JP6410693B2 - 入力装置とその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量の変化などを利用して物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置とその制御方法及びプログラムに係り、特に、コンピュータ等の各種の情報機器において指やペンなどの操作に応じた情報を入力する入力装置に関する。
静電容量の変化を検出するセンサは、簡易な構成で物体(指やペンなど)の近接を検出できることから、ノート型コンピュータのタッチパッドや、スマートフォンのタッチパネルなど、各種の電子機器のユーザーインターフェース装置に広く用いられている。
下記の特許文献1には、複数の電極が配置されたタッチパネル部を備えるタッチパネル装置が記載されている。タッチパネル部の複数の電極の中から走査電極が決定され、当該決定された走査電極に対してタッチパネル部が操作されることにより、各電極の静電容量の変化が反映された計測値が取得され、その取得された計測値に基づいてタッチパネル部へのタッチの有無が検出される。
国際公開第2012/117437号
しかしながら、このような入力装置は、センサの検出面において物体の近接を感度よく検出する必要があることから、特にセンサにおいて外部の電磁ノイズを受け易いという問題がある。例えば上述した静電容量式のセンサの場合、物体の近接に伴う電極の静電容量の変化を微小な電荷量の変化として検出するため、ノイズの影響により物体の座標の検出結果に誤差を生じ易いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ等の影響によって物体の座標の検出結果に生じた誤差を低減できる入力装置とその制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点に係る入力装置は、検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置であって、前記検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部と、前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するセンサ制御部と、前記検出動作の複数のサイクルに渡って前記検出面に近接した同一物体の位置の座標を示す座標データを、前記検出動作の1サイクルごとに前記センサ部の検出結果に基づいて生成する座標データ生成部と、前記座標データ生成部において生成された同一物体の一連の座標データに基づいて、個々の座標データが示す前記検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて各座標データのエラーの有無を判定するエラー判定部と、前記座標データ生成部において生成された同一物体の座標データの時系列において、前記エラー判定部によりエラーがあると判定された座標データを、当該座標データの直前の座標データと同じ座標を示すデータに補正する補正処理を行うエラー補正部とを有する。
上記の構成によれば、同一物体の一連の座標データに基づいて、個々の座標データが示す前記検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値が算出され、前記評価値に基づいて各座標データのエラーの有無が判定される。そのため、ノイズ等の影響によって異常な座標を示す座標データが生成され、物体の速度に極端な変化が生じた場合には、前記評価値に基づいて当該座標データのエラーが的確に判定される。
また、上記の構成によれば、同一物体の座標データの時系列において、前記エラーがあると判定された座標データが、当該座標データの直前の座標データと同じ座標を示すデータに補正される。そのため、ノイズ等の影響により生じた座標の検出結果の誤差が低減する。
好適に、前記エラー判定部は、同一物体の連続したNサイクル分の座標データ(Nは3以上の整数を示す。)に基づいて前記評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて当該Nサイクルの最後に生成された座標データのエラーの有無を判定してよい。前記エラー補正部は、同一物体の連続した(N−1)サイクル分の座標データの中に前記エラー判定部でエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、当該(N−1)サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データに対する前記補正処理を見送ってよい。
上記の構成によれば、同一物体の連続したNサイクル分の座標データに基づいて前記評価値が算出され、前記評価値に基づいて当該Nサイクルの最後に生成された座標データのエラーの有無が判定される。そのため、当該Nサイクル分の座標データにおける前半の(N−1)サイクル分の座標データ中にエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、前記評価値が不正確となり、当該Nサイクルの最後に生成された座標データに対するエラーの判定も不正確となる。しかしながら、前記エラー補正部では、同一物体の連続した(N−1)サイクル分の座標データの中にエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、当該(N−1)サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データに対する前記補正処理が見送られる。これにより、不正確なエラーの判定結果に基づいて座標データの補正処理が行われなくなるため、ノイズ等の影響による座標データのエラーが適切に補正される。
好適に、前記エラー判定部におけるエラー判定対象の座標データを第1座標データとし、前記第1座標データに対してiサイクル前(iは自然数を示す。)の座標データを第(i+1)座標データとし、第(i+1)座標データが示す座標から第i座標データが示す座標へ向かうベクトルを第i速度ベクトルとした場合、前記エラー判定部は、第1速度ベクトルから第2速度ベクトルを引いたベクトルである第1加速度ベクトルの大きさに応じた第1評価値を算出し、前記第1評価値が第1しきい値より大きい場合、前記第1座標データにエラーが有ると判定してよい。
上記の構成によれば、ノイズ等の影響によって前記第1座標データにエラーが生じ、これにより前記第1速度ベクトルが前記第2速度ベクトルに対して大きく異なるベクトルとなった場合、前記第1速度ベクトルから前記第2速度ベクトルを引いたベクトルである前記第1加速度ベクトルの大きさが異常に大きくなる。従って、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合、前記第1座標データにエラーが有ると判定される。
好適に、前記エラー判定部は、第1速度ベクトル及び第2速度ベクトルの平均のベクトルから第3速度ベクトルを引いたベクトルである第2加速度ベクトルの大きさに応じた第2評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第2評価値が第2しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定してよい。
これにより、前記第1速度ベクトル及び前記第2速度ベクトルの平均のベクトルと前記第3速度ベクトルとが比較的近いベクトルの場合、前記第2加速度ベクトルの大きさが小さくなり、前記第2評価値が前記第2しきい値より小さくなるため、前記第1座標データにエラーが無いと判定される。
好適に、前記エラー判定部は、第1速度ベクトルから第2速度ベクトル及び第3速度ベクトルの平均のベクトルを引いたベクトルである第3加速度ベクトルの大きさに応じた第3評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第3評価値が第3しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定してよい。
これにより、前記第1速度ベクトルと前記第2速度ベクトル及び前記第3速度ベクトルの平均のベクトルとが比較的近いベクトルの場合、前記第3加速度ベクトルの大きさが小さくなり、前記第3評価値が前記第3しきい値より小さくなるため、前記第1座標データにエラーが無いと判定される。
本発明の第2の観点に係る入力装置の制御方法は、検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部を備え、前記検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置をコンピュータが制御する方法であって、前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するステップと、前記検出動作の複数のサイクルに渡って前記検出面に近接した同一物体の位置の座標を示す座標データを、前記検出動作の1サイクルごとに前記センサ部の検出結果に基づいて生成するステップと、前記座標データを生成するステップにおいて生成された同一物体の一連の座標データに基づいて、個々の座標データが示す前記検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて各座標データのエラーの有無を判定するステップと、前記座標データを生成するステップにおいて生成された同一物体の座標データの時系列において、前記座標データのエラーを判定するステップによりエラーがあると判定された座標データを、当該座標データの直前の座標データと同じ座標を示すデータに補正する補正処理を行うステップとを有する。
好適に、前記座標データのエラーを判定するステップでは、同一物体の連続したNサイクル分の座標データ(Nは3以上の整数を示す。)に基づいて前記評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて当該Nサイクルの最後に生成された座標データのエラーの有無を判定してよい。前記座標データのエラーを補正するステップでは、同一物体の連続した(N−1)サイクル分の座標データの中に、前記座標データのエラーを判定するステップでエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、当該(N−1)サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データに対する前記補正処理を見送ってよい。
好適に、前記座標データのエラーを判定するステップにおけるエラー判定対象の座標データを第1座標データとし、前記第1座標データに対してiサイクル前(iは自然数を示す。)の座標データを第(i+1)座標データとし、第(i+1)座標データが示す座標から第i座標データが示す座標へ向かうベクトルを第i速度ベクトルとした場合、前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトルから第2速度ベクトルを引いたベクトルである第1加速度ベクトルの大きさに応じた第1評価値を算出し、前記第1評価値が第1しきい値より大きい場合、前記第1座標データにエラーが有ると判定してよい。
好適に、前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトル及び第2速度ベクトルの平均のベクトルから第3速度ベクトルを引いたベクトルである第2加速度ベクトルの大きさに応じた第2評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第2評価値が第2しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定してよい。
好適に、前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトルから第2速度ベクトル及び第3速度ベクトルの平均のベクトルを引いたベクトルである第3加速度ベクトルの大きさに応じた第3評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第3評価値が第3しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定してよい。
本発明の第3の観点は、上記第2の観点に係る入力装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
本発明によれば、ノイズ等の影響によって物体の座標の検出結果に生じた誤差を低減できる。
本発明の実施形態に係る入力装置の構成の一例を示す図である。 第1加速度ベクトルについて説明するための図である。 第2加速度ベクトルについて説明するための図である。 第3加速度ベクトルについて説明するための図である。 第2加速度ベクトルが小さくなる場合の一例を示す図である。 第3加速度ベクトルが小さくなる場合の一例を示す図である。 検出動作の各サイクルにおいて実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 加速度に応じた座標データのエラー補正処理の一例を説明するための第1のフローチャートである。 加速度に応じた座標データのエラー補正処理の一例を説明するための第2のフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態に係る入力装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す入力装置は、センサ部10と、処理部20と、記憶部30と、インターフェース部40を有する。本実施形態に係る入力装置は、センサが設けられた検出面に指やペンなどの物体を近接させることによって、その近接状態に応じた情報を入力する装置である。なお、本明細書における「近接」とは、接触した状態で近くにあることと、接触しない状態で近くにあることを両方含む。
[センサ部10]
センサ部10は、検出面に分布する複数の検出位置において、指やペンなどの物体の近接度合いをそれぞれ検出し、その検出結果を検出データとして生成する。例えばセンサ部10は、物体の近接に応じて静電容量が変化する容量性センサ素子(キャパシタ)12がマトリクス状に形成されたセンサマトリクス11と、容量性センサ素子12の静電容量に応じた検出データを生成する検出データ生成部13と、容量性センサ素子12に駆動電圧を印加する駆動部14を有する。
センサマトリクス11は、縦方向に延在した複数の駆動電極Lxと、横方向に延在した複数の検出電極Lyを備える。複数の駆動電極Lxは横方向へ平行に並び、複数の検出電極Lyは縦方向へ平行に並ぶ。複数の駆動電極Lxと複数の検出電極Lyが格子状に交差しており、互いに絶縁されている。駆動電極Lxと検出電極Lyの交差部付近に、それぞれ容量性センサ素子12が形成される。なお、図1の例では電極(Lx,Ly)の形状が短冊状に描かれているが、他の任意の形状(ダイヤモンドパターンなど)でもよい。
駆動部14は、センサマトリクス11の各容量性センサ素子12に駆動電圧を印加する。例えば、駆動部14は、処理部20の制御に従って、複数の駆動電極Lxから順番に一の駆動電極Lxを選択し、当該選択した一の駆動電極Lxの電位を周期的に変化させる。駆動電極Lxの電位が所定の範囲で変化することにより、この駆動電極Lxと検出電極Lyとの交差点付近に形成された容量性センサ素子12に印加される駆動電圧が所定の範囲で変化し、容量性センサ素子12において充電や放電が生じる。
検出データ生成部13は、駆動部14による駆動電圧の印加に伴って容量性センサ素子12が充電又は放電される際に各検出電極Lyにおいて伝送される電荷に応じた検出データを生成する。すなわち、検出データ生成部13は、駆動部14の駆動電圧の周期的な変化と同期したタイミングで、各検出電極Lyにおいて伝送される電荷をサンプリングし、そのサンプリングの結果に応じた検出データを生成する。
例えば、検出データ生成部13は、容量性センサ素子12の静電容量に応じた電圧を出力する静電容量−電圧変換回路(CV変換回路)と、CV変換回路の出力信号をデジタル信号に変換し、検出データとして出力するアナログ−デジタル変換回路(AD変換回路)を有する。
CV変換回路は、駆動部14の駆動電圧が周期的に変化して容量性センサ素子12が充電又は放電される度に、処理部20の制御に従って、検出電極Lyにおいて伝送される電荷をサンプリングする。具体的には、CV変換回路は、検出電極Lyにおいて正又は負の電荷が伝送される度に、この電荷若しくはこれに比例した電荷を参照用のキャパシタに移送し、参照用のキャパシタに発生する電圧に応じた信号を出力する。例えば、CV変換回路は、検出電極Lyにおいて周期的に伝送される電荷若しくはこれに比例した電荷の積算値や平均値に応じた信号を出力する。AD変換回路は、処理部20の制御に従って、CV変換回路の出力信号を所定の周期でデジタル信号に変換し、その変換結果を物体の近接度合いを示す検出データとして出力する。
なお、上述の例において示したセンサ部10は、電極間(Lx,Ly)に生じる静電容量(相互容量)の変化によって物体の近接を検出するものであるが、この例に限らず、他の種々の方式によって物体の近接を検出してもよい。例えば、センサ部10は、物体の接近によって電極とグランドの間に生じる静電容量(自己容量)を検出する方式でもよい。自己容量を検出する方式の場合、検出電極に駆動電圧が印加される。また、センサ部10は、静電容量方式に限定されるものではなく、例えば抵抗膜方式や電磁誘導式などでもよい。
[処理部20]
処理部20は、入力装置の全体的な動作を制御する回路であり、例えば、後述する記憶部30に格納されるプログラムの命令コードに従って処理を行うコンピュータや、特定の機能を実現するロジック回路を含んで構成される。処理部20の処理は、その全てをコンピュータとプログラムにより実現してもよいし、その一部若しくは全部を専用のロジック回路で実現してもよい。
図1の例において、処理部20は、センサ制御部21と、2次元データ生成部22と、座標データ生成部23と、タッチ状態判定部24と、エラー判定部25と、エラー補正部26を有する。
センサ制御部21は、検出面の複数の検出位置(センサマトリクス11の各容量性センサ素子12)における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うようにセンサ部10を制御する。具体的には、センサ制御部21は、駆動部14における駆動電極の選択とパルス電圧の発生、並びに、検出データ生成部13における検出電極の選択と検出データの生成が周期的に適切なタイミングで行われるように、これらの回路を制御する。
2次元データ生成部22は、センサ部10の検出結果に基づいて、検出面の複数の位置における物体の近接の度合いに基づく複数のデータを含んだ行列形式の2次元データ31を生成し、記憶部30に格納する。
例えば2次元データ生成部22は、センサ部10から出力される検出データを、行列形式で記憶部30の記憶領域(現在値メモリ)に格納する。2次元データ生成部22は、現在値メモリに格納した行列形式の検出データと、記憶部30の別の記憶領域(ベース値メモリ)に予め格納した行列形式のベース値との差を演算し、それらの演算結果を2次元データ31として記憶部30に格納する。ベース値メモリには、検出面に物体が近接していない状態における検出データの基準となる値(ベース値)が記憶される。2次元データ31は、物体が検出面に近接していない状態からの検出データの変化量を表す。
座標データ生成部23は、センサ部10における検出動作の複数のサイクルに渡って検出面に近接した同一物体の位置の座標を示す座標データ32を、検出動作の1サイクルごとにセンサ部10の検出結果に基づいて生成する。例えば座標取得部23は、2次元データ生成部22より生成された2次元データ31に基づいて、検出面上における物体の近接領域を特定し、特定した近接領域の形状や当該近接領域内のデータ値の分布などから物体の座標データ32を算出する。この座標データ32は、例えば、検出面に設定されたX−Y座標系(2次元座標系)におけるX座標とY座標のペアからなる。以降の説明では、座標データ32が示す座標を「座標P」又は「座標P[X,Y]」と表す場合がある。
座標データ生成部23は、センサ部10による検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の座標データ32に同一の識別コードを割り当てる。識別コードは、複数のサイクルに渡って同一の物体を追跡するための情報である。例えば座標データ生成部23は、前回のサイクルで生成した座標データ32が示す座標Pと今回のサイクルで新たに生成した座標データ32が示す座標Pとの距離をそれぞれ算出し、互いの距離が最も短い前回の座標Pと今回の座標Pとの組み合わせを同一物体の座標Pのペアとして特定する。そして、座標データ生成部23は、今回の座標Pに係る座標データ32に対して、同一物体の前回の座標Pに係る座標データ32と同一の識別コードを割り当てる。
タッチ状態判定部24は、検出動作の1サイクルごとに、座標データ生成部23によって座標データ32が生成された物体の検出面へのタッチ状態(検出面への接触の有無)を判定し、その判定結果をタッチ状態データ33として生成する。例えばタッチ状態判定部24は、座標データ32が示す座標Pにおける物体の近接度合いを2次元データ31に基づいて算出し、算出した近接度合いと所定のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて物体が検出面にタッチ(接触)しているか否かを示すタッチ状態データ33を生成する。
1つの座標データ32について生成されたタッチ状態データ33は、当該1つの座標データ32と関連づけて記憶部30に格納される。従って記憶部30には、物体ごとに識別コードが割り当てられた一連の座標データ32が格納されるとともに、各座標データ32に付随したタッチ状態データ33が格納される。
エラー判定部25は、座標データ生成部23において生成された同一物体の一連の座標データ32に基づいて、個々の座標データ32が示す検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値を算出する。エラー判定部25は、この算出した評価値に基づいて、各座標データ32のエラーの有無を判定する。
例えば、エラー判定部25は、同一物体の連続した3サイクル分の座標データ32に基づいて第1評価値E1を算出するとともに、同一物体の連続した4サイクル分の座標データ32に基づいて第2評価値E2及び第3評価値E3を算出する。エラー判定部25は、この3つの評価値(E1〜E3)に基づいて、4サイクルの最後に生成された座標データ32のエラーの有無を判定する。
以下の説明では、エラー判定部25におけるエラー判定対象の座標データ32を「第1座標データPD1」と記し、第1座標データPD1に対して1サイクル前の座標データ32を「第2座標データPD2」と記し、第1座標データPD1に対して2サイクル前の座標データ32を「第3座標データPD3」と記し、第1座標データPD1に対して3サイクル前の座標データ32を「第4座標データPD4」と記す。また、第1座標データPD1が示す座標を「座標P1」又は「座標P1[X1,Y1]」と記し、第2座標データPD2が示す座標を「座標P2」又は「座標P2[X2,Y2]」と記し、第3座標データPD3が示す座標を「座標P3」又は「座標P3[X3,Y3]」と記し、第4座標データPD4が示す座標を「座標P4」又は「座標P4[X4,Y4]」と記す。エラー判定部25は、同一物体の4サイクル分の座標データ32である第1座標データPD1,第2座標データPD2,第3座標データPD3及び第4座標データPD4に基づいて、評価値(E1〜E3)を算出する。
更に、以下の説明では、座標P2[X2,Y2]から座標P1[X1,Y1]へ向かうベクトルを「第1速度ベクトルV1」と記し、座標P3[X3,Y3]から座標P2[X2,Y2]へ向かうベクトルを「第2速度ベクトルV2」と記し、座標P4[X4,Y4]から座標P3[X3,Y3]へ向かうベクトルを「第3速度ベクトルV3」と記す。
エラー判定部25は、第1速度ベクトルV1から第2速度ベクトルV2を引いたベクトルである「第1加速度ベクトルA1」の大きさの2乗を「第1評価値E1」として算出する。図2は、第1加速度ベクトルA1について説明するための図である。第1評価値E1は、次の式で表される。
Figure 0006410693
また、エラー判定部25は、第1速度ベクトルV1及び第2速度ベクトルV2の平均のベクトルから第3速度ベクトルV3を引いたベクトルである「第2加速度ベクトルA2」の大きさの2乗を「第2評価値E2」として算出する。図3は、第2加速度ベクトルA2について説明するための図である。図3の例において、第1速度ベクトルV1及び第2速度ベクトルV2の平均のベクトルは、これらのベクトルの和を2で割った「(V1+V2)/2」により求められる。第2評価値E2は、次の式で表される。
Figure 0006410693
更に、エラー判定部25は、第1速度ベクトルV1から第2速度ベクトルV2及び第3速度ベクトルV3の平均のベクトルを引いたベクトルである「第3加速度ベクトルA3」の大きさの2乗を「第3評価値E3」として算出する。図4は、第3加速度ベクトルA3について説明するための図である。図4の例において、第2速度ベクトルV2及び第3速度ベクトルV3の平均のベクトルは、これらのベクトルの和を2で割った「(V2+V3)/2」により求められる。第3評価値E3は、次の式で表される。
Figure 0006410693
エラー判定部25は、式(1)〜(3)により算出される第1評価値E1〜第3評価値E3が全て所定のしきい値より大きい場合、第1座標データPD1にエラーがあると判定する。すなわち、エラー判定部25は、第1評価値E1が第1しきい値Th1より大きく、かつ、第2評価値E2が第2しきい値Th2より大きく、かつ、第2評価値E2が第2しきい値Th2より大きい場合、第1座標データPD1にエラーがあると判定する。第1評価値E1が第1しきい値Th1より大きい場合でも、第2評価値E2が第2しきい値Th2より小さい場合や、第3評価値E3が第3しきい値Th3より小さい場合、エラー判定部25は、第1座標データPD1にエラーが無いと判定する。
図5は第2加速度ベクトルA2が小さくなる場合の一例を示す図であり、図6は第3加速度ベクトルA3が小さくなる場合の一例を示す図である。第1加速度ベクトルA1が大きい場合でも、一連の速度ベクトルが図5や図6に示すパターンに近い場合、エラー判定部25は第1座標データPD1にエラーが無いと判定する。これにより、ノイズ等の影響による異常な速度ベクトルのパターンが絞り込まれ易くなるため、エラー判定の精度が向上する。
以上がエラー判定部25の説明である。
エラー補正部26は、座標データ生成部23において生成された同一物体の座標データ32の時系列において、エラー判定部25によりエラーがあると判定された座標データ32を、当該座標データ32の直前の座標データ32と同じ座標Pを示すデータに補正する補正処理を行う。すなわち、エラー補正部26は、一のサイクルの第1座標データPD1にエラーがあると判定された場合、当該一のサイクルの座標データとして、第1座標データPD1の代わりに第2座標データPD2を出力する。
エラー補正部26は、記憶部30に格納される一連の座標データ32の時系列に上述したエラー判定結果に応じた補正処理を行った結果を、エラー補正後の座標データ34の時系列として記憶部30に格納する。
なお、エラー補正部26は、同一物体の連続した3サイクル分の座標データの中にエラー判定部25でエラーがあると判定された座標データ32が含まれる場合、当該3サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データ32に対する上述した補正処理を見送る。
[記憶部30]
記憶部30は、処理部20において処理に使用される定数データや変数データを記憶する。処理部20がコンピュータを含む場合、記憶部30は、そのコンピュータにおいて実行されるプログラムを記憶してもよい。記憶部30は、例えば、DRAMやSRAMなどの揮発性メモリ、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、ハードディスクなどを含んで構成される。
[インターフェース部40]
インターフェース部40は、入力装置と他の制御装置(入力装置を搭載する情報機器のコントロール用ICなど)との間でデータをやり取りするための回路である。処理部20は、記憶部30に記憶される情報(例えばエラー補正後の座標データ34,タッチ状態データ33など)をインターフェース部40から図示しない制御装置へ出力する。また、インターフェース部40は、処理部20のコンピュータにおいて実行されるプログラムを不図示のディスクドライブ装置(非一時的記録媒体に記録されたプログラムを読み取る装置)やサーバなどから取得して、記憶部30にロードしてもよい。
次に、上述した構成を有する入力装置の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る入力装置の動作例を示すフローチャートであり、センサ部10の検出動作の各サイクルにおいて実行される処理の一例を示す。図7に示す一連の処理は、センサ部10が検出面の複数の検出位置における物体の近接状態を検出する1サイクルの検出動作の度に実行される。
ST100:
センサ制御部21は、検出面(センサマトリックス11)の全面における物体の近接度合いを検出するようにセンサ部10を制御する。2次元データ生成部22は、センサ部10の検出結果として生成された検出面の全面の検出データを取得する。
ST105:
2次元データ生成部22は、センサ部10から取得した検出面の各検出位置の検出データと、予め設定された各検出位置のベース値との差分を算出する。例えば、2次元データ生成部22は、センサ部10から取得した検出面の各検出位置の検出データを、記憶部30の所定の記憶領域(現在値メモリ)に行列形式で一旦格納する。そして、2次元データ生成部22は、記憶部30の別の記憶領域(ベース値メモリ)に予め格納した行列形式のベース値と、現在値メモリに格納した行列形式の検出データとの差を演算し、それらの演算結果を2次元データ31として記憶部30に格納する。ベース値メモリには、検出面に物体が近接していない状態における検出データの基準となる値(ベース値)が記憶される。2次元データ31を構成する各データは、物体が検出面に近接していない状態からの各検出データの変化量に相当し、物体の非近接状態を基準とした各検出位置における物体の近接度合いを表す。
ST110:
座標データ生成部23は、ステップST105において算出された2次元データ31に基づいて、検出面に近接した各物体の座標データ32を生成する。例えば、座標データ生成部23は、2次元データ31が示す検出面上での物体近接度の分布に基づいて、物体近接度が所定の基準より高い位置を物体近接位置の座標データ32として生成する。
また、座標データ生成部23は、複数のサイクルに渡って同一の物体を追跡するための識別コードを、座標データ32に割り当てる。例えば、座標データ生成部23は、前回のサイクルにおける各物体の近接位置の座標と今回のサイクルにおける各物体の近接位置の座標との距離をそれぞれ算出し、距離が近い座標のペアを同一物体の座標のペアとして特定する。座標データ生成部23は、特定した同一物体の座標のペアに基づいて、今回のサイクルで生成した各物体の座標データ32に割り当てるべき識別コードを決定する。
ST115:
タッチ状態判定部24は、座標データ生成部23によって生成された座標データ32が示す座標Pにおける物体の近接度合いを2次元データ31に基づいて算出し、算出した近接度合いと所定のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて物体が検出面にタッチ(接触)しているか否かを判定する。タッチ状態判定部24は、検出面に対する物体のタッチ状態を示すタッチ状態データ33を生成し、座標データ32と関連付けて記憶部30に格納する。複数の物体の座標データ32が生成された場合、タッチ状態判定部24は、座標データ32ごとにタッチ状態の判定を行い、タッチ状態データ33を生成する。
ST120:
エラー判定部25及びエラー補正部26は、ステップST110において生成された座標データに対して、加速度に応じたエラーの補正を行う。
図7及び図8は、図1のステップST120におけるエラー補正処理の一例を説明するためのフローチャートである。
ST200,ST205,ST210:
電源投入直後の初期状態の場合、エラー補正部26は、動作状態(ステート)を「非タッチ」に設定し、状態遷移に用いるカウント値CTをゼロに初期化する。
ST215:
エラー判定部25は、評価値(E1〜E3)の算出に用いる4サイクル分の座標データ(PD1〜PD4)を最新のものに更新する。すなわち、エラー判定部25は、前回のサイクルにおける第3座標データPD3を今回のサイクルにおける第4座標データPD4とし、前回のサイクルにおける第2座標データPD2を今回のサイクルにおける第3座標データPD3とし、前回のサイクルにおける第1座標データPD1を今回のサイクルにおける第2座標データPD2とする。また、エラー判定部25は、ステップST110(図7)で生成された最新の座標データ32(以降、「座標データPDin」と記す。)を、今回のサイクルにおける第1座標データPD1とする。
エラー補正部26は、今回のサイクルにおけるエラー補正後の座標データ34(以降、「座標データPDout」と記す。)を、この段階では、座標データPDinと等しくする。すなわち、エラー補正部26は、最新の座標データ32をそのままエラー補正後の座標データ34とする。エラー補正部26は、後述する処理において所定の条件(ST270〜ST280,図9)が成立する場合、この座標データPDoutを座標データPDinから第2座標データPD2に置き換える(ST285,図9)。
ST220:
エラー補正部26は、カウント値CTに1を加える。
ST225:
エラー補正部26は、現在のステートが「非タッチ」であるか否か判定し、ステートが「非タッチ」であればステップST230に移行し、それ以外の場合はステップST240に移行する。
ST230,ST235:
現在のステートが「非タッチ」であり、かつ、第1座標データPD1についてのタッチ状態判定部24の判定結果が「タッチ有り」の状態である場合、エラー補正部26は、現在のステートを「非タッチ」から「補正無効」に遷移させて処理を終了する。他方、タッチ状態判定部24が「タッチ無し」の状態であると判定している場合、エラー補正部26は、ステートを「非タッチ」に維持したまま処理を終了する。
ST240,ST245:
現在のステートが「非タッチ」以外であり、かつ、第1座標データPD1についてのタッチ状態判定部24の判定結果が「タッチ無し」の状態である場合、エラー補正部26は、現在のステートを「非タッチ」に遷移させて処理を終了する。他方、タッチ状態判定部24が「タッチ有り」の状態であると判定している場合、エラー補正部26はステップST250に移行する。
ST250:
現在のステートが「非タッチ」以外であり、かつ、タッチ状態判定部24の判定結果が「タッチ有り」の状態である場合、エラー補正部26は、現在のステートが「補正有効」であるか否かを判定する。エラー補正部26は、ステートが「補正有効」である場合にステップST265へ移行し、それ以外の場合にステップST255へ移行する。
ST255,ST260:
エラー補正部26は、カウント値CTが3以上である場合、ステートを「補正有効」へ遷移させて処理を終了し、カウント値CT3が3未満である場合は、ステートを維持したまま処理を終了する。
カウント値CT3は、検出動作の1サイクルごとにステップST220でインクリメントされるが、後述するエラー判定処理(ST270〜ST280)において「エラー有り」の判定結果(全て「Y」の判定結果)が得られた場合には、ゼロへリセットされる(ST295)。そのため、カウント値CTが3未満の場合、直近の3つの座標データ32(PD1,PD2,PD3)にエラー判定処理(ST270〜ST280)で「エラー有り」と判定されたデータが含まれる。これらの座標データにエラーがあると、エラー判定部25において正しい評価値(E1〜E3)を算出できない。そのためエラー補正部26は、カウント値CT3が3未満である場合、ステートを「補正有効」へ遷移させないようにすることで、次回のサイクルでも後述の補正処理(ST285)を行わない(見送る)。
ST265:
エラー判定部25は、同一物体の連続した4サイクル分の座標データ32(PD1〜PD4)に基づいて、第1評価値E1,第2評価値E2及び第3評価値E3をそれぞれ算出する。
ST270,ST275,ST280:
エラー判定部25は、第1評価値E1を第1しきい値Th1と比較し、第2評価値E2を第2しきい値Th2と比較し、第3評価値E3を第3しきい値Th3と比較する。例えば、第2しきい値Th2は第1しきい値Th1に対して1/4の値に設定され、第3しきい値Th3は第1しきい値Th1と同じ値に設定される。第1評価値E1が第1しきい値Th1以上であり、かつ、第2評価値E2が第2しきい値Th2以上であり、かつ、第2評価値E2が第2しきい値Th2以上である場合、エラー判定部25は、第1座標データPD1にエラーが有ると判定する。この場合、エラー補正部26は、ステップST285の補正処理へ移行する。それ以外の場合、エラー判定部25は、第1座標データPD1にエラーが無いと判定する。エラー判定部25において第1座標データPD1にエラーがないと判定された場合、エラー補正部26は、補正処理(ST285)をせずに処理を終了する。
ST285:
第1座標データPD1(=座標データPDin)にエラーがあるとエラー判定部25が判定した場合、エラー補正部26は、座標データPDoutを座標データPDinから第2座標データPD2に置き換える。
ST290,ST295:
エラー補正部26は、ステップST285の補正処理を行った場合、ステートを「補正有効」から「補正無効」に遷移させるとともにカウント値をゼロにリセットして、処理を終了する。
図9,図10に示すフローチャートにおけるステップST200〜ST295は、検出面に近接する1つの物体についての処理であり、検出面に複数の物体が近接している場合には、個々の物体についてステップST200〜ST295の処理が実行される。
以上説明したように、本実施形態に係る入力装置によれば、同一物体の一連の座標データ32に基づいて、個々の座標データ32が示す検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値(E1〜E3)が算出され、この評価値(E1〜E3)に基づいて各座標データ32のエラーの有無が判定される。そのため、ノイズ等の影響によって異常な座標Pを示す座標データ32が生成され、見掛け上の物体の速度に極端な変化が生じた場合には、評価値(E1〜E3)に基づいて当該座標データ32のエラーを的確に判定することができる。また、同一物体の座標データ32の時系列においてエラーがあると判定された座標データ32が、当該座標データ32の直前の座標データ32と同じ座標Pを示すデータに補正されるため、ノイズ等の影響により生じた座標の検出結果の誤差を効果的に低減することができる。
また、本実施形態に係る入力装置によれば、同一物体の連続した4サイクル分の座標データ32に基づいて評価値(E1〜E3)が算出され、評価値(E1〜E3)に基づいて当該4サイクルの最後に生成された座標データ32のエラーの有無が判定される。そのため、当該4サイクル分の座標データ32における前半の3サイクル分の座標データ32中にエラーがあると判定された座標データ32が含まれる場合、評価値(E1〜E3)が不正確となり、当該4サイクルの最後に生成された座標データ32に対するエラーの判定も不正確となる。しかしながら、エラー補正部26では、同一物体の連続した3サイクル分の座標データ32の中にエラーがあると判定された座標データ32が含まれる場合、当該3サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データ32に対する補正処理が見送られる。これにより、不正確なエラーの判定結果に基づいて座標データ32の補正処理が行われなくなるため、ノイズ等の影響による座標データのエラーを適切に補正することができる。
また、本実施形態に係る入力装置によれば、第1加速度ベクトルA1の大きさに応じた第1評価値E1(図2)に加えて、第2加速度ベクトルA2(図3)の大きさに応じた第2評価値E2や、第3加速度ベクトルA3(図4)の大きさに応じた第3評価値E3が算出され、これらの評価値に基づいて第1座標データPD1のエラーの有無が判定される。そのため、第1加速度ベクトルA1が大きい場合でも、一連の速度ベクトルが図5や図6に示すパターンに近い場合、第1座標データPD1にエラーが無いと判定される。これにより、ノイズ等の影響による異常な速度ベクトルのパターンが絞り込まれ易くなり、正常な座標データにエラーがあると誤判定する頻度が減るため、エラー判定の精度を向上できる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態に係る入力装置では、3種類の加速度ベクトル(A1〜A3)の大きさに応じた3種類の評価値(E1〜E3)が算出され、これらの評価値に基づいて第1座標データPD1のエラーの有無が判定されるが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、エラー判定部25において算出される評価値の数は2以下でもよいし、4以上でもよい。
上述した実施形態に係る入力装置では、第1速度ベクトルV1及び第2速度ベクトルV2の平均のベクトルから第3速度ベクトルV3を引いたベクトルである第2加速度ベクトルA2や、第1速度ベクトルV1から第2速度ベクトルV2及び第3速度ベクトルV3の平均のベクトルを引いたベクトルである第3加速度ベクトルA3の大きさに応じた評価値(E2,E3)が算出されるが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、連続する3以上の速度ベクトルの平均ベクトルと、これらの速度ベクトルに連なる速度ベクトルとの差を表す加速度ベクトルの大きさに応じた評価値を算出してもよい。
また、本発明の入力装置は、指等の操作による情報を入力するユーザーインターフェース装置に限定されない。すなわち、本発明の入力装置は、人体に限定されない様々な物体の検出面への近接状態に応じた情報を入力する装置に広く適用可能である。
10…センサ部、11…センサマトリクス、13…検出データ生成部、14…駆動部、20…処理部、21…センサ制御部、22…2次元データ生成部、23…座標データ生成部、24…タッチ状態判定部、25…エラー判定部25、26…エラー補正部26、30…記憶部、31…2次元データ、32…座標データ、33…タッチ状態データ、34…エラー補正後の座標データ、40…インターフェース部、PD1…第1座標データ、PD2…第2座標データ、PD3…第3座標データ、PD4…第4座標データ、 V1…第1速度ベクトル、V2…第2速度ベクトル、V3…第3速度ベクトルV3、A1…第1加速度ベクトル、A2…第2加速度ベクトル、A3…第3加速度ベクトル、E1…第1評価値、E2…第2評価値、E3…第3評価値、P,P1〜P4…座標。

Claims (7)

  1. 検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置であって、
    前記検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部と、
    前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するセンサ制御部と、
    前記検出動作の複数のサイクルに渡って前記検出面に近接した同一物体の位置の座標を示す座標データを、前記検出動作の1サイクルごとに前記センサ部の検出結果に基づいて生成する座標データ生成部と、
    前記座標データ生成部において生成された同一物体の一連の座標データに基づいて、個々の座標データが示す前記検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて各座標データのエラーの有無を判定するエラー判定部と、
    前記座標データ生成部において生成された同一物体の座標データの時系列において、前記エラー判定部によりエラーがあると判定された座標データを、当該座標データの直前の座標データと同じ座標を示すデータに補正する補正処理を行うエラー補正部とを有し、
    前記エラー判定部は、同一物体の連続したNサイクル分の座標データ(Nは3以上の整数を示す。)に基づいて前記評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて当該Nサイクルの最後に生成された座標データのエラーの有無を判定し、
    前記エラー補正部は、同一物体の連続した(N−1)サイクル分の座標データの中に前記エラー判定部でエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、当該(N−1)サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データに対する前記補正処理を見送り、
    前記エラー判定部におけるエラー判定対象の座標データを第1座標データとし、前記第1座標データに対してiサイクル前(iは自然数を示す。)の座標データを第(i+1)座標データとし、第(i+1)座標データが示す座標から第i座標データが示す座標へ向かうベクトルを第i速度ベクトルとした場合、
    前記エラー判定部は、第1速度ベクトルから第2速度ベクトルを引いたベクトルである第1加速度ベクトルの大きさに応じた第1評価値を算出し、前記第1評価値が第1しきい値より大きい場合、前記第1座標データにエラーが有ると判定する
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 前記エラー判定部は、第1速度ベクトル及び第2速度ベクトルの平均のベクトルから第3速度ベクトルを引いたベクトルである第2加速度ベクトルの大きさに応じた第2評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第2評価値が第2しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の入力装置。
  3. 前記エラー判定部は、第1速度ベクトルから第2速度ベクトル及び第3速度ベクトルの平均のベクトルを引いたベクトルである第3加速度ベクトルの大きさに応じた第3評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第3評価値が第3しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の入力装置。
  4. 検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部を備え、前記検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置をコンピュータが制御する方法であって、 前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するステップと、
    前記検出動作の複数のサイクルに渡って前記検出面に近接した同一物体の位置の座標を示す座標データを、前記検出動作の1サイクルごとに前記センサ部の検出結果に基づいて生成するステップと、
    前記座標データを生成するステップにおいて生成された同一物体の一連の座標データに基づいて、個々の座標データが示す前記検出面の座標における物体の速度の変化に関わる評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて各座標データのエラーの有無を判定するステップと、
    前記座標データを生成するステップにおいて生成された同一物体の座標データの時系列において、前記座標データのエラーを判定するステップによりエラーがあると判定された座標データを、当該座標データの直前の座標データと同じ座標を示すデータに補正する補正処理を行うステップとを有し、
    前記座標データのエラーを判定するステップでは、同一物体の連続したNサイクル分の座標データ(Nは3以上の整数を示す。)に基づいて前記評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて当該Nサイクルの最後に生成された座標データのエラーの有無を判定し、
    前記座標データのエラーを補正するステップでは、同一物体の連続した(N−1)サイクル分の座標データの中に、前記座標データのエラーを判定するステップでエラーがあると判定された座標データが含まれる場合、当該(N−1)サイクルの次のサイクルにおいて生成された座標データに対する前記補正処理を見送り、
    前記座標データのエラーを判定するステップにおけるエラー判定対象の座標データを第1座標データとし、前記第1座標データに対してiサイクル前(iは自然数を示す。)の座標データを第(i+1)座標データとし、第(i+1)座標データが示す座標から第i座標データが示す座標へ向かうベクトルを第i速度ベクトルとした場合、
    前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトルから第2速度ベクトルを引いたベクトルである第1加速度ベクトルの大きさに応じた第1評価値を算出し、前記第1評価値が第1しきい値より大きい場合、前記第1座標データにエラーが有ると判定する
    ことを特徴とする入力装置の制御方法。
  5. 前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトル及び第2速度ベクトルの平均のベクトルから第3速度ベクトルを引いたベクトルである第2加速度ベクトルの大きさに応じた第2評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第2評価値が第2しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の入力装置の制御方法。
  6. 前記座標データのエラーを判定するステップでは、第1速度ベクトルから第2速度ベクトル及び第3速度ベクトルの平均のベクトルを引いたベクトルである第3加速度ベクトルの大きさに応じた第3評価値を算出し、前記第1評価値が前記第1しきい値より大きい場合でも、前記第3評価値が第3しきい値より小さいならば、前記第1座標データにエラーが無いと判定する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の入力装置の制御方法。
  7. 請求項乃至の何れか一項に記載された入力装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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