以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態のアドバイス表示装置により撮影者へ示されるアドバイス画面の概念を示す図である。本実施形態のアドバイス画面では、撮影機材と撮影設定を独立ではなく、組み合わせた条件で提示する。
そして、アドバイス画面は、撮影設定の負担を横軸、撮影機材の負担を縦軸にした2次元座標上で、組み合わせた条件を配置する。縦軸の撮影機材の負担度合い(購入費用)では、上にいくほど費用負担が高くなる。撮影機材としては、交換レンズ、フラッシュ、三脚等である。
横軸の撮影設定の負担度合いでは、右方向に行くほど設定あるいは設定後の操作負担が高くなる。なお、具体的な撮影機材と撮影設定は、撮影環境に応じて適当なものが選択されて、表示される。つまり、全ての撮影機材や撮影設定が、被写体と無関係に表示されるわけではない。ここでは、一般的な表示パネルで表現しやすいように、縦横2軸表示で単純化している。もちろん、大型パネルや3Dパネル採用時に、操作負担をさらに時間的な負担や労力的な負担に分けるなどして、3軸にしたりする応用もあり得る。
各四角のエリアが、撮影機材と撮影設定の組み合わせ条件を示す1つ1つのエリアである。左下隅のAC1が、基本条件であって、撮影機材が基本システムで、撮影設定がオートの場合である。基本システムは、例えばレンズが標準レンズである。
AC2は、撮影機材が基本システムで、撮影設定が1つ変更になった場合である。例えば、撮影設定として露出補正が設定された場合である。AC3は、撮影機材が基本システムで、撮影設定が2つ変更になった場合である。例えば、露出補正に加えて、絞り優先が設定された場合である。
AC4は、撮影機材の標準レンズが新規レンズa(5万円未満)に交換された場合である。撮影設定はオートのままである。AC5は、撮影機材が標準レンズから新規レンズb(5〜10万円)に交換された場合である。撮影設定はオートのままである。
以下に、上記概念で示したアドバイス画面の実際の例と、それを表示するアドバイス表示装置を具体的に説明する。ここでは、撮影者をステップアップさせるためにアドバイスを様々に変化させているが、撮影状況で変化させる場合、撮影者の経験で変化させる場合、いずれか、または、両方のロジックが有り得ることは言うまでもない。
〈第1実施形態〉
第1実施形態は、カメラ単体で、アドバイス表示装置を実現する例である。図2は、第1実施形態のアドバイス表示装置が搭載されるカメラ1のブロック図である。カメラ1は、交換レンズ式のカメラであって、カメラボディ(カメラ本体とも称す)10とカメラボディ10に接続されるレンズ300を有する。カメラボディ10には、フラッシュ310も追加して接続可能である。
カメラボディ10は、制御部20、記憶部30、撮像部40、画像処理部42、操作部44、タッチパネル46、時計48、位置検出部50、マイク52、表示部54等を有する。
制御部20は、カメラ1全体を統括的に制御する制御部である。制御部20は、CPUと制御プログラムを有し、制御プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理により、各制御処理を実行する。
記憶部30は、画像データ30a、負担度合いテーブル30b及びその他データを不揮発的に記憶する。記憶部30は、例えば、フラッシュメモリである。画像データ30aは、カメラ1で撮影された画像データである。
負担度合いテーブル30bは、撮影機材の負担度合い及び撮影設定の負担度合いが、それぞれ記載される表である。撮影機材の負担度合いとは、カメラボディ10に装着が可能な撮影機材の種類と購入負担費用を示すものである。撮影設定の負担度合いとは、カメラボディ10に用意された撮影設定の種類と当該設定の手間を示すものである。詳細は、図7、図8で説明する。
撮像部40は、不図示の撮像素子や撮像回路を有し、レンズ300により結像される被写体像を光電変換し画像データとして出力する。画像処理部42は、画像データに補間処理、γ処理、ホワイトバランス処理、圧縮処理等の各種処理を施す。圧縮等処理がされた画像データは、記憶部30に画像データ30aとして保存される。
操作部44は、カメラボディ10に設けられたボタンやダイヤル類で、撮影者の入力操作を受け付けて、制御部20に通知する。操作部44から、現に使用する撮影者の情報が入力されると、その撮影者情報を制御部20に通知する。カメラ1は複数人で使用される可能性があり、撮影者ごとにアドバイス内容を異ならせる必要があるからである。
タッチパネル46は、表示部54に一体的に設けられ、画面上で撮影者の入力操作を受け付け、制御部20に通知する。操作部44とタッチパネル46により、撮影者から撮影設定の指示が行われる。
時計48は、現在時刻の表示や撮影日時等を記録するためのもので、撮影日時は画像データ30aにタグデータの一部として記録される。位置検出部50は、GPSにより撮影位置を特定して、制御部20に通知する。撮影位置は画像データ30aにタグデータの一部として記録される。
マイク52は、音声収録するもので、動画記録時には収録された音声が、画像データ30aに付帯して記憶部30に記憶される。また、マイク52は、後述する撮影環境判定用にも音声収録を行い、被写体判定の援助とする。
表示部54は、LCD等から構成される画像表示部である。撮影時には、表示部54にライブビューが表示され、再生時には、画像データ30aに基づく画像が表示される。また、撮影時には、指示に基づき、表示部54にはアドバイス画面が表示される。
制御部20は、前述したCPUによる処理機能として、撮影制御部100、記録制御部102、撮影環境判定部110、アドバイスコンテンツ決定部120、表示制御部122を有する。撮影制御部100は、AE機能やAF機能を有し、撮影時に、レンズ300、撮像部40、画像処理部42等を制御する。また、撮影制御部100は、操作部44とタッチパネル46から入力された撮影設定に応じて、レンズ300、撮像部40、画像処理部42等を制御する。
記録制御部102は、画像処理部42から出力された画像データを記憶部30の所定領域に記録する制御を行う。撮影環境判定部110は、機材判定部112、撮影設定判定部114、被写体判定部116を有し、現在の撮影されている環境を判定する。
機材判定部112は、カメラ1に接続されている撮影機材、例えば、レンズ300の種類、フラッシュ310の種類等を、各撮影機材からカメラボディ10に通知される信号に基づき判定する。機材判定部112は、カメラボディ10に接続されたレンズ300やフラッシュ310から通知される種別を示すコードに基づき、接続された撮影機材の種類を判定する。なお、三脚等のカメラボディ10に信号が通知されない機材は、撮影者により所定の画面上で接続が入力され、機材判定部112は、入力情報を登録する。
そして、機材判定部112は、撮影者と撮影機材の情報を記憶部30に記録する。記憶部30には、前述した操作部44から入力された撮影者と対応して使用された撮影機材情報が、逐次記憶されていく。これは、後述するアドバイスコンテンツとして、現撮影者にとって未使用の撮影機材の方を表示するために、過去に使用した撮影機材の扱いを変えるためである。
撮影設定判定部114は、操作部44とタッチパネル46から入力された撮影設定の内容を判定する。また、撮影設定判定部114は、撮影者と撮影設定を記憶部30に記録する。記憶部30には、撮影者と対応して使用された撮影設定情報が逐次記憶されていく。なお、撮影設定情報には、その時の撮影機材情報も含まれる。上述した撮影機材と同様に、アドバイスコンテンツとして、未経験の撮影設定の方を表示するために、経験済の撮影設定の扱いを変えるためである。もちろん、表示の順番のみならず、大きさやタイミングなど、アドバイスの優先度などを変える応用を行ってもよい。
被写体判定部116は、画像データに基づき被写体の種類や撮影シーンを判定する。被写体判定部116は、顔検出部を有し、画像の人物の有無を判定する。また、被写体判定部116は、マイク52により収録される音声で、子供の声や波音があれば、例えば運動会や海等と判定する。また、被写体判定部116は、撮影シーンを夜景と判定する場合には、撮影日時を判定材料として利用してもよい。
アドバイスコンテンツ決定部120は、撮影環境判定部110の各判定に基づき、負担度合いテーブル30bの撮影機材と撮影設定の中から、それぞれ推奨する撮影機材と撮影設定を選択し、推奨内容(以下、アドバイスコンテンツあるいはコンテンツと略す)を決定する。
具体的には、アドバイスコンテンツ決定部120は、撮影環境判定部110により判定される現在の撮影環境に基づき、負担度合いテーブル30bに基づき、現在の撮影機材と撮影設定を基準として負担の少ない順に、1以上の推奨する撮影機材及び撮影設定を決定する。
そして、アドバイスコンテンツ決定部120は、撮影機材及び撮影設定の決定に際して、記憶部30から,現撮影者による使用済の機材や経験済の撮影設定を読み出して、現撮影者の使用済の機材や経験済の撮影設定については、負担度を下げるようにする。なお、複数回以上使用された撮影機材や撮影設定についてだけを、負担度を下げるようにしてもよい。
さらに、アドバイスコンテンツ決定部120は、実際に行われた撮影機材と撮影設定の組み合わせについては、アドバイスコンテンツから除外するようにしてもよい。実際に行われた撮影機材と撮影設定の組み合わせについては、アドバイスする意味が少ないからである。なお、逆に、アドバイスコンテンツ決定部120は、使用済の機材や経験済の撮影設定の負担度を下げない、あるいはその組み合わせを除外しないように、予め設定しておいてもよい。
更に、アドバイスコンテンツ決定部120は、決定した撮影機材及び撮影設定を現在の撮影画像に適用した場合に、予想されるサンプル画像を生成する。例えば、推奨する撮影機材(アドバイスコンテンツ)が画角の異なるレンズである場合には、アドバイスコンテンツ決定部120は、サンプル画像として、現在の撮影画像に異なる画角の範囲を重畳した画像を生成する。
アドバイスコンテンツ決定部120は、生成したサンプル画像をアドバイスコンテンツとするアドバイス画像を生成する。なお、アドバイスコンテンツ決定部をアドバイス決定部とも略す。表示制御部122は、生成されたアドバイス画像をアドバイス画面として表示部54に表示するよう制御する。
図3は、撮影シーンの一例を示す図である。撮影者が、室内で、被写体として机に置かれた静物(花瓶)を撮影する場面である。図4Aは、表示部54に表示されるライブビューである。ライブビュー画面の右上にアドバイスコンテンツ画面表示を指示するための「ひと工夫」ボタンが表示される。
図4Bは、「ひと工夫」ボタンが押下され、アドバイスコンテンツが表示されたアドバイス画面である。コンテンツSC1は、現在の基本形、ライブビューである。図1のAC1に相当する。
コンテンツSC3は、撮影機材として決定されたマクロレンズaによるサンプル画像である。マクロレンズaで近接撮影した場合の撮影範囲Pをライブビューに重畳した画像である。図1のAC4に相当する。アドバイスコンテンツ決定部120が、被写体を室内の静物撮影と判定し、近接撮影に適した撮影機材の中で、価格の安い機材として、マクロレンズaを推奨する。
コンテンツSC2は、撮影設定として露出補正が設定されたサンプル画像である。図1のAC2に相当する。アドバイスコンテンツ決定部120は、撮影環境判定部110の各判定に基づき、負担度合いテーブル30bの撮影設定から、推奨する撮影設定として、露出補正を決定する。アドバイスコンテンツ決定部120は、室内の静物撮影では、撮影設定として、露出補正が簡単でかつ有用と決定する。コンテンツSC2は、−1段分露出補正がされたように、ライブビューのゲインを下げた画像である。
図4Cは、図4Bの画面で、コンテンツSC3がタッチされて選択される様子を示す画面である。図4Dは、選択されたコンテンツSC3の詳細内容である詳細アドバイスコンテンツが表示された画面である。アドバイス画面中で1のアドバイスコンテンツが選択されると、そのアドバイスコンテンツの詳細が表示される。具体的な撮影アドバイスや、レンズ情報・レンズの入手方法等が示されたアドバイス画面が表示される。アドバイスコンテンツの詳細内容のデータは、記憶部30に記憶されている。
図5は、第1実施形態における、アドバイス画面表示処理の手順を説明するフローチャートである。制御部20は、撮影モードであるかを判断する(ステップS10)。制御部20は、撮影モードでないと判断すると(ステップS10No)、再生処理を実行する(ステップS12)。再生処理の説明は省略する。
制御部20は、撮影モードであると判断すると(ステップS10Yes)、撮像・集音を開始する(ステップS14)。制御部20は、ライブビューを表示部54に表示する(ステップS16)。
機材判定部112は、カメラボディ10に現在装着されている撮影機材とその種類を判定する(ステップS18)。被写体判定部116は、撮影状況を判定する(ステップS20)。被写体判定部116は、被写体を特定するのに利用するために、撮影日時、撮影場所、音声等の情報から、撮影状況を判定する。
被写体判定部116は、撮影状況の判定結果とライブビューの画像から、現に撮影されている被写体の種類を判定する(ステップS22)。被写体の種類とは、例えば、「室内静物」、「花・植物」、「人物」、「風景・自然」、「スポーツ」等である。
制御部20は、撮影者を判定する(ステップS24)。機材判定部112は、記憶部30記憶された情報から、現撮影者による使用済の撮影機材の情報を読み出す(ステップS26)。撮影設定判定部114は、記憶部30記憶された情報から、現撮影者による経験済の撮影設定の情報を読み出す(ステップS28)。ここで、経験済の撮影設定情報には、対応する撮影機材の情報も含まれる。
撮影設定判定部114は、操作による制御切換えが有ったかを判定する(ステップS30)。前述した、撮影者による操作部44やタッチパネル46による撮影設定の変更の有無を判定する。撮影設定判定部114は、操作による制御切換えがないと判定すると(ステップS30No)、ステップS34に進む。
撮影設定判定部114は、操作による制御切換えが有ったと判定すると(ステップS30Yes)、撮影設定の具体的な内容を判定する(ステップS32)。撮影設定の具体的な内容とは、「露出補正」、「絞り優先」、「SS(シャッタースピード)優先」、「MF(マニュアルフォーカス)」等々である。
制御部20は、撮影者からアドバイス画面表示指示がされたかを判断する(ステップS34)。アドバイス画面表示指示とは、例えば、前述した図4Aで示した「ひと工夫」ボタンへのタッチ操作である。
制御部20は、撮影者からアドバイス画面表示指示がされないと判断すると(ステップS34No)、ステップS38に進む。制御部20は、撮影者からアドバイス画面表示指示がされたと判断すると(ステップS34Yes)、アドバイス画面表示処理を行う(ステップS36)。
図6は、アドバイス画面表示の手順を説明するサブルーチンである。アドバイスコンテンツ決定部120は、記憶部30から負担度合いテーブル30bを読み出す(ステップS50)。アドバイスコンテンツ決定部120は、負担度合いテーブル30bの撮影機材のテーブルから、現撮影者による使用済み撮影機材については、その負担度を下げて、推奨する撮影機材を決定する(ステップS52)。負担度を下げるのは、使用済み撮影機材は、撮影者が所有する可能性が高いからである。
図7は、撮影機材の負担度合いテーブルの例である。撮影機材の負担度合いテーブルには、各種撮影機材について、価格、価格から算出される機材負担度、撮影機材に適した被写体、がそれぞれ記載される。機材負担度は、機材の価格の万円単位を、整数にした値である。また、カメラボディbは、現カメラボディ10よりも高画素の撮像素子が搭載された、高価格のボディである。なお、使用済み撮影機材は、購入金額に関わらず一律に機材負担度=0としてもよく、また、費用負担がなくなることから、機材の使用を撮影設定の負担としてもよい。機材負担度=0の場合には、アドバイスコンテンツから除外される。
アドバイスコンテンツ決定部120は、図7に示すような撮影機材のテーブルで、現被写体に適合する撮影機材の中から、現在のカメラ1の機材を基準にして、負担度の最も少ない順から、いくつかの推奨する撮影機材を決定する。例えば、現カメラ1の撮影機材が標準レンズのみとし、被写体が室内静物と判定された場合には、アドバイスコンテンツ決定部120は、マクロレンズa、リングフラッシュ、マクロレンズbの順に、推奨する撮影機材を決定する。なお、マクロレンズbが、使用済み撮影機材に該当する場合には、ユーザーにとって簡単なことになり、負担度は下げられるため(例えば1)、推奨される順番が上がり、何度か使用すると負担度=0となり除外される。
また、例えば、現カメラ1にリングフラッシュが装着されている場合には、アドバイスコンテンツ決定部120は、マクロレンズa、マクロレンズb、カメラボディの順に、推奨する撮影機材を決定する。
次に、アドバイスコンテンツ決定部120は、負担度合いテーブル30bの撮影設定の負担度合いテーブルから、現撮影者による経験済み撮影設定については、その負担度を下げて、推奨する撮影設定を決定する(ステップS54)。負担度を下げるのは、経験したことがないアドバイスコンテンツを表示していくためである。
図8は、撮影設定の負担度合いテーブルの例である。撮影設定の負担度合いテーブルは、各種撮影設定における、設定負担度及び適した被写体が示された表である。
設定負担度は、操作の手間にかかる負担度合いを示す整数で、手間がかかる程数値が大きくなる。例えば、露出補正は、+1や−1等の補正値を設定するだけなので、操作の手間はさほどかからないので、設定負担度は1である。
絞り優先やSS(シャッタースピード)優先は、適切な絞り値やシャッター速を入力しなければならず、操作の手間が多少はかかるため、設定負担度を2とする。さらに、MF(マニュアルフォーカス)は、ライブビューを見ながらレンズ操作をしなければならないので、操作の手間は大きいので、設定負担度を3にする。なお、経験済み撮影設定は、経験の度に負担度を下げて負担度=0になると除外される。
また、各種撮影設定も、撮影機材と同様に、被写体に応じた適否がある。例えば、露出補正は、「室内静物」、「花・植物」、「人物」、「風景・自然」等の被写体に対して推奨される。特殊画像加工とは、画像を、モノクロ画像やイラスト風画像あるいは水彩風画像等に加工する処理である。特殊画像加工は、「花・植物」、「人物」、「風景・自然」等の被写体に対して推奨される。
そして、アドバイスコンテンツ決定部120は、図8に示す撮影設定の負担度合いテーブルで、現被写体に適合する撮影設定の中から、現在のカメラ1の撮影設定を基準にして、負担度の最も少ない順から、いくつかの推奨する撮影設定を決定する。
アドバイスコンテンツ決定部120は、決定した撮影機材と撮影設定に基づき、アドバイス画像を作成する(ステップS56)。なお、アドバイスコンテンツ決定部120は、決定した撮影機材と撮影設定から、経験済み撮影設定と使用済み撮影機材との組み合わせと一致するコンテンツのみを除外するようにしてもよい。
表示制御部122は、アドバイス画像に基づくアドバイス画面を表示部54に表示する(ステップS58)。図4Bに示すアドバイス画面が表示される。
アドバイスコンテンツ決定部120は、アドバイス画面で、いずれかのアドバイスコンテンツが選択されたかを判断する(ステップS60)。アドバイスコンテンツ決定部120は、アドバイスコンテンツが選択されていないと判断すると(ステップS60No)、ステップS64に進む。
アドバイスコンテンツ決定部120は、アドバイスコンテンツが選択されたと判断すると(ステップS60Yes)、選択されたアドバイスコンテンツの詳細画面を作成し、表示制御部122は、表示部54に表示する(ステップS62)。図4Dで説明したような詳細画面が表示される。
制御部20は、アドバイス画面の消去指示がされたかを判断する(ステップS64)。消去指示は、例えばアドバイス画面で消去ボタン(不図示)へのタッチ操作指示である。あるいは、アドバイス画面の表示時間が一定時間を経過したことを、消去指示としてもよい。
制御部20は、アドバイス画面の消去指示がされていないと判断すると(ステップS64No)、図5のステップS32に進む。制御部20は、アドバイス画面の消去指示がされたと判断すると(ステップS64Yes)、図4Bあるいは図4Dのアドバイス画面を消去して(ステップS66)、図5のステップS32に進む。
図5に戻る。制御部20は、操作部44のレリーズボタンの押下による撮影操作がされたかを判断する(ステップS38)。制御部20は、撮影操作がされていないと判断すると(ステップS38No)、ステップS10に戻る。制御部20は、撮影操作がされたと判断すると(ステップS38Yes)、撮影を実行する(ステップS40)。
制御部20は、操作部44のモード切換えボタンの操作によって、撮影モードの終了操作がされたかを判断する(ステップS42)。制御部20は、撮影モードの終了操作がされたと判断すると(ステップS42Yes)、再生モードに切換え、再生処理を行う(ステップS12)。
制御部20は、撮影モードの終了操作がされていないと判断すると(ステップS42No)、電源オフ操作がされたかを判断する(ステップS44)。制御部20は、電源オフ操作がされていないと判断すると(ステップS44No)、ステップS10に戻る。制御部20は、電源オフ操作がされたと判断すると(ステップS44Yes)、電源オフ処理を行い。カメラ制御処理を終了する。
図9は、被写体を室内静物とした場合に、図7、図8のテーブルに基づくアドバイスコンテンツを、図1のような2次元座標に配置したものである。縦軸が機材負担度で、横軸が設定負担度である。ただし、図9は、説明のために、各アドバイスコンテンツをサンプル画像ではなく、内容で表現し、上段に撮影機材、下段に撮影設定の種類を示す。
D1は、標準レンズとオートの組み合わせを基準とした場合に、アドバイス画面として表示される範囲を示す枠である。D1のコンテンツAC11、AC12、AC13が、図4Bでサンプル画像として示したコンテンツSC1、SC2、SC3に対応する。
そして、現カメラ1が変更されると、それに従って、アドバイス画面で表示される範囲も移動する。例えば、カメラ1が、「標準レンズとオートの組み合わせ」から、「マクロレンズaと露出補正の組み合わせ」に変更された場合には、「マクロレンズaと露出補正の組み合わせ」を基準とした、D2の範囲で示されるアドバイス画面が作成される。D2のアドバイス画面では、コンテンツAC14が基準となる。
以上のように、第1実施形態では、良い作品(写真)を撮影するためのアドバイス情報として、推奨される撮影機材と撮影設定を、単独ではなく組み合わせた形式の情報として提供するので、撮影者は、より利用しやすい情報として活用することができる。良い写真を撮影するためには、被写体に応じた適切な撮影機材の選択と、撮影技術の活用の両方が必要になるからである。
さらに、第1実施形態では、撮影機材は価格の安い順、撮影設定は操作の手間のかからない順、つまりいずれも負担度合いの少ない順に表示されるので、撮影者は、負担の少ない撮影機材や手軽な撮影設定から実行することができ、アプローチしやすくなる。
また、第1実施形態では、アドバイス情報として、推奨する撮影機材や撮影設定を、得られるであろうサンプル画像の形式で表示するので、撮影機材等を単に名称で表示するのに比べて、撮影機材や撮影設定の選択時に有用である。
また、使用済の撮影機材や経験済の撮影設定を記憶してその負担度を低く設定するようにしたので、撮影者に合わせたより実際的なアドバイスコンテンツを表示することができる。また、現に使用した撮影機材と撮影設定の組み合わせについては、アドバイスコンテンツとして表示されないようにしたので、無駄なアドバイスが表示されることを防止できる。
〈第2実施形態〉
第2実施形態は、アドバイスコンテンツとして外部のサーバに蓄積された画像を利用する例である。ここで、外部のサーバとは、写真投稿サークルなどが管理する画像管理用のサーバである。上述した第1実施形態では、推奨する撮影機材や撮影設定を現在のライブビューを変換したサンプル画像の形式で表示した。第2実施形態では、推奨する撮影機材や撮影設定によって実際に撮影された画像をアドバイスコンテンツとして利用するアドバイス画面を表示する。
図10は、カメラ1と、カメラ1にネットワーク600を介して接続されるサーバ500の構成を示す図である。第2実施形態のカメラ1では、カメラボディ10aの構成が一部異なる。第1実施形態のカメラボディ10と同一の部位には同一の符号を付して示し、カメラボディ10aにつき、異なる部位を主に説明する。
カメラボディ10aは、ネットワーク600を介してサーバ500と通信を行う通信部60を有する。そして、後述するように、アドバイスコンテンツがサーバ500によって決定されるので、カメラボディ10aの制御部20aからアドバイスコンテンツ決定部120は不要となる。同様に、記憶部30から、負担度合いテーブル30bも不要となる。
また、表示制御部122は、サーバ500から送信されるアドバイスコンテンツに基づくアドバイス画面を作成して、表示部54に表示する。
サーバ500は、上述のように、写真投稿サークルやSNS(Social Networking Site)等により運営されるサーバで、会員から提供あるいは応募された画像を蓄積・管理する。サーバ500は、通信部502、アドバイスコンテンツ決定部504、コンテンツ画像記憶部506及び負担度合いテーブル508を有する。通信部502は、ネットワーク600を介して接続される端末であるカメラ1と画像データやその他の情報の通信を行うものである。
アドバイスコンテンツ決定部504は、コンテンツ画像記憶部506に記憶された画像データの中から、アドバイスコンテンツを決定し、決定したアドバイスコンテンツに対応する画像データを、通信部502に出力する。コンテンツ画像記憶部506は、アドバイスコンテンツとして配布することを、撮影者から事前に利用が許可された画像データを、アドバイスコンテンツ用のコンテンツ画像として蓄積する。
負担度合いテーブル508は、負担度合いテーブル30bと同様なテーブルで、撮影機材の負担度合いと撮影設定の負担度合いが、それぞれ記載される。アドバイスコンテンツ決定部504は、カメラ1から送信される撮影環境(被写体の種類、撮影機材、撮影設定)に基づき、コンテンツ画像記憶部506の中から、負担度合いテーブル508により、負担の少ないアドバイスコンテンツを決定する。
図11Aは、表示部54に表示される第2実施形態のライブビュー画面である。撮影される被写体は、室内静物である。ライブビュー画面の右上に、アドバイス画面の表示を指示する「ひと工夫ボタン」が表示される。図11Bは、図11Aでひと工夫ボタンがタッチされて、表示部54にアドバイス画面が表示される例である。サーバ500から送信されたアドバイスコンテンツに基づくアドバイス画面が表示される。
図11Bで、左下のコンテンツSC10は、図11Aのライブビューの縮小画像である。コンテンツSC11、コンテンツSC12、コンテンツSC13が、サーバ500から送信されたコンテンツ画像である。コンテンツ画像の被写体は、いずれも室内静物である。
コンテンツSC10の右隣のコンテンツSC11は、例えば、現カメラ1と同じ撮影機材により、撮影設定が露出補正に設定されて撮影された画像である。コンテンツSC10の上のコンテンツSC12は、例えば、レンズ300としてマクロレンズaが使用されて、撮影設定がオートで撮影された画像である。コンテンツSC10の斜め右上のコンテンツSC13は、例えば、レンズ300としてマクロレンズaが使用されて、撮影設定が露出補正で撮影された画像である。
図12は、第2実施形態のアドバイス画面を表示する処理を説明するフローチャートである。第2実施形態におけるアドバイス画面の表示処理は、図5で説明した第1実施形態におけるアドバイス画面の表示処理と共通する処理を含む。第1実施形態と共通する処理については、簡単に説明する。
図12のステップS100からステップS120は、図5のステップS10〜ステップS32と同一内容であるので、説明は省略する。図11Aに示すような画面で、アドバイス画面表示指示がされると(ステップS122)、アドバイス画面表示を行う(ステップS124)。
図13は、アドバイス画面表示に関して、カメラ1とサーバ500間での行われる処理を説明するシーケンス図である。カメラ1による処理を左列に、サーバ500による処理を右列に示す。
制御部20aは、撮影環境判定を行う(ステップS160)。制御部20aは、前述の機材判定(ステップS106)、撮影状況判定(ステップS108)、被写体判定(ステップS110)、撮影者判定(ステップS112)、使用済の撮影機材判定(ステップS114)、経験済の撮影設定判定(ステップS116)、撮影設定判定(ステップS120)により、撮影環境判定を行う。
制御部20aは、通信部60により、判定した撮影環境に関する判定データをサーバ500に送信する(ステップS162)。撮影環境判定データには、被写体種類、撮影機材、撮影設定の各データが含まれる。また、撮影環境判定データには、第1実施形態で説明した、現撮影者による使用済撮影機材情報や経験済撮影設定情報が含まれる。
サーバ500は、通信部502により、カメラ1からの撮影環境判定データを受信する(ステップS164)。アドバイスコンテンツ決定部504は、負担度合いテーブル508を読み出す(ステップS166)。負担度合いテーブル508は、図7、図8と同様である。
アドバイスコンテンツ決定部504は、撮影環境判定データに基づき、カメラ1に対応するコンテンツ画像を、コンテンツ画像記憶部506から選択する(ステップS168)。
図14は、コンテンツ画像に付帯されるタグ情報の種類を示す図である。各コンテンツ画像には、タグ情報として、「タイトル・テーマ(被写体種類に相当する)、撮影場所、撮影日時、撮影機材、撮影設定、撮影者」の各データが付帯される。
さらに、各コンテンツ画像のタグ情報には、「取得困難度」に関する情報も記録される。取得困難度は、被写体自体や撮影場所が特殊なケースであることを示す値である。取得困難とは、被写体が特別な物体や生物である場合や、撮影場所が海外に限定されるような場合で、高い値程、困難であることを示す。撮影時期が短期間に限定される場合も同様である。取得困難度を設定したのは、撮影機材や撮影設定の負担度が低いだけで、被写体等が特殊で一般的ではない画像が、アドバイスコンテンツとして簡単に選択されてしまうのを防止するためである。
取得困難度は、サーバ500が画像をコンテンツ画像記憶部506に登録する場合に、タグ情報の内容から、取得困難度の値を決定しても良いし、投稿する会員が画像に予め取得困難度を付番しておいてもよい。なお、取得困難度を含めたアドバイス画面例につては、図21で説明する。
図15は、コンテンツ画像記憶部506に記憶された各コンテンツ画像の例を示す表である。左欄のNo(1,2・・・)が、各コンテンツ画像の番号である。各コンテンツ画像につき、図13で説明したようなタグ情報に基づく内容が記載される。例えば、No50のコンテンツ画像は、「撮影タイトル:室内静物」、「撮影場所:東京八王子」、「撮影日時:2014年6月20日12時00分」、「撮影機材:カメラa、マクロレンズa」、「撮影設定:露出補正」、「撮影者:mm」、「(取得)困難度:1」であることが示される。
ここで、カメラ1から送信された撮影環境判定データの被写体種類が室内静物とすると、アドバイスコンテンツ決定部504は、まず、コンテンツ画像記憶部506の中から、被写体種類が同一のNo50,51・・・等のコンテンツ画像を選択する。
次に、アドバイスコンテンツ決定部504は、負担度合いテーブル508に基づき、カメラ1の現撮影機材や撮影設定に対して、負担度が1ランク上の撮影機材や撮影設定であるコンテンツ画像を、前述した被写体種類が同一のコンテンツ画像(No50、51・・・)の中から、選択する。なお、第1実施形態と同様に、アドバイスコンテンツ決定部504は、現撮影者による使用済み撮影機材や経験済撮影設定については、負担度合いテーブル508の負担度を下げるようにしてもよい。
なお、アドバイスコンテンツ決定部504は、取得難易度を参照して、難易度の高いコンテンツ画像については、選択しないようにしてもよい。また、逆に、アドバイスコンテンツ決定部504は、ステップS168のコンテンツ画像の選択に当たり、取得難易度を無視してもよい。
カメラ1の現撮影機材が標準レンズで、現撮影設定がオートとすると、No51のコンテンツ画像が撮影設定で1ランク上に相当する。同様に、No53のコンテンツ画像が撮影機材で1ランク上に相当し、No50のコンテンツ画像が撮影機材と撮影設定で1ランク上に相当する。なお、アドバイスコンテンツ決定部504は、決定した撮影機材と撮影設定から、経験済み撮影設定と使用済み撮影機材との組み合わせと一致するコンテンツを一律に除外するようにしてもよい。実際に行われた撮影機材と撮影設定の組み合わせについては、アドバイスする意味が少ないからである。
アドバイスコンテンツ決定部504は、選択したコンテンツ画像をコンテンツ画像記憶部506から読出す(ステップS170)。サーバ500は、通信部502により、選択したコンテンツ画像をカメラ1に送信する(ステップS172)。
カメラ1は、送信されたコンテンツ画像を通信部60により受信する(ステップS174)。表示制御部122は、アドバイス画面を作成する(ステップS176)。図11Bで説明したようなアドバイス画面が作成される。No51のコンテンツ画像がコンテンツSC11に相当し、No53のコンテンツ画像がコンテンツSC12に相当し、No50のコンテンツ画像がコンテンツSC13に相当する。
表示制御部122は、アドバイス画面を表示部54に表示する(ステップS178)。そして、図12のステップS126に進む。
図12に戻る。制御部20aは、撮影操作されたかを判断し(ステップS126)、撮影操作されていないと判断すると(ステップS126No)、ステップS100に戻る。制御部20aは、撮影操作されたと判断すると(ステップS126Yes)、撮影を実行する(ステップS128)。
ここで、記録制御部102は、図13で説明した各タグ情報を撮影画像に付帯して、記憶部30に画像データ30aとして記録する。各タグ情報とは、ステップS106〜ステップS116、ステップS120で判定された情報である。カメラ1で撮影された撮影画像を、サーバ500のコンテンツ画像記憶部506にコンテンツ画像として登録するためである。
ステップS100に戻り、制御部20aは、撮影モードではないと判断すると(ステップS100No)、再生処理を開始する(ステップS140)。制御部20aは、撮影者からの指示に応じて、インデックス画像のようなファイル一覧を表示する(ステップS142)。制御部20aは、ファイル一覧でファイルが選択されたかを判断する(ステップS144)。制御部20aは、ファイル一覧でファイルが選択されていないと判断すると(ステップS144No)、ステップS152に進む。
制御部20aは、ファイル一覧でファイルが選択されたと判断すると(ステップS144Yes)、選択画像を再生する(ステップS146)。さらに、制御部20aは、選択画像をコンテンツ画像として送信する指示がされたかを判断する(ステップS148)。
撮影者は、自らの撮影画像をアドバイス画面用のコンテンツ画像としてサーバ500に登録することができる。制御部20aは、コンテンツ画像として送信する指示がされていないと判断すると(ステップS148No)、ステップS152に進む。
制御部20aは、選択画像をコンテンツ画像として送信する指示がされたと判断すると(ステップS148Yes)、制御部20aは、選択画像をサーバ500に送信する(ステップS150)。サーバ500は、受信した画像をコンテンツ画像記憶部506に、コンテンツ画像として記憶・登録する。
制御部20aは、再生終了の操作がされたかを判断する(ステップS152)。制御部20aは、再生終了の操作がされていないと判断すると(ステップS152No)、ステップS140に戻る。制御部20aは、再生終了の操作がされたと判断すると(ステップS152Yes)、ステップS100に戻る。
なお、ステップS130、ステップS132は、ステップS42、ステップS44の処理と同一であるので、説明は省略する。
第2実施形態における、図10以外の構成例を簡単に説明する。図16は、携帯端末を加えた別なシステムを示す図である。携帯端末は、例えば、スマートフォンである。カメラ1は、携帯端末610aと有線または無線で接続される。携帯端末610aは、基地局620を経由して、インターネット等のネットワーク600に接続され、ネットワーク600にはサーバ500が接続される。
これにより、カメラ1は、携帯端末610aを介してサーバ500と接続される。カメラ1で撮影した画像を、携帯端末610aを介して、サーバ500のコンテンツ画像記憶部506にコンテンツ画像として登録することができる。また、ネットワーク600に接続された他の携帯端末610aを介して、カメラ1の撮影環境に応じてサーバ500で選択されたコンテンツ画像を、カメラ1で表示することができる。
また、携帯端末610bから、撮影画像をコンテンツ画像としてサーバ500のコンテンツ画像記憶部506に登録することもできる。
以上のような第2実施形態によれば、他人の撮影ではあるが、実際の撮影画像を表示することで、1ランク上の撮影機材や撮影設定により得られる画像をより正確に提示することができる。サンプル画像による表現には限界があるからである。また、使用済の撮影機材や経験済の撮影設定を記憶してその負担度を低く設定するようにしたので、撮影者に合わせたより実際的なアドバイスコンテンツを表示することができる。また、現に使用した撮影機材と撮影設定の組み合わせについては、アドバイスコンテンツとして表示されないようにしたので、無駄なアドバイスが表示されることを防止できる。
〈アドバイス画面等の他の表示形態〉
図17は、被写体種類の選択画面の例である。これまでは、被写体判定部116によって被写体の種類が判定されると説明したが、被写体判定はこれに限るものではない。例えば、図18に示すように、カメラ1に予め被写体種類入力用画面を用意しておき、撮影者が用意された画面で被写体種類を入力するようにしてよい。
また、アドバイス画面として、図4Bや図11Bを示したが、アドバイス画面の表示形態はこれに限るものではい。以下に他の表示形態を説明する。
図18は、多数のアドバイスコンテンツがまとめて表示されるアドバイス画面の例である。画面に表示されるアドバイスコンテンツ数として、図4Bや図11Bでは、2×2を例示したが、これに限るものではない。図18に示すように、左下隅を現在のカメラ1の状態として、2×2以上で、縦4×横5のアドバイスコンテンツ列を表示するようにしてもよい。Rは、画面に表示される範囲を示す。
図19は、図18のアドバイス画面で、表示範囲の変更操作を示す図である。図19(A)で示すアドバイス画面で、表示範囲Rの中で、太枠で示されるコンテンツSC20が、タッチにより選択されるとする。図19(B)は、変更されたアドバイス画面である。アドバイス画面が切り替わり、コンテンツSC20が画面の左下隅に配置されるように、表示範囲Rが変更される。
図20は、図18のアドバイス画面に、表示位置を移動させるスライダが追加された画面である。レバーLxは、X軸(設定負担度)の方向に表示範囲を変更するレバーである。レバーLyは、Y軸(機材負担度)の方向に表示範囲を変更するレバーである。例えば、レバーLxを右方向に移動させることで、設定負担度のより高いアドバイスコンテンツを表示させることができる。また、レバーLyを右方向に移動させることで、機材負担度のより高いアドバイスコンテンツを表示させることができる。
図21は、取得チャンス度の軸が追加されたアドバイス画面である。アドバイス画面のパラメータは、設定負担度(X軸)と機材負担度(Y軸)に限られるものではなく、更に他の要素を加えてもよい。図21に示すように、図15で説明した取得困難度の逆である取得チャンス度をZ軸として加えてもよい。
例えば、被写体の撮影可能な期間が年間を通じて数日のような場合、通常は取得困難であるが、現在がその撮影可能な期間にあたるような場合に、積極的にそのコンテンツをアドバイス画面に目立つように提示する。つまり、コンテンツSC30が、この時期に限って、取得チャンス度の高いアドバイスコンテンツであることを示す。逆に、この時期以外には、コンテンツSC30を表示しないようにする。
なお、上記実施形態では、制御部20(20a)を、制御プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理により実現されると説明したが、一部あるいは全部をハードウェアで構成してもよい。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。