JP6407063B2 - 受信装置、受信方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
このような4K・8K超高解像度テレビジョン放送において、伝送路符号化方式は、高度広帯域衛星デジタル放送方式(例えば、非特許文献1参照)を基本とすることが検討されている。また、4K・8K超高解像度テレビジョン放送において、多重化方式は、映像信号、音声信号等をMMT(MPEG Media Transport)パケット化し、IP(Internet Protocol;インターネットプロトコル)パケットで伝送するMMT・TLV(Type Length Value)多重化方式が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。
さらに、有料放送では、例えばHDTV(1440×1080)の解像度の放送を無料で配信し、4K放送等の高解像度放送を有料放送とするサービスが検討されている。このような放送に対する制御方法として、非特許文献3には、デジタル放送におけるアクセス制御方式の標準規格が記載されている。
しかしながら、放送事業者側は、放送している番組を4Kまたは8Kの超高解像度で視聴者に視聴して欲しい場合がある。このような場合に受信装置がダウンコンバートして表示すると、放送授業者側は、コンテンツ本来の魅力を伝えられない。
図1は、本実施形態に係るデジタル放送システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、デジタル放送システム1は、受信装置10と、送信装置20とを含んで構成されている。デジタル放送システム1において、受信装置10と、送信装置20との台数は、一般的にそれぞれ複数であるが、以下の説明においては、説明を容易にするため、受信装置10と、送信装置20との台数が、それぞれ1台であるデジタル放送システム1の場合について説明する。
次に、本実施形態に係る送信装置20の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置20の構成を示すブロック図である。図2に示すように、送信装置20は、番組データ生成部201、構成情報生成部202、多重化部203、暗号化部204、及び送信部205を含んで構成される。
番組データ生成部201は、取得した映像データを所定の映像符号化方式で符号化する。所定の映像符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008 HEVC(International Organization for Standardization/International Electronical Commission 23008 Part2 High Efficiency Video Coding、単に、HEVCとも呼ばれる)で規格化された方式である。
また、番組データ生成部201は、取得した音声データを所定の映像符号化方式で符号化する。所定の音声符号化方式は、例えば、ISO/IEC 14496 Part3(単に、MPEG−4オーディオとも呼ばれる。なお、MPEGはMoving Picture Experts Groupを略したものである。)で規定された音声符号化方式である。
例えば、上記の構成要素情報には、階層伝送方式による放送をする場合等、複数の放送映像を同時に送信する場合においては、各映像の解像度に関する情報や、各映像が表示される優先度に関する情報等も構成要素情報に含まれる。
構成情報生成部202は、取得した構成要素情報から所定の形式の構成情報を生成し、生成した構成情報を多重化部203に出力する。
次に、MMTを用いるシステムのプロトコルスタックの構造の例について説明する。
図3は、本実施形態に係る放送システムに用いるプロトコルスタックの構造の例について説明する図である。図3に示すように、放送システムに用いるプロトコルスタックは、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)、時刻情報、符号化された映像データ、符号化された音声データ、符号化された字幕データ、MMT−SI、HTML5規格で記述されたアプリケーション(単にアプリともいう)、EPG(電子番組ガイド)、コンテンツダウンロードデータ等を含んで構成される。放送番組の映像信号及び音声信号の符号はMFU(Media Fragment Unit)/MPUである。そして、MFU/MPUは、MMTPペイロードに乗せて送信装置20によってMMTPパケット化され、IPパケットで送信装置20によって伝送される。データコンテンツの伝送は、データが送信装置20によってMMTPパケット化され、IPパケットで送信装置20によって伝送される。このように構成されたIPパケットは、放送伝送路を用いて放送される場合、TLVパケットの形式で送信装置20によって伝送される。一つのIPパケットあるいは一つのヘッダー圧縮したIPパケットは、一つのTLVパケットで送信装置20によって伝送する(ARIB STD−B32及びSTD−B60参照)。
次に、MMT−SIについて説明する。
MMT−SIには、メッセージ、テーブル、記述子が含まれている。
まずMMT−SIのメッセージについて説明する。
メッセージには、Package Access(PA)メッセージ、M2セクションメッセージ、CAメッセージ、M2短セクションメッセージ、データ伝送メッセージ、及び事業者が設定するメッセージが含まれる。
M2セクションメッセージは、MPEG−2 Systemsのセクション拡張形式を伝送する制御情報である。なお、M2セクションメッセージには、メッセージIDとして0x8000が割り当てられている。
CAメッセージは、限定受信方式に関する情報を伝送する制御情報である。なお、限定受信によって受信される放送とは、放送事業者と視聴者とが視聴契約を結ばないと受信装置10で視聴できない放送である。なお、CAメッセージには、メッセージIDとして0x8001が割り当てられている。
データ伝送メッセージは、データ伝送に関するテーブルを伝送する制御情報である。なお、データ伝送メッセージには、メッセージIDとして0x8003が割り当てられている。
事業者が設定するメッセージは、放送事業者が設定する制御情報である。なお、事業者が設定するメッセージには、メッセージIDとして0xE000−0xEFFF、及び0xF800−0xFFFFが割り当てられている。
テーブルには、EMM(Entitlement Management Message)、CAテーブル(MH)、MH−イベント情報テーブル(MH−Event Information Table)、及び事業者が設定するテーブル等が含まれている。
EMMは、加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解くためのワーク鍵などを含む個別情報を伝送する。なお、EMMには、テーブルIDとして0x84−0x85が割り当てられている。
MH−イベント情報テーブルは、番組の名称、放送日時、内容の説明など、番組に関する情報を伝送する。なお、MH−イベント情報テーブルには、テーブルIDとして0x8B(自ストリームの現在と次の番組)と0x8C−0x9B(自ストリームのスケジュール)とが割り当てられている。
事業者が設定するテーブルは、放送事業者が登録した記述子を伝送する。なお、事業者が設定するテーブルには、テーブルIDとして0xE0−0xFFが割り当てられている。
記述子として、アクセス制御記述子、映像コンポーネント記述子、事業者が設定する記述子等が規定されている。
アクセス制御記述子は、限定受信方式を識別する。なお、アクセス制御記述子には、記述子タグ値として0x8004が割り当てられている。限定受信方式とは、例えばスクランブルがかけられて送信される放送であり、視聴者が放送事業者と個別契約した場合に、EMMによってスクランブルが解除される放送である。
映像コンポーネント記述子は、番組要素信号のうち映像信号に関するパラメータ、説明などを記述する。なお、映像コンポーネント記述子には、記述子タグ値として0x8010が割り当てられている。
事業者が設定する記述子は、放送事業者が設定する制御情報である。なお、事業者が設定する記述子には、記述子タグ値として0xEC00−0xEFFF(記述子長フィールドが8ビット)と0xFC00−0xFFFF(記述子長フィールドが16ビット)とが割り当てられている。
次に、MH−イベント情報テーブル(以下、「MH−EIT」という)およびこのMH−EITにおける記述子のデータ構造について説明する。
図4は、本実施形態に係るMH−イベント情報テーブル(MH−EIT)のデータ構造を説明する図である。MH−EIT(MH−Event_Information_Table())は、送信装置20から送信される放送波の構成の情報を表す構成要素の一つであり、放送される番組の名称、放送日時などの番組に関する情報を表している。図4に示したように、MH−EITには、テーブル識別子(table_id)、セクションシンタクス指示(section_syntax_indicator)、セクション長(section_length)、サービス識別(service_id)、バージョン番号(version_number)、カレントネクスト指示(current_next_indicator)、セクション番号(section_number)、最終セクション番号(last_section_number)、TLVストリーム識別(tlv_stream_id)、オリジナルネットワーク識別(original_network_id)、セグメント最終セクション番号(segment_last_section_number)、最終テーブル識別(last_table_id)、イベント識別(event_id)、開始時間(start_time)、継続時間(duration)、進行状態(running_status)、スクランブル(free_CA_mode)、記述子ループ長(descriptors_loop_length)、CRC(CRC_32)を含んでいる。
なお、MH−イベント情報テーブルには、受信しているチャンネルについての現在放送されている番組に関する情報と、次に放送される番組に関する情報とが記述されている。
次に、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())の例について説明する。
図5は、本実施形態に係る映像コンポーネント記述子の例を示す図である。図5に示す例では、映像コンポーネント記述子は、記述子タグ(descriptor_tag)、記述子長(descriptor_length)、映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、映像スキャンフラグ(video_scan_flag)、映像信号フレームレート(video_frame_rate)、コンポーネントタグ(component_tag)、言語コード(ISO_639_language_code)を含む。
図6は、本実施形態に係る映像信号解像度に記述される情報の例を示す図である。図6に示す例において、映像信号解像度の値が5の場合が、2K放送の空間解像度(1080(1125))を意味し、映像信号解像度の値が6の場合が、4K放送の空間解像度(2160)を意味し、映像信号解像度の値が7の場合が、8K放送の空間解像度(4320)を意味する。
映像スキャンフラグ(video_scan_flag)には、映像信号がインターレース信号であるか、プログレッシブ信号であるかを示すフラグが記述される。映像信号フレームレートには、映像信号のフレームレートが記述される。コンポーネントタグ(componet_tag)には、コンポーネントストリームを識別するためのラベルが記述される。
言語コード(ISO_639_language_code)には、コンポーネント(音声、あるいはデータ)の言語及びこの記述子に含まれる文字記述の言語を識別するための情報が記述される。
次に、事業者が設定する記述子である解像度制御(Resolution_control)記述子について説明する。なお、事業者が設定する記述子である解像度制御記述子は、前述したMMT−SIにおいて、事業者が設定するメッセージの事業者が設定するテーブルに記述されている。
図7は、本実施形態に係る事業者が設定する解像度制御記述子のデータ構造を説明する図である。なお、図7に示す例は、メッセージIDを0xFD00、テーブルIDを0xF0、記述子名を“Resolition_control(解像度制御)”、記述子タグを0xFE00と定義したときの例である。メッセージID、テーブルID、記述子名、及び記述子タグは、これに限られない。
一例として、受信装置10が、4K(3840x2160)超高解像度テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television、以下、4K放送という)を表示でき、放送されている番組が8K(7680x4320)超高解像度テレビジョン放送(以下、8K放送という)である場合、Rは0.5(=3840/7680、または2160/4320)である。
図9に示す例において、ターゲット動作の値が0x00は、受信した映像信号を表示部109(図14参照)の全画面に表示(以下、全画面表示という)させる動作を表し、ターゲット動作の値が0x01は、受信した映像信号の解像度を変換せずに表示部109の一部に表示(以下、dot by dot(ドットバイドット)表示という)させる動作を表している。また、ターゲット動作の値が0x02は、受信した映像信号を表示部の全画面に表示させ、且つ受信装置10では受信している映像信号を表示できないことを示すコーションメッセージを表示(以下、コーションメッセージ+全画面映像表示ともいう)させる動作を表している。また、ターゲット動作の値が0x03は、受信した映像信号を表示に表示させず、受信装置10では受信している映像信号を表示できないことを示すコーションメッセージのみを表示させる動作を表している。すなわち、ターゲット動作の値それぞれは、表示部109に表示させる映像データに対する動作に対応している。
次に、各ターゲット動作の指示によって表示部上に表示される画像の一例を説明する。
図10は、本実施形態に係る全画面表示の例を示す図である。図10に示すように、全画面表示では、表示部109(図14参照)の全画面に画像g101が表示される。
図10に示すような表示は、ターゲット動作の値が0x00の場合に行われる。全画面表示が放送事業者によって設定されるのは、例えば放送解像度と表示解像度とが一致するターゲット解像度の値が0x10の場合である。なお、受信装置10の解像度と一致していなくても、放送している映像信号をダウンコンバートまたはアップコンバートして表示することを放送事業者が許可する場合、放送事業者は、ターゲット解像度の値を、どの値に設定してもよく、またはデフォルト値として0x08を設定するようにしてもよい。すなわち、全画面表示される画像g101は、解像度が変換されていない状態の画像、解像度がアップコンバートされている状態の画像、または解像度がダウンコンバートされている状態の画像のうちの、いずれか1つの状態の画像である。
図11に示すような表示は、ターゲット動作の値が0x01の場合に行われる。dot by dot表示が放送事業者によって設定されるのは、例えばターゲット解像度の値が0x20の場合である。dot by dot表示される画像g111は、解像度が変換されていない状態の画像である。
例えば、(表示解像度/放送解像度)≦1/2の受信装置10に対して表示を禁止する場合、放送事業者は、解像度制御(Resolution_control)記述子を以下のように記述して送信する。i=0:Target_resolution=0x08、Target_action=0x03、この場合はR≦1/2であるから、コーションメッセージのみの表示となる。i=1:Target_resolution=0x10、Target_action=0x00、この場合はR≦1/2ではないから、全画面表示となる。i=2:Target_resolution=0x04、Target_action=0x03、この場合はR≦1/2であるから、コーションメッセージのみの表示となる。
これにより、受信装置10は、図13に示したように「ご視聴のテレビでは、コンテンツの持つ本来の魅力を十分表現できていないため、視聴が許可されていません。」などのコーションメッセージを、放送事業者からの放送波に含まれる指示に基づいて表示部109に表示して報知することができる。
この結果、放送事業者は、例えば、(表示解像度/放送解像度)≦1/2の受信装置10に対して「ご視聴のテレビでは、コンテンツの持つ本来の魅力を十分表現できていないため、視聴が許可されていません。」などのコーションメッセージを受信装置10の表示部109に表示させることができる。
また、ターゲット動作についても、動作は例示であり、字幕スーパーなどによって放送解像度を常時流しておき、ターゲット解像度で該当するものに、字幕スーパーの表示を止めるようなターゲット動作を指示するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る受信装置10の構成について説明する。
図14は、本実施形態に係る受信装置10の構成を示すブロック図である。図14に示すように、受信装置10は、放送受信部101、復調部102、分離部103、音声復号部104、音声再生部105、映像復号部106、画像変換部107、画像合成部108、表示部109、制御部110、記憶部120、操作部130を備える。
音声再生部105は、音声復号部104が出力した音声データに基づく音声を再生するものであり、例えば、スピーカーを含んで構成される。
指示検出部111は、分離部103が出力したMMT−SIから事業者が設定する記述子のうち、解像度制御(Resolution_control())記述子を抽出する。指示検出部111は、抽出した解像度制御記述子にパラメータ設定されているターゲット解像度(target_resolution)を検出する。また、指示検出部111は、ターゲット解像度毎に設定されているターゲット動作(target_action)を検出する。指示検出部111は、検出したターゲット解像度を示す情報毎に、ターゲット動作を示す情報を動作決定部115に出力する。なお、ターゲット解像度を示す情報は、図8に示したターゲット解像度の値(0x00〜0x40)であってもよく、またはターゲット解像度の値に対応する意味(例えば、R>4等)を示す情報であってもよい。また、ターゲット動作を示す情報は、図9に示したターゲット動作の値(0x00〜0x03)であってもよく、またはターゲット解像度の値に対応する意味(例えば、全画面表示等)を示す情報であってもよい。
次に、本実施形態に係る表示処理と報知処理とについて説明する。
図15は、本実施形態に係る表示処理と報知処理の手順を示すフローチャートである。なお、図15に示す例では、利用者によって放送衛星30を介して放送番組のチャンネルが選択された後の処理を説明する。また、以下の処理において、個別契約が必要な放送波の場合、個別契約がなされているものとする。
(ステップS2)表示解像度取得部113は、表示部109によって表示可能な解像度を取得する。
(ステップS4)指示検出部111は、分離部103が出力したMMT−SIから事業者が設定する記述子のうち、解像度制御記述子を抽出する。続けて、指示検出部111は、抽出した解像度制御記述子にパラメータ設定されているターゲット解像度の値と、ターゲット解像度毎に設定されているターゲット動作の値を検出する。
(ステップS6)比較部114は、表示解像度と放送解像度とが一致するか否かを判別する。比較部114は、表示解像度と放送解像度とが一致すると判別した場合(ステップS6;YES)、ステップS7に処理を進め、表示解像度と放送解像度とが一致していないと判別した場合(ステップS6;NO)、ステップS8に処理を進める。
図16は、本実施形態に係るターゲット解像度が図8に示す情報であり、ターゲット動作が図9に示す情報である場合の表示処理と報知処理の手順を示すフローチャートである。なお、図16に示す処理は、図15に示したステップS4の処理の後、ステップS5〜S8の代わりに行われる。
(ステップS102)指示検出部111は、抽出したターゲット解像度の値と対応付けられて記憶部120に記憶されている意味を示す情報に基づいて、値Rの範囲をターゲット解像度毎に検出する。続けて、指示検出部111は、抽出したターゲット動作の値と対応付けられて記憶部120に記憶されている意味を示す情報に基づいて、表示部109に表示させる動作(ターゲット動作)を検出する。続けて、動作決定部115は、複数のRの範囲の中から、ステップS101で算出した値Rが該当するRの範囲を判定する。動作決定部115は、値Rが4より大きいと判別した場合(ステップS102;R>4)、処理をステップS103に進める。動作決定部115は、値Rが2より大きく且つ4以下であると判別した場合(ステップS102;4≧R>2)、処理をステップS104に進める。動作決定部115は、値Rが0.5より大きく且つ2以下であると判別した場合(ステップS102;2≧R>0.5)、処理をステップS105に進める。動作決定部115は、値Rが0.25より大きく且つ0.5以下であると判別した場合(ステップS102;0.5≧R>0.25)、処理をステップS106に進める。動作決定部115は、値Rが0.25以下であると判別した場合(ステップS102;0.25≧R)、処理をステップS107に進める。
(ステップS104)動作決定部115は、ターゲット解像度の値が0x20に対応付けられているターゲット動作を、表示部109に表示させる動作に決定し、決定したターゲット動作に基づいて画像制御指示を生成する。動作決定部115は、ステップS108に処理を進める。
(ステップS105)動作決定部115は、ターゲット解像度の値が0x10に対応付けられているターゲット動作を、表示部109に表示させる動作に決定し、決定したターゲット動作に基づいて画像制御指示を生成する。動作決定部115は、ステップS108に処理を進める。
(ステップS107)動作決定部115は、ターゲット解像度の値が0x04に対応付けられているターゲット動作を、表示部109に表示させる動作に決定し、決定したターゲット動作に基づいて画像制御指示を生成する。動作決定部115は、ステップS108に処理を進める。
以上で、表示処理と報知処理を終了する。
一方、本実施形態によれば、表示部109に表示させる複数の指示が放送波に含まれているため、受信装置10は、複数の指示に応じた表示を行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、有料放送のように個別契約を必要とせず、放送解像度と異なる表示解像度の受信装置10に対して、放送事業者が制御することが可能となる。この結果、受信装置10は、個別契約なしで、放送事業者の制御(指示)に応じて、映像データを表示部109に表示させることができる。
また、本実施形態の受信装置10において、表示制御指示は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)規格において放送事業者が設定可能なメッセージ、テーブル、または記述子に記述されている。
また、本実施形態の受信装置10において、ARIB規格は、ARIB STD−60規格である。
この構成によって、本実施形態の受信装置10は、放送事業者が放送波に記述した表示解像度と放送解像度との比に応じて、表示部109に映像データを表示するように制御することができる。
この構成によって、本実施形態の受信装置10は、放送事業者が放送波に記述した表示解像度と放送解像度との比に応じて、表示部109に映像データ、またはコーションメッセージのうち、少なくとも1つを表示することができる。
Systemsで規定された方式が用いられてもよい。また、伝送に係るデータ形式、暗号化方式、符号化方式も、その伝送方式で規定された形式または方式が用いられてもよい。
Claims (7)
- 放送を受信する受信部と、
表示部と、
前記受信部が受信した放送から放送解像度を検出する解像度検出部と、
表示可能な表示解像度と前記放送解像度とに基づく表示制御指示を、前記受信部が受信した放送から検出する指示検出部と、
前記表示部の表示解像度と前記放送解像度とを比較し、比較した結果と前記指示検出部によって検出された前記表示制御指示とに基づいて、受信した映像の表示を制御して前記表示部に表示させる動作決定部と、
を備え、
前記表示制御指示は、
制御対象となる表示解像度に対する記述、又は、前記映像の表示に対する制御内容に関する記述のうち少なくとも1つを含む
受信装置。 - 前記表示制御指示は、
ARIB規格において放送事業者が設定可能なメッセージ、テーブル、または記述子に記述されている請求項1に記載の受信装置。 - 前記ARIB規格は、
ARIB STD−60規格である請求項2に記載の受信装置。 - 前記制御対象となる表示解像度に対する記述は、
前記表示解像度と前記放送解像度との比に応じた記述であり、前記比の所定の範囲毎に、前記映像の表示に対する制御内容に関する記述が対応付けられている請求項1に記載の受信装置。 - 前記映像の表示に対する制御内容に関する記述には、
前記映像の表示方法、または報知方法のうち少なくとも1つが記述されている請求項1に記載の受信装置。 - 受信部が、放送を受信する受信手順と、
解像度検出部が、前記受信手順によって受信された放送から放送解像度を検出する解像度検出手順と、
指示検出部が、表示可能な表示解像度と前記放送解像度とに基づく表示制御指示を、前記受信手順によって受信された放送から検出する指示検出手順と、
動作決定部が、表示部の表示解像度と前記放送解像度とを比較し、比較した結果と前記指示検出手順によって検出された前記表示制御指示とに基づいて、受信した映像の表示を制御して前記表示部に表示させる動作決定手順と、
を含み、
制御対象となる表示解像度に対する記述、又は、前記映像の表示に対する制御内容に関する記述のうち少なくとも1つを含む
受信方法。 - 受信装置が備えるコンピュータに、
放送を受信する受信手順と、
前記受信手順によって受信された放送から放送解像度を検出する解像度検出手順と、
表示可能な表示解像度と前記放送解像度とに基づく表示制御指示を、前記受信手順によって受信された放送から検出する指示検出手順と、
表示部の表示解像度と前記放送解像度とを比較し、比較した結果と前記指示検出手順によって検出された前記表示制御指示とに基づいて、受信した映像の表示を制御して前記表示部に表示させる動作決定手順と、
を実行させ、
制御対象となる表示解像度に対する記述、又は、前記映像の表示に対する制御内容に関する記述のうち少なくとも1つを含む
プログラム。
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