JP6414398B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、中心電極と接地電極との間に火花放電間隙が形成された、内燃機関用のスパークプラグに関する。
エンジン等の内燃機関においては、点火コイルによって発生させたスパーク用電圧を放電して、混合気に着火するためのスパークプラグが多用されている。スパークプラグは、筒状のハウジングの内周側に筒状の絶縁碍子が挿通され、絶縁碍子の内周側に中心電極が挿通されて形成されている。スパークプラグは、ハウジングの先端部に設けられた接地電極と中心電極との間に形成された火花放電間隙に、放電による火花を発生させるよう構成されている。
例えば、特許文献1においては、中心電極、中心電極を保持する絶縁碍子、絶縁碍子を保持する主体金具、及び絶縁碍子と主体金具との間に介在する環状のパッキンを備えるスパークプラグについて開示されている。パッキンは、絶縁碍子の碍子先端向き面と、主体金具の金具後端向き面との間に配置されている。そして、主体金具の金具縮径部とパッキンとの位置関係を規定し、コロナ放電による清浄効果を利用して、スパークプラグの耐汚損性を向上させることが開示されている。
特開2009−176525号公報
近年、エンジンにおいては、低燃費化、高効率化等を目標としており、エンジン内の混合気が燃えにくい環境にあり、エンジン内の燃焼温度も低下している。燃焼温度が低下すると、特に低温始動時等の燃焼時にカーボンが発生しやすくなり、このカーボンが絶縁碍子に付着しやすくなる。特許文献1のスパークプラグにおいては、主体金具の金具縮径部とパッキンとの位置関係を規定しているのみであり、主体金具の構造に工夫をしていない。また、特許文献1においては、絶縁碍子がカーボンの付着によって汚損されたときの漏洩(リーク)電流の発生を抑え、コロナ放電を発生させることによって、カーボンの清浄効果を得ることを目的としている。
しかしながら、コロナ放電の際に流れるコロナ電流の大きさは、漏洩電流の大きさに比べて小さい。そのため、特許文献1のスパークプラグにおいては、絶縁碍子に付着したカーボンを焼失させる十分な効果を得ることができない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、パッキンの内周面と、絶縁碍子の外周面との間に漏洩電流を発生させて、絶縁碍子の外周面に付着したカーボンを効果的に焼失させることができるスパークプラグを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、接地電極が設けられた筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に挿通された筒状の絶縁碍子と、該絶縁碍子の内周側に挿通された中心電極とを備え、該中心電極の先端と上記接地電極の先端とが対向する先端側位置において火花放電間隙が形成されたスパークプラグにおいて、
上記ハウジングは、その内周面における中心軸線方向の一部が縮径して形成された棚部を有しており、
上記絶縁碍子は、上記先端側位置に近い位置に形成された先端側碍子部と、該先端側碍子部の後端側に位置して、該先端側碍子部よりも拡径して形成された後端側碍子部と、該後端側碍子部と上記先端側碍子部との間に形成された段差面とを有しており、
上記棚部の後端側端面と上記段差面との間には、環状のパッキンが挟持されており、
該パッキンの内周面には、周方向の複数箇所において、凹凸が繰り返し形成されており、
上記パッキンの内周面における上記凹凸の凸部の先端は、上記棚部の後端側端面と上記段差面との間から先端側に突出しており、
上記凸部の先端の上記中心軸線方向における突出量は、0〜1mmの範囲内にあることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
上記スパークプラグにおいては、パッキンの内周面における周方向の複数箇所に、凹凸が繰り返し形成されている。そして、この凹凸の形成により、漏洩電流を意図的に発生させて、絶縁碍子に付着したカーボンを焼失させるようにしている。
パッキンの内周面に凹凸が形成されていることにより、パッキンの内周面と絶縁碍子の先端側碍子部の外周面との隙間、及びパッキンの内周面の中心軸線方向の位置の少なくとも一方は、周方向の複数箇所において繰り返し変化している。そして、内燃機関の燃焼が行われると、先端側碍子部の外周面にカーボンが付着していく。このとき、凹凸における凸部と先端側碍子部の外周面に付着したカーボンとの隙間が所定の隙間以下になると、凸部における電界集中により絶縁破壊が発生して、この隙間において漏洩電流が流れる。この漏洩電流は、コロナ電流に比べて、数十〜数百倍の大きさになる。
これにより、凸部の先端が放電の起点となり、パッキンの周方向におけるいずれかの凸部において、選択的に漏洩電流が流れる。そして、凸部に対向する、絶縁碍子の外周面におけるカーボンを、漏洩電流によって効果的に焼失させることができる。
それ故、上記スパークプラグによれば、パッキンの内周面と、絶縁碍子の外周面との間に漏洩電流を発生させて、絶縁碍子の外周面に付着したカーボンを効果的に焼失させることができる。
実施例にかかる、スパークプラグの先端側部分を示す断面図。 実施例にかかる、中心軸線方向から見た状態のスパークプラグを示す図で、図1のI−I線矢視断面図。 実施例にかかる、パッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、中心軸線方向から見た状態のパッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、他のパッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、中心軸線方向から見た状態の他のパッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、中心軸線方向から見た状態の他のパッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、中心軸線方向から見た状態の他のパッキンの周辺を拡大して示す断面図。 実施例にかかる、隣り合う凸部同士の間の周方向の角度間隔と、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数との関係を示すグラフ。 実施例にかかる、隣り合う凸部同士の間の周方向の角度間隔と、電界強度との関係を示すグラフ。 実施例にかかる、パッキンの内周面における凹凸の凸部の先端の中心軸線方向における突出量と、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数との関係を示すグラフ。 実施例にかかる、パッキンの凹凸における凸部の内周側先端の角部の曲率半径と、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数との関係を示すグラフ。
以下に、内燃機関用のスパークプラグにかかる実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例)
本例のスパークプラグ1は、図1、図2に示すように、接地電極21が設けられた筒状のハウジング2と、ハウジング2の内周側に挿通された筒状の絶縁碍子3と、絶縁碍子3の内周側に挿通された中心電極4とを備えている。また、中心電極4の先端と接地電極21の先端とが対向する先端側位置においては、火花放電間隙Sが形成されている。
ハウジング2は、図3に示すように、その内周面201における中心軸線方向Oの一部が縮径して形成された棚部22を有している。絶縁碍子3は、先端側位置に近い位置に形成された先端側碍子部31と、先端側碍子部31の後端側に隣接して、先端側碍子部31よりも拡径して形成された後端側碍子部32と、後端側碍子部32と先端側碍子部31との間に形成された段差面33とを有している。棚部22の後端側端面221と段差面33との間には、環状のパッキン5が挟持されている。図4に示すように、パッキン5の内周面501には、周方向Cの複数箇所において、凹凸51が繰り返し形成されている。
なお、図2、図4においては、パッキン5が中心軸線方向Oに変形していない状態を示して、図示を簡略化している。
以下に、本例のスパークプラグ1について、図1〜図12を参照して詳説する。
スパークプラグ1は、内燃機関としてのエンジンにおいて、スパーク用の高電圧を発生させる点火コイルに接続して用いられる。スパークプラグ1の中心電極4の後端部は、点火コイルの高電圧ターミナルに接続され、スパークプラグ1のハウジング2は、エンジンのシリンダヘッドに接続される。
ハウジング2の先端側部分の外周には、シリンダヘッドのプラグホールの端部に設けられたねじ穴に螺合するおねじ部24が形成されている。接地電極21は、ハウジング2の先端部から突出して、中心電極4の先端に先端側から対向するよう屈曲して形成されている。
図1、図3に示すように、ハウジング2の棚部22は、絶縁碍子3の段差面33を下方から受けるよう、ハウジング2の内周面201から突出して形成されている。棚部22は、ハウジング2の内周面201の全周に形成されており、段差面33は、絶縁碍子3の外周面301の全周に形成されている。棚部22の後端側端面221及び絶縁碍子3の段差面33は、後端側に向かうほど拡径する傾斜面として形成されている。
絶縁碍子3の先端側碍子部31の外周面301は、先端側に向かうに連れて縮径するテーパ状に形成されている。ハウジング2の先端側部分の内周面201は、中心軸線方向Oに平行に形成されている。ハウジング2の先端側部分の内周面201と、絶縁碍子3の先端側碍子部31の外周面301との隙間は、後端側に向かうに連れて狭くなるよう変化している。中心電極4の先端部41は、絶縁碍子3の先端側碍子部31の先端から突出している。
環状のパッキン5は、導電性のある金属材料から構成されており、鋼板から打ち抜かれて形成されている。パッキン5は、ハウジング2との導電性が確保され、絶縁碍子3との緩衝部材となる種々の材料から構成することができる。
図3に示すように、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の先端は、棚部22の後端側端面221と段差面33との間から先端側に突出している。棚部22の後端側端面221と内周側面222との間の角位置223から、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の先端までの中心軸線方向Oにおける突出量Lは、0〜1mmの範囲内にある。なお、内周面501の突出量Lが0mmの場合は、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の先端と、棚部22における角位置223とが合っている場合をいう。
また、図4に示すように、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の内周側先端の角部513は、曲率半径Rが0.3mm以下の曲面形状に形成されている。なお、この角部513は、面取り幅が0.3mm以下の面取り形状に形成されていてもよい。
ハウジング2と絶縁碍子3との間に挟まれるパッキン5の内周側端部(凸部511)は、パッキン5の内周側端部が棚部22の角位置223からはみ出す量、棚部22の内周面201と先端側碍子部31の外周面301との隙間の大きさ、この隙間とパッキン5の厚みとの関係等によって、中心軸線方向Oに折り曲げられる量(角度)が異なる。
図3に示すように、棚部22の内周面201と先端側碍子部31の外周面301との隙間が、パッキン5の厚みに比べて大幅に大きい場合には、パッキン5の内周側端部が中心軸線方向Oに折れ曲がる量が小さい。この場合には、パッキン5の内周面501における凹凸51と、絶縁碍子3の外周面301との隙間が、周方向Cの複数箇所において繰り返し変化することになる。
一方、図5に示すように、棚部22の内周面201と先端側碍子部31の外周面301との隙間が、パッキン5の厚みに近い場合には、パッキン5の内周側端部が中心軸線方向Oに沿うように折れ曲がる。この場合には、パッキン5の内周面501における凹凸51の中心軸線方向Oの位置が、周方向Cの複数箇所において繰り返し変化することになる。
図4に示すように、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511は、中心軸線方向Oから見た形状が、三角形状を有している。そして、凸部511における、三角形状を形成する一対の側面514は、直線状に形成されている。また、図6に示すごとく、凸部511における一対の側面514は、曲線状に形成されていてもよい。これらの場合、内周面501の突出量Lは、三角形状の各凸部511の内周側頂点において最も大きくなる。また、凸部511と、絶縁碍子3の先端側碍子部31の外周面301との間の隙間は、三角形状の凸部511の内周側頂点において最も小さくなる。
また、図7に示すように、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511は、中心軸線方向Oから見た形状が、四角形状を有していてもよい。この場合、凸部511における、四角形状を形成する一対の側面515は、直線状に形成されていてもよく、曲線状に形成されていてもよい。この場合、内周面501の突出量Lは、四角形状の凸部511の周方向Cの両側の角部513又は内周側側面516において最も大きくなる。また、凸部511と、絶縁碍子3の先端側碍子部31の外周面301との間の隙間は、四角形状の凸部511の周方向Cの両側の角部513又は内周側側面516において最も小さくなる。
図4に示すように、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511は、周方向Cに等間隔に、5〜30°の角度間隔θで繰り返し形成されている。この角度間隔θは、パッキン5の内周面501の周方向Cにおける凸部511の形成数によって決定される。三角形状の凸部511は、凸部511の突出高さ(凹部512の深さ)及び凸部511の形成数に応じて、鈍角状又は鋭角状に形成することができる。
また、パッキン5の内周面501における凹凸51は、図4に示すごとく、凸部511と凹部512とが周方向Cに連続して隣接する形状に形成することができ、図8に示すように、凸部511が円周形状の内周面501から部分的に突出する形状に形成することもできる。
本例においては、JISD1606のくすぶり汚損試験において、試験条件に従う1サイクル終了ごとの、ハウジング2と絶縁碍子3との間の絶縁抵抗値を測定し、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数Nを測定した。具体的には、4気筒、1.8Lのエンジンを用い、パッキン5の内周面501における凹凸51が三角形状の凸部511によって形成されたハウジング2について測定を行った。また、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の、角度間隔θ、突出量、曲率半径Rの各寸法を変化させて、サイクル数Nを測定した。図9〜図12は、測定を行った結果を示す。
図9は、横軸に、隣り合う凸部511同士の間の周方向Cの角度間隔θをとり、縦軸に、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数Nをとって、両者の関係を示す。同図に示すように、角度間隔θが30°を超えると、サイクル数Nは10回にまで低下し、30°以下においては、サイクル数Nが多いことが分かった。また、角度間隔θが22.5°以下になると、サイクル数Nがより多くなることが分かった。また、角度間隔θが小さくなり過ぎると、図10に示すように、隣り合う凸部511同士の間に電界干渉が発生し、電界強度が低下する。
以上の結果より、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511は、周方向Cに等間隔に、5〜30°の角度間隔θで繰り返し形成することが好ましく、5〜22.5°の角度間隔θで繰り返し形成することがさらに好ましいことが分かった。
図11は、横軸に、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の先端の、棚部22の後端側端面221と内周側面222との間の角位置223から先端側への中心軸線方向Oにおける突出量Lをとり、縦軸に、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数Nをとって、両者の関係を示す。同図に示すように、突出量が0mm未満になると(凸部511の先端が角位置223よりも後端側に引き込まれた状態にあると)、サイクル数Nは10回にまで低下し、0mm以上においては、サイクル数Nが多いことが分かった。また、突出量が1mm超過になると、スパークプラグ1の組付時に、絶縁碍子3を圧迫し、絶縁碍子3の割れが発生するおそれがある。
以上の結果より、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の先端の突出量Lは、0〜1mmとすることが好ましいことが分かった。
図12は、横軸に、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511の内周側先端の角部513の曲率半径Rをとり、縦軸に、絶縁抵抗値が10MΩ未満になるときのサイクル数Nをとって、両者の関係を示す。同図に示すように、曲率半径Rが0.3mmを超えると、サイクル数Nは10回にまで低下し、0.3mm以下においては、サイクル数Nが多いことが分かった。また、曲率半径Rが0.2mm以下になると、サイクル数Nがより多くなることが分かった。また、上記曲率半径Rは、小さいほど電界強度が大きくなって好ましいが、製造上の理由により、0.05mm未満とすることは困難であると考えられる。
以上の結果より、凸部511の内周側先端の角部513の曲率半径Rは、0.05〜0.3mmとすることが好ましく、0.05〜0.2mmとすることがさらに好ましいことが分かった。
次に、本例のスパークプラグ1の作用効果について説明する。
本例のスパークプラグ1においては、パッキン5の内周面501における周方向Cの複数箇所に、凹凸51が繰り返し形成されている。そして、この凹凸51の形成により、漏洩電流を意図的に発生させて、絶縁碍子3に付着したカーボンXを焼失させるようにしている。
図3に示したように、棚部22の内周面201と先端側碍子部31の外周面301との隙間が、パッキン5の厚みに比べて大幅に大きい場合には、パッキン5の内周面501における凹凸51と絶縁碍子3の先端側碍子部31の外周面301との隙間は、周方向Cの複数箇所において繰り返し変化している。そして、内燃機関の燃焼が行われると、先端側碍子部31の外周面301にカーボンXが付着していく(図2、図3参照)。このとき、凹凸51における凸部511と先端側碍子部31の外周面301に付着したカーボンXとの間における径方向の隙間が所定の隙間以下になると、凸部511における電界集中により絶縁破壊が発生して、この隙間において漏洩電流が流れる。この漏洩電流は、コロナ電流に比べて、数十〜数百倍の大きさになる。
一方、図5に示したように、棚部22の内周面201と先端側碍子部31の外周面301との隙間が、パッキン5の厚みに近い場合には、凹凸51の中心軸線方向Oの位置が、周方向Cの複数箇所において繰り返し変化している。この場合、凹凸51における凸部511と先端側碍子部31の外周面301に付着したカーボンXとの間における中心軸線方向Oの隙間が所定の隙間以下になると、凸部511における電界集中により、この隙間において漏洩電流が流れる。この漏洩電流は、コロナ電流に比べて、数十〜数百倍の大きさになる。
これにより、凸部511の角部513が放電の起点となり、パッキン5の周方向Cにおけるいずれかの凸部511において、選択的に漏洩電流が流れる。そして、凸部511に対向する、絶縁碍子3の外周面301におけるカーボンXを、漏洩電流によって効果的に焼失させることができる。
パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511が三角形状を有している場合には、凸部511の内周側頂点において漏洩電流が発生し、この凸部511の内周側頂点に対向する部分を起点として、カーボンXを焼失させることができる。
また、パッキン5の内周面501における凹凸51の凸部511が四角形状を有している場合には、凸部511の周方向Cの両側の角部513において漏洩電流が発生し、この凸部511の周方向Cの両側の角部513に対向する部分を起点として、カーボンXを焼失させることができる。
それ故、本例のスパークプラグ1によれば、パッキン5の内周面501と、絶縁碍子3の外周面301との間に漏洩電流を発生させて、絶縁碍子3の外周面301に付着したカーボンXを効果的に焼失させることができる。
1 スパークプラグ
2 ハウジング
201 内周面
21 接地電極
22 棚部
221 後端側端面
3 絶縁碍子
301 外周面
31 先端側碍子部
32 後端側碍子部
33 段差面
4 中心電極
5 パッキン
51 凹凸

Claims (4)

  1. 接地電極(21)が設けられた筒状のハウジング(2)と、該ハウジング(2)の内周側に挿通された筒状の絶縁碍子(3)と、該絶縁碍子(3)の内周側に挿通された中心電極(4)とを備え、該中心電極(4)の先端と上記接地電極(21)の先端とが対向する先端側位置において火花放電間隙(S)が形成されたスパークプラグ(1)において、
    上記ハウジング(2)は、その内周面(201)における中心軸線方向(O)の一部が縮径して形成された棚部(22)を有しており、
    上記絶縁碍子(3)は、上記先端側位置に近い位置に形成された先端側碍子部(31)と、該先端側碍子部(31)の後端側に位置して、該先端側碍子部(31)よりも拡径して形成された後端側碍子部(32)と、該後端側碍子部(32)と上記先端側碍子部(31)との間に形成された段差面(33)とを有しており、
    上記棚部(22)の後端側端面(221)と上記段差面(33)との間には、環状のパッキン(5)が挟持されており、
    該パッキン(5)の内周面(501)には、周方向(C)の複数箇所において、凹凸(51)が繰り返し形成されており、
    上記パッキン(5)の内周面(501)における上記凹凸(51)の凸部(511)の先端は、上記棚部(22)の後端側端面(221)と上記段差面(33)との間から先端側に突出しており、
    上記凸部(511)の先端の上記中心軸線方向(O)における突出量(L)は、0〜1mmの範囲内にあることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記凹凸(51)における凸部(511)は、上記中心軸線方向(O)から見た形状が、三角形状又は四角形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  3. 上記凹凸(51)における凸部(511)は、上記周方向(C)に等間隔に、5〜30°の角度間隔(θ)で繰り返し形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  4. 上記凹凸(51)における凸部(511)の内周側先端に形成される角部(513)は、曲率半径(R)又は面取り幅が0.3mm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
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