JP6410205B2 - 制御システム - Google Patents

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本発明は、制御システムに関する。
従来より内燃機関の排気管には例えばA/Fセンサ(空燃比センサ)やNOxセンサのように排ガス中の特定成分濃度を検出するセンサが配置される場合が多い。A/Fセンサの場合、精度よく空燃比やO2濃度を検出するためにはセンサ素子部分を適切な温度(活性温度)に維持する必要がある。その温度制御は例えばセンサに備えられたヒータへの供給電力の制御により行われる。
そのようなセンサのヒータ制御の一手法が例えば下記特許文献1で提案されている。同文献では、センサ素子温度の上昇率に応じてセンサのヒータ通電量を制御するガス成分濃度測定装置が開示されている。
特許第3845998号公報
一般に個々のA/Fセンサのヒータには機差や使用年数の差などに起因する劣化程度の差などがあると考えられる。これらの差異を考慮しないでヒータ制御を行う場合、センサ素子温度にばらつきが生じ、それがひいてはA/F検出値のばらつき、エミッションのばらつきを生じさせる可能性がある。
したがって例えば上記特許文献1等でのヒータ制御にこの点を考慮した改善を付加すれば、A/Fセンサのさらなる精度向上が期待できる。なお、このような課題はA/Fセンサには限定されず、適切な温度維持、追従が望まれるあらゆるセンサに共通の課題である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、機差や劣化程度の差などの存在下でも検出手段を適切な温度に維持、追従させることが可能な制御システムを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明に係る制御システムは、第1期間において、被測定ガスの特定濃度成分を検出する検出手段の所定部位の温度を活性温度にするために加熱する加熱部に対し、前記所定部位の温度を活性温度に近づけるために算出された電力量を供給する第1制御手段と、前記第1期間外の第2期間において、所定の電力量を前記加熱部に供給する第2制御手段と、前記第2制御手段によって供給された所定の電力量による前記所定部位の温度変化に応じて、前記第1制御手段における制御ルーチン内のパラメータを調節する調節手段と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、第2期間には第1期間中の加熱部に対する制御を中断して所定電力量による温度変化を見て、それに応じて第1期間中の制御ルーチンのパラメータを調節する。これにより、機差や劣化程度の差などの存在下でも検出手段を適切な温度に維持、追従させることが可能となる。
また前記検出手段は内燃機関の排気通路に配置され、前記第2期間は前記内燃機関への燃料噴射をカットしている期間に含まれるとしてもよい。この発明によれば、内燃機関への燃料噴射をカットしている期間は排気中の被測定ガスの特定濃度成分を検出する必要性が相対的に低い期間であることを有効に利用して、その期間に加熱部に対する通常の制御を中断して、加熱部の特性を調べることができる。
また前記調節手段は、前記第2制御手段によって供給された電力量による前記所定部位の温度変化の程度が大きいほど、前記第1制御手段による制御で生じる前記所定部位の温度変化の程度が小さくなるように前記パラメータを調節する第1調節手段を備えたとしてもよい。この発明によれば、例えば加熱部の加熱能力が高く所定部位が温度変化しやすいほど、第1期間の制御で温度変化が小さくなるようにパラメータを調節するので、機差や劣化程度の差などの存在下でも検出手段を適切な温度に維持、追従させることが可能となる。
また前記2期間内に前記加熱部に供給する電力量をゼロにする第3期間が含まれるとしてもよい。この発明によれば、第2期間中に一旦加熱部の温度を下げてから所定電力量での温度変化を見るので、精度よく加熱部の特性が調べられる。
また前記調節手段は、前記第3期間終了後に第2制御手段によって供給された所定の電力量による前記所定部位の温度上昇の程度が大きいほど、前記第1制御手段による制御で生じる前記所定部位の温度上昇の程度が小さくなるように前記パラメータを調節する第2調節手段を備えたとしてもよい。この発明によれば、一旦温度を下げた後に所定部位が温度上昇しやすいような加熱部の特性であるほど、第1期間の制御での温度上昇が小さくなるようにパラメータを調節するので、機差や劣化程度の差などの存在下でも検出手段を適切な温度に維持、追従させることが可能となる。
本発明の制御システムの一実施形態における構成図。 センサ素子部の例を示す断面図。 本実施形態での処理の例を示すフローチャート。 本実施形態における制御システムの構成例を示す図。 本実施形態におけるエンジン始動後の推移例を示す図。 PID出力とヒータ電圧デューティ比の変動部分の関係の例を示す図。 PID制御部におけるゲインの補正例を示す図。 本発明の処理による各種量の時間的推移の例を示す図。 空燃比の算出手法の例を示す図。 ヒータ電圧、電流の増分の例を示す図。 センサ素子抵抗とセンサ素子温度の関係の例を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明の一実施形態に係る制御システム1(システム)の装置構成の概略図である。システム1は主に、吸気管20から空気を供給されたエンジン2(内燃機関、例えばディーゼルエンジン)の排気管21に備えられてA/F値(空燃比)を検出するA/Fセンサ3および算出部4、そしてこれらを制御するECU5を備える。システム1は車両(例えば自動車車両)に装備すればよい。
A/Fセンサ3のセンサ素子部3’のより詳細な内部構造の例を示す模式的な断面図が図2に示されている。センサ素子部3’は保護層30によって囲まれた内部空間に、ガス遮断層31、ガス透過層32、固体電解質層33、ダクト34、大気室35、ヒータ36、電極37、38を、図2に示すように積層して備える。
ガス遮断層31およびガス透過層32はともにアルミナ、スピネル、ジルコニア等のセラミックからシート状に形成されている。気孔などの違いにより、ガス遮断層31では排ガスの透過が抑制され、ガス透過層32には排ガスが導入される。固体電解質層33は例えば部分安定化ジルコニア等からなるシートであり、その2つの主表面上に電極37、38が形成されている。
電極37、38には算出部4から延びるリード線が接続されて電圧が印加される。固体電解質層33の図示右側の領域にはダクト34が配置され、ダクト34と固体電解質層33との間の隙間が大気室35とされている。大気室35には図示しない空気を誘導する通路を通じてセンサ外部の空気が誘導される。ヒータ36はダクト34に隣接して配置されて、算出部4からのリード線を通じてヒータ電圧VHが印加されて加熱する。
算出部4は、センサ4への電力(電圧)供給を制御するとともに、それによる電流値から空燃比などを算出し(後述)、それらの情報をECU5へ送る。算出部4は通常のコンピュータと同様に、各種演算等の情報処理のためのCPUや、そのCPUの作業領域としての揮発性の記憶部であるRAMなどを備えて、算出処理やECU5との間の情報送受信処理を行う。メモリ40は不揮発性の記憶部であり、算出部4での情報処理で必要となる各種データやプログラムを記憶する。
ECU5は、通常のコンピュータと同様の構成、すなわち各種演算等の情報処理のためのCPUや、そのCPUの作業領域としての揮発性の記憶部であるRAMなどを備えて、システム1の制御(例えばエンジン2での燃料噴射量の指令、算出部4からの情報の取得など)全般を司る。メモリ50は不揮発性の記憶部であり、ECU5での情報処理で必要となる各種データやプログラムを記憶する。
上記のとおり、固体電解質層33を挟んで、電極37の側を排ガスが通過し、電極37の側には空気が誘導される。この状態でセンサ3および算出部4は、排ガスのA/F値を図9に示された特性によって検出(算出)する。図9において横軸、縦軸はそれぞれ電極37、38間に印加された電圧Vと、それにより両電極37、38間に流れる電流Iである。図示のとおり、電圧Vを増加させていくとある電圧領域で電流Iがほぼ一定となる。
この一定の電流値Ip(限界電流値)は、排ガスのA/F値が大きくなるほど大きくなる性質がある。この性質を用いることにより、限界電流値Ipによって排ガスのA/F値が算出できる。図9ではA/F値が整数値の場合のみが示されているが、A/F値が非整数値の場合も含めて限界電流値IpとA/F値との関係(関数関係)をマップのかたちで例えばメモリ40にあらかじめ記憶しておけばよい。そして算出部4から電圧Vを印加して限界電流値Ipを求めて、Ipの値とマップからA/F値を求めればよい。
またセンサ3および算出部4はセンサ素子部3’の温度(素子温度)も、図10、図11等により検出(算出)する。図10に示すように、例えば上記のとおりA/F値を求めるために電極37、38間に電圧Vを印加している期間中(それ以外の期間中でもよい)に、電圧値を相対的に短い期間、相対的に小さい値ΔVだけ増加(あるいは減少)させる。これにより電極37、38間の電流値Iも相対的に短い期間、相対的に小さい値ΔIだけ増加(あるいは減少)することとなる。
こうして求められたΔVとΔIとの比、つまりΔV/ΔIがセンサ素子部3’(例えば固体電解質層33)の電気抵抗Z(素子抵抗)である。素子抵抗Zと素子温度Tの間には図11に示されるような主に単調減少の傾向の関係が存在する。図11の関係を予めマップのかたちでメモリ40に記憶しておいて、上記のように算出部4が求めた素子抵抗Zとマップから素子温度Tを求めればよい。
素子温度Tの制御は例えば図4(におけるPID制御部41、変換部42、センサ素子(固体電解質層33)やヒータ36からなるループ部分)に示されるように行われる。すなわち、算出部4は上記のように素子温度Tを求めたら、それと目標素子温度T0(活性温度と同じとすればよい)との間で差分値を算出する。そして、その差分値をPID制御部41に入力し、PID制御部41の出力v(PID出力)をさらに変換部42に入力する。
PID制御部41は図示のとおりゲインKPを有する比例項、ゲインKDを有する微分項、ゲインKIを有する積分項の和からなる。変換部42はPID出力vを0%以上100%以下のVHのデューティ比(Duty Cycle、オンオフ制御において全期間中のオン制御期間長の比率)に変換する。こうして決定されたデューティ比をヒータ電圧VHのデューティ比の変動部分とする。そして図4に示すようにこの変動部分を、予め定めておいたヒータ電圧VHのデューティ比の固定部分(固定デューティ比)に加算して、その結果の数値をデューティ比とするヒータ電圧VHがヒータ36に印加される。
なお以上のような素子温度Tのフィードバック制御はエンジン始動後を除く期間に行うとしてよい。そしてエンジン始動後の期間は上記のようなフィードバック制御を行わずに、ヒータ電圧のデューティ比を予め定めておいた所定のデューティ比にするフィードフォワード制御(オープン制御)を行ってもよい。その例が図5に示されている。
図5の例では、時刻t0でのエンジン2の始動後にオープン制御を開始している。このオープン制御では、ヒータ電圧VHのデューティ比をD01、D02、D03、100%とするモードをそれぞれヒータ通電モード0、1、2、3とし、適切なタイミング(図5では時刻t1、t2、t3)でモード0からモード3へ順に切り替える。切り換えるタイミングは、例えば図示しない排ガス温度センサによって排ガス温度を検出し、その推移を見ながら、迅速に昇温するように、かつセンサ3の被水割れ(排気管21内の凝縮水がセンサ3に付着した状態で低温から急速に昇温するとセンサ3が破損する現象)を回避するように、算出部4で切り換えればよい。
時刻t3後に素子温度Tが十分目標素子温度T0に近くなったら(図5では時刻t4)、算出部4は、上記のような素子温度Tのフィードバック制御(ヒータ通電モード4)に切り替える。これにより時刻t5以降では、フィードバック制御の効果によって素子温度Tが目標素子温度の近くに(活性温度以上に)維持されている。なお図5では素子抵抗(インピーダンス)の推移が示されているが、上記のとおりこれは素子温度Tの推移に書き直せる。図5に示された処理は図4においては切替部44を下方の端子に接続して所定デューティ比を上記のようにD01、D02、D03、100%と切り替えることに対応する。図4のうちで上記以外の部分は本発明の主要部であり後述する。
上記の構成のもとでシステム1は本発明に係る処理を実行する。その処理手順の例が図3に示されている。図3の処理手順は上述の図4のブロック線図と組み合わせて予めプログラム化しておいて、例えばメモリ40(あるいはメモリ50)に記憶しておいて、算出部4(あるいはECU5)が自動的に呼び出して実行すればよい。以下では算出部4が実行する場合を説明する。なお図3の各処理手順や図4の各ブロックは部分的に個別のハードウェアで構成してもよい。図3(および図4)の処理手順は例えば所定の周期で周期的に実行すればよい。
図3の処理手順ではまずS10で算出部4はシステム1が装備された車両が減速中であるか否かを判定する。減速中であるか否かの情報は例えば図示しない速度センサから車内通信を通じて取得した車速情報から判断すればよい。減速中である場合(S10:Yes)はS20に進み、減速中でない場合(S10:No)は図3の処理を終了する。
S10が否定判断(No)の場合、算出部4は図4において切替部44を変換部42の側に接続すればよい。これにより、上述のようにPID制御部41、変換部42によって素子温度Tを活性温度T0に維持、追従させるフィードバック制御が行われる。下記ではこのようなフィードバック制御によるヒータ3への通電を通常通電と呼称する場合がある。
S20に進んだら算出部4は、センサ4に対するヒータ電圧VH(のディーティ比)をゼロにする。この処理は図4においては切替部44を下側に接続してVHのデューティ比にゼロが入力されることに対応する。これにより通常のPID制御部41、変換部42によるフィードバック制御は中断されて、ヒータ電圧VHがゼロとなる。
次にS30で算出部4は車両の減速が継続中であるか否かを判定する。減速が継続中である場合(S30:Yes)はS40に進み、減速が終了している場合(S30:No)はS50に進む。S50に進んだ場合はヒータ36へ通電を通常通電(上述)にする。これにより減速(エンジン2への燃料噴射カット)が終了したらただちに通常通電に戻ることができる。
S40に進んだら算出部4は、S20で開始したヒータ36への通電オフ期間が所定期間以上となったか否かを判定する。所定期間以上となった場合(S40:Yes)はS60に進み、まだ所定期間に達していない場合(S40:No)はS30に戻って上記手順を繰り返す。
S60に進んだら算出部4はヒータ36へ印加する電圧VHのデューティ比をゼロから所定デューティ比(D1)へ変更する。この処理は図4においては切替部44はそのまま下方の端子に接続して、ヒータ電圧VHのデューティ比をD1に変更することに対応する。
続いてS70で算出部4はS60で開始した所定デューティ比D1でのヒータ36の通電期間が所定時間以上となったか否かを判定する。所定時間以上となった場合(S70:Yes)はS80に進み、まだ所定時間に達していない場合(S70:No)はS30に戻って上記手順を繰り返す。
S80に進んだら算出部4はその時点での素子温度T1を算出する。算出方法は上記のようにすればよい。そしてS90で算出部4は、S80で求めた素子温度T1を、ヒータ36が平均特性(中央特性)を有する場合に上記のようにヒータ電圧がゼロとD1のデューティ比を経た後での素子温度(素子温度中央値)と比較する。ここで平均特性(中央特性)とは、機差ばらつきに関する平均的な特性(中央特性)や経年劣化がない新品の場合の特性などを指すとすればよい。素子温度中央値は予め求めておいて例えばメモリ40(やメモリ50)に記憶しておけばよい。
S100で算出部4はS90での比較結果に基づいて素子温度Tのフィードバック制御におけるゲインやデューティ比を例えば以下のように補正する。この処理は、図4や図5の例ではゲインKP、KD、KIやSの入出力関係、所定デューティ比D0i(i=1、2、3)を調節部43によって調節(補正)することに対応する。
S90における比較で素子温度T1が素子温度中央値よりも高い場合、それは機差や劣化程度などの影響でヒータ36が平均的なヒータよりも加熱しやすい特性であることを意味する。したがって図6に示すように、素子温度T1が高いほどVHのデューティ比が小さくなるようにSの入出力関係を補正すればよい。同様に図7に示すように、素子温度T1が高いほどKP、KD、KIやD0i(i=1、2、3)をより小さい値に補正すればよい。
逆にS90における比較で素子温度T1が素子温度中央値よりも低い場合、それは機差や劣化程度などの影響でヒータ36が平均的なヒータよりも加熱しにくい特性であることを意味する。したがって図6に示すように、素子温度T1が低いほどVHのデューティ比が大きくなるようにSの入出力関係を補正すればよい。同様に図7に示すように、素子温度T1が低いほどKP、KD、KIやD0i(i=1、2、3)をより大きい値に補正すればよい。
以上が図3の処理手順である。この処理を行った場合のシステム1の時間的推移の例が図8に示されている。この推移例では、車両の減速により時刻t6からt9の期間でエンジン2での燃料噴射がカットされている。そしてS40が肯定判断(Yes)となる時点が時刻t7となっており、時刻t6からt7までヒータ36への通電がオフとなっている。
また時刻t8がS70が肯定判断となる時点であり、時刻t7からt8までヒータ電圧VHが所定デューティ比D1となっている。S80では時刻t8での素子温度T1が検出される。そのT1がS90で素子温度中央値と比較される。
図3の処理を実行することにより、減速中の燃料噴射カット期間が有効に利用されてヒータ36の特性が調べられ、その結果に基づいてただちに素子温度のフィードバック制御ルーチンが補正される。例えば図8で波形C2が中央特性のヒータの場合の応答波形ならば、波形C2における時刻t8での値が素子温度中央値である。
したがって、実際に得られた波形が例えばC1の場合は、時刻t8における素子温度T1が中央値よりも高いので上記S100ではフィードバックゲインやデューティ比をより小さい数値に補正する。また実際に得られた波形が例えばC3の場合は、時刻t8における素子温度T1が中央値よりも低いので上記S100ではフィードバックゲインやデューティ比をより大きい数値に補正する。
こうした処理により、機差や劣化程度のばらつきが存在しても、A/Fセンサ3が適切に活性温度に維持、追従して、精度のよい空燃比が常に検出できる。その際、ヒータ特性を調べる処理がエンジンへの燃料噴射カット中に行われるので、A/F値の検出の必要性が相対的に低い期間を有効に利用してヒータ特性を調べることができる。
なお上記例では時刻t6からt7までのヒータ電圧をオフとしたが、本発明はそれ以外の実施形態もあり得る。例えば図8に示したD2のように時刻t6からt8までヒータ電圧VHのデューティ比をゼロでない数値にしてもよい。この場合、素子温度が図8の波形C4に示すように時刻t6以降下がり続ける場合が考えられるが、こうした場合における時刻t8での素子温度T1を、素子温度中央値(ヒータ特性が中央特性の場合の時刻t8での素子温度)と比較して、上記と同様に素子温度T1が素子温度中央値よりも高い(低い)ほど、フィードバックのゲインやヒータ電圧のデューティ比をより小さい(大きい)数値に補正すればよい。
上記実施例は特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更してよい。例えば図6は一例に過ぎず、SにおけるPID出力vとヒータ電圧VHのデューティ比との関係は例えば単調増加(非減少)関数の範囲内で適切に定めればよい。また図6や図7における素子温度T1とVHデューティ比やKP、KD、KI、D0i(i=1、2、3)との関係も、T6が高いほどVHデューティ比やKP、KD、KI、D0i(i=1、2、3)を減少させるとの範囲内で適切に定めればよい。また図5におけるエンジン始動後のデューティ比の推移も一例であり、適切な推移を予め定めておけばよい。上記実施例はA/Fセンサに関する例だが、本発明はこれに限定されず、例えばNOxセンサ等でもよい。
1 制御システム
3 A/Fセンサ(検出手段)
3’ センサ素子部(所定部位)
36 ヒータ(加熱部)

Claims (4)

  1. 第1期間において、被測定ガスの特定濃度成分を検出する検出手段の所定部位の温度を活性温度にするために加熱する加熱部に対し、前記所定部位の温度を活性温度に近づけるために算出された電力量を供給する第1制御手段と、
    前記第1期間外の第2期間において、所定の電力量を前記加熱部に供給する第2制御手段と、
    前記第2制御手段によって供給された所定の電力量による前記所定部位の温度変化に応じて、前記第1制御手段における制御ルーチン内のパラメータを調節する調節手段と、
    を備え
    前記第2期間内に前記加熱部に供給する電力量をゼロにする第3期間が含まれることを特徴とする制御システム。
  2. 前記検出手段は内燃機関の排気通路に配置され、
    前記第2期間は前記内燃機関への燃料噴射をカットしている期間に含まれる請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記調節手段は、前記第2制御手段によって供給された電力量による前記所定部位の温度変化の程度が大きいほど、前記第1制御手段による制御で生じる前記所定部位の温度変化の程度が小さくなるように前記パラメータを調節する第1調節手段を備えた請求項1又は2に記載の制御システム。
  4. 前記調節手段は、前記第3期間終了後に第2制御手段によって供給された所定の電力量による前記所定部位の温度上昇の程度が大きいほど、前記第1制御手段による制御で生じる前記所定部位の温度上昇の程度が小さくなるように前記パラメータを調節する第2調節手段を備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御システム。
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