JP4236986B2 - 撮影装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影により被写体を表す画像データを取得するデジタルカメラ、例えばカメラ付きの携帯電話機やPDAのような携帯端末装置等の撮影装置および撮影方法並びに撮影方向をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等の撮影装置は、通常の撮影姿勢においては横長の画像が取得され、この画像がメモリカードや内部メモリ等の記録媒体に記録されて保管される。また、画像を再生するモニタも横長であるため、撮影装置により取得された画像はモニタにおいて横長に再生される。このため、縦長の画像が取得されるような撮影姿勢により撮影を行った場合には、記録媒体に記録される画像は縦横が逆となり、その画像をモニタに再生すると縦横が逆、すなわち縦長で正視することができる画像が横長で表示されてしまい、回転させなければ画像が観察しにくいものとなる。
【0003】
このため、縦横いずれの向きに構えても天地方向が正しい画像を再生することができるように、液体スイッチ等からなる姿勢検出センサを設け、このセンサにより撮影姿勢を検出し、この検出出力を撮影により取得した画像データの向きを指定する情報として画像データとともに記録するようにしたデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。また、おもりの重力を利用してカメラの向きに応じて接点が切り替わるセンサを設け、このセンサにより撮影姿勢を検出して、記録媒体に記録された画像の読み出し方向を指定する情報を生成し、この情報を利用して天地方向が正しい画像を再生することができるようにしたデジタルカメラも提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
一方、携帯電話機の普及には目覚ましいものがあるが、近年、撮影により画像データを取得する撮影手段を有するカメラ付き携帯電話機が普及しつつある。このようなカメラ付き携帯電話機を用いることにより、撮影により取得した自分の好みの画像データを携帯電話機の待ち受け画面に設定したり、撮影により取得した画像データを電子メールに添付して友人に送信したりできるため、友人とのコミュニケーションを図るのに便利である。
【0005】
【特許文献1】
特公昭4−12673号公報
【0006】
【特許文献2】
特許第273153号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1,2に記載されたデジタルカメラにおいては、液体センサやおもりを利用したセンサのような姿勢検出センサをカメラに内蔵させる必要があるため、カメラが大型化するという問題がある。
【0008】
ところで、カメラ付きの携帯電話機においても、撮影姿勢に応じて再生される画像の縦横が逆となってしまうという問題が生じる。このため、上記特許文献1,2に記載されたデジタルカメラにおいて行われる処理をカメラ付き携帯電話機において行うことにより、縦横が逆でない、すなわち天地方向が正しい画像を再生することができる。
【0009】
しかしながら、携帯電話機は、カメラに設けられているCCD等の撮像素子の取り付け方向や撮像素子からの画像データの読み出し方向が機種によって異なるため、携帯電話機の撮影姿勢に応じた天地方向と再生時の画像の天地方向とが必ずしも一致しない場合がある。例えば、図17(a)に示すようにCCD200が縦長に内蔵された携帯電話機において、図17(b)に示すように、CCD200の下から上に向けて左のラインから右へ向けて順次画像データを読み出して、図17(c)に示すように画像の左上隅を原点として読み出した順に画像データを横長に生成する場合を考える。このような場合において、携帯電話機を図18(a)に示すように縦に構えた通常の撮影姿勢により撮影を行った場合、得られる画像を再生すると、通常の撮影姿勢により撮影したにも拘わらず、再生される画像は縦横が逆となって天地方向が撮影時とは異なるものとなる。一方、図18(b)に示すように携帯電話機を横長に構えた撮影姿勢により撮影を行った場合には、得られる画像を再生すると天地方向は正しいものとなる。このため、とくに携帯電話機においては撮像素子が内蔵された方向を考慮しなければ正しい天地方向の画像を再生することができない。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機等の撮影装置により取得した画像を、正しい天地方向となるように再生できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による撮影装置は、撮像素子により被写体を撮影して該被写体の画像を表す画像データを取得する撮影手段を備えた撮影装置において、
撮影姿勢に応じた複数の位置にそれぞれ設けられた、前記撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段と、
前記複数のレリーズ手段のうち、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、前記画像データに再生時に正視可能とする処理を施す処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
「撮影姿勢に応じた複数位置」とは、本発明による撮影装置を撮影者が種々の撮影姿勢となるように構えた際に、各撮影姿勢において撮影動作を比較的容易に行うことが可能な位置をいう。例えば、どのような撮影姿勢であっても、右手により操作が可能な位置を「撮影姿勢に応じた複数位置」として用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0013】
「再生時に正視可能とする処理」とは、画像データを正しい天地方向となるように再生することを可能とする処理をいう。
【0014】
なお、本発明による撮影装置においては、前記処理手段を、前記操作レリーズ手段の位置を検出する検出手段と、
該検出手段が検出した位置に基づいて、再生時に正視可能とするために必要な前記画像データの回転に関する回転情報を生成する回転情報生成手段と、
前記正視可能とする処理として、前記回転情報を前記画像データに付与する付与手段とを備えるものとしてもよい。
【0015】
この場合、前記回転情報生成手段を、前記撮像素子の向き、すなわち通常の撮影姿勢において撮像素子が撮影装置に縦長となるように設けられているか横長となるように設けられているかに応じて前記回転情報を生成する手段としてもよい。
【0016】
また、本発明による撮影装置においては、前記処理手段を、前記操作レリーズ手段の位置を検出する検出手段と、
前記正視可能とする処理として、該検出手段が検出した位置に基づいて、再生時に正視可能なように前記画像データを回転する回転処理手段とを備えるものとしてもよい。
【0017】
この場合、前記回転処理手段を、前記撮像素子の向きに応じて前記画像データを回転する手段としてもよい。
【0018】
「画像データを回転する」処理とは、撮像素子から読み出した画像データを回転する処理のみならず、撮像素子からデータを回転させつつ読み出して、生成された時にはすでに回転されている画像を表す画像データを得る処理も含む。
【0019】
また、本発明による撮影装置においては、種々の操作を受け付けるタッチパネルをさらに備え、
前記複数のレリーズ手段がタッチパネルに表示されてなるものとしてもよい。
【0020】
この場合、前記複数のレリーズ手段を、前記撮影姿勢を表す記号、文字、画像等のマークにより前記タッチパネルに表示してもよい。
【0021】
また、本発明による撮影装置を携帯端末装置に適用してもよく、デジタルカメラに適用してもよい。
【0022】
本発明による撮影方法は、撮像素子により被写体を撮影して該被写体の画像を表す画像データを取得する撮影方法において、
撮影時において、撮影姿勢に応じた複数の位置にそれぞれ設けられた、前記撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段のうちのいずれかのレリーズ手段の操作を受け付け、
前記複数のレリーズ手段のうち、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、前記画像データに再生時に正視可能とする処理を施すことを特徴とするものである。
【0023】
なお、本発明による撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影姿勢に応じた複数の位置のそれぞれに、撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段が設けられており、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、画像データに再生時に正視可能とする処理を施すようにしたものである。このため、特許文献1,2に記載されたデジタルカメラのように、液体センサやおもりを利用したセンサのような大がかりなセンサを設けなくても、撮影姿勢に拘わらず天地方向が正しい正視可能な画像を再生することができる。
【0025】
とくに、操作レリーズ手段の位置に基づいて、再生時に画像データを正視可能とするために必要な回転に関する回転情報を生成し、正視可能とする処理として、回転情報を画像データに付与する処理とすれば、回転情報を参照することにより天地方向が正しい画像を再生することが可能となる。
【0026】
この場合、撮像素子の向きに応じて回転情報を生成することにより、撮像素子の向きに拘わらず再生時に正視可能なように回転情報に基づいて画像データを回転することができる。
【0027】
また、操作レリーズ手段の位置に基づいて、再生時に正視可能なように画像データを回転することにより、再生時において画像データに対して何ら処理を施さなくても天地方向が正しい画像を再生することが可能となる。
【0028】
また、撮像素子の向きに応じて画像データを回転することにより、撮像素子の向きに拘わらず再生時に正視可能なように画像データを回転することができる。
【0029】
また、タッチパネルをさらに備えるものとし、複数のレリーズ手段をタッチパネルに表示することにより、視覚的に撮影動作を行うことができる。
【0030】
この場合、複数のレリーズ手段を撮影姿勢を表すマークによりタッチパネルに表示すれば、どのレリーズ手段を操作すれば天地方向が正しい画像を再生可能なように撮影を行うことができるかを一見して認識できる。したがって、撮影動作を行いやすくすることができる。
【0031】
また、本発明による撮影装置を、携帯電話機やPDA等の携帯端末装置とすることにより、携帯端末装置の撮影姿勢に拘わらず、画像データを再生時に正視可能とすることができる。
【0032】
また、本発明による撮影装置を、デジタルカメラとすることにより、デジタルカメラの撮影姿勢に拘わらず、画像データを再生時に正視可能とすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したカメラ付きの携帯電話機の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は背面図、(d)は右側面図である。図1に示すように本発明の第1の実施形態による携帯電話機1は、正面側に、液晶モニタ(LCD)等からなる表示部11と、電話番号や文字を入力する数字キーや、通話モード、メールモード、撮影モード等のモードを切り替えるためのスイッチ等からなる複数の操作ボタンを有する操作ボタン群12と、音声を発するスピーカ13と、音声を集音するマイク14とを備える。なお、操作ボタン群12のうちの操作ボタン12Aは後述するように携帯電話機1を撮影モードに切り替えた際に、カメラに撮影動作を行わせるためのレリーズボタンとしても機能する。このため、操作ボタン12Aを第1のレリーズボタンと称するものとする。
【0034】
一方、携帯電話機1の背面側には、時計や着信状態を表示するための液晶表示部15と、被写体を撮影するための撮影部16が設けられており、左側面には撮影部16に撮影動作を行わせる第2のレリーズボタン17が、右側面には撮影部16に撮影動作を行わせる第3のレリーズボタン18がそれぞれ設けられている。
【0035】
図2は、第1の実施形態による携帯電話機1における撮影に関わる部分の構成を示すブロック図である。撮影レンズ22は、1枚または複数枚のレンズで構成される。撮影レンズ22は、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、ズームレンズや望遠/広角の二焦点切替式レンズの如く焦点距離可変のものでもよい。撮影レンズ22を通過した光は、絞り24により光量が調節された後、CCDやCMOS等からなる撮像素子26に入射する。撮像素子26の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮像素子26の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。こうして蓄積された信号電荷は、撮像素子駆動部28から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。
【0036】
なお、撮像素子26は、表示部11を縦長に観察することができる状態、すなわち通常の使用状態において、図3(a)に示すように縦長となるように携帯電話機1に内蔵されており、撮影時における信号の読み出しは、図3(b)に示すように撮像素子26の下から上に向けて左のラインから右のラインへ向けて順に行われるものとする。そして、図3(c)に示すように、読み出し開始位置を左上隅とする横長の画像として画像データを生成するものとする。
【0037】
撮像素子26から出力された画像データは、アナログ信号処理部30に送られる。アナログ信号処理部30は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等を含み、このアナログ処理部30において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0038】
アナログ信号処理部30から出力された画像データは、A/D変換器40によりデジタル信号に変換された後、メモリ制御部46により制御されるメインメモリ48に格納される。
【0039】
メインメモリ48に格納された画像データは、バス70を介してデジタル信号処理部50に送られる。デジタル信号処理部50は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された画像処理手段であり、CPU42からのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0040】
デジタル信号処理部50に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の画像処理が施された後、メインメモリ48に格納される。
【0041】
メインメモリ48に記憶された画像データは、CPU42の指令に従って読み出され、表示用メモリを備えた表示制御部60に送られる。表示制御部60に送られたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、D/Aされて表示部11に出力される。これにより、当該画像データの画像内容が表示部11に再生される。
【0042】
撮像素子26から出力される画像データによってメインメモリ48の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データが表示部11に供給されることにより、撮像素子26が捉える画像がリアルタイムに表示部11に再生される。撮影者は、表示部11に再生される画像により撮影画角を確認することができる。
【0043】
撮影時には、操作部44に含まれる第1から第3のいずれかのレリーズボタン12A、17,18の押下操作により記録開始指示信号が発せられ、これにより記録用の画像データの取り込みが開始される。画像データを圧縮して記録するモードが選択されている場合、CPU42は圧縮伸張処理部52にコマンドを送り、これにより圧縮伸張処理部52は、メインメモリ48上の画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。圧縮された画像データは、メモリ制御部56を介してメモリカード等の記録媒体58に記録される。なお、非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、圧縮伸張処理部52による圧縮処理を実施せずに、非圧縮のまま画像データが記録媒体58に記録される。
【0044】
この際、いずれのレリーズボタン12A、17,18が押下されたかを画像方向検出部64が検出し、回転情報生成部66がいずれのレリーズボタン12A,17,18が押下されたかに応じて、画像の回転を表す回転情報を生成する。そしてメモリ制御部56が、生成された回転情報を画像データのタグ情報に記述することにより、回転情報を画像データに付与する。
【0045】
ここで、第1の実施形態においては、すべてのレリーズボタン12A,17,18により撮影部16に撮影動作を行わせることが可能であるが、携帯電話機1を構えた時の携帯電話機1の向きすなわち撮影姿勢に応じて、右手の人差し指により押下しやすいレリーズボタンは異なるものとなる。
【0046】
例えば、図4(a)に示すように携帯電話機1を構えた場合は(以下第1の撮影姿勢とする)、第1のレリーズボタン12Aが押下しやすい位置にあるため第1のレリーズボタン12Aを押下することにより撮影動作が行われる。一方、図4(b)に示すように携帯電話機1を構えた場合(以下第2の撮影姿勢とする)、第2のレリーズボタン17が押下しやすい位置にあるため第2のレリーズボタン17を押下することにより撮影動作が行われる。また、図4(c)に示すように携帯電話機1を構えた場合(以下第3の撮影姿勢とする)、第3のレリーズボタン18が押下しやすい位置にあるため第3のレリーズボタン18を押下することにより撮影動作が行われる。
【0047】
また、本実施形態においては、図3(a)に示すように撮像素子26が縦長となるように携帯電話機1に内蔵されており、得られる画像データや図3(c)に示すように横長であるため、第1の撮影姿勢により撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図5(a)に示すように被写体像が結像するが、取得された画像データを再生することにより得られる画像は、図5(b)に示すように結像した被写体像が時計回りに90度回転した横長のものとなる。このため、画像データを反時計回りに90度回転させることにより天地方向が正しい画像を再生することができる。したがって、画像方向検出部64が第1のレリーズボタン12Aが押下されて第1の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを反時計回りに90度回転させる旨を表す回転情報を生成する。
【0048】
一方、第2の撮影姿勢により撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図5(c)に示すように被写体像が結像し、得られる画像データを再生することにより得られる画像は、図5(d)に示すように、何ら回転しなくても横長の状態で天地方向が正しいものとなる。このため、画像方向検出部64が第2のレリーズボタン17が押下されて第2の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを何ら回転させない、すなわち回転が不要である旨を表す回転情報を生成する。
【0049】
また、第3の撮影姿勢により撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図5(e)に示すように被写体像が結像するが、得られる画像データを再生することにより得られる画像は、図5(f)に示すように横長で上下が逆の画像となる。このため、得られる画像データを180度回転させることにより天地方向が正しい画像を再生することができる。したがって、画像方向検出部64が第3のレリーズボタン18が押下されて第3の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを180度回転させる旨を表す回転情報を生成する。
【0050】
図6は、本実施形態において生成される画像データのファイル構造を示す図である。図6に示すように、画像ファイル100には、ファイル種別等を表すヘッダ部102と、撮影情報等が記述されているタグ情報104と、撮影した画像データのサムネイル画像106と、撮影した画像データに基づいて生成された例えば1600×1200画素のサイズの主画像108とが記録されている。なお、サムネイル画像106は、主画像108の見出し等に利用される160×120画素サイズの画像である。
【0051】
タグ情報104には、主画像108の画素数、圧縮の種類、撮影日時、撮影時の露出時間、主画像108の色空間および上述した回転情報等が記述されている。
【0052】
実際には、タグ情報104に記述される情報はあらかじめ定められたタグ番号により特定される。例えば回転情報は274番のタグ番号が割り当てられており、どのように回転させるかが1から3の番号によりあらかじめ設定されている。例えば、「1」は何ら回転させない旨の回転情報を表し、「2」は反時計回りに90度回転させる旨の回転情報を表し、「3」は180度回転させる旨の回転情報を表す。したがって、タグ情報104の回転情報にはこのような番号が記述される。
【0053】
なお、第1の撮影姿勢により撮影を行った場合には回転情報は「2」となり、第2の撮影姿勢により撮影を行った場合には回転情報は「1」となり、第3の撮影姿勢により撮影を行った場合には回転情報は「3」となる。
【0054】
一方、再生モード時には、操作部44が再生する画像データの選択を受け付けると、メモリ制御部56が記録媒体58から画像データを読み出し、記録媒体58から読み出された画像データが圧縮伸張処理部52によって伸張処理され(圧縮されている場合)、表示制御部60を介して表示部11に出力される。この際、表示制御部60が、画像データのタグ情報に記述された回転情報に基づいて、必要であれば画像データを回転するため、表示部11に再生される画像は天地方向が正しい正視可能なものとなっている。
【0055】
CPU42は、第1の実施形態による携帯電話機1の撮影に関する動作を制御する制御部である。CPU42は、ROM42AおよびRAM42B等の記憶手段を備え、ROM42AにはCPU42が処理するプログラムおよび制御に必要な各種データ等が格納され、RAM42BはCPU42が各種の演算処理等を行う際の作業用エリアとして利用される。CPU42は、操作部44からの入力信号に基づき、対応する回路の動作を制御するとともに、表示部11における表示の制御、オートフォーカス(AF)制御および自動露出(AE)制御等を行う。
【0056】
また、CPU42は、撮像素子26から出力される画像データに基づいて、焦点評価値の演算およびAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてフォーカスモータを含むレンズ駆動部32を制御してレンズを合焦位置に移動させるとともに、アイリスモータを含む絞り駆動部34を制御して適正な絞りに設定し、かつ撮像素子26の電荷蓄積時間を制御する。
【0057】
以下AE、AF処理について説明する。
【0058】
A/D変換器40から出力された信号は、AE/AF演算部54に送信される。AE/AF演算部54は、R、G、B信号を積算し、その積算値をCPU42に送信する。CPU42は、入力された積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影Ev値)を算出する。レリーズボタン12A,17,18の半押し時に、上述のAE測光動作を複数回繰り返して正確な露出値を求める。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、撮影時の絞り値とシャッタースピードが決定される。そして、レリーズボタン12A,17,18の全押し時に、絞り駆動部34および電子シャッターを制御して最適な露光量を得る。
【0059】
また、AE/AF演算部54は、A/D変換器40から出力されるG信号の高周波成分を抽出し、これの絶対値を求め、画面内(例えば、画面中央部)にあらかじめ設定されているフォーカス対象エリア(AFエリアという。)内の信号を切り出す処理を行う。そして、AFエリア内の絶対値データを積算し、得られた積算値(焦点評価値に相当)をCPU42に送信する。
【0060】
CPU42は、撮影レンズ22を移動させながら、複数のAF検出ポイントでAF演算を行い、各AF検出ポイントで算出された焦点評価値を総合して、焦点評価値が最大となるところを合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置に撮影レンズ22を移動させるようにレンズ駆動部32を制御する。
【0061】
次いで、上記のように構成された第1の実施形態による携帯電話機1の撮影時における動作について説明する。図7は撮影時の動作を示すフローチャートである。第1から第3のレリーズボタン12A,17,18のいずれかが押下されることにより処理が開始されると、撮影部16が画像データを生成し(ステップS1)、メインメモリ48に記録する(ステップS2)。そして、画像方向検出部64が、第1から第3のレリーズボタン12A,17,18のうち、いずれのレリーズボタンが押下されたかを判定する(ステップS3)。
【0062】
画像方向検出部64が第1のレリーズボタン12Aが押下されたと判定した場合には、回転情報生成部66が画像データを反時計回りに90度回転させる旨を表す回転情報を生成する(ステップS4)。また、画像方向検出部64が第2のレリーズボタン17が押下されたと判定した場合には、回転情報生成部66は画像データを何ら回転させない旨を表す回転情報、すなわち回転不要の回転情報を生成する(ステップS5)。画像方向検出部64が第3のレリーズボタン18が押下されたと判定した場合には、回転情報生成部66が画像データを180度回転させる旨を表す回転情報を生成する(ステップS6)。
【0063】
続いて、メモリ制御部56が、回転情報生成部66が生成した回転情報を画像データのタグ情報に記述することにより回転情報を画像データに付与し(ステップS7)、メモリ制御部56が、回転情報が付与された画像データを記録媒体58に記録し(ステップS8)、処理を終了する。
【0064】
次いで、第1の実施形態による携帯電話機1において、記録媒体58に記録された画像データの再生時において行われる処理について説明する。図8は画像データの再生時の動作を示すフローチャートである。撮影者が操作部44を操作することにより、携帯電話機1のモードが再生モードに切り替えられると処理が開始され、CPU42が操作部44により再生する画像データの選択を受け付け(ステップS11)、選択された画像データを記録媒体58から読み出して表示制御部60に入力する(ステップS12)。
【0065】
表示制御部60は画像データのタグ情報に記述された回転情報を参照して、画像データをどのように回転するかを判定する(ステップS13)。回転情報が反時計回りに90度回転する旨を表す場合、表示制御部60は画像データを反時計回りに90度回転し(ステップS14)、回転した画像データを表示部11に再生し(ステップS15)、処理を終了する。
【0066】
回転情報が回転不要である場合には、表示制御部60は画像データを何ら回転することなく表示部11に再生し(ステップS15)、処理を終了する。
【0067】
回転情報が180度回転する旨を表す場合、表示制御部60は画像データを180度回転し(ステップS16)、回転した画像データを表示部11に再生し(ステップS15)、処理を終了する。
【0068】
このように、第1の実施形態においては、撮影時に押下されたレリーズボタンの位置に基づいて、再生時に画像データを正視可能とするために必要な回転に関する回転情報を生成し、この回転情報を画像データに付与しているため、画像データの再生時には回転情報を参照することにより、画像データを正視可能なように再生することが可能となる。このため、液体センサやおもりを利用したセンサのような大がかりなセンサを設けなくても、撮影姿勢に拘わらず、天地方向が正しい画像を再生することができる。
【0069】
また、撮像素子26の向きに応じて回転情報を生成することにより、撮像素子26の向きに拘わらず再生時に正視可能なように回転情報に基づいて画像データを回転することができる。
【0070】
なお、上記第1の実施形態においては、撮影により取得した画像データを記録媒体58に記録しているが、電子メールに添付して送信してもよく、画像サーバに送信して画像データを画像サーバに保管するようにしてもよい。この場合、電子メールの送信先または画像サーバからの画像データのダウンロード先において、画像データに付与された回転情報に基づいて、必要であれば画像データを回転する処理が行われる。
【0071】
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図9は本発明の第2の実施形態による携帯電話機1における撮影に関わる部分の構成を示すブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。第2の実施形態による携帯電話機1は、第1の実施形態による携帯電話機1の回転情報生成部66に代えて画像回転処理部68を設け、いずれのレリーズボタン12A、17,18が押下されたかを画像方向検出部64が検出し、画像回転処理部68がいずれのレリーズボタン12A,17,18が押下されたかに応じて、画像データを回転するようにした点が第1の実施形態と異なる。
【0072】
画像回転処理部68は、画像方向検出部64が第1のレリーズボタン12Aが押下されて第1の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、画像データを反時計回りに90度回転する処理を行う。
【0073】
また、画像方向検出部64が第2のレリーズボタン17が押下されて第2の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、画像回転処理部68は画像データを何ら回転させない。
【0074】
また、画像方向検出部64が第3のレリーズボタン18が押下されて第3の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、画像回転処理部68は画像データを180度回転させる処理を行う。
【0075】
次いで、上記のように構成された第2の実施形態による携帯電話機1の撮影時における動作について説明する。図10は第2の実施形態による携帯電話機1の撮影時の動作を示すフローチャートである。第1から第3のレリーズボタン12A,17,18のいずれかが押下されることにより処理が開始されると、撮影部16が画像データを生成し(ステップS21)、メインメモリ48に記録する(ステップS22)。そして、画像方向検出部64が、第1から第3のレリーズボタン12A,17,18のうちいずれのレリーズボタンが押下されたかを判定する(ステップS23)。
【0076】
画像方向検出部64が第1のレリーズボタン12Aが押下されたと判定した場合には、画像回転処理部68が画像データを反時計回りに90度回転する(ステップS24)。そして、メモリ制御部56が回転された画像データを記録媒体58に記録し(ステップS25)、処理を終了する。
【0077】
また、画像方向検出部64が第2のレリーズボタン17が押下されたと判定した場合には、画像回転処理部68は画像データを何ら回転させることなくメモリ制御部56に送信し、メモリ制御部56が画像データを記録媒体58に記録し(ステップS25)、処理を終了する。
【0078】
さらに、画像方向検出部64が第3のレリーズボタン18が押下されたと判定した場合には、画像回転処理部68が画像データを180度回転する(ステップS26)。そして、メモリ制御部56が回転された画像データを記録媒体58に記録し(ステップS25)、処理を終了する。
【0079】
このように、第2の実施形態においては、撮影時に押下されたレリーズボタンの位置に基づいて、再生時に画像データを正視可能なように画像データを回転しているため、再生時に画像データに何ら処理を施さなくても、画像データを正視可能なように再生することが可能となる。このため、液体センサやおもりを利用したセンサのような大がかりなセンサを設けなくても、撮影姿勢に拘わらず、天地方向の正しい画像を再生することができる。
【0080】
また、撮像素子26の向きに応じて画像データを回転することにより、撮像素子26の向きに拘わらず再生時に正視可能なように画像データを回転することができる。
【0081】
なお、上記第2の実施形態においては、一旦生成された画像データを回転しているが、撮像素子26から画像データを読み出してメインメモリ48に記録する際に、押下されたレリーズボタン12A,17,18の位置に応じて、画像データを回転させつつメインメモリ48に記録するようにしてもよい。また、押下されたレリーズボタン12A,17,18の位置に応じて、画像データを回転させつつ撮像素子26から読み出すようにしてもよい。
【0082】
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。図11は本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す背面図である。図11に示すように、第3の実施形態によるデジタルカメラ3には、画像データおよび各種情報を表示する液晶モニタ等からなる表示部111と、上記第1の実施形態による第1から第3のレリーズボタン12A,17,18に対応する第1から第3のレリーズボタン112,117,118と、撮影時に被写体を確認するためのファインダ120と、撮影モード、再生モード等のモードを切り替えるモード切替ボタン121と、各種設定を確定するためのセットボタン122と、表示部111に表示されるコマンドを切り替えたり、再生される画像を切り替えたりするためのカーソルキー123とを備える。なお、図示はしていないがデジタルカメラ3の正面側には撮影レンズが設けられている。
【0083】
ここで、第3の実施形態によるデジタルカメラ3は、図2に示す携帯電話機1の撮影に関わる部分と同一の構成を有し、撮影時においていずれのレリーズボタン112,117,118が押下されたかに応じた回転情報を生成して、撮影により取得した画像データに付与するようにしたものである。
【0084】
なお、デジタルカメラ3においては、撮像素子26は、表示部111を横長に観察することができる状態、すなわち通常の使用状態において、図12(a)に示すようにように横長となるように携帯電話機1に内蔵されており、撮影時における信号の読み出しは、図12(b)に示すように撮像素子26の左から右に向けて上のラインから下側へ向けて順に行われるものとする。そして、図12(c)に示すように、読み出し開始位置を左上隅とする横長の画像として画像データを生成するものとする。
【0085】
そして、図13(a)に示すようにデジタルカメラ3を構えた場合は(以下第1の撮影姿勢とする)、第1のレリーズボタン112が押下しやすい位置にあるため第1のレリーズボタン112を押下することにより撮影動作が行われる。一方、図13(b)に示すようにデジタルカメラ3を構えた場合(以下第2の撮影姿勢とする)、第2のレリーズボタン117が押下しやすい位置にあるため第2のレリーズボタン117を押下することにより撮影動作が行われる。図13(c)に示すようにデジタルカメラ3を構えた場合(以下第3の撮影姿勢とする)、第3のレリーズボタン118が押下しやすい位置にあるため第3のレリーズボタン118を押下することにより撮影動作が行われる。
【0086】
また、本実施形態においては、図12(a)に示すように横長に撮像素子26が配されており、得られる画像データは図12(c)に示すように横長であるため、第1の撮影姿勢より撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図14(a)に示すように被写体像が結像し、得られる画像データを再生することにより得られる画像は、図14(b)に示すように何ら回転しなくても横長の状態で天地方向が正しいものとなっている。このため、画像方向検出部64が第1のレリーズボタン112が押下されて第1の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを何ら回転させない旨を表す回転情報を生成する。
【0087】
一方、第2の撮影姿勢により撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図14(c)に示すように被写体像が結像するが、得られる画像データを再生することにより得られる画像は、図14(b)に示すように結像した被写体像が反時計回りに90度回転した横長のものとなる。このため、得られる画像データを時計回りに90度回転させることにより天地方向が正しい画像を再生することができる。したがって、画像方向検出部64が第2のレリーズボタン117が押下されて第2の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを時計回りに90度回転させる旨を表す回転情報を生成する。
【0088】
また、第3の撮影姿勢により撮影を行う場合、撮像素子26の撮影面には、図14(e)に示すように被写体像が結像するが、得られる画像データを再生することにより得られる画像は、図14(f)に示すように結像した被写体像が時計回りに90度回転した横長のものとなる。このため、得られる画像データを反時計回りに90度回転させることにより天地方向が正しい画像を再生することができる。したがって、画像方向検出部64が第3のレリーズボタン118が押下されて第3の撮影姿勢により撮影が行われたことを検出した場合、回転情報生成部66は画像データを反時計回りに90度回転させる旨を表す回転情報を生成する。
【0089】
そして、第3の実施形態においては上記第1の実施形態による携帯電話機1と同様に、撮影により取得された画像データに回転情報が付与されて記録媒体58に記録される。再生時には画像データに付与された回転情報を参照して画像データを回転することにより、天地方向が正しい正視可能な画像を再生することができる。
【0090】
次いで、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は上記第3の実施形態によるデジタルカメラ3において、第2の実施形態による携帯電話機1と同様に、いずれのレリーズボタン112A、117,118が押下されたかを画像方向検出部64が検出し、画像回転処理部68がいずれのレリーズボタン112A,117,118が押下されたかに応じて、画像データを回転するようにした点が第3の実施形態と異なる。
【0091】
このように、第4の実施形態によるデジタルカメラ3において、撮影時に押下されたレリーズボタンの位置に基づいて、再生時に画像データを正視可能なように画像データを回転することにより、再生時に画像データに何ら処理を施さなくても、天地方向が正しい画像を再生することができる。
【0092】
次いで、本発明の第5の実施形態について説明する。図15は本発明の第5の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す背面図である。なお、第5の実施形態において第3および第4の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。第5の実施形態によるデジタルカメラ4は、第3および第4の実施形態によるデジタルカメラ3の表示部11をタッチパネル方式の表示部131とし、第1から第3のレリーズボタン112,117,118に代えて、表示部131に第1から第3のレリーズボタン132,137,138を表示して、撮影者がレリーズボタン132,137,138にタッチすることにより、デジタルカメラ4に撮影動作を行わせるようにした点が第3および第4の実施形態のデジタルカメラ3と異なる。
【0093】
第1から第3のレリーズボタン132,137,138は、撮影により取得される画像の天地が分かるような画像となっている。本実施形態においては、人物の上半身の画像となっているが、矢印等の記号や文字を用いてもよい。
【0094】
第1から第3のレリーズボタン132,137,138のそれぞれにタッチする場合の撮影姿勢は、上記第3の実施形態によるデジタルカメラ3の第1から第3のレリーズボタン112,117,118を押下する場合の撮影姿勢にそれぞれ対応している。すなわち、図16(a)に示すように第1の撮影姿勢となるようにデジタルカメラ3を構えた場合は、第1のレリーズボタン132が正視可能となるため第1のレリーズボタン132にタッチすることにより撮影動作が行われる。一方、図16(b)に示すように第2の撮影姿勢となるようにデジタルカメラ3を構えた場合、第2のレリーズボタン137が正視可能となるため第2のレリーズボタン137にタッチすることにより撮影動作が行われる。図16(c)に示すように第3の撮影姿勢となるようにデジタルカメラ3を構えた場合、第3のレリーズボタン138が正視可能となるため第3のレリーズボタン138にタッチすることにより撮影動作が行われる。
【0095】
このように、タッチパネル方式の表示部131にレリーズボタン132,137,138を表示することにより、視覚的に撮影動作を行うことができる。
【0096】
また、レリーズボタン132,137,138を撮影姿勢を表す画像により表示部131に表示しているため、いずれのレリーズボタンにタッチすれば天地方向が正しい画像を再生可能なように撮影を行うことができるかを一見して認識でき、これにより、撮影動作を行いやすくすることができる。
【0097】
なお、上記第5の実施形態におけるタッチパネル式のレリーズボタンを上記第1および第2の実施形態の携帯電話機1にも適用することができる。
【0098】
また、上記第1および第2の実施形態においては、本発明による撮影装置を携帯電話機1に適用しているが、カメラ付きのPDA等の携帯端末装置に対しても本発明による撮影装置を適用できる。
【0099】
また、上記各実施形態においては、3つのレリーズボタンを用いているが、レリーズボタンの数はこれに限定されるものではない。
【0100】
また、上記各実施形態においては、携帯電話機およびデジタルカメラ等の撮影装置における90度単位で回転した撮影姿勢となる位置にレリーズボタンを設け、時計回り90度、反時計回り90度および180度というように90度単位で画像データを回転しているが、撮影姿勢に応じた任意の位置にレリーズボタンを設け、操作されたレリーズボタンの位置に応じた任意の回転角度により画像データを回転してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したカメラ付きの携帯電話機の構成を示す図
【図2】第1の実施形態による携帯電話機における撮影に関わる部分の構成を示すブロック図
【図3】第1の実施形態における撮像素子の内蔵のされ方、信号の読み出しおよび画像データの生成の仕方を説明するための図
【図4】携帯電話機の撮影姿勢を示す図
【図5】撮像素子への結像および得られる画像の天地方向を説明するための図
【図6】画像データのファイル構造を示す図
【図7】第1の実施形態の撮影時の動作を示すフローチャート
【図8】画像データの再生時の動作を示すフローチャート
【図9】第2の実施形態による携帯電話機における撮影に関わる部分の構成を示すブロック図
【図10】第2の実施形態の撮影時の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す背面図
【図12】撮像素子の内蔵のされ方、信号の読み出しおよび画像データの生成の仕方を説明するための図
【図13】第3の実施形態によるデジタルカメラの撮影姿勢を示す図
【図14】撮像素子への結像および得られる画像の天地方向を説明するための図
【図15】本発明の第5の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す背面図
【図16】第5の実施形態によるデジタルカメラの撮影姿勢を示す図
【図17】従来技術における撮像素子の内蔵のされ方、信号の読み出しおよび画像データの生成の仕方を説明するための図
【図18】従来技術における携帯電話機の撮影姿勢を示す図
【符号の説明】
1 携帯電話機
3,4 デジタルカメラ
11,111,131 表示部
12A、112,132 第1のレリーズボタン
16 撮影部
17,117,137 第2のレリーズボタン
18,118,138 第3のレリーズボタン
26 撮像素子
64 画像方向検出部
66 回転情報生成部
68 画像回転処理部

Claims (9)

  1. 撮像素子により被写体を撮影して該被写体の画像を表す画像データを取得する撮影手段を備えた撮影装置において、
    撮影姿勢に応じた複数の位置にそれぞれ設けられた、前記撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段と、
    前記複数のレリーズ手段のうち、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、前記画像データに再生時に正視可能とする処理を施す処理手段と
    種々の操作を受け付けるタッチパネルとを備え、
    前記複数のレリーズ手段が、前記撮影姿勢を表すマークにより前記タッチパネルに表示されてなることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記処理手段は、前記操作レリーズ手段の位置を検出する検出手段と、
    該検出手段が検出した位置に基づいて、再生時に正視可能とするために必要な前記画像データの回転に関する回転情報を生成する回転情報生成手段と、
    前記正視可能とする処理として、前記回転情報を前記画像データに付与する付与手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記回転情報生成手段は、前記撮像素子の向きに応じて前記回転情報を生成する手段であることを特徴とする請求項2記載の撮影装置。
  4. 前記処理手段は、前記操作レリーズ手段の位置を検出する検出手段と、
    前記正視可能とする処理として、該検出手段が検出した位置に基づいて、再生時に正視可能なように前記画像データを回転する回転処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  5. 前記回転処理手段は、前記撮像素子の向きに応じて前記画像データを回転する手段であることを特徴とする請求項4記載の撮影装置。
  6. 携帯端末装置であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮影装置。
  7. デジタルカメラであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮影装置。
  8. 撮像素子により被写体を撮影して該被写体の画像を表す画像データを取得する撮影手段と、種々の操作を受け付けるタッチパネルとを備えた撮影装置における撮影方法であって
    前記タッチパネルにおける撮影姿勢に応じた複数の位置に、該撮影姿勢を表すマークにより表示された、前記撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段のうちのいずれかのレリーズ手段の操作を撮影時において受け付け、
    前記複数のレリーズ手段のうち、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、前記画像データに再生時に正視可能とする処理を施すことを特徴とする撮影方法。
  9. 撮像素子により被写体を撮影して該被写体の画像を表す画像データを取得する撮影手段と、種々の操作を受け付けるタッチパネルとを備えた撮影装置における撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって
    前記タッチパネルにおける撮影姿勢に応じた複数の位置に、該撮影姿勢を表すマークにより表示された、前記撮影手段に撮影動作を行わせる複数のレリーズ手段のうちのいずれかのレリーズ手段の操作を撮影時において受け付ける手順と、
    前記複数のレリーズ手段のうち、撮影時に操作された操作レリーズ手段の位置に応じて、前記画像データに再生時に正視可能とする処理を施す手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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