、好ましくは260mmから290mm、Y方向(短手方向)180mmから230mm、好ましくは200mmから210mmに形成される。
また、清掃用シート100は、エンボス加工が施されたエンボス部1とエンボス加工が施されていない非エンボス部2……とを備えている。
清掃用シート100は、例えばフロアワイパーに、当該フロアワイパーのヘッド部の長手方向に清掃用シート100の長手方向が一致するように取り付けられる。
そしてこの場合、主として清掃用シートのY方向、すなわち短手方向にこれを動かして清掃を行うこととなる。
(シート構造)
清掃用シート100は、例えばウェットシートである場合、親水性繊維層としての内層と、疎水性繊維層としての外層と、を備えて形成されている。
内層は、後述する外層に挟まれた中間層であり、主として親水性繊維により形成されており、この親水性繊維に薬液が含浸されている。なお、親水性繊維としては、例えば、パルプ、綿、麻などの天然繊維又はレーヨン、アセテートなどのセルロース系化学繊維が適用されるが、保水性を維持する観点からパルプを適用することが好ましい。
また、内層は、親水性繊維のみで構成することが好ましいが、疎水性繊維が適宜含有されていてもよい。
内層に含浸させた薬液は、清掃用シート100の使用時に外層を介して清掃用シート100の表面ないし裏面から放出される。なお、薬液としては、エタノールなどの低級アルコールと、塩化ベンザルコニウムなどの界面活性剤や殺菌剤と、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)と、を水に溶かしたものが例として挙げられる。
外層は、清掃用シート100の表面層と裏面層とを形成する層であり、主に疎水性繊維により形成されている。疎水性繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどを主成分とする化学繊維が適用される。
なお、ポリエチレンテレフタレート繊維の配合率は80%以上であることが好ましく、その繊維径は、3.3dtex以上であることが好ましい。繊維径を3.3dtex以上とすることで、繊維の剛性(クッション性)が向上し、軽い力でも操作できるようになる。また、3.3dtex以上の太い繊維径のポリエチレンテレフタレート繊維により、繊維間空隙が確保され、毛細管現象が起きにくく、内層から外層に薬液が出てしまうことを防止することができる。
なお、上記においては、清掃用シート100が薬液を含浸させたウェットシートである場合について述べたが、清掃用シート100は薬液を含浸させていないドライシートであってもよい。この場合、内層についても親水性繊維を用いる必要はなく、例えばポリプロピレン等の疎水性繊維を主成分として形成することができる。
また、その他の清掃用シート100のシート構造についても、適宜変更が可能である。
(エンボス部)
エンボス部1は、後述する非エンボス部2……を除いて清掃用シート100の全面にエンボス加工を施して形成されている。
エンボス部1には、図2及び図3に示すように、図1における上面側に凸型となる凸エンボス11……と、図1における下面側に凸型、すなわち図1における上面側に凹型となる凹エンボス12……と、が形成されている。
凸エンボス11……と、凹エンボス12……とは、図2に示しようにX方向、Y方向のいずれにおいても交互に並ぶように互い違いに配置されている。これによって、規則的に後述の非圧縮面141……が配置されることとなり、ごみの捕集性を向上させることができる。
なお、凸エンボス11……と凹エンボス12……とは、凸エンボス11……が清掃用シートのいずれか一の面側に凸となり、凹エンボス12……がその他面側に凸となるように形成されていればよい。上記においては、一の面側を上面側とし、その他面側を下面側としたが、上下の区別は説明の便宜のためのものに過ぎない。
互い違いに配置された、凸エンボス11……と凹エンボス12……との間には、中間部13が形成されている。中間部13は、凸エンボス11……及び凹エンボス12……が形成されていない部分であり、このため、中間部13は、Z方向において、凸エンボス11……よりも低く、凹エンボス12……よりも高い位置となる。
なお、上記のようなエンボスパターンとすることは必須ではなく、ごみの捕集性を向上するという効果は弱まるものの、凸エンボス11……又は凹エンボス12……が一列に並んでいるエンボスパターンや、不規則に並んでいるエンボスパターンとしてもよい。また、例えば、凸エンボス又は凹エンボスのいずれかのみが備えられるようにすることも可能である。
(凸エンボス)
凸エンボス11……は、図2に示すように、平面視において、X方向に幅が狭く、Y方向中央部にくびれ部を有する、所謂ひょうたん形に形成されている。なお、ごみの捕集性の観点からは上記の形状が好ましいが、凸エンボス11……の形状としてはこれに限られず、例えば、円形、楕円形、多角形等種々の形状に形成することが可能である。また、各形状を組み合わせたものとしてもよい。
凸エンボス11……は、X方向2mmから5mm、好ましくは3mmから4mm、Y方向5mmから10mm、好ましくは6mmから8mm、Z方向(中間部13からの高さ)0.5mmから2mm、好ましくは0.7mmから1.5mmに形成される。
凸エンボス11……は、清掃用シート100の図1における上面側に凸となるように形成され、図3に示すように略台形状の断面形状を有し、上部に上部平面部111……が形成されている。
(上部平面部)
上部平面部111……は、図3に示すように、凸エンボス11……の上部に形成された略平面上の部分であり、中央部に後述の片面圧縮部14……が形成されている。
(凹エンボス)
凹エンボス12……は、図2に示すように、平面視において凸エンボス11……と略同一の形状となる所謂ひょうたん形に形成されている。なお、凹エンボス12……の形状としてはこれに限られず、種々の形状に形成することが可能であり、凸エンボス11……と異なる形状としてもよい。
凹エンボス12……は図1における下方に凸となるように形成され、図3に示すように略台形状の断面形状を有し、下部に下部平面部121……が形成されている。
(下部平面部)
下部平面部121……は、図3に示すように、凹エンボス12……の下部に形成された略平面上の部分であり、中央部に後述の片面圧縮部14……が形成されている。
(片面圧縮部)
片面圧縮部14……は、凸エンボス11……の上部平面部111……及び凹エンボス12……の下部平面部121……に形成された、片面側しか圧縮されておらず、他面側に起毛が多く残存した非圧縮面141……が形成された部分である。上部平面部111……においては、下面側が圧縮され、上面側に非圧縮面141……が形成され、下部平面部121……においては、上面側が圧縮され、下面側に非圧縮面141……が形成されている。
片面圧縮部14……は、図2及び図3に示すように、上部平面部111……及び下部平面部121……において、その全体ではなく、端部付近を残して中央部に形成されており、上部平面部111……及び下部平面部121……の中央部を除いた部分は両面から圧縮されている。これによって、非圧縮面141……を形成しつつ、凸エンボス11……及び凹エンボス12……の形状を明確なものとすることができる。
なお、片面圧縮部14……の形状は、上記のものには限られず、例えば、凸エンボス11……及び凹エンボス12……の形状を明確なものとするという効果は弱まるものの、上部平面部111……及び下部平面部121……の全面に形成することも可能である。
(非圧縮面)
非圧縮面141……は、上部平面部111……上面側及び下部平面部121……下面側の、片面圧縮部14……に対応する部分に形成された、エンボス加工時の圧縮がなされていない面であり、起毛が多く残存している。なお、非圧縮面141……は、全く圧縮がなされていない場合に限られず、起毛が残存する程度に、エンボス部1の他の部分と比較して軽度な圧縮がなされていてもよい。
なお、具体的には、非圧縮面141……は、起毛がZ方向に1〜3mm程度の高さで残存するように形成されている。これに対し、エンボス部1の他の部分は、起毛がZ方向に0.2〜0.6mm程度の高さとなるように圧縮がなされている。
なお、上記においては、凸エンボス11……及び凹エンボス12……の両者に片面圧縮部14……が形成された場合について述べたが、凸エンボス11……又は凹エンボス12……のいずれかのみに片面圧縮部14……が形成されるようにしてもよい。この場合、清掃用シート100のいずれかの面にしか非圧縮面141……が形成されなくなることから、清掃時には当該面を床面等に向けて清掃用シート100を使用することとなる。
(両面圧縮部)
エンボス部1のうち、片面圧縮部14……以外の部分については両面から圧縮がなされており、両面圧縮部15を形成している。
(非エンボス部)
非エンボス部2……は、図1に示すように、清掃用シート100のエンボス加工が施さていない部分である。
なお、非エンボス部2……の両面側は、全く圧縮がなされていない場合に限られず、起毛が残存する程度に、エンボス部1の圧縮がなされている部分と比較して軽度な圧縮がなされていてもよい。
非エンボス部2……は、図1に示すように、X方向、すなわち清掃用シート100の長辺に沿った列状に複数箇所配置されている。本実施形態においては、X方向に沿った2列の列状に配置したが、非エンボス部2……の配置はこれには限られず、3列以上の列状に配置してもよく、また、必ずしも列状に配置されていなくてもよい。
非エンボス部2……は、図1に示すように平面視V字状に形成され、右方向又は左方向、すなわち矩形状の清掃用シート100の長辺に向いた凹状となるように配置されている。なお、非エンボス部2……の平面視における形状としては、V字状に限られず、任意の形状を選択可能であるが、ごみの捕集性の観点から、清掃用シート100の長辺に向いた凹状の形状となることが好ましく、例えば、U字状やコ字状としてもよい。
これによって、清掃用シート100をY方向、すなわち清掃用シート100の短辺と平行な方向に動かして清掃を行った場合に、動かす方向側に凹状の形状となるように非エンボス部2が形成されているため、当該凹状の部分にごみが溜まり、ごみの捕集性を高めることができる。
なお、非エンボス部2……は、清掃用シート100の長辺と平行な方向に動かして清掃を行うことを念頭に、矩形状の清掃用シート100の短辺に向いた凹状の形状となるように形成してもよい。
非エンボス部2……の大きさとしては、X方向40mmから70mm、好ましくは50mmから60mm、Y方向30mmから60mm、好ましくは40mmから50mmに形成される。
非エンボス部2……は、図1に示すように列ごとにX方向の位置がずれ、互い違いとなるように配置されている。これによって、清掃用シート100をY方向、すなわち清掃用シート100の短辺と平行な方向に動かして清掃を行った場合に、床面を隙間なく非エンボス部2……が通過することとなり、ごみの捕集性を高めることができる。
なお、非エンボス部2……は、清掃用シート100の長辺と平行な方向に動かして清掃を行うことを念頭に、清掃用シート100の短辺と平行な多列状に、互い違いに配置することも可能である。
(清掃用シートの製造方法)
次に、清掃用シート100の製造方法について説明する。
清掃用シート100は、所定の過程を経て形成された複数枚の原紙がプライ加工されて形成されたシートに対し、以下のようにしてエンボス加工を施すことによって形成される。
なお、エンボス加工以外の工程については、公知の任意の方法を使用可能であるため、説明を省略する。
本実施形態においては、エンボス加工工程としてヒートエンボス加工を用いる。具体的には、温度80℃から130℃、好ましくは90℃から110℃、エンボス圧0.2MPaから1.0MPa、エンボスロールスピード30から50m/分という条件下で、エンボス加工がなされる。
上記温度でヒートエンボス加工を行うことによって、繊維を固着させずに起毛を残す加工が施される。温度を上げ過ぎると繊維がロール側へ融着し、転写時に剥がれない又は起毛部の毛羽逆立ちという操業状態につながる。
また、上記エンボス圧でヒートエンボス加工を行うことによってエンボスの輪郭の際立ちが明確となる。エンボス圧が低いと不明瞭なエンボスとなり、エンボス圧が高すぎるとシートに切れ目が生じたりロールが傷んだりする原因となる。
また、上記エンボスロールスピードはエンボスの当り状況をみて増減される。
なお、エンボス加工は、必ずしもエンボスロールによって行われる必要はなく、平版プレートによって行われてもよい。この場合、0.5秒〜2.0秒間の圧縮が行われることが好ましい。
なお、エンボス加工工程においては、必ずしもヒートエンボス加工が行われる必要はなく、圧力のみによるエンボス加工によることも可能である。
本実施形態においては、図4に示したエンボスロールER1を用いてエンボス加工が行われる。これによって、図5に示した従来のエンボスロールER2を用いてエンボス加工を行う場合と異なり、片面圧縮部14……を形成することができる。具体的には、以下の通りである。
清掃用シート100のエンボス加工に用いられるエンボスロールER1は、図4に示すように、大部分において上部ロールER11の凹凸と下部ロールER12の凹凸とが、大きな隙間が生じずに組み合わさるように形成されているが、上部ロールER11の凸エンボス11……に形成される片面圧縮部14……に対応する部分には凹部が形成され、当該部分については、上部ロールER11と下部ロールER12とが組み合わさらず、上部ロールER11とシートとの間に間隙が生じるように形成されている。これによって、当該部分についてはシートの上面側が圧縮されず非圧縮面141……となり、片面圧縮部14……が形成されることとなる。
また、下部ロールER12の凹エンボス12……に形成される片面圧縮部14……に対応する部分には凹部が形成され、当該部分については、上部ロールER11と下部ロールER12とが組み合わさらず、下部ロールER12とシートとの間に間隙が生じるように形成されている。これによって、当該部分についてはシートの下面側が圧縮されず非圧縮面141……となり、片面圧縮部14……が形成されることとなる。
なお、片面圧縮部14……の非圧縮面141……側については、必ずしも全く圧縮されない場合に限られず、起毛が残存する程度に軽度に圧縮されてもよい。
また、エンボスロールER1は、上部ロールER11及び下部ロールER12の、非エンボス部2……に対応する部分には、共に凹部が形成され、上部ロールER11と下部ロールER12とが組み合わさらず、当該部分については、上部ロールER11とシートとの間及び下部ロールER12とシートとの間に間隙が生じるように形成されている。これによって、当該部分については、シートの上面側、下面側のいずれも圧縮されず、非エンボス部2が形成される。なお、非エンボス部2……の両面についても、必ずしも全く圧縮されない場合に限られず、起毛が残存する程度に軽度に圧縮されてもよい。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、エンボス加工によってシートに凹凸を形成しつつ、非圧縮面141……において起毛を残存させることができる。これによって、ごみの捕集性、特に起毛と絡み易い毛髪や繊維埃等の捕集性を向上させることができる。
また、清掃の際に床面等に接することとなる凸エンボス11……及び凹エンボス12……の両者に起毛が残存した非圧縮面141……が形成されることから、いずれの面を用いて清掃を行った場合においても、ごみの捕集性を向上させることができる。
また、非圧縮面141……は上部平面部111……の中央部に形成され、上部平面部111……の端部は、両面から圧縮されている。また、非圧縮面141……は下部平面部121……の中央部に形成され、下部平面部121……の端部は、両面から圧縮されている。これによって、非圧縮面141……を形成しつつ、凸エンボス11……及び凹エンボス12……の形状を明確なものとすることができる。また、凸エンボス11……又は凹エンボス12……の平面部の両面から圧縮された端部によって、砂塵やハウスダストといった微細なごみに対する捕集性も高めることができる。
また、凸エンボス11……及び凹エンボス12……によって、清掃用シート100の両面側に、凸状のエンボスが形成されることから、シートの嵩や厚みの向上等のエンボス加工の効果を高めることができる。
また、凸エンボス11……と、凹エンボス12……とが、X方向及びY方向のいずれにおいても交互に並ぶように互い違いに配置されることから、規則的に非圧縮面141……が配置されることとなり、ごみの捕集性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、清掃用シート100には非エンボス部2……が形成されており、非エンボス部2……において、広範囲に亘って起毛が残存しているため、ごみの捕集性、特に起毛と絡み易い髪の毛や繊維埃等の捕集性をさらに向上させることができる。
また、非エンボス部2……が、清掃用シート100の長辺と略平行な列状に配置されていることをから、清掃用シート100を長辺と垂直な方向に動かして清掃を行った際に、広範囲に亘って、非エンボス部2……による清掃を行うことができる。
また、非エンボス部2……は、多列状に互い違いに並ぶように配置されていることから、清掃用シート100を長辺と垂直な方向に動かして清掃を行った際に、床面を隙間なく非エンボス部2……が通過することとなり、ごみの捕集性を向上させることができる。
また、非エンボス部2……は、平面視において、清掃用シート100の長辺に向けて凹状となる形状に形成されていることから、清掃用シート100を長辺と垂直な方向に動かして清掃を行った場合に、動かす方向側に向いて凹状の形状となるように非エンボス部2……が形成されていることとなり、当該凹状の部分にごみが溜まり、ごみの捕集性を高めることができる
100 清掃用シート
1 エンボス部
11 凸エンボス
111 上部平面部(平面部)
12 凹エンボス
121 下部平面部(平面部)
14 片面圧縮部
141 非圧縮面
15 両面圧縮部
2 非エンボス部

Claims (10)

  1. シートが厚み方向に圧縮されたエンボス部を備える清掃用シートであって、
    前記エンボス部には、
    清掃用シートの両面側が圧縮された両面圧縮部と、片面側が圧縮され、非圧縮面が備えられた片面圧縮部と、が形成され、
    前記清掃用シートの一の面側に凸となり、平面部を有する凸エンボスを備え、
    前記凸エンボスには、前記平面部の中央に、前記一の面の他面側が圧縮され、前記一の面側に前記非圧縮面が備えられた前記片面圧縮部が形成され、当該片面圧縮部を取り囲んで前記両面圧縮部が形成されていることを特徴とする清掃用シート。
  2. 前記エンボス部は、前記清掃用シートの前記他面側に凸となる凹エンボスを備えることを特徴とする請求項1に記載の清掃用シート。
  3. 前記凹エンボスに、前記一の面側が圧縮され、前記他面側に前記非圧縮面が備えられた前記片面圧縮部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の清掃用シート。
  4. 前記凹エンボスは平面部を有し、
    当該平面部には、その中央に前記片面圧縮部が形成され、当該片面圧縮部を取り囲んで前記両面圧縮部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の清掃用シート。
  5. 前記清掃用シートは矩形状に形成され、前記凸エンボスと、前記凹エンボスと、は前記清掃用シートの長手方向と、短手方向と、のいずれの方向においても交互に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  6. 前記エンボス部が形成されていない非エンボス部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  7. 前記清掃用シートは矩形状に形成され、複数の前記非エンボス部が、前記清掃用シートのいずれかの辺に沿った列状に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の清掃用シート。
  8. 前記非エンボス部は多列状に配置され、各列に配置された前記非エンボス部は、互い違いに並ぶように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の清掃用シート。
  9. シートの両面側から圧力を加えることによって前記両面圧縮部を形成し、シートの片面側から圧力を加えることによって前記片面圧縮部を形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の清掃用シートの製造方法。
  10. 圧力と同時に熱を加えることを特徴とする請求項9に記載の清掃用シートの製造方法。
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