JP6414481B2 - 無線lanアクセスポイントシステム - Google Patents

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Description

本発明は,無線LANの構築の用いる無線LANアクセスポイントに係る発明で,更に詳しくは,無線LANアクセスポイントにアクセスする無線端末の無線LAN環境を改善するための技術に関する。
ネットワーク技術の発展を受け,企業では,工場のフロアに設置した生産装置を工場内LANに接続し,生産数量などを生産装置から上位システムに送信できるようにしている。
生産装置を工場内LANに接続する際,生産装置と工場内LANをネットワークケーブルで接続すると,製品を搬送するフォークリフトなどの運搬機やオペレータの移動によって,生産装置と工場内LANを接続するネットワークケーブルが断線される恐れがあるため,無線LANアクセスポイント(以下,「無線AP」と記す。APは,Access Pointの略)を工場のフロアに設置し,生産装置と工場内LANを無線LANで接続するケースが増えている。
生産装置と工場内LANを無線LANで接続することで,ネットワークケーブルの断線の心配はなくなるが,生産装置と接続している無線端末(例えば,パーソナルコンピュータ)の無線LAN環境が悪いと,生産装置と接続している無線端末は無線APと安定したデータ通信が行えないため,無線端末の無線LAN環境が良好になる場所に無線APを設置することが必要になる。
しかしながら,ハンドリフターやフォークリフトなどの搬送機や人が工場のフロア内を移動するため、生産装置と接続している無線端末の無線LAN環境は時間で変化し、工場のフロア内の状況によっては,無線端末の無線LAN環境が一時的に悪化して,無線APと無線端末間で安定した通信ができないことがある。また,新規に無線端末を増設すると,新規の無線端末と既存の無線端末の両方の無線LAN環境が良好になる無線APの場所を見つけるのが困難な場合もある。
無線端末の無線LAN環境を改善する手法として,特許文献1の0015段落に記載があるように,無線端末の電波から得られる電波強度に応じて無線APの電波出力を調整することが考えられるが,無線APの電波出力の上限値は電波法で規定されており,無線APの電波出力を調整すると,無線APの電波出力が電波法で規定されている上限値を超えてしまう恐れがある。
特開2010−233069号公報
本出願人は,生産装置と接続している無線端末の無線LAN環境が悪化した際,無線APの電波出力を調整することなく,この無線端末の無線LAN環境を改善できる発明として,無線端末の無線LAN環境が悪化した際,無線端末の無線LAN環境が良好になるように,無線APを自動的に移動させる発明を特願2013−218002等にて開示しているが,無線APを移動させている最中に,搬送機や人など工場のフロア内に一時的に現れる障害物と無線APが干渉してしまう危険性があった。
そこで,本発明は,生産装置と接続している無線端末の無線LAN環境が悪化した際,無線APを自動的に移動させることで,この無線端末の無線LAN環境を改善でき,更に,搬送機や人など工場のフロア内に一時的に現れる障害物と移動している無線APとの干渉を回避できるシステムを提供することを課題とする。
上述した課題を解決する本発明は,無線LANを構築する少なくとも一つの無線LANアクセスポイントと,前記無線LANアクセスポイントを設置するフロアの天井部に設けられ,前記無線LANアクセスポイントを前記フロアの前後左右方向および前記フロアの高さ方向に移動させる天井走行装置と,前記無線LANアクセスポイントにアクセスする少なくとも一つの無線端末と,前記無線LANアクセスポイントと接続しているサーバとから少なくとも構成される無線LANアクセスポイントシステムである。
本発明に係る前記無線端末は,前記無線端末の3次元位置を検出する端末位置検出部と,前記無線LANアクセスポイントからビーコン信号を受信すると,ビーコン信号に対応する応答を前記無線LANアクセスポイントへ送信し,前記無線LANアクセスポイントから3次元位置の送信要求を受信すると,前記端末位置検出部を用いて検出した前記無線端末の3次元位置を前記無線LANアクセスポイントへ送信する端末制御部を備える。
また,本発明に係る前記無線LANアクセスポイントは,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を検出するアクセスポイント位置検出部と,前記無線LANアクセスポイントの下方にある障害物を検出する障害物検出部と,3次元空間上を任意方向に移動するための機構である3軸移動機構部と,前記無線端末から受信した電波の電波強度を測定する電波強度測定部と,周期的にビーコン信号を発信し,前記無線端末からビーコン信号の応答を受信すると,前記電波強度測定部から電波強度を取得し,電波強度が規定値未満の前記無線端末がある場合,ビーコン信号の応答を送信した全ての前記無線端末に位置情報の送信要求を通知し,前記無線端末から前記無線端末の位置情報を受信すると,前記アクセスポイント位置検出部を用いて前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を検出し,ビーコン信号の応答を送信した全ての前記無線端末の3次元位置と電界強度並びに前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を含む移動要求を前記サーバに通知するアクセスポイント制御部を備える。
また,本発明に係る前記サーバは,前記無線LANアクセスポイントから前記移動要求が通知されると,前記移動要求に含まれる前記無線端末の3次元位置と電波強度並びに前記無線LANアクセスポイントの3次元位置から,前記無線LANアクセスポイントを移動させた時の前記無線端末の電波強度全てが電波強度の許容範囲に収まる3次元位置を移動先3次元位置として算出した後,前記天井走行装置を制御して,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を前記移動先3次元位置まで移動させる移動制御部を備え,前記移動制御部は,前記天井走行装置を制御して,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を前記移動先3次元位置まで移動させる際,前記無線LANアクセスポイントの高さが所定の高さになるまで,前記無線LANアクセスポイントを上方向に移動させてから,前記無線LANアクセスポイントの前後左右位置が前記移動先3次元位置の前後左右位置になるように,前記無線LANアクセスポイントを移動させた後,前記無線LANアクセスポイントの高さが前記移動先3次元位置の高さになるように,前記無線LANアクセスポイントを下方向に移動させ,前記無線LANアクセスポイントを下方向に移動させている間に,前記無線LANアクセスポイントの前記障害物検出部が障害物を検出すると,前記無線LANアクセスポイントの前記障害物検出部が障害物を検出しなくなるまで,前記無線LANアクセスポイントの下方向への移動を停止させる。
上述した本発明によれば,何らかの原因で,無線端末が設置されている場所の無線LAN環境が悪化し,無線LANアクセスポイントが測定した無線端末の電波強度が規定値未満になると,無線端末および無線LANアクセスポイントそれぞれは3次元位置を検出し,サーバは,無線端末の電波強度が電波強度の許容範囲に収まる位置を移動先3次元位置として算出し,天井走行装置を制御して,無線LANアクセスポイントを移動先3次元位置に移動させるため,無線LAN環境が悪化した場所の無線LAN環境を改善できる。また,上述した本発明のように,無線LANアクセスポイントを移動させることで,工場のフロアの天井付近で無線LANアクセスポイントを前後左右方向に移動させることができるため,無線LANアクセスポイントを前後左右方向に移動させる際に,障害物と無線AP2が干渉することを回避できる。また,無線LANアクセスポイントが障害物を検出したときに,無線LANアクセスポイントが障害物を検出しなくなるまで,無線LANアクセスポイントの下方向の移動を停止させることで,無線LANアクセスポイントを下方向に移動させる際に,障害物と無線LANアクセスポイントが干渉することを回避できる。
無線LANアクセスポイントシステムの構成を説明する図。 無線LANアクセスポイントシステムの機能を示すブロック図。 サーバが無線APを移動させる手順を説明する図。 無線LANアクセスポイントシステムで実行される一連の手順を説明する図。 無線APが移動する様子を説明する第1図。 無線APが移動する様子を説明する第2図。 無線APが移動する様子を説明する第3図。 無線APが移動する様子を説明する第4図。 無線APが移動する様子を説明する第5図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1の構成を説明する図で,図2は,本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1の機能を示すブロック図である。
本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1は,何らかの原因で,無線端末3の無線LAN環境が悪化すると,無線LAN環境が改善する方向に無線AP2が自動的に移動することで,この無線端末3の無線LAN環境を改善でき,更に,搬送機や人など工場のフロア7内に不規則に現れる障害物と移動している無線AP2との干渉を回避できるように開発されたシステムである。
図1に図示したように,本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1は,無線LAN5aを構築する無線AP2と,無線LAN5aを利用して無線AP2にアクセスする複数の無線端末3と,有線の工場内LAN5bを介して無線AP2と接続しているサーバ4と,3軸方向に無線AP2を移動させる天井走行装置6とから少なくとも構成され,図1では,天井走行装置6が有する巻上装置64に巻かれたロープ65の先端に無線AP2を取り付けている。
無線AP2を工場のフロア7内で前後左右方向および高さ方向に移動可能にしているのには理由がある。図1に図示したように,フロア7内には架台7aによって中二階が設けられることが多く,この架台7aなどによって無線LAN5aに係る死角が生じるため,本実施形態では,無線AP2の移動に係る自由度が高くなるように,無線AP2をフロア7の内前後左右方向および高さ方向に移動可能にしている。
本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1を構成する無線AP2は,電波を利用して通信する無線LAN5aを構築し,無線LAN5aと有線LAN5b間の通信を中継するコンピュータ機器で,市販の無線LANルータなどに本発明に必要な機能を付加した装置になる。
図2に図示したように,本実施形態の無線AP2は,アクセスポイント制御部20,無線通信部21,電波強度測定部22,有線通信部23,アクセスポイント位置検出部24および障害物検出部25を備え,無線AP2は,有線LAN5bを介してサーバ4と接続し,無線LAN5aを介して無線端末3と接続する。
無線AP2の無線通信部21は,無線によるデータ通信が行えるように無線AP2に備えられる機能で,無線AP2の無線通信部21は,アンテナ,無線端末3に送信するデータを電波に変調する回路と,無線端末3から受信した電波を復調する回路などによって構成される送受信回路である。無線AP2の有線通信部23は,有線によるネットワーク通信が行えるように無線AP2に備えられる機能で,無線AP2の有線通信部23は,物理的なネットワークインターフェース,有線LAN5bに送信するデータを電気信号に変調する回路と,有線LAN5bを介して受信した電気信号を復調する回路などによって構成される送受信回路である。
無線AP2の電波強度測定部22は,無線端末3の無線LAN環境を把握できるように無線AP2に備えられる機能で,無線通信部21のアンテナに誘起された電圧から,無線端末3から受信した電波の電波強度を測定する。
無線AP2のアクセスポイント位置検出部24は,フロア7における無線AP2の3次元座標を検出するために無線AP2に備えられた機能である。工場のフロア7内における無線AP2の3次元座標を検出する具体的な手法としては,無線AP2に3次元ジャイロセンサを備えさせ,3次元ジャイロセンサが出力する加速度から3軸方向の移動距離をそれぞれ算出し,フロア7に設定した原点を基準とする3次元座標を求めるとよい。
無線AP2のアクセスポイント制御部20は,無線AP2を制御するために無線AP2に備えられた機能である。具体的に,無線AP2のアクセスポイント制御部20はCPUで,無線AP2に実装されたコンピュータプログラムに従い,予め定められた動作を行う。本実施形態に係る無線AP2のアクセスポイント制御部20は,周期的にビーコン信号を発信し,無線端末3からビーコン信号の応答を受信すると,電波強度測定部22から電波強度を取得する。次に,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,電波強度が規定値未満の無線端末3がある場合,ビーコン信号の応答を送信した全ての無線端末3に位置送信要求を通知して,無線端末3から無線端末3の3次元座標を受信した後,アクセスポイント位置検出部24を用いて無線AP2の3次元座標を検出する。次に,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,ビーコン信号の応答を送信した全ての無線端末3の3次元座標と電界強度並びに無線AP2の3次元座標を含む移動要求をサーバ4に通知する。なお,ビーコン信号とは,無線端末3のスキャニングなどに用いられる信号で,ビーコン信号の詳細についてはIEEE802.11で規格化されている。
本実施形態に係る無線AP2の障害物検出部25は,無線AP2の下方向にある障害物を検出できるように,無線AP2に備えられる機能である。具体的に,無線AP2の障害物検出部25は障害物を広範囲に検出するセンサで,自立移動するロボットなどで障害物の検出に用いられている測域センサを無線AP2の障害物検出部25に用いることができる。なお,無線AP2の障害物検出部25として測域センサを用いる場合,測域センサの検出範囲は360度未満であるため,検出範囲が360度になるように2つの測域センサを無線AP2に取り付けるか,または,1つの測域センサを回転させることが必要になる。
本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1を構成する無線端末3は,工場に設置される生産装置と接続する装置で,無線LANインターフェースを内蔵したパーソナルコンピュータなどの市販の装置に,本発明に必要な機能を追加した装置になる。無線端末3は,無線LAN5aを介して無線AP2と接続し,図2に図示したように,端末制御部30,無線通信部31および端末位置検出部32を備える。
無線端末3の無線通信部31は,無線AP2と接続するために備えられる機能で,無線端末3の無線通信部31は,アンテナ,無線端末3に送信するデータを電波に変調する回路と,無線端末3から受信した電波を復調する回路などによって構成される送受信回路である。
無線端末3の端末位置検出部32は,無線端末3の3次元位置を検出するために無線端末3に備えられた機能である。無線端末3の3次元位置を検出する具体的な手法としては,無線AP2と同様に,無線端末3に3次元ジャイロセンサを備えさせ,3次元ジャイロセンサが出力する加速度から3軸方向の移動距離を算出し,フロア7に設定した原点を基準とする無線端末3の3次元位置を求めるとよい。
無線端末3の端末制御部30は,無線端末3を制御するために無線端末3に備えられた機能である。具体的に,無線端末3の端末制御部30はCPUで,無線端末3に実装されたコンピュータプログラムに従い,予め定められた動作を行う。本実施形態において,無線端末3の端末制御部30は,無線AP2からビーコン信号を受信すると,ビーコン信号に対応する応答を無線AP2へ送信し,無線AP2から位置送信要求を受信すると,端末位置検出部32を用いて検出した無線端末3の3次元位置を無線AP2へ送信する動作を行う。
天井走行装置6は,フロア7の前後左右方向およびフロア7の高さ方向に無線AP2を移動させる機構で,本実施形態に係る天井走行装置6は,フロア7の天井の両側にそれぞれ設けられた2本の走行レール60と,走行レール60上を電動で移動する横行レール61と,横行レール61を走行させる走行装置62と,横行レール61上を電動で移動するトロリ63と,トロリ63に設置された巻上装置64とから少なくとも構成され,巻上装置64に巻かれたロープ65の先端に無線AP2を取り付けている。
このような構成の天井走行装置6によれば,無線AP2を取り付けたロープ65が巻かれた巻上装置64を設置したトロリ63が横行レール61上を移動可能で,更に,横行レール61は走行装置62により走行レール上を移動可能であるため,無線AP2はフロア7内を前後左右方向に移動可能である。また,無線AP2は,巻上装置64に巻かれたロープ65の先端に取り付けられているため,無線AP2は高さ方向に移動可能である。
なお,天井走行装置6に吊り下げる荷は軽量の無線AP2になるため,天井走行装置6は,天井クレーンのように,数トンの荷物を吊り下げることのできる大型の設備ではなく,天井リフトのように小型の設備で構わない。
本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1を構成するサーバ4は,無線AP2を移動させる前後左右位置および高さを含む移動先3次元位置を演算し,天井走行装置6を制御して,移動先3次元位置まで無線AP2を移動させるために設けられた装置で,市販のサーバ4に本発明に必要なコンピュータプログラムが実装された装置になる。サーバ4は有線LAN5bを介して無線AP2と接続し,図2に図示したように,サーバ4は移動制御部40を備える。
サーバ4の移動制御部40は,移動要求を通知した無線AP2の移動先となる移動先3次元位置を算出し,天井クレーン6を制御して,天井クレーン6に吊り下げられている無線AP2を移動先3次元位置まで移動させるために備えられる機能である。具体的に,サーバ4の移動制御部40はCPUで,サーバ4に実装されたコンピュータプログラムに従い,予め定められた動作を行う。
本実施形態において,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2から移動要求が通知されると,移動要求に含まれる無線端末3の3次元位置と電波強度並びに無線AP2の3次元位置から,無線AP2を移動させた時の無線端末3の電波強度が許容範囲に収まる3次元位置を移動先3次元位置として算出する。無線端末3と無線AP2間の距離が近いほど,無線端末3の無線LAN環境が良好になるため,サーバ4の移動制御部40は,電波強度が規定値未満になった無線端末3に無線AP2を近づけるように移動先3次元位置を算出することになる。
移動要求を通知した無線AP2の移動先3次元位置を算出すると,サーバ4の移動制御部40は,天井走行装置6を制御して,天井走行装置6に取けられている無線AP2を移動先3次元位置まで移動させ,天井走行装置6に取けられている無線AP2を移動先3次元位置まで移動させる際,無線AP2が備えている障害物検出部25の出力を利用して,搬送機や人など工場のフロア7内に不規則に現れる障害物と無線AP2の干渉を回避する。
無線AP2の移動機構がマルチコプターなど自立的に移動する手段の場合,無線AP2に測域センサを取り付けたとしても,搬送機や人など工場のフロア7内に不規則に現れる障害物との干渉を回避するには,無線AP2の複雑な制御が必要になる。これに対して,無線AP2を3次元的に移動させる機構を天井走行装置6にすると,工場のフロア7の天井付近で無線AP2を前後左右方向に移動させることができるため,無線AP2を前後左右方向に移動させる際に,搬送機や人など工場のフロア7内に不規則に現れる障害物と無線AP2が干渉する度合いを減らすことができる。また,無線AP2を下方向に下げるときのみ,障害物と無線AP2の干渉を考慮ればよいので,障害物と無線AP2の干渉を回避するための制御は複雑にならない。
ここから,無線AP2の移動手順について説明する。図3は,サーバ4の移動制御部40が無線AP2を移動させる手順を説明する図である。
サーバ4の移動制御部40が無線AP2を移動先3次元位置まで移動させる際,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2を取り付けているロープ65を巻き上げる指示を天井走行装置6に対して送信し,天井走行装置6の巻上装置64は,無線AP2の高さが所定の高さ(ここでは,フロア7の天井付近になる)になるまでロープ65を巻き上げることで,無線AP2を上方向に移動し,無線AP2の高さはフロア7の天井付近になる(S1)。
次に,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2の前後位置が移動先3次元位置の前後位置になるように,横行レール61を走行させる指示を天井走行装置6に対して送信し,走行装置62により横行レール61が走行レール60上を走行し,無線AP2の前後位置は移動先3次元位置の前後位置に合せられる(S2)。
次に,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2の左右位置が移動先3次元位置の左右位置になるように,トロリ63を走行させる指示を天井走行装置6に対して送信し,トロリ63が横行レール61上を走行し,無線AP2の左右位置は移動先3次元位置の左右位置に合せられる(S3)。
次に,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2の高さが移動先3次元位置の高さになるように,無線AP2を取り付けているロープ65を巻き下げる指示を天井走行装置6に対して送信し,天井走行装置6の巻上装置64は,無線AP2の高さが移動先3次元位置の高さになるまでロープ65を巻き下げることで,無線AP2は下方向に移動し,移動先3次元位置の高さに合せられる(S4)。
なお,無線AP2が下方向に移動している最中に,無線AP2の障害物検出部25が障害物を検知すると,サーバ4の移動制御部40は,ロープ65の巻き下げを停止する指示を天井走行装置6に対して送信し,無線AP2の下方向への移動を停止させる(S5)。そして,無線AP2の障害物検出部25が障害物を検知しなくなると,ロープ65の巻き下げを再開する指示を天井走行装置6に対して送信し,無線AP2の高さが移動先3次元位置の高さになるまでロープ65を巻き下げる動作を再開させる(S6)。
ここから,本実施形態の無線LANアクセスポイントシステム1で実行される一連の手順について説明する。図4は,本実施形態の無線LANアクセスポイントシステム1で実行される一連の手順について説明する図である。
無線AP2のアクセスポイント制御部20は,無線AP2の無線通信部21を利用して,周期的(例えば,90ミリ秒毎)にビーコン信号を発信し(S10),ビーコン信号を受信した無線端末3はビーコン信号の応答を送信する(S11)。無線AP2のアクセスポイント制御部20は,無線端末3からビーコン信号の応答を受信すると,ビーコン信号の応答を受信した時の電波強度を電波強度測定部22から取得する(S12)。なお,無線LAN5a内に複数の無線端末3がある場合,無線AP2は,複数の無線端末3からビーコン信号の応答を受信することになる。
次に,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,電波強度が規定値未満の無線端末3があるか確認し(S13),電波強度が規定値未満の無線端末3がなければ,無線LAN環境が悪化した無線端末3がないと判定し,この手順は終了する。
電波強度が規定値未満の無線端末3がある場合,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,ビーコン信号の応答を送信した全ての無線端末3に対して位置送信要求を通知し(S14),位置送信要求を受信した無線端末3の端末制御部30は,無線端末3の端末位置検出部32を作動させて無線端末3の3次元位置を取得し(S15),無線端末3の無線通信部を利用して無線端末3の3次元位置を無線AP2へ送信する(S16)。
次に,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,ビーコン信号の応答を送信した全ての無線端末3から無線端末3の3次元位置を受信すると(S17),アクセスポイント位置検出部24を作動させて,無線AP2の3次元位置を取得する(S18)。
次に,無線AP2のアクセスポイント制御部20は,ビーコン信号の応答を送信した全ての無線端末3の3次元位置と電界強度並びに無線AP2の3次元位置を含む移動要求をサーバ4に通知する(S19)。
サーバ4の移動制御部40は,無線AP2から移動要求が通知されると,移動要求に含まれる無線端末3の3次元位置と電波強度並びに無線AP2の3次元位置から,無線AP2を移動させた時の無線通信端末の電波強度全てが許容範囲に収まる3次元位置を移動先3次元位置として算出する(S20)。
なお,電波の損失は距離の二乗に反比例するため,移動先算出要求に含まれる無線端末3と無線AP2の3次元位置から無線端末3と無線AP2間の距離を求め,この距離と無線AP2を移動させた後の無線端末3と無線AP2の距離の比と,移動要求に含まれる無線端末3の電波強度から,無線AP2を移動させた後の無線端末3の電波強度を求めることができる。
サーバ4の移動制御部40は,サーバ4から移動先の3次元位置が送信されると,図3を用いて説明した手順に従い,無線AP2の3次元位置が移動先3次元位置に移動するように天井走行装置6を制御して(S21),この手順は終了する。
ここから,無線端末3が設置されている場所の無線LAN環境が悪化する具体例を示しながら,上述した無線LANアクセスポイントシステム1の動作について説明する。図5は,無線AP2が移動する様子を説明する第1図,図6は,無線AP2が移動する様子を説明する第2図,図7は,無線AP2が移動する様子を説明する第3図,図8は,無線AP2が移動する様子を説明する第4図,図9は,無線AP2が移動する様子を説明する第5図である。
図5で図示したように,無線端末3aを増設する前,無線AP2は既存の無線端末3の近傍に存在するため,既存の無線端末3から離れた位置に無線端末3aを増設すると,無増設した無線端末3aの無線LAN環境は,既存の無線端末3の無線LAN環境より悪くなる。無線AP2は,増設した無線端末3aから受信した電波強度が規定値未満の場合,移動要求をサーバ4に通知し,サーバ4の移動制御部40は,増設した無線端末3aの無線LAN環境が改善するように移動先3次元位置を算出した後,フロア7の天井付近まで無線AP2を上方向に移動させる。
次に,サーバ4の移動制御部40は,図6に図示したように,無線AP2の前後位置を移動先3次元位置の前後位置になるように無線AP2を移動させ,更に,サーバ4の移動制御部40は,図7に図示したように,無線AP2の左右位置が移動先3次元位置の左右位置になるように無線AP2を移動させることで,無線AP2の前後左右の位置を移動先3次元位置の前後左右の位置に合せる。
次に,サーバ4の移動制御部40は,無線AP2を取り付けているロープ65を巻き下げる指示を天井走行装置6に対して送信し,図8に図示したように,無線AP2の高さが移動先3次元座標の高さになるように無線AP2を下方向に移動させる。
なお,図8に図示したように,無線AP2を取り付けているロープ65を巻き下げている最中に,無線AP2の障害物検出部25が障害物(図8では,フォークリフト7b)を検知すると,サーバ4の移動制御部40は,ロープ65の巻き下げを停止する指示を天井走行装置6に対して送信して,ロープ65の巻き下げを停止させた後,図9に図示したように,無線AP2の障害物検出部25が障害物を検知しなくなると,無線AP2を取り付けているロープ65の巻き下げを再開する指示を天井走行装置6に対して送信し,無線AP2を取り付けているロープ65の巻き下げを再開させる。
このように,本実施形態に係る無線LANアクセスポイントシステム1によれば,フロア7に無線端末3を増設した時など,フロア7に設置した無線端末3の中に無線LAN環境が悪い無線端末3があると,この無線端末3の無線LAN環境が改善されるように無線AP2が自動的に移動するため,無線AP2の電波出力を調整することなく,無線端末3の無線LAN環境を改善でき,更に,移動している無線AP2が,搬送機や人など工場のフロア7内に不規則に現れる障害物と干渉することを回避できる。
1 無線LANアクセスポイントシステム
2 無線LANアクセスポイント(無線AP)
20 アクセスポイント制御部
21 無線通信部
22 電波強度測定部
23 有線通信部
24 アクセスポイント位置検出部
25 障害物検出部
3 無線端末
30 端末制御部
31 無線通信部
32 端末位置検出部
4 サーバ
40 移動制御部
5a 無線LAN
5b 有線LAN
6 天井走行装置
60 走行レール
61 横行レール
62 走行装置
63 トロリ
64 巻上装置
7 フロア

Claims (1)

  1. 無線LANを構築する少なくとも一つの無線LANアクセスポイントと,前記無線LANアクセスポイントを設置するフロアの天井部に設けられ,前記無線LANアクセスポイントを前記フロアの前後左右方向および前記フロアの高さ方向に移動させる天井走行装置と,前記無線LANアクセスポイントにアクセスする少なくとも一つの無線端末と,前記無線LANアクセスポイントと接続しているサーバとから少なくとも構成され,
    前記無線端末は,前記無線端末の3次元位置を検出する端末位置検出部と,前記無線LANアクセスポイントからビーコン信号を受信すると,ビーコン信号に対応する応答を前記無線LANアクセスポイントへ送信し,前記無線LANアクセスポイントから3次元位置の送信要求を受信すると,前記端末位置検出部を用いて検出した前記無線端末の3次元位置を前記無線LANアクセスポイントへ送信する端末制御部を備え,
    前記無線LANアクセスポイントは,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を検出するアクセスポイント位置検出部と,前記無線LANアクセスポイントの下方にある障害物を検出する障害物検出部と,3次元空間上を任意方向に移動するための機構である3軸移動機構部と,前記無線端末から受信した電波の電波強度を測定する電波強度測定部と,周期的にビーコン信号を発信し,前記無線端末からビーコン信号の応答を受信すると,前記電波強度測定部から電波強度を取得し,電波強度が規定値未満の前記無線端末がある場合,ビーコン信号の応答を送信した全ての前記無線端末に位置情報の送信要求を通知し,前記無線端末から前記無線端末の位置情報を受信すると,前記アクセスポイント位置検出部を用いて前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を検出し,ビーコン信号の応答を送信した全ての前記無線端末の3次元位置と電界強度並びに前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を含む移動要求を前記サーバに通知するアクセスポイント制御部を備え,
    前記サーバは,前記無線LANアクセスポイントから前記移動要求が通知されると,前記移動要求に含まれる前記無線端末の3次元位置と電波強度並びに前記無線LANアクセスポイントの3次元位置から,前記無線LANアクセスポイントを移動させた時の前記無線端末の電波強度全てが電波強度の許容範囲に収まる3次元位置を移動先3次元位置として算出した後,前記天井走行装置を制御して,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を前記移動先3次元位置まで移動させる移動制御部を備え,
    前記サーバの前記移動制御部は,前記天井走行装置を制御して,前記無線LANアクセスポイントの3次元位置を前記移動先3次元位置まで移動させる際,前記無線LANアクセスポイントの高さが所定の高さになるまで,前記無線LANアクセスポイントを上方向に移動させてから,前記無線LANアクセスポイントの前後左右位置が前記移動先3次元位置の前後左右位置になるように,前記無線LANアクセスポイントを移動させた後,前記無線LANアクセスポイントの高さが前記移動先3次元位置の高さになるように,前記無線LANアクセスポイントを下方向に移動させ,前記無線LANアクセスポイントを下方向に移動させている間に,前記無線LANアクセスポイントの前記障害物検出部が障害物を検出すると,前記無線LANアクセスポイントの前記障害物検出部が障害物を検出しなくなるまで,前記無線LANアクセスポイントの下方向への移動を停止させる,
    ことを特徴とする無線LANアクセスポイントシステム。
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