JP6409837B2 - 回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法 - Google Patents

回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法 Download PDF

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Description

本開示に係る回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法は、ロータシャフトとロータコアとの固定にナットを用いる回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法に関する。
回転電機ロータは、ロータシャフトとロータコアとを組み付けて形成される。ロータシャフトとロータコアとの間にスキマがあると、ロータコアがロータシャフトに対しがたつくので、ナット締結やくさび押込み等が行われる。
特許文献1には、電気自動車の走行用モータにおいて、ロータコアを固定するナットの緩み抑制構造として、ロータコアの電磁鋼板の一部をナット側に突出するように折り曲げて爪部とし、ナットに傾斜面を設けて爪部と係合させることが開示されている。
特許文献2の回転電機では、回転軸とロータコアとの間に、断面がテーパ状のリング状くさびを同軸に挿着し、ロックナットで締付け固着させる構成が開示されている。
ロータシャフトとロータコアとの間のスキマをなくす組付方法の1つは、温度の高い状態でロータシャフトとロータコアとの間にスキマを作り、温度を下げてそのスキマをなくす温間組付である。温間組付には、温間状態にするための加熱装置が必要となり、また、はめ合いの寸法管理も必要である。特許文献3には、はめ合いをスキマ嵌めとし、常温下でロータシャフトをロータコアに挿入し、溶接によってロータシャフトとロータコアを接合する技術が開示されている。
特開2015−122873号公報 実開昭63−77442号公報 特開2004−129500号公報
温間組付は加熱装置等が必要で、処理時間もかかる。常温下でロータシャフトとロータコアとを組み付けるためにくさびを用いるとロータコアに損傷等を与える恐れがある。単なるナット締結では、ロータが回転したときの遠心力等でナット緩みが生じ得る。そこで、常温下でロータシャフトとロータコアとの組付を可能にする回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法が要望される。
本開示に係る回転電機ロータは、シャフト通し穴を有するロータコアと、軸方向の一方側におねじ部を有し他方側にコア受止部を有するロータシャフトと、径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造で、ロータコアと接する面の反対側の面に外周に向かってロータコアと反対側に延びるワッシャテーパ面、及び、ワッシャテーパ面とは反対側の端面から軸方向に延びてロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの外周面との間の隙間空間に配置されシャフト通し穴の内周面を押し付けた状態でロータコアに固定された円環状突起部を有するワッシャと、ロータシャフトのおねじ部に噛み合って固定されためねじ部を有し、ワッシャテーパ面と向かい合った端面が内周に向かってワッシャ側に延びるナットテーパ面であるナットと、を備える。
上記構成によれば、径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造を有するワッシャと、ワッシャテーパ面に向かい合うナットテーパ面を有するナットとが用いられる。ワッシャの円環状突起部は、ロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの外周面との間の隙間空間に配置されシャフト通し穴の内周面を押し付けた状態でロータコアに固定される。ナットはねじ締結によってロータシャフトに固定される。これにより、ロータシャフトとロータコアとの組付が可能となる。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、ロータコアの内径はロータシャフトの外径よりも大きい。上記構成によれば、加熱装置等が必要で処理時間もかかる温間組付を用いることなく、常温下でロータシャフトをロータコアに挿入することが可能となる。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、ワッシャの円環構造は、周方向の一部が内周端から外周端まで切り欠かれた割り構造である。上記構成によれば、ワッシャの円環構造は割り構造の切欠を有するので、径方向に縮め力を与えてワッシャの円環状突起部を弾性変形させロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの軸部の外周面との間の隙間空間に配置することが容易となる。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、ワッシャの円環構造は、周方向の一部が径方向に部分的に切り欠かれていて周方向に繋がっている部分切欠構造である。上記構成の部分切欠構造は割り構造に比較して径方向の弾性変形に関する剛性が高い。したがって、ワッシャの円環状突起部がシャフト通し穴の内周面を押し付ける力、すなわちワッシャとロータコアとを固定する力を、割り構造に比較して大きくできる。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、円環状突起部は、径方向の厚さが軸方向に沿って一様である。上記構成によれば、円環状突起部はくさび型ではないので、ロータコアに損傷等を与える恐れがない。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、ロータコアは、ワッシャの円環状突起部における切欠に対応し、シャフト通し穴の内周面から内径側に突出する回り止め部を有する。上記構成によれば、ナットをロータシャフトに対して締結する際に、ワッシャがナットと一緒に供回りすることが防止される。
本開示に係る回転電機ロータにおいて、ワッシャは、ロータシャフトが回転動作したときにロータコアに発生する遠心力の仕様に応じ、遠心力が大きいほどナット側に延びる幅を小さくするように設定される。上記構成によれば、ロータコアに発生する遠心力の仕様に応じてワッシャテーパ面及びナットテーパ面の設定ができるので、遠心力によってナットが緩むことを抑制できる。
本開示に係る回転電機ロータの製造方法は、軸方向の一方側におねじ部を有し他方側にコア受止部を有するロータシャフトを軸方向の一方側からロータコアのシャフト通し穴に挿入してロータコアの他方側をコア受止部で受け止めるロータシャフト挿入工程と、径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造においてロータコアと接する面の反対側の面に外周に向かってロータコアと反対側に延びるワッシャテーパ面、及び、ワッシャテーパ面とは反対側の端面から軸方向に延びる円環状突起部を有するワッシャを用い、ロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの外周面との間の隙間空間に円環状突起部を配置するワッシャ配置工程と、ロータシャフトのおねじ部に対応するめねじ部を有し、ワッシャテーパ面と向かい合う端面が内周に向かってワッシャ側に延びるナットテーパ面であるナットを用い、ロータシャフトのおねじ部にめねじ部を噛み合わせてロータシャフトにナットを固定するとともに、ナットテーパ面でワッシャテーパ面を押し付けてワッシャの円環状突起部を外周方向に拡げ、円環状突起部でロータコアの内周面を押し付けてワッシャとロータコアとの間を固定するナット締結工程とを含む。
上記構成によれば、径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造を有するワッシャの円環状突起部がロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの外周面との間の隙間空間に配置される。ワッシャテーパ面に向かい合う端面が所定の傾斜角度を有するナットテーパ面でありめねじ部を有するナットをロータシャフトのおねじ部に噛み合わせて締結を行う。これによって、ロータシャフトにナットが固定されるとともに、ナットテーパ面でワッシャテーパ面を押し付けてワッシャの円環状突起部を外周方向に拡げ、円環状突起部でロータコアの内周面を押し付けてワッシャとロータコアとの間を固定する。このように円環状突起部を有するワッシャと、ナットとを用いて、ロータシャフトとロータコアとの組付が行われる。
本開示に係る回転電機ロータの製造方法において、ロータシャフト挿入工程は、常温下で行うことができる。上記構成によれば、ロータシャフト挿入の段階から常温下で行うことができるので、加熱装置等が必要で処理時間もかかる温間組付を用いることがない。
本開示に係る回転電機ロータの製造方法において、ワッシャ配置工程は、ワッシャを内径方向に縮小させ、円環状突起部を内径方向に縮小させて、ロータコアのシャフト通し穴の内周面とロータシャフトの外周面との間の隙間空間に円環状突起部を配置する。上記構成によれば、加熱装置等が必要で処理時間もかかる温間組付を用いなくても、円環状突起部の配置を容易に行える。
本開示に係る回転電機ロータ及び回転電機ロータの製造方法によれば、常温下でロータシャフトとロータコアとの組付が可能となる。
実施の形態に係る回転電機ロータの斜視図である。 図1の分解図である。 実施の形態に係る回転電機ロータの製造方法の手順を示すフローチャートである。 実施の形態に係る回転電機ロータの製造方法のワッシャ配置工程を示す斜視図である。 図4において、ワッシャの配置の詳細を示す図である。 図4において、ロータコアの回り止め部と、ワッシャの切欠との関係の詳細を示す図である。 実施の形態に係る回転電機ロータの製造方法において、ワッシャとナットの配置関係を示す斜視図である。 実施の形態に係る回転電機ロータの製造方法で組み上がった回転電機ロータの断面図ある。 実施の形態に係る回転電機ロータにおけるナットの締結力と、ロータの遠心力との関係等を示す力バランス図である。 別のワッシャの例を示す斜視図である。図10(a)は、ワッシャテーパ面側を示す図であり、(b)は円環状突起部側を示す図である。 実施の形態の回転電機ロータの作用効果を従来技術と比較する断面図である。図11(a)は、スキマ管理を行ってナット締結方式を示す図であり、(b)は常温下での組付を行う例を示す図であり、(c)は、本実施の形態の方式を示す図である。
以下に図面を用いて本実施の形態につき詳細に説明する。以下に述べる寸法、形状、材質等は、説明のための例示であって、回転電機ロータの仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機ロータ10の構成を示す斜視図である。以下では、回転電機ロータ10を特に断らない限り、ロータ10と呼ぶ。ロータ10が用いられる回転電機は、車両が力行するときは電動機として機能し、車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型回転電機である。回転電機は、図1に示されるロータ10と、ロータ10の外周側に所定の隙間間隔を隔てて配置されて巻線コイルが巻回される円環状のステータとで構成される。図1ではステータの図示を省略した。
ロータ10は、ロータコア組立体12、ロータシャフト20、ワッシャ40、及び、ナット60を含む。図1に、直交する三方向としてA−A方向、B−B方向、C−C方向を示す。A−A方向は紙面における上下方向であり、B−B方向は紙面における手前側から向こう側への方向であり、C−C方向は、ロータ10の軸方向で、軸方向のナット60側を一方側と呼び、その反対側を他方側と呼ぶ。
図2は、ロータ10の分解図で、C−C方向に沿って、ロータコア組立体12を示す図2(a)を挟んで、他方側にロータシャフト20を示す図2(b)、一方側にワッシャ40を示す図2(c)、ナット60を示す図2(d)を並べて示す。図2(e)は、ワッシャ40のA−A方向に沿った断面図であり、図2(f)は、ナット60のA−A方向に沿った断面図である。
図2(a)に示すロータコア組立体12は、所定枚数の磁性体薄板を積層しロータシャフト20を通すシャフト通し穴14を有するロータコア本体13と、ロータコア本体13に埋め込んで配置される複数の磁石を含んで構成される。図1以下では、複数の磁石の図示を省略したので、ロータコア組立体12の外形はほぼロータコア本体13と同じである。以下では、ロータコア組立体12を、特に断らない限り、ロータコア12と呼ぶ。なお、ロータコア本体13は、磁性体薄板の積層体に代えて、磁性体粉末成形による一体化コアであってもよい。
ロータコア12のシャフト通し穴14の内径をD14と呼ぶ。以下では、主要な穴の内径または軸の外径を、[D+(その穴または軸の符号)]で示す。例えば、ロータシャフト20の主軸部30の外径は、D30である。D14はD30よりも大きく、D14とD30との間の寸法差は、常温下においてスキマ嵌めの関係である。一例を挙げると、D14はD30よりも0.05mm〜0.10mm程度大きく設定される。この寸法設定によって、常温下において、ロータシャフト20をロータコア12のシャフト通し穴14に、特別な押込力を要せず挿入し配置することができる。
シャフト通し穴14の内周面には、軸方向に延びる回り止め部15,16が設けられる。回り止め部15,16は、ナット60の締結のための回転に連れてワッシャ40が供回りすることを防ぐため、ワッシャ40の円環状突起部52の切欠44,46に嵌りこむ突出部である(図6参照)。回り止め部15,16は、シャフト通し穴14の内径の差し渡し方向に互いに対向する位置に2箇所設けられる。これは例示であって、場合によっては1箇所でもよい。
ロータコア12の一方側の端面18は、ワッシャ40の他方側の端面が押し当てられるワッシャ当接面である。ロータコア12の他方側の端面19は、ロータシャフト20のコア受止部32の一方側の端面によって受け止められる受止部当接面である。
図2(b)に示すロータシャフト20は、軸方向に延びる軸部材で、軸方向の一方側におねじ部28を有し、他方側にコア受止部32の段差を有する。コア受止部32の外径D32は、ロータコア12のシャフト通し穴14の内径D14よりも大きく、ロータコア本体13の外径D13よりも小さい(D14<D32<D13)。コア受止部32は、ロータシャフト20の一方側からロータコア12のシャフト通し穴14に挿入し、一方側のおねじ部にワッシャ40を介してナット60を噛み合わせるときに、ロータコア12の他方側への移動を受け止める働きをする。コア受止部32の一方側の端面の広さは、ロータコア12の他方側の端面19が当接してナット60によって所定の締結力で締結されたときに、締結力を十分に受け止められる受止面積に基づいて設定される。
軸方向に沿って、ロータシャフト20のコア受止部32よりも一方側は、外形が互いに異なる先端軸部24、中間軸部26、主軸部30で構成される。先端軸部24の外径D24、中間軸部26の外径D26、主軸部30の外径D30の大小関係は、D24<D26<D30である。中間軸部26は、おねじ部28と、おねじが刻まれていない軸部29とで構成される。軸部29の外径をD29(=D26)と示す。おねじ部28のねじ山径はD29である。ロータコア12のシャフト通し穴14の内径D14と軸部29の外径D29との間の隙間空間には、ワッシャ40の円環状突起部52が配置される。その詳細については後述する。
軸方向に沿って、ロータシャフト20のコア受止部32よりも他方側は、次第に外径が細くなる階段状軸部34である。ロータシャフト20の軸中心穴22は、図示しないロータ出力軸が固定される穴である。
ロータシャフト20の中間軸部26と主軸部30の外周面には、軸方向に延びる溝部35,36が設けられる。溝部35,36は、ロータコア12のシャフト通し穴14に設けられる回り止め部15,16に対応し、ロータシャフト20をロータコア12のシャフト通し穴14に挿入するときに、回り止め部15,16を案内する働きをする。溝部35,36の溝底の外径は、回り止め部15,16の突出部の内径よりも小さい。
図2(c)に示すワッシャ40は、ロータシャフト20の軸方向の一方側を通すワッシャ中心穴42を有するが、一般的な一定板厚のリング状ワッシャと異なり、周方向に沿って2つの切欠44,46を有する円環構造の部材である。切欠44は、ワッシャ中心穴42側の幅広切欠43と外周側の幅狭切欠45とが接続され、周方向の一部が内周端から外周端まで切り欠かれた割り構造切欠である。切欠46は、切欠44と周方向に沿って半周ずれた対向位置に設けられ、ワッシャ中心穴42側の幅広切欠であり、外周端では周方向に沿って繋がっている部分切欠である。この切欠44,46を有する円環構造によって、ワッシャ40は、径方向に弾性変形が可能となる。例えば、ワッシャ40の外周側に外力を加えて径方向に縮小させ、ワッシャ中心穴42の内径D42を縮小することができ、外力を除去することで元のワッシャ中心穴42の内径D42に戻すことができる。
幅広切欠43と切欠46には、ロータコア12の回り止め部15,16が配置される。これにより、ナット60の締結の際のワッシャ40とナット60の供回りが防止される(図6参照)。
図2(e)の断面図に示すように、ワッシャ40は、ワッシャ中心穴42を有するワッシャフランジ部48と、ワッシャフランジ部48の他方側の端面51において軸方向に沿って所定の突出量h52で延びる円環状突起部52を有する。ワッシャフランジ部48及び円環状突起部52は、上記で述べた円環構造における切欠44,46を有し、径方向に弾性変形可能である。
ワッシャフランジ部48の一方側の端面は、軸方向に対しロータコア12の側に所定の傾斜角度θで傾斜するワッシャテーパ面50である。傾斜角度θを有することで、ワッシャ40がロータコア12に組み付けられたときに、ワッシャテーパ面50は、外周に向かってロータコア12と反対側に延びる。所定の傾斜角度θは鋭角であるが、その設定法については後述する。
円環状突起部52は、内径がワッシャ中心穴42の内径D42と同じで、径方向に一様の厚さt52を有する。したがって、円環状突起部52の外径D52は、[D42+2×(t52)]である。ワッシャ40の円環構造によって、円環状突起部52も径方向に弾性変形が可能となる。例えば、ワッシャ40の外周側に外力を加えて径方向に縮小させ、円環状突起部52の内径D42と外径D52を縮小することができ、外力を除去することで元の円環状突起部52の形状に戻すことができる。この弾性変形を利用して、円環状突起部52を径方向に縮小させて、ロータコア12のシャフト通し穴14の内周面と、ロータシャフト20の中間軸部26の軸部29の外周面との間の隙間空間に、ワッシャ40の円環状突起部52を配置できる。その後、円環状突起部52を径方向に拡張することで、ワッシャ40とロータコア12との間を固定できる。その詳細については後述する。
図2(d)に示すナット60は、めねじ部62を有し、ロータシャフト20のおねじ部28にめねじ部62を噛み合わせて、ロータコア12とロータシャフト20とを締結する締結部材である。
図2(f)の断面図に示すように、ナット60は、めねじ部62を有する頭部61と、頭部61よりも大径のナットフランジ部63とを有する。ナットフランジ部63の他方側の端面は、所定の傾斜角度θを有するナットテーパ面64であり、同じ傾斜角度θを有するワッシャテーパ面50と向かい合って配置される。傾斜角度θを有することで、ナット60がワッシャ40と共にロータコア12に組み付けられたときに、ワッシャテーパ面50が、内周に向かってワッシャ40側に延びる。
図3は、実施の形態に係る回転電機ロータ10の製造方法の手順を示すフローチャートである。最初は、ロータコア12にロータシャフト20を挿入するロータシャフト挿入工程である(S10)。ロータシャフト20は、軸方向の一方側におねじ部28を有し他方側にコア受止部32を有するので、ロータシャフト20を軸方向の一方側からロータコア12のシャフト通し穴14に挿入してロータコア12の他方側の端面19をコア受止部32で受け止める。ロータシャフト20で最も外径が大きいのは主軸部30で、その外径D30は、ロータコア12のシャフト通し穴14の内径D14に比べ、常温下で0.05mmから0.10mm程度小さい。したがって、ロータコア12へのロータシャフト20の挿入は、特別な押込力を要しない。
ロータコア12のシャフト通し穴14には、回り止め部15,16の突起が軸方向に延びる。回り止め部15,16の突起の内径は、主軸部30の外径D30よりも大きいので、回り止め部15,16に対応して、ロータシャフト20には溝部35,36が設けられる。そこで、ロータシャフト20の溝部35,36に回り止め部15,16を合わせて案内しながら、ロータシャフト20をロータコア12のシャフト通し穴14に挿入する。
図4において、図4(a)は、ロータシャフト20をロータコア12に挿入し、ロータコア12の他方側の端面19をロータシャフト20のコア受止部32に当接させた状態を示す図である。
図3に戻り、S10の工程が終わると、次に、ワッシャ40に外力を加えて、径方向に縮小する(S12)。そして、径方向に縮小された状態のワッシャ40の円環状突起部52を、ロータコア12のシャフト通し穴14の内周面と、ロータシャフト20の中間軸部26の軸部29の外周面との間の隙間空間38に配置する(S14)。外力は、隙間空間38に円環状突起部52が配置された後に除去される。
図4(b)は、図2(c)で示したワッシャ40の斜視図で、ワッシャフランジ部48の一方側の端面であるワッシャテーパ面50が示される。図4(c)は、図4(b)の斜視図を表裏逆向きとして、ワッシャフランジ部48の他方側の端面51を示す図である。このワッシャフランジ部48の他方側の端面51から円環状突起部52が突出する。
図5は、ワッシャ40と、ロータコア12と、ロータシャフト20の軸部29についての断面図を示す図である。ロータコア12のシャフト通し穴14の内径D14と、ロータシャフト20の軸部29の外径D29との間の寸法差は、円環状突起部52の径方向の厚さ(t52)の2倍と比較して、約0.05mmから約0.10mmのスキマが生じるように設定される。したがって、ワッシャ40の切欠による弾性変形を利用し、円環状突起部52の外径と内径を適当に調整すれば、ロータコア12のシャフト通し穴14の内周面と、ロータシャフト20の軸部29の外周面との間の隙間空間38に、円環状突起部52を配置できる。図5では、外力Pをワッシャ40に与える状態を実線で示し、外力Pで径方向に縮小されて、隙間空間38に配置されたワッシャ41及びその円環状突起部53を二点鎖線で示す。
図6は、ロータコア12の回り止め部15と、ワッシャ40の切欠44との関係の詳細を示す図である。図6(a)は、ワッシャ40の切欠44の部分の斜視図で、切欠44における円環状突起部52が示される。(b)はロータコア12の回り止め部15を示す斜視図で、シャフト通し穴14の内周面から内径側に突出する回り止め部15が示される。(c)は、(b)に(a)のワッシャ40の円環状突起部52を配置した状態を示す図で、回り止め部15の側面と、ワッシャ40の切欠44の側面の円環状突起部52とが当接している。これにより、ナット60が締結のために回転されても、ワッシャ40は、切欠44における円環状突起部52の側面がロータコア12の回り止め部15に動きを制限され、ナット60とワッシャ40の供回りが防止される。切欠46と回り止め部15との関係も同様である。
図3に戻り、ワッシャ40の配置工程が終了すると、次にナット60の締結が行われる(S20)。図2(e),(f)に示すように、ワッシャ40のワッシャテーパ面50とナット60のナットテーパ面64は、共に、軸方向に対しロータコア12側に所定の傾斜角度θで傾斜する。つまり、ナット60は、傾斜角度θの面でワッシャ40を押し付ける。
図7は、ロータ10の製造方法の過程において、ワッシャ40とナットの配置関係を示す斜視図である。図7(a)は図2(c)で示したワッシャ40の斜視図で、ワッシャフランジ部48の一方側の端面であるワッシャテーパ面50が示される。図7(b)は、図2(d)で示したナット60の斜視図で、ナットフランジ部63の一方側に設けられる頭部61が示される。(c)は、(b)の斜視図を表裏逆向きとして、ナットフランジ部63の他方側の端面であるナットテーパ面64が示される。ワッシャテーパ面50の傾斜角度θはナットテーパ面64の傾斜角度θと同じであるので、ナット60は、ナットテーパ面64でワッシャテーパ面50を押し付ける。
ナット60の締結が行われると、図1の回転電機ロータ10が得られる。図8は、図1の回転電機ロータ10の断面図である。図8は、C−C方向を中心線として、紙面の上方側にA−A方向の断面図を示し、紙面の下方側に回り止め部16も溝部36を含む方向としてのB−B方向の断面図を示す。図8に示されるように、円環状突起部52を有するワッシャ40と、ワッシャ40のワッシャテーパ面50と同じ傾斜角度θのナットテーパ面64を有するナット60とを用いて、常温下において、ロータコア12とロータシャフト20との間の固定が行われる。
ロータコア12とロータシャフト20との間の固定は、ナット60の締結の進行とともに数段階を経て行われる。図3では、「ナット締結」(S20)を、5段階に分けて示す。各段階の内容を、ワッシャテーパ面50とナットテーパ面64における力バランスを示す図9を用いて説明する。図9は、図8における部分70の拡大図である。
「ナット締結」(S20)の第1段階は、ナット60に締結トルクが付与される段階である(S22)。具体的には、ナット60のめねじ部62をロータシャフト20のおねじ部28に噛み合わせ、頭部61を締結治具等を用いて締結方向に回転させる。これを進めてゆくと、第2段階として、ナット60のナットテーパ面64がワッシャ40のワッシャテーパ面50に接する(S24)。その状態を図9に示す。ナットテーパ面64がワッシャテーパ面50に接すると、第3段階として、ナット60の締結トルクに基づく軸力Fが発生する(S26)。軸力Fの方向は、軸方向C−C方向に平行である。
軸力Fは、ナットテーパ面64及びワッシャテーパ面50に垂直な面圧成分Rと、ナットテーパ面64及びワッシャテーパ面50に平行な成分Mとに分けられる。成分Mは、ナット60とワッシャ40とを内径方向に押し込む力成分で、押込力Mと呼ぶ。
さらにナット60の締結を進めると、第4段階として、ワッシャ40を外周方向に拡げる荷重が発生する(S28)。軸力Fから分けられた面圧成分Rは、ロータコア12の一方側の端面18における力成分に分けられる。ロータコア12の一方側の端面18における力成分は、軸方向C−Cに平行な成分(F2=Rsinθ)と、端面18に平行な成分(Rcosθ)とに分けられる。端面18に平行な成分は、ワッシャ40を外周方向に拡げようとする荷重(N=Rcosθ)である。
第5段階として、荷重(N=Rcosθ)によってワッシャ40の円環状突起部52がロータコア12のシャフト通し穴14の内周面を押し付け、これによって、ワッシャ40とロータコア12とが固定される(S30)。
すなわち、ナット60はロータシャフト20にねじ機構によって固定され、ナット60はワッシャ40を押し付けて固定し、ワッシャ40は、円環状突起部52が外周側に拡がってロータコア12と固定される。これにより、常温下において、ロータコア12とロータシャフト20との間を固定できる。
次に、傾斜角度θの設定について述べる。ロータ10のアンバランスによる遠心力Wは、軸方向C−C方向に垂直な方向に生じる。図9に遠心力Wを示す。遠心力Wのナットテーパ面64及びワッシャテーパ面50に平行な成分(MM=Wsinθ)は、ナット60のせん断抜け荷重となる。上記の第3段階で述べた押込力(M=Fcosθ)は、ナット60を内径方向に押し込む力成分であるので、遠心力によるせん断抜け荷重(MM=Wsinθ)が押込力(M=Fcosθ)より小さくなるように、傾斜角度θを定めれば、ナット60は緩まない。このことを式で示すと、(M=Fcosθ)>(MM=Wsinθ)である。書き換えると、{[tanθ<(F/W)]となり、設計仕様等から軸力Fが与えられると、遠心力Wが大きいほど傾斜角度θを小さくすることがよい。傾斜角度θを小さくするとは、ワッシャ40において、ナット60側に延びる幅である厚さを小さくすることである。
上記では、ワッシャ40の円環構造は、周方向に沿って2つの切欠44,46を有し、切欠44は周方向の一部が内周端から外周端まで切り欠かれた割り構造切欠であり、切欠46は外周端では周方向に沿って繋がっている部分切欠であるとした。図10は、別の例のワッシャ54を示す斜視図である。図10(a)は、ワッシャテーパ面50側を示す図であり、(b)は円環状突起部52側を示す図である。ワッシャ54は、2つの切欠56,57を有するが、切欠56,57は同じ形状で、共に、外周端では周方向に沿って繋がっている部分切欠である。
ワッシャ54は、割り構造のワッシャ40に比較して径方向の弾性変形に関する剛性が高い。したがって、ワッシャ54の円環状突起部52がロータコア12のシャフト通し穴14の内周面を押し付ける力、すなわちワッシャ54をロータコア12に固定する力を、割り構造のワッシャ40に比較して大きくできる。
本実施の形態におけるロータ10の作用効果を、図11を用いて従来例と比較しながら説明する。図11(a)〜(c)は、ロータの構成要素として、ロータコア、ロータシャフト、ワッシャ、ナットの4つに絞って、それぞれの構成の相違を示す断面図である。
図11(a)のロータ80は、ロータコア82のシャフト通し穴とロータシャフト84の間のスキマ管理を行い、ワッシャ86を介してナット88で締結する従来技術の方式である。この方式では、厳格なスキマ管理が必要であること、ナット緩みが発生し得ることが過大である。
図11(b)のロータ81は、ロータコア83のシャフト通し穴とロータシャフト84との間をスキマ嵌めとして、常温下で組付を行い、ワッシャ86を介してナット88で締結する方式である。この方式では、ロータシャフト84とロータコア83のシャフト通し穴との間のスキマが大きく、径方向にロータコア83が動き得ることが課題である。
図11(c)は、本実施の形態に係るロータ10を示す図で、ロータコア12のシャフト通し穴とロータシャフト20との間をスキマ嵌めとして、常温下での組付を可能とするが、ワッシャ40は、円環状突起部52を有する。この円環状突起部52がスキマ嵌めを埋める働きをして、ロータコア12は径方向に動くことがない。また、ワッシャ40とナット60はテーパ面で接するので、ワッシャ40を締結することで、ワッシャ40の円環状突起部52を外周方向に拡げ、これによってワッシャ40とロータコア12との間が固定される。
本実施の形態に係る回転電機ロータ10は、シャフト通し穴14を有するロータコア12と、軸方向の一方側におねじ部28を有し他方側にコア受止部32を有するロータシャフト20とを含む。さらに、径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造のワッシャ40を含む。ワッシャ40は、ロータコア12と接する面の反対側の面に外周に向かってロータコア12と反対側に延びるワッシャテーパ面50を有するワッシャフランジ部48を有する。また、ワッシャフランジ部48のワッシャテーパ面50とは反対側の端面51から軸方向に延びる円環状突起部52を有する。円環状突起部52は、ロータコア12のシャフト通し穴14の内周面とロータシャフト20の外周面との間の隙間空間38に配置され、シャフト通し穴14の内周面を押し付けた状態でロータコア12に固定される。また、ロータシャフト20のおねじ部28に噛み合ってロータシャフト20に固定されためねじ部62を有し、ワッシャテーパ面50に向かい合った端面が内周に向かってワッシャ40側に延びるナットテーパ面64であるナットを含む。
10,80,81 (回転電機)ロータ、12,82,83 ロータコア(組立体)、13 ロータコア本体、14 シャフト通し穴、15,16 回り止め部、18,19,51 端面、20,84 ロータシャフト、22 軸中心穴、24 先端軸部、26 中間軸部、28 おねじ部、29 軸部、30 主軸部、32 コア受止部、34 階段状軸部、35,36 溝部、38 隙間空間、40,41,54,86 ワッシャ、42 ワッシャ中心穴、43 幅広切欠、44,46,56,57 切欠、45 幅狭切欠、48 ワッシャフランジ部、50 ワッシャテーパ面、52,53 円環状突起部、60,88 ナット、61 頭部、62 めねじ部、63 ナットフランジ部、64 ナットテーパ面、70 部分。

Claims (10)

  1. シャフト通し穴を有するロータコアと、
    軸方向の一方側におねじ部を有し他方側にコア受止部を有するロータシャフトと、
    径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造で、前記ロータコアと接する面の反対側の面に外周に向かって前記ロータコアと反対側に延びるワッシャテーパ面、及び、該ワッシャテーパ面とは反対側の端面から軸方向に延びて前記ロータコアの前記シャフト通し穴の内周面と前記ロータシャフトの外周面との間の隙間空間に配置され前記シャフト通し穴の内周面を押し付けた状態で前記ロータコアに固定された円環状突起部を有するワッシャと、
    前記ロータシャフトの前記おねじ部に噛み合って固定されためねじ部を有し、前記ワッシャテーパ面と向かい合った端面が内周に向かって前記ワッシャ側に延びるナットテーパ面であるナットと、
    を備える、回転電機ロータ。
  2. 前記ロータコアの内径は前記ロータシャフトの外径よりも大きい、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  3. 前記ワッシャの前記円環構造は、周方向の一部が内周端から外周端まで切り欠かれた割り構造である、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  4. 前記ワッシャの前記円環構造は、周方向の一部が前記径方向に部分的に切り欠かれていて前記周方向に繋がっている部分切欠構造である、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  5. 前記円環状突起部は、前記径方向の厚さが前記軸方向に沿って一様である、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  6. 前記ロータコアは、前記ワッシャの前記円環状突起部における前記切欠に対応し、前記シャフト通し穴の内周面から内径側に突出する回り止め部を有する、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  7. 前記ワッシャは、前記ロータシャフトが回転動作したときに前記ロータコアに発生する遠心力の仕様に応じ、前記遠心力が大きいほど、前記ナット側に延びる幅を小さくするように設定される、請求項1に記載の回転電機ロータ。
  8. 軸方向の一方側におねじ部を有し他方側にコア受止部を有するロータシャフトを軸方向の一方側からロータコアのシャフト通し穴に挿入して前記ロータコアの他方側の端面をコア受止部で受け止めるロータシャフト挿入工程と、
    径方向に弾性変形可能とする切欠を有する円環構造において前記ロータコアと接する面の反対側の面に外周に向かって前記ロータコアと反対側に延びるワッシャテーパ面、及び、該ワッシャテーパ面とは反対側の端面から軸方向に延びる円環状突起部を有するワッシャを用い、前記ロータコアの前記シャフト通し穴の内周面と前記ロータシャフトの外周面との間の隙間空間に前記円環状突起部を配置するワッシャ配置工程と、
    前記ロータシャフトの前記おねじ部に対応するめねじ部を有し、前記ワッシャテーパ面と向かい合う端面が前記内周に向かって前記ワッシャ側に延びるナットテーパ面であるナットを用い、前記ロータシャフトの前記おねじ部に前記めねじ部を噛み合わせて前記ロータシャフトに前記ナットを固定するとともに、前記ナットテーパ面で前記ワッシャテーパ面を押し付けて前記ワッシャの前記円環状突起部を外周方向に拡げ、前記円環状突起部で前記ロータコアの内周面を押し付けて前記ワッシャと前記ロータコアとの間を固定するナット締結工程と、を含む、回転電機ロータの製造方法。
  9. 前記ロータシャフト挿入工程は、常温下で行われる、請求項8に記載の回転電機ロータの製造方法。
  10. 前記ワッシャ配置工程は、前記ワッシャを内径方向に縮小させ、前記円環状突起部を内径方向に縮小させて、ロータコアの前記シャフト通し穴の内周面と前記ロータシャフトの外周面との間の隙間空間に前記円環状突起部を配置する、請求項8に記載の回転電機ロータの製造方法。
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