JP6415130B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザ毎の個人設定値を記憶しておき、個人設定値に応じて処理のデフォルト値や振る舞いを変更するための機能を備えた画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムを記憶した記憶媒体に関するものである。
近年、画像形成装置は様々な機能を備え、ユーザが行う操作内容も複雑化している。一般的に画像形成装置は、複数のユーザで共有することが多い。このため、設定を変更した後に、次のユーザが気付かずに使用してしまわないように、一定時間後に自動的に設定値をクリアするオートクリア機能が利用されている。このような利用形態においては、ユーザは画像形成装置の初期メニューから所望の設定画面をその都度選択する必要があった。このため、個々のユーザが普段使う設定が決まっていたとしても、ユーザは同じ設定を毎回行わなければならない煩わしさがある。
そこで、画像形成装置に各個人毎の設定を保存して、個々のユーザが利用しやすい環境を提供する画像形成装置が提案されている。
例えば、ユーザAのコピー機能のジョブ設定のデフォルト値は、レイアウト設定が「1in1」で、仕上げ設定が「仕上げ無し」として設定されており、ユーザAがログインした場合には、この設定でコピー機能が使用可能となる。また、別のユーザBのコピー機能のデフォルトのジョブ設定のデフォルト値は、レイアウト設定が「2in1」で、仕上げ設定が「ステイプル右上」として設定されており、ユーザBがログインした場合には、この設定でコピー機能が使用可能となる。
また、別の例として、表示言語が「日本語」に設定された画像形成装置であっても、表示言語を「英語」で利用したいユーザAの個人設定として表示言語を「英語」に設定しておくことで、ユーザAのログイン時には、最初に表示言語設定が「英語」として設定され、英語で各機能が表示される。
このように、画像形成装置に各個人毎の設定を保存して、個々のユーザが利用しやすい環境を提供することが行われている。
画像形成装置にユーザ毎の設定を記憶させる場合、1台の画像形成装置に対して多数の個人設定値が登録されることとなる。また、画像形成装置は、オフィスのフロアに固定的に置かれることが多く、人事異動や新入社員など、1台の画像形成装置を非常に多くのユーザが利用して、1台の画像形成装置に多数の設定が保存されることになる。
なお、画像形成装置の記憶容量のリソースは限られており、一人のユーザが記憶できる設定値の容量の上限を規定する機能がある(クォータ機能)。
特許文献1には、ユーザ毎にデータを保管するデータ保管サービスにおいて、個人の保存容量を超えていた場合は、データを一時的に保存して、ユーザに削除指示だけを受け付ける技術が提案されている(特許文献1)。
特開2004−213356号公報
しかしながら、個人設定値の記憶容量が上限に達した場合、どの設定値を削除するのかユーザに判断させるのはユーザの手間を煩わせることとなる。
また、画像形成装置では、例えば送信機能やコピー機能等を使用したときの設定値を個人毎の履歴として自動的に保存する履歴機能がある。しかし、個人設定値の記憶容量が上限に達して履歴が保存されなくなった場合でも、上限に達するよりも前に保存された履歴は残っている。このため、ユーザが履歴を使用した設定を行う場合に、保存されている履歴がいつの履歴なのか分からなくなり、例えば、直前の履歴なのか、それより前の履歴なのか分からなくなり、混乱をきたす可能性がある。
例えば、履歴を用いて送信機能を利用しようとした場合を例に説明する。ここでは、個人設定値の記憶容量が上限に達したために、直前に実行した送信機能の設定値が保存されず、上限に達するよりも前に実行された送信機能の設定値が履歴として保存されているものとする。この場合、ログイン中のユーザは保存されている送信機能の履歴が直前に実行した送信機能の設定値と誤解して、その履歴を用いて送信機能を再実行し、誤送信してしまう可能性がある。また、他の機能についても同様に、ユーザの希望と異なる設定で処理が実行されてしまう可能性がある。
以上のように、設定値の削除をユーザに判断させるのはユーザの手間を煩わせることとなり、また、単純に新たな設定値の保存を禁止してしまうと、ユーザが混乱をきたす可能性がある。このため、ユーザに手間を煩わせることなく、個人設定値を好適に保存又は削除するための技術が必要であった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ユーザに手間を煩わせることなく、個人設定値を好適に保存又は削除する仕組みを提供することである。
本発明は、画像形成装置であって、ユーザの個人設定値を保存する保存手段と、ユーザのログインを受け付ける受付手段と、前記受付手段によりログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を、前記保存手段の所定の領域に保存することができるかどうかを判断する判断手段と、保存できないと前記判断手段により判断され、ログインを受け付けた前記ユーザにより個人設定値を登録することが指示された場合、登録が指示された前記個人設定値を、一時的に保存するために用意された仮想保存領域に保存するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザに手間を煩わせることなく、個人設定値を好適に保存又は削除することができる。
本実施例の画像形成装置のハードウェア構成を例示する図 MFPのソフトウェア構成を例示する図 設定DBのデータ構成の一例を示す図 ログイン画面の一例を示す図 設定値管理テーブルの一例を示す図 実施例1におけるログイン処理を例示するフローチャートである。 警告画面の一例を示す図である。 個人設定値のアクセス時の処理を例示するフローチャート ログアウト処理を例示するフローチャート 実施例2におけるログイン処理を例示するフローチャート 実施例3におけるログアウト処理を例示するフローチャート 実施例4におけるログイン処理を例示するフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成装置のハードウェア構成を例示する図である。
図1において、101はMFP(Multi Function Peripheral)である。MFP101は、本発明の画像形成装置の一例である。
MFP101では、システムバス110に対して、CPU111、RAM112、ROM113、入力制御I/F114、表示制御I/F115、記憶装置I/F116、通信I/Fコントローラ117が接続されている。また、システムバス110に対して、スキャナ121やプリンタ122も接続されている。システムバス110に接続される各部は、システムバス110を介して互いにデータのやりとりを行うことができるように構成されている。
CPU(Central Processing Unit)111は、各装置の制御やデータの計算・加工を行う装置である。RAM(Random Access Memory)112は、揮発性のメモリであり、CPU111の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ROM(Read Only Memory)113は、不揮発性のメモリであり、画像データやその他のデータ、CPU111が動作するための各種プログラム等が、それぞれ所定の領域に格納されている。CPU111は、例えばROM113に格納されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて、MFP101の各部を制御する。なお、CPU111が動作するためのプログラムは、ROM113に格納されることに限られず、記憶装置120に記憶されていてもよい。
入力制御I/F114は、タッチパネル118等からのユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU111に供給するインタフェースである。例えば、入力制御I/F114は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、不図示のキーボード等の文字情報入力デバイスや数値などを直接入力するためのハードキー、あるいはタッチパネル118といったポインティングデバイス等と接続される。なお、タッチパネル118は、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにされている入力デバイスである。以下、本実施例においては、タッチパネルでの操作で説明しているが、それに限定されないことは言うまでもない。
CPU111は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力制御I/F114で生成され供給される制御信号に基づき、プログラムに従いMFP101の各部を制御する。これにより、ユーザ操作に応じた動作をMFP101に行わせることができる。
表示制御I/F115は、ディスプレイ119に対して画像を表示させるための表示信号を出力するインタフェースである。例えば、CPU111は、プログラムに従い、生成した表示制御信号を表示制御I/F115に対して供給する。表示制御I/F115は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ119に対して出力する。例えば、表示制御I/F115は、CPU111が生成する表示制御信号に基づき、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をディスプレイ119に表示させる。なお、タッチパネル118は、ディスプレイ119と一体的に構成されていてもよい。例えば、タッチパネル118は、光の透過率がディスプレイ119の表示を妨げないように構成され、ディスプレイ119の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル118における入力座標と、ディスプレイ119上の表示座標が対応付けられる。これにより、あたかもユーザがディスプレイ119上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
記憶装置I/F116は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置120を接続するインタフェースである。記憶装置I/F116は、CPU111の制御に基づき、記憶装置120からのデータの読み出しや、記憶装置120に対するデータの書き込みが行われる。記憶装置120をRAM112やROM113の代わりに使用しても構わない。
通信I/Fコントローラ117は、CPU111の制御に基づき、例えばLAN(Local Area Network)やインターネット、有線、無線等の各種ネットワークに対する通信を行うインタフェースである。ネットワーク102には、PC(パーソナルコンピュータ)や他のMFP、プリンタ、サーバ等、様々な装置がMFP101と通信可能に接続される。また、後述する外部の認証サーバとの接続も通信I/Fコントローラ117を介して行われる。
スキャナ121は、CPU111の制御に基づき、原稿を読み取り、画像データを生成する。例えば、CPU111は、入力制御I/F114を介して入力されたユーザの指示により、スキャナ121に対してスキャン処理を実施させる。スキャナ121は、原稿台やADF(Auto Document Feeder)に置かれた原稿を読み取り、デジタルデータ化し、画像データを生成する。そして、スキャナ121は、生成した画像データを記憶装置I/F116を介して記憶装置120に格納する。
プリンタ122は、CPU111の制御に基づき、記憶装置120に保存された画像データを印刷処理する。例えば、CPU111は、入力制御I/F114を介して入力されたユーザの指示や、通信I/Fコントローラ117を介して外部装置から入力されたコマンドの指示によりプリンタ122に対して印刷処理を実施させる。プリンタ122は、記憶装置120から画像データを読出し、印刷可能なデータ形式に変換し、紙原稿に印字する。
図2は、MFP101のソフトウェア構成を例示する図である。なお、図2に示す構成は、本実施例における説明のための一例を示したものであり、他の構成要素を含んだり、あるいは、本実施例と同様の効果のある構成であったりしても構わないことは言うまでもない。
図2示す各制御部は、CPU111がROM113あるいは記憶装置120に記憶されたプログラムを起動時や機能利用時など必要に応じてRAM112へ展開し実行することにより実現されるものである。
MFP101には、コピー、スキャン、FAXなどの1つ以上の機能(以下、Functionと呼ぶ)があり、それぞれのFunction毎に制御部がある。
図2には、一例としてコピー制御部210、スキャン制御部211、送信制御部212が示される。当然ながら図2に記載のFunction以外のMFP101の処理に関わるFunctionが存在し、その制御部が存在してもよい。
表示操作制御部201は、CPU111の制御に基づき、入力制御I/F114や表示制御I/F115を制御する。例えば、表示操作制御部201は、他の制御部からの指示に基づいて表示制御I/F115を介してディスプレイ119で表示を行ったり、入力制御I/F114を介してタッチパネル118にユーザが入力した情報を取得したりすることを行う。なお、表示操作制御部201は、取得した情報を、必要に応じて制御バス200を介して各制御部へ通知する。
以降の記述では、制御部間で情報やデータを受け渡しする際は、制御バス200を経由しているものとする。
認証制御部202は、CPU111の制御に基づき、ユーザを識別するための認証処理を行い、MFP101の操作者がMFP101の正当なユーザか否かの判断を行う。認証処理を行って、正当なユーザの場合にセッションを開始することをログインと呼ぶ。また、認証制御部202は、記憶装置120上のユーザ情報を格納したデータベース(以下、ユーザ情報DB320)を制御する。MFP101内部のユーザ情報DB320だけでなく、認証制御部202が、通信I/Fコントローラを介して、外部の認証サーバに接続し、外部の認証サーバの認証結果を利用するようにしても構わない。外部の認証サーバとの認証情報のやり取りは、公知の技術を用いて行う。また、ユーザがMFP101を利用し終わった後に、当該ユーザのセッションを終了することをログアウトと呼ぶ。ログイン、ログアウト処理については、後で説明する。
また、認証制御部202は、ユーザの登録や削除、及びユーザ情報の更新を行うなどの機能を提供する。さらに、認証制御部202は、グループ機能を提供してもよい。グループとは複数のユーザを集めたものであり、複数のグループを登録することができる。ユーザは、0個以上のグループに所属することができる。認証制御部202は、グループの登録や削除、グループ情報の更新、ユーザをグループに所属させる、ユーザをグループから脱退させるなどといった機能も提供する。認証制御部202は、ユーザを一意に特定する識別子(以下ユーザ識別子と呼ぶ)や、グループを一意に特定する識別子(以下グループ識別子と呼ぶ)をユーザ情報DB320に記憶している。ユーザ情報DB320は、例えば記憶装置120内に存在する。
次に、設定値記憶制御部203について説明する。
設定値記憶制御部203は、CPU111の制御に基づき、デバイス設定値と、個人設定値、グループ設定値を記憶するための制御部である。デバイス設定値は、全ユーザが参照する設定である。また、個人設定値はそれぞれのユーザのみが参照できる設定である。また、グループ設定値は、それぞれのグループに所属するユーザのみが参照できる設定である。
設定値記憶制御部203は、デバイス設定値、個人設定値、グループ設定値を記憶装置120上の設定DB400に保存する制御を行う。設定DB400は、例えば記憶装置120内に存在する。設定DB400には、個人設定値、グループ設定値を保存できないときに、一時的にそれらを保存するための仮想記憶領域を持つ。この仮想記憶領域は、記憶装置120の中にあるが、十分な容量があればRAM112にあってもよい。設定値記憶制御部203は、この仮想記憶領域へのアクセスも行う。仮想記憶領域についての詳細は後述する。設定値記憶制御部203に設定値を設定するために、設定値設定制御部204を用いる。
設定値設定制御部204は、デバイス設定値、及び個人設定値の値を登録・変更するための機能を持ち、タッチパネル118からユーザからの入力を受け付け、設定値記憶制御部203を介して設定DB400に保存する。このとき、設定値設定制御部204は、デバイス設定値、個人設定値、グループ設定値のいずれかを区別して入力を受け付け、それぞれに対応した設定値を設定する。また、設定値設定制御部204は、前述の仮想記憶領域へ設定値を保存するか否か、あるいは設定値を取得だけさせるなどのアクセス制御も行う。
なお、仮想記憶領域は、設定DB400内に予め規定されたサイズだけ常に確保されており、この領域が存在しなくなることは無い。また、仮想記憶領域は、通常、ユーザが保存できる設定値の上限サイズ分だけ確保されているため、ユーザの操作中に使い尽くされることは無い。なお、本実施例においては、この仮想記憶領域について、個人設定値を例に説明するが、グループ設定値の仮想記憶領域を用意して、グループ設定値についても一時的に記憶させる仕組みを設けることが可能なことは言うまでもない。
図3は、設定DB400のデータ構造の一例を示す図である。
設定DB400は、設定値を特定するキーと、設定値の値を組として保存する。設定DB400は、例えば図3に示すような、階層構造で表現される。
第一階層には、対象501の情報を含む。対象501とは、デバイス設定値か個人設定値かを特定する情報のことである。図3では、デバイスを特定する情報を「デバイス」、ユーザA、ユーザBのユーザ識別子をそれぞれ「ユーザA」、「ユーザB」としている。対象501とキー502の組み合わせにより対応する値503が決定される。
図3の例では、対象「ユーザA」でキー「/表示設定/言語」に対する値は「日本語」となる。対象「ユーザB」でキー「/表示設定/言語」に対する値は「中国語」となる。また、対象「ユーザB」で、キー「/個人アドレス帳/個人アドレス1」に対する値は「ccc@abc.com」となる。このような個人設定値がユーザ数分保存されるのに対し、デバイス設定値はMFP101内で唯一の設定値となる。図3の例の場合、対象「デバイス」でキー「/表示設定/表示言語」に対する値は「英語」となる。
設定の中には、個人設定値とデバイス設定値で同じキーを持つものと、持たないものがある。同じキーを持つ場合、またデバイス設定値を個人設定値が登録されていない場合の初期値として扱われることもある。図3を例にすると、ユーザCは個人設定値が登録されていないとする。その場合、ユーザCの表示言語は、デバイス設定値である「英語」を用いる。
また、個人設定値とデバイス設定値で同じキーを持たない場合、個人設定値は登録されていない、または登録が0件として扱われる。例えば、キー「個人アドレス帳」は対象が「個人」の設定のみ存在するキーである(アドレス帳については後述する)。逆に「共有アドレス帳」は、対象が「デバイス」の設定のみ存在するキーである。図3の例では、ユーザCの個人アドレス帳は0件となる。デバイス設定値は存在するので、ユーザCは共有アドレス帳の共有アドレス1、共有アドレス2、共有アドレス3を参照することができる。
図2に示した設定値記憶制御部203は、ログイン時に設定DB400内の個人設定値を読み込み、MFP101の各設定に反映させる。そのため、ユーザはログインするだけで自身が登録した個人設定値に合わせてカスタマイズされたMFP101を利用することができる。また、設定値記憶制御部203は、ログアウト時に設定DB400内のデバイス設定値を読み込み、MFP101各設定に反映する。そのため、未ログイン状態で使用できる機能は、デバイス共有の設定にて利用することができる。
個人設定値の例として、表示言語設定について説明する。設定DBが図3の状態であるとする。デバイス設定値の表示言語設定は、対象「デバイス」、キー「/表示設定/言語」の値が「英語」である。一方、ユーザAの表示言語は対象「ユーザA」、キー「/表示設定/言語」の値が「日本語」である。未ログイン状態であるログイン画面は、デバイス設定値が有効なため、表示言語は「英語」で表示される。ユーザAがログイン処理を行い、認証に成功すると、ユーザAの表示言語設定を反映して、ログイン状態では表示言語が「日本語」となる。また、ユーザAがログアウトすると、デバイスの表示言語設定を反映して、ログイン画面の表示言語が「英語」で表示される。
また、アプリケーションが自動的に保存する個人設定値の一例として、各Functionの履歴機能がある。例えば、コピー機能において、倍率を「50%」、カラーモードを「フルカラー」の設定でコピーを実行したとする。個人設定値におけるコピー機能の履歴として、「倍率:50%、カラーモード:フルカラー」として記録される。履歴は1つだけでなく、複数個登録できる。例えば、本実施例は、3個保存できるものとするが、3個に限定されるものではない。前述した図3において、ユーザAはコピー機能を1度利用しており、その履歴が履歴1として記録されている(履歴2、履歴3は空)。ユーザBは、コピー機能を利用していなかったため、キー「/コピー」が存在していない。
これはユーザ毎の設定の一例であり、これ以外にもキーボード設定、アクセシビリティ設定、ログイン後に表示するFunctionなどが個人設定値としてカスタマイズできる。あるいは、個人毎のアドレス帳などのような各Function毎に持つ個人データを個人設定値として持つことも構わない。こういったもの以外にもMFP101が保持する個人毎の設定を持っても構ないことは言うまでもない。
ここでログイン処理について、図4を用いて例を説明する。
図4は、ログイン画面300の入力画面を例示する図である。
図4の画面例では、ログイン画面300は、ユーザ名入力フォーム301と、パスワード入力フォーム302と、ログイン先選択ボタン303と、ログインボタン304を有する。
ユーザは、ユーザ名入力フォーム301にユーザ名を入力し、パスワード入力フォーム302に対応するパスワードを入力する。ログイン先選択ボタン303は、認証先を選択するためのものである。MFP101内のユーザ情報DB320で認証する場合は、図4に示すように「このデバイス」を選択する。外部認証サーバで認証する場合は、ユーザは、ログイン先選択ボタン303で、外部の認証サーバの名称を選択して、選択された認証サーバで認証を行う。
図2に示した設定値記憶制御部203では、登録できる最大ユーザ数(又は最大グループ数)、1ユーザあたりに保存できる最大データサイズ(又は1グループあたりに保存できる最大データサイズ)、設定値を保存するための全記憶容量のサイズ等を管理している。また、設定値記憶制御部203は、登録されているユーザ数、登録されているグループ数の管理、ユーザ毎、グループ毎の残容量管理、設定値が保存されている記憶容量管理等を行う。
図5は、設定値記憶制御部203の管理テーブルの一例を示す図である。なお、図5(a)、(b)、(c)、(d)の各管理テーブルは、記憶装置120に保存されている。
図5(a)は、上限管理テーブルの一例である。
図5(a)に示す例では、最大ユーザ数が「5」、最大グループ数が「3」、1ユーザが登録できる最大データサイズが「1MB」である。また、ユーザ、グループを含めてすべての設定値を保存できる記憶容量の最大サイズが「10MB」であることが示されている。
図5(b)は、ユーザ情報テーブルの一例であり、すでに設定値が登録されているユーザ数、及び登録されている各ユーザのユーザ識別子と設定値を保存しているサイズ、及び当該ユーザが設定値を利用した最終利用日時について記憶されている。
図5(b)に示す例では、登録されているユーザ数は「5」ユーザで、例えば、「ユーザA」の使用量が「50KB」、最終利用日時は「2013年11月7日」である。ユーザB、C、D、Eも同様にそれぞれの使用量と最終利用日時が記載されている。
図5(c)は、設定値管理テーブルの一例である。このテーブルには、各ユーザで設定値を保存するために使用されている記憶容量の総サイズ、及び仮想記憶領域が用いる否かを判断するための閾値が記される。図5(c)に示す例では、記憶容量の総サイズは「8MB」であり、仮想記憶領域の利用の判断の閾値が「30%」となっている。仮想記憶領域の利用の判断の閾値が「30%」とは、設定値を記憶可能な残量が「30%」以下のときは、仮想記憶領域が用いられることを示す。
図5(a)の上限管理テーブルで示したように、MFP101で設定値を管理できるユーザ数については、上限が決められている。そのため、それ以上のユーザに対する設定値を登録しようとしてもエラーとなる。そのため、上限に達した状態で、新規ユーザがログインしても、設定値を保存することができない。
この場合、新たなユーザが設定値を保存できるようにするためには、管理者が不図示の管理ツールを用いて、不要なユーザのデータを削除する必要がある。管理者が不要なユーザのデータを即座に削除するとは限らず、その間は新規ユーザが設定値を保存できなくなってしまう。また、ユーザが保存できる設定値の制限で上限に達している場合や個人設定値を保存する領域の残量が無い場合にも設定値が保存できなくなってしまう。このような状況になった場合でも、一時的に設定値を保存できるように、本実施例では、仮想記憶領域を設けている。
なお、ユーザが保存できる設定値の上限に達している場合や、保存する領域の残量が無い場合だけでなく、保存可能な残量が一定サイズ以下の場合に仮想記憶領域を使うようにしてもよい。これは、上限に達してからであると、残量が僅少の場合に、ログイン中に必要な設定値が保存できなくなる可能性があるためである。
仮想記憶領域は、ユーザがログインしてから、ログアウトするまでの間に有効な領域であり、次回、同一ユーザ、異なるユーザのどちらがログインしても仮想記憶領域の内容は削除されている。また、仮想記憶領域に保存される設定値、保存されない設定値がある。例えば、前述した各Functionの履歴は、自動的に保存されるものであり、ユーザが保存されていることを期待して、利用する可能性があるため仮想記憶領域に保存される設定値の一例である。また、個人毎のアドレス帳は、仮想記憶領域に保存させたとしても、前述したようにログアウトすると削除されるため、保存させても意味が無いため、仮想記憶領域に保存させない。
以下、より具体的に説明する。
ユーザBがログインしたとする。図5(a)の上限管理テーブルにおいて、1ユーザの最大データサイズ(クォータ)が「1MB」であり、図5(b)よりユーザBは設定値として「1MB」がすでに保存されているため、ユーザBは、これ以上、設定値を保存することができない。このときに、仮想記憶領域が有効になる。
図5(d)は、仮想記憶領域にデータを保存する保存対象データのリスト(仮想記憶対象リスト)が登録されたテーブル(仮想記憶対象リストテーブル)である。
本実施例では、図5(d)に示すような仮想記憶対象リストテーブルに記載される機能、項目の設定値だけを保存対象データとして仮想記憶領域に保存できる。図5(d)の例では、「/表示設定/言語」(801)即ち表示言語、「/コピー」(802)即ちコピー機能、「/送信/履歴」(803)即ち送信機能の履歴について、仮想記憶領域を利用することができる。
仮想記憶領域の保存対象データは、802のようにFunction(機能)単位としても構わないし、801や803のようにFunction内の項目単位としても構わない。つまり、802であれば、コピー機能として個人設定値を用いる項目の全てに関連して仮想記憶領域にアクセスする。803であれば、送信機能の履歴の設定を扱うときだけ、仮想記憶領域をアクセスする。仮想記憶対象リストテーブルに記載以外の機能、項目に関連する設定値を仮想記憶領域に保存しようとしたときは、設定値が保存できずにエラーになる。
以下、仮想記憶領域の使用について具体例を示して説明する。例として、コピー機能で説明する。
コピー機能が呼び出されたときに、ユーザBの個人設定値のコピー機能の履歴が存在していた場合は、ユーザBの個人設定値のコピー機能の履歴が削除される。例えば、ユーザBの個人設定値におけるコピー機能の履歴として、「倍率:50%、カラー:フルカラー」が保存されていたとする。ユーザBの個人設定値が保存できない状況において、コピー機能を倍率「100%」、カラーモード「白黒」で実施すると、仮想記憶領域にコピー機能の履歴として「倍率:100%、カラーモード:白黒」が記録される。その後、ユーザBがログアウトすると、仮想記憶領域は、前述のようにログイン中だけ有効なものであるので、ユーザBのコピー機能の履歴「倍率:100%、カラーモード:白黒」は削除される。その後、管理者が不要な設定値を削除するなどを実行し、保存領域を確保すると、ユーザBの個人設定値が保存できる状態になる。このときにユーザBがログインして、コピー機能を呼び出したとする。前回のコピーが「倍率:100%、カラーモード:白黒」であったので、履歴を利用して同じ設定で再度コピーを実行しようとするが、前回の履歴は仮想記憶領域に記憶されているため削除されている。そして、保存領域の容量が増えて、個人設定値が使えることで、以前の「倍率:50%、カラーモード:フルカラー」の設定になるとユーザが混乱してしまう。そのため、仮想記憶領域を利用する状態で、各機能の利用時に、当該ユーザの個人設定値の対象のデータの削除を実施する。
なお、上述の説明で、個人設定値の対象のデータの削除を「各機能の利用時」としているのは、仮想記憶領域を使う状態で利用していない機能については、各個人の設定値を利用できる状態になったときに、以前の設定が利用できても構わないためである。
例えば、ユーザBの個人設定値として、送信機能の履歴で「送信ファイル:PDF、宛先:xxx@bbb.jp」が記録されていたとする。その後、ユーザBが保存できる設定値の上限に達する、もしくは個人保存領域が一杯になり、仮想記憶領域を用いる状態になったとする。このときにユーザBがログインして、コピー機能だけを利用し、送信機能を利用しなかったとする。その後、管理者が不要なデータを削除するなどを実施し、空き容量を増やして、個人設定値を利用できるようになったときに、送信機能は利用していなかったので、送信機能の履歴としては個人設定値が利用されてもユーザは混乱しない。
また、ユーザの保存できる設定値の上限に達したときだけでなく、一定サイズ以下のときは仮想記憶領域に保存するようにしてもよい。一例として、保存可能な残量が「30%」以下の場合に仮想記憶領域を利用すると言う設定になっているとする。
図3の例だと、1ユーザの最大データサイズ(クォータ)が「1MB」、図5(b)でユーザDが「720KB」であるので、保存可能な残量は、「280KB」であり、「1MB」の「30%」の「300KB」以下になる。この場合は、仮想記憶領域を利用するようにする。これによって、ログイン中に個人設定値が保存できなくなる可能性を低くすることができる。
仮想記憶領域の構成は、図3における構成と同様である。ただし、仮想記憶領域には、ログイン中のユーザに対する1ユーザ分の情報、かつ仮想記憶領域の保存対象の項目(仮想記憶対象リストテーブルに記載された項目)の設定値のみが記録される。
なお、「1MB」は「1024KB」であるが、計算の簡易化のため本実施例では、「1MB」=「1000KB」と扱って説明する。以下についても同様であるため、これ以降は、上記扱いについて説明を記載しない。
図5(e)は、仮想記憶領域使用フラグの一例を示す。
仮想記憶領域使用フラグは、設定DB400内に保持されているものとする。
設定値設定制御部204は、仮想記憶領域を利用する場合には、仮想記憶領域使用フラグを立て(ONにし)、一方、仮想記憶領域を利用しない場合には、仮想記憶領域使用フラグを立てない状態にする(OFFにする)。詳細は後述する。
図6は、ユーザがMFP101にログインする時の処理を例示するフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
MFP101が起動された場合やログアウトが行われた場合等のログイン可能な状態において、表示操作制御部201は、ディスプレイ119に、図4に示したようなログイン画面300を表示する(S4000)。表示操作制御部201は、ユーザによりタッチパネル118に入力処理が実行されると、ユーザ名入力フォーム301からユーザ名を、パスワード入力フォーム302からパスワードを表示制御I/F115を介して受け付け(S4001)、認証制御部202に認証要求する。認証制御部202は、以下の処理を実行するための要求を各制御部に要求する。
認証制御部202は、上記S4001で入力されたユーザ名とパスワードを、表示操作制御部201から受け取り、受け取ったユーザ名、及びパスワードとユーザ情報DB320内のユーザ名、パスワードが一致するか照合する(S4002)。このでは、MFP101で認証を実施する場合について述べたが、外部の認証サーバで認証するようにしても構わない。外部の認証サーバによって認証を実施する場合、上記S4002において、認証制御部202は、通信I/Fコントローラ117を介して、入力されたユーザ名、パスワードに関する暗号化、あるいは難読化する。さらに、認証制御部202は、暗号化、難読化された情報を外部の認証サーバに認証依頼し、該認証サーバから認証結果を受け取る。
上記S4002において、ユーザ名、パスワードの照合が一致していないと判定した場合(S4002でNoの場合)、認証制御部202は、ログインが失敗したと判断し、S4003に処理を進める。S4003では、認証制御部202は、表示操作制御部201を介してユーザにログインが失敗した旨を通知し、S4000のログイン受付状態に戻る。
一方、上記S4002において、ユーザ名、パスワードの照合が一致していると判定した場合(S4002でYesの場合)、認証制御部202は、認証成功と判断し、S4004に処理を進める。S4004では、認証制御部202は、認証状態を未ログイン状態からログイン状態に変更し、認証したユーザを一意に特定するためのユーザ識別子を発行し、S4005に処理を進める。なお、図示しないが、上記S4004では、認証したユーザがグループに所属する場合、該所属するグループを一意に特定するためのグループ識別子の発行を行うものとする。
S4005では、設定値設定制御部204が、ログインしたユーザの保存可能残量を算出する。具体的には、上限テーブル(図5(a))の1ユーザの最大データサイズを取得し、更に、ユーザ情報テーブル(図5(b))において上記S4004で発行されたユーザ識別子の保存済みの設定値のサイズを取得する。そして、この差を求めることで、当該ログインユーザの保存可能残量を算出する。図5の例では、図5(a)より1ユーザの最大データサイズは「1MB」、図5(b)より「ユーザD」の使用済みサイズが「720KB」であるので、「ユーザD」の保存可能残量は「1MB−280MB=280KB」と算出される。このように、ログイン中のユーザの個人設定値の保存に割り当てられた容量の残容量を取得する。
次に、S4006では、設定値設定制御部204が、個人設定値全体の保存可能残量を算出する。具体的には、上限テーブル(図5(a))の全記憶容量のデータサイズを取得し、更に、設定値管理テーブル(図5(c))から使用記憶容量のサイズを取得する。そして、この差を求めることで、個人設定値全体の保存可能残量を算出する。図5の例では、図5(a)より全記憶容量のサイズは「10MB」、図5(c)より使用記憶容量が「8MB」であるので、保存可能残量は「10MB−8MB=2MB」と算出される。このように、設定DBにおいて個人設定値の保存に割り当てられた容量の残容量を取得する。
即ち、上記S4005とS4006において、ログインしたユーザの個人設定値を保存することができる残容量を特定するための情報を取得する。
次に、S4007において、設定値設定制御部204が、上記S4005で算出した当該ユーザの保存可能残量と、上記S4006で算出した個人設定値全体の保存可能残量のどちらかが閾値未満であるか判断する。具体的には、設定値管理テーブル(図5(c))から仮想記憶領域の閾値、及び上限テーブル(図5(a))の1ユーザの最大データサイズ、全記憶容量のサイズを取得する。そして、取得した1ユーザの最大データサイズ、全記憶容量のサイズのそれぞれに、仮想記憶領域の閾値を乗じたそれぞれのサイズよりも、上記S4005、S4006で取得したサイズの少なくともどちらか一つが小さいか否かを判断する。
図5の例では、図5(a)より1ユーザの最大データサイズは「1MB」、全記憶容量のサイズは「10MB」である。図5(c)より仮想記憶容量の閾値が「30%」である。ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の閾値は、それぞれ、「1MB×0.3=0.3MB(300KB)」、「10MB×0.3=3MB」となる。よって、「ユーザD」の保存可能残量「280KB」は閾値「300KB」未満、また、設定全体の保存可能残量「2MB」は閾値「3MB」未満となり、S4007でYesと判断されることになる。
上記S4007において、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の両方とも閾値未満でないと判断した場合(S4007でNoの場合)、設定値設定制御部204は、ログイン処理を終了する。
一方、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の少なくとも一方が閾値未満であると判断した場合(S4007でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4008へ処理を進める。
S4008では、設定値設定制御部204は、設定値記憶制御部203に対して、仮想記憶領域を用意するように指示する。具体的には、設定値記憶制御部203内の設定DB400内に予め確保されている仮想記憶領域を使用するように、図5(e)の仮想記憶領域使用フラグを立てる(ONにする)。仮想記憶領域使用フラグが立っている場合(ONの場合)は、仮想記憶領域を利用することになり、仮想記憶領域使用フラグが立っていない場合(OFFの場合)は、仮想記憶領域を利用せずに、各個人の設定値として扱うことになる。なお、仮想記憶領域使用フラグは、ログイン処理の開始のときにフラグが立っていない状態になっているものとする。
次に、S4009において、設定値設定制御部204は、表示操作制御部201に指示して、表示操作制御部201が仮想記憶領域を利用することをユーザに説明する警告画面を表示する。これにより、ユーザは、個人設定値が一時的にしか保存されないことを認識する。警告画面の一例として、例えば、図7のような警告画面が表示される。そして、例えば図7の警告画面において「了解」が押下されると、本ログイン処理を終了する。
本実施例では、ログイン時に仮想記憶領域に保存し警告を表示する例を示しているが、この限りではない。例えば、各Functionの機能を利用するときに、仮想記憶領域を保持したり警告を表示したり、仮想記憶領域に保存される設定の項目について色を変えたりするなどによってユーザに知らしめる形でもよい。また、警告は表示のみでなく、音声やランプの点灯等で行ってもよい。
また、認証方法は、ログイン画面からユーザ名とパスワードを入力して認証する例を示したがこの限りでなく、非接触型のICカードなど他の認証方法でもよい。なお、上記フローチャートでは、グループの設定値について述べていないが、保存可能残量のサイズを算出し、グループ設定値用の仮想記憶領域を用意することで、個人設定値と同様に扱うことができる。
図8は、個人設定値に対してアクセス要求があった場合の処理を例示するフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
設定値設定制御部204は、各Functionから個人設定値のアクセス要求を受け付けると(S4101)、S4102に処理を進める。各Functionとは、コピー制御部210、スキャン制御部211、送信制御部212などMFP101に搭載された各機能である。例えば、コピー制御部210が、履歴を用いようとして、個人設定値をアクセスするケースがある。
S4102では、設定値設定制御部204が、仮想記憶領域が存在する(仮想記憶領域を利用する)か否かを判断する。具体的には、上述した図6のS4008で示した不図示の仮想記憶領域使用フラグを確認して、仮想記憶領域使用フラグが立っているとき(ONのとき)は、仮想記憶領域が存在すると判断する。一方、仮想記憶領域使用フラグが立っていないとき(OFFのとき)は、仮想記憶領域が存在していないと判断する。
上記S4102において、仮想記憶領域が存在していない(仮想記憶領域を利用しない)と判断した場合(S4012でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S4111へ処理を進める。
S4111では、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域を利用しないため、上記S4101で受け付けた当該ユーザの個人設定値へのアクセスを行う。なお、このアクセスは、設定、取得、削除など全てのアクセスを行うことができる。
一方、上記S4102において、仮想記憶領域が存在する(仮想記憶領域を利用する)と判断した場合(S4102でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4103へ処理を進める。
S4103では、設定値設定制御部204は、仮想記憶対象リストの情報を取得する。具体的な例としては、前述した図5(d)のような仮想記憶対象リストテーブルから、それぞれの仮想記憶領域の対象となるキーを取得する。
次に、S4104において、設定値設定制御部204は、上記S4101で受け付けたアクセス要求に対応する設定値が、上記S4103で取得した仮想記憶対象リストに含まれるか判断する。
そして、仮想記憶対象リストに含まれると判断した場合(S4104でYesの場合)、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域へアクセスするために、S4105へ処理を進める。
一方、仮想記憶対象リストに含まれないと判断した場合(S4104でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S4108へ処理を進める。
ここで、図5(d)に示すテーブルを例にして以下に説明する。
個人設定値「/送信/履歴」のアクセスが要求されたとする。これは、803の「/送信/履歴」と一致するアクセス要求であるため、仮想記憶領域へのアクセスとする。また、一致だけでなく、前方一致でも構わない。例えば、個人設定値「/コピー/履歴」のアクセスが要求されたとする。これは、802の「/コピー」と前方一致するアクセス要求であるため、仮想記憶領域へのアクセスとなる。これによって、指定された機能や項目以下のすべてを仮想記憶領域へ保存される対象にできる。
S4108は、上記S4102で仮想記憶領域が存在する(仮想記憶領域を利用する)と判断されたが、上記S4104でアクセス要求のあった設定値が仮想記憶領域への保存対象でない場合に実行される処理である。この場合、既に個人設定値が登録されていれば、その値は参照することが可能であるが、新規追加や、削除、編集などは行わせない。
例えば、図5(d)に示すテーブルを例にして以下に説明する。S4101において「/個人アドレス帳/個人アドレス1」のアクセス要求を受け付けたとする。この場合、「/個人アドレス帳/個人アドレス1」は仮想記憶対象リストテーブルに含まれていないためS4104でNoと判断される。よって、既に設定値個人アドレス帳が登録されていれば、参照は可能であるが、新規に個人アドレス帳への宛先の追加、既存の個人アドレス帳の追加、編集、削除は禁止される。この処理は、S4108〜S4110で行われる。以下、詳細に説明する。
S4108では、設定値設定制御部204は、上記S4101で受付けたアクセス要求が取得要求なのか、取得要求以外(追加、編集、削除)なのかを判断する。
そして、取得要求であると判断した場合(S4108でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4109へ処理を進める。S4109では、設定値設定制御部204は、上記S4101の要求が取得要求であったため、当該ユーザの個人設定値へアクセスし、該S4101で要求のあった設定値を取得して、要求元へ返却する。
一方、上記S4108において、上記S4101で受付けたアクセス要求が取得要求以外と判断した場合(S4108でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S4110へ処理を進める。S4110では、設定値設定制御部204は、上記S4101の要求が取得要求以外の要求であったため、個人設定値を更新することはできないので、エラーを要求元へ返却する。
また、S4105では、設定値設定制御部204が、上記S4104で仮想記憶対象リストに含まれていると判断した設定値に対応する仮想記憶対象リストの項目が個人設定値に存在しているか判断する。そして、存在していると判断した場合(S4105でYesの場合)設定値設定制御部204は、S4106へ処理を進める。
S4106では、設定値設定制御部204は、上記S4104で仮想記憶対象リストに含まれていると判断した設定値に対応する仮想記憶対象リストの該当項目以下の設定値を、ログイン中のユーザの個人設定値から削除する。即ち、上記S4101でアクセス要求を受けた設定値に対応する仮想記憶対象リストの該当するキーを含む設定値を全て、ログイン中のユーザの個人設定値から削除する。そして、S4107に処理を進める。
上記S4105、S4106の具体的例を図5(d)に示すテーブルを例にして以下に説明する。上記S4101において「/コピー/履歴/履歴1」としてアクセス要求があったとする。この場合、図5(d)のテーブルに記載された仮想記憶対象リストの中で対応するものは、「/コピー」(802)あるので、当該ユーザの「/コピー」を含むキーの個人設定値を全て削除する。
一方、上記S4105において、上記S4104で仮想記憶対象リストに含まれていると判断した設定値に対応する仮想記憶対象リストの項目が個人設定値に存在していないと判断した場合(S4105でNoの場合)設定値設定制御部204は、そのままS4107へ処理を進める。
S4107では、設定値設定制御部204は、上記S4104で仮想記憶対象リストに含まれていると判断した設定値について、仮想記憶領域へのアクセスを行う。この場合のアクセスは、仮想記憶領域へのアクセスを認められているキーであるので、取得要求だけでなく、追加、編集、削除でも構わない。
なお、上記説明では、上記S4101で受け付けたアクセス要求の種類に関係なく(取得、追加、編集、削除等)、S4106で仮想記憶対象領域を削除する構成を説明した。しかし、上記S4101で受け付けたアクセス要求が取得要求の場合、仮想記憶対象領域を削除しないように構成することも可能である。
図9は、ユーザがMFP101からログアウトする時の処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
表示操作制御部201は、ユーザによるタッチパネル118からのログアウト要求を受け付けると、認証状態をログイン状態から未ログイン状態へ変更する(S4201)。
次に、S4202において、設定値設定制御部204は、不図示の仮想記憶領域使用フラグが立っているか否かを判断して、仮想記憶領域が存在するか確認する。
そして、仮想記憶領域が存在すると判断した場合(S4202でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4203へ処理を進める。
S4203では、設定値設定制御部204は、設定値記憶制御部203に対して、仮想記憶領域の削除を指示し、設定DB400内の仮想記憶領域の内容をクリアして、処理を終了する。なお、ここで仮想記憶領域使用フラグを立っていない状態(OFF)にしてもよい。
一方、上記S4202において、仮想記憶領域が存在しないと判定した場合(S4202でNoの場合)、設定値設定制御部204は、ログアウト処理を終了する。
本実施例によれば、ログインユーザの保存容量の上限に近くなった場合に、自動的に保存される設定値など指定された設定値だけを一時的に仮想記憶領域に保存し、また、仮想記憶領域に保存する設定値に対応するユーザの個人設定値に格納された設定値を削除する。よって、ユーザ毎の設定値の保存サイズの上限に達していた場合や設定値の保存可能領域が少なくなり個人設定値が保存できない状態になっても、予め規定された機能、項目の設定値は、ログイン中の間だけ一時的に仮想記憶領域に保存可能となる。これによって、コピー機能の履歴などのようにシステムが自動的に保存する設定値などが保存されないということが無くなり、ユーザが混乱をきたすことが無くなる。また、仮想記憶領域にアクセスされたときに、当該ユーザがすでに保存している対応する設定値を削除することで、再度、個人設定値にアクセスできるようになったときでもユーザに混乱をきたさないようにすることができる。
次に実施例2について説明する。
上述した実施例1においては、仮想記憶領域の対象項目の機能や項目にアクセス要求があった場合に、個人設定値から対応する設定値を削除する構成を示した。よって、上述した実施例1では、仮想記憶領域をアクセスする状態でも、利用していなかった機能や項目の個人設定値が残る構成である。これにより、記憶領域が増えて、再度、仮想記憶領域を利用しなくてもよい状態になったときに、仮想記憶領域を使用していたときに利用していない機能、項目については過去に保存した設定値が利用できる。ただし、この場合、機能や項目のアクセスの度に処理が実行されるため、機能の処理時間に影響を与える可能性がある。
そこで、実施例2では、ログイン時等のログインに関連するタイミングで、仮想記憶領域の対象機能、項目を当該ユーザの個人設定値からまとめて消してしまうように構成する。以下、詳細に説明する。
図10は、実施例2にかかるMFP101のログイン処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図6と同一のステップには、同一のステップ番号を付与している。以下、図6と異なる動作の処理だけを説明する。
S4007において、ユーザの保存可能残量、設定値全体の保存可能残量のどちらか一方でも、閾値未満であると判断された場合(S4007でYesの場合)、S10001へ処理を進める。
S10001では、設定値設定制御部204は、全ての仮想記憶対象リストを取得する。例えば、図5(d)に示したような仮想記憶対象リストテーブルから、それぞれの仮想記憶領域の対象となるキーを取得する。
次に、S10002において、設定値設定制御部204は、当該ユーザの個人設定値から、上記S10001で取得した仮想記憶対象リストの項目以下を全て削除し、S4008に処理を進める。
なお、実施例2では、図示しないが、Functionが個人設定値に対してアクセス時の処理(図8のフローチャート)において、S4105、S4106の処理が存在しないものとする。即ち、実施例2では、図8のS4104でYesの場合、次にS4107の処理が実行される構成とする。
以上示したように、実施例2によれば、仮想記憶対象リストの該当項目以下をログイン時にまとめて削除するため、機能や項目のアクセス時に削除処理を行わないため、Functionの処理を高速化することが可能となる。
次に実施例3について説明する。
実施例3は、管理者が不要なデータを削除するなどを行い、個人設定値を保存する容量が増えた場合に、仮想記憶領域に保存されている設定値をユーザの個人設定値として保存する構成である。以下、詳細に説明する。
図11は、実施例3にかかるMFP101のログアウト処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図9と同一のステップには同一のステップ番号を付与してある。以下、図9と異なる動作の処理だけを説明する。
S4102において、仮想記憶領域が存在すると判断した場合(S4102でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S11001へ進む。S11001、S11002は、図6のS4005、S4006と同一の処理のため説明を省略する。S11002の処理の後、設定値設定制御部204は、S11003へ処理を進める。
S11003では、設定値設定制御部204は、S11001で算出した当該ユーザの保存可能残量とS11002で算出した個人設定値全体の保存可能残量の少なくとも一方が閾値未満であるか判断する。
そして、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の少なくとも一方が閾値未満であると判断した場合(S11003でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4203に処理を進める。
一方、上記S11003において、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の両方とも閾値未満でないと判断した場合(S11003でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S11004へ処理を進める。S11004では、設定値設定制御部204は、仮想保存領域に格納された設定値を当該ユーザの個人設定値として保存(コピー)する。すなわち、仮想保存領域に格納された設定値を保存できるだけの容量が存在している場合に該仮想保存領域の設定値を個人設定値として保存する。
以上示したように、実施例3によれば、仮想記憶領域に保存されている設定値を、ログアウト処理中のユーザの個人設定値を保存することができる残容量が増え、保存できる状態になった場合に、当該ユーザの個人設定値として保存できる。
次に、実施例4について説明する。
上述した実施例1では、ログアウト時に仮想記憶領域をクリアしていた。実施例4では、実施例1とは異なり、ログアウト時に仮想記憶領域のクリアは行わず、連続して同一のユーザがログインした場合に、仮想記憶領域に保存されている設定値を再利用できるように構成する。
図12は、実施例4にかかるMFP101のログイン処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図2に示した各制御部により実行される。即ち、これらの処理は、CPU111がROM113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図6と同一のステップには同一のステップ番号を付与してある。以下、図6と異なる動作の処理だけを説明する。
上述したように、実施例4では、実施例1とは異なり、ログアウト時に仮想記憶領域のクリアは行わない。具体的には図示しないが、ログアウト処理では、図9のS4202、S4203が存在しないフローチャートになる。
S4008の処理の後に、設定値設定制御部204は、S12001に処理を進める。
S12001では、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域に保存されているユーザ情報と当該ログインのユーザ情報が同一か判断する。なお、実施例4では、仮想記憶領域にユーザ識別子を保持するための記憶領域を有するものとする。上記S12001では、仮想記憶領域に保存されているユーザ識別子とログイン中のユーザのユーザ識別子を比較することにより上記判断を行う。
そして、仮想記憶領域に保存されているユーザ情報と当該ログインのユーザ情報が同一であると判断した場合(S12001でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4009へ処理を進める。この場合は、仮想記憶領域は削除されずに残っているため、前回ログインしたときの設定を利用することが可能となる。
一方、上記S12001において、仮想記憶領域に保存されているユーザ情報と当該ログインのユーザ情報が同一でないと判断した場合(S121001でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S12002に処理を進める。この場合は、直前のログインで仮想記憶領域を利用したユーザと、当該ログイン処理のユーザが異なる場合である。
S12002では、設定値設定制御部204は、設定値記憶制御部203に対して、仮想記憶領域の削除を指示し、設定DB400内の仮想記憶領域の内容をクリアする。なお、この際、仮想記憶領域にログイン中のユーザのユーザ識別子を保存するものとする。S12002の後、設定値設定制御部204は、S4009へ処理を進める。
なお、上記の説明では、仮想記憶領域に保存されているユーザ識別子とログイン中のユーザのユーザ識別子を比較することにより上記12001の判断を行うものとした。しかし、単に、前回ログインしていたユーザのユーザ識別子を記憶装置120に保存されるログ等に保存しておき、該保存されている前回ログインしていたユーザのユーザ識別子とログイン中のユーザの識別を比較することにより上記12001の判断を行ってもよい。
以上示したように、実施例4によれば、連続して同じユーザがログインした場合に、前回に仮想記憶領域に保存されている設定値を利用することが可能となり、ユーザの利便性が高まる。
以上のように、一人のユーザが記憶できる設定値の容量の上限に達した場合や、個人設定値の保存領域が一杯になった場合でも、自動的に保存される設定値だけが一時的に保存できて、ユーザの手間を軽減できる。また、自動的に保存される設定値は、当該ユーザのログイン中だけ記録され、対応するユーザの個人設定値は削除されるため、ユーザが誤って過去の設定をアクセスするようなことが無くなる。
従って、ユーザに手間を煩わせることなく、個人設定値を好適に保存又は削除することができる等の効果を奏する。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施例について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 MFP
203 設定値記憶制御部
204 設定値設定制御部
400 設定DB

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    ユーザの個人設定値を保存する保存手段と、
    ユーザのログインを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によりログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を、前記保存手段の所定の領域に保存することができるかどうかを判断する判断手段と、
    保存できないと前記判断手段により判断され、ログインを受け付けた前記ユーザにより個人設定値を登録することが指示された場合、登録が指示された前記個人設定値を、一時的に保存するために用意された仮想保存領域に保存するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記個人設定値は、表示言語の情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記個人設定値は、実行されたジョブの設定情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記判断手段は、前記所定の領域の空き容量が閾値未満であるときに、ログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を前記仮想保存領域に保存できないと判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断手段は、所定数のユーザの個人設定値が前記所定の領域に保存されている状態で、個人設定が保存されていないユーザのログインを受け付けたときに、当該ユーザの個人設定値を前記所定の領域に保存できないと判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、ユーザがログインする際に、該ログインするユーザと、前記仮想保存領域に保存されている設定値が保存された際にログインしていたユーザとが同一ユーザか否かを判断し、同一ユーザである場合には前記仮想保存領域に保存されている設定値を削除せず、同一ユーザでない場合には前記仮想保存領域に保存されている設定値を削除することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記仮想保存領域に保存される個人設定値は、ユーザのログアウトを条件に削除されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記仮想保存領域に保存された個人設定値と同一の機能又は項目の設定値を、前記保存手段に保存されているログイン中のユーザの設定値から削除することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記判断手段により保存できないと判断された場合に、ログイン中のユーザに警告を行う警告手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. ユーザの個人設定値を保存する保存手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
    ユーザのログインを受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップでログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を、前記保存手段の所定の領域に保存することができるかどうかを判断する判断ステップと、
    保存できないと前記判断ステップで判断され、ログインを受け付けた前記ユーザにより個人設定値を登録することが指示された場合、登録が指示された前記個人設定値を、一時的に保存するために用意された仮想保存領域に保存する保存ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. 請求項10に記載の制御方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
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