JP6729856B2 - 荷役機器の制御システム及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役機器の制御システム及び制御方法に関し、より詳細には、荷役作業の効率を向上する荷役機器の制御システム及び制御方法に関する。
コンテナヤードで使用されている門型クレーンなどの荷役機器においては、現在位置の検出や走行制御のために、全球測位衛星システム(GNSS)の受信機を搭載しているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で提案されている荷役機器は、受信機が取得した位置座標(緯度、経度)に基づいて、その現在位置を座標系として特定している。
特開2004−287571号公報
ところで、コンテナヤードでは、上位システムが、荷役機器の現在位置、及びコンテナの荷役位置や蔵置位置を管理している。通常、上位システムでは、コンテナの荷役位置や蔵置位置を、レーン番号及びベイ番号で特定される番地により管理している。
それ故、特許文献1に記載の荷役機器のように現在位置を座標系として特定すると、上位システムにおいて、荷役機器の現在位置とコンテナの荷役位置や蔵置位置とが異なる系で管理する必要があった。
本発明の目的は、上位システムが管理するデータの系を統一することにより、上位システムにおけるデータの系の統一に伴う負担を低減することができる荷役機器の制御システム及び制御方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の荷役機器の制御システムは、コンテナヤードに配置された蔵置レーンに沿ってその蔵置レーンの長手方向に移動可能な荷役機器の制御システムにおいて、前記荷役機器に配置されて位置座標を特定する受信機と、前記コンテナヤードに設置されて前記コンテナヤードにおける前記蔵置レーンの配置位置を示すレーン番号及びその蔵置レーンの長手方向におけるコンテナの配置位置を示すベイ番号からなる番地で前記荷役機器の現在位置を管理するとともに前記荷役機器に荷役作業指令を出す上位システムに対して通信可能な通信機と、それらの受信機及び通信機に接続された制御装置とを備え、前記制御装置が、位置座標が予め特定された複数の検知エリアが設定された情報テーブルを有し、その検知エリアに前記番地が割り当てられるとともに位置座標が予め特定された基準点が設定されて、前記制御装置により、前記通信機により受信した前記上位システムからの前記荷役作業指令と前記情報テーブルとに基づいて、その荷役作業指令に指定された目標番地の前記検知エリアに存在する前記基準点の位置座標を前記荷役機器の目標位置に設定し、設定したその目標位置までの前記荷役機器の走行制御を行い、その走行制御中に、前記受信機により位置座標を特定した前記荷役機器の移動点と前記情報テーブルとに基づいて、その移動点が存在する前記検知エリアを特定し、前記荷役機器の現在位置をその検知エリアに割り当てられた前記番地に変換し、変換したその番地を前記通信機から前記上位システムに送信する構成にしたことを特徴とする。
上記の目的を達成する本発明の荷役機器の制御方法は、コンテナヤードに設置されて前記コンテナヤードにおける蔵置レーンの配置位置を示すレーン番号及びその蔵置レーンの長手方向におけるコンテナの配置位置を示すベイ番号からなる番地で荷役機器の現在位置を管理するとともにその荷役機器に荷役作業指令を出す上位システムからの前記荷役作業指令に基づいて、前記蔵置レーンに沿ってその蔵置レーンの長手方向に移動可能な前記荷役機器に荷役作業させる荷役機器の制御方法において、前記荷役機器に配置された通信機により、前記上位システムから前記荷役作業指令を受信し、前記荷役機器に設置された制御装置により、受信したその荷役作業指令と位置座標が予め特定された複数の検知エリアが設定された情報テーブルとに基づいて、その荷役作業指令に指定された目標番地の前記検知エリアに存在して予め特定された基準点の位置座標を前記荷役機器の目標位置に設定し、設定したその目標位置まで前記荷役機器を走行させ、前記荷役機器を走行させている間に、前記荷役機器に配置された受信機により、全球測位衛星システムを利用してその荷役機器の移動点の位置座標を特定し、前記制御装置により、特定したその移動点の位置座標と前記情報テーブルとに基づいて、その移動点が存在する検知エリアを特定し、記荷役機器の現在位置を特定したその検知エリアに割り当てられた前記番地に変換し、前記通信機により、変換したその番地を、前記上位システムに送信することを特徴とする。
本発明によれば、荷役機器に設置した制御装置により、荷役機器の現在位置を、情報テーブルに基づいて、レーン番号及びベイ番号からなる番地に変換し、その番地を上位システムに送信する。それ故、上位システムが荷役機器の現在位置を番地で管理することができる。これにより、上位システムの管理するデータの系の統一には有利になり、上位システムにおけるデータの系の統一に伴う負担を低減することができる。
本発明の制御システムの第一実施形態を搭載したクレーンが走行するコンテナターミナルの平面図である。 図1のクレーンを例示する斜視図である。 図2の制御システムを例示するブロック図である。 走行中の荷役機器と情報テーブルとの関係を例示する平面図である。 本発明の制御方法のうち現在位置を上位システムに送信する制御方法を例示するフロー図である。 本発明の制御方法のうち上位システムから送信された荷役作業指令に対する制御方法を例示するフロー図である。 本発明の制御システムの第二実施形態を搭載した荷役機器と情報テーブルとの関係を例示する平面図である 本発明の制御システムの第三実施形態を搭載した荷役機器と情報テーブルとの関係を例示する平面図である
以下、本発明のクレーンの制御システム及び走行制御方法の実施形態について説明する。図中では、蔵置レーン13の長手方向をx方向、蔵置レーン13の短手方向をy方向、上下方向をz方向で示す。
図1〜3に例示するように、第一実施形態の制御システム30は、コンテナターミナル10でコンテナCを荷役する門型クレーン20の走行を制御するシステムである。
図1に例示するように、コンテナターミナル10は、x方向に隣接するコンテナヤード11と本船荷役エリア12とに区画される。コンテナヤード11は、多数のコンテナCが蔵置される複数の蔵置レーン13を備える。本船荷役エリア12は、岸壁に沿って敷設されるレールの上を走行する複数の岸壁クレーン14を備える。蔵置レーン13の長手方向がy方向に向いて設置されてもよい。
コンテナターミナル10は、コンテナヤード11及び本船荷役エリア12の間でコンテナCを運搬する構内シャシ15と、コンテナヤード11及び外部の間でコンテナCを運搬する外来シャシ16とが走行する。また、コンテナターミナル10は、複数の門型クレーン20が、蔵置レーン13を跨いだ状態で蔵置レーン13に沿ってx方向に走行する。
コンテナターミナル10は、管理棟17が設置される。管理棟17には、上位システム
18と通信機19とが設置されて、上位システム18から通信機19を介して荷役機器(14〜16、20)に荷役作業の指示等が行われる。
コンテナターミナル10は、荷役機器が上位システム18からの指示により自動的に荷役可能な自動化ターミナルや、遠隔操作用コントローラ等が管理棟17に設置されて荷役機器を遠隔から操作可能なターミナルが例示できる。また、コンテナターミナル10は、荷役機器に運転者が搭乗して直接操作するターミナルも例示できる。
図2に例示するように、門型クレーン20は、吊具21と、桁部22を有する構造体23と、一対の走行装置24a、24bとを有する。
吊具21は、桁部22に沿ってy方向に横行可能に構成されたトロリ25から吊架したワイヤによりz方向に昇降する。構造体23は、桁部22、トロリ25、及び脚部(26a、26b)からなり、平面視で、長手方向がy方向に、短手方向がx方向にそれぞれ向いている略長方形状を成している。桁部22は、y方向に延在して、トロリ25を介して吊具21を吊り下げて支持する。脚部は、z方向に延在する四本の脚体26aと、x方向に隣り合う脚体26aの下端どうしを連結する二本の水平梁26bとから構成される。なお、y方向に隣り合う脚体26aの上端どうしは、桁部22により連結される。走行装置24a、24bは、平面視で桁部22の延在方向であるy方向に離間して配置されて、構造体23の下端に取り付けられる。
一対の走行装置24a、24bは、水平梁26bの下端に設置されて、ゴムタイヤで構成される車輪27と、電動モータ28a、28bと、インバータ29とを有する。走行装置24a、24bは、インバータ29により電動モータ28a、28bが駆動することで、車輪27が転動して、構造体23の短手方向であるx方向に走行する。走行装置24a、24bは、左右一対になっており、平面視で、構造体23のy方向の両端部に離間配置されて、電動モータ28a、28bが左右独立して駆動する。
門型クレーン20は、例えば、車輪27をレールの上を走行する鉄輪で構成して、蔵置レーン13に沿って敷設されたレールの上を走行する構成にしてもよい。電動モータ28a、28bを駆動する電力は、門型クレーン20に設置された図示しないバッテリ、あるいはケーブルやバスバーなどにより外部から供給される。
制御システム30は、二つ受信機31、32、制御装置34、及び通信機35を備える。制御システム30は、上位システム18からの荷役作業指令C1に従って、インバータ29により電動モータ28a、28bのそれぞれの回転速度を調節して、門型クレーン20の走行を制御するシステムである。
二つ受信機31、32は、自身の位置座標P1、P2を取得する装置である。具体的に受信機31、32は、全球測位衛星システム(GNSS)アンテナであり、所定の周期ごとに複数の人工衛星から受信する時刻等の情報に基づき経度と緯度と高度とからなる位置座標P1、P2を取得する。受信機31、32により位置座標P1、P2を測位する方法としては、単独測位、相対測位、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK(リアルタイムキネマティックGPS)測位が例示できる。受信機31、32は、全球測位衛星システムを利用して平面座標として経度と緯度とを取得し、上位システム18と通信して高度を取得する構成にしてもよい。
受信機31及び受信機32は、平面視で、桁部22の延在方向に直交する方向で、構造体23の短手方向であるx方向の両端に離間配置される。具体的に、二つの受信機31、32は、門型クレーン20の構造体23の平面視における形状を略長方形と仮定した場合
に、その長方形の辺のうちの短辺の両端に配置される。
受信機31、32は、門型クレーン20の脚体26aの途中部分や走行装置24a、24bの近傍に設置してもよいが、脚体26aの上端や桁部22などの構造体23における上方位置に設置する方が人工衛星からの情報を受信する際の感度が向上するので望ましい。
制御装置34は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。
図3に例示するように、制御装置34は、電動モータ28a、28b、インバータ29、二つ受信機31、32、並びに、通信機35に電気的に接続されている。
制御装置34は、機能要素として電動モータ28a、28bを制御する制御部の他に、変換部38を有する。これらの機能要素は、プログラムとして制御装置34の内部記憶装置に記憶されて、CPUにより読み出されて、実行される。各機能要素は、プログラマブルロジックコントローラなどの個別のハードウェアで構成されてもよい。また、各機能要素を一つの機能要素にまとめてもよい。
変換部38は、受信機31、32で特定した位置座標Pxを現在番地Axに、及び、上位システム18からの荷役作業指令C1で指定された目標番地Ayを目標位置Pyに変換するプログラムである。変換部38は、内部記憶装置に予め記憶させていた情報テーブル40を読み出して、情報テーブル40を用いることで、座標と番地とを相互に変換可能なプログラムである。
図4では、レーン番号(n)の蔵置レーン13を例示している。この蔵置レーン13には、図中の左側から右側に向って順に大きくなるベイ番号(1〜m)が割り当てられている。
移動点39は、門型クレーン20の構造体23上に予め設定されていて、その位置座標Pxは、位置座標P1、P2に基づいて算出されている。移動点39は、構造体23の短手方向の中心を示しており、受信機31、32の中点に設定されている。
情報テーブル40は、複数の基準点41と複数の検知エリア42とから構成されていて、検知エリア42ごとに、レーン番号(n)及びベイ番号(0〜m+1)からなる番地(n、0〜m+1)が割り当てられている。
複数の基準点41は、位置座標が予め特定された点であり、蔵置レーン13のy方向側方で、x方向に間隔を空けて一直線上に並んでいる。複数の基準点41を結んだ線は、門型クレーン20が蔵置レーン13に沿って走行する場合の走行基準となる線であり、桁部22の延在方向であるy方向に交差する方向であるx方向に延在する線である。
基準点41の配置位置は、門型クレーン20における移動点39の配置位置に基づいて設定されている。この実施形態のように、移動点39が受信機31、32の中点に設定されている場合に、基準点41は、門型クレーン20が蔵置レーン13に沿って走行する場合の走行基準となる線と、蔵置レーン13においてベイ番号ごとにy方向に並んだ全てのコンテナCの中心を通る線との交点である。隣り合う基準点41どうしの間の間隔は、蔵置レーン13に蔵置されているコンテナの配列に基づいており、等間隔には限定されない。
検知エリア42は、基準点41を基準とした特定の範囲に設定されていて、蔵置レーン13のy方向側方で、x方向に向って一直線上に並んでいる。x方向に隣り合う検知エリア42どうしは、間隔を空けて配置されている。
検知エリア42の範囲は、基準点41を基準として、その基準点41からx方向左右に、y方向前後に拡大された範囲である。検知エリア42のx方向の範囲は、コンテナCの長手方向の長さB2よりも短い範囲に設定されている。検知エリア42のy方向の範囲は、門型クレーン20が蔵置レーン13に沿って走行したときの移動点39のy方向の移動幅の最大値に設定されている。
番地(n、0〜m+1)は、検知エリア42ごとに割り当てられている番号である。番地は、蔵置レーン13のレーン番号が「n」、ベイ番号の最大数が「m」とした場合に、(n、0)を蔵置レーン13の入口、(n、m+1)を蔵置レーン13の出口として設定されている。
例えば、図4で、移動点39の位置座標Pxが番地(n、m−1)が割り当てられた検知エリア42に存在する場合に、門型クレーン20の現在位置を示す現在番地Axは、番地(n、m−1)になる。
図5に例示するように、門型クレーン20の現在位置を上位システム18に送信する制御方法は、所定の周期ごとに繰り返されている。所定の周期は、受信機31、32が人工衛星から情報を受信して、位置座標P1、P2を取得する周期であり、例えば、毎秒である。
制御装置34は、受信機31、32により全球測位衛星システムを利用して位置座標P1、P2を取得する(S110)。次いで、制御装置34は、移動点39の位置座標Pxを算出する(S120)。
次いで、制御装置34は、内部記憶装置から情報テーブル40を呼び出して、算出した位置座標Pxと情報テーブル40とを比較して、現時点で移動点39が存在している検知エリア42を特定する(S130)。
このステップで、移動点39が検知エリア42の外に存在して、移動点39が存在する検知エリア42を特定できない場合は(S130:NO)、所定の周期が経過した後に(S170)、スタートへ戻り、再度、S110から開始する。このとき、制御装置34は、門型クレーン20の現在位置として前回番地A(x−1)を保持する。
このステップで、現時点で移動点39が存在している検知エリア42を特定する(S130:YES)と、制御装置34は、移動点39の位置座標Pxを特定した検知エリア42に割り当てられた現在番地Axに変換する(S140)。
次いで、制御装置34は、現在番地Axが更新されたか否かを判定する(S150)。具体的に、制御装置34は、上位システム18に前回送信した前回番地A(x−1)と、今回特定した現在番地Axとを比較して、前回番地A(x−1)と現在番地Axとが異なると判定した場合(S150:YES)に、S160へ進む。一方、前回番地A(x−1)と現在番地Axとが同一と判定した場合(S160:NO)に、所定の周期が経過した後に(S170)、スタートへ戻り、再度、S110から開始する。
番地が更新されたと判定すると、制御装置34は、上位システム18に現在番地Axを
送信して(S160)、所定の周期が経過した後に(S170)、スタートへ戻る。
図6に例示するように、門型クレーン20の制御方法は、上位システム18からの荷役作業指令C1を受信すると開始されて、門型クレーン20を目標位置まで走行させる方法である。通信機35により、上位システム18から送信された荷役作業指令C1を受信すると、制御装置34は、荷役作業指令C1に指定された目標番地Ayを特定する(S210)。次いで、制御装置34は、内部記憶装置から情報テーブル40を呼び出して、目標番地Ayと情報テーブル40とを比較して、その目標番地Ayが割り当てられた検知エリア42を特定する(S220)。
次いで、制御装置34は、検知エリア42に存在する基準点41の位置座標を目標位置Pyに設定する(S230)。次いで、制御装置34は、設定したその目標位置Pyまで走行制御として電動モータ28a、28bの回転速度の調節を行う(S240)。次いで、目標位置Pyに到着すると、制御装置34は、荷役制御としてトロリ25の横行制御と吊具21の昇降制御とを行う(S250)。次いで、制御装置34は、荷役制御が完了すると、通信機35により、上位システム18に完了報告C2を送信して、この制御方法が完了する。
以上のように、制御システム30は、門型クレーン20に設置した制御装置34により、位置座標Pxから現在番地Axに変換し、変換した現在番地Axを門型クレーン20の現在位置として上位システム18に送信する。それ故、上位システム18が門型クレーン20の現在位置を番地(n、0〜m+1)で管理することができる。これにより、上位システム18の管理する情報データの系の統一には有利になり、上位システム18における情報データの変換に伴う負担を低減することができる。
また、検知エリア42が、基準点41を基準とした所定の範囲に設定されている。それ故、門型クレーン20の現在位置を検知エリア42に割り当てられた番地で管理することで、位置座標Pxで管理する場合と比して、門型クレーン20の現在位置の更新頻度を低減することができる。これにより、上位システム18で所定の周期ごとに変化する位置座標Pxを管理することが不要になる。
同様に、上位システム18が門型クレーン20の現在位置を番地で管理することで、門型クレーン20の現在位置を送信する頻度も低減すること可能になる。そこで、上述したとおり、制御システム30は、前回番地A(x−1)から現在番地Axに更新されたときに、門型クレーン20から上位システム18にその現在番地Axを送信することで、送信頻度を低減するには有利になる。送信頻度の低減により、上位システム18が管理する現在番地Axの数を低減することができる。
上位システム18は、門型クレーン20の他にも、コンテナターミナル10に存在する荷役機器を管理している。つまり、上位システム18は多くの情報データを処理している。特に、各荷役機器の現在位置は、荷役機器の移動に伴って時々刻々と変化することから、情報データ量が膨大になる。そこで、上述したとおり、上位システム18が管理する情報データ量を低減することで、上位システム18の情報処理能力の低下の抑制や、情報データの管理コストを低減するには有利になる。
門型クレーン20は、正面視あるいは側面視で、コンテナヤード11に設けられた水勾配、並びに、トロリ25の位置や荷重による車輪27の沈み込みによる傾きにより、水平面に対して傾く。この傾きにより、構造体23の上方に設置された受信機31〜33で特定した位置座標P1、P2と地面を基準にする場合の位置座標との間に誤差が生じる。この誤差により、移動点39の位置座標Pxが存在する検知エリア42と、実際に門型クレ
ーン20が存在する検知エリア42とが異なるおそれがある。
そこで、この実施形態で、検知エリア42の基準点41を基準としたx方向の範囲を、コンテナCの長手方向の長さB2よりも短い範囲に設定した。これにより、受信機31、32が特定した位置座標P1、P2と地面を基準とした位置座標との間に位置ズレがあっても、現在番地Axの誤特定を防ぐことができる。
検知エリア42のx方向の範囲は、コンテナCの長さB2と門型クレーン20の傾きによる位置ずれの最大量とに基づいて設定される。コンテナターミナル10における位置座標P1、P2と地面を基準とした位置座標との間の位置ずれの最大量をB3とする。位置ずれの最大量は、例えば、コンテナターミナル10における地面の最大傾斜から算出される。検知エリア42のx方向の範囲は、基準点41からx方向両側に長さB2から位置ずれの最大量B3を減算した値分離間した位置どうしの間の範囲になる。
なお、隣り合う検知エリア42どうしの間に空白地帯が生じるが、この間は、番地が更新されないとして、前回番地A(x−1)を保持することで対応可能である。例えば、番地(n、m−2)の検知エリア42から番地(n、m−1)の検知エリア42へ移動する場合に、それらの間の空白地帯における現在番地Axは、番地(n、m−2)とする。
この実施形態で、検知エリア42のy方向の範囲を、門型クレーン20が蔵置レーン13に沿って走行したときの移動点39のy方向の移動幅の最大値に設定した。検知エリア42のy方向の範囲を設定可能な最大値にすることで、門型クレーン20の走行方向がy方向に逸れても、検知エリア42を特定できない頻度を低減することができる。
例えば、門型クレーン20は、蔵置レーン13に蔵置されたコンテナCに接触しないように、及び、蔵置レーン13のy方向側方に隣接して構内シャシ15や外来シャシ16が走行する走行レーンに進入しないように走行制御されている。つまり、門型クレーン20の走行時のy方向の移動幅の最大値は、これらの条件を満たすものである。
この実施形態で、情報テーブル40では、蔵置レーン13の入口として番地(n、0)の検知エリア42と、蔵置レーン13の出口として番地(n、m+1)の検知エリア42とを設定した。このように、蔵置レーン13のx方向の両端に隣接する領域も現在位置として特定可能にすることで、例えば、門型クレーン20がレーンチェンジする場合や、門型クレーン20が蔵置レーン13のx方向の両端で構内シャシ15や外来シャシ16に対して荷役する場合の現在位置の管理には有利になる。
図7に例示するように、第二実施形態の制御システム30は、第一実施形態に対して門型クレーン20の構造体23における移動点39の位置が異なっている。
この実施形態で、移動点39の位置座標Pxは、受信機31の位置座標P1である。つまり、第一実施形態に比して移動点39が構造体23の短手方向の中心からx方向左側にずれていることになる。
そこで、この実施形態で、基準点41の配置位置は、第一実施形態に比して蔵置レーン13に蔵置されたコンテナCのx方向の中心を通る線からx方向左側にずれている。また、これに伴って、検知エリア42もx方向左側にずれている。
このように、基準点41の配置位置は、門型クレーン20における移動点39の配置位置に基づいて設定されていればよい。構造体23における移動点39の配置位置としては、上述した他に、受信機32の配置位置や、構造体23の長手方向の中心の位置などが例示できる。したがって、基準点41及び検知エリア42の配置位置も、蔵置レーン13のy方向側方に限定されずに、蔵置レーン13上に設定されてもよい。
図8に例示するように、第三実施形態の制御システム30は、第一実施形態に対してx方向に隣り合う検知エリア42どうしの間に空白地帯が無い点が異なっている。この実施形態の検知エリア42のx方向の幅は、コンテナCの長手方向の長さB2よりも長く設定されている。検知エリア42のx方向の両端は、蔵置レーン13におけるx方向に隣り合うコンテナCどうしの間の隙間のx方向の中央を基準に設定されている。
このように、x方向に隣り合う検知エリア42どうしの間の空白地帯を無くすことで、検知エリア42を特定できない頻度を低減するには有利になる。
既述した実施形態は、制御システム30の制御対象として門型クレーン20を例に説明したが、蔵置レーン13に沿って走行する機器であればよく、構内シャシ15や外来シャシ16にしてもよい。また、応用例として、レーン番号及びベイ番号に代わる専用の番地を設ければ、制御システム30の制御対象として、岸壁クレーン14や、図示しない天井クレーンなどにしてもよい。
門型クレーン20が上位システム18からの指示により自動的に荷役可能な自動化ターミナルや、遠隔操作用コントローラ等が管理棟17に設置されて荷役機器を遠隔から操作可能な遠隔化ターミナルの場合に、門型クレーン20の不具合を警告する構成にするとよい。門型クレーン20に運転者が搭乗する場合は、早期に、前述の不具合を発見することが可能になるが、自動化ターミナルや遠隔化ターミナルでは、制御システム30によるチェック機構が必要になる。
そこで、制御システム30が、特定した位置座標P1、P2と情報テーブル40とに基づいて、門型クレーン20の現在位置として現在番地Axを特定する構成を利用して、受信機31、32や走行装置24a、24bの不具合を警告する構成にするとよい。
例えば、上記のS130において、移動点39の位置座標Pxが特定の検知エリア42に存在せずに、検知エリア42を特定できないと判定した場合に不具合判定を行うとよい。この不具合判定としては、検知エリア42を特定できない時間、所定の期間における検知エリア42を特定できない頻度、現在番地Axの更新頻度などを用いるとよい。
また、特定した検知エリア42と、走行装置24a、24bのエンコーダなどから計算された走行距離から予測したエリアとが大きくかけ離れている場合に、受信機31、32や走行装置24a、24bの不具合を警告するとよい。
このように、特定した位置座標P1、P2と情報テーブル40とに基づいて、受信機31、32や走行装置24a、24bの不具合を特定し、その不具合を警告することで、実際にそれらの装置が故障する前に対応することが可能になり、コンテナターミナル10における荷役の停滞を抑制することができる。
11 コンテナヤード
13 蔵置レーン
20 門型クレーン(荷役機器)
30 制御システム
31、32 受信機
34 制御装置
39 移動点
40 情報テーブル
42 検知エリア

Claims (6)

  1. コンテナヤードに配置された蔵置レーンに沿ってその蔵置レーンの長手方向に移動可能な荷役機器の制御システムにおいて、
    前記荷役機器に配置されて位置座標を特定する受信機と、前記コンテナヤードに設置されて前記コンテナヤードにおける前記蔵置レーンの配置位置を示すレーン番号及びその蔵置レーンの長手方向におけるコンテナの配置位置を示すベイ番号からなる番地で前記荷役機器の現在位置を管理するとともに前記荷役機器に荷役作業指令を出す上位システムに対して通信可能な通信機と、それらの受信機及び通信機に接続された制御装置とを備え、
    前記制御装置が、位置座標が予め特定された複数の検知エリアが設定された情報テーブルを有し、その検知エリアに前記番地が割り当てられるとともに位置座標が予め特定された基準点が設定されて
    前記制御装置により、前記通信機により受信した前記上位システムからの前記荷役作業指令と前記情報テーブルとに基づいて、その荷役作業指令に指定された目標番地の前記検知エリアに存在する前記基準点の位置座標を前記荷役機器の目標位置に設定し、前記受信機により位置座標を特定した前記荷役機器の移動点と前記情報テーブルとに基づいて、その移動点が存在する前記検知エリアを特定し、前記荷役機器の現在位置をその検知エリアに割り当てられた前記番地に変換し、変換したその番地を前記通信機から前記上位システムに送信する構成にしたことを特徴とする荷役機器の制御システム。
  2. 前記受信機による位置座標の特定が所定の周期ごとに行われ、
    前記制御装置により、前回の周期で送信した前回の番地と今回の周期で変換した今回の番地とが異なる場合に、その今回の番地を前記通信機から前記上位システムに送信する構成にした請求項1に記載の荷役機器の制御システム。
  3. 前記検知エリアは、平面視で前記基準点から前記蔵置レーンの長手方向の両側と前記蔵置レーンの短手方向の両側とに拡大された範囲であり、前記蔵置レーンの短手方向における前記検知エリアの範囲は前記荷役機器が前記蔵置レーンに沿って走行したときのその短手方向の移動幅の最大値に設定される請求項1又は2に記載の荷役機器の制御システム。
  4. 前記蔵置レーンの長手方向における前記検知エリアの範囲は、コンテナの長手方向よりも短い請求項1〜3のいずれか1項に記載の荷役機器の制御システム。
  5. 前記蔵置レーンの長手方向で隣り合う前記検知エリアどうしの間に前記移動点が存在するときは、前記制御装置により、前記通信機から前記上位システムに送信した前記番地を保持する構成にした請求項4に記載の荷役機器の制御システム。
  6. コンテナヤードに設置されて前記コンテナヤードにおける蔵置レーンの配置位置を示すレーン番号及びその蔵置レーンの長手方向におけるコンテナの配置位置を示すベイ番号からなる番地で荷役機器の現在位置を管理するとともにその荷役機器に荷役作業指令を出す上位システムからの前記荷役作業指令に基づいて、前記蔵置レーンに沿ってその蔵置レーンの長手方向に移動可能な前記荷役機器に荷役作業させる荷役機器の制御方法において、
    前記荷役機器に配置された通信機により、前記上位システムから前記荷役作業指令を受信し、
    前記荷役機器に設置された制御装置により、受信したその荷役作業指令と位置座標が予め特定された複数の検知エリアが設定された情報テーブルとに基づいて、その荷役作業指令に指定された目標番地の前記検知エリアに存在して予め特定された基準点の位置座標を前記荷役機器の目標位置に設定し、
    前記荷役機器に配置された受信機により、全球測位衛星システムを利用してその荷役機器の移動点の位置座標を特定し、
    記制御装置により、特定したその移動点の位置座標と前記情報テーブルとに基づいて、その移動点が存在する検知エリアを特定し、記荷役機器の現在位置を特定したその検知エリアに割り当てられた前記番地に変換し、
    記通信機により、変換したその番地を、前記上位システムに送信することを特徴とする荷役機器の制御方法。
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