JP4399242B2 - セミ沿面放電型スパークプラグ - Google Patents

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本発明はセミ沿面放電型スパークプラグに関する。
従来、特許文献1記載のセミ沿面放電型スパークプラグが知られている。このセミ沿面放電型スパークプラグは、図5に示すように、筒状の主体金具91と絶縁体92と中心電極93と平行接地電極94とセミ沿面接地電極95とを備えている。絶縁体92は、軸孔92aを有し、主体金具91の軸方向に延在し、両端を主体金具91の両端から突出させて主体金具91内に固定されている。中心電極93は、主体金具91の軸方向に延在し、先端を絶縁体92の先端面92dから突出させて後端が絶縁体92の軸孔92a内に固定されている。平行接地電極94は、主体金具91に一端が固定され、他端部が中心電極93の先端面93aに対向するように配設され、中心電極93の先端面93aとの間に第1気中放電ギャップbを形成している。また、セミ沿面接地電極95は、主体金具91に一端が固定され、他端部が中心電極93の側周面93b及び絶縁体92の側周面92bに対向するように配設され、中心電極93の側周面93bとの間に第2気中放電ギャップcを形成するとともに、絶縁体92の側周面92bとの間に第3気中放電ギャップdを形成している。そして、このセミ沿面放電型スパークプラグでは、絶縁体92の先端面92dとセミ沿面接地電極95の後端側の内周面95bとの軸方向の距離をEとし、絶縁体92の先端面92dから側周面92bに至る曲面の曲率半径をRとすると、R−E≦0.1mmの関係を有している。
このセミ沿面放電型スパークプラグによれば、絶縁体92表面を這う形で火花放電が生ずるため、絶縁体92表面に付着したカーボン等の導電性汚損物質が焼き切られる。このため、このセミ沿面放電型スパークプラグは、セミ沿面接地電極を有さず、平行接地電極と中心電極との間だけで放電を行うスパークプラグと比べ、耐汚損性及び着火性が向上する。
また、このセミ沿面放電型スパークプラグでは、距離Eと曲率半径Rとの関係を上記のようにすることにより、セミ沿面接地電極95の後端側の内周面95bから中心電極93に向かう火花が絶縁体92表面の周方向に曲げられる。この結果、放電毎に火花の経路が変わるため、絶縁体92表面を這っていく火花の範囲が広がることとなる。そのため、このセミ沿面放電型スパークプラグによれば、絶縁体92表面の広範囲で汚損物質を焼き切ることができるとともに、絶縁体92表面が溝状に削られるいわゆるチャンネリングを低減し、耐久性が向上する。
特開2001−237046号公報
しかし、近年におけるエンジンをとりまく環境の変化(省燃費、高出力、低公害)に伴い、より高い耐汚損性、着火性及び耐久性が求められるようになってきた。また、極低温時に絶縁体とセミ沿面接地電極との間に発生する燃料ブリッジの抑制に対する要求も厳しくなってきた。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、耐汚損性、着火性及び耐久性を向上させるとともに、燃料ブリッジの発生を抑制することができるセミ沿面放電型スパークプラグを提供することを解決すべき課題としている。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った。そして、第2軸孔の内径、第1気中放電ギャップ、第2気中放電ギャップ及び第3気中放電ギャップの関係に着目することによって、上記課題を解決できることを発見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグは、筒状の主体金具と、該主体金具の軸方向に延在し、両端を該主体金具の両端から突出させて該主体金具内に固定され、軸孔を有する筒状の絶縁体と、該主体金具の軸方向に延在し、先端を該絶縁体の先端から突出させて後端が該絶縁体内に固定された中心電極と、該主体金具に一端が固定され、他端部が該中心電極の先端面に対向するように配設され、該中心電極の先端面との間に第1気中放電ギャップを形成する平行接地電極と、該主体金具に一端が固定され、他端部が該中心電極の側周面若しくは該絶縁体の側周面に対向するように配設され、該中心電極の側周面との間に第2気中放電ギャップを形成するとともに、該絶縁体の側周面との間に第3気中放電ギャップを形成するセミ沿面接地電極とを備えたセミ沿面放電型スパークプラグにおいて、
前記軸孔は、同径に延びる第1軸孔と、該第1軸孔と同軸をなし、前記絶縁体の先端側で該第1軸孔より小径に形成された第2軸孔とを有し、
該第2軸孔は、該第1軸孔との境界から先端側開口縁に向かって前記軸方向に対して傾斜角をなして先細りに形成された部分を有しており、
前記中心電極は、該第1軸孔内に位置する電極母材と、該第1軸孔と該第2軸孔との境界よりも該先細りに形成された部分内で該電極母材に固定され、該第2軸孔から突出する耐火花消耗材からなる円柱状のチップとを有し、
前記第2軸孔の内径をa、前記第1気中放電ギャップをb、前記第2気中放電ギャップをc、前記第3気中放電ギャップをdとすると、0.6mm≦a≦1.6mm、0.6≦d/b≦0.9、a−0.1≦b/d、b≦1.5、d≧0.5及びc>bの関係であることを特徴とする。
本発明のセミ沿面放電型スパークプラグでは、発明者らの試験結果により以下の事項が明確になった。まず、第2軸孔の内径をaとすると、0.6mm≦a≦1.6mmの関係があれば、適切なチップ径を確保できるとともにチップの周囲の清浄面積を抑えることができるため、耐久性、着火性及び耐汚損性を向上させることができる。これにより、第3気中放電ギャップをより大きくすることができ、より高い耐汚損性、着火性及び耐久性の実現と、燃料ブリッジの抑制の実現とが可能になる。
具体的には、第1気中放電ギャップをb、第2気中放電ギャップをc、第3気中放電ギャップをdとすると、0.6≦d/b≦0.9の関係があれば、中心電極とセミ沿面接地電極及び平行接地電極との間の放電のバランスがよいため、耐久性、着火性及び耐汚損性を向上させることができる。
また、a−0.1≦b/dの関係があれば、第2軸孔の内径との関係において、中心電極とセミ沿面接地電極及び平行接地電極との間の放電のバランスがよくなり、さらに耐汚損性を向上させることができる。
さらに、b≦1.5であれば、中心電極と平行接地電極との間の距離が適切になり、結果的にセミ沿面接地電極と中心電極との間の距離も適切になるため、主体金具に近い部分で放電が起こる、いわゆる奥飛びの発生を防止することができ、耐汚損性及び着火性を向上させることができる。
また、d≧0.5であれば、セミ沿面接地電極と絶縁体との間に燃料を保持し難くなるため、燃料ブリッジの発生を抑制することができる。
さらに、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグは、第3気中放電ギャップをcとして、c>bである。これにより、中心電極の先端面と平行接地電極との間にて火花放電が起こり易く、着火性が向上する。c≦bであると、中心電極の側周面とセミ沿面接地電極との間にて火花放電が起こり易く、着火性が低下する。
また、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグは、耐火花消耗材からなるチップが中心電極に使用されているため、中心電極の機能を長期間保つことができる。また、中心電極が電極母材と、その電極母材に固定され、電極母材よりも径小となるチップとを有することにより、火花放電の際に受けた熱が中心電極に逃げる傾向が適度に抑制され、絶縁体の先端部分の温度を上昇させやすいため、着火性が向上する。
したがって、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグによれば、耐汚損性、着火性及び耐久性を向上させるとともに、燃料ブリッジの発生を抑制することができる。
本発明のセミ沿面放電型スパークプラグでは、セミ沿面接地電極の断面積Sは、2.4mm2以下であることが好ましい。上記のように、第3気中放電ギャップdを拡大することで中心電極とセミ沿面接地電極との間の飛火率が減少するため、セミ沿面接地電極の消耗を防止できるとともに、チャンネリングを抑制することができる。ここで、セミ沿面接地電極の断面積Sを2.4mm2以下にすることにより、セミ沿面接地電極の消耗の抑制及びチャンネリングの抑制を維持しつつ、セミ沿面接地電極を小さくすることができるため、燃料ブリッジの発生を抑制することができるとともに、中心電極とセミ沿面接地電極との間の放電時における着火性を向上させることができる。
本発明のセミ沿面放電型スパークプラグでは、絶縁体には、第2軸孔の先端側開口縁に面取りが形成されていることが好ましい。絶縁体に面取りが施されていない状態では、開口縁を火花が経由することによりこの部分でのチャンネリングが発生しやすくなる。そして、一旦チャンネリングが発生してしまうと、その発生した位置に集中して火花が発生してしまい、チャンネリングが深くなりやすい。このため、この開口縁に面取りを施すことによって、チャンネリングの発生を更に効果的に抑制することができる。この面取りは、曲率(R)又は幅(C)を0.05mm〜0.4mmとするとよい。
以下、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグを具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
本実施例では、図1に示すように、筒状の主体金具1と絶縁体2と中心電極3と平行接地電極4と2本のセミ沿面接地電極5とを備えている。
絶縁体2は、第1軸孔2aと第2軸孔2bとからなる軸孔を有し、主体金具1の軸方向に延在し、両端を主体金具1の両端から突出させて主体金具1内に固定されている。第1軸孔2aと第2軸孔2bとは同軸をなし、第2軸孔2bは絶縁体2の先端側で第1軸孔2aより小径に形成されている。この第2軸孔2bの内径はaであり、第2軸孔2bの先端側開口縁には面取り2cが形成されている。また、絶縁体2の先端側は球面状をなしている。ここで、第2軸孔2bの内径aは1.2mmである。
中心電極3は、主体金具1の軸方向に延在し、先端を絶縁体2の先端から突出させて後端が絶縁体2内に固定されている。この中心電極3は、第1軸孔2a内に位置する電極母材6と、電極母材6に固定され、第2軸孔2bから突出する耐火花消耗材からなるチップ7とを有している。
平行接地電極4は、主体金具1に一端が固定され、他端部が中心電極3の先端面であるチップ7の先端面7aに対向するように配設され、チップ7の先端面7aとの間に第1気中放電ギャップbを形成している。ここで、第1気中放電ギャップbは1.1mmである。
また、セミ沿面接地電極5は、主体金具1に一端が固定され、断面積がSである他端部が中心電極3の側周面であるチップ7の側周面7b及び絶縁体2の側周面2dに対向するように配設され、チップ7の側周面7bとの間に第2気中放電ギャップcを形成するとともに、絶縁体2の側周面2dとの間に第3気中放電ギャップdを形成している。ここで、第2気中放電ギャップcは1.8mmであり、第3気中放電ギャップdは0.8mmである。このように、本発明のセミ沿面放電型スパークプラグ100の第2気中放電ギャップcと第3気中放電ギャップdとの関係は、c>dである。これにより、中心電極3の先端面であるチップ7の先端面7aと平行接地電極4との間にて火花放電が起こりやすく、着火性が向上する。
実施例のセミ沿面放電型スパークプラグ100について、耐汚損性、耐久性及び燃料ブリッジの抑制を確認するための試験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0004399242
この試験では、まず表1の「条件」に示すように、第2軸孔2bの内径a、第1気中放電ギャップb、第3気中放電ギャップdを設定した試料1〜10のセミ沿面放電型スパークプラグ100を各々複数個用意した。なお、第2気中放電ギャップcはc>bとなるように設定している。そして、それらについて、「試験」に示すように、汚損、消耗及び燃料ブリッジについての試験を行った。各試験の内容は以下の通りである。
(汚損試験)
(1)試験条件
1.6l、4気筒、DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)のエンジンを用い、−10°Cの室温下において、JIS−D1606「くすぶり汚損試験」のテストパターンを10サイクル繰り返す。
(2)評価
テストパターンを10サイクル繰り返した後、絶縁体2の抵抗値(主体金具1と中心電極3との間で測定)が10MΩ以上で○、10MΩ未満で×とした。
(消耗試験)
(1)試験条件
2.0l、6気筒、DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)のエンジンを用い、高速模擬パターンで500時間運転する。
(2)評価
運転終了後、セミ沿面接地電極5と中心電極3との間での放電電圧が28kV以下で○、28kVを超えた場合を×とした。
(ブリッジ試験)
(1)試験条件
1.6l、4気筒、DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)のエンジンを用いる。−30°Cの室温下において、エンジンを始動させて30秒間アイドリングを行った後、エンジンを止めてセミ沿面放電型スパークプラグ100の温度が−30°Cに戻るまで待つ。これを1サイクルとして、試験を繰り返す。
(2)評価
10サイクル以上始動可能な場合を○、10サイクル未満で始動不可能になった場合を×とした。
そして、汚損、消耗及び燃料ブリッジの試験についての評価が全て○の場合、判定を○とした。また、汚損、消耗及び燃料ブリッジの試験についての評価に×が1つ以上ある場合、判定を×とした。
表1により、第2軸孔2bの内径aが0.6mm未満(試料No.1)の場合、チップ7の消耗が多く、耐久性が悪いことがわかる。これは、内径aが小さくなるのに伴い、チップ7の径も小さくなるためと考えられる。また、内径aが1.6mmより大きい(試料No.2)の場合、汚損が認められるため、耐汚損性が低下することがわかる。これは、内径aが大きくなるのに伴い、チップ7の周囲の清浄面積が増加するためと考えられる。そして、これらより、0.6mm≦a≦1.6mmであれば、耐久性、着火性及び耐汚損性を向上させることができる。
また、第3気中放電ギャップdと第1気中放電ギャップbとの比d/bが0.6未満(試料No.5)の場合、チップ7の消耗が多く、耐久性が悪いことがわかる。これは、第1気中放電ギャップbに対して第3気中放電ギャップdが相対的に小さくなることにより、セミ沿面接地電極5と中心電極3との間での放電が起こり易くなるためと考えられる。また、d/bが0.9より大きい(試料No.6)の場合、汚損が認められるため、耐汚損性が低下することがわかる。これは、第1気中放電ギャップbに対して第3気中放電ギャップdが相対的に大きくなることにより、セミ沿面接地電極5と中心電極3との間での放電が起こり難くなるためと考えられる。そして、これらより、0.6≦d/b≦0.9であれば、耐久性、着火性及び耐汚損性を向上させることができる。
さらに、第2軸孔2bの内径aから0.1を減じた値が第1気中放電ギャップbと第3気中放電ギャップdとの比b/dより大きい(試料No.7)の場合、汚損が認められるため、耐汚損性が低下することがわかる。これは、内径aとの関係において、第3気中放電ギャップdに対して第1気中放電ギャップbが相対的に小さくなることにより、セミ沿面接地電極5と中心電極3との間での放電が起こり難くなるためと考えられる。そして、これにより、a−0.1≦b/dであれば、耐汚損性を向上させることができる。
また、第1気中放電ギャップbが1.5より大きい(試料No.4)の場合、汚損が認められるため、耐汚損性が低下することがわかる。これは、平行接地電極4と中心電極3との間の距離が大きいため、結果的にセミ沿面接地電極5と中心電極3との間の距離も大きくなり、主体金具1に近い部分で放電が起こる、いわゆる奥飛びが発生するためと考えられる。この奥飛びが発生すると、耐汚損性が低下するのみならず、着火性も低下してしまう。そして、これにより、b≦1.5であれば、奥飛びを防止して、耐汚損性及び着火性を維持することができる。
さらに、第3気中放電ギャップdが0.5より小さい(試料No.3)の場合、燃料ブリッジの発生が認められることがわかる。これは、セミ沿面接地電極5と中心電極3との間の距離が小さいため、その間に燃料を保持しやすくなるためと考えられる。そして、これにより、d≧0.5であれば、燃料ブリッジの発生を抑制することができる。
また、試料No.8〜10においては、汚損、チップ7の消耗及び燃料ブリッジの発生が認められないことがわかる。
以上の結果より、内径a、第1気中放電ギャップb及び第3気中放電ギャップdの間に、0.6mm≦a≦1.6mm、0.6≦d/b≦0.9、a−0.1≦b/d、b≦1.5及びd≧0.5の関係があれば、耐汚損性、着火性及び耐久性を向上させるとともに、燃料ブリッジの発生を抑制することができることがわかる。
本実施例のセミ沿面放電型スパークプラグ100では、aが1.2mm、bが1.1mm、dが0.8mmであるため、0.6mm≦a≦1.6mm、0.6≦d/b≦0.9、a−0.1≦b/d、b≦1.5及びd≧0.5の関係を全て満たすことになる。
また、このセミ沿面放電型スパークプラグ100では、セミ沿面接地電極5の断面積Sは、2.4mm2以下である。上記のように、第3気中放電ギャップdを拡大することで中心電極3のチップ7とセミ沿面接地電極5との間の飛火率が減少するため、セミ沿面接地電極5の消耗を防止できるとともにチャンネリングを抑制することができる。ここで、セミ沿面接地電極5の断面積Sを2.4mm2以下にすることにより、セミ沿面接地電極5の消耗の抑制及びチャンネリングの抑制を維持しつつ、セミ沿面接地電極5を小さくすることができるため、燃料ブリッジの発生を抑制することができるとともに、中心電極3とセミ沿面接地電極5との間の放電時における着火性を向上させることができる。
さらに、このセミ沿面放電型スパークプラグ100では、絶縁体2における第2軸孔2bの先端側開口縁に面取り2cが形成されている。絶縁体2に面取りが施されていない状態では、開口縁を火花が経由することによりこの部分でのチャンネリングが発生しやすくなる。そして、一旦チャンネリングが発生してしまうと、その発生した位置に集中して火花が発生してしまい、チャンネリングが深くなりやすい。このため、この開口縁に面取り2cを施すことによって、チャンネリングの発生を更に効果的に抑制することができる。
したがって、本実施例のセミ沿面放電型スパークプラグ100によれば、耐汚損性、着火性及び耐久性を向上させるとともに、燃料ブリッジの発生を抑制することができる。
なお、本実施例に示すセミ沿面放電型スパークプラグ100の他、例えば、図2〜図4に示すように、様々な形状のセミ沿面放電型スパークプラグ200、300、400を採用することができる。図2に示すセミ沿面放電型スパークプラグ200は、絶縁体2の先端側が円錐台状をなすものである。また、図3に示すセミ沿面放電型スパークプラグ300は、絶縁体2の先端側が段差を有する2つの円柱部からなるものである。さらに、図4に示すセミ沿面放電型スパークプラグ400は、セミ沿面接地電極5が1つのもである。このようなセミ沿面放電型スパークプラグ200、300、400であっても、本発明の効果を奏することができる。
本発明は省燃費、高出力、低公害を達成するエンジンに利用可能である。
実施例に係り、セミ沿面放電型スパークプラグの一部拡大断面図である。 実施例に係り、絶縁体の先端側を変更したセミ沿面放電型スパークプラグの一部拡大断面図である。 実施例に係り、絶縁体の先端側を変更したセミ沿面放電型スパークプラグの一部拡大断面図である。 実施例に係り、セミ沿面接地電極が1つのセミ沿面放電型スパークプラグの一部拡大断面図である。 従来のセミ沿面放電型スパークプラグの一部拡大断面図である。
符号の説明
1…主体金具
2…絶縁体
2a、2b…軸孔(2a…第1軸孔、2b…第2軸孔)
2c…面取り
3…中心電極
6…電極母材
7…チップ
4…平行接地電極
5…セミ沿面接地電極
100、200、300、400…セミ沿面放電型スパークプラグ
a…内径
b…第1気中放電ギャップ
c…第2気中放電ギャップ
d…第3気中放電ギャップ

Claims (3)

  1. 筒状の主体金具と、該主体金具の軸方向に延在し、両端を該主体金具の両端から突出させて該主体金具内に固定され、軸孔を有する筒状の絶縁体と、該主体金具の軸方向に延在し、先端を該絶縁体の先端から突出させて後端が該絶縁体内に固定された中心電極と、該主体金具に一端が固定され、他端部が該中心電極の先端面に対向するように配設され、該中心電極の先端面との間に第1気中放電ギャップを形成する平行接地電極と、該主体金具に一端が固定され、他端部が該中心電極の側周面若しくは該絶縁体の側周面に対向するように配設され、該中心電極の側周面との間に第2気中放電ギャップを形成するとともに、該絶縁体の側周面との間に第3気中放電ギャップを形成するセミ沿面接地電極とを備えたセミ沿面放電型スパークプラグにおいて、
    前記軸孔は、同径に延びる第1軸孔と、該第1軸孔と同軸をなし、前記絶縁体の先端側で該第1軸孔より小径に形成された第2軸孔とを有し、
    該第2軸孔は、該第1軸孔との境界から先端側開口縁に向かって前記軸方向に対して傾斜角をなして先細りに形成された部分を有しており、
    前記中心電極は、該第1軸孔内に位置する電極母材と、該第1軸孔と該第2軸孔との境界よりも該先細りに形成された部分内で該電極母材に固定され、該第2軸孔から突出する耐火花消耗材からなる円柱状のチップとを有し、
    前記第2軸孔の内径をa、前記第1気中放電ギャップをb、前記第2気中放電ギャップをc、前記第3気中放電ギャップをdとすると、0.6mm≦a≦1.6mm、0.6≦d/b≦0.9、a−0.1≦b/d、b≦1.5、d≧0.5及びc>bの関係であることを特徴とするセミ沿面放電型スパークプラグ。
  2. 前記第2軸孔は、前記第1軸孔との境界から前記先端側開口縁に向かって前記軸方向に対して第1の傾斜角をなして先細りに形成された第1部分と、より該先端側開口縁に向かって該軸方向に対して該第1の傾斜角より小さい第2の傾斜角をなして先細りに形成された第2部分とを有し、
    前記チップは該第2部分内で前記電極母材に固定されている請求項1記載のセミ沿面放電型スパークプラグ。
  3. 前記絶縁体には、前記第2軸孔の前記先端側開口縁に面取りが形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のセミ沿面放電型スパークプラグ。
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