JP6410542B2 - ガスセンサおよびガス検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、ガス感応体を加熱する加熱部とを有するガスセンサおよびガス検出器に関する。
省電力化、小型化のため、MEMS技術(Micro Electro Mechanical Systems)を利用したガスセンサが開発されている。そのようなガスセンサには、ガス感応体と検知部(電極)と加熱部(ヒータ)とが基板に設けられて、その基板が複数の架橋部により宙吊りの状態で支持されたものがある。このタイプのガスセンサは、その宙吊り構造により基板から熱が逃げにくいため、省電力の面で有利である。
特許文献1のガスセンサでは、薄膜ヒータのオンオフに伴いベースに働く熱応力を緩和するために、センサ中央の孔の一方で他方に比べて薄膜ヒータの配線が1本少なくされ、かつ、ダミーの配線が少なくとも1本設けられている。
特開2012−98232号公報
従来のガスセンサは、短期的な湿度変化の影響を受けて出力が変動したり、長期の使用により感度が低下する問題があった。発明者は鋭意検討の末、これらの問題の原因が、基板上のガス感応体の温度不均一に起因すると思い至った。
例えば上述の宙吊り構造のガスセンサでは、基板を支持する複数の架橋部のうち、ヒータへ給電する配線が設けられた架橋部(第1架橋部)は、通電による配線の発熱やヒータからの熱伝導によって温度が上昇する。一方、そのような配線が設けられていない架橋部(第2架橋部)では、第1架橋部のような温度上昇はみられない。すると、第2架橋部を通じた熱の流出が大きくなるため、第2架橋部と基板との接続部ではガス感応体の温度が他の場所よりも低くなる。
また宙吊り構造でなくても、省電力化のため基板の熱的絶縁性を考慮した構造のガスセンサにおいては、基板の構造・形状や基板周辺の回路要素の配置等により、基板上のガス感応体に温度の高い部位と低い部位が生じる場合がある。
ガス感応体としては酸化スズ等の酸化物半導体やガスに対する触媒活性をもつ物質が用いられるが、低温の部位では湿度による感度変化が大きかったり、湿度により徐々に影響を受けて感度が低下するものと考えられる。
なお小型のガスセンサにおいては、さらなる消費電力の低減のためパルス駆動、すなわちヒータへの通電とガス検知とが間欠的に行われる場合がある。このような場合には上述の問題がより顕著に現れると考えられる。すなわちガス感応体は大部分の期間で常温であり、空気中の水分に晒される。この間にガス感応体に付着した水分は、加熱期間中に放出される筈であるが、上述の低温部分においては放出が十分でなく、徐々に水分が蓄積して感度低下を引き起こすと考えられる。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサと、そのガスセンサを用いたガス検出器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るガスセンサの特徴構成は、基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、前記検知部は前記ガス感応体に設けられた一対の電極を有し、前記検知部は一対の前記電極の間の抵抗値の変化に基づいて前記検知対象ガスを検知し、前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、前記低温部位には、前記一対の電極のうち少なくとも一方の電極が配置されないことを特徴とする点にある。
また、前記接続端部のうち、前記第2架橋部が接続される第2接続端部が前記低温部位に接触していると好ましい。
上記の特徴構成によれば、検知部はガス感応体に設けられた一対の電極を有し、検知部は一対の電極の間の抵抗値の変化に基づいて検知対象ガスを検知し、ガス感応体は、測定時に検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、低温部位には、一対の電極のうち少なくとも一方の電極が配置されないので、低温部位のガス感応体は一方の電極までの距離が適温部位に比べて大きくなる。すると、本発明のガスセンサにおいて検知部は一対の電極の間の抵抗値の変化に基づいて検知対象ガスを検知するところ、検知出力に対する低温部位の寄与は、適温部位に比べて小さくなる。
説明を追加すると、本発明のガスセンサにおいて一対の電極の間の抵抗値は、一方の電極からガス感応体の一部分を通って他方の電極に至る全ての経路の抵抗値を用いて、それらの並列の合成抵抗で与えられる。すなわち、電極間抵抗値Rは各経路抵抗値riを用いて次のように計算される。
1/R=1/r1+1/r2+1/r3+・・・・ (式1)
ここで経路抵抗値riが大きくなると、1/riの値は小さくなるので、riの値が変化したときにRに与える影響度は小さくなる。
低温部位に少なくとも一方の電極が配置されないことで、低温部位のガス感応体は、一方の電極までの距離が(適温部位に比べて)大きくなる。すると、低温部位を通る経路の抵抗値は(適温部位に比べて)大きくなるので、低温部位の抵抗値が変化したときに電極間抵抗値に与える影響度は小さくなる。すなわち、検知対象ガスがガス感応体の低温部位に接触した場合の検知部の出力変化(電極間抵抗値の変化)は、適温部位に比べて小さくなる。
すなわち上記の特徴構成によれば、一対の電極のうち少なくとも一方の電極が低温部位に配置されないことにより、検知部による検知出力に対する低温部位の寄与が、適温部位に比べて小さくなる。したがって、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
なお上記の特徴構成により、電極間抵抗値Rは増加することになるので、検知対象ガスに対する感度自体は小さくなる可能性がある。しかしながら上記の特徴構成により、センサ出力に対する低温部位の寄与度を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下を抑制することができる。
加えて、基板は、基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、架橋部は、加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、給電線が設けられない第2架橋部とを有しているので、上述の宙吊り構造のガスセンサとなる。よって、基板から熱が逃げにくいため、省電力の面で有利である。
更に、基板の接続端部のうち、第2架橋部が接続される第2接続端部が低温部位に接触していると、第2架橋部により熱が流出して低温部位のガス感応体がより低温となっても、ガス感応体の低温部位が検知部の検知結果に及ぼす影響が小さくなっているので、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
上記目的を達成するための本発明に係るガスセンサの特徴構成は基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、前記検知部は前記ガス感応体に設けられた一対の電極を有し、前記検知部は一対の前記電極の間の抵抗値の変化に基づいて前記検知対象ガスを検知し、前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、前記基板には、一方の前記電極からの距離と他方の前記電極からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる部位である測定寄与部位が存在し、前記測定寄与部位が平面視において前記低温部位と重複して設けられないことを特徴とする点にある。
また、前記接続端部のうち、前記第2架橋部が接続される第2接続端部が前記低温部位に接触していると好ましい。
上記の特徴構成によれば、検知部はガス感応体に設けられた一対の電極を有し、検知部は一対の電極の間の抵抗値の変化に基づいて検知対象ガスを検知し、ガス感応体は、測定時に検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、基板には、一方の電極からの距離と他方の電極からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる部位である測定寄与部位が存在し、測定寄与部位が平面視において低温部位と重複して設けられないので、ガス感応体の低温部位から検知部の検知結果に及ぼす影響が小さくなる。
測定寄与部位は、一方の電極からの距離と他方の電極からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる基板上の部位であり、一対の電極の形状および配置によって定まる部位である。上述の通り、電極からの距離に応じて電極間抵抗値Rすなわち検知部の検知結果に及ぼす影響度合いが変化するので、測定寄与部位に位置するガス感応体は、それ以外の部位に位置するガス感応体に比べて検知部の検知結果への寄与が大きい。
すなわち、測定寄与部位が平面視において低温部位と重複して設けられないことにより、ガス感応体の低温部位が検知部の検知結果に及ぼす影響を小さくできる。したがって、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
ここで測定寄与部位はできるだけ大きくする方が、検知対象ガスに対するガスセンサの感度を大きくできると考えられる。しかしながら上記の特徴構成により、センサ出力に対する低温部位の寄与度を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下を抑制することができる。
加えて、基板は、基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、架橋部は、加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、給電線が設けられない第2架橋部とを有しているので、上述の宙吊り構造のガスセンサとなる。よって、基板から熱が逃げにくいため、省電力の面で有利である。
更に、基板の接続端部のうち、第2架橋部が接続される第2接続端部が低温部位に接触していると、第2架橋部により熱が流出して低温部位のガス感応体がより低温となっても、ガス感応体の低温部位が検知部の検知結果に及ぼす影響が小さくなっているので、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
上記目的を達成するための本発明に係るガスセンサの特徴構成は、基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、前記基板に、前記検知部と前記加熱部とを兼ねる導電体である検知加熱部が設けられ、前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、前記低温部位に前記検知加熱部が配置されないことを特徴とする点にある。
上記の特徴構成によれば、ガス感応体は、測定時に検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、低温部位に検知加熱部が配置されないので、低温部位が検知加熱部の検知結果に及ぼす影響を小さくすることができる。したがって、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
ここで検知加熱部は基板の全面に配置する方が、検知対象ガスに対するガスセンサの感度を大きくできると考えられる。しかしながら上記の特徴構成により、センサ出力に対する低温部位の寄与度を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下を抑制することができる。
本発明に係るガスセンサの別の特徴構成は、前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、前記接続端部のうち、前記第2架橋部が接続される第2接続端部が前記低温部位に接触している点にある。
上記の特徴構成によれば、基板は、基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、架橋部は、加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、給電線が設けられない第2架橋部とを有し、接続端部のうち、第2架橋部が接続される第2接続端部が低温部位に接触しているので、上述の宙吊り構造のガスセンサとなる。第2架橋部により熱が流出して低温部位のガス感応体がより低温となっても、ガス感応体の低温部位が検知部の検知結果に及ぼす影響が小さくなっているので、低温部位において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、ガスセンサの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。
本発明に係るガスセンサの別の特徴構成は、前記ガス感応体が酸化物半導体を主成分とする点にある。
上記の特徴構成によれば、ガス感応体が酸化物半導体を主成分とするので、高感度なガス感応体を用いつつ短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現できる。酸化物半導体としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などの遷移金属酸化物や酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化アンチモン等の金属酸化物を用いることができる。
本発明に係るガスセンサの別の特徴構成は、前記検知温度が350℃以上550℃以下である点にある。
上記の特徴構成によれば、検知温度が350℃以上550℃以下であるので、ガス感応体の温度を高くしてセンサ感度を高く保ちつつ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現できる。
上記目的を達成するための本発明に係るガス検出器の特徴構成は、上述のガスセンサと前記ガスセンサの出力に基づいて前記検知対象ガスに関係したガス情報を出力する出力部を有することを特徴とする。
上記の特徴構成によれば、上述のガスセンサと前記ガスセンサの出力に基づいて前記検知対象ガスに関係したガス情報を出力する出力部を有するので、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制され、信頼性の高いガス検出器を実現することができる。
ガスセンサの構造を示す斜視図 ガスセンサの構造を示す断面図 第1実施形態に係る半導体式ガスセンサの上面図 第1実施形態に係る半導体式ガスセンサの上面図 第2実施形態に係る熱線型半導体式ガスセンサの上面図 第3実施形態に係る半導体式ガスセンサの上面図 比較例の半導体式ガスセンサの上面図 短期湿度影響の試験結果を示すグラフ 長期湿度影響の試験結果を示すグラフ 長期湿度影響の試験結果を示すグラフ
<第1実施形態>
まず図1および図2を用いて第1実施形態に係る半導体式ガスセンサ1a(ガスセンサ1)の構造と動作を説明する。図1の斜視図に示す通り、半導体式ガスセンサ1aでは、ガス感応体50が上面に設けられた基板10が、第1架橋部21と第2架橋部22とによって宙吊りの状態で、支持基板2に支持される。基板10の下側は空洞部3となっている。半導体式ガスセンサ1aは、その構造全体がMEMS技術により形成されている。例えば支持基板2にはシリコンが用いられる。
図2は図1のII−IIによる断面図である。図2に示す通り、基板10は、ベース11と、ベース11の上に順に積層された薄膜状のヒータ30および絶縁層12とからなる。そして基板10の上に一対の電極41、42(検知部40)とガス感応体50とが積層されている。例えばベース11および絶縁層12にはSiO2が、ヒータ30および電極41、42には白金等が用いられる。ガス感応体50には、その電気抵抗値が検知対象ガスの存在や濃度により変化する酸化物半導体を主成分とするものが用いられる。酸化物半導体としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などの遷移金属酸化物や酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化アンチモン等の金属酸化物を用いることができる。特に、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チタン等を主成分とするのが好適である。
一対の電極41、42は櫛歯状に形成されており、一方の電極の櫛歯の隙間に、他方の電極の櫛歯が入り込む態様で、一定の間隔を空けて配置されている。
ヒータ30は、第1架橋部21に設けられた給電線23を通じて給電され、発熱し、ガス感応体50を所定の検知温度以上に加熱する。加熱されたガス感応体50は、検知対象ガスと接触すると抵抗値が変化する。一対の電極41と42は、ガス感応体50に接触した状態で対向して配置されており、ガス感応体50の抵抗値が変化すると、電極41と電極42の間の抵抗値が変化する。その抵抗値変化は、第2架橋部22に設けられた検知線24を通じて外部に取り出され、図示しない検出回路等により半導体式ガスセンサ1aの出力に変換される。なお上述の加熱・検出の動作は、省電力の目的のため、いわゆる間欠駆動またはパルス駆動にて行われ、20秒から60秒程度の所定の間隔で、100μsec〜100msec程度の極めて短い時間で行われる。例えば30秒の間隔をおいて100msecの間行われる。また、上述の検知温度は、ガス感応体50として用いる材料に応じて定まり、350℃から550℃の範囲で設定される。例えばガス感応体50に酸化スズを用いてメタンガスを検知する場合、検知温度は400℃〜500℃とするのが適切である。
次に図3および図4を用いて、基板10の適温部位16、低温部位17、測定寄与部位18について説明する。
図3は、基板10の上に一対の電極41、42およびガス感応体50が配置された状態の上面図である。基板10は、その四隅が第1架橋部21と第2架橋部22とに接続されている。詳しくは、基板10の対角線上に位置する2か所の第1接続端部13にて第1架橋部21と基板10とが接続され、基板10の対角線上に位置する2か所の第2接続端部14にて第2架橋部22と基板10とが接続されている。
上述の通り、第1架橋部21にはヒータ30と接続されて給電する給電線23が配置されている。第2架橋部22には電極41、42と接続される検知線24が配置されている。ここでヒータ30に通電してガス感応体50を加熱する際、第1架橋部21は、給電線23自体の発熱や、ヒータ30から給電線23への熱伝導によって温度が上昇する。
一方、第2架橋部22には給電線23のように発熱する物体が配置されないため、第1架橋部21のような温度上昇はみられない。すると、第2架橋部22を通じた基板10から支持基板2への熱の流出が大きくなる。その結果、第2架橋部22が接続されている基板10の第2接続端部14の近傍には、上述の検知温度に達しない部位が生じる。このように、ヒータ30に通電加熱された際に検知温度未満の温度となる部位を低温部位17とよぶ。これに対し、基板10の中央部や、第1架橋部21が接続されている基板10の第1接続端部13の近傍は、ヒータ30に加熱されて検知温度以上の温度となる。この検知温度以上の温度となる部位を適温部位16とよぶ。
図4に示すとおり、第1実施形態に係る半導体式ガスセンサ1aは、上述の低温部位17に一対の電極41、42のうち少なくとも一方の電極が配置されないよう構成されている。詳しくは、電極41の櫛歯状電極の先端部411は、電極41の他の櫛歯状電極よりも短く形成されているので、上面視で右下に位置する低温部位17には電極41は配置されていない。同様に、電極42の櫛歯状電極の先端部421は、電極42の他の櫛歯状電極よりも短く形成されているので、上面視で左上に位置する低温部位17には電極42は配置されていない。
すると、低温部位17のガス感応体50は一方の電極までの距離が適温部位16に比べて大きくなる。すると、半導体式ガスセンサ1aは一対の電極41、42の間の抵抗値の変化に基づいて検知対象ガスを検知するところ、検知出力に対する低温部位17の寄与は、適温部位16に比べて小さくなる。
説明を追加すると、半導体式ガスセンサ1aにおいて一対の電極41、42の間の抵抗値は、一方の電極からガス感応体50の一部分を通って他方の電極に至る全ての経路の抵抗値を用いて、それらの並列の合成抵抗で与えられる。すなわち、電極間抵抗値Rは各経路抵抗値riを用いて次のように計算される。
1/R=1/r1+1/r2+1/r3+・・・・ (式1)
ここで経路抵抗値riが大きくなると、1/riの値は小さくなるので、riの値が変化したときにRに与える影響度は小さくなる。
低温部位17に少なくとも一方の電極が配置されないことで、低温部位17のガス感応体50は、一方の電極までの距離が(適温部位16に比べて)大きくなる。すると、低温部位17を通る経路の抵抗値は(適温部位16に比べて)大きくなるので、低温部位17の抵抗値が変化したときに電極間抵抗値に与える影響度は小さくなる。すなわち、検知対象ガスがガス感応体50の低温部位17に接触した場合の検知部の出力変化(電極間抵抗値の変化)は、適温部位16に比べて小さくなる。
また第1実施形態に係る半導体式ガスセンサ1aでは、一方の電極41からの距離と他方の電極42からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる部位である測定寄与部位18が、基板10の平面視において低温部位17と重複して設けられていない。測定寄与部位18は図4において一点鎖線の斜線部で示されている。
測定寄与部位18は、一方の電極41からの距離と他方の電極42からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる基板上の部位であり、一対の電極41、42の形状および配置によって定まる部位である。上述の通り、電極からの距離に応じて電極間抵抗値Rすなわち検知部40の検知結果に及ぼす影響度合いが変化するので、測定寄与部位18に位置するガス感応体50は、それ以外の部位に位置するガス感応体50に比べて検知部40の検知結果への寄与が大きい。
すなわち、測定寄与部位18が平面視において低温部位17と重複して設けられないことにより、ガス感応体50の低温部位17が検知部40の検知結果に及ぼす影響を小さくできる。したがって、低温部位17において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、半導体式ガスセンサ1aの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制された半導体式ガスセンサ1aを実現することができる。
<第2実施形態>
図5を用いて第2実施形態に係る熱線型半導体式ガスセンサ(ガスセンサ1)について説明する。図5は熱線型半導体式ガスセンサ(ガスセンサ1)の基板10の上面図である。なお、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。
第1実施形態では、ガス感応体50として電気抵抗値が検知対象ガスの存在や濃度により変化する半導体材料が用いられ、その抵抗値変化を一対の電極41、42で検出した。第2実施形態の熱線型半導体式ガスセンサでは、ガス感応体50に同様の半導体材料を用いて、検知対象ガスの接触によるガス感応体50の抵抗値変化を、ガス感応体50に接触して設けられる抵抗体43(検知加熱部)の抵抗値変化として検出する。
抵抗体43は、図5に示すように、基板10の四隅の一つから対角までに亘って、蛇行しながら一繋がりに設けられている。抵抗体43は、上述の通りガス感応体50の抵抗値変化を検知する検知部40としての機能と、ガス感応体50を加熱する加熱部としての機能とを有する。抵抗体43には、例えば白金、タングステン、金などが用いられる。
抵抗体43は、給電検知線25を通じて給電され、発熱し、ガス感応体50を加熱する。そして抵抗体43の抵抗値変化は、給電検知線25を通じて外部に取り出され、図示しない検出回路等により接触燃焼式ガスセンサの出力に変換される。すなわち、給電検知線25は、第1実施形態の給電線23と検知線24の機能を有する。
図5に示すとおり、基板10は、その四隅が第1架橋部21と第2架橋部22とに接続されている。詳しくは、基板10の対角線上に位置する2か所の第1接続端部13にて第1架橋部21と基板10とが接続され、基板10の対角線上に位置する2か所の第2接続端部14にて第2架橋部22と基板10とが接続されている。
第2実施形態では、第1架橋部21には抵抗体43と接続されて給電する給電検知線25が配置されている。第2架橋部22には、第1実施形態と異なり、検知線24は配置されない。抵抗体43に通電してガス感応体50を加熱する際、第1架橋部21は、給電検知線25自体の発熱や、抵抗体43から給電検知線25への熱伝導によって温度が上昇する。一方、第2架橋部22には温度上昇は見られず、第2架橋部22を通じた熱の流出が大きくなる。その結果、第2架橋部22が接続されている基板10の第2接続端部14の近傍には、上述の検知温度に達しない部位が生じる。このように、ヒータ30に通電加熱された際に検知温度未満の温度となる部位を低温部位17とよぶ。これに対し、基板10の中央部や、第1架橋部21が接続されている基板10の第1接続端部13の近傍は、ヒータ30に加熱されて検知温度以上の温度となる。この検知温度以上の温度となる部位を適温部位16とよぶ。
図5に示すとおり、第2実施形態の熱線型半導体式ガスセンサでは、上述の低温部位17に抵抗体43が配置されないよう構成されている。
すると、低温部位17のガス感応体50に検知対象ガスが接触し抵抗値変化が生じたとしても、それによる抵抗体43の抵抗値変化は、適温部位16のガス感応体50によるものに比べて小さくなる。つまり、検知出力に対する低温部位17の寄与は、適温部位16に比べて小さくなる。
すなわち、低温部位17に抵抗体43(検知加熱部)が設けられないことにより、ガス感応体50の低温部位17が抵抗体43(検知加熱部)の検知結果に及ぼす影響を小さくできる。したがって、低温部位17において湿度による感度変化や長期的な感度低下が生じたとしても、半導体式ガスセンサ1aの出力に対する影響を小さくすることができ、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサ1を実現することができる。
<第3実施形態>
図6を用いて第3実施形態に係る半導体式ガスセンサ(ガスセンサ1)について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。
上述の第1実施形態では、一対の電極41、42のうち少なくとも一方の電極が低温部位17に配置されないよう構成することにより、ガス感応体50の低温部位17が検知部40の検知結果に及ぼす影響を小さくして、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制された半導体式ガスセンサ1aを実現している。
第3実施形態では、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下をさらに抑制するため、第1実施形態の構成に加えて以下の構成をとる。基板10の接続端部のうち、第2架橋部22が接続される第2接続端部14には、ガス感応体50に覆われていないガス感応体非被覆領域15が形成される。そしてガス感応体非被覆領域15にはアルミナ51が配置される。すると、基板10の上に設けられるガス感応体50のうち、ヒータ30によって加熱された際に低温となる部位(低温部位17)に設けられるガス感応体50が小さくなる。すると、検知部によるセンサ出力に対する、上述の低温となる部位からの寄与がより小さくなるので、湿度の影響を受けにくくなる。よって、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサを実現することができる。なお、ガス感応体非被覆領域15は、図6のように低温部位17全体にわたって設けてもよいし、低温部位17よりも小さい領域に設けてもよい。
図6に示すように、第3実施形態では、第2接続端部14にガス感応体非被覆領域15が設けられ、ガス感応体非被覆領域15にアルミナ51が設けられる。ガス感応体非被覆領域15には、検知対象ガスに対する感応性がガス感応体50よりも小さいガス低感応体を被覆形成してもよいし、検知対象ガスに対する感応性を有さないガス不感応体を形成してもよい。これにより、基板10の低温部位17からのセンサ出力への寄与をガス低感応体またはガス不感応体の存在により効果的に低減しつつ、基板10をガス低感応体またはガス不感応体で覆うことにより基板10や検知部40の腐食・劣化を抑制して耐環境性に優れたガスセンサを実現できる。
また、ガス感応体非被覆領域15には、ガス感応体50よりも電気抵抗が大きい高抵抗体を被覆形成してもよい。これにより、基板10の低温部位17からのセンサ出力への寄与を高抵抗体の存在により効果的に低減しつつ、基板10を高抵抗体で覆うことにより基板10や検知部40の腐食・劣化を抑制して耐環境性に優れたガスセンサを実現できる。また、基板のガス感応体非被覆領域がガス低感応体またはガス不感応体で覆われているので、ガス感応体非被覆領域からの放熱が抑制され、基板を適温に保ち、検知対象ガスの検出を安定して行うことができる。
アルミナ51は、検知対象ガスに対する感応性を有さないガス不感応体である。またアルミナ51は、ガス感応体50よりも電気抵抗が大きい高抵抗体である。なお、アルミナ51に換えて、検知対象ガスに対する感応性がガス感応体50よりも小さいガス低感応体をガス感応体非被覆領域15に設けてもよい。ガス低感応体には、検知対象ガスに対する感応性を有する酸化物半導体中の添加元素の含有量を小さくして検知対象ガスに対する感応性を小さくした材料を用いてもよい。また、アルミナ51に換えて絶縁性の酸化物、例えばジルコニア、マグネシア、チタニア等の金属酸化物やシリカを用いてもよい。
<第4実施形態>
上述のガスセンサ1と、ガスセンサ1の出力に基づいて検知対象ガスに関係したガス情報を出力する出力部とを用いて、ガス検出器を構成することができる。
ガスセンサ1は、基板10の低温部位17に一対の電極41、42のうち少なくとも一方の電極が配置されない構成となっているので、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサ1となっている。これに、ガスセンサ1の出力に基づいて検知対象ガスに関係したガス情報を出力する出力部を組み合わせてガス検出器を構成すると、短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制され、信頼性の高いガス検出器を実現することができる。
出力部は、ガスセンサ1の出力をガス濃度に変換する。詳しくは、ガスセンサ1の検知部40からの出力値である抵抗値を、ホイートストンブリッジ回路とA/D変換器を用いてデジタルデータに変換し、ガスセンサ1の感度特性に基づいてガス濃度に変換する。
出力部は更に、得られたガス濃度を予め設定された閾値と比較し、ガス濃度が閾値を超えた場合に、検知対象ガスが検知された旨の警報(ガス情報)を出力する。ガス情報としての警報は、単に検知対象ガスの有無を情報でもよいし、ガスの濃度の情報を含んでもよい。また警報は、音や光を発するものでもよく、他の機器への報知でもよい。
<別実施形態>
上述の各実施形態では、2つの第1架橋部21と2つの第2架橋部22、すなわち4つの架橋部で基板10を支持する形態としたが、架橋部の数は5本以上でもよいし、3本あるいは2本でもよい。架橋部が2つの場合は、1つの第1架橋部21に給電線23を設け、1つの第2架橋部22が基板10に接続される第2接続端部14にガス感応体非被覆領域15が設けられる。
<短期湿度影響と長期湿度影響の試験結果>
以下、第1実施形態に係る実施例と比較例についての短期湿度影響・長期湿度影響の試験結果を示す。
<実施例:第1実施形態>
支持基板2にシリコンを用いて、ベース11と第1架橋部21と第2架橋部22と絶縁層12とをSiO2で形成し、ヒータ30と電極41、42とを白金パターンにて形成し、ガス感応体50として酸化スズを用いて、上述の第1実施形態に係る実施例の試験サンプルを作成した。
<比較例>
比較例の試験サンプルとして、図7に示すように、電極41の先端部411および電極42の先端部421が低温部位17に配置された形態の試験サンプルを作成した。その他の構成は実施例と同様とした。
<短期湿度影響>
試験サンプルを相対湿度5%、65%、90%の環境下におき、空気中における抵抗値Raとメタン3000ppmにおける抵抗値Rmを測定した。メタン(3000ppm)感度S(以下「感度S」と省略して記す。感度S=Ra/Rm)の相対湿度に対する依存性を実施例と比較例とで比較した。比較結果を図8に示す。
比較例は、相対湿度5%においては感度Sは59と高いが、相対湿度65%においては感度Sが急激に低下して12となり、相対湿度90%ではさらに下がって感度Sは6となった。
一方、実施例は、相対湿度5%においては感度Sは39となり、比較例より低くなった。しかし相対湿度65%で感度Sは22、相対湿度95%で感度Sは16となり、比較例に比べて高い感度となった。また、相対湿度5%の感度を基準とした高い湿度での感度の低下量は、比較例に比べて実施例は小さくなった。すなわち実施例は、比較例に比べて短期間の湿度依存性が小さく抑制されている。
<長期湿度影響>
試験サンプルを45日間、温度50℃、相対湿度90%の環境下におき、空気中における抵抗値Raとメタン3000ppmにおける抵抗値Rmを測定して、感度Sを算出した。測定開始時の感度Sを初期値として、初期値との変化率を図9に示す。
また、センサ出力が閾値を超えてガス警報器として警報を発するメタンガスの濃度(警報濃度)を測定した。警報濃度の推移を図10に示す。
比較例は、試験日数が経過するにつれて感度Sが低下し、試験開始から45日経過時点では、試験開始時の感度の0.6倍にまで低下した。また警報濃度については、試験日数が経過するにつれて増加し、試験開始時はメタンガス濃度が3000ppmで警報を発していたのが、45日経過時点ではメタンガス濃度が5400ppmまで増加しないと警報を発しない状態となった。
一方実施例では、試験日数が経過しても感度Sに大きな低下は見られず、試験開始から45日経過しても、試験開始時の感度とほぼ同じ感度を保っていた。また警報濃度についても大きな上昇は見られず、試験開始から45日経過してもメタンガス濃度が3000ppmで警報を発する状態であった。すなわち実施例は、比較例に比べて長期的な感度低下が抑制されている。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
短期的な湿度依存性と長期的な感度低下が抑制されたガスセンサとして有効に利用可能である。
1 :ガスセンサ
1a :半導体式ガスセンサ
2 :支持基板
3 :空洞部
10 :基板
11 :ベース
12 :絶縁層
16 :適温部位
17 :低温部位
18 :測定寄与部位
21 :第1架橋部
22 :第2架橋部
23 :給電線
24 :検知線
25 :給電検知線(給電線)
30 :ヒータ
40 :検知部
41 :電極
42 :電極
43 :抵抗体(給電検知部)
50 :ガス感応体

Claims (8)

  1. 基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、
    前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、
    前記検知部は前記ガス感応体に設けられた一対の電極を有し、前記検知部は一対の前記電極の間の抵抗値の変化に基づいて前記検知対象ガスを検知し、
    前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、
    前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、
    前記低温部位には、前記一対の電極のうち少なくとも一方の電極が配置されないことを特徴とするガスセンサ。
  2. 基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、
    前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、
    前記検知部は前記ガス感応体に設けられた一対の電極を有し、前記検知部は一対の前記電極の間の抵抗値の変化に基づいて前記検知対象ガスを検知し、
    前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、
    前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、
    前記基板には、一方の前記電極からの距離と他方の前記電極からの距離との和が所定の測定寄与距離以下となる部位である測定寄与部位が存在し、前記測定寄与部位が平面視において前記低温部位と重複して設けられないことを特徴とするガスセンサ。
  3. 前記接続端部のうち、前記第2架橋部が接続される第2接続端部が前記低温部位に接触している請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 基板に設けられたガス感応体と、検知対象ガスが前記ガス感応体に接触したことを検知する検知部と、測定時に前記ガス感応体を所定の検知温度以上に加熱する加熱部とを有するガスセンサであって、
    前記基板に、前記検知部と前記加熱部とを兼ねる導電体である検知加熱部が設けられ、
    前記ガス感応体は、測定時に前記検知温度以上の温度となる適温部位と、測定時に前記検知温度未満の温度となる低温部位とを有し、
    前記低温部位に前記検知加熱部が配置されないことを特徴とするガスセンサ。
  5. 前記基板は、前記基板の接続端部に接続された架橋部によって支持基板に支持されており、
    前記架橋部は、前記加熱部に給電する給電線が設けられた第1架橋部と、前記給電線が設けられない第2架橋部とを有し、
    前記接続端部のうち、前記第2架橋部が接続される第2接続端部が前記低温部位に接触している請求項4に記載のガスセンサ。
  6. 前記ガス感応体が酸化物半導体を主成分とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  7. 前記検知温度が350℃以上550℃以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスセンサと、前記ガスセンサの出力に基づいて前記検知対象ガスに関係したガス情報を出力する出力部とを有するガス検出器。
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