JP2018169058A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、チューブ根付部への熱応力集中を緩和する。【解決手段】複数のチューブのうち、異なる種類のチューブと隣り合うチューブを、境界チューブ210、220とし、チューブ挿入穴のうち、境界チューブが挿入されるチューブ挿入穴を、境界チューブ挿入穴511b、511cとしたとき、チューブ接合面511における境界チューブ挿入穴511b、511cのチューブ幅方向の外側には、チューブ接合面511から突出したリブ513が設けられており、リブ513および境界チューブ挿入穴511b、511cは、チューブ幅方向から見たときに互いに重なり合う位置に配置されており、リブ513における積層方向の端部513aは、当該リブ513に対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴511b、511cにおける積層方向の端部511dよりも積層方向の外側に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器に関するものである。
ラジエータ等の熱交換器は、複数のチューブと複数のコルゲートフィンとが交互に積層されたコア部、チューブの長手方向端部に接合されてチューブに連通するヘッダタンク等を備えている。ヘッダタンクは、チューブが挿入接合されるコアプレートと、コアプレートとともにヘッダタンクの内部空間を形成するタンク本体部を備えている。コアプレートは、チューブ挿入穴が設けられたチューブ接合面を備えている。
近年、1つの熱交換器において、温度の異なる複数の熱媒体の冷却を行うことが望まれている。この要求に対して、1つのコア部に独立した複数の熱交換部を有する一体型の熱交換器(複合熱交換器)が提案されている。
この一体型の熱交換器では、各熱交換部を流れる熱媒体の温度差が大きくなると、コアプレートのチューブ接合面がチューブ積層方向(コアプレートの長手方向)に変形し、各熱交換部における他の熱交換部と隣り合うチューブに熱応力が集中するという問題がある。
このような問題は、一対のヘッダタンクのうちの一方に、ヘッダタンクの内部空間をチューブ積層方向に仕切る仕切部を設けることにより、熱交換器コア内で流体の流れをUターンさせる熱交換器(Uターン型熱交換器)においても同様に生じる。すなわち、このUターン型熱交換器では、仕切部の両側に配置されるチューブを流通する熱媒体の温度差が大きくなるので、コアプレートのチューブ接合面がチューブ積層方向に変形する。そして、仕切部の両側に配置されるチューブに熱応力が集中する。
これに対し、特許文献1には、チューブにおけるヘッダタンクとの根付部のタンク外側付近に、当該チューブの両扁平面およびタンクの壁部にそれぞれ固定された熱応力緩和部材を設けた熱交換器が提案されている。この特許文献1に記載の熱交換器によれば、チューブの根付部に掛かる熱応力を熱応力緩和部材に分散させることができるので、チューブに熱応力が集中することを抑制できる。
特開2007−78214号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の熱交換器では、熱応力緩和部材を別途追加する必要があるため、部品点数が増加し、熱交換器の生産性が著しく低下してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、部品点数を増加させることなく、チューブ根付部への熱応力集中を緩和することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数積層配置された扁平形状のチューブ(2)と、チューブの長手方向の端部に配置されるとともに、複数のチューブと連通するヘッダタンク(5)とを備え、チューブの長手方向の端部が、ヘッダタンクにおけるチューブ接合面(511)のチューブ挿入穴(511a)に挿入された状態で接合されている熱交換器において、チューブとして、第1流体が流通する第1チューブ(21)と、第1流体とは温度の異なる第2流体が流通する第2チューブ(22)とが設けられており、複数のチューブのうち、異なる種類のチューブと隣り合うチューブを、境界チューブ(210、220)とし、チューブ挿入穴のうち、境界チューブが挿入されるチューブ挿入穴を、境界チューブ挿入穴(511b、511c)とし、チューブの長手方向およびチューブの積層方向に対してともに直交する方向をチューブ幅方向としたとき、チューブ接合面における境界チューブ挿入穴のチューブ幅方向の外側には、チューブ接合面から突出したリブ(513)が設けられており、リブおよび境界チューブ挿入穴は、チューブ幅方向から見たときに互いに重なり合う位置に配置されており、リブにおける積層方向の端部(513a)は、当該リブに対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴における積層方向の端部(511d)よりも積層方向の外側に配置されている。
これによれば、リブ(513)によりヘッダタンク(5)の剛性を高めることができるので、境界チューブ(210、220)間の温度差によりヘッダタンク(5)が積層方向に熱変形した場合に、リブ(513)により境界チューブ(210、220)の根付部の変形が抑制される。したがって、境界チューブ(210、220)の根付部への熱応力集中を緩和することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るラジエータを示す正面図である。 図1のII部拡大断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 L/Dとチューブ根付部発生応力比との関係を示す特性図である。 第2実施形態に係る熱交換器を示す正面図である。 第3実施形態に係る熱交換器を示す正面図である。 図7のVIII部拡大断面図である。 図8のIX−IX断面図である。 第4実施形態におけるコアプレートの要部を示す拡大断面図である。 第5実施形態におけるコアプレートの要部を示す拡大断面図である。 第6実施形態におけるヘッダタンクを示す断面図である。 第6実施形態におけるコアプレートの要部を示す拡大断面図である。 図13のXIV−XIV断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る熱交換器を、車両に搭載された図示しない水冷式のエンジン(すなわち内燃機関)を冷却するラジエータ1に適用した例について説明する。
図1に示すように、本実施形態のラジエータ1は、エンジンの冷却水を外気と熱交換させる熱交換部であるコア部4を有している。コア部4は、チューブ2とフィン3とが上下方向に複数積層配置された積層体となっている。
各チューブ2は、その内部にエンジンの冷却水が流通する流路が形成された管状部材である。各チューブ2は、長手方向が水平方向に沿って延びている。各チューブ2は、長手方向に直交する断面の長径方向がコア部4を通過する空気の流れ方向に沿って延びるように扁平形状に構成されている。ここで、扁平形状とは、曲率半径の大きい円弧部と曲率半径の小さい円弧部とを結合した曲線形状からなる楕円形状や、円弧部と平坦部とを結合した形状からなる長円形状等を包含している。
本明細書では、チューブ2の断面長径方向をチューブ幅方向としている。本実施形態では、チューブ幅方向は、チューブ2の長手方向およびチューブ2の積層方向の双方に直交する方向と一致している。以下、チューブ2の長手方向をチューブ長手方向といい、チューブ2の積層方向をチューブ積層方向という。
フィン3は、外気との伝熱面積を増大させて、外気と冷却水との熱交換を促進する部材である。本実施形態のフィン3は、コルゲート状に成形されており、チューブ2の両側の平坦部に接合されている。
チューブ2およびフィン3は、熱伝導率や耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。チューブ2、フィン3、後述するコアプレート51、後述するサイドプレート6は、各部材の所定箇所に被覆されたろう材によって一体的にろう付けされている。
各チューブ2のチューブ長手方向の両端部には、チューブ積層方向に延びるとともに、内部に空間が形成された一対のヘッダタンク5が配置されている。ヘッダタンク5は、チューブ2が挿入接合されるコアプレート51と、コアプレート51とともにタンク空間を構成するタンク本体部52とを有して構成されている。ヘッダタンク5は、各チューブ2のチューブ長手方向の端部が、コアプレート51の後述するチューブ挿入穴511aに挿入された状態で接合されている。各チューブ2の内部通路は、ヘッダタンク5の内部に形成される空間に連通している。
コア部4におけるチューブ積層方向の両端部には、コア部4を補強するサイドプレート6が設けられている。サイドプレート6は、チューブ長手方向と平行に延びてその両端部がコアプレート51に接続されている。本実施形態のサイドプレート6は、アルミニウム合金等の金属で構成されている。
図2に示すように、ヘッダタンク5は、コアプレート51、タンク本体部52およびパッキン53を有している。コアプレート51は、チューブ2およびサイドプレート6が挿入接合される板状の部材である。タンク本体部52は、コアプレート51と共にヘッダタンク5内の空間であるタンク内空間を構成する。パッキン53は、コアプレート51とタンク本体部52との間をシールするシール部材である。
本実施形態のコアプレート51は、熱伝導率、耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。本実施形態のタンク本体部52は、ガラス繊維で強化されたガラス強化ポリアミド等の樹脂で形成されている。パッキン53は、例えばシリコンゴムやEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)で形成されている。
ここで、一対のヘッダタンク5のうち、一方のヘッダタンク5を第1ヘッダタンク5aといい、他方のヘッダタンク5を第2ヘッダタンク5bという。
図1および図2に示すように、第1ヘッダタンク5aの内部には、タンク内空間を上下方向(チューブ積層方向)に仕切る1枚のセパレータ54が配置されている。このセパレータ54により、第1ヘッダタンク5aの内部は、上下方向に2個の空間に仕切られている。
本実施形態では、セパレータ54は、第1ヘッダタンク5aにおけるチューブ積層方向の略中央部に配置されている。また、セパレータ54は、第1ヘッダタンク5aのタンク本体部52と一体に形成されている。セパレータ54とコアプレート51との間には、パッキン53が配置されている。
コア部4は、上下方向に並ぶ2つの流路群を有している。以下、コア部4において、上方側に位置する流路群を第1流路群41といい、下方側に位置する流路群を第2流路群42という。また、コア部4を構成するチューブ2のうち、第1流路群41を構成するチューブ2を第1チューブ21といい、第2流路群42を構成するチューブ2を第2チューブ22という。また、第1ヘッダタンク5aにおいて、上方側に位置する内部空間を第1空間501といい、下方側に位置する内部空間を第2空間502という。
第1ヘッダタンク5aの第1空間501は、コア部4の第1流路群41と連通している。第1ヘッダタンク5aの第2空間502は、コア部4の第2流路群42と連通している。つまり、第1空間501は第1チューブ21と連通し、第2空間502は第2チューブ22と連通している。
第1ヘッダタンク5aにおけるセパレータ54の上方側には、第1空間501に冷却水を流入させる流入口61が設けられている。第1ヘッダタンク5aにおけるセパレータ54の下方側には、第2空間502から冷却水を流出させる流出口62が設けられている。
次に、本実施形態のラジエータ1における冷却水の流れを図1に基づいて説明する。図1中の矢印は、冷却水の流れを示している。
冷却水は、ラジエータ1の流入口61から第1ヘッダタンク5aの第1空間501へ流入する。第1空間501へ流入した冷却水は、コア部4の第1流路群41、第2ヘッダタンク5bのタンク内空間、コア部4の第2流路群42の順に流れて、第1ヘッダタンク5aの第2空間502へ流入する。第1ヘッダタンク5aの第2空間502へ流入した冷却水は、流出口62からラジエータ1の外部へ流出する。
このように、本実施形態のラジエータ1は、その内部において冷却水の流れが1回Uターンするように構成されている。このため、第1チューブ21内を流通する冷却水の温度は、第2チューブ22内を流通する冷却水の温度よりも高い。
したがって、本実施形態において第1チューブ21内を流通する冷却水が、本発明の第1流体に相当し、本実施形態において第2チューブ22内を流通する冷却水が、本発明の第2流体に相当している。このため、本実施形態では、本発明の第1流体および第2流体として、同一種類の流体である冷却水が用いられている。
次に、コアプレート51の詳細な構成を図3および図4に基づいて説明する。図3では、紙面垂直方向がチューブ長手方向となっており、図4では、紙面垂直方向がチューブ積層方向となっている。
コアプレート51は、チューブ2が挿入接合されるチューブ接合面511が形成されている。チューブ接合面511は、平坦状に形成されている。チューブ接合面511は、チューブ長手方向と交差し、チューブ幅方向に延びるように形成されている。本実施形態のチューブ接合面511は、チューブ長手方向と直交し、チューブ幅方向に平行に形成されている。
チューブ接合面511には、複数のチューブ挿入穴511aが形成されている。複数のチューブ挿入穴511aは、チューブ積層方向に沿って所定間隔を空けて並ぶように形成されている。チューブ挿入穴511aには、チューブ2の長手方向端部が挿入された状態でろう付け接合される。
コアプレート51におけるチューブ接合面511の周囲には、溝状の収容受部512が形成されている。収容受部512は、タンク本体部52のフランジ部522およびパッキン53を収容する。収容受部512は、チューブ幅方向に延びる底壁部512bと、チューブ長手方向に延びる内側壁部512aおよび外側壁部512cとからなる3つの壁面を有している。これらの壁面は、チューブ接合面511から、内側壁部512a、底壁部512b、外側壁部512cの順に形成されている。
内側壁部512aおよび外側壁部512cは、それぞれ底壁部512bからL字状に折り曲げられて形成されている。チューブ幅方向において、内側壁部512aは底壁部512bよりチューブ2に近い側に位置し、外側壁部512cは底壁部512bよりチューブ2から遠い側に位置している。
内側壁部512aは、チューブ幅方向において、チューブ2の外側に配置されている。つまり、コアプレート51の収容受部512全体がチューブ幅方向におけるチューブ2の外側に配置されている。
チューブ2のチューブ幅方向端部は、チューブ接合面511を構成する平坦面上に位置している。このため、チューブ2のチューブ幅方向端部とコアプレート51とが接合されている部位では、コアプレート51がチューブ幅方向と平行に延びている。
コアプレート51には、突出片514が複数設けられている。突出片514は、コアプレート51の外側壁部512cからタンク本体部52側に突出するように形成されている。
そして、パッキン53をコアプレート51とタンク本体部52との間に挟んだ状態で、コアプレート51の突出片514をタンク本体部52に押し付けるように塑性変形させて、タンク本体部52をコアプレート51にカシメ固定している。突出片514をタンク本体部52のフランジ部522にカシメ固定することによって、タンク本体部52はコアプレート51に組み付けられる。
フランジ部522は、コアプレート51の底壁部512bにパッキン53を介して配置されている。つまり、底壁部512bは、パッキン53が配置されるシール面を構成している。
ここで、第1チューブ21および第2チューブ22のうち、異なる種類のチューブ21、22と隣り合うチューブ21、22を、境界チューブ210、220という。具体的には、第1チューブ21のうち、第2チューブ22と隣り合う第1チューブ21を、第1境界チューブ210という。第2チューブ22のうち、第1チューブ21と隣り合う第2チューブ22を、第2境界チューブ220という。
また、チューブ挿入穴511aのうち、境界チューブ210、220が挿入されるチューブ挿入穴511aを、境界チューブ挿入穴511b、511cという。具体的には、第1境界チューブ210が挿入されるチューブ挿入穴511aを、第1境界チューブ挿入穴511bという。第2境界チューブ220が挿入されるチューブ挿入穴511aを、第2境界チューブ挿入穴511cという。
チューブ接合面511における境界チューブ挿入穴511b、511cのチューブ幅方向の外側には、リブ513が設けられている。リブ513は、チューブ接合面511、すなわちコアプレート51の板面から突出するように形成されている。本実施形態のリブ513は、チューブ長手方向のコア部4から遠い側、すなわちチューブ2の長手方向端部に近い側に向かって突出するように形成されている。リブ513は、コアプレート51の剛性を高めるために設けられている。
リブ513は、境界チューブ挿入穴511b、511cのチューブ幅方向の両側に設けられている。リブ513および境界チューブ挿入穴511b、511cは、チューブ幅方向から見たときに互いに重なり合う位置に配置されている。
リブ513におけるチューブ積層方向の端部513aは、当該リブ513に対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴511b、511cにおけるチューブ積層方向の端部511dよりも、チューブ積層方向の外側に配置されている。リブ513におけるチューブ積層方向の長さは、当該リブ513に対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴511b、511cにおけるチューブ積層方向の長さよりも長い。
ここで、リブ513のうち、チューブ接合面511における第1境界チューブ挿入穴511bのチューブ幅方向の外側に配置されるリブ513を、第1リブ513bという。また、リブ513のうち、チューブ接合面511における第2境界チューブ挿入穴511cのチューブ幅方向の外側に配置されるリブ513を、第2リブ513cという。
第1リブ513bおよび第2リブ513cは、互いに独立して設けられている。すなわち、第1リブ513bおよび第2リブ513cは、繋がっていない。
ところで、本実施形態では、チューブ接合面511において、境界チューブ挿入穴511b、511cだけでなく、境界チューブ挿入穴511b、511cに隣り合うチューブ挿入穴の511aのチューブ幅方向の外側にも、リブ513が形成されている。
具体的には、第1チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aのうち、第1境界チューブ挿入穴511bに隣り合うチューブ挿入穴511aのチューブ幅方向の外側にも、リブ513が形成されている。また、第2チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aのうち、第2境界チューブ挿入穴511cに隣り合うチューブ挿入穴511aのチューブ幅方向の両側にも、リブ513が形成されている。すなわち、本実施形態では、複数のチューブ挿入穴511aのうち、セパレータ54の両側2つずつのチューブ挿入穴511aには、それぞれ、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されている。また、各リブ513は、チューブ積層方向に隣り合うリブ513に対して、互いに独立して設けられている。
以上説明したように、本実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511における境界チューブ挿入穴511b、511cのチューブ幅方向の外側に、チューブ接合面511から突出したリブ513を設けている。さらに、リブ513におけるチューブ積層方向の端部513aを、当該リブ513に対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴511b、511cにおけるチューブ積層方向の端部511dよりもチューブ積層方向の外側に配置している。
これによれば、リブ513によりコアプレート51の剛性を高くできるので、境界チューブ210、220間の温度差によりコアプレート51がその長手方向、すなわちチューブ積層方向に熱変形した場合に、リブ513により境界チューブ210、220の根付部の変形が抑制される。そして、コアプレート51におけるチューブ積層方向に隣り合うリブ513同士の間において、変形が吸収される。したがって、境界チューブ210、220の根付部への熱応力集中を緩和することが可能となる。
ここで、リブ513におけるチューブ積層方向の端部513aと、当該リブ513に対してチューブ幅方向に隣り合う境界チューブ挿入穴511b、511cにおけるチューブ積層方向の端部511dとの間の、チューブ積層方向の長さを突出長さLとする。また、隣り合うチューブ挿入穴511a同士の距離をチューブ穴間距離Dとする。
発明者は、突出長さLを変化させたときの、コアプレート51とチューブ2との根付部に発生する応力の変化について調べた。その結果を図5に示す。
図5の横軸は、突出長さLをチューブ穴間距離Dで除した値(L/D)である。図5の縦軸は、チューブ根付部発生応力比である。チューブ根付部発生応力比とは、L/Dが0、すなわち突出長さLが0のときにチューブ2の根付部に発生する応力に対する、チューブ2の根付部に発生する応力の比率(百分率)である。
図5から明らかなように、突出長さLおよびチューブ穴間距離Dを、0<L/D<0.48の関係を満たすように設定することで、突出長さLが0の場合と比較して、チューブ2の根付部に発生する応力を小さくすることができる。なお、突出長さLが0の場合、リブ513のチューブ積層方向の長さと、境界チューブ挿入穴511bのチューブ積層方向の長さとが同等である。
さらに、突出長さLおよびチューブ穴間距離Dを、0.1<L/D<0.3の関係を満たすように設定することで、チューブ2の根付部に発生する応力をより小さくすることができる。具体的には、突出長さLが0の場合に対して、チューブ2の根付部に発生する応力を97.5%以下に低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係る熱交換器1を、図示しない過給機によって加圧された過給気がエンジンの吸気として供給される車両に適用した場合を例として説明する。
本実施形態の熱交換器1は、異なる種類の第1流体および第2流体が流通する複合熱交換器として構成されている。すなわち、本実施形態の熱交換器1は、互いに独立した2つの熱交換部を有する複合熱交換器として構成されている。具体的には、本実施形態の熱交換器1は、エンジン冷却水が流通するエンジン冷却用ラジエータと、吸気冷却水が流通する吸気冷却用ラジエータとを兼ね備えている。
したがって、本実施形態のエンジン冷却水が、本発明の第1流体に相当しており、本実施形態の吸気冷却水が、本発明の第2流体に相当している。このため、本実施形態では、本発明の第1流体および第2流体として、異なる種類の流体が用いられている。
第1ヘッダタンク5aおよび第2ヘッダタンク5bの内部には、それぞれのタンク内空間を上下方向に仕切るセパレータ54a、54bがそれぞれ配置されている。以下、セパレータ54a、54bのうち、第1ヘッダタンク5aに配置されるセパレータを第1セパレータ54aといい、第2ヘッダタンク5bに配置されるセパレータを第2セパレータ54bという。
第2セパレータ54bは、チューブ積層方向において第1セパレータ54aと対応する位置に配置されている。具体的には、第1セパレータ54aおよび第2セパレータ54bは、それぞれのヘッダタンク5a、5bにおけるチューブ積層方向の略中央部に配置されている。
第2ヘッダタンク5bの内部は、第2セパレータ54bにより、上下方向に第3空間503および第4空間504の2個の空間に仕切られている。第3空間503は、コア部4の第1流路群41と連通している。第4空間504は、コア部4の第2流路群42と連通している。つまり、第3空間503は第1チューブ21と連通し、第4空間502は第2チューブ22と連通している。
第2ヘッダタンク5bにおける第2セパレータ54bの上方側には、第3空間503から冷却水を流出させる流出口63が設けられている。第2ヘッダタンク5bにおける第2セパレータ54bの下方側には、第4空間504に冷却水を流入させる流入口64が設けられている。
次に、本実施形態の熱交換器1におけるエンジン冷却水および吸気冷却水の流れを図6に基づいて説明する。図6において、白抜き矢印はエンジン冷却水の流れを示しており、黒塗り吸気冷却水の流れを示している。
図6の白抜き矢印に示すように、エンジン冷却水は、第1ヘッダタンク5aの流入口61から第1空間501へ流入する。第1空間501へ流入したエンジン冷却水は、コア部4の第1流路群41を流れて、第2ヘッダタンク5bの第3空間503へ流入する。第3空間503へ流入したエンジン冷却水は、第2ヘッダタンク5bの流出口63から熱交換器1の外部へ流出する。
図6の黒抜き矢印に示すように、吸気冷却水は、第2ヘッダタンク5bの流入口64から第1ヘッダタンク5aの第4空間504へ流入する。第4空間504へ流入した吸気冷却水は、コア部4の第2流路群42を流れて、第1ヘッダタンク5bの第2空間502へ流入する。第2空間502へ流入した吸気冷却水は、第2ヘッダタンク5bの流出口62から熱交換器1の外部へ流出する。
このように、本実施形態の熱交換器1は、その内部においてエンジン冷却水と吸気冷却水とが反対方向に流れるように構成されている。このため、第1境界チューブ210を流れるエンジン冷却水と、第2境界チューブ220を流れる吸気冷却水との間に温度差が生じる。
本実施形態の熱交換器1のコアプレート51は、上記第1実施形態と同様に構成されている。すなわち、コアプレート51のチューブ接合面511において、複数のチューブ挿入穴511aのうち、セパレータ54の両側2つずつのチューブ挿入穴511aのチューブ幅方向外側には、リブ513がそれぞれ配置されている。
その他の熱交換器1の構成は第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態のラジエータ1においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7〜図9に基づいて説明する。本実施形態は、上記第2実施形態と比較して、ダミーチューブ23を有している点が異なるものである。
図7および図8に示すように、第1ヘッダタンク5aの内部には、第1セパレータ54aが2枚配置されている。2枚の第1セパレータ54aは、間隔を空けて配置されている。
第1ヘッダタンク5aの内部は、2枚の第1セパレータ54aにより、上下方向に第1空間501、第5空間505および第2空間502の3個の空間に仕切られている。第5空間505は、第1空間501および第2空間502の間に配置されている。第5空間505は、後述するダミーチューブ23と連通している。
第2ヘッダタンク5bの内部には、第2セパレータ54bが2枚配置されている。2枚の第2セパレータ54bは、間隔を空けて配置されている。
第2ヘッダタンク5bの内部は、2枚の第2セパレータ54bにより、上下方向に第3空間503、第6空間506および第4空間504の3個の空間に仕切られている。第6空間506は、第3空間503および第4空間504の間に配置されている。第6空間506は、後述するダミーチューブ23と連通している。
本実施形態では、チューブ2として、第1チューブ21と、第2チューブ22と、流体が流通しないダミーチューブ23とが設けられている。ダミーチューブ23は、第1チューブ21および第2チューブ22と同様の形状に形成されている。
ダミーチューブ23は、第1チューブ21と第2チューブ22との間に配置されている。すなわち、ダミーチューブ23は、第1流路群41および第2流路群42の間に配置されている。
図8に示すように、第1境界チューブ210は、ダミーチューブ23を介して、第2チューブ22と隣り合っている。第2境界チューブ220は、ダミーチューブ23を介して、第1チューブ21と隣り合っている。
ここで、複数のチューブ挿入穴511aのうち、ダミーチューブ23が挿入されるチューブ挿入穴を、ダミーチューブ挿入穴511eとする。
図9に示すように、コアプレート51のチューブ接合面511におけるダミーチューブ挿入穴511eのチューブ幅方向の端部よりも外側には、リブ513が設けられていない。すなわち、チューブ接合面511におけるダミーチューブ挿入穴511eのチューブ幅方向の端部よりも外側には、平坦面が形成されている。
その他の熱交換器1の構成は第2実施形態と同様である。したがって、本実施形態のラジエータ1においても第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511におけるダミーチューブ挿入穴511eのチューブ幅方向の端部よりも外側には、リブ513を設けていない。このため、コアプレート51における境界チューブ210、220同士の間の部位は、剛性が高くなっていない。これにより、境界チューブ210、220間の温度差によりコアプレート51がチューブ積層方向に熱変形した場合に、コアプレート51における境界チューブ210、220同士の間の部位において、変形を吸収することができる。したがって、境界チューブ210、220の根付部への熱応力集中をより緩和することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図10に基づいて説明する。本実施形態は、上記第2実施形態と比較して、リブ513の配置が異なるものである。
図10に示すように、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第1空間501を形成する、すなわち第1空間501に対向する面には、リブ513が設けられている。一方、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第2空間502を形成する、すなわち第2空間502に対向する面には、リブ513が設けられていない。
本実施形態では、複数のチューブ挿入穴511aのうち、第1境界チューブ挿入穴511b、および、第1境界チューブ210と隣り合う第1チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aには、それぞれ、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されている。一方、複数のチューブ挿入穴511aのうち、第2境界チューブ挿入穴511c、および、第2チューブ22が挿入されるチューブ挿入穴511aには、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されていない。また、複数のチューブ挿入穴511aのうち、第1境界チューブ210と隣り合わない第1チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aには、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されていない。
ところで、境界チューブ210、220間の温度差によりコアプレート51がチューブ積層方向に熱変形した場合、2種類の境界チューブ210、220のうち温度が高い第1境界チューブ210の根付部に応力がより集中する。
これに対し、本実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511において、2つの境界チューブ挿入穴511b、511cのうち第1境界チューブ挿入穴511bのチューブ幅方向の外側に、リブ513を設けている。これによれば、応力がより集中しやすい第1境界チューブ210近傍のコアプレート51の剛性を高めて、第1境界チューブ210の根付部への熱応力集中を効果的に緩和することが可能となる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図11に基づいて説明する。本実施形態は、上記第3実施形態と比較して、リブ513の配置が異なるものである。
図11に示すように、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第1空間501を形成する、すなわち第1空間501に対向する面には、リブ513が設けられている。一方、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第2空間502を形成する、すなわち第2空間502に対向する面には、リブ513が設けられていない。
また、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第5空間505を形成する、すなわち第5空間505に対向する面には、リブ513が設けられていない。図示を省略しているが、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第6空間506を形成する、すなわち第6空間506に対向する面には、リブ513が設けられていない。
本実施形態では、複数のチューブ挿入穴511aのうち、第1境界チューブ挿入穴511b、および、第1境界チューブ210と隣り合う第1チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aには、それぞれ、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されている。一方、複数のチューブ挿入穴511aのうち、第2境界チューブ挿入穴511c、および、第2チューブ22が挿入されるチューブ挿入穴511aには、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されていない。
また、複数のチューブ挿入穴511aのうち、ダミーチューブ挿入穴511e、および、第1境界チューブ210と隣り合わない第1チューブ21が挿入されるチューブ挿入穴511aには、チューブ幅方向外側にリブ513が配置されていない。
その他のラジエータ1の構成は第3実施形態と同様である。したがって、本実施形態のラジエータ1においても第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
ところで、境界チューブ210、220間の温度差によりコアプレート51がチューブ積層方向に熱変形した場合、2種類の境界チューブ210、220のうち温度が高い第1境界チューブ210の根付部に応力がより集中する。
このため、本実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511において、2つの境界チューブ挿入穴511b、511cのうち第1境界チューブ挿入穴511bのチューブ幅方向の外側に、リブ513を設けている。これによれば、応力がより集中しやすい第1境界チューブ210近傍のコアプレート51の剛性を高めて、第1境界チューブ210の根付部への熱応力集中を効果的に緩和することが可能となる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図12〜図14に基づいて説明する。本実施形態は、上記第3実施形態と比較して、コアプレート51の形状等が異なるものである。
図12に示すように、本実施形態のコアプレート51は、チューブ2が接合される底部51Aと、底部51Aの外周縁部からチューブ長手方向におけるコア部4と反対側(図12における紙面上側)に向けて突出する外側壁部512cとを有している。外側壁部512cは、底部51Aの外周縁部から略垂直に折り曲げられてチューブ長手方向に延びている。コアプレート51の底部51Aは、チューブ接合面511を有している。
続いて、本実施形態におけるコアプレート51の詳細な構成を、図13および図14に基づいて説明する。なお、図14では、チューブ2の図示を省略している。
コアプレート51の底部51Aは、チューブ接合面511としての第1チューブ接合面71および第2チューブ接合面72、外周シール面73、および、仕切面74を有している。
第1チューブ接合面71には、複数の第1チューブ21が接合されている。すなわち、第1チューブ接合面71には、第1チューブ21が接合されるチューブ挿入穴511aが複数形成されている。
第2チューブ接合面72には、複数の第2チューブ22が接合されている。すなわち、第2チューブ接合面72には、第2チューブ22が接合されるチューブ挿入穴511aが複数形成されている。
外周シール面73は、底部51Aの外周部に配置されている。より詳細には、外周シール面73は、第1チューブ接合面71、第2チューブ接合面72および仕切面74の外周部に配置されている。外周シール面73には、パッキン53を介してタンク本体部52のフランジ部522が配置されている。
仕切面74は、第1チューブ接合面71と第2チューブ接合面72との間に配置されている。仕切面74には、パッキン53を介してセパレータ54a、54bの端部が配置されている。
仕切面74には、第1境界チューブ210、第2境界チューブ220およびダミーチューブ23が接合されている。すなわち、仕切面74には、第1境界チューブ挿入穴511b、第2境界チューブ挿入穴511cおよびダミーチューブ挿入穴511eが形成されている。
仕切面74は、外周シール面73と同一平面上に配置されている。一方、第1チューブ接合面71および第2チューブ接合面72は、仕切面74および外周シール面73に対して、コア部4と反対側(図14における紙面上側)に突出するように配置されている。
本実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第1空間501を形成する面および第2空間を形成する面には、リブ513が設けられている。一方、コアプレート51のチューブ接合面511のうち、第5空間505および第6空間506を形成する面には、リブ513が設けられていない。
より詳細には、第1チューブ接合面71における、各チューブ挿入穴511aのチューブ幅方向外側には、リブ513が配置されている。第2チューブ接合面71における、各チューブ挿入穴511aのチューブ幅方向外側には、リブ513が配置されている。仕切面74における、第1境界チューブ挿入穴511bおよび第2境界チューブ挿入穴511cのチューブ幅方向外側には、リブ513がそれぞれ配置されている。一方、仕切面74における、ダミーチューブ挿入穴511eのチューブ幅方向外側には、リブ513が配置されていない。
その他のラジエータ1の構成は第3実施形態と同様である。したがって、本実施形態のラジエータ1においても第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、コアプレート51にパッキン53を組み付ける際に、リブ513によりパッキン53のずれを抑制することができる。このため、コアプレート51およびタンク本体部52間のシールのロバスト性を向上できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態では、リブ513を、チューブ長手方向のコア部4から遠い側に向かって突出するように形成した例について説明したが、リブ513の突出方向はこれに限定されない。例えば、リブ513を、チューブ長手方向のコア部4側に向かって突出するように形成してもよい。
(2)上記実施形態では、コアプレート51のチューブ接合面511において、境界チューブ挿入穴511b、511cと、それに隣接するチューブ挿入穴511a(ダミーチューブ挿入穴511eは除く)のチューブ幅方向の外側に、リブ513を設けた例について説明したが、リブ513の配置はこれに限定されない。
例えば、コアプレート51のチューブ接合面511において、他のチューブ挿入穴511aのチューブ幅方向の外側にもリブ513を設けてもよい。また、コアプレート51のチューブ接合面511において、境界チューブ挿入穴511b、511cのチューブ幅方向の外側にリブ513を設けるとともに、境界チューブ挿入穴511b、511c以外のチューブ挿入穴511aのチューブ幅方向の外側にリブ513を設けなくてもよい。
(3)上記第1実施形態では、2つの境界チューブ210、220の間にダミーチューブ23を配置しない例について説明したが、これに限らず、2つの境界チューブ210、220の間にダミーチューブ23を配置してもよい。
(4)上記実施形態では、セパレータ54、54a、54bをタンク本体部52と一体に形成した例について説明したが、これに限らず、セパレータ54、54a、54bをタンク本体部52と別体としてもよい。
(5)上記実施形態では、セパレータ54、54a、54bをヘッダタンク5におけるチューブ積層方向の略中央部に配置した例について説明したが、セパレータ54、54a、54bの配置はこれに限定されない。例えば、セパレータ54、54a、54bを、任意の位置に配置してもよい。
(6)上記実施形態では、本発明に係る熱交換器を、ラジエータや、エンジン冷却用ラジエータと吸気冷却用ラジエータとを兼ね備えている熱交換器に適用した例について説明したが、これに限らず、他の熱交換器に適用してもよい。
(7)上記実施形態では、本発明に係る熱交換器を、チューブとして第1チューブ21および第2チューブ22を備える熱交換器に適用した例について説明したが、熱交換器はこれに限定されない。すなわち、第1チューブ21および第2チューブ22それぞれを流通する流体とは温度の異なる第n流体(nは自然数)が流通する第nチューブを備える熱交換器に、本発明を適用してもよい。
例えば、熱交換器内部において流体の流れが2回以上Uターンするように構成された熱交換器に、本発明を適用してもよい。また、互いに独立した3つ以上の熱交換部を有する複合熱交換器に、本発明を適用してもよい。
21 第1チューブ
22 第2チューブ
210、220 境界チューブ
511 チューブ接合面
511a チューブ挿入穴
511b、511c 境界チューブ挿入穴
513 リブ

Claims (8)

  1. 複数積層配置された扁平形状のチューブ(2)と、
    前記チューブの長手方向の端部に配置されるとともに、複数の前記チューブと連通するヘッダタンク(5)とを備え、
    前記チューブの長手方向の端部が、前記ヘッダタンクにおけるチューブ接合面(511)のチューブ挿入穴(511a)に挿入された状態で接合されている熱交換器であって、
    前記チューブとして、第1流体が流通する第1チューブ(21)と、前記第1流体とは温度の異なる第2流体が流通する第2チューブ(22)とが設けられており、
    前記複数のチューブのうち、異なる種類の前記チューブと隣り合う前記チューブを、境界チューブ(210、220)とし、
    前記チューブ挿入穴のうち、前記境界チューブが挿入される前記チューブ挿入穴を、境界チューブ挿入穴(511b、511c)とし、
    前記チューブの長手方向および前記チューブの積層方向に対してともに直交する方向をチューブ幅方向としたとき、
    前記チューブ接合面における前記境界チューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の外側には、前記チューブ接合面から突出したリブ(513)が設けられており、
    前記リブおよび前記境界チューブ挿入穴は、前記チューブ幅方向から見たときに互いに重なり合う位置に配置されており、
    前記リブにおける前記積層方向の端部(513a)は、当該リブに対して前記チューブ幅方向に隣り合う前記境界チューブ挿入穴における前記積層方向の端部(511d)よりも前記積層方向の外側に配置されている熱交換器。
  2. 前記リブにおける前記積層方向の端部と、当該リブに対して前記チューブ幅方向に隣り合う前記境界チューブ挿入穴における前記積層方向の端部との間の、前記積層方向の長さを突出長さLとし、
    隣り合う前記チューブ挿入穴同士の距離をチューブ穴間距離Dとしたとき、
    前記突出長さLおよび前記チューブ穴間距離Dが、0<L/D<0.48の関係を満たすように設定されている請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記突出長さLおよび前記チューブ穴間距離Dが、0.1<L/D<0.3の関係を満たすように設定されている請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記チューブとして、前記第1チューブと、前記第2チューブと、流体が流通しないダミーチューブ(23)とが設けられており、
    前記チューブ挿入穴のうち、前記ダミーチューブが挿入される前記チューブ挿入穴を、ダミーチューブ挿入穴(511e)としたとき、
    前記チューブ接合面における前記ダミーチューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の端部よりも外側には、前記リブが設けられていない請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器。
  5. 前記境界チューブのうち、前記第1流体が流通する前記境界チューブを第1境界チューブ(210)とするとともに、前記第2流体が流通する前記境界チューブを第2境界チューブ(220)とし、
    前記境界チューブ挿入穴のうち、前記第1境界チューブが挿入される前記境界チューブ挿入穴を第1境界チューブ挿入穴(511b)とするとともに、前記第2境界チューブが挿入される前記境界チューブ挿入穴を第2境界チューブ挿入穴(511c)とし、
    前記リブのうち、前記チューブ接合面における前記第1境界チューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の外側に配置される前記リブを第1リブ(513b)とするとともに、前記チューブ接合面における前記第2境界チューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の外側に配置される前記リブを第2リブ(513d)としたとき、
    前記第1リブおよび前記第2リブは、互いに独立して設けられている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。
  6. 前記第1流体は、前記第2流体よりも高温であり、
    前記境界チューブのうち、前記第1流体が流通する前記境界チューブを第1境界チューブ(210)とするとともに、前記第2流体が流通する前記境界チューブを第2境界チューブ(220)とし、
    前記境界チューブ挿入穴のうち、前記第1境界チューブが挿入される前記境界チューブ挿入穴を第1境界チューブ挿入穴(511b)とするとともに、前記第2境界チューブが挿入される前記境界チューブ挿入穴を第2境界チューブ挿入穴(511c)としたとき
    前記リブが、前記チューブ接合面における前記境界第1チューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の端部よりも外側に設けられており、
    前記リブが、前記チューブ接合面における前記境界第2チューブ挿入穴の前記チューブ幅方向の端部よりも外側には設けられていない請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記第1流体および前記第2流体は、同一種類の流体である請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記第1流体および前記第2流体は、異なる種類の流体である請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
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