JP6414504B2 - 熱交換器 - Google Patents

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本発明は、熱交換器に関するものである。
近年、ハイブリッド自動車や燃料電池自動車の普及により、1つの熱交換器において、複数の熱媒体(例えば冷却水)の冷却を行うことが望まれている。この要求に対して、1つの熱交換器コアに独立した複数の熱交換部を有する一体型の熱交換器(複合熱交換器)が知られている。
このような一体型の熱交換器において、一部の熱交換部の熱媒体流量が低流量である場合、当該熱交換部における熱交換性能が低下する。これに対し、2つの熱交換部を有する一体型の熱交換器において、一方の熱交換部のチューブの内部にインナーフィンを設けることで、当該一方の熱交換部の熱交換性能を向上させたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、一体型の熱交換器では、各熱交換部を流れる熱媒体の温度差が大きくなると、各熱交換部のチューブ間の熱膨張差に起因する熱歪みによってチューブが破損する可能性があった。
特に、特許文献1に記載の熱交換器では、一部のチューブにインナーフィンが設けられているので、1つの熱交換器内に剛性の異なるチューブが存在することとなり、剛性の低いチューブを有する熱交換部に熱歪みが集中するという問題があった。
これに対し、各熱交換部の境界部においてコアプレートを分断した熱交換器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これによれば、各熱交換部が独立して熱膨張するので、熱膨張差に起因する熱歪みを緩和することができる。
米国特許第7059393号明細書 特開2006−226649号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の従来技術では、コアプレートが完全に分断されているので、振動強度が低下するという問題がある。すなわち、コアプレートが完全に分断されていると、振動によって、コアプレートにおける切断部位の一側と他側で位相が異なった場合に、大きな歪みが発生してしまう。このため、車両の走行時の負荷によって破損し、最悪の場合、熱交換器構成部品が脱落する可能性がある。

本発明は上記点に鑑みて、剛性の異なるチューブを有する複数の熱交換部が一体となった熱交換器において、耐振性を確保しつつ、熱膨張差に起因する熱歪みを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数本積層配置されたチューブ(2)を有するコア部(4)と、チューブ(2)の長手方向端部側に位置し、チューブ(2)の長手方向と直交する方向に延びて複数本のチューブ(2)と連通するヘッダタンク(5)とを備え、ヘッダタンク(5)は、チューブ(2)が接合されるコアプレート(51)と、コアプレート(51)とともにタンク空間を構成するタンク本体部(52)とを有している熱交換器において、1つのコア部(4)に対して第1熱交換部(100)および第2熱交換部(200)が形成されており、チューブ(2)として、剛性の異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)が設けられており、第1熱交換部(100)は、少なくとも複数の第1チューブ(21)を有して構成されており、第2熱交換部(200)は、少なくとも複数の第2チューブ(22)を有して構成されており、ヘッダタンク(5)は、タンク空間を、第1熱交換部(100)を構成する少なくとも複数の第1チューブ(21)と連通する第1空間(5A)と、第2熱交換部(200)を構成する少なくとも複数の第2チューブ(22)と連通する第2空間(5B)とに仕切る仕切部(500)を有しており、仕切部(500)を挟んで隣り合う2本のチューブ(2)である仕切隣接チューブ(7)が、第1チューブ(21)および第2チューブ(22)のうち同一種類のチューブ(22)で構成されていることを特徴としている。
これによれば、チューブ(2)として、剛性の異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)を設けるとともに、仕切隣接チューブ(7)を第1チューブ(21)および第2チューブ(22)のうち同一種類のチューブ(22)で構成することで、仕切部(500)を挟んで隣り合うチューブ(2)の剛性差を緩和して剛性を極力同一とすることができる。このため、ヘッダタンク(5)の第1空間(5A)および第2空間(5B)に異なる温度の流体が流通した場合に、第1チューブ(21)および第2チューブ(22)のうち剛性が低いチューブ(21)に熱膨張差に起因する熱歪みが集中することを抑制できる。
このとき、コアプレート(51)を分断していないので、コアプレート(51)の耐振性を確保することができる。したがって、本発明によれば、剛性の異なるチューブを有する複数の熱交換部が一体となった熱交換器において、耐振性を確保しつつ、熱膨張差に起因する熱歪みを低減することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るラジエータを示す概略斜視図である。 図1のII−II断面図である。 第1実施形態におけるコアプレートおよびチューブを示す拡大平面図である。 第2実施形態に係るラジエータを示す概略斜視図である。 図4のV−V断面図である。 第2実施形態におけるコアプレートおよびチューブを示す拡大平面図である。 第3実施形態におけるヘッダタンクおよびチューブを示す拡大断面図である。 第3実施形態におけるコアプレートおよびチューブを示す拡大平面図である。 他の実施形態(1)におけるコアプレートおよびチューブを示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る熱交換器を、ハイブリッド自動車用ラジエータに適用した場合を例として説明する。
図1に示すように、本実施形態のラジエータ1は、複数のチューブ2およびフィン3からなるコア部4と、コア部4の両端部に組み付け配置される一対のヘッダタンク5とを有している。
チューブ2は、流体が流れる管である。このチューブ2は、空気流れ方向が長径方向と一致するように扁平状に形成されている。また、チューブ2は、その長手方向が垂直方向に一致するように、水平方向に複数本平行に積層配置されている。
フィン3は、波状に成形されるとともに、チューブ2の両側の扁平面に接合されている。このフィン3により、空気との伝熱面積を増大させてチューブ2内を流通する流体と空気との熱交換を促進している。
ヘッダタンク5は、チューブ2の長手方向(以下、チューブ長手方向という)の両端部側に位置するとともに、チューブ長手方向と直交する方向に延びて複数のチューブ2と連通するものである。本実施形態では、ヘッダタンク5は、チューブ2の上下端に配置されており、水平方向に延びて複数のチューブ2と連通している。
また、コア部4おけるチューブ2の積層方向の両端部には、コア部4を補強するサイドプレート6が設けられている。サイドプレート6は、チューブ長手方向と平行に延びてその両端部がヘッダタンク5に接続されている。
ところで、本実施形態のラジエータ1は、エンジン冷却水と空気とを熱交換させてエンジン冷却水を冷却する第1熱交換部100と、電気系冷却水と空気とを熱交換させて電気系冷却水を冷却する第2熱交換部200とを備えている。つまり、本実施形態のラジエータ1は、1つの熱交換器コアに対して独立した2つの熱交換部100、200が形成されている。換言すると、本実施形態のラジエータ1は、複数の熱交換部100、200が一体となった熱交換器である。
なお、電気系冷却水とは、電動モータおよびインバータ回路等の電動モータを制御する電気制御回路内とを循環して、電動モータおよび電気制御回路を冷却する冷却水である。
図1および図2に示すように、ラジエータ1は、剛性が異なる2種のチューブ2として、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22を有している。第1冷却水チューブ21には、エンジン冷却水が流通する。第2冷却水チューブ22には、電気系冷却水が流通する。第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22は、複数本並んで積層配置されている。
第1熱交換部100は、複数の第1冷却水チューブ21を有して構成されている。第2熱交換部200は、複数の第2冷却水チューブ22を有して構成されている。
ここで、本実施形態の第1冷却水チューブ21が、本発明の第1チューブに相当している。また、本実施形態の第2冷却水チューブ22が、本発明の第2チューブに相当している。
図3に示すように、第2冷却水チューブ22の内部には、当該第2冷却水チューブ22内の流路を複数の細流路に区画する内柱部221が複数設けられている。このため、第2冷却水チューブ22の内部には、電気系冷却水が流通する第2流体流路220が複数形成されている。一方、第1冷却水チューブ21の内部には、内柱部が設けられていない。このため、第1冷却水チューブ21の内部には、エンジン冷却水が流通する第1流体流路210が1つ形成されている。
したがって、本実施形態では、第2冷却水チューブ22の内部に形成される流体流路220の数が、第1冷却水チューブ21の内部に形成される流体流路210の数よりも多い。これにより、第2冷却水チューブ22の剛性は、第1冷却水チューブ21の剛性よりも高い。
第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22は、それぞれ、押出成形、または、板材料を折り曲げる板曲げ成形によって製造されている。本実施形態では、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22は、ともに押出成形により製造されている。
図1に戻り、ヘッダタンク5には、タンク空間を第1空間5Aおよび第2空間5Bに仕切る1枚の仕切部材50が設けられている。すなわち、本実施形態では、1枚の仕切部材50により、ヘッダタンク5のタンク空間を第1空間5Aおよび第2空間5Bに仕切る仕切部500が構成されている。
ここで、第1空間5Aは、第1冷却水チューブ21に連通している。エンジン冷却水は、上方側の第1空間5Aから各第1冷却水チューブ21に分配供給される。コア部4にて熱交換を終えたエンジン冷却水は、下方側の第1空間5Aで集合回収される。
また、第2空間5Bは、第2冷却水チューブ22に連通している。電気系冷却水は、上方側の第2空間5Bから各第2冷却水チューブ22分配供給される。コア部4にて熱交換を終えた電気系冷却水は、下方側の第2空間5Bで集合回収される。
ヘッダタンク5における上方側の第1空間5Aと対応する部位には、エンジン冷却水の流入口541が接続されている。ヘッダタンク5における下方側の第1空間5Aと対応する部位には、エンジン冷却水の流出口542が接続されている。ヘッダタンク5における上方側の第2空間5Bと対応する部位には、電気系冷却水の流入口543が接続されている。ヘッダタンク5における下方側の第2空間5Bと対応する部位には、電気系冷却水の流出口544が接続されている。
続いて、本第1実施形態におけるヘッダタンク5近傍の詳細な構成を、図2および図3に基づいて説明する。なお、図3中の破線は、後述するコアプレート51における仕切部材50が配置される部位を示している。
図2および図3に示すように、ヘッダタンク5は、チューブ2およびサイドプレート6が挿入接合されるコアプレート51と、コアプレート51とともにタンク空間を構成するタンク本体部52とを有している。
コアプレート51は、チューブ2が接合されるチューブ接合面511を有している。また、コアプレート51におけるチューブ接合面511の周囲には、タンク本体部52の端部が挿入される断面略矩形状の溝部512が設けられている。溝部512は、チューブ長手方向の外側に開口するように、チューブ接合面511の全周にわたって形成されている。
本実施形態では、コアプレート51を金属(例えば、アルミニウム合金)製とし、タンク本体部52を樹脂(例えば、ガラス繊維で強化されたガラス強化ポリアミド)製としている。そして、コアプレート51の溝部512に、弾性変形可能なゴム等の弾性材からなるパッキン(図示せず)を配置し、このパッキンにてタンク本体部52とコアプレート51との隙間を液密に密閉している。
ここで、仕切部500を挟んで隣り合う2本のチューブ2を、仕切隣接チューブ7という。2本の仕切隣接チューブ7は、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22のうち同一種類のチューブで構成されている。本実施形態では、2本の仕切隣接チューブ7は、ともに第2冷却水チューブ22で構成されている。換言すると、第1熱交換部100における第2熱交換部200と隣接する部位、および、第2熱交換部200における第1熱交換部100と隣接する部位には、ともに第2冷却水チューブ22が設けられている。
ところで、本実施形態のように、第1熱交換部100および第2熱交換部200を一体化したラジエータ1において、第1熱交換部100を構成する第1冷却水チューブ21と第2熱交換部200を構成する第2冷却水チューブ22の剛性が異なっている場合、次のような問題が生じる可能性がある。
すなわち、一般的に、第1熱交換部100を流れるエンジン冷却水の温度は、第2熱交換部200を流れる電気系冷却水の温度よりも高くなる。このため、第1熱交換部100を構成する第1冷却水チューブ21は、高温のエンジン冷却水が流れることにより熱膨張する。
一方、第2熱交換部100を構成する第2冷却水チューブ22は、低温の電気系冷却水が流れるため、熱膨張し難い。さらに、第2冷却水チューブ22は第1冷却水チューブ22よりも剛性が高いため、第2冷却水チューブ22と隣り合う第1冷却水チューブ21の熱膨張を阻害してしまう。このため、第2冷却水チューブ22と隣り合う、剛性が低い第1冷却水チューブ21に、熱膨張差に起因する熱歪みが集中するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、第1熱交換部100を構成する第1冷却水チューブ21と第2熱交換部200を構成する第2冷却水チューブ22の剛性が異なっているラジエータ1において、仕切部500を挟んで隣り合う2本の仕切隣接チューブ7を、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22のうち同一種類のチューブ2で構成している。具体的には、2本の仕切隣接チューブ7を、ともに第2冷却水チューブ22で構成している。
これによれば、第1熱交換部100を構成する複数の第1冷却水チューブ21および1本の第2冷却水チューブ22(仕切隣接チューブ7)は、高温のエンジン冷却水が流れることにより熱膨張する。第2熱交換部100を構成する第2冷却水チューブ22は、低温の電気系冷却水が流れるため熱膨張し難いが、仕切部500を挟んで第2冷却水チューブ22同士が隣り合っているので、仕切部500を挟んで隣り合うチューブ2の剛性差が緩和されて剛性が同一となる。このため、第2冷却水チューブ22と隣り合う、剛性が低い第1冷却水チューブ21に、熱膨張差に起因する熱歪みが集中することを抑制できる。
このとき、本実施形態のラジエータ1では、コアプレート51を分断していないので、コアプレート51の耐振性を確保することができる。したがって、本実施形態によれば、剛性の異なるチューブ21、22を有する複数の熱交換部100、200が一体となったラジエータ1において、耐振性を確保しつつ、熱膨張差に起因する熱歪みを低減することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4〜図6に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、ダミーチューブ23を設けた例が異なるものである。なお、図6中の破線は、コアプレート51における仕切部材50が配置される部位を示している。
図4に示すように、本実施形態のラジエータ1は、チューブ2として、第1冷却水チューブ21、第2冷却水チューブ22およびダミーチューブ23を有している。ダミーチューブ23には、流体が流通しない。
ダミーチューブ23は、第1冷却水チューブ21と第2冷却水チューブ22との間に配置されている。本実施形態では、ダミーチューブ23は1本設けられている。また、ダミーチューブ23は、第1冷却水チューブ21と同一形状、すなわち同一寸法である。
ヘッダタンク5には、タンク空間を第1空間5A、第2空間5Bおよび第3空間5Cの3つに仕切る2枚の仕切部材50が設けられている。第3空間5Cは、ダミーチューブ23に連通している。ダミーチューブ23には流体が流通しないため、第3空間5Cは空洞になっている。
第3空間5Cは、第1空間5Aと第2空間5Bとの間に配置されている。第1空間5Aと第2空間5Bとは、2枚の仕切部材50および第3空間5Cにより仕切られている。したがって、本実施形態では2枚の仕切部材50および第3空間5Cにより、ヘッダタンク5のタンク空間を第1空間5Aおよび第2空間5Bに仕切る仕切部500が構成されている。
上述したように、ダミーチューブ23は、仕切部500を構成する第3空間5Cと連通している。このため、ダミーチューブ23は、仕切部500に設けられているとも言える。
図5および図6に示すように、本実施形態では、仕切部500、すなわち2枚の仕切部材50および第3空間5Cを挟んで隣り合う2本のチューブ2を、仕切隣接チューブ7という。2本の仕切隣接チューブ7は、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22のうち同一種類のチューブで構成されている。本実施形態では、2本の仕切隣接チューブ7は、ともに第2冷却水チューブ22で構成されている。
以上説明したように、本実施形態では、仕切部500を挟んで隣り合う2本の仕切隣接チューブ7を、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22のうち同一種類のチューブ2で構成している。具体的には、2本の仕切隣接チューブ7を、ともに第2冷却水チューブ22で構成している。これにより、仕切部500を挟んで隣り合うチューブ2の剛性差を緩和して剛性を同一にできるので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。さらに、ダミーチューブ23をコアプレート51に接合しているので、ラジエータ1の製造効率の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7および図8に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、チューブ2の配置が異なるものである。なお、図8中の破線は、コアプレート51における仕切部材50が配置される部位を示している。
図7に示すように、本実施形態では、2本の仕切隣接チューブ7は、ともに第2冷却水チューブ22で構成されている。そして、ヘッダタンク5の第1空間5Aは、複数の第1冷却水チューブ21、および、仕切隣接チューブ7を含め複数の第2冷却水チューブ22と連通している。すなわち、第1熱交換部100は、複数の第1冷却水チューブ21、および、仕切隣接チューブ7を含め複数の第2冷却水チューブ22を有して構成されている。
複数の第2冷却水チューブ22は、仕切部500に近い側から連続して配置されている。すなわち、第1熱交換部100において、第2冷却水チューブ22同士の間には第1冷却水チューブ21が配置されていない。
本例では、ヘッダタンク5の第1空間5Aは、仕切隣接チューブ7を含め2本の第2冷却水チューブ22と連通している。すなわち、ヘッダタンク5の第1空間5Aは、複数(多数)の第1冷却水チューブ21および2本の第2冷却水チューブ22と連通している。そして、2本の第2冷却水チューブ22は、仕切部500に近い側から連続して配置されている。
以上説明したように、本実施形態では、ヘッダタンク5の第1空間5Aを、複数の第1冷却水チューブ21および仕切隣接チューブ7を含め複数の第2冷却水チューブ22と連通させるとともに、複数の第2冷却水チューブ22を、仕切部500に近い側から連続して配置している。これによれば、仕切部500を挟んで隣り合うチューブ2の剛性差を緩和して剛性を同一にできる。このため、第2冷却水チューブ22と隣り合う、剛性が低い第1冷却水チューブ21に、熱膨張差に起因する熱歪みが集中することをより確実に抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態では、仕切部500を挟んで隣り合う2本のチューブ2である仕切隣接チューブ7を、ともに第2冷却水チューブ22で構成した例について説明したが、ラジエータ1の構成はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、2本の仕切隣接チューブ7を、ともに第1冷却水チューブ21で構成してもよい。
(2)上記第3実施形態では、2本の仕切隣接チューブ7をともに第2冷却水チューブ22で構成するとともに、仕切隣接チューブ7を含め複数の第2冷却水チューブ22をヘッダタンク5の第1空間5Aと連通させた例について説明したが、ラジエータ1の構成はこれに限定されない。例えば、2本の仕切隣接チューブ7をともに第1冷却水チューブ21で構成するとともに、仕切隣接チューブ7を含め複数の第1冷却水チューブ21をヘッダタンク5の第2空間5Bと連通させてもよい。
(3)上記実施形態では、第1チューブとして第1冷却水チューブ21を採用し、第2チューブとして第2冷却水チューブ22を採用した例について説明したが、第1チューブおよび第2チューブはこれに限定されない。例えば、第1チューブとして第2冷却水チューブ22を採用し、第2チューブとして第1冷却水チューブ21を採用してもよい。
(4)上記実施形態では、第2冷却水チューブ22の内部に内柱部221を設けることで、第2冷却水チューブ22の内部に第2流体流路220を複数形成した例について説明したが、第2冷却水チューブ22の構成はこれに限定されない。例えば、第2冷却水チューブ22の内部にインナーフィンを設けることで、第2冷却水チューブ22の内部に第2流体流路220を複数形成してもよい。
(5)上記実施形態では、第2冷却水チューブ22の内部に形成される流体流路220の数を、第1冷却水チューブ21の内部に形成される流体流路210の数よりも多くすることで、第2冷却水チューブ22の剛性を第1冷却水チューブ21の剛性よりも高くした例について説明したが、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22の構成はこれに限定されない。
例えば、第2冷却水チューブ22の板厚を、第1冷却水チューブ21の板厚より厚くすることで、第2冷却水チューブ22の剛性を第1冷却水チューブ21の剛性よりも高くしてもよい。
(6)上記実施形態では、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22をともに押出成形により製造した例について説明したが、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22の製造方法は、これに限定されない。
例えば、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22をともに板曲げ成形によって製造してもよい。また、第1冷却水チューブ21および第2冷却水チューブ22のうち、一方を押出成形によって製造し、他方を板曲げ成形によって製造してもよい。
(7)上記実施形態では、本発明に係る熱交換器をハイブリッド自動車用ラジエータ1に適用した例について説明したが、これに限らず、複数の熱交換部が一体となった他の熱交換器に適用してもよい。例えば、本発明に係る熱交換器を、エンジン冷却水を冷却する熱交換部、電気系冷却水を冷却する熱交換部、過給吸気を冷却する熱交換部、および、トランスミッションオイルを冷却する熱交換部等のうち、2種以上の熱交換部を一体化した熱交換器に適用してもよい。
4 コア部
5 ヘッダタンク
7 仕切隣接チューブ
5A 第1空間
5B 第2空間
21 第1冷却水チューブ(第1チューブ)
22 第2冷却水チューブ(第2チューブ)
51 コアプレート
52 タンク本体部
500 仕切部

Claims (6)

  1. 複数本積層配置されたチューブ(2)を有するコア部(4)と、
    前記チューブ(2)の長手方向端部側に位置し、前記チューブ(2)の長手方向と直交する方向に延びて前記複数本のチューブ(2)と連通するヘッダタンク(5)とを備え、
    前記ヘッダタンク(5)は、前記チューブ(2)が接合されるコアプレート(51)と、前記コアプレート(51)とともにタンク空間を構成するタンク本体部(52)とを有している熱交換器であって、
    1つの前記コア部(4)に対して第1熱交換部(100)および第2熱交換部(200)が形成されており、
    前記チューブ(2)として、剛性の異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)が設けられており、
    前記第1熱交換部(100)は、少なくとも複数の前記第1チューブ(21)を有して構成されており、
    前記第2熱交換部(200)は、少なくとも複数の前記第2チューブ(22)を有して構成されており、
    前記ヘッダタンク(5)は、前記タンク空間を、前記第1熱交換部(100)を構成する前記少なくとも複数の前記第1チューブ(21)と連通する第1空間(5A)と、前記第2熱交換部(200)を構成する前記少なくとも複数の前記第2チューブ(22)と連通する第2空間(5B)とに仕切る仕切部(500)を有しており、
    前記仕切部(500)を挟んで隣り合う2本の前記チューブ(2)である仕切隣接チューブ(7)が、前記第1チューブ(21)および前記第2チューブ(22)のうち同一種類のチューブ(22)で構成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記2本の仕切隣接チューブ(7)が、ともに前記第2チューブ(22)で構成されており、
    前記ヘッダタンク(5)の前記第1空間(5A)は、前記仕切隣接チューブ(7)を含め複数の前記第2チューブ(22)と連通しており、
    前記複数の第2チューブ(22)は、前記仕切部(500)に近い側から連続して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第1チューブ(21)の内部、および、前記第2チューブ(22)の内部には、それぞれ、流体が流通する流体流路(210、220)が少なくとも1つ形成されており、
    前記第1チューブ(21)および前記第2チューブ(22)のうち、一方のチューブ(22)の内部に形成される前記流体流路(220)の数が、他方のチューブ(21)の内部に形成される前記流体流路(210)の数よりも多いことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1チューブ(21)および前記第2チューブ(22)のうち、一方のチューブ(22)の板厚が、他方のチューブ(21)の板厚よりも厚いことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  5. 前記第1チューブ(21)および前記第2チューブ(22)は、それぞれ、押出成形、または、板材料を折り曲げる板曲げ成形によって製造されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。
  6. 前記チューブ(2)として、前記第1チューブ(21)、前記第2チューブ(22)、および、流体が流通しないダミーチューブ(23)が設けられており、
    前記ダミーチューブ(23)は、前記仕切部(500)に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。
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