JP6386353B2 - 受信装置、テレビジョン装置、プログラム、記憶媒体、及び受信方法 - Google Patents

受信装置、テレビジョン装置、プログラム、記憶媒体、及び受信方法 Download PDF

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本発明は、受信装置、テレビジョン装置、プログラム、記憶媒体、及び受信方法に関する。
次世代テレビジョン放送サービス、例えば、4K/8K UHDTV(Ultra High Definition Television;超高解像度テレビジョン放送。以下、4K/8Kと称する。)によるテレビ番組の放送開始が予定されている。テレビジョン放送サービスの中でも、とくに衛星放送システムを使用した放送は、降雨によって放送波に減衰が生じること(降雨減衰)などが原因となって、テレビ番組の正常な受信が妨げられることがある、という欠点がある。
そこでテレビジョン放送局が、降雨減衰対策として、4K/8K映像と併せて、従来の映像(4K/8K映像より解像度が低く、降雨減衰に対する耐性が強い映像)を同時に送信することができる仕組みを導入することが考えられる。それにより、降雨減衰時でも従来の映像に切り替えることによって、視聴者にテレビ番組の視聴を継続させることができる。
非特許文献1、非特許文献2では、衛星デジタル放送において、降雨時の遮断に対して、階層伝送方式を切り替えることによって、サービスを継続させることを標準規格としている。非特許文献3には、MMTによるメディアトランスポート方式の標準規格が記載されている。
同一チャンネル内で2つの階層サービスが存在するデジタル放送のテレビ受信機において、天候等の悪化により表示する映像の変調方式が高階層から低階層に切り替えられた際に、表示領域を縮小して映像を通常モードに比して鮮明に見えるようにした場合、画面上には無駄な余白のスペースが発生することになる。すなわち、従来技術では、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや、画面のサイズを、十分に活かし切れないという課題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、本発明の受信装置は、解像度が高い映像から低い映像へと表示させる放送映像を切り替える場合、解像度が低い放送映像とそれ以外の様々な映像とを組み合わせた映像を生成する。すなわち、解像度が低い放送映像を表示することによって発生する画面上の余白のスペースに、その放送映像以外の映像を表示させる。それによって、降雨減衰時においても、画質の鮮明さは保ちつつ、かつ、画面全体に映像を表示させるように表示領域を有効活用し、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる受信装置、放送システム、受信方法、及びプログラムを提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、 受信レベル検知部と、第1の番組映像、または第2の番組映像と番組映像以外の映像とを組み合わせた映像、を生成させる制御部と、を備え、前記受信レベル検知部の検知出力に基づいて、前記制御部は、前記第1の番組映像を生成させるか、または、前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる、受信装置である。
(2)また、本発明の一態様は、(1)に記載の受信装置であって、前記制御部は、ユーザーからの入力内容に基づいて生成させる映像を決定することを特徴とする。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、本発明の受信装置は、解像度が高い映像から低い映像へと表示させる放送映像を切り替える場合、解像度が低い放送映像とそれ以外の様々な映像とを組み合わせた映像を生成する。すなわち、解像度が低い放送映像を表示することによって発生する画面上の余白のスペースに、その放送映像以外の映像を表示させる。それによって、降雨減衰時においても、画質の鮮明さは保ちつつ、かつ、画面全体に映像を表示させるように表示領域を有効活用し、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる受信装置、テレビジョン装置、プログラム、記憶媒体、及び受信方法を提供する。
(4)また、本発明の一態様は、(1)または(2)に記載の受信装置であって、前記制御部は、前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させるとき、放送通信連携サービスを起動することによって前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させることを特徴とする。
(5)また、本発明の一態様は、データを送信する送信装置と、前記データを受信する受信装置とを備える放送システムであって、前記受信装置は、自装置が受信する放送が階層サービスであることを検出する検出部と、第1の番組映像を生成させるか、または、第2の番組映像と番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる制御部と、を備え、 前記検出部が前記階層サービスを検出したとき、前記制御部は、前記第1の番組映像のみを生成させるか、または、前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる、放送システムである。
(6)また、本発明の一態様は、受信する放送が階層サービスであることを検出する検出過程と、第1の番組映像または第2の番組映像と番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる制御過程と、を含み、前記検出過程が前記階層サービスであることを検出したとき、前記制御過程は、前記第1の番組映像のみを生成させるか、または、前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる、受信方法である。
(7)また、本発明の一態様は受信装置のコンピュータに、受信する放送が階層サービスであることを検出する検出手順と、第1の番組映像または第2の番組映像と番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる制御手順と、を含み、前記検出手順が前記階層サービスであることを検出したとき、前記制御手順は、前記第1の番組映像のみを生成させるか、または、前記第2の番組映像と前記番組映像以外の映像とを組み合わせた映像を生成させる、手順を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
本実施形態に係る放送システムの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるMPTのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれる映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれる映像信号解像度(video_resolution)の値の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれる映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)の値の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれる映像信号フレームレート(video_frame_rate)の値の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるロケーション情報(MMT_general_location_info())のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係るサーバー装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る、放送番組の映像に通信コンテンツに基づく映像(GUI画面)を重畳させた映像の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるMH−AITのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるアプリケーション形式(application_type)の値の一例を示す図である。 本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるアプリケーション制御コード(application_control_code)の値の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システムの一例を示す概略図である。
第1の実施形態の放送システム1は、送信装置11と、サーバー装置21と、受信装置31とを含んで構成される。送信装置11及びサーバー装置21は、放送事業者が有する放送設備を構成する。受信装置31は、送信装置11から放送される放送番組を受信し、受信した放送番組の映像を表示し、当該放送番組の音声を再生する。また、受信装置31は、サーバー装置21と通信接続しデータを送受信する。受信装置31は、各家庭や事業所等に設置される。
送信装置11は、放送伝送路12を介して放送番組のデータ(番組データ)を逐次、受信装置31に送信する。送信装置11は、例えば、放送事業者等が放送波を送信するための電波塔等を含む、電波送信基地局である。
放送伝送路12は、送信装置11が送信する各種のデータを、同時に不特定多数の受信装置31に対して、一方向的に伝送する伝送路である。放送伝送路12は、例えば、放送衛星13で中継される所定の周波数帯域の電波(放送波)である。放送伝送路12は地上波の放送伝送路を含むことができる。放送伝送路12の一部には、通信回線、例えば、送信装置11から電波を送信するための送信設備までの通信回線が含まれてもよい。なお、放送伝送路12を介して各種のデータを送信(または、受信)することを、「放送で送信(または、受信もしくはダウンロード)する」と呼ぶことがある。
サーバー装置21は、放送事業者あるいはコンテンツサービスプロバイダー、インターネットコンテンツ制作業者等によって作成された通信コンテンツを蓄積するサーバー装置である。サーバー装置21は、例えば、iDC(Internet Data Center;インターネットデータセンター)等の、WWW(World Wide Web)サーバー収容施設に設置されたサーバー装置である。サーバー装置21の所在は、例えば、URL(Uniform Resource Locator;統一資源位置指定子)で放送伝送路12を介して受信装置31に通知される。サーバー装置21は、受信装置31から通信コンテンツ要求信号を受信したときに、要求された通信コンテンツを受信装置31に送信する。
通信伝送路22は、サーバー装置21と受信装置31との間で、各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路22は、例えば、有線の大容量の基幹網を有するインターネット等の広域通信網を含む。通信伝送路22は、一部に無線のアクセス網を含む通信網、例えば、公衆無線通信網であってもよい。なお、通信伝送路22を介して各種のデータを送信することを、「通信で送信(受信もしくはダウンロード)する」と呼ぶことがある。
受信装置31は、送信装置11から放送伝送路12を介して受信したデータを復号するCASプログラムを起動し、起動したCASプログラムを実行することにより、受信したデータを復号する。
受信装置31は、送信装置11から放送コンテンツを、またサーバー装置21から通信コンテンツを受信する。受信装置31は、有線のLANケーブルや、Wi−Fiルーター(Wireless Fidelityルーター;無線LAN親機)との無線LAN接続を介して、通信伝送路22に接続するための機能が備えられている。受信装置31は、例えば、テレビジョン受信装置、映像記録装置、等である。
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。送信装置11は、番組データ生成部111、構成情報生成部112、多重化部113、暗号化部114及び送信部115を含んで構成される。
番組データ生成部111は、放送番組を構成する映像を示す映像データと、放送番組を構成する音声を示す音声データを取得する。
番組データ生成部111は、所定の映像符号化方式で符号化された映像データを取得する。所定の映像符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008 HEVC(International Organization for Standardization/International Electronical Commission 23008 Part2 High Efficiency Video Coding、単に、HEVCとも呼ばれる)で規格化された方式である。
また、番組データ生成部111は、所定の音声符号化方式で符号化された音声データを取得する。所定の音声符号化方式は、例えば、ISO/IEC 14496 Part3(単に、MPEG−4オーディオとも呼ばれる。なお、MPEGはMoving Picture Experts Groupを略したものである。)で規定された音声符号化方式である。
番組データ生成部111は、取得した映像データと音声データから所定の形式の番組データを生成し、生成した番組データを多重化部113に出力する。所定の形式の番組データは、例えば、ISO/IEC 23008 Part1 MMT(MPEG Media Transport、単にMMTとも呼ばれる)で規定されたMPU(Media Processing Unit)である。各MPUには、映像や音声の復号処理を行うことができる単位の映像データ又は音声データが含まれる。
構成情報生成部112は、放送番組や放送に伴って提供されるサービスを構成するための情報である構成要素情報を取得する。構成要素情報は、放送番組やサービスの構成要素であるアセット、つまり、映像、音声等のリストや、それらの諸要件を示す情報を含む。
なお、例えば、降雨による放送波の減衰の対策として、階層伝送方式による降雨対応放送がある。これは、主放送と同一の番組をより解像度や音質を落とした副放送(降雨対応放送)を、主放送と同時に階層伝送方式により送信するものである。
例えば、上記の構成要素情報には、階層伝送方式による放送をする場合等など、複数の放送映像を同時に送信する場合においては、各映像の解像度に関する情報や、各映像が表示される優先度に関する情報等も構成要素情報に含まれる。
構成情報生成部112は、取得した構成要素情報から所定の形式の構成情報を生成し、生成した構成情報を多重化部113に出力する。所定の形式の構成情報は、例えば、MMT−SI(MMT−System Information)を構成するMPT(MMT Package Table)である。MPTの例については後述する。
多重化部113は、番組データ生成部111から入力された番組データ、及び構成情報生成部112から入力された構成情報を多重化して、所定の形式(例えば、TLV(Type Length Value)パケット)の多重化データを生成する。多重化部113は、生成した多重化データを暗号化部114に出力する。
暗号化部114は、多重化部113から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES(Advanced Encryption Standard)やMULTI2)を用いて暗号化する。暗号化部114は、暗号化した多重化データを送信部115に出力する。
送信部115は、暗号化部114から入力された多重化データを受信装置31に放送伝送路12を介して送信する。ここで、送信部115は、ベースバンド信号である多重化データで所定の搬送周波数を有する搬送波を変調させて、搬送周波数に対応したチャネル帯域の電波(放送波)をアンテナ(図示せず)により放射する。
(MPTのデータ構造)
次に、構成情報に含まれるMPTの例について説明する。なお、MPTはARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産業会)が、非特許文献3において規定している標準規格である。
図3は、本発明の受信装置が受信するMPTのデータ構造の一例を示す図である。図3に示す例では、MPTは、アセット毎にアセットタイプ(asset_type)、アセット記述子領域(asset_descriptors_byte)とを含む。
アセットタイプ(asset_type)には、アセットの種類を示す符号が記述される。構成情報生成部112は、アセットタイプ(asset_type)として、例えば、HEVCで符号化された映像データを示すhcv1と、MPEG−4オーディオで符号化された音声データを示すmp4aを記述する。
アセット記述子領域(asset_descriptors_byte)は、アセットの記述子が記述される領域である。
なお、図3の「データ表記」の欄にあるuimsbfとは、unsigned integer most significant bit firstの略であり、最上位ビットが先頭である符号無し整数を意味する。また、bslbfとは、bit string left bit firstの略であり、左ビットが先頭であるビット列を意味する。また、charとは、characterの略であり、主に文字コードを格納するために使用される固定長のデータ型を意味する。
階層伝送方式による放送が提供される場合などにおいては、構成情報生成部112(図2)は、階層伝送方式毎にアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())、及び映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())を生成する。
アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())は、アセットのグループ関係とグループ内での優先度に関するパラメーターが記述される記述子である。例えば、階層伝送方式を用いた放送において、構成情報生成部112は、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())を生成し、生成したアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())をアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に含める。階層伝送方式を用いた放送を行わない場合など、アセットのグループ関係とグループ内での優先度に関する情報を必要としない場合には、構成情報生成部112は、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())を生成しない。
また、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())は、映像コンポーネントに関するパラメーターが記述される記述子である。例えば、階層伝送方式を用いた放送において、構成情報生成部112は、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())を生成し、生成した映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())をアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に含める。
以上により、階層伝送方式による放送のアセット毎に、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())、及び映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())が生成される。
(アセットグループ記述子のデータ構造)
次に、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())の例について説明する。なお、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())はARIB(社団法人電波産業会)が、非特許文献3において規定している標準規格である。
図4は、本発明の受信装置が受信するアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())のデータ構造の一例を示す図である。アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())は、グループID(group_identification)、及び選択レベル(selection_level)を含む。
グループID(group_identification)は、アセットが属するグループの識別情報である。グループは、そのコンテンツを構成するアセットのうち、同じ映像、同じ音声など、内容が同一で同等とみなせるアセットの集合である。なお、ここで、内容が同一で同等とは、符号化方式や解像度などは一致していなくてよい。
選択レベルは、例えば、「0」はデフォルトのアセット、「1」は代替のアセットというように、そのグループ内でのアセットの選択優先順位を示す。
(映像コンポーネント記述子のデータ構造)
次に、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())の例について説明する。なお、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())はARIB(社団法人電波産業会)が、非特許文献3において規定している標準規格である。
図5は、本発明の受信装置が受信する映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())のデータ構造の一例を示す図である。映像コンポーネント記述子は、映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)を含む。
映像信号解像度(video_resolution)は、映像信号の垂直方向の解像度を示す。映像信号解像度(video_resolution)は、図6に従って符号化される。
図6は、本発明の受信装置が受信する映像信号解像度(video_resolution)の値の一例を示す図である。例えば、4K映像の場合には、4K映像の垂直方向の解像度は2160本であるので、映像信号解像度(video_resolution)は「6」となる。また、8K映像の場合には、8K映像の垂直方向の解像度は4320本であるので、映像信号解像度(video_resolution)は「7」となる。また、SD(標準画質)映像の場合には、SD映像の垂直方向の解像度は480本であるので、映像信号解像度(video_resolution)は「3」となる。
映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)は、映像信号のアスペクト比を示す。映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)は、図7に従って符号化される。
図7は、本発明の受信装置が受信する映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)の値の一例を示す図である。例えば、アスペクト比が16:9(パンベクトルあり)の場合には「2」となる。アスペクト比が4:3の場合には「1」となる。なお、パンベクトルとは、デジタルテレビ放送における放送信号に付される識別制御情報の一つである画角情報のことであり、4:3のアスペクト比への変更表示を自動識別するための付加情報である。
図5に戻って、映像信号フレームレート(video_frame_rate)は、映像信号のフレームレートを示す。映像信号フレームレート(video_frame_rate)は、図8に従って符号化される。
図8は、本発明の受信装置が受信する映像信号フレームレート(video_frame_rate)の値の一例を示す図である。例えば、フレームレートが60/1.001fps(frames per second)の場合には「8」となる。また、フレームレートが30fpsの場合には「6」となる。
図3に戻って、MPTには、インターネット上の場所を示すURL(Uniform Resource Locator;統一資源位置指定子)を示す情報が含まれることがある。例えば、放送事業者が、放送番組に関連する番組関連情報(通信コンテンツ)を示すデータを、サーバー装置21に格納しておく。そして、送信装置11が、番組データと構成情報とを放送で送信し、その構成情報の中に番組関連情報のURLの情報を示すデータを含める。
それによって受信装置31は、放送番組を受信するとともに構成情報からURLの情報を取得することができる。そして受信装置31は、そのURLの情報に基づいて、サーバー装置21に通信伝送路22を介して通信コンテンツ要求信号を送信する。以上により、受信装置31は、サーバー装置21から受信中の放送番組に関連する番組関連情報を取得することができる。
なおURLを示す情報は、MPTのロケーション情報(MMT_general_location_info())に格納される。
(ロケーション情報のデータ構造)
次に、MPTに含まれるロケーション情報(MMT_general_location_info())の例について説明する。なお、ロケーション情報(MMT_general_location_info())はARIB(社団法人電波産業会)が、非特許文献3において規定している標準規格である。
図9は、本発明の受信装置が受信するロケーション情報(MMT_general_location_info())のデータ構造の一例を示す図である。ロケーション情報(MMT_general_location_info())は、ロケーションタイプ(location_type)、URL長(URL_length)、及びURLバイト(URL_byte)を含む。
ロケーションタイプ(location_type)は、ロケーション情報の種類を示す。例えば、ロケーション情報の種類がURLであることを示す場合には、ロケーションタイプ(location_type)には、「0x05」が設定される。URL長(URL_length)は、URLバイトフィールドの長さをバイト単位で示す。URLバイト(URL_byte)は、URLを示す。
(サーバー装置の構成)
次に、サーバー装置21の構成について説明する。
図10は、本実施形態に係るサーバー装置の構成を示すブロック図である。サーバー装置21は、制御部210、通信部213、及び記憶部214を含んで構成される。制御部210は、通信コンテンツ取得部211、及び通信コンテンツ配信部212を含んで構成される。
制御部210は、サーバー装置21の種々の動作を制御する。通信コンテンツ取得部211は、通信部213によって通信伝送路22を介して、通信コンテンツを取得する。制御部210は、通信コンテンツ取得部211によって取得した通信コンテンツを記憶部214に格納する。制御部210は、例えば、CPUである。
また、制御部210は、通信部213によって通信伝送路22を介して、受信装置31から送信された通信コンテンツ要求信号を取得する。制御部210は、通信コンテンツ要求信号を取得したとき、要求された通信コンテンツ要求信号が示す通信コンテンツを、記憶部214から取得する。記憶部214から取得した通信コンテンツを、通信コンテンツ配信部212は、通信部213によって通信伝送路22を介して、受信装置31へ通信で送信する。
(受信装置の構成)
次に、受信装置31の構成について説明する。
図11は、本実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置31は、チューナー311(受信部)、復号部312、分離部313、音声復号部314、音声再生部315、映像復号部316、GUI合成部317、映像表示部318、通信部321、制御部331、操作入力部332、及び記憶部341を含んで構成される。
チューナー311は、送信装置11が送信した放送波を、放送伝送路12を介して受信する。チューナー311は、操作入力部332332からの指示に基づいて制御部331から入力された放送チャンネル信号で指定される放送チャンネルに応じた放送チャンネル帯域を特定する。チューナー311は、放送波として受信した放送チャンネル帯域の受信信号をベースバンド信号である多重化データにダウンコンバートしそして復調する。チューナー311は、復調した多重化データを復号部312に出力する。
復号部312は、チューナー311から入力された多重化データ(暗号化されている)を、送信装置11の暗号化部114で用いられた方式に対応する復号方式(例えば、AES)で復号し、復号した多重化データを生成する。復号部312は、生成した多重化データを分離部313に出力する。
分離部313は、復号部312から入力された復号後の多重化データから番組データ及び構成情報に分離する。分離部313は、構成情報を制御部331に出力する。また、分離部313は、番組データから音声データと映像データを抽出する。分離部313は、抽出した音声データを音声復号部314に出力し、映像データを映像復号部316に出力する。
音声復号部314は、分離部313から音声データが入力される。入力された音声データは、所定の音声符号化方式(例えば、MPEG−4 オーディオ)で符号化されたデータである。音声復号部314は、符号化に用いられた符号化方式と対応する復号方式で入力された音声データを復号し、復号した音声データを生成する。復号した音声データは、各時刻における音声のレベルを示すデータである。
音声再生部315は、音声復号部314から入力された音声データに基づく音声を再生するものであり、例えば、スピーカーを含んで構成される。
階層伝送方式による放送が提供される場合には、音声復号部314に複数の再生方式の音声データが入力され、制御部331から音声復号部314に方式選択信号が入力されることがある。方式選択信号は、複数の再生方式の音声のうちのいずれかの音声を指示する信号である。音声復号部314は、所定の複数の再生方式の音声データのうち、自音声復号部314部が処理能力を有する再生方式であって方式選択信号で指定される再生方式に係る音声データについて復号を行い、元の音声データを生成する。音声復号部314は、復号した元の音声データを音声再生部315に出力する。
したがって、階層伝送方式による放送が提供される場合、方式選択信号で指定された再生方式の音声が音声再生部315で再生される。なお、方式選択信号が入力されない場合には、音声復号部314は、主放送の音声に係る元の音声データを音声再生部315に出力する。
映像復号部316は、分離部313から映像データが入力される。入力された映像データは、所定の映像符号化方式(例えば、HEVC、MPEG−2 ビデオ)で符号化されたデータである。映像復号部316は、符号化に用いられた符号化方式と対応する復号方式で入力された映像データを復号し、復号した映像データを生成する。復号した映像データは、各時刻における映像(フレーム画像)を形成する信号値を示すデータである。映像復号部316は、復号した映像データをGUI合成部317に出力する。
階層伝送方式による放送が提供される場合には、映像復号部316に複数の解像度の映像データが入力され、制御部331から映像復号部316に方式選択信号が入力されることがある。方式選択信号は、複数の解像度の映像のうちのいずれかの映像を指示する信号である。映像復号部316は、所定の複数の解像度の映像データのうち、自映像復号部316が処理能力を有する再生方式であって方式選択信号で指定される解像度に係る映像データについて復号を行い、元の映像データを生成する。
したがって、階層伝送方式による放送が提供される場合、方式選択信号で指定された解像度の映像が、GUI合成部317を介した後、映像表示部318で表示される。なお、方式選択信号が入力されない場合には、映像復号部316は、主放送の映像に係る元の映像データを、GUI合成部317を介して、映像表示部318に出力する。
GUI(Graphical User Interface)合成部317は、映像復号部316から入力された映像データと、制御部331から入力された各種のGUI画面データとを合成し、映像表示部318に表示させる映像データを生成する。GUI画面データには、例えば、放送チャンネルを選択するための選局画面データ、電子番組表(EPG:Electric Program Guide)データ、等がある。なお、映像表示部318は、制御部331からGUI合成部317から入力されたGUI合成部317を介して入力されたGUI画面データに基づく映像を表示する。
したがって、映像表示部318には、受信装置31が受信した映像データに係る映像に、受信装置31が生成したGUI画面データに係るGUI画面の映像が重畳された映像が表示される。
映像表示部318は、映像復号部316からGUI合成部317を介して入力された映像データに基づく映像を表示するものであり、ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、等を含んで構成される。
通信部321は、通信伝送路22を介して外部機器、例えば、サーバー装置21との間で各種のデータを送信及び受信する。受信装置31の各構成部による送受信は、通信部321を介して行われる。通信部321は、例えば、ネットワークに接続するための装置であり、すなわち、通信インターフェースである。
制御部331は、コンピュータ(CPU)を含み(図示せず)、記憶部に格納されたソフトウェアを実行することで、受信装置31の種々の動作を制御する。制御部331は、チューナー311から、受信中の放送波の受信状態情報を取得する。制御部331は、取得した受信状態情報が、予め定められた基準値より高い値である(受信状態が良好である)か、もしくは低い値である(受信状態が劣悪である)かを検知する。なお、予め定められた基準値とは、例えば、4K/8K映像のような高解像度の映像を映像表示部318に表示させたときに、快適に視聴ができる受信信号の強度レベルに達しているか否かを示す基準値である。
また、例えば、制御部331は、分離部313から入力された構成情報から、階層伝送方式による放送であることを検知する。すなわち、映像データに、主放送の映像と副放送の映像とが含まれていることを検出する。
また、例えば、制御部331は、受信信号の強度レベルが基準値を下回っていることを認識し、かつ、降雨対応放送が映像データに含まれていることを検出した場合には、方式選択信号を映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度を落として放送する副放送(降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号である。また、制御部331は、受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む通信コンテンツを取得するため、通信コンテンツ要求信号を、通信部321によって、サーバー装置21に通信で送信する。
制御部331は、サーバー装置21から通信部321が受信した通信コンテンツを示すデータを取得する。制御部331は、取得した通信コンテンツを示すデータをGUI合成部317に出力する。なお、通信コンテンツには、受信している放送番組に関連する番組関連情報に関する情報などが含まれる。
(制御部の構成)
次に、本実施形態に係る制御部331の構成について説明する。
図12は、本実施形態に係る制御部331の構成を示すブロック図である。制御部331は、受信レベル検出部3311、構成情報復号部3312、画面構成決定部3313、及び通信コンテンツ取得部3314を含んで構成される。
受信レベル検出部3311は、チューナー311から入力された受信状態情報に基づいて受信状態が良好か劣悪かを判定する。受信状態情報は、例えば、チューナー311で検出した放送波の電界強度、放送波で伝送された多重化データのエラーレート、CN値(Carrier−to−Noise Ratio)のいずれか又は組み合わせである。受信レベル検出部3311は、受信状態が良好か劣悪かを示す受信状態情報を生成し、生成した受信状態情報を画面構成決定部3313に出力する。受信レベル検出部3311は、例えば、次のいずれかに該当する場合には受信状態が劣悪と判定し、いずれも該当しない場合には受信状態が良好と判定する。(a)受信電界強度が所定の電界強度の閾値よりも低い、(b)エラーレートが所定のエラーレートの閾値よりも高い、(c)CN値が所定のCN値の閾値よりも低い。
なお、受信状態を劣悪な状態にする原因となる受信障害には、例えば、降雨によって放送波の電界強度が低下したことによって発生する受信障害、放送波が建造物その他の物体に遮られることによって発生する受信障害、等がある。
受信レベル検出部3311は、受信状態が良好であると判定したとき、受信状態が良好であることを示す受信状態情報を生成し、生成した受信状態情報を画面構成決定部3313に出力する。受信レベル検出部3311は、受信状態が劣悪であると判定したとき、受信状態が劣悪であることを示す受信状態情報を生成し、生成した受信状態情報を画面構成決定部3313に出力する。
構成情報復号部3312は、分離部313から入力された構成情報からMPTを検出し、検出したMPTに基づいて階層伝送方式による放送が提供されているか否かを判定する。ここで、構成情報復号部3312は、番組データに係るアセット毎にMPTのアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に記述されたアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())が記述されているか否かを判定する。
構成情報復号部3312は、MPTにおいて、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())が記述されていると判定した場合には、そのアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())にパラメーター設定されている、グループID(group_identification)、及び選択レベル(selection_level)を取得する。
また、構成情報復号部3312は、そのアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())が示すアセットについて、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())を参照する。構成情報復号部3312は、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())にパラメーター設定されている映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)を取得する。
したがって、構成情報復号部3312は、グループID(group_identification)、選択レベル(selection_level)、映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)の1組を、1つのアセットに係る構成情報として取得する。
階層伝送方式によって、主放送と副放送(降雨対応放送)が放送されているときに、構成情報復号部3312が取得する構成情報の一例を示す。
主放送の構成情報は、グループID(group_identification)には「0x00」、選択レベル(selection_level)が「0」、映像信号解像度(video_resolution)が「7」、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)が「2」、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)が「11」となっている。
副放送の構成情報は、グループID(group_identification)には「0x00」、選択レベル(selection_level)が「1」、映像信号解像度(video_resolution)が「3」、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)が「1」、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)が「5」となっている。
上記の例において、グループID(group_identification)が共に「0x00」となっているのは、その2つの構成情報に係る各番組データが同一の放送番組の番組データであることを表す。そして、選択レベル(selection_level)がそれぞれ「0」と「1」になっているのは、「0」がデフォルトの映像、つまり主放送であり、「1」が副放送であることを示す。すなわち、同一のグループID(group_identification)を持つ複数の番組データがあり、かつ、選択レベル(selection_level)によって優先度が付けられている場合に、構成情報復号部3312は、階層伝送方式による主放送と副放送(例えば、降雨対応放送)が行われていることを検知することができる。
なお、主放送と副放送の2種類だけでなく、3種類以上の放送が含まれていても構わない。その場合、選択レベル(selection_level)は、「0」、「1」のほか、「2」、「3」、「4」といった値がパラメーター設定される。「0」はデフォルトの放送であり、「0」以外のパラメーター値については、数字が小さいものほど高い優先度が付けられたアセットであることを示す。
例えば、選択レベル(selection_level)のパラメーター値の数値が大きいものほど、より解像度が低いことを示すように規定しておくことによって、数値が大きいものほど放送映像の映像サイズは小さくなり、映像表示部318の映像表示領域の余白部分が大きくなることがわかる。すなわち、映像表示領域の中で、通信コンテンツを表示できる表示領域がより大きくなることが分かる。したがって、選択レベル(selection_level)のパラメーター値の数値の大きさによって、取得する通信コンテンツのデータ量を変化させるような構成にしてもよい。すなわち、放送映像の表示領域がより小さくなるときほど、通信コンテンツを表示する表示領域をより大きくするような構成である。
画面構成決定部3313は、受信レベル検出部3311から、受信状態情報を取得する。また、例えば、画面構成決定部3313は、構成情報復号部3312から、グループID(group_identification)、選択レベル(selection_level)、映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、及び映像信号フレームレート(video_frame_rate)を1組の構成情報とした、2組(すなわち、主放送と副放送)の構成情報を取得する。
構成情報復号部3312は、例えば、受信状態が劣悪であることを示す受信状態情報を取得した場合において、上記の例のように主放送と副放送の2組の構成情報を取得しているとき、方式選択信号を映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度を落として放送する副放送(すなわち、降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号である。
また、画面構成決定部3313は、受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む通信コンテンツを取得するため、通信コンテンツ要求信号を、通信コンテンツ取得部3314から通信部321に出力する。
画面構成決定部3313は、サーバー装置21が通信で送信した通信コンテンツを示すデータを、通信部321から取得する。画面構成決定部3313は、取得した通信コンテンツを示すデータをGUI合成部317に出力する。なお、通信コンテンツには、視聴者が視聴中の放送番組に関連する番組関連情報などが含まれる。
GUI合成部317は、映像復号部316から入力された映像データが示す放送番組の映像に、画面構成決定部3313から入力されたGUI画面データが示す通信コンテンツに基づく映像(GUI画面)を重畳させた映像を生成し、映像表示部318に表示させる。
図13は、本実施形態に係る、放送番組の映像に通信コンテンツに基づく映像(GUI画面)を重畳させた映像の一例を示す概略図である。図13の(A)においては、映像表示領域511aに、放送番組の映像521aが表示されている。図13の(B)においては、映像表示領域511bに、放送番組の映像521bと通信コンテンツの映像(GUI画面)522とが表示されている。
図13(A)は、副放送に受信を切り替える前の、主放送の映像521aを映像表示部318が表示している表示例である。図13(A)では、映像表示部318における映像表示領域511a全体に、プロ野球中継の番組である放送映像が表示されていることを表している。
一方、図13(B)は、副放送に受信を切り替えた後であり、映像表示部318が備える解像度よりも解像度が低い副放送の映像521bを、映像表示部318が表示している表示例である。解像度が低い副放送の映像は、図13(B)が示すように、映像表示領域511bの一部分を使って表示される。映像表示部318は、その副放送の映像が表示されている領域の下部の領域に、通信コンテンツである「他球場の途中経過」の情報を表示している。すなわち、「プロ野球中継」の放送映像の下部領域に、番組関連情報である「他球場の途中経過」の情報を表示している。
(受信装置の動作)
次に受信装置31の動作について説明する。
図14は、本実施形態に係る受信装置31の動作を示すフローチャートである。
本フローチャートは、分離部313が、復号部312から入力された復号後の多重化データから、番組データ及び構成情報に分離したときに処理が開始される。
(ステップS101)分離部313は、復号部312で復号された多重化データからMPTを検出し、検出したMPTを分離する。制御部331の構成情報復号部3312は、MPTを分離部313から取得し、MPTに含まれるアセット毎のアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())を参照する。構成情報復号部3312は、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())の選択レベル(selection_level)に設定されている値を検出する。その後、S102に進む。
(ステップS102)
選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」(デフォルト)であった場合、ステップS101に戻る。値が「0」である場合とは、すなわち、そのアセットに含まれる映像が主放送の映像であることを示す。
また、選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」でなかった場合、ステップS103へ進む。値が「0」でなかった場合とは、すなわち、値が「1」以上であった場合であり、そのアセットに含まれる映像が副放送(例えば、降雨対応放送)の映像であることを示す。
(ステップS103)
受信レベル検出部3311は、チューナー311から入力された受信状態情報を取得し、受信状態情報が示す受信状態が、良好であるか劣悪であるかを確認する。その後、ステップS104へ進む。
(ステップS104)
受信レベル検出部3311は、確認した受信状態情報に基づいて受信状態を判定する。受信状態が劣悪であるならば、ステップS105へ進む。受信状態が良好であるならば、ステップS101へ戻る。
(ステップS105)
制御部331は、視聴者に降雨対応放送へ階層伝送方式を切り替えることを通知する通知画面のデータを生成する。通知画面は、記憶部341に記憶されている通知メッセージを記憶部341から取得することによって生成される。この場合の通知画面のデータとは、例えば、映像表示部318に「降雨対応放送に映像を切り替えます。」と表示をするようなGUI画面データである。GUI合成部317は、生成された通知画面を示すGUI画面データの映像を、放送映像に重畳させて映像表示部318に表示させることによって、視聴者に通知をする。その後、ステップS106へ進む。
(ステップS106)
映像復号部316は、画面構成決定部3313から、副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えることを示す方式選択信号を取得する。映像復号部316は、GUI合成部317に出力する映像データを、主放送から副放送に切り替える。その後、ステップS107へ進む。
(ステップS107)
通信コンテンツ取得部3314は、通信部321を介して、通信コンテンツ要求信号を、サーバー装置21に送信する。通信コンテンツ取得部3314は、サーバー装置21から通信コンテンツ(例えば、番組関連情報)を示すデータを取得する。画面構成決定部3313は通信コンテンツ取得部3314が取得した通信コンテンツのデータをGUI合成部317に出力する。
GUI合成部317は、主放送の映像よりも縮小された副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えたことによって生じた画面の余白の部分に、通信コンテンツのデータに基づく映像(GUI画面)が表示されるように、副放送の放送映像にGUI画面データの映像を重畳させて、映像表示部318に表示させる。その後、図14に示す処理を終了する。
以上、説明したように、本発明の第1の実施形態に係る受信装置31は、受信した構成情報のうち、MPTから、同一の放送番組であり映像の解像度が異なるの複数の番組データの存在を検出する構成情報復号部3312を備える。また、受信装置31は、チューナー311から入力された受信状態情報に基づいて受信状態が良好か劣悪かを判定する受信レベル検出部3311を備える。また、受信装置31は、受信している放送波に含まれる番組データ、および受信状態に基づいて、表示させる映像を切り替えるかを判断する画面構成決定部3313を備える。
画面構成決定部3313は、表示させる映像を切り替えると判断した場合には、サーバー装置21から通信コンテンツを取得して、放送映像に重畳させて映像表示部318に表示させるGUI画面の映像を生成するための、GUI画面データを生成する。
この構成により、例えば、階層伝送方式による放送によって、主放送と同時に副放送(例えば、降雨対応放送)の番組データを選択的に受信可能な場合において、かつ、降雨によって放送波が減衰(降雨減衰)した時など、放送波の受信状態が劣悪であることを検知した場合において、(受信状態が劣悪であっても視聴が可能な)副放送に受信を切り換えをすることで、劣悪な受信状態でも視聴を継続することができる。
また、この構成により、主放送よりも映像サイズが小さい副放送に受信を切り替えたことによって生じる映像表示部318上の余白のスペースに、受信中の放送番組に関連する番組関連情報などの通信コンテンツを表示させることができる。それにより、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態における受信装置31は、受信状態が劣悪であることを判断したときに、主放送の映像の表示から、縮小して表示される副放送(例えば、降雨対応放送)の映像に通信コンテンツ(例えば、番組関連情報)に基づく映像(GUI画面)を重畳させた映像の表示へ、自動的に切り替えをした。
しかしながら、視聴者によっては、また、番組のジャンルによっては、必ずしも良い画質で映像を表示させる必要がない場合も考えられる。例えば、視聴者が、移動中に携帯型の小型端末で視聴をする場合や、インターネット端末を操作しながら同時にテレビを見るような、いわゆる「ながら視聴」をするような場合などである。また、例えば、番組のジャンルが、高画質での表示を要求されないアニメやニュース番組である場合や、視聴者にとっては映像よりも音声が重要な音楽番組である場合などである。このような場合に、縮小された画面に切り替えをせずに、画質が悪くなったとしても大画面で視聴を続けたいと考える視聴者がいることも想定される。
第2の実施形態では、受信状態が劣悪であることを示す受信状態情報を画面構成決定部3313が受け取った際に、視聴者自身による選択によって、映像の表示方法を決定される。つまり、降雨対応放送の映像の本来のサイズである縮小された映像に切り替えるか、または、降雨対応放送の映像を映像表示部318の大きさに合わせて拡大して表示させるか、を視聴者自身による選択によって決定する実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態と共通している部分については、説明を一部省略する。
(受信装置の構成)
受信装置31の構成について、図11を用いて説明する。
制御部331は、受信装置31の種々の動作を制御する。例えば、制御部331は、チューナー311から、受信中の放送波の受信状態情報を取得する。制御部331は、取得した受信状態情報が、予め定められた基準値より高い値である(受信状態が良好である)か、もしくは低い値である(受信状態が劣悪である)かを認識する。なお、予め定められた基準値とは、例えば、4K/8K映像のような高解像度の映像を映像表示部318に表示させたときに、快適に視聴ができる受信信号の強度レベルに達しているか否かを示す基準値である。
また、例えば、制御部331は、分離部313から入力された構成情報から、1つの番組で複数の解像度の映像データと、1つの番組で複数の再生方式の音声データと、が提供される階層伝送方式の放送の存在を検出する。なお、階層伝送方式を用いた放送には、例えば、降雨による放送波の減衰の対策として、主放送と同一の番組をより解像度や音質を落とした副放送を同時に放送する、降雨対応放送がある。
また、例えば、制御部331は、受信信号レベルが基準値を下回っている(受信状態が劣悪である)ことを認識し、かつ、降雨対応放送の存在を検出した場合には、視聴者に降雨対応放送へ階層伝送方式を切り替えることを示す通知画面のデータを生成する。通知画面は、記憶部341に記憶されている通知メッセージ及び映像表示レイアウトの選択ボタン画像を示すデータを記憶部341から取得することによって生成される。
この場合の通知画面のデータとは、例えば、「降雨対応放送に映像を切り替えます。表示モードを選択してください。<降雨対応放送を拡大して見る><降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>」と表示するようなGUI画面データである。「降雨対応放送に映像を切り替えます。表示モードを選択してください。」は通知メッセージであり、<降雨対応放送を拡大して見る>及び<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>は、それぞれ映像表示レイアウトの選択ボタン画像に記載された文言を表す。
記憶部341は、各種のデータを記憶する。記憶部341は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)、RAM(Random Access read/write Memory;読み書き可能なメモリ)、又はそれらの任意の組み合わせを含んで構成される。
制御部331は、その通知画面を示すGUI画面データを、GUI合成部317へ出力する。GUI合成部317は、映像復号部316から入力された映像データに、通知画面を示すGUI画面データを重畳させて、映像表示部318に表示させる。視聴者は、映像表示部318に表示されたその通知画面を参照し、操作入力部332を通じて、<降雨対応放送を拡大して見る>、または<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>のどちらかのボタン画像を選択することができる。
操作入力部332は、視聴者による操作入力を受け付けることで生成される操作信号を取得し、取得した操作信号を制御部331に出力する。
なお、操作入力部332が生成する操作信号とは、その他には例えば、電源のオン/オフを示す信号、放送波のチャネルを示す信号、がある。操作入力部332は、例えば、操作ボタン、リモートコントローラ、携帯端末装置等の電子機器から操作信号を受信する入力インタフェース、等である。
制御部331は、操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送を拡大して見る>を示す操作信号であった場合には、方式選択信号を映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度や音質を落として放送する副放送(すなわち、降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号であり、かつ、その降雨対応放送を映像表示部318の映像表示領域(例えば、図13(A)の映像表示領域)のサイズに拡大して表示させることを示す信号である。
制御部331は、操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>を示す操作信号であった場合には、方式選択信号を音声復号部314及び映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度や音質を落として放送する副放送(すなわち、降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号である。また、制御部331は、受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む通信コンテンツを示すデータを取得するため、通信コンテンツ要求信号を、通信部321によって、サーバー装置21に通信で送信する。
制御部331は、通信部321によって、サーバー装置21から受信した通信コンテンツを示すデータを取得する。制御部331は、取得した通信コンテンツ(受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む)をGUI合成部317に出力する。
(制御部の構成)
構成情報復号部3312は、例えば、受信状態が劣悪であることを示す受信状態情報を取得した場合において、上記の例のように、例えば、主放送と副放送の2組の構成情報を取得しているとき、上述の通り、視聴者に降雨対応放送へ階層伝送方式を切り替えることを示す通知画面のデータを生成する。通知画面は、記憶部341に記憶されている通知メッセージ及び映像表示レイアウト選択ボタン画像を示すデータを、記憶部341から取得することによって生成される。
この場合の通知画面のデータとは、例えば、「降雨対応放送に映像を切り替えます。表示モードを選択してください。<降雨対応放送を拡大して見る><降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>」と表示するようなGUI画面の映像を生成するためのGUI画面データである。このうち、「降雨対応放送に映像を切り替えます。表示モードを選択してください。」は通知メッセージであり、<降雨対応放送を拡大して見る>及び<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>は、それぞれ映像表示レイアウト選択ボタン画像に記載された文言を表す。
画面構成決定部3313は、その通知画面を示すGUI画面データを、GUI合成部317へ出力する。
視聴者によって、操作入力部332を通じて入力される操作信号を、画面構成決定部3313は取得する。入力される操作信号とは、<降雨対応放送を拡大して見る>、または<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>のどちらかの映像表示レイアウト選択ボタン画像を選択したことを示す操作信号である。
画面構成決定部3313は、操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送を拡大して見る>を示す操作信号であった場合には、方式選択信号を映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度や音質を落として放送する副放送(すなわち、降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号であり、かつ、その降雨対応放送を映像表示部318が備える映像表示領域のサイズに拡大して表示させることを示す信号である。
画面構成決定部3313は、操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>を示す操作信号であった場合には、方式選択信号を映像復号部316に出力する。その方式選択信号とは、階層伝送方式によって主放送と同一の番組をより解像度や音質を落として放送する副放送(すなわち、降雨対応放送)へ切り替えることを示す信号である。また、画面構成決定部3313は、受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む通信コンテンツを示すデータを取得するため、通信コンテンツ要求信号を、通信コンテンツ取得部3314から通信部321に出力する。
画面構成決定部3313は、サーバー装置21が通信で送信した通信コンテンツを示すデータを通信部321によって取得する。画面構成決定部3313は、取得した通信コンテンツ(受信している放送番組に関連する番組関連情報を含む)を示すデータをGUI合成部317に出力する。
(受信装置の動作)
次に受信装置31の動作について説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。
本フローチャートは、分離部313が、復号部312から入力された復号後の多重化データから、番組データ及び構成情報に分離したときに処理が開始される。
(ステップS201)分離部313は、復号部312で復号された多重化データからMPTを検出し、検出したMPTを分離する。制御部331の構成情報復号部3312は、MPTを分離部313から取得し、MPTに含まれるアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())を参照する。構成情報復号部3312は、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())の選択レベル(selection_level)に設定されている値を検出する。その後、S102に進む。
(ステップS202)
選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」(デフォルト)であった場合、ステップS201に戻る。値が「0」である場合とは、すなわち、そのアセットに含まれる映像が主放送の映像であることを示す。
また、選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」でなかった場合、ステップS203へ進む。値が「0」でなかった場合とは、すなわち、値が「1」以上であった場合であり、そのアセットに含まれる映像が副放送(例えば、降雨対応放送)の映像であることを示す。
(ステップS203)
受信レベル検出部3311は、チューナー311から入力された受信状態情報を取得し、受信状態情報が示す受信状態が、良好であるか劣悪であるかを確認する。その後、ステップS204へ進む。
(ステップS204)
受信レベル検出部3311は、確認した受信状態情報に基づいて受信状態を判定する。受信状態が劣悪であるならば、ステップS105へ進む。受信状態が良好であるならば、ステップS201へ戻る。
(ステップS205)
制御部331は、視聴者に降雨対応放送へ階層伝送方式を切り替えることを通知する通知画面のデータを生成する。通知画面は、記憶部341に記憶されている通知メッセージを記憶部341から取得することによって生成される。
この場合の通知画面のデータとは、例えば、映像表示部318に「降雨対応放送に映像を切り替えます。表示モードを選択してください。<降雨対応放送を拡大して見る><降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>」と表示をするようなGUI画面データである。GUI合成部317は、生成された通知画面を示すGUI画面データの映像を、放送映像に重畳させて映像表示部318に表示させることによって、視聴者に通知をする。その後、ステップS206へ進む。
(ステップS206)
視聴者によって、操作入力部332を通じて入力される操作信号を、画面構成決定部3313は取得する。入力される操作信号とは、<降雨対応放送を拡大して見る>、または<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>のどちらかの映像表示レイアウト選択ボタン画像を選択したことを示す操作信号である。
操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送を拡大して見る>を示す操作信号であった場合には、ステップS209へ進む。
操作入力部332から入力された操作信号が、<降雨対応放送と番組関連コンテンツを見る>を示す操作信号であった場合には、ステップS207へ進む。
(ステップS207)
映像復号部316は、画面構成決定部3313から、副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えることを示す方式選択信号を取得する。映像復号部316は、GUI合成部317に出力する映像データを、主放送から副放送に切り替える。その後、ステップS208へ進む。
(ステップS208)
通信コンテンツ取得部3314は、通信部321を介して、通信コンテンツ要求信号を、サーバー装置21に送信する。通信コンテンツ取得部3314は、サーバー装置21から通信コンテンツ(例えば、番組関連情報)を示すデータを取得する。画面構成決定部3313は通信コンテンツ取得部3314が取得した通信コンテンツを示すデータをGUI合成部317に出力する。
GUI合成部317は、主放送の映像よりも縮小された副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えたことによって生じた画面の余白の部分に、通信コンテンツのデータに基づく映像(GUI画面)が表示されるように、副放送の放送映像にGUI画面データの映像を重畳させて、映像表示部318に表示させる。その後、図15に示す処理を終了する。
(ステップS209)
映像復号部316は、画面構成決定部3313から、副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えることを示す方式選択信号を取得する映像復号部316は、GUI合成部317に出力する映像データを、主放送から副放送に切り替える。
また、GUI合成部317は、その(主放送よりも解像度が低い)副放送の映像を、映像表示部318が備える映像表示領域のサイズに拡大して、映像表示部318に表示させる。その後、図15に示す処理を終了する。
以上、説明したように、本発明の第2の実施形態に係る受信装置31は、受信した構成情報のうち、MPTから、同一の放送番組であり映像の解像度が異なるの複数の番組データの存在を検出する構成情報復号部3312を備える。また、受信装置31は、チューナー311から入力された受信状態情報に基づいて受信状態が良好か劣悪かを判定する受信レベル検出部3311を備える。また、受信装置31は、受信している放送波に含まれる番組データ、および受信状態に基づいて、表示させる映像を切り替えるかを判断する画面構成決定部3313を備える。
画面構成決定部3313は、表示させる映像を切り替えると判断した場合には、視聴者に映像表示モードを選択させるための通知画面を生成する。視聴者の操作入力による信号に基づいて、画面構成決定部3313は、GUI合成部317を制御する。
視聴者の操作入力による信号が、副放送を拡大表示させることを示す信号であった場合は、画面構成決定部3313は、GUI合成部317に、映像表示部318が備える映像表示領域のサイズに副放送の映像を拡大させて映像表示部318に表示させるように制御する。
視聴者の操作入力による信号が、副放送とともに番組関連情報等の通信コンテンツを表示させることを示す信号であった場合は、画面構成決定部3313は、サーバー装置21から通信コンテンツを示すデータを取得して、副放送の映像に重畳させて映像表示部318に表示させるGUI画面の映像を生成するための、GUI画面データを生成する。
この構成により、例えば、階層伝送方式による放送によって、主放送と同時に副放送(例えば、降雨対応放送)の番組データを選択的に受信可能な場合において、かつ、降雨によって放送波が減衰(降雨減衰)した時など、放送波の受信状態が劣悪であることを検知した場合において、視聴者自身による選択によって、映像の表示方法が決定される。
つまり、降雨対応放送の映像の本来のサイズである縮小された映像に切り替えて通信コンテンツを併せて表示させるか、または、降雨対応放送の映像を映像表示部318の大きさに合わせて拡大して表示させるか、について視聴者自身による選択によって決定がなされる。それによって、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
なお、第2の実施形態においても、主放送と副放送の2種類だけでなく、3種類以上の放送が含まれていても構わない。例えば、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())に含まれる選択レベル(selection_level)のパラメーター値が大きいものほど、より解像度が低いことを示すように対応付けをしておくことによって、そのパラメーター値がより大きいときほど、放送映像領域の大きさが小さくなることが分かる。すなわち、逆に、通信コンテンツを表示できる表示領域がより大きくなることが分かる。
したがって、選択レベル(selection_level)のパラメーター値の数値の大きさによって、取得する通信コンテンツのデータ量を変化させるような構成にしてもよい。選択レベル(selection_level)のパラメーター値が大きいときほど、より多くの通信コンテンツのデータをサーバー装置21から取得して、より多くの通信コンテンツに基づく情報を通信コンテンツ表示領域に表示させるような構成である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、説明する。
第1、第2の実施形態では、放送映像に通信コンテンツの映像を重畳させて映像を生成することについて説明をした。なお、この放送映像と通信コンテンツの映像とを組み合わせた映像の生成については、放送通信連携サービスのアプリケーションを起動することによって実現してもよい。
最近では、新たな放送通信連携サービスの1つとして、例えば、Hybridcast(ハイブリッドキャスト)(登録商標)を用いたサービスがある。Hybridcastとは、放送コンテンツの映像上に通信コンテンツの映像を重畳させて1つの映像とし、Hybridcast対応のデジタルテレビ受信機のディスプレイにその映像を表示させるための基盤技術である。
第3の実施形態では、受信状態が劣悪であることを示す受信状態情報を画面構成決定部3313が受け取った際に、放送通信連携サービス(例えば、Hybridcast(登録商標))のアプリケーションを起動するか否かを視聴者に選択させる実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態、及び第2の実施形態と共通している部分については、説明を一部省略する。
第3の実施形態に係る放送システムによって実現される放送通信連携サービス(例えば、Hybridcast(登録商標))においては、アプリケーションの情報を格納するAIT(Application Information Table;アプリケーション情報テーブル)に基づいてアプリケーションの起動を制御する。なお、多重化方式としてMMTを用いる放送システムにおいては、AITと同機能を有する制御情報であるMH−AIT(Mpeg−H−Application Information Table;MH−アプリケーション情報テーブル)を用いることができる。つまり多重化方式としてMMTを用いる放送システムの受信装置は、MH−AITに基づいてアプリケーションの起動を制御する。
なお、MH−AITは、MPTと同様、受信装置31が受信する構成情報の中に含まれるデータの1つである。第3の実施形態に係る放送システム1の受信装置31においては、MH−AITに含まれる情報に基づいてアプリケーションの起動を制御するものとする。
(MH−AITのデータ構造)
次に、構成情報に含まれるMH−AITのデータの例について説明する。なお、MH−AITはARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産業会)が、非特許文献3において規定している標準規格である。
図16は、本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるMH−AITのデータ構造の一例を示す図である。図16に示す例では、MH−AITは、アプリケーション形式(application_type)、アプリケーション識別子(application_identifier())、アプリケーション制御コード(application_control_code)を含む。なお、図16に記載されているrpchof(remainder polynomial coefficients highest order first)とは、乗余多項式の係数を、次数の高い順に並べることを意味する。
アプリケーション形式(application_type)は、AITの制御対象となるアプリケーションの形式を示す。
図17は、本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるアプリケーション形式(application_type)の値の一例を示す図である。例えば、アプリケーション形式(application_type)の値が「0x0010」であるとき、AITの制御対象となるアプリケーションの形式は「放送通信連携HTML5アプリケーション」であることを示す。
アプリケーション識別子(application_identifier())は、アプリケーションを一意に識別する値である。この値は、アプリケーション形式ごとに規定される。
アプリケーション制御コード(application_control_code)は、アプリケーションの状態を制御する制御コードを規定する8ビットのフィールドである。アプリケーション制御コード(application_control_code)は、図18に従って符号化される。
図18は、本実施形態に係る受信装置が受信する構成情報に含まれるアプリケーション制御コード(application_control_code)の値の一例を示す図である。例えば、アプリケーション制御コード(application_control_code)の値が「0x01」であるときに行われるアプリケーションの状態制御は「AUTOSTART」、すなわち、アプリケーションを起動することを示す。
(受信装置の動作)
受信装置31の動作について説明する。
図19は、本発明の第3の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。
本フローチャートは、分離部313が、復号部312から入力された復号後の多重化データから、番組データ及び構成情報に分離したときに処理が開始される。
(ステップS301)分離部313は、復号部312で復号された多重化データからMPTを検出し、検出したMPTを分離する。制御部331の構成情報復号部3312は、MPTを分離部313から取得し、MTPに含まれるアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())を参照する。構成情報復号部3312は、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())の選択レベル(selection_level)に設定されている値を検出する。その後、S302に進む。
(ステップS302)
選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」(デフォルト)であった場合、ステップS101に戻る。値が「0」である場合とは、すなわち、そのアセットに含まれる映像が主放送の映像であることを示す。
また、選択レベル(selection_level)に設定されている値が「0」でなかった場合、ステップS303へ進む。値が「0」でなかった場合とは、すなわち、値が「1」以上であった場合であり、そのアセットに含まれる映像が副放送(例えば、降雨対応放送)の映像であることを示す。
(ステップS303)
受信レベル検出部3311は、チューナー311から入力された受信状態情報を取得し、受信状態情報が示す受信状態が、良好であるか劣悪であるかを確認する。その後、ステップS304へ進む。
(ステップS304)
受信レベル検出部3311は、確認した受信状態情報に基づいて受信状態を判定する。受信状態が劣悪であるならば、ステップS305へ進む。受信状態が良好であるならば、ステップS301へ戻る。
(ステップS305)
制御部331は、視聴者に降雨対応放送へ階層伝送方式を切り替えることを通知する通知画面のデータを生成する。通知画面は、記憶部341に記憶されている通知メッセージを記憶部341から取得することによって生成される。
この場合の通知画面のデータとは、例えば、映像表示部318に「降雨対応放送に映像を切り替えます。放送通信連携サービスを起動しますか?<はい><いいえ>」と表示をするようなGUI画面データである。GUI合成部317は、生成された通知画面を示すGUI画面データの映像を、放送映像に重畳させて映像表示部318に表示させることによって、視聴者に通知をする。その後、ステップS306へ進む。
(ステップS306)
視聴者によって、操作入力部332を通じて入力される操作信号を、画面構成決定部3313は取得する。入力される操作信号とは、<はい>(すなわち、放送通信連携サービスを起動する)、または<いいえ>(すなわち、放送通信連携サービスを起動しない)のどちらかのサービス起動選択ボタン画像を選択したことを示す操作信号である。
操作入力部332から入力された操作信号が、<はい>を示す操作信号であった場合には、ステップS307へ進む。
操作入力部332から入力された操作信号が、<いいえ>を示す操作信号であった場合には、ステップS309へ進む。
(ステップS307)
映像復号部316は、画面構成決定部3313から、副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えることを示す方式選択信号を取得する。映像復号部316は、GUI合成部317に出力する映像データを、主放送から副放送に切り替える。その後、ステップS308へ進む。
(ステップS308)
構成情報復号部3312によって復号された構成情報の1つであるMH−AITが示すアプリケーション制御情報に基づいて、画面構成決定部3313は、記憶部341に格納されている、放送通信連携サービスを実行するアプリケーションを読み出し、アプリケーションを起動する。アプリケーションは、画面構成決定部3313において動作する。アプリケーションは、通信部321を介して通信コンテンツ要求信号をサーバー装置21に送信する。
アプリケーションは、サーバー装置21から放送通信連携サービスで使用される通信コンテンツを示すデータを取得する。アプリケーションは、放送通信連携サービスで使用される通信コンテンツを示すデータをGUI合成部317に出力する。GUI合成部317は、主放送の映像よりも縮小された副放送(例えば、降雨対応放送)に、放送通信連携サービスの通信コンテンツのデータに基づく映像(GUI画面)を重畳させて、映像表示部318に表示させる。その後、図16に示す処理を終了する。
(ステップS309)
映像復号部316は、画面構成決定部3313から、副放送(例えば、降雨対応放送)の映像へ切り替えることを示す方式選択信号を取得する映像復号部316は、GUI合成部317に出力する映像データを、主放送から副放送に切り替える。
また、GUI合成部317は、その(主放送よりも解像度が低い)副放送の映像を、映像表示部318が備える映像表示領域のサイズに拡大して、映像表示部318に表示させる。その後、図16に示す処理を終了する。
なお、上述したように、構成情報に含まれるMPTのアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())に設定されている、選択レベル(selection_level)のパラメーター値の数値の大きさによって、取得する通信コンテンツのデータ量を変化させるような構成にしてもよい。すなわち、放送映像の表示領域がより小さくなるときほど、放送通信連携サービスの通信コンテンツを表示する表示領域をより大きくするような構成である。
以上、説明したように、本発明の第3の実施形態に係る受信装置31は、受信している放送波に含まれる番組データ、および受信状態に基づいて、表示させる映像を切り替えるかを判断する画面構成決定部3313を備える。画面構成決定部3313は、表示させる映像を切り替えると判断した場合には、視聴者に映像表示モードを選択させるための通知画面を生成する。視聴者の操作入力による信号に基づいて、画面構成決定部3313は、GUI合成部317を制御する。
視聴者の操作入力による信号が、副放送を拡大表示させることを示す信号であった場合は、画面構成決定部3313は、GUI合成部317に、映像表示部318が備える映像表示領域のサイズに副放送の映像を拡大させて映像表示部318に表示させるように制御する。
視聴者の操作入力による信号が、放送通信連携サービスを起動することを示す信号であった場合は、画面構成決定部3313は、放送通信連携サービスを実行するためのアプリケーションを実行する。そして、受信装置31は、放送通信連携サービスに従って、副放送と通信コンテンツとを組み合わせて映像表示部318に表示させる。放送通信連携サービスとは、例えば、Hybridcast(登録商標)である。
この構成により、例えば、階層伝送方式による放送によって、主放送と同時に副放送(例えば、降雨対応放送)の番組データを選択的に受信可能な場合において、かつ、降雨によって放送波が減衰(降雨減衰)した時など、放送波の受信状態が劣悪であることを検知した場合において、視聴者自身による選択によって、映像の表示方法が決定される。
つまり、降雨対応放送の映像の本来のサイズである縮小された映像に切り替えて放送連携サービスを起動するか、または、降雨対応放送の映像を映像表示部318の大きさに合わせて拡大して表示させるか、について視聴者自身による選択によって決定がなされる。それによって、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
なお、上述の実施形態と同様に、第3の実施形態においても、主放送と副放送の2種類だけでなく、3種類以上の放送が含まれていても構わない。例えば、アセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())に含まれる選択レベル(selection_level)のパラメーター値が大きいものほど、より解像度が低いことを示すように対応付けをしておくことによって、そのパラメーター値がより大きいときほど、放送映像領域の大きさが小さくなることが分かる。すなわち、逆に、通信コンテンツを表示できる表示領域がより大きくなることが分かる。
したがって、選択レベル(selection_level)のパラメーター値の数値の大きさによって、取得する通信コンテンツのデータ量を変化させるような構成にしてもよい。選択レベル(selection_level)のパラメーター値が大きいときほど、より多くの通信コンテンツのデータをサーバー装置21から取得して、より多くの通信コンテンツに基づく情報を放送通信連携サービスのアプリケーションが表示させるような構成である。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、説明する。
第3の実施形態では、放送映像の解像度を示す情報等を含む構成情報に基づいて、受信装置31で動作する放送通信連携サービスのアプリケーションが、表示させる通信コンテンツを決定する構成であった。
第4の実施形態では、例えば、放送事業者側において放送波を送信する際に、構成情報に含めるMPTのアセットグループ記述子(Asset_Group_Descriptor())に設定した選択レベル(selection_level)に適した情報量の通信コンテンツを、予めサーバー装置21に格納しておくようにする。
設定した選択レベル(selection_level)に適した情報量の通信コンテンツを予め格納するとは、すなわち、以下のようなものである。
選択レベル(selection_level)のパラメーター値が大きいときほど放送映像の解像度が低いことを示すように対応付けをしておくことで、パラメーター値が大きいときほど通信コンテンツの表示領域が大きくなる。したがって、表示領域がより大きいときほど、表示する通信コンテンツの情報量もより多くするようにするなど、表示領域に適した情報量の通信コンテンツを予め用意してサーバー装置21に格納しておくようにする。
この構成により、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について説明する。
第1〜4の実施形態では、階層伝送方式を切り替えることによって、主放送の映像と副放送(例えば、降雨対応放送)の映像とを切り替える実施形態について説明した。しかしながら、階層伝送方式による放送には限られない。すなわち、同一の放送番組が異なる解像度等によって複数同時に放送がされていればよい。例えば、放送波によって提供されるサイマル放送(simulcast;同時並行放送とも呼ばれる。)によって、同一の放送番組が複数の解像度等で放送されている場合に、受信状態に基づいて受信する放送を切り替えるような実施形態でもよい。
この構成により、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、放送波によって提供されるサイマル放送に受信を切り替えた。しかしながら、放送波によって提供される放送に限られない。例えば、受信装置31が、サーバー装置21から通信伝送路22を介して、同一の放送番組を通信で受信するような実施形態でもよい。なお、インターネットなどのIPネットワーク上で電波による放送と同内容のものを配信する場合は、IPサイマル放送とも呼ばれる。激しい降雨等により、階層伝送方式による低解像度の放送でさえも受信が困難な場合にも、受信装置31は、同一の放送番組をサーバー装置21から通信で受信するようにすることができる。
この構成により、デジタルテレビ受信機が本来備えている解像度の高さや画面のサイズを活かした映像を視聴者に提供することができる。
以上、この発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態に係る放送システム1は、4K/8K映像での放送に係る放送システム、すなわち多重化方式としてMMTを用いる映像システムであるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る放送システム1は、多重化方式としてTS(Transport Stream)を用いる放送システムであってもよい。
なお、上述の実施形態の説明においては、通信コンテンツの一例として、番組関連情報を例示したが、これに限られない。
通信コンテンツは、例えば、降雨対応放送に受信を切り替えているときには、天候に関係する情報を提供するような、気象情報や交通情報などのコンテンツであってもよい。
また、通信コンテンツは、視聴中の放送番組に直接関係する番組関連情報に関わらず、その放送番組が属する番組のジャンルに関係するような情報を含むコンテンツであってもよい。例えば、視聴中の放送番組が映画であるならば、映画のジャンルに関係する情報、例えば、レンタルDVD事業者が提供するサービスに関する情報や、オンデマンド放送事業者が提供するサービスに関する情報などのコンテンツであってもよい。
また、放送番組の映像に重畳させて表示するコンテンツは、通信によって受信したコンテンツでなくてもかまわない。放送波のその他の構成情報に含まれる情報、例えば、データ放送やEPG(Electronic Program Guide;電子番組ガイド)のデータに含まれる情報に基づくコンテンツであってもよい。また、放送や通信による受信を伴わないコンテンツ(オフラインコンテンツ)の取得、例えば、記憶部341に予め格納しているコンテンツであってもよい。
また、例えば、映画番組が放送されているとき、降雨対応放送に切り替わったシーン(タイミング)を記録しておき、そのタイミングが表示されるようなコンテンツであってもよい。それによって、視聴者は、どのシーンまで通常の(高解像度の)放送映像で視聴をすることができたかを把握することができるため、降雨対応放送に切り替わった際に一旦、番組の視聴を終了し、後日、レンタルDVDやオンデマンド放送、または再放送等で、その続きのシーンから視聴を再開することができる。
また、通信コンテンツは、SNS(Social Netowork Service;ソーシャルネットワークサービス)や、ソーシャルゲーム、掲示板等のような、視聴者間でのコミュケーションを促せるようなアプリケーション、またはコンテンツ等であってもよい。
なお、上述した実施形態における送信装置11、サーバー装置21、及び受信装置31、の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、送信装置11、サーバー装置21、及び受信装置31に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における送信装置11、サーバー装置21、及び受信装置31、を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。放送システム1及び基地局装置2の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1・・・放送システム、11・・・送信装置、12・・・放送伝送路、13・・・放送衛星、21・・・サーバー装置、22・・・通信伝送路、31・・・受信装置、111・・・番組データ生成部、112・・・構成情報生成部、113・・・多重化部、114・・・暗号化部、115・・・送信部、210・・・制御部、211・・・通信コンテンツ取得部、212・・・通信コンテンツ配信部、213・・・通信部、214・・・記憶部、311・・・チューナー、312・・・復号部、313・・・分離部、314・・・音声復号部、315・・・音声再生部、316・・・映像復号部、317・・・GUI合成部、318・・・映像表示部、321・・・通信部、331・・・制御部、332・・・操作入力部、341・・・記憶部、3311・・・受信レベル検出部、3312・・・構成情報復号部、3313・・・画面構成決定部、3314・・・通信コンテンツ取得部、511a・・・映像表示領域、511b・・・映像表示領域、521a・・・主放送の映像、521b・・・副放送の映像、522・・・通信コンテンツの映像(GUI画面)

Claims (5)

  1. 受信信号の復調を行う復調部と、
    前記受信信号の高階層の誤り率を基に階層を決定し、MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子により階層変調の有無を識別して、階層別のアセットを取得する処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子に基づいて伝送される階層を判定する
    受信装置。
  2. 受信信号の復調を行う復調部と、
    前記受信信号の高階層の誤り率を基に階層を決定し、MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子により階層変調の有無を識別して、階層別のアセットを取得する処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子に基づいて伝送される階層を判定する
    テレビジョン装置。
  3. 受信装置のコンピュータに、
    受信信号の復調を行う復調手順、
    前記受信信号の高階層の誤り率を基に階層を決定し、MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子により階層変調の有無を識別して、階層別のアセットを取得する処理手順、
    を実行させ、
    前記処理手順において、
    前記MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子に基づいて伝送される階層を判定する
    プログラム。
  4. 請求項3に記載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
  5. 受信装置における受信処理方法であって、
    受信信号の復調を行う復調過程、
    前記受信信号の高階層の誤り率を基に階層を決定し、MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子により階層変調の有無を識別して、階層別のアセットを取得する処理過程、
    を実行させ、
    前記処理過程において、
    前記MMTパッケージテーブルのアセットグループ記述子に基づいて伝送される階層を判定する
    受信方法。
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