JP6410426B2 - 導線加工検査装置および導線加工検査方法 - Google Patents

導線加工検査装置および導線加工検査方法 Download PDF

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Description

この発明は、導線加工検査装置および導線加工検査方法に関するものである。
電気部品の中には、導線が延出されて、その先端に他の電気機器と接続するための端子が設けられたものがある。特に、電気部品の中でも、リチウムイオン電池等の蓄電池は、正極から延出された正極導線と、負極から延設された負極導線とを備えたものがある。
ところで、リチウムイオン電池等の蓄電池は、製造工程におけるエージング後や出荷前等に、正極導線および負極導線の端子に電流計や電圧計等の計器を接続して、蓄電池の電気的特性を検査することがある。通常、正極導線および負極導線の端子は、互いに接触して短絡するのを防止するために、電気的特性の検査時以外において、例えばゴム等の絶縁材料より形成された保護チューブにより覆われている。
例えば、特許文献1には、リード線(導線)に接続される端子を絶縁保護する保護チューブを、該端子に覆い被せ、該端子から突出する先端を折りたたんで固定することを特徴とする端子の絶縁保護方法が記載されている。特許文献1によれば、保護チューブの長さを長くし、端子部を挿入して覆い被せた後にその先端をおりたたみ、リード線側でテープなどにより固定することで、位置変更、取り外しなどの作業が容易であり、電池パックの組立、検査および輸送中における端子間の短絡を確実に防止できるとされている。
特開2009−176677号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、保護チューブがテープなどにより導線側に固定されているため、電気部品の検査時に、保護チューブの取り外すためにテープの着脱が必要となる。このため、電気部品の検査時における保護チューブの取り外しに時間がかかり、電気部品の生産性が低下する。したがって、導線の短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上させるという点で課題が残されている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる導線加工検査装置および導線加工検査方法の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の導線加工検査装置は、電気部品の一方側端面から前記一方側端面の法線方向に延出された導線を前記導線の基端側に向かって折り返して前記導線に湾曲部を形成することができる湾曲部形成治具と、前記導線の絶縁被覆を切断可能な刃部及び前記導線の前記湾曲部において芯線と面接触で当接可能な主面を有し、当該主面を電圧計の測定端子および電流計の測定端子として機能させる切断刃と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、導線を湾曲部形成治具にセットした後、切断刃により絶縁被覆を切断するとともに電気部品の電気的特性を測定できる。または、切断刃により絶縁被覆のうち芯線の一方側の部分を切断した後、導線を湾曲部形成治具にセットして導線を芯線の他方側に湾曲させることにより芯線を露出させつつ、切断刃を芯線に当接させて電気部品の電気的特性を測定できる。このように、導線の絶縁被覆を簡単に切断するとともに電気部品の電気的特性を測定できるので、従来技術のように保護チューブを着脱することなく、短絡を防止して電気的特性を測定できる。さらに、導線が延びた状態において、芯線の露出部分の面積は、導線が湾曲した状態よりも小さくなるので、芯線の露出部分が他の部品に接触するのを防止できる。したがって、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
また、前記湾曲部形成治具は、ピン部材であることを特徴としている。
本発明によれば、湾曲部形成治具を低コストに形成できる。また、湾曲部形成治具に対して導線を簡単にセットできる。したがって、電気部品の生産性をさらに向上できる。
また、前記湾曲部形成治具は、複数の溝を有することを特徴としている。
本発明によれば、湾曲部形成治具を低コストに形成できる。また、導線を一方の溝内に配置して折り返した後、導線の先端を他の溝内に配置して湾曲部形成治具に対して導線をセットすることにより、導線の湾曲部を簡単に形成できる。したがって、電気部品の生産性をさらに向上できる。
また、前記電気部品は、正極と負極とを備えた蓄電池であり、前記導線は、前記正極から延出された正極導線と、前記正極導線と並ぶように前記負極から延出された負極導線と、を含み、前記切断刃は、正極側切断刃と、負極側切断刃とを含み、前記湾曲部形成治具は、正極側湾曲部形成治具と、負極側湾曲部形成治具とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、正極導線および負極導線の絶縁被覆を簡単に切断するとともに電気部品の電気的特性を測定できるので、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
また、前記蓄電池から前記正極側湾曲部形成治具までの距離と、前記負極側湾曲部形成治具までの距離とは、異なっていることを特徴としている。
本発明によれば、電気部品から正極導線における絶縁被覆の切断位置までの距離と、電気部品から負極導線における絶縁被覆の切断位置までの距離とを異ならせることができる。したがって、絶縁被覆の切断後、正極導線と負極導線とが延びた状態において、芯線露出部分が互いに接するのを抑制できるので、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
また、本発明の導線加工検査方法は、上述の導線加工検査装置を用いた導線加工検査方法であって、前記切断刃により、前記導線の前記絶縁被覆のうち前記芯線を挟んで一方側の部分を切断する絶縁被覆切断工程と、前記芯線を挟んで他方側に前記導線を湾曲させて前記基端側に向かって前記導線を折り返し、前記湾曲部形成治具に前記導線をセットする導線セット工程と、露出した前記芯線に前記切断刃の主面を当接させて前記電気部品の電気的特性を検査する検査工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、絶縁被覆切断工程において切断刃により絶縁被覆のうち芯線の一方側の部分を切断した後、導線セット工程において導線を芯線の他方側に湾曲させることにより芯線を露出させることができる。また、検査工程において、切断刃の主面を芯線に当接させて電気部品の電気的特性を測定できる。したがって、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。また、芯線の露出面積を確保しつつ、切断刃の主面を芯線に当接させることができるので、接触抵抗を低減しつつ、安定して電気部品の電気的特性を検査できる。また、絶縁被覆の切断後、正極導線と負極導線とが延びた状態において、芯線露出部分が互いに接するのを抑制できるので、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
また、前記電気部品から延出された前記導線を前記基端側に向かって折り返し、前記湾曲部形成治具に前記導線をセットする導線セット工程と、前記切断刃により前記絶縁被覆を切断するとともに、前記電気部品の電気的特性を検査する切断検査工程と、を有し、前記切断検査工程では、前記切断刃により前記湾曲部の外側から前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記芯線に前記切断刃の主面を当接させ、前記電気部品の電気的特性を検査することを特徴としている。
本発明によれば、導線の絶縁被覆を切断するとともに切断刃の主面を芯線に当接させるので、接触抵抗を低減しつつ、効率よく電気部品の電気的特性を検査できる。
また、前記蓄電池から延出された前記正極導線および前記負極導線を前記基端側に向かって折り返し、前記正極側湾曲部形成治具および前記負極側湾曲部形成治具に、それぞれ前記正極導線および前記負極導線をセットする導線セット工程と、前記正極側切断刃により前記正極導線の前記絶縁被覆を切断し、前記負極側切断刃により前記負極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、前記蓄電池の電気的特性を検査する切断検査工程と、を有し、前記切断検査工程では、前記正極側切断刃により前記正極導線の前記湾曲部の外側から前記正極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記正極導線の前記芯線に前記正極側切断刃の主面を当接させ、前記負極側切断刃により前記負極導線の前記湾曲部の外側から前記負極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記負極導線の前記芯線に前記負極側切断刃の主面を当接させることにより、前記蓄電池の電気的特性を検査することを特徴としている。
本発明によれば、正極導線および負極導線の絶縁被覆を切断するとともに切断刃の主面を芯線に当接させるので、接触抵抗を低減しつつ、短絡を防止して効率よく電気部品の電気的特性を検査できる。
また、前記導線セット工程では、前記正極導線の先端および前記負極導線の先端がそれぞれ前記負極導線と前記正極導線との間に配置されることを特徴としている。
本発明によれば、各工程の終了後、正極導線における芯線の露出部分を負極導線とは反対側に位置させ、負極導線における芯線の露出部分を正極導線とは反対側に位置させることができる。これにより、正極導線における芯線の露出部分と負極導線における芯線の露出部分とが接触するのを防止できるので、短絡を確実に防止できる。
また、前記導線セット工程では、前記正極導線および前記負極導線のうちいずれか一方の導線の先端が、前記正極導線および前記負極導線のうちいずれか他方の導線側に配置され、前記他方の導線の先端が、前記一方の導線とは反対側に配置されることを特徴としている。
本発明によれば、各工程の終了後、正極導線および負極導線のうちいずれか一方の導線における芯線の露出部分を他方の導線とは反対側に位置させ、正極導線および負極導線のうちいずれか他方の導線における芯線の露出部分を、一方の導線側に位置させることができる。これにより、正極導線における芯線の露出部分と負極導線における芯線の露出部分とが接触するのを防止できるので、短絡を確実に防止できる。
本発明によれば、導線を湾曲部形成治具にセットした後、切断刃により絶縁被覆を切断するとともに電気部品の電気的特性を測定できる。または、切断刃により絶縁被覆のうち芯線の一方側の部分を切断した後、導線を湾曲部形成治具にセットして導線を芯線の他方側に湾曲させることにより芯線を露出させつつ、切断刃を芯線に当接させて電気部品の電気的特性を測定できる。このように、導線の絶縁被覆を簡単に切断するとともに電気部品の電気的特性を測定できるので、従来技術のように保護チューブを着脱することなく、短絡を防止して電気的特性を測定できる。したがって、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
第一実施形態に係る蓄電池の平面図である。 第一実施形態に係る導線加工検査装置の概略構成図である。 電気特性測定部により構成される蓄電池の電気特性測定回路図である。 第一実施形態に係る導線加工検査工程のフローチャートである。 切断検査工程の説明図である。 導線加工検査工程が終了した後の蓄電池の説明図である。 第一実施形態の第一変形例に係る導線加工検査装置の説明図である。 第一実施形態の第二変形例に係る導線加工検査装置の説明図である。 第二実施形態に係る湾曲部形成治具の平面図である。 第三実施形態に係る導線加工検査工程のフローチャートである。 絶縁被覆切断工程の説明図である。 導線セット工程および検査工程の説明図である。
以下に、この発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
以下では、第一実施形態における導線加工検査装置により加工および検査される蓄電池について説明したあと、導線加工検査装置および導線加工検査方法の詳細について説明する。
図1は、第一実施形態に係る蓄電池1の平面図である。なお、図1以降の各図では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。例えば、図1以降の各図では、分かり易くするために、導線3の太さを誇張して表現している。
図1に示すように、本実施形態の蓄電池1は、直方体状に形成された電池部2と、蓄電池1の一方側端面2aから延出された一対の導線3(正極導線11および負極導線21)と、により構成されている。以下では、電池部2の一方側端面2aの法線方向であって電池部2の長手方向に沿う方向を第一方向Fという。また、電池部2の短手方向に沿う方向であって、一対の導線3が並ぶ方向を第二方向Sという。
電池部2は、例えば公知のリチウムイオン電池等の二次電池であって、内部に正極と負極と電解質(いずれも不図示)と、を備えている。導線3は、電池部2の一方側端面2aから第一方向Fに沿って延出されている。以下では、導線3の第一方向Fにおける電池部2側を導線3の基端側といい、電池部2とは反対側を導線3の先端側という。
導線3は、電池部2の正極に接続されて第一方向Fに延出された正極導線11と、電池部2の負極に接続されて第一方向Fに延出された負極導線21と、を含む。なお、図1における蓄電池1は、正極導線11と負極導線21とを第一方向Fに沿うように直線状に延ばし、かつ平行に配置した状態となっている。
正極導線11は、それぞれ内部に導体となる正極芯線13(請求項の「正極導線の芯線」に相当。)と、正極芯線13を覆う正極絶縁被覆15(請求項の「正極導線の絶縁被覆」に相当。)と、を備えている。正極芯線13は、例えば銅等の導電率の高い金属材料により形成された線材である。正極絶縁被覆15は、電気絶縁性を有する軟質の樹脂材料により形成されている。
負極導線21は、正極導線11と同様に、負極芯線23(請求項の「負極導線の芯線」に相当。)と、負極芯線23を覆う負極絶縁被覆25(請求項の「負極導線の絶縁被覆」に相当。)と、を備えている。負極導線21の構成は、正極導線11と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(導線加工検査装置)
図2は、第一実施形態に係る導線加工検査装置30の概略構成図であって、蓄電池1をセットした状態を図示している。
図2に示すように、導線加工検査装置30は、一対の湾曲部形成治具40(40A,40Bと、一対の切断刃50(50A,50B)と、電気特性測定部80と、を備えている。導線加工検査装置30は、蓄電池1を位置決めした状態でセット可能な載置面31を有している。蓄電池1は、導線加工検査装置30の載置面31にセットされた状態で、正極絶縁被覆15および負極絶縁被覆25の切断と、電気特性測定部80による蓄電池1の電気的特性検査とが行われる。
一対の湾曲部形成治具40は、正極側湾曲部形成治具40Aと、負極側湾曲部形成治具40Bと、により構成されている。
正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bは、それぞれ円柱状のピン部材41であって、蓄電池1がセットされる導線加工検査装置30の載置面31から垂直に立設されている。正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bは、それぞれ同一形状に形成されている。
正極側湾曲部形成治具40Aは、蓄電池1の一方側端面2aから第一方向Fに沿って延出された正極導線11を基端11a側に向かって折り返し、正極側湾曲部16(請求項の「湾曲部」に相当。)を形成するための治具である。
負極側湾曲部形成治具40Bは、蓄電池1の一方側端面2aから第一方向Fに沿って延出された負極導線21を基端21a側に向かって折り返し、負極側湾曲部26(請求項の「湾曲部」に相当。)を形成するための治具である。
載置面31にセットされた状態において、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの距離を第一距離L1とし、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの距離を第二距離L2としたとき、第一距離L1と第二距離L2とは異なっている。本実施形態においては、
L1>L2・・・(1)
となっている。
一対の切断刃50は、正極側切断刃50Aと、負極側切断刃50Bとにより構成されている。正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bは、それぞれ例えば鉄や銅、アルミニウム、ステンレス等の金属材料により形成されている。
正極側切断刃50Aは、第一方向Fにおける正極側湾曲部16に対応した位置において、例えば不図示のアクチュエータにより第二方向Sに沿って移動可能となっている。
正極側切断刃50Aの先端は、正極絶縁被覆15に当接して正極絶縁被覆15を切断可能な刃部53Aとなっている。
正極側切断刃50Aの蓄電池1側の主面55Aは、平坦に形成されている。正極側切断刃50Aの主面55Aは、刃部53Aにより切断された正極絶縁被覆15から露出する正極芯線13に対して当接したとき、面接触可能となっている。正極側切断刃50Aは、正極芯線13に対して当接することにより、電気特性測定部80の測定端子として機能する。
負極側切断刃50Bは、正極側切断刃50Aと同一の形状に形成されている。負極側切断刃50Bの先端に設けられた刃部53Bおよび負極側切断刃50Bの蓄電池1側の主面55Bは、それぞれ正極側切断刃50Aの刃部53Aおよび主面55Aと同一の構成であるため、詳細な説明を省略する。
負極側切断刃50Bは、第一方向Fにおける負極側湾曲部26に対応した位置において、例えば不図示のアクチュエータにより第二方向Sに沿って移動可能となっている。負極側切断刃50Bの主面55Bは、切断された負極絶縁被覆25から露出する負極芯線23に対して面接触可能となっている。負極側切断刃50Bは、負極芯線23に対して当接することにより、電気特性測定部80の測定端子として機能する。
図3は、電気特性測定部80により構成される蓄電池1の電気特性測定回路図である。なお、図3では、電気特性測定部80の筐体を二点鎖線で図示している。
図3に示すように、電気特性測定部80は、蓄電池1の内部抵抗R(内部インピーダンス)を測定することにより蓄電池1の電気的特性を検査するものであって、正極導線11の正極芯線13および負極導線21の負極芯線23に対して、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bを介して直列接続される交流電源81および電流計82と、正極導線11の正極芯線13および負極導線21の負極芯線23に対して、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bを介して並列接続される電圧計83と、により構成されている。正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bは、それぞれ電気特性測定部80の計器である電流計82および電圧計83の測定端子として機能している。
電気特性測定部80の電流計82および電圧計83は、正極導線11および負極導線21に対して、それぞれ正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bにより、いわゆる2端子法と呼ばれる測定接続方法により電気的に接続されている。
(導線加工検査工程)
続いて、上述のように構成された導線加工検査装置30を用いて、蓄電池1の導線3を加工するとともに、蓄電池1の電気的特性を検査する導線加工検査工程S10(請求項における「導線加工検査方法」に相当。)について説明する。なお、以下の導線加工検査工程S10の説明における各符号については、図1から図3を参照されたい。
図4は、第一実施形態に係る導線加工検査工程S10のフローチャートである。
図4に示すように、導線加工検査工程S10は、導線セット工程S11と、切断検査工程S13と、を有している。以下に、各工程の詳細について説明する。
第一実施形態の導線加工検査工程S10では、まず、導線セット工程S11を行う。図2に示すように、導線セット工程S11では、蓄電池1から延出された正極導線11および負極導線21をそれぞれ基端11a,21a側に向かって折り返し、正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bに、それぞれ正極導線11および負極導線21をセットする。このとき、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが正極導線11とは反対側に配置されるように、正極導線11および負極導線21をセットする。これにより、正極導線11には正極側湾曲部16が形成され、負極導線21には負極側湾曲部26が形成される。
図5は、切断検査工程S13の説明図である。
次いで、切断検査工程S13を行う。図5に示すように、切断検査工程S13では、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bを第二方向Sに沿って移動させ、正極側切断刃50Aにより正極導線11の正極絶縁被覆15を切断し、負極側切断刃50Bにより負極導線21の負極絶縁被覆25を切断したあと、蓄電池1の電気的特性を検査する。
このとき、切断検査工程S13では、正極側切断刃50Aにより正極導線11の正極側湾曲部16の外側から正極導線11の正極絶縁被覆15を切断するとともに、露出した正極導線11の正極芯線13に正極側切断刃50Aの主面55Aを当接させる。
また、負極側切断刃50Bについても、正極側切断刃50Aと同様に動作する。すなわち、負極側切断刃50Bにより負極導線21の負極側湾曲部26の外側から負極導線21の負極絶縁被覆25を切断するとともに、露出した負極導線21の負極芯線23に負極側切断刃50Bの主面55Bを当接させる。
これにより、図3に示すように、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bは、それぞれ電気特性測定部80の測定端子として機能するとともに、いわゆる2端子法により蓄電池1の電気的特性を検査することができる。以上で、切断検査工程S13が終了し、導線加工検査工程S10の全工程が終了する。なお、導線加工検査工程S10では、正極側切断刃50Aによる正極絶縁被覆15の切断および負極側切断刃50Bによる負極絶縁被覆25の切断は、同時に行ってもよいし、順次行ってもよい。
図6は、導線加工検査工程S10が終了した後の蓄電池1の説明図である。
ここで、導線セット工程S11において、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とは、
L1>L2・・(1)
の関係を満たしている。
したがって、図6に示すように、切断検査工程S13の終了後、正極導線11と負極導線21とが延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aおよび負極芯線23の露出部分23aは、それぞれ第一方向Fにおいて異なる位置に形成される。
また、正極導線11と負極導線21とがそれぞれ第一方向Fに沿って延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aが負極導線21とは反対側に位置し、負極芯線23の露出部分23aが正極導線11側に位置する。さらに、正極導線11と負極導線21とが第一方向Fに沿って延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aおよび負極芯線23の露出部分23aの面積は、正極導線11と負極導線21とが湾曲した状態よりも小さくなる。
第一実施形態によれば、正極導線11および負極導線21をそれぞれ湾曲部形成治具40にセットした後、各切断刃50A,50Bにより正極絶縁被覆15および負極絶縁被覆25を切断するとともに、蓄電池1の電気的特性を測定できる。このように、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を簡単に切断するとともに蓄電池1の電気的特性を測定できるので、従来技術のように保護チューブを着脱することなく、短絡を防止して電気的特性を測定できる。したがって、短絡を防止しつつ、電気部品の生産性を向上できる。
また、湾曲部形成治具40は、ピン部材41であるので、湾曲部形成治具40を低コストに形成できる。また、湾曲部形成治具40に対して正極導線11および負極導線21を簡単にセットできる。したがって、蓄電池1の生産性をさらに向上できる。
また、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を簡単に切断するとともに蓄電池1の電気的特性を測定できるので、短絡を防止しつつ、蓄電池1の生産性を向上できる。
また、蓄電池1から正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とは、異なっているので、蓄電池1から正極導線11における正極絶縁被覆15の切断位置までの距離と、蓄電池1から負極導線21における負極絶縁被覆25の切断位置までの距離とを異ならせることができる。したがって、正極絶縁被覆15および負極絶縁被覆25の切断後、正極導線11と負極導線21とが延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aと負極芯線23の露出部分23aとが互いに接するのを抑制できるので、短絡を防止しつつ、蓄電池1の生産性を向上できる。
また、切断検査工程S13では、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を切断するとともに、各切断刃50A,50Bの主面55A,55Bをそれぞれ正極芯線13および負極芯線23に当接させるので、接触抵抗を低減しつつ、短絡を防止して効率よく蓄電池1の電気的特性を検査できる。
また、導線セット工程S11では、正極導線11の先端11bが、負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが、正極導線11とは反対側に配置されるので、導線加工検査工程S10の終了後、正極導線11における正極芯線13の露出部分13aを負極導線21とは反対側に位置させ、負極導線21における負極芯線23の露出部分23aを、正極導線11側に位置させることができる。さらに、正極導線11と負極導線21とが第一方向Fに沿って延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aおよび負極芯線23の露出部分23aの面積は、正極導線11と負極導線21とが湾曲した状態よりも小さくなる。これにより、正極導線11における正極芯線13の露出部分13aと負極導線21における負極芯線23の露出部分23aとが接触するのを防止できるので、短絡を確実に防止できる。
(第一実施形態の各変形例)
続いて、第一実施形態の各変形例に係る導線加工検査装置30について説明する。
第一実施形態に係る導線加工検査装置30は、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とが異なっていた。これに対して、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とが同等であってもよい。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、第一実施形態の第一変形例に係る導線加工検査装置30の説明図である。なお、図7においては、切断検査工程S13が終了し、正極芯線13の露出部分13aおよび負極芯線23の露出部分23aが形成された状態を図示している。
図7に示すように、第一実施形態の第一変形例に係る導線加工検査装置30は、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とが同等となっている。
また、第一実施形態の第一変形例に係る導線加工検査装置30には、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが正極導線11側に配置されるように、正極導線11および負極導線21がセットされている。
第一実施形態の第一変形例では、正極導線11と負極導線21とがそれぞれ第一方向Fに沿って延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aが負極導線21とは反対側に位置し、負極芯線23の露出部分23aが正極導線11とは反対側に位置する。したがって、正極芯線13の露出部分13aと負極芯線23の露出部分23aとの接触が防止される。
図8は、第一実施形態の第二変形例に係る導線加工検査装置30の説明図である。なお、図8においても、図7と同様に切断検査工程S13が終了し、正極芯線13の露出部分13aおよび負極芯線23の露出部分23aが形成された状態を図示している。
図8に示すように、第一実施形態の第二変形例に係る導線加工検査装置30は、蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aまでの第一距離L1と、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bまでの第二距離L2とが同等となっている。
また、第一実施形態の第二変形例に係る導線加工検査装置30には、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが正極導線11とは反対側に配置されるように、正極導線11および負極導線21がセットされている。
第一実施形態の第二変形例では、正極導線11と負極導線21とがそれぞれ第一方向Fに沿って延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aが負極導線21とは反対側に位置し、負極芯線23の露出部分23aが正極導線11側に位置する。したがって、正極芯線13の露出部分13aと負極芯線23の露出部分23aとの接触が防止される。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る導線加工検査装置30について説明する。なお、以下の説明では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第一実施形態に係る導線加工検査装置30は、正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bが、それぞれ円柱状のピン部材41であって、蓄電池1がセットされる導線加工検査装置30の載置面31から垂直に立設されていた(図2参照)。これに対して、正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bは、第一実施形態に限定されない。
図9は、第二実施形態に係る湾曲部形成治具40の平面図である。
図9に示すように、第二実施形態に係る湾曲部形成治具40は、板状に形成されたベース部45と、ベース部45を覆う蓋部48と、ベース部45と蓋部48との間に設けられて蓋部48をベース部45に対して回動可能に支持するヒンジ部49と、により形成されている。
ベース部45は、第二方向Sにおける中間部分M(図9において二点鎖線で図示)を挟んで正極導線11側が正極側湾曲部形成治具40Aとなっており、第二方向Sにおける中間部分Mを挟んで負極導線21側が負極側湾曲部形成治具40Bとなっている。本実施形態において、正極側湾曲部形成治具40Aと負極側湾曲部形成治具40Bとは、一体形成されている。
蓄電池1の一方側端面2aから正極側湾曲部形成治具40Aの第一方向Fにおける端面までの距離を第一距離L1とし、蓄電池1の一方側端面2aから負極側湾曲部形成治具40Bの第一方向Fにおける端面までの距離を第二距離L2としたとき、第一距離L1と第二距離L2とは同等となっている。
正極側湾曲部形成治具40Aには、第一方向Fに沿う一対の溝46が第二方向Sに並んで形成されている。負極側湾曲部形成治具40Bには、第一方向Fに沿う一対の溝47が第二方向Sに並んで形成されている。
正極側湾曲部形成治具40Aの一対の溝46には、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置されるように、蓄電池1から延出された正極導線11を基端11a側に向かって折り返した状態で挿入されている。これにより、正極導線11には正極側湾曲部16が形成される。
また、負極側湾曲部形成治具40Bの一対の溝47には、負極導線21の先端21bが正極導線11とは反対側に配置されるように、蓄電池1から延出された負極導線21を基端21a側に向かって折り返した状態で挿入されている。これにより、負極導線21には負極側湾曲部26が形成される。
本実施形態では、第一距離L1と第二距離L2とが同等となっているので、正極側湾曲部16と負極側湾曲部26とは、第一方向Fにおいて、同等の位置に形成される。なお、湾曲部形成治具40は、第一距離L1と第二距離L2とが異なるように形成されていてもよい。
第二実施形態によれば、湾曲部形成治具40を低コストに形成できる。また、正極導線11を折り返したあと、正極側湾曲部形成治具40Aの一対の溝46に挿入し、負極導線21を折り返したあと、負極側湾曲部形成治具40Bの一対の溝47に挿入することにより、正極導線11の正極側湾曲部16および負極導線21の負極側湾曲部26を簡単に形成できる。したがって、蓄電池1の生産性をさらに向上できる。
(第三実施形態)
図10は、第三実施形態に係る導線加工検査工程S20のフローチャートである。
続いて、第三実施形態に係る導線加工検査工程S20について説明する。
第一実施形態に係る導線加工検査工程S10では、導線セット工程S11と切断検査工程S13とを有し、切断検査工程S13において正極絶縁被覆15および負極絶縁被覆25の切断と、電気特性測定部80による蓄電池1の電気的特性検査とが行われていた(図4参照)。
これに対して、図10に示すように、第三実施形態に係る導線加工検査工程S20では、絶縁被覆切断工程S21と、導線セット工程S23と、検査工程S25とを有している点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図11は、絶縁被覆切断工程S21の説明図である。
第三実施形態に係る導線加工検査工程S20では、まず、絶縁被覆切断工程S21を行う。絶縁被覆切断工程S21では、正極導線11の正極絶縁被覆15のうち、正極芯線13を挟んで負極導線21とは反対側の部分を切断するとともに、負極導線21の負極絶縁被覆25のうち、負極芯線23を挟んで正極導線11側の部分を切断する。
図12は、導線セット工程S23および検査工程S25の説明図である。
次いで、導線セット工程S23を行う。図12に示すように、導線セット工程S23では、蓄電池1から延出された正極導線11および負極導線21をそれぞれ基端11a,21a側に向かって折り返し、正極側湾曲部形成治具40Aおよび負極側湾曲部形成治具40Bに、それぞれ正極導線11および負極導線21をセットする。このとき、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが正極導線11とは反対側に配置されるように、正極導線11および負極導線21をセットする。このとき、正極導線11には正極側湾曲部16が形成され、負極導線21には負極側湾曲部26が形成されるとともに、正極絶縁被覆15および負極絶縁被覆25の切断部分がそれぞれ拡開されて、正極芯線13および負極芯線23が露出する。
次いで、検査工程S25を行う。検査工程S25では、正極芯線13の露出部分13aに対して正極側切断刃50Aの主面55Aを当接させるとともに、負極芯線23の露出部分23aに対して負極側切断刃50Bの主面55Bを当接させ、蓄電池1の電気的特性を2端子法により検査する(図3参照)。以上で、第三実施形態に係る導線加工検査工程S20が終了する。
第三実施形態によれば、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を切断した後、導線セット工程S23において正極導線11および負極導線21を湾曲させることにより正極芯線13および負極芯線23を露出させることができる。また、検査工程S25により各切断刃50A,50Bの主面55A,55Bをそれぞれ正極芯線13および負極芯線23に当接させて、蓄電池1の電気的特性を測定できる。したがって、短絡を防止しつつ、蓄電池1の生産性を向上できる。また、正極芯線13および負極芯線23の露出面積を確保しつつ、各切断刃50A,50Bの主面55A,55Bを正極芯線13および負極芯線23に当接させることができるので、接触抵抗を低減しつつ、安定して蓄電池1の電気的特性を検査できる。また、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を切断した後、正極導線11と負極導線21とが延びた状態において、正極芯線13の露出部分13aと負極芯線23の露出部分23aとが互いに接するのを抑制できるので、短絡を防止しつつ、蓄電池1の生産性を向上できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
導線加工検査装置30の適用は、蓄電池1に限定されることはない。したがって、例えばサーミスタ等の絶縁被覆を有する導線を備えた他の電子部品に適用することも可能である。
また、導線加工検査装置30の湾曲部形成治具40や切断刃50等の形状は、各実施形態に限定されない。また、各実施形態では、電気特性測定部80の接続方法としていわゆる2端子法を例に説明をしたが、電気特性測定部80の接続方法は2端子法に限定されない。
したがって、例えば、電気特性測定部80の接続方法として、正極芯線13の露出部分13aに対して正極側切断刃50Aの主面55Aを二点に分けて当接させるとともに、負極芯線23の露出部分23aに対して負極側切断刃50Bの主面55Bを二点に分けて当接させる、いわゆる4端子法であってもよい。なお、4端子法は、より高精度に蓄電池1の電気的特性を測定できる点で好適である。
また、各実施形態および各変形例を組み合わせた実施形態としてもよい。したがって、例えば、第一実施形態と第一実施形態の第一変形例とを組み合わせ、第一距離L1と第二距離L2とが異なるとともに、正極導線11の先端11bが負極導線21側に配置され、負極導線21の先端21bが正極導線11側に配置されるように、正極導線11および負極導線21が導線加工検査装置30にセットされていてもよい。
また、第一実施形態における切断検査工程S13では、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bを第二方向Sに沿って移動させ、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を切断していたが、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bの移動方向は、第一実施形態に限定されない。したがって、正極側切断刃50Aおよび負極側切断刃50Bを第一方向Fおよび第二方向Sと直交する方向に沿って移動させ、正極導線11の正極絶縁被覆15および負極導線21の負極絶縁被覆25を切断してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1・・・蓄電池(電気部品) 3・・・導線 11・・・正極導線(導線) 11a・・・基端 11b・・・先端 13・・・正極芯線(芯線) 15・・・正極絶縁被覆(絶縁被覆) 16・・・正極側湾曲部(湾曲部) 21・・・負極導線(導線) 21a…基端 21b・・・先端 23・・・負極芯線(芯線) 25・・・負極絶縁被覆(絶縁被覆) 26・・・負極側湾曲部(湾曲部) 30・・・導線加工検査装置 40・・・湾曲部形成治具 40A・・・正極側湾曲部形成治具(湾曲部形成治具) 40B・・・負極側湾曲部形成治具(湾曲部形成治具) 41・・・ピン部材 46,47・・・溝 50・・・切断刃 50A・・・正極側切断刃(切断刃) 50B・・・負極側切断刃(切断刃) 55A,55B・・・主面 S11,S23・・・導線セット工程 S13・・・切断検査工程 S21・・・切断工程 S25・・・検査工程

Claims (10)

  1. 電気部品の一方側端面から前記一方側端面の法線方向に延出された導線を前記導線の基端側に向かって折り返して前記導線に湾曲部を形成することができる湾曲部形成治具と、
    前記導線の絶縁被覆を切断可能な刃部及び前記導線の前記湾曲部において芯線と面接触で当接可能な主面を有し、当該主面を電圧計の測定端子および電流計の測定端子として機能させる切断刃と、を備えたことを特徴とする導線加工検査装置。
  2. 請求項1に記載の導線加工検査装置であって、
    前記湾曲部形成治具は、ピン部材であることを特徴とする導線加工検査装置。
  3. 請求項1に記載の導線加工検査装置であって、
    前記湾曲部形成治具は、複数の溝を有することを特徴とする導線加工検査装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の導線加工検査装置であって、
    前記電気部品は、正極と負極とを備えた蓄電池であり、
    前記導線は、前記正極から延出された正極導線と、前記正極導線と並ぶように前記負極から延出された負極導線と、を含み、
    前記切断刃は、正極側切断刃と、負極側切断刃とを含み、
    前記湾曲部形成治具は、正極側湾曲部形成治具と、負極側湾曲部形成治具とを含むことを特徴とする導線加工検査装置。
  5. 請求項4に記載の導線加工検査装置であって、
    前記蓄電池から前記正極側湾曲部形成治具までの距離と、前記負極側湾曲部形成治具までの距離とは、異なっていることを特徴とする導線加工検査装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の導線加工検査装置を用いた導線加工検査方法であって、
    前記切断刃により、前記導線の前記絶縁被覆のうち前記芯線を挟んで一方側の部分を切断する絶縁被覆切断工程と、
    前記芯線を挟んで他方側に前記導線を湾曲させて前記基端側に向かって前記導線を折り返し、前記湾曲部形成治具に前記導線をセットする導線セット工程と、
    露出した前記芯線に前記切断刃の主面を当接させて前記電気部品の電気的特性を検査する検査工程と、
    を有することを特徴とする導線加工検査方法。
  7. 請求項1から3のいずれか1項に記載の導線加工検査装置を用いた導線加工検査方法であって、
    前記電気部品から延出された前記導線を前記基端側に向かって折り返し、前記湾曲部形成治具に前記導線をセットする導線セット工程と、
    前記切断刃により前記絶縁被覆を切断するとともに、前記電気部品の電気的特性を検査する切断検査工程と、
    を有し、
    前記切断検査工程では、前記切断刃により前記湾曲部の外側から前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記芯線に前記切断刃の主面を当接させ、前記電気部品の電気的特性を検査することを特徴とする導線加工検査方法。
  8. 請求項4または5に記載の導線加工検査装置を用いた導線加工検査方法であって、
    前記蓄電池から延出された前記正極導線および前記負極導線を前記基端側に向かって折り返し、前記正極側湾曲部形成治具および前記負極側湾曲部形成治具に、それぞれ前記正極導線および前記負極導線をセットする導線セット工程と、
    前記正極側切断刃により前記正極導線の前記絶縁被覆を切断し、前記負極側切断刃により前記負極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、前記蓄電池の電気的特性を検査する切断検査工程と、
    を有し、
    前記切断検査工程では、前記正極側切断刃により前記正極導線の前記湾曲部の外側から前記正極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記正極導線の前記芯線に前記正極側切断刃の主面を当接させ、前記負極側切断刃により前記負極導線の前記湾曲部の外側から前記負極導線の前記絶縁被覆を切断するとともに、露出した前記負極導線の前記芯線に前記負極側切断刃の主面を当接させることにより、前記蓄電池の電気的特性を検査することを特徴とする導線加工検査方法。
  9. 請求項8に記載の導線加工検査方法であって、
    前記導線セット工程では、前記正極導線の先端および前記負極導線の先端がそれぞれ前記負極導線と前記正極導線との間に配置されることを特徴とする導線加工検査方法。
  10. 請求項8に記載の導線加工検査方法であって、
    前記導線セット工程では、前記正極導線および前記負極導線のうちいずれか一方の導線の先端が、前記正極導線および前記負極導線のうちいずれか他方の導線側に配置され、前記他方の導線の先端が、前記一方の導線とは反対側に配置されることを特徴とする導線加工検査方法。
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