JP6415130B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
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Description
例えば、ユーザAのコピー機能のジョブ設定のデフォルト値は、レイアウト設定が「1in1」で、仕上げ設定が「仕上げ無し」として設定されており、ユーザAがログインした場合には、この設定でコピー機能が使用可能となる。また、別のユーザBのコピー機能のデフォルトのジョブ設定のデフォルト値は、レイアウト設定が「2in1」で、仕上げ設定が「ステイプル右上」として設定されており、ユーザBがログインした場合には、この設定でコピー機能が使用可能となる。
このように、画像形成装置に各個人毎の設定を保存して、個々のユーザが利用しやすい環境を提供することが行われている。
なお、画像形成装置の記憶容量のリソースは限られており、一人のユーザが記憶できる設定値の容量の上限を規定する機能がある(クォータ機能)。
また、画像形成装置では、例えば送信機能やコピー機能等を使用したときの設定値を個人毎の履歴として自動的に保存する履歴機能がある。しかし、個人設定値の記憶容量が上限に達して履歴が保存されなくなった場合でも、上限に達するよりも前に保存された履歴は残っている。このため、ユーザが履歴を使用した設定を行う場合に、保存されている履歴がいつの履歴なのか分からなくなり、例えば、直前の履歴なのか、それより前の履歴なのか分からなくなり、混乱をきたす可能性がある。
図1において、101はMFP(Multi Function Peripheral)である。MFP101は、本発明の画像形成装置の一例である。
図2には、一例としてコピー制御部210、スキャン制御部211、送信制御部212が示される。当然ながら図2に記載のFunction以外のMFP101の処理に関わるFunctionが存在し、その制御部が存在してもよい。
以降の記述では、制御部間で情報やデータを受け渡しする際は、制御バス200を経由しているものとする。
設定値記憶制御部203は、CPU111の制御に基づき、デバイス設定値と、個人設定値、グループ設定値を記憶するための制御部である。デバイス設定値は、全ユーザが参照する設定である。また、個人設定値はそれぞれのユーザのみが参照できる設定である。また、グループ設定値は、それぞれのグループに所属するユーザのみが参照できる設定である。
設定DB400は、設定値を特定するキーと、設定値の値を組として保存する。設定DB400は、例えば図3に示すような、階層構造で表現される。
第一階層には、対象501の情報を含む。対象501とは、デバイス設定値か個人設定値かを特定する情報のことである。図3では、デバイスを特定する情報を「デバイス」、ユーザA、ユーザBのユーザ識別子をそれぞれ「ユーザA」、「ユーザB」としている。対象501とキー502の組み合わせにより対応する値503が決定される。
図4は、ログイン画面300の入力画面を例示する図である。
図4の画面例では、ログイン画面300は、ユーザ名入力フォーム301と、パスワード入力フォーム302と、ログイン先選択ボタン303と、ログインボタン304を有する。
ユーザは、ユーザ名入力フォーム301にユーザ名を入力し、パスワード入力フォーム302に対応するパスワードを入力する。ログイン先選択ボタン303は、認証先を選択するためのものである。MFP101内のユーザ情報DB320で認証する場合は、図4に示すように「このデバイス」を選択する。外部認証サーバで認証する場合は、ユーザは、ログイン先選択ボタン303で、外部の認証サーバの名称を選択して、選択された認証サーバで認証を行う。
図5(a)に示す例では、最大ユーザ数が「5」、最大グループ数が「3」、1ユーザが登録できる最大データサイズが「1MB」である。また、ユーザ、グループを含めてすべての設定値を保存できる記憶容量の最大サイズが「10MB」であることが示されている。
図5(b)に示す例では、登録されているユーザ数は「5」ユーザで、例えば、「ユーザA」の使用量が「50KB」、最終利用日時は「2013年11月7日」である。ユーザB、C、D、Eも同様にそれぞれの使用量と最終利用日時が記載されている。
この場合、新たなユーザが設定値を保存できるようにするためには、管理者が不図示の管理ツールを用いて、不要なユーザのデータを削除する必要がある。管理者が不要なユーザのデータを即座に削除するとは限らず、その間は新規ユーザが設定値を保存できなくなってしまう。また、ユーザが保存できる設定値の制限で上限に達している場合や個人設定値を保存する領域の残量が無い場合にも設定値が保存できなくなってしまう。このような状況になった場合でも、一時的に設定値を保存できるように、本実施例では、仮想記憶領域を設けている。
ユーザBがログインしたとする。図5(a)の上限管理テーブルにおいて、1ユーザの最大データサイズ(クォータ)が「1MB」であり、図5(b)よりユーザBは設定値として「1MB」がすでに保存されているため、ユーザBは、これ以上、設定値を保存することができない。このときに、仮想記憶領域が有効になる。
本実施例では、図5(d)に示すような仮想記憶対象リストテーブルに記載される機能、項目の設定値だけを保存対象データとして仮想記憶領域に保存できる。図5(d)の例では、「/表示設定/言語」(801)即ち表示言語、「/コピー」(802)即ちコピー機能、「/送信/履歴」(803)即ち送信機能の履歴について、仮想記憶領域を利用することができる。
コピー機能が呼び出されたときに、ユーザBの個人設定値のコピー機能の履歴が存在していた場合は、ユーザBの個人設定値のコピー機能の履歴が削除される。例えば、ユーザBの個人設定値におけるコピー機能の履歴として、「倍率:50%、カラー:フルカラー」が保存されていたとする。ユーザBの個人設定値が保存できない状況において、コピー機能を倍率「100%」、カラーモード「白黒」で実施すると、仮想記憶領域にコピー機能の履歴として「倍率:100%、カラーモード:白黒」が記録される。その後、ユーザBがログアウトすると、仮想記憶領域は、前述のようにログイン中だけ有効なものであるので、ユーザBのコピー機能の履歴「倍率:100%、カラーモード:白黒」は削除される。その後、管理者が不要な設定値を削除するなどを実行し、保存領域を確保すると、ユーザBの個人設定値が保存できる状態になる。このときにユーザBがログインして、コピー機能を呼び出したとする。前回のコピーが「倍率:100%、カラーモード:白黒」であったので、履歴を利用して同じ設定で再度コピーを実行しようとするが、前回の履歴は仮想記憶領域に記憶されているため削除されている。そして、保存領域の容量が増えて、個人設定値が使えることで、以前の「倍率:50%、カラーモード:フルカラー」の設定になるとユーザが混乱してしまう。そのため、仮想記憶領域を利用する状態で、各機能の利用時に、当該ユーザの個人設定値の対象のデータの削除を実施する。
例えば、ユーザBの個人設定値として、送信機能の履歴で「送信ファイル:PDF、宛先:xxx@bbb.jp」が記録されていたとする。その後、ユーザBが保存できる設定値の上限に達する、もしくは個人保存領域が一杯になり、仮想記憶領域を用いる状態になったとする。このときにユーザBがログインして、コピー機能だけを利用し、送信機能を利用しなかったとする。その後、管理者が不要なデータを削除するなどを実施し、空き容量を増やして、個人設定値を利用できるようになったときに、送信機能は利用していなかったので、送信機能の履歴としては個人設定値が利用されてもユーザは混乱しない。
図3の例だと、1ユーザの最大データサイズ(クォータ)が「1MB」、図5(b)でユーザDが「720KB」であるので、保存可能な残量は、「280KB」であり、「1MB」の「30%」の「300KB」以下になる。この場合は、仮想記憶領域を利用するようにする。これによって、ログイン中に個人設定値が保存できなくなる可能性を低くすることができる。
なお、「1MB」は「1024KB」であるが、計算の簡易化のため本実施例では、「1MB」=「1000KB」と扱って説明する。以下についても同様であるため、これ以降は、上記扱いについて説明を記載しない。
仮想記憶領域使用フラグは、設定DB400内に保持されているものとする。
設定値設定制御部204は、仮想記憶領域を利用する場合には、仮想記憶領域使用フラグを立て(ONにし)、一方、仮想記憶領域を利用しない場合には、仮想記憶領域使用フラグを立てない状態にする(OFFにする)。詳細は後述する。
即ち、上記S4005とS4006において、ログインしたユーザの個人設定値を保存することができる残容量を特定するための情報を取得する。
一方、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の少なくとも一方が閾値未満であると判断した場合(S4007でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4008へ処理を進める。
S4111では、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域を利用しないため、上記S4101で受け付けた当該ユーザの個人設定値へのアクセスを行う。なお、このアクセスは、設定、取得、削除など全てのアクセスを行うことができる。
S4103では、設定値設定制御部204は、仮想記憶対象リストの情報を取得する。具体的な例としては、前述した図5(d)のような仮想記憶対象リストテーブルから、それぞれの仮想記憶領域の対象となるキーを取得する。
そして、仮想記憶対象リストに含まれると判断した場合(S4104でYesの場合)、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域へアクセスするために、S4105へ処理を進める。
一方、仮想記憶対象リストに含まれないと判断した場合(S4104でNoの場合)、設定値設定制御部204は、S4108へ処理を進める。
個人設定値「/送信/履歴」のアクセスが要求されたとする。これは、803の「/送信/履歴」と一致するアクセス要求であるため、仮想記憶領域へのアクセスとする。また、一致だけでなく、前方一致でも構わない。例えば、個人設定値「/コピー/履歴」のアクセスが要求されたとする。これは、802の「/コピー」と前方一致するアクセス要求であるため、仮想記憶領域へのアクセスとなる。これによって、指定された機能や項目以下のすべてを仮想記憶領域へ保存される対象にできる。
そして、取得要求であると判断した場合(S4108でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4109へ処理を進める。S4109では、設定値設定制御部204は、上記S4101の要求が取得要求であったため、当該ユーザの個人設定値へアクセスし、該S4101で要求のあった設定値を取得して、要求元へ返却する。
そして、仮想記憶領域が存在すると判断した場合(S4202でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4203へ処理を進める。
上述した実施例1においては、仮想記憶領域の対象項目の機能や項目にアクセス要求があった場合に、個人設定値から対応する設定値を削除する構成を示した。よって、上述した実施例1では、仮想記憶領域をアクセスする状態でも、利用していなかった機能や項目の個人設定値が残る構成である。これにより、記憶領域が増えて、再度、仮想記憶領域を利用しなくてもよい状態になったときに、仮想記憶領域を使用していたときに利用していない機能、項目については過去に保存した設定値が利用できる。ただし、この場合、機能や項目のアクセスの度に処理が実行されるため、機能の処理時間に影響を与える可能性がある。
S10001では、設定値設定制御部204は、全ての仮想記憶対象リストを取得する。例えば、図5(d)に示したような仮想記憶対象リストテーブルから、それぞれの仮想記憶領域の対象となるキーを取得する。
実施例3は、管理者が不要なデータを削除するなどを行い、個人設定値を保存する容量が増えた場合に、仮想記憶領域に保存されている設定値をユーザの個人設定値として保存する構成である。以下、詳細に説明する。
そして、ユーザの保存可能残量、設定全体の保存可能残量の少なくとも一方が閾値未満であると判断した場合(S11003でYesの場合)、設定値設定制御部204は、S4203に処理を進める。
上述した実施例1では、ログアウト時に仮想記憶領域をクリアしていた。実施例4では、実施例1とは異なり、ログアウト時に仮想記憶領域のクリアは行わず、連続して同一のユーザがログインした場合に、仮想記憶領域に保存されている設定値を再利用できるように構成する。
上述したように、実施例4では、実施例1とは異なり、ログアウト時に仮想記憶領域のクリアは行わない。具体的には図示しないが、ログアウト処理では、図9のS4202、S4203が存在しないフローチャートになる。
S12001では、設定値設定制御部204は、仮想記憶領域に保存されているユーザ情報と当該ログインのユーザ情報が同一か判断する。なお、実施例4では、仮想記憶領域にユーザ識別子を保持するための記憶領域を有するものとする。上記S12001では、仮想記憶領域に保存されているユーザ識別子とログイン中のユーザのユーザ識別子を比較することにより上記判断を行う。
S12002では、設定値設定制御部204は、設定値記憶制御部203に対して、仮想記憶領域の削除を指示し、設定DB400内の仮想記憶領域の内容をクリアする。なお、この際、仮想記憶領域にログイン中のユーザのユーザ識別子を保存するものとする。S12002の後、設定値設定制御部204は、S4009へ処理を進める。
従って、ユーザに手間を煩わせることなく、個人設定値を好適に保存又は削除することができる等の効果を奏する。
以上、一実施例について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
203 設定値記憶制御部
204 設定値設定制御部
400 設定DB
Claims (11)
- 画像形成装置であって、
ユーザの個人設定値を保存する保存手段と、
ユーザのログインを受け付ける受付手段と、
前記受付手段によりログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を、前記保存手段の所定の領域に保存することができるかどうかを判断する判断手段と、
保存できないと前記判断手段により判断され、ログインを受け付けた前記ユーザにより個人設定値を登録することが指示された場合、登録が指示された前記個人設定値を、一時的に保存するために用意された仮想保存領域に保存するように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記個人設定値は、表示言語の情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記個人設定値は、実行されたジョブの設定情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記所定の領域の空き容量が閾値未満であるときに、ログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を前記仮想保存領域に保存できないと判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、所定数のユーザの個人設定値が前記所定の領域に保存されている状態で、個人設定が保存されていないユーザのログインを受け付けたときに、当該ユーザの個人設定値を前記所定の領域に保存できないと判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、ユーザがログインする際に、該ログインするユーザと、前記仮想保存領域に保存されている設定値が保存された際にログインしていたユーザとが同一ユーザか否かを判断し、同一ユーザである場合には前記仮想保存領域に保存されている設定値を削除せず、同一ユーザでない場合には前記仮想保存領域に保存されている設定値を削除することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記仮想保存領域に保存される個人設定値は、ユーザのログアウトを条件に削除されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記仮想保存領域に保存された個人設定値と同一の機能又は項目の設定値を、前記保存手段に保存されているログイン中のユーザの設定値から削除することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段により保存できないと判断された場合に、ログイン中のユーザに警告を行う警告手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- ユーザの個人設定値を保存する保存手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
ユーザのログインを受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップでログインを受け付けた前記ユーザの個人設定値を、前記保存手段の所定の領域に保存することができるかどうかを判断する判断ステップと、
保存できないと前記判断ステップで判断され、ログインを受け付けた前記ユーザにより個人設定値を登録することが指示された場合、登録が指示された前記個人設定値を、一時的に保存するために用意された仮想保存領域に保存する保存ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 請求項10に記載の制御方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
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