JP6408963B2 - 半導体光変調器及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光変調器及びその製造方法に関し、より詳細には、導波路型の半導体光変調器において光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド電極を有する半導体光変調器及びその製造方法に関する。
近年の光通信システムの大容量化に伴い、コヒーレント信号処理技術を用いた高次多値変復調伝送技術の開発が盛んに行われている。このような伝送方式では、送信器において直流動作のレーザーダイオードと外部変調器とを組み合わせたものを用いる。光通信システムに用いられる典型的な外部変調器として、LiNbO3により構成されたLN光変調器がある。
LN光変調器は、光導波路内に電界をかけ、電気光学効果により光導波路内の屈折率を変化させ、光の位相を制御することを動作原理としている。このような光変調器は、光位相変調器やマッハツェンダ型光変調器などの多数の光導波路を結合させた形で高機能スイッチとして機能させることが可能である。
しかしながら、LN光変調器は、光導波路長がcmオーダーであり、周辺部品に比べて非常に大きく、結果として送信器の小型化を制限してしまう問題があった。この問題を解決する構造として、LN光変調器と同様の動作原理を用いた半導体光変調器が発案されている(非特許文献1)。
K. Tsuzuki 他, "40 Gbit/s n-i-n InP Mach-Zehnder modulator with a π voltage of 2.2 V", Electronics Letters, vol.39, no.20, pp.1464-1466, 2003.
図1は、半導体光変調器の構成を例示する。図1には、グランドパッド電極101と、シグナルパッド電極102と、半導体光導波路103と、有機膜104と、を含む半導体光変調器が示されている。図1に示すように、半導体光変調器では、光信号と電気信号を同じ方向に伝搬させる進行波電極構造を用いることにより、高速動作を実現している(非特許文献1)。
図2は、図1に示した光導波路部分における断面図(A−A’部分)を例示する。図2には、半絶縁性InP基板208上にコンタクト層209が形成され、コンタクト層209上に、第1のクラッド層210、活性層211、第2のクラッド層212及びコンタクト層213で構成される半導体ハイメサ構造が設けられた構成が示されている。
半導体ハイメサ構造は絶縁膜214及び有機膜204で保護されており、半導体ハイメサ構造のコンタクト層213上には第1のシグナルパッド電極205が設けられている。第1のシグナルパッド電極205上には、パスメタル206が設けられ、パスメタル206上には第2のシグナルパッド電極207が設けられている。また、図2に示されるように、コンタクト層209上には第1のグランドパッド電極201が設けられ、第1のグランドパッド電極201上にはパスメタル202が設けられ、パスメタル202上には第2のグランドパッド電極203が設けられている。
半導体光変調器は、LN光変調器に比べてサイズが小さいとはいえ、光導波路長はmmオーダーであるため、第1のシグナルパッド電極205および第2のシグナルパッド電極207における抵抗の影響を無視できない。例えば、40GHz程度の帯域を得るためには、第1のシグナルパッド電極205および第2のシグナルパッド電極207の積算膜厚は3μm以上にする必要がある。電極形成では、2層レジストを用いた蒸着リフトオフプロセスが一般的であるが、電極膜厚が3μm以上となると、蒸着ではターンアラウンドタイム(Turn around time:TAT)が長いことやコストの面から好ましくない。
代替手段として、めっき法による電極形成が挙げられる。めっき法の場合、まずパスメタルを形成後、フォトパタンを形成する。めっき法により電極を成長させ、最後にドライエッチングによりパスメタルを除去し、電気的に分離するという流れである。
めっき法を用いた場合で注意する点は、パスメタル形成時に半導体光変調器の平坦性が保たれていることである。特に、半導体光変調器に対して電圧を印加するパッド部では段差が発生しやすく、パスメタルのサイドウォールが残り、意図しない部分でリーク電流が発生し、半導体光変調器の歩留まりを低下させてしまう恐れがある。以下、図14乃至図17を用いて説明する。
図14は、半導体光変調器における従来のパッド構造の断面図を示す。図14では、例えば、図1におけるB−B’部分の断面図を例示している。図14には、半絶縁性InP基板508上に、シグナルパッド部520と、シグナルパッド部520の両側面に有機膜504を介して設けられたグランドパッド部530と、が設けられたパッド構造が示されている。シグナルパッド部520及びその両側の有機膜504は、絶縁膜510を介して半絶縁性InP基板508上に設けられており、絶縁膜510はさらに有機膜504とグランドコンタクト層509との間に設けられている。
シグナルパッド部520は、シグナルパッド電極506と、有機膜504及び絶縁膜510とシグナルパッド電極506との間に設けられたパスメタル505と、を含む。グランドパッド部530は、半絶縁性InP基板508上に設けられたグランドコンタクト層509と、グランドコンタクト層509上に設けられた第1のグランドパッド電極501と、第1のグランドパッド電極501上に設けられたパスメタル502と、パスメタル502上に設けられた第2のグランドパッド電極503と、を含む。パスメタル502は、第2のグランドパッド電極503と有機膜504との間にも形成されている。
図15および図16を用いて従来の半導体光変調器におけるパッド構造の製造工程について説明する。まず、半絶縁性InP基板508にグランドコンタクト層509を形成し、シグナルパッド部520を形成する領域におけるグランドコンタクト層509および半絶縁性InP基板508の一部を除去する。その後、絶縁膜510を堆積し、グランドパッド部520を形成する領域の絶縁膜510を除去する。また、グランドコンタクト層509上に第1のグランドパッド電極501を形成し、図15に示すように、有機膜504を塗布・硬化する。
さらに、図16に示すように、シグナルパッド部520及びグランドパッド部530を形成する領域における有機膜504をドライエッチングにより除去した後、第1のグランドパッド電極501上、有機膜504上及び絶縁膜510上にパスメタルを形成し、めっき法によりシグナルパッド電極506および第2のグランドパッド電極503を形成する。その後、ドライエッチングにより有機膜504の上面に設けられたパスメタルを除去し、それによりパスメタル502及び505が構成されて、プロセスが完了する。
上述したシグナルパッド部520及びグランドパッド部530を形成する領域における有機膜504をドライエッチングにより除去する際、シグナルパッド部520を形成する領域はグランドパッド部530を形成する領域に比べて深いため有機膜504が厚く、シグナルパッド部520の隅に有機膜504が残ってしまうという問題がある。その対策としては、シグナルパッド部520を形成する領域の有機膜504を完全に除去するためにはオーバーエッチングが必要となる。すると今度は、その結果、絶縁膜510がエッチングされ、最悪場合消失してしまうという問題が発生してしまう。絶縁膜510を十分に厚くすれば、エッチングストッパとしての機能を果たすが、グランドパッド部530を形成する領域の絶縁膜510をエッチングする時間が増加し、TATの増加につながる。
また、従来のパッド構造の場合、シグナルパッド部520に不要なパスメタル505のサイドウォールが残存する。パスメタルは通常ドライエッチングで除去するため、サイドウォールの一部がエッチングされると、図17に示すようにパスメタル505が有機膜504から剥がれることがある。その剥がれたパスメタル505がシグナルパッド電極506と第2のグランドパッド電極503に接触し、ショートを誘発し、半導体光変調器の歩留まりを低下させる問題があった。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の半導体光変調器は、光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器であって、前記パッド構造は、シグナルパッド部と、前記シグナルパッド部を有機膜を介して挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、前記パッド構造は、半絶縁性InP基板上に形成されたコンタクト層上に設けられており、前記シグナルパッド部は、前記コンタクト層の上に設けられた第1のシグナルパッド電極と、前記シグナルパッド電極上に設けられた第1のパスメタルと、前記第1のパスメタル上に、前記第1のパスメタルによって底面と両側面とを覆われるように設けられた第2のシグナルパッド電極と、を含み、前記グランドパッド部は、前記コンタクト層上に設けられた第1のグランドパッド電極と、前記第1のグランドパッド電極上に設けられた第2のパスメタルと、前記第2のパスメタル上に、前記第2のパスメタルにより底面と前記有機膜側の側面とを覆うように形成された第2のグランドパッド電極と、を含み、前記半絶縁性InP基板において前記有機膜が形成されている表面と、前記コンタクト層における前記有機膜側の側面には、前記コンタクト層と前記半絶縁性InP基板の表面を電気的に不活性化させるための絶縁膜が形成されており、前記シグナルパッド部および前記グランドパッド部は平坦化されていることを特徴とする。
請求項2に記載の半導体光変調器は、請求項1に記載の半導体光変調器であって、前記シグナルパッド部におけるコンタクト層上に前記絶縁膜がさらに形成されており、前記シグナルパッド部における絶縁膜上に前記第1のシグナルパッド電極が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の製造方法は、光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器の製造方法であって、前記パッド構造は、シグナルパッド部と、有機膜を介して前記シグナルパッド部を挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、前記製造方法は、半絶縁性InP基板上にコンタクト層を積層するステップと、前記半絶縁性InP基板及び前記コンタクト層における、前記シグナルパッド部が形成される領域の周辺部分を除去するステップと、前記コンタクト層上および当該除去部分に絶縁膜を堆積するステップと、前記コンタクト層の上面に形成された前記絶縁膜を除去するステップと、前記シグナルパッド部におけるコンタクト層上に第1のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるコンタクト層上に第1のグランドパッド電極を形成するステップと、前記有機膜を塗布・硬化するステップと、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上に形成された有機膜を除去するステップと、前記有機膜、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上にパスメタルを形成するステップと、前記シグナルパッド部におけるパスメタル上に第2のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるパスメタル上に第2のグランドパッド電極を形成するステップと、前記有機膜の上面に形成されたパスメタルを除去するステップと、を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の製造方法は、光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器の製造方法であって、前記パッド構造は、シグナルパッド部と、有機膜を介して前記シグナルパッド部を挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、前記製造方法は、半絶縁性InP基板上にコンタクト層を積層するステップと、前記半絶縁性InP基板及び前記コンタクト層における、前記シグナルパッド部が形成される領域の周辺部分を除去するステップと、前記コンタクト層上および当該除去部分に絶縁膜を堆積するステップと、前記シグナルパッド部におけるコンタクト層上に第1のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部における絶縁膜上に第1のグランドパッド電極を形成するステップと、前記有機膜を塗布・硬化するステップと、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上に形成された有機膜を除去するステップと、前記有機膜、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上にパスメタルを形成するステップと、前記シグナルパッド部におけるパスメタル上に第2のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるパスメタル上に第2のグランドパッド電極を形成するステップと、前記有機膜の上面に形成されたパスメタルを除去するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によると、半導体光変調器におけるパッドリーク電流を低減するとともに、面内均一性および再現性よくパッド形成が可能になり、半導体光変調器の歩留まり向上に寄与する。
半導体光変調器の構成を例示する図である。 図1に示した光導波路部分における断面図を例示する図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド構造を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例2に係る半導体光変調器におけるパッド構造を示す図である。 本発明の実施例2に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 本発明の実施例2に係る半導体光変調器におけるパッド部の製造工程について説明するための図である。 半導体光変調器における従来のパッド構造を示す図である。 従来の半導体光変調器におけるパッド構造の製造工程について説明するための図である。 従来の半導体光変調器におけるパッド構造の製造工程について説明するための図である。 従来の半導体光変調器におけるパッド構造の製造工程について説明するための図である。
(実施例1)
図3は、本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド構造を示す。図3には、シグナルパッド部320と、シグナルパッド部320を挟み込むようにシグナルパッド部320の両側面に有機膜304を介して設けられたグランドパッド部330と、を含むパッド構造が示されている。本発明に係るパッド構造は、半絶縁性InP基板308上に設けられたコンタクト層309上に設けられている。
シグナルパッド部320は、コンタクト層309上に設けられた第1のシグナルパッド電極305と、第1のシグナルパッド電極305上に設けられたパスメタル306と、パスメタル306上に設けられた第2のシグナルパッド電極307と、を含む。グランドパッド部330は、コンタクト層309上に設けられた第1のグランドパッド電極301と、第1のグランドパッド電極301上に設けられたパスメタル302と、パスメタル302上に設けられた第2のグランドパッド電極303と、を含む。
第2のシグナルパッド電極307は、パスメタル306によって底面と両側面とを覆われるようにパスメタル306上に形成されている。第2のグランドパッド電極303は、パスメタル302によって底面と有機膜304側の側面とを覆うようにパスメタル302上に形成されている。半絶縁性InP基板308において、シグナルパッド部320とグランドパッド部330との間の領域の上には有機膜304が形成されており、半絶縁性InP基板308において有機膜304が形成されている表面と、コンタクト層309における有機膜304側の側面には、コンタクト層309と半絶縁性InP基板308の表面を電気的に不活性化させるための絶縁膜310が形成されている。有機膜304により絶縁膜310の表面が保護されている。
本発明に係るパッド構造は、パスメタル306のサイドウォールが剥離しないように平坦化された構造となっている。
図4乃至図10を用いて、本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド構造の製造工程について説明する。図4に示すような半絶縁性InP基板308上に、コンタクト層309、クラッド層310、活性層311、クラッド層312、コンタクト層313で構成された半導体層を成長する。図5に示すように、コンタクト層313、クラッド層312、活性層311、クラッド層310を順次除去する。図6に示すように、シグナルパッド部320が形成される領域の周辺部分をエッチング除去し、シグナルパッド部320とグランドパッド部330とを電気的に分離する。この時、半絶縁性InP基板308を0.1μmから0.4μm程度エッチングし、半絶縁性InP基板308上の不純物に汚染された層を十分に除去する必要がある。
図7に示すように、絶縁膜310をコンタクト層309上およびエッチング除去部分に堆積する。ここで、絶縁膜310はコンタクト層309と半絶縁性InP基板308の表面を電気的に不活性化させる役割を持つ。特に、半絶縁性InP基板308の表面は酸化等により表面リーク電流が発生しやすい状況であるため、絶縁膜310を堆積することによりエッチング除去部分の表面を不活性化させることは、パッドリークを低減する観点からも重要である。
次に、コンタクト層309の上面に形成された絶縁膜310を反応性ドライエッチングにより除去する。PMGIおよびi線レジストで構成される2層レジストを塗布し、第1のシグナルパッド電極305および第1のグランドパッド電極301が形成される領域を露光・現像する。さらに、ウェハ全面にデバイスを蒸着した後に、リフトオフにより、第1のシグナルパッド電極305および第1のグランドパッド電極301をコンタクト層309上に同時に形成する(図8)。その後、このようにして形成された構造体上に、有機膜304を塗布・硬化する(図9)。
次に、図10に示すように、第1のシグナルパッド電極305および第1のグランドパッド電極301上の有機膜304をドライエッチングにより除去する。この時、第1のシグナルパッド電極305および第1のグランドパッド電極301は同じ高さであるため、均一に有機膜304を除去可能である。
その後、有機膜304、第1のシグナルパッド電極305および第1のグランドパッド電極301上にパスメタルを形成し、フォトパタンを形成する。次に、めっきにより、シグナルパッド部320におけるパスメタル上に第2のシグナルパッド電極307を形成し、グランドパッド部330におけるパスメタル上に第2のグランドパッド電極303を形成する。最後に、ドライエッチングにより有機膜304の上面に形成されたパスメタルを除去する。それにより、パスメタル306及び302がそれぞれ構成される。図2及び図11に記載の電極の接続の関係について、図2に示す半導体光導波路と図11に示すパッド構造は、図1に示すように同一のInP基板上に形成されている。
図3に示されているように、本発明では、シグナルパッド部320およびグランドパッド部330が平坦化されており、パスメタル302のサイドウォールが剥離することがないため、シグナルパッド部320およびグランドパッド部330間が電気的にショートすることはない。したがって、本発明の実施例1に係る半導体光変調器におけるパッド構造をとることにより、面内均一性および再現性よくパッドを形成することが可能となり、半導体光変調器の歩留まりを向上することができる。
(実施例2)
図11は、実施例2に係る半導体光変調器におけるパッド構造を示す。本実施例2に係るパッド構造は基本的に図3に示す実施例1に係るパッド構造と同じ構造であるが、シグナルパッド部420のコンタクト層409と第1のシグナルパッド電極405の間に絶縁膜410が挿入されている点が異なる。以下、本実施例2に係るパッド構造の製造工程を説明する。
図12に示すように、半絶縁性InP基板408上に、コンタクト層409が積層された状態で、シグナルパッド部周辺のコンタクト層409および半絶縁性InP基板408の一部をエッチングし、シグナルパッド部とグランドパッド部を電気的に分離する。この時、半絶縁性InP基板408のエッチングは0.1μmから0.4μm程度エッチングし、半絶縁性InP基板408上の不純物に汚染された層を十分に除去する必要がある。その後、絶縁膜410をコンタクト層409上およびコンタクト層409および半絶縁性InP基板408の一部を除去した部分に堆積する。
次に、第1のグランドパッド電極401が形成されるコンタクト層409上の絶縁膜410を反応性ドライエッチングにより除去する。ここで、実施例1とは異なり、第1のシグナルパッド電極405が形成される領域の絶縁膜410は除去しない。
PMGIおよびi線レジストで構成される2層レジストを塗布し、第1のシグナルパッド電極405および第1のグランドパッド電極401が形成される領域を露光・現像する。さらに、ウェハ全面にデバイスを蒸着した後に、リフトオフにより、第1のシグナルパッド電極405および第1のグランドパッド電極401を同時に形成する。その後、有機膜404を塗布・硬化する。
次に、図13に示すように、第1のシグナルパッド電極405および第1のグランドパッド電極401上の有機膜404をドライエッチングにより除去する。有機膜404、第1のシグナルパッド電極405および第1のグランドパッド電極401上にパスメタル402形成後、フォトパタンを形成し、めっきにより第2のシグナルパッド電極407および第2のグランドパッド電極403を形成し、最後にドライエッチングにより有機膜404の上面に形成されたパスメタル402を除去する。それにより、パスメタル406及び402がそれぞれ構成される。
絶縁膜410が挿入されることにより、第1のシグナルパッド電極405とコンタクト層409の電気的な分離が強化され、結果として、シグナルパッド部とグランドパッド部の電気的分離が向上する。なお、絶縁膜410を挿入することにより、第2のシグナルパッド電極407の方が第2のグランドパッド電極403よりも高くなるが、段差が非常に小さいため、パスメタル406のサイドウォールが倒れて、グランドパッド部に接触し、ショートすることはない。
ここで、コンタクト層309および409の材料としては、InGaAsP/InP、InGaAs/InP、InP、InGaAs、InGaAsP、InAlGaAs、InAlAsのいずれを用いてもよく、p型あるいはn型どちらでも有効である。また、第1のシグナルパッド電極305および405と第1のグランドパッド301および401の材料としては、Ti/Au/Ti、Ti/Pt/Au/Ti、Ti/Pt/Au/Pt/Ti、Ti/Mo/Ti/Pt/Au/Pt/Ti、Ti/Mo/Ti/Pt/Au/Ti、Mo/Ti/Pt/Au/Ti、Mo/Ti/Pt/Au/Pt/Tiのいずれを用いてもよい。さらに、有機膜304および404は、BCBやポリイミドのいずれでもよく、パスメタル302、306、402及び406の材料としては、W/Au、WSi/Au、WN/Auのいずれを用いてもよい。
グランドパッド電極 101、201、203、301、303、501、503
シグナルパッド電極 102、205、207、305、307、506
半導体光導波路 103
有機膜 104、304、404、504
半絶縁性InP基板 208、308、408、508
コンタクト層 209、213、313、309、409、509
クラッド層 210、212、310、312
活性層 211、311
パスメタル 302、306、402、406、502、505
絶縁膜 310、410、510
シグナルパッド部 320、420、520
グランドパッド部 330、430、530

Claims (4)

  1. 光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器であって、
    前記パッド構造は、シグナルパッド部と、前記シグナルパッド部を有機膜を介して挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、
    前記パッド構造は、半絶縁性InP基板上に形成されたコンタクト層上に設けられており、
    前記シグナルパッド部は、
    前記コンタクト層の上に設けられた第1のシグナルパッド電極と、
    前記シグナルパッド電極上に設けられた第1のパスメタルと、
    前記第1のパスメタル上に、前記第1のパスメタルによって底面と両側面とを覆われるように設けられた第2のシグナルパッド電極と、
    を含み、
    前記グランドパッド部は、前記コンタクト層上に設けられた第1のグランドパッド電極と、
    前記第1のグランドパッド電極上に設けられた第2のパスメタルと、
    前記第2のパスメタル上に、前記第2のパスメタルにより底面と前記有機膜側の側面とを覆うように形成された第2のグランドパッド電極と、
    を含み、
    前記半絶縁性InP基板において前記有機膜が形成されている表面と、前記コンタクト層における前記有機膜側の側面には、前記コンタクト層と前記半絶縁性InP基板の表面を電気的に不活性化させるための絶縁膜が形成されており、
    前記シグナルパッド部および前記グランドパッド部は平坦化されていることを特徴とする半導体光変調器。
  2. 前記シグナルパッド部におけるコンタクト層上に前記絶縁膜がさらに形成されており、
    前記シグナルパッド部における絶縁膜上に前記第1のシグナルパッド電極が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体光変調器。
  3. 光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器の製造方法であって、前記パッド構造は、シグナルパッド部と、有機膜を介して前記シグナルパッド部を挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、
    前記製造方法は、
    半絶縁性InP基板上にコンタクト層を積層するステップと、
    前記半絶縁性InP基板及び前記コンタクト層における、前記シグナルパッド部が形成される領域の周辺部分を除去するステップと、
    前記コンタクト層上および当該除去部分に絶縁膜を堆積するステップと、
    前記コンタクト層の上面に形成された前記絶縁膜を除去するステップと、
    前記シグナルパッド部におけるコンタクト層上に第1のシグナルパッド電極を形成し、
    前記グランドパッド部におけるコンタクト層上に第1のグランドパッド電極を形成するステップと、
    前記有機膜を塗布・硬化するステップと、
    前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上に形成された有機膜を除去するステップと、
    前記有機膜、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上にパスメタルを形成するステップと、
    前記シグナルパッド部におけるパスメタル上に第2のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるパスメタル上に第2のグランドパッド電極を形成するステップと、
    前記有機膜の上面に形成されたパスメタルを除去するステップと、
    を含むことを特徴とする製造方法。
  4. 光導波路に電圧を印加するための電極につながるパッド構造を有する、導波路型の半導体光変調器の製造方法であって、前記パッド構造は、シグナルパッド部と、有機膜を介して前記シグナルパッド部を挟み込むように前記シグナルパッド部の両側面側に設けられたグランドパッド部と、を含み、
    前記製造方法は、
    半絶縁性InP基板上にコンタクト層を積層するステップと、
    前記半絶縁性InP基板及び前記コンタクト層における、前記シグナルパッド部が形成される領域の周辺部分を除去するステップと、
    前記コンタクト層上および当該除去部分に絶縁膜を堆積するステップと、
    前記シグナルパッド部における絶縁膜上に第1のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるコンタクト層上に第1のグランドパッド電極を形成するステップと、
    前記有機膜を塗布・硬化するステップと、
    前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上に形成された有機膜を除去するステップと、
    前記有機膜、前記第1のシグナルパッド電極および前記第1のグランドパッド電極上にパスメタルを形成するステップと、
    前記シグナルパッド部におけるパスメタル上に第2のシグナルパッド電極を形成し、前記グランドパッド部におけるパスメタル上に第2のグランドパッド電極を形成するステップと、
    前記有機膜の上面に形成されたパスメタルを除去するステップと、
    を含むことを特徴とする製造方法。
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