JP6147451B1 - 受信装置、送信装置、およびプログラム - Google Patents

受信装置、送信装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高度広帯域衛星デジタル放送における階層変調のデータコンテンツ等を適切に伝送することのできる、送信装置、受信装置、およびプログラムを提供する。【解決手段】受信装置は、放送信号を受信する受信部と、階層を判定する階層判定部と、放送信号からアセットを抽出する分離部と、分離部によって抽出された映像アセットをデコードして画像の信号を出力する映像処理部と、分離部によって抽出されたデータアセットを処理して画像の信号を出力するデータ処理部と、映像処理部およびデータ処理部から出力される画像をオーバーレイする提示部とを備える。分離部は、複数の階層に関して共通の制御情報に基づいて、データファイルの所在情報を引き当てる。提示部は、映像アセットの解像度よりもデータアセットの解像度のほうが高解像である場合には、映像アセットによる画像の解像度に合わせて、データアセットによる画像の解像度を下げる。【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置、送信装置、およびプログラムに関する。
映像コンテンツ等を配信する際に、階層変調が用いられる場合がある。階層変調とは、同じ内容のコンテンツを、複数の階層で並行して伝送する方式であり、各階層で伝送される情報量が異なる。例えば、テレビ放送における階層変調では、通常の変調方式(高階層,高解像度)での伝送に加えて、降雨等に強い変調方式(低階層,低解像度)での伝送も並行して行われる。階層変調を用いることにより、降雨あるいは降雪等で電波伝搬状況が悪化しても、受信装置側で低階層側を受信することにより、情報量は少ないものの、必要最小限の情報を受信することが可能となる。
非特許文献1の「7.1 階層変調の運用」(第7−34ページから)では、BSデジタル放送における階層変調の運用について、規定されている。BSデジタル放送では、高階層で伝送されるのは、高階層映像、高階層音声、データ、SI(サービス・インフォメーション)である。また、低階層で伝送されるのは、低階層映像、低階層音声、低階層データ、PSI(プログラム特定情報)、PCR(プログラム・クロック・レファレンス)、ECM(エンタイトルメント・コントロール・メッセージ)である。ただし、低階層音声は、高階層音声で兼用される場合がある。また、低階層データには、字幕や文字スーパーを含む。
高度広帯域衛星デジタル放送(SHV,スーパーハイビジョン)においても、階層変調が想定される。
非特許文献2の「4.8.1 階層変調の受信」(第2−20ページから)では、階層変調を受信する受信装置の動作等について規定されている。また、非特許文献2の「7.1.2 階層変調時のTLVストリームの構成」(第7−58ページから)では、高度広帯域衛星デジタル放送の階層変調において、高階層および低階層で伝送する情報が規定されている。
なお、非特許文献2の「5.2 提示機能」(第3−13ページから)では、画面プレーンの組み合わせと、組み合わせる画面プレーンの解像度についての制約が記載されている(特に、「表5.4 解像度の組合せ」)。
「BS/広帯域CSデジタル放送運用規定 技術資料 ARIB TR−B15 6.9版 (第三分冊)」,一般社団法人電波産業会,平成27年12月3日,2015年. 「技術資料 NEXTVF TR−0004 高度広帯域衛星デジタル放送 運用規定 1.0版」,一般社団法人次世代放送推進フォーラム,平成27年12月25日,2015年
しかしながら、高度広帯域衛星デジタル放送において階層変調を実現するためには、次のような課題がある。高度広帯域衛星デジタル放送における一つの特徴は、伝送されるコンテンツの名前空間と伝送の空間とを、別の空間として分離していることである。したがって、放送を受信する受信装置が、高度広帯域衛星デジタル放送におけるデータコンテンツを取得するためには、次のような手順で情報を辿る必要がある。
即ち、第1に、受信装置は、受信するサービスを選局する。
そして、第2に、受信装置は、MH−AIT(MH−アプリケーション情報テーブル)を取得して、そのMH−AIT内に記述されているコンテンツ(オートスタートアプリケーション)のURL(ユニフォーム・リソース・ロケーター)を取得する。
そして、第3に、受信装置は、ディレクトリ名およびファイル名をDDMT(データ・ディレクトリ・マネジメント・テーブル)に引き当てて、ノード・タグ(node_tag)を取得する。
そして、第4に、受信装置は、取得したノードタグをDAMT(データ・アセット・マネジメント・テーブル)に引き当てる。これにより、受信装置は、コンポーネント・タグ(component_tag)とMPUシーケンス番号(mpu_sequence_number)とアイテムID(item_id)を取得する。この3つの識別情報により、受信装置は、目的とするデータを運ぶMFUを引き当てることが可能となる。
また、第5に、受信装置は、アセットグループ記述子から、高階層のPID(パケットID)を取得する。
しかしながら、受信装置には、高階層のMPUシーケンス番号およびアイテムIDを取得する手段がない。つまり、受信装置は、高階層のデータコンテンツのES(エレメンタリー・ストリーム)を取得することができるものの、高階層のMPUシーケンス番号およびアイテムIDを取得することができない。
つまり、従来の技術では、受信装置が、高度広帯域衛星デジタル放送における階層変調のデータコンテンツを適切に受信することができない、という問題がある。これは、従来技術において、高階層と低階層の両方のPIDが得られるものの、これら両階層のMPUシーケンス番号およびアイテムIDを受信装置に伝達する手段がないためである。つまり、従来の技術では、複数の階層のMPUシーケンス番号およびアイテムIDを受信装置に伝達する手段がないことが問題である。
また、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツについて、複数の階層のデータファイルを、効率の良い伝送方法で受信装置に伝送することも一つの課題である。
本発明は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、高度広帯域衛星デジタル放送における階層変調のデータコンテンツ等を適切に伝送することのできる、送信装置、受信装置、およびプログラムを提供しようとするものである。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による受信装置は、放送信号を受信する受信部と、前記放送信号が階層変調されている場合に複数の階層のうちのいずれの階層を受信するかを、受信した前記放送信号に基づいて判定する階層判定部と、前記放送信号から、前記階層判定部によって決定された階層の、少なくとも映像アセットとデータアセットとを抽出する分離部と、前記分離部によって抽出された前記映像アセットをデコードすることによって画像の信号を出力する映像処理部と、前記分離部によって抽出された前記データアセットを処理することによって画像の信号を出力するデータ処理部と、少なくとも、前記映像処理部および前記データ処理部から出力される画像をオーバーレイして画面に提示する提示部と、を具備し、前記受信部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層間で共有される単一のデータファイルの実体を含む放送信号を受信するものであり、前記分離部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層の間で共通の所在情報に基づいて前記データファイルを抽出するものであり、前記提示部は、前記映像アセットによる画像の解像度よりも前記データアセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、前記映像アセットによる画像の解像度に合わせて、前記データアセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理する、ことを特徴とする。
また、参考態様は、上記の受信装置において、前記分離部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層に関して共通のアプリケーション情報テーブルを参照することによって、前記複数の階層に関して共通の前記所在情報を取得する、ことを特徴とする。
また、参考態様は、上記の受信装置において、前記分離部は、前記放送信号から、さらに、前記階層判定部によって決定された階層の、字幕アセットおよび文字スーパーアセットをも抽出するものであり、前記分離部によって抽出された前記字幕アセットを処理することによって画像の信号を出力する字幕処理部と、前記分離部によって抽出された前記文字スーパーアセットを処理することによって画像の信号を出力する文字スーパー処理部と、をさらに具備し、前記受信部は、前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットに関して、前記複数の階層間で共有される単一のデータファイルの実体を含む放送信号を受信するものであり、前記分離部は、前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットの各々について、前記複数の階層用の各々の制御情報に基づいて前記データファイルの所在情報を引き当て、当該所在情報に基づいて前記データファイルを抽出するものであり、前記提示部は、前記映像アセットによる画像の解像度よりも前記字幕アセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、前記映像アセットによる画像の解像度に合わせて、前記字幕アセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理してから、前記映像アセットに基づく画像に前記字幕アセットに基づく画像をオーバーレイし、また、前記映像アセットによる画像の解像度よりも前記文字スーパーアセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、前記映像アセットによる画像の解像度に合わせて、前記文字スーパーアセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理してから、前記映像アセットに基づく画像に前記文字スーパーアセットに基づく画像をオーバーレイする、ことを特徴とする。
言い換えれば、上記の受信部は、前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットに関して、前記複数の階層の間で同一のデータファイルの実体を含む放送信号を受信するものである。
また、参考態様による送信装置は、階層変調のための複数の階層を含んだ映像アセットを供給する映像供給部と、階層変調のための複数の階層を含んだデータアセットを供給するデータ供給部と、伝送のための制御情報を設定する制御情報設定部と、少なくとも前記映像アセットと前記データアセットと前記制御情報とを含んだ放送信号を生成する多重化部と、前記多重化部で生成された放送信号を送信する送信部と、を具備し、前記制御情報設定部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層に共通のアプリケーション情報テーブルに、前記複数の階層に共通のデータファイルの所在を表す所在情報を格納する、ことを特徴とする。
また、参考態様は、上記の送信装置において、階層変調のための複数の階層に共通の字幕アセットを供給する字幕供給部と、階層変調のための複数の階層に共通の文字スーパーアセットを供給する文字スーパー供給部と、を具備し、前記多重化部は、さらに前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットを含んだ前記放送信号を生成し、前記制御情報設定部は、前記字幕アセットに関して、前記複数の階層間で共有される単一のデータファイルの所在を表す字幕所在情報を設定するとともに、前記文字スーパーアセットに関して、前記複数の階層間で共有される単一のデータファイルの所在を表す文字スーパー所在情報を設定する、ことを特徴とする。
言い換えれば、上記の制御情報設定部は、前記字幕アセットに関して、前記複数の階層に共通のデータファイルの所在を表す字幕所在情報を設定するとともに、前記文字スーパーアセットに関して、前記複数の階層に共通のデータファイルの所在を表す文字スーパー所在情報を設定する。
[2]また、本発明の一態様は、放送信号を受信する受信部を具備するコンピューターを、上の[1]に記載の受信装置として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、高度広帯域衛星デジタル放送における階層変調のデータコンテンツ等を適切に伝送することができるようになる。また、複数の階層のデータファイルを共用化する場合には、伝送帯域の効率的な利用が図れるようになる。
本発明の第1実施形態による放送システムの構成を示す概略構成図である。 同実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態による階層変調による放送信号の構成を分類して表として示した概略図である。 同実施形態による受信装置が受信する放送信号に含まれる制御情報の一部の構成を示す概略図である。 同実施形態で用いるMMTP(MMTプロトコル)のパケットの構成を示す概略図である。 同実施形態によるAIT内のファイル名から、当該ファイルの実体に到達するまでの制御情報の関係を表す概略図である。 同実施形態による、高階層受信時と低階層受信時の、映像アセットと他のアセットの画面提示のしかたを示す概略図である。 同実施形態による、映像コンテンツの解像度と、その他のコンテンツとしての解像度との、組み合わせのパターンを示す概略図である。 同実施形態による送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態による放送システムの構成を示す概略構成図である。 同実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態によるMH−伝送プロトコル記述子におけるプロトコル識別の値とその意味の定義の例を示す概略図である。 同実施形態による送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。
以下では、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態による放送システムの構成を示す概略構成図である。同図において、符号1は、放送システムである。そして、放送システム1は、送信装置3と、放送衛星5と、受信装置7とを含んで構成される。
送信装置3は、映像や音声や字幕や文字スーパーやデータコンテンツを含んだ放送信号を出力する。この放送信号は、放送衛星5に向けて送信される。
放送衛星5は、電波による放送信号を送受信する人工衛星である。送信装置3から出力され地球局から送信(アップリンク)される信号を受信し、その信号を、地球上の受信装置7に向けて送信(ダウンリンク)する。
受信装置7は、放送衛星5から送信される放送信号を受信し、受信した放送信号に含まれるコンテンツ(映像や音声や字幕や文字スーパーやデータ)を復調して、ユーザーに提示する。
なお、本実施形態では、放送信号は、高度広帯域衛星デジタル放送の信号である。また、その放送信号はMMT(MPEG Media Transport)方式により伝送される。つまり、放送サービスを構成するアセット(映像、音声、データ、字幕等)のペイロードは、MMT方式により、MPU/MFUの構成で伝送される。ここで、MPUは「Media Processing Unit」(メディア・プロセシング・ユニット)の略である。また、MFUは「Media Fragment Unit」(メディア・フラグメント・ユニット)の略である。
なお、図1では、送信装置と放送衛星と受信装置とをそれぞれ1台ずつ示したが、放送信号を受信する受信装置は、複数存在していてもよい。例えば、受信装置が、数千万台あるいはそれ以上存在していてもよい。
また、図1では、放送衛星経由で送信される放送信号を受信装置が受信する場合を示したが、地上波(無線)やケーブルにより放送信号を伝送するようにしてもよい。
図2は、本実施形態における受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、受信装置7は、受信部21と、階層判定部23と、分離部25と、映像処理部27と、音声処理部29と、データ処理部31と、字幕処理部33と、文字スーパー処理部35と、提示部37と、を含んで構成される。
受信部21は、放送信号を受信し、復調する。また、受信部21は、制御情報を参照することによって、受信中のサービスが階層変調されているか否かを判定する。階層変調されている場合には、受信すべき(抽出すべき)階層を決定するために、受信した放送信号を、階層判定部23に、渡す。また、受信部21は、階層判定部23の判定結果(高階層か低階層か)を取得し、その判定結果にしたがって、以後、いずれかの階層を受信する。
なお、階層判定を所定の時間間隔ごとに行うようにしてよい。これにより、放送信号の受信状況に応じて、適宜、高階層から低階層へ、あるいは逆に低階層から高階層へと切り替えることができる。
なお、本実施形態における受信部21は、少なくともデータアセットに関して、複数の階層の間で同一のデータファイルの実体を含んだ放送信号を受信する。また、字幕アセットや文字スーパーアセットに関しても、同様に、複数の階層の間で同一のデータファイルの実体を含んだ放送信号を受信するようにしても良い。なお、ここで「同一のデータファイル」とは、ファイルとして全く同一のデータを指すものであり、データの一部のみが共通である複数のファイルを指すものではない。
階層判定部23は、受信部21が受信した放送信号に基づいて、受信中のサービスが階層変調されている場合には、高階層と低階層のどちらを受信するべきであるかを判定する。具体的には、階層判定部23は、高階層の信号のエラーレートを監視し、エラーレートが所定の閾値以上であるか否かを判定する。このエラーレートが閾値以上である場合には、階層判定部23は、低階層を受信することを決定する。逆に、このエラーレートが閾値未満である場合には、階層判定部23は、高階層を受信することを決定する。階層判定部23は、この判定結果(高階層か低階層のいずれを受信すべきであるか)を、受信部21に通知する。
分離部25は、映像アセットや音声アセットやデータアセットや字幕アセットや文字スーパーアセットを、それぞれ抽出する。受信した放送信号が階層変調されている場合には、分離部25は、階層判定部24によって決定された階層の、各アセットのデータを抽出する。なお、分離部25は、データアセットに関しては、複数の階層に関して共通の制御情報に基づいて、データファイルの所在情報を引き当てるものである。具体的には、分離部25は、データアセットに関しては、高階層あるいは低階層のいずれの階層を受信する場合にも、同一のアプリケーション情報テーブル内の、両階層に共通の情報として格納されたパス名の情報を取得する。そして、分離部25は、取得したそのパス名に基づいて、データファイルの所在を引き当てる。データアセットに関する制御情報については、後でも説明する。
映像処理部27は、分離部25によって抽出された映像アセットを処理(デコード等)して、その結果得られる映像(画像)を、提示部37に出力する。
音声処理部29は、分離部25によって抽出された音声アセットを処理(デコード等)して、その結果得られる音声を、提示部37に出力する。
データ処理部31は、分離部25によって抽出されたデータアセットを処理して、その結果得られる画像等を、提示部37に出力する。
字幕処理部33は、分離部25によって抽出された字幕アセットを処理して、その結果得られる映像(画像)を、提示部37に出力する。
文字スーパー処理部35は、分離部25によって抽出された文字スーパーアセットを処理して、その結果得られる映像(画像)を、提示部37に出力する。
提示部37は、映像処理部27と音声処理部29とデータ処理部31と字幕処理部33と文字スーパー処理部35とを合成して、映像および音声として出力する。このとき、提示部37は、各部から供給される映像(または画像)をオーバーレイして1枚の画面として出力する。
なお、提示部37は、映像アセットによる画像の解像度よりもデータアセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、映像アセットによる画像の解像度に合わせて、データアセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理してから、映像アセットに基づく画像とデータアセットに基づく画像とをオーバーレイする。また、提示部37は、映像アセットによる画像の解像度よりも字幕アセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、映像アセットによる画像の解像度に合わせて、字幕アセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理してから、映像アセットに基づく画像に字幕アセットに基づく画像をオーバーレイする。また、提示部37は、映像アセットによる画像の解像度よりも文字スーパーアセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、映像アセットによる画像の解像度に合わせて、文字スーパーアセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理してから、映像アセットに基づく画像に文字スーパーアセットに基づく画像をオーバーレイする。なお、提示部37が画像の解像度を変更する処理(画像の拡大や縮小)については、後で詳述する。
図3は、受信装置7が受信する、階層変調による放送信号の構成を分類して表として示した概略図である。同図では、高階層および低階層で伝送するサービス横断的な制御情報(A)と、階層変調を行うサービスの、高階層/低階層で伝送するアセット、制御情報の例(B)とに区分けして、各種情報を示している。
同図(A)の中では、低階層で伝送されるものは、TLV−NIT、AMTや、PAメッセージ(PLT)や、CAメッセージ(CASがある場合)や、NTPといった情報である。なお、TLVは「Type Length Value」の略である。また、NITは「Network Information Table」の略である。また、AMTは「Address Map Table」の略である。また、PAは「Package Access」の略である。また、PLTは「Package List Table」の略である。また、CAは「Conditional Access」(限定受信)の略である。また、CASは「Conditional Access System」の略である。また、NTPは「Network Time Protocol」の略である。
TLV−NITおよびAMTは、TLV−SIとして規定されるテーブルの一種である。TLV−NITおよびAMTは、放送ネットワークの構成、特性を示す情報を含んでいる。PAメッセージは、MMT−SIとして規定されるメッセージのひとつで、すべてのテーブルを含むことができるメッセージである。つまり、PAメッセージは、MMT制御メッセージのエントリーポイントとなる。CAメッセージは、限定受信方式に関する情報を伝送するメッセージである。NTPは、時刻情報(現在時刻)を伝送するためのプロトコルである。
なお、SIは「Signaling Information」の略である。
同図(A)の中で、高階層で伝送されるものは、MMT−SI(ただし、低階層の情報として列挙した者以外)と、EMM(ただし、CASがある場合)である。
MMT−SIは、MMTパッケージの構成を示す伝送制御信号である。EMMは「Entitlement Management Message」の略である。EMMは、CASにおける契約情報等を伝送するものである。
同図(B)の中で、低階層で伝送されるものは、低階層映像、低階層音声、低階層データコンテンツ、低階層字幕、PAメッセージ(MPT)、ECM(CASがある場合)、データ伝送メッセージ、MH−AIT、EMTである。なお、MPTは、「MMT Package Table」の略である。また、ECMは、「Entitlement Control Message」の略である。また、AITは、「Application Information Table」の略である。
同図(B)の中で、高階層で伝送され得るものは、高階層映像、高階層音声、データコンテンツ、字幕である。これらの各々について、高階層で伝送するようにしてもよい。
なお、データコンテンツおよび字幕に関して、本実施形態における低階層のコンテンツと高階層のコンテンツの具体的な構成のしかたについては、後で詳述する。
本実施形態では、データアセットに関して、高階層のファイルと低階層のファイルを共通のものとする。したがって、受信装置7は、高階層の受信中であっても低階層の受信中であっても、以下において説明する制御情報に基づいて、データファイルを取得することができる。
図4は、受信装置7が受信する放送信号に含まれる制御情報の一部の構成を示す概略図である。同図に沿って、受信装置7がデータアセットのファイル実体に到達するまでの制御情報の関係について説明する。受信装置7における受信部21は、視聴者の操作等によって、ある特定のサービスを選局する。そして、受信部21は、そのサービスのMPTを取得する。MPTのアセットグループ記述子内には、そのサービスが階層変調されているか否かを示す情報が含まれている。また、MPT内の伝送識別情報内には、アセットID(asset_id)とコンポーネントタグ(component_tag)とパケットID(packet_id)とが互いに対応付けられて格納されている。つまり、MPT内に、アセットIDとコンポーネントタグと、パケットIDとの関係が定義されている。
また、MPTのアプリケーションサービス記述子内には、AIT伝送情報とデータ伝送メッセージ伝送情報とが含まれている。AIT伝送情報に基づいて、AITを引き当てることが可能である。データ伝送メッセージ伝送情報に基づいて、データ伝送メッセージを引き当てることが可能である。
AIT内には、HMTL(ハイパーテキストマークアップ言語)で記述されたアプリケーション(HTMLファイル)の所在を示すURL(ユニフォーム・リソース・ロケーター)の情報が含まれている。URLは、アプリケーションファイルの、ディレクトリ名とファイル名の情報を含んでいる。
データ伝送メッセージ内には、DDMTとDCCTとDAMTとが含まれている。
DDMT(データディレクトリ管理テーブル)は、ノードタグ情報として、木構造のディレクトリおよびファイルと、それらに対応するノードタグ(node_tag)とを関連付けて保持している。ノードタグは、ディレクトリ(ただし、直下にファイルを有するディレクトリ)とファイルのそれぞれにユニークな値である。
DCCTは、PU情報を含んでいる。PU情報とは、PUに含まれているMPUの情報である。PU情報内において、PUタグ(PU_tag)に関連付けて、1つ以上のMPUID(mpu_id)が格納されている。なお、MPUIDは、MPUシーケンス番号(mpu_sequence_number)の上位16ビットの情報である。
DAMT(データアセット管理テーブル)は、アイテム(ファイル)伝送情報を含んでいる。アイテム伝送情報は、コンポーネントタグ(component_tag)およびダウンロードID(download_id)の組み合わせに対応付けて、MPUシーケンス番号と、ファイル単位のノードタグとアイテムIDとアイテムバージョンとの対応関係を、保持している。なお、MPUがディレクトリ単位の場合には、該当するディレクトリのノードタグが記述される。
このように制御情報が構成されていることにより、AIT内に含まれるディレクトリ名およびファイル名から、DDMTを参照することによって、それらのディレクトリおよびファイルをユニークに識別することのできるノードタグを取得できる。さらに、取得されたノードタグから、DAMTを参照することによって、コンポーネントタグ(component_tag)とMPUシーケンス番号(mpu_sequence_number)とアイテムID(item_id)とを取得できる。これにより、目的とするファイル等の実体を格納しているMFUを引き当てることができる。
以上、説明したように、高階層のデータコンテンツと低階層のデータコンテンツとは共用されている。したがって、データコンテンツに関して、伝送帯域を効率的に利用することができる。
図5は、MMTP(MMTプロトコル)のパケットの構成を示す概略図である。図示するように、パケットは、ヘッダーとペイロードとで構成される。
ヘッダーの一部分は拡張ヘッダーである。ヘッダー内の、拡張ヘッダーではない領域には、パケットID(packet_id)が含まれる。また、拡張ヘッダー内には、ダウンロードIDが含まれる。
ペイロードは、ヘッダーとボディとで構成される。このヘッダー内には、MPUシーケンス番号(mpu_sequence_number)が含まれている。また、このボディ内には、アイテムID(item_id)とファイル実態とが含まれている。
図6は、AIT内のファイル名から、当該ファイルの実体に到達するまでの制御情報の関係を表す概略図である。AIT内のファイル名(同図中でのfileName)に基づいて、DDMTを参照することにより、そのファイルのノードタグを引き当てることができる。また、そのノードタグに基づいて、DAMTを参照することにより、そのファイルの、コンポーネントタグと、ダウンロードIDと、アイテムIDとを引き当てることができる。また、取得されたコンポーネントタグに基づいて、MPT内の伝送識別情報を参照することにより、そのコンポーネントタグに対応するパケットIDを引き当てることができる。これらにより、元のファイル名に対応する3種類の識別情報、即ち、パケットIDとダウンロードIDとアイテムIDとが得られている。これら3種類の識別情報により、受信装置7は、図5にも示した、アセットのファイル実体を取得することが可能となる。
以上、図4,図5,図6を参照しながら、データアセットのファイル実体の伝送のしかたと、それに関連する制御情報について説明した。
なお、字幕アセットおよび文字スーパーアセットについて、同様に、階層間でデータファイルの実体を共通のものとして伝送してもよい。その場合、字幕アセットおよび文字スーパーアセットのそれぞれに関して、アセットを構成するデータファイルの実体を、高階層と低階層との間で共用とする。また、それらのデータファイルを受信装置7側で引き当てるための制御情報として、高階層用と低階層用のそれぞれに、共通の情報を格納する。
これにより、データアセットと同様に、字幕アセットや文字スーパーアセットについても、伝送するデータファイルの実体の伝送量を削減することができる。字幕アセットや文字スーパーアセットに関しては、データファイルの実体のうちの大きな部分をテキストデータが占める。したがって、階層間でデータファイルを共通のものとすることにより、受信装置側での提示の質に大きな影響を与えることなく、伝送効率を向上させることが可能となる。つまり、提示の質には若干の影響が生じるとしても、必要最低限の情報を伝えるという縮小運用を可能とする。
なお、データアセットに関しては、単一のデータファイルの実体が伝送され、複数の階層間でそのデータファイルが共有される。このとき、MPT内におけるデータアセットの定義として、アセットグループ記述子を用いて、それら複数の階層の各々を記述してもよい。このとき一つのアセット(データアセット)に、上記の複数の階層が関連付けられる。また、逆に、MPT内におけるデータアセットの定義として、アセットグループ記述子を用いないようにしてもよい。
また、字幕アセットに関して、データファイルの実体が伝送され、複数の階層間でそのデータファイルを共有するようにしてもよい。このような共有を行う場合、MPT内における字幕アセットの定義として、アセットグループ記述子を用いて、それら複数の階層の各々を記述してもよい。このとき一つのアセット(字幕アセット)に、上記の複数の階層が関連付けられる。また、逆に、MPT内における字幕アセットの定義として、アセットグループ記述子を用いないようにしてもよい。
また、文字スーパーアセットに関して、データファイルの実体が伝送され、複数の階層間でそのデータファイルを共有するようにしてもよい。このような共有を行う場合、MPT内における文字スーパーアセットの定義として、アセットグループ記述子を用いて、それら複数の階層の各々を記述してもよい。このとき一つのアセット(文字スーパーアセット)に、上記の複数の階層が関連付けられる。また、逆に、MPT内における文字スーパーアセットの定義として、アセットグループ記述子を用いないようにしてもよい。
図7は、高階層受信時と低階層受信時の、映像アセットと他のアセットの画面提示のしかたを示す概略図である。同図(a)は、データコンテンツと映像とをオーバーレイして提示する場合を示す。また、同図(b)は、字幕コンテンツと映像とをオーバーレイして提示する場合を示す。
同図(a)に示す例では、映像アセットは、高階層においては8K(水平7680画素×垂直4320画素)の解像度で伝送され、低階層においては2K(水平1920画素×垂直1080画素)の解像度で伝送される。一方、データアセット(データコンテンツ)は、高階層においても低階層においても、8K(水平7680画素×垂直4320画素)の解像度で提示するためのデータとして伝送される。前述の通り、高階層におけるデータコンテンツと低階層におけるデータコンテンツは、同一のファイルとして伝送される。この場合、受信装置7の提示部37は、映像処理部27から出力される解像度情報と、データ処理部31から出力される解像度情報とに基づいて、映像とデータとの提示サイズを適切に調整する。
具体的には次の通りである。受信装置7が高階層を受信している場合、提示部37は、高階層映像(解像度は8K)とデータコンテンツ(解像度8K)とを単純にオーバーレイする。つまり、映像の解像度とデータコンテンツの解像度とかいずれも8Kで一致しているため、提示部37は映像とデータのいずれかを拡大したり縮小したりする必要はない。
そして、受信装置7が低階層を受信している場合、提示部37は、データコンテンツ(解像度8K)を2Kの解像度に縮小してから、低階層映像(解像度は2K)とオーバーレイする。つまり、映像の解像度である2Kに合わせるため、提示部37は、本来は8Kの解像度で表示されるように制作されたデータコンテンツを、2Kの解像度に縮小する。
同図(b)に示す例では、映像アセットは、高階層においては8K(水平7680画素×垂直4320画素)の解像度で伝送され、低階層においては2K(水平1920画素×垂直1080画素)の解像度で伝送される。一方、字幕アセット(字幕コンテンツ)は、高階層においても低階層においても、4K(水平3840画素×垂直2160画素)の解像度で提示するための字幕として伝送される。前述の通り、高階層における字幕コンテンツと低階層における字幕コンテンツは、同一のファイルとして、即ち単一のファイル実体として、伝送されている。この場合、受信装置7の提示部37は、映像処理部27から出力される解像度情報と、字幕処理部33から出力される解像度情報とに基づいて、映像と字幕との提示サイズを適切に調整する。
具体的には次の通りである。受信装置7が高階層を受信している場合、提示部37は、字幕コンテンツ(解像度4K)を8Kの解像度に拡大してから、高階層映像(解像度は8K)とオーバーレイする。つまり、映像の解像度である8Kに合わせるため、提示部37は、本来は4Kの解像度で表示されるように制作された字幕コンテンツを、8Kの解像度に拡大する。
そして、受信装置7が低階層を受信している場合、提示部37は、字幕コンテンツ(解像度4K)を2Kの解像度に縮小してから、低階層映像(解像度は2K)とオーバーレイする。つまり、映像の解像度である2Kに合わせるため、提示部37は、本来は4Kの解像度で表示されるように制作された字幕コンテンツを、2Kの解像度に縮小する。
つまり提示部37は、データコンテンツ、字幕コンテンツ、文字スーパーコンテンツの解像度を、映像の解像度に合わせるように、必要に応じて拡大または縮小の処理を行う。
解像度の拡大や縮小自体の処理は、既存の技術により行える。
図8は、本実施形態における、映像コンテンツ(本線映像)の解像度と、その他のコンテンツ(画像等として画面に表示されるコンテンツ)の解像度との、組み合わせのパターンを示す概略図である。同図に示すマトリックスにおいて、縦方向(行方向)は、映像コンテンツの解像度のバリエーションを表す。また横方向(列方向)は、映像以外のコンテンツの種類および各コンテンツの解像度のバリエーションを表す。また、マトリックス内において、丸印は、それらの解像度(行および列)の組み合わせが許容されることを表す。同マトリックス内において、無印は、それらの解像度(行および列)の組み合わせが許容されない(そのような組み合わせでのコンテンツが、送信装置3側から送信されない)ことを表す。映像コンテンツの解像度に関して、第1行目は8K(水平7680画素×垂直4320画素)、第2行目は4K(水平3840画素×垂直2160画素)、第3行目は2K(水平1920画素×垂直1080画素)に対応する。列方向において、第1列から第3列までは、データコンテンツ(HTML文書)の解像度に対応する。第1列目は8K(水平7680画素×垂直4320画素)、第2列目は4K(水平3840画素×垂直2160画素)、第3列目は2K(水平1920画素×垂直1080画素)に対応する。
また、第4列および第5列は、字幕コンテンツおよび文字スーパーコンテンツの解像度に対応する。第4列目は4K(水平3840画素×垂直2160画素)、第5列目は2K(水平1920画素×垂直1080画素)に対応する。
同図に示すように、映像コンテンツの解像度とデータコンテンツの解像度として許容される組み合わせは、次の7通りである。
(1)映像コンテンツの解像度が8Kで、データコンテンツの解像度が8K
(2)映像コンテンツの解像度が8Kで、データコンテンツの解像度が4K
(3)映像コンテンツの解像度が4Kで、データコンテンツの解像度が4K
(4)映像コンテンツの解像度が4Kで、データコンテンツの解像度が2K
(5)映像コンテンツの解像度が2Kで、データコンテンツの解像度が8K
(6)映像コンテンツの解像度が2Kで、データコンテンツの解像度が4K
(7)映像コンテンツの解像度が2Kで、データコンテンツの解像度が2K
なお、上記の7通りの組み合わせ以外は、許容されない。
また、同図に示すように、映像コンテンツの解像度と字幕コンテンツまたは文字スーパーコンテンツの解像度として許容される組み合わせは、次の5通りである。
(8)映像コンテンツの解像度が8Kで、字幕または文字スーパーの解像度が4K
(9)映像コンテンツの解像度が4Kで、字幕または文字スーパーの解像度が4K
(10)映像コンテンツの解像度が4Kで、字幕または文字スーパーの解像度が2K
(11)映像コンテンツの解像度が2Kで、字幕または文字スーパーの解像度が4K
(12)映像コンテンツの解像度が2Kで、字幕または文字スーパーの解像度が2K
なお、上記の5通りの組み合わせ以外は、許容されない。
以上説明した解像度の組み合わせによる放送信号を、送信装置3は送信する。また、受信装置7は、その放送信号を受信して処理する。
従来技術においても、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツなどの解像度を、映像コンテンツの解像度に合わせてオーバーレイすることは許容されていた。しかしながら、従来技術においても、映像コンテンツの解像度に合わせるために、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツなどの解像度を小さくする方向に変更することは許容されていなかった。
文献「技術資料 NEXTVF TR−0004 高度広帯域衛星デジタル放送 運用規定 1.0版」,一般社団法人次世代放送推進フォーラム,平成27年12月25日,2015年(非特許文献2)の第3−16ページの「表5.4 解像度の組合せ」には、組み合わせる画面プレーンの解像度についての制約が記載されている。この表においても、本線映像の解像度が2K(1920×1080)の場合に、データコンテンツ(HTML文書)の解像度を4K(3840×2160)あるいは8K(7680×4320)とする組み合わせは許容されていない。また、同表において、本線映像の解像度が2K(1920×1080)の場合に、字幕あるいは文字スーパーの解像度を4K(3840×2160)とすることは許容されていない。
その理由は、データコンテンツや字幕や文字スーパーの提示の解像度を、本来制作者によって意図された解像度よりも小さくするような変更は、画像としての情報の損失を伴い、好ましくないためであった。例えば、1画素の幅を有する水平または垂直な直線は、解像度を二分の一、あるいは四分の一にしたときに、消滅することが考えられる。あるいは、そのように解像度を小さくする方向に変更したときに、直線が消滅するか否かが、受信装置の実装に依存してしまうことが考えられる。
本実施形態は、データコンテンツや、字幕コンテンツや、文字スーパーコンテンツの解像度を、受信装置側において小さくする方向に変更することを許容している。具体的には、送信装置3は、特に低階層において、映像コンテンツの解像度よりも高い解像度を有する、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツの信号を送信する。受信装置7は、その放送信号を受信し、低階層によるコンテンツを提示する際には、データコンテンツや、字幕コンテンツや、文字スーパーコンテンツを縮小する(即ち、解像度を小さくするように変更する)。
なお、図8に示した解像度の数値自体は一例であり、これら例示した数値と異なる解像度を用いてもよい。本実施形態の一つのポイントは、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツにおいて、伝送されるデータファイルの実体を複数の階層間で共用することである。また、他のポイントは、映像の解像度よりも高い解像度を有するデータコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツをも許容し、適宜、拡大/縮小して映像コンテンツとオーバーレイさせることである。
図9は、本実施形態における送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、送信装置3は、映像供給部51と、音声供給部53と、データ供給部55と、字幕供給部57と、文字スーパー供給部59と、多重化部61と、送信部63と、制御情報設定部65と、を含んで構成される。
映像供給部51は、階層変調のための複数の階層を含んだ映像アセットを供給する。
音声供給部53は、階層変調のための複数の階層を含んだ音声アセットを供給する。
データ供給部55は、階層変調のための複数の階層を含んだデータアセットを供給する。
字幕供給部57は、階層変調のための複数の階層を含んだ字幕アセットを供給する。
文字スーパー供給部59は、階層変調のための複数の階層を含んだ文字スーパーアセットを供給する。
多重化部61は、少なくとも映像アセットとデータアセットと制御情報とを含んだ放送信号を生成する。多重化部61は、さらに、音声アセットや、字幕アセットや、文字スーパーアセットをも含んだ放送信号を生成する。
送信部63は、多重化部61で生成された放送信号を送信する。なお、送信部63は、高度広帯域衛星デジタル放送の放送信号をMMT方式で送信する。
制御情報設定部65は、伝送のための制御情報を設定する。なお、前記制御情報設定部65は、データアセットに関して、複数の階層に共通のアプリケーション情報テーブルに、複数の階層に共通のデータファイルの所在を表す所在情報を格納する。
さらに、制御情報設定部65は、字幕アセットに関して、複数の階層間で同一のデータファイルを共有する場合には、それら複数の階層のそれぞれに共通のデータファイルの所在を表す字幕所在情報を設定する。
さらに、制御情報設定部65は、文字スーパーアセットに関して、複数の階層間で同一のデータファイルを共有する場合には、それら複数の階層のそれぞれに共通のデータファイルの所在を表す文字スーパー所在情報を設定する。
以上、説明したように、本実施形態における各アセットの伝送のしかたは、次の通りである。
データアセットに関しては、単一のデータファイルの実体を伝送する。そして、データアセットに関して、複数の階層は、その単一のデータファイルを共有する。
字幕アセットに関しては、複数の階層間で同一のデータファイルの実体を共有するようにしてもよいし、このような共有を行わずに各階層のデータファイルの実体を伝送するようにしてもよい。
文字スーパーアセットに関しては、複数の階層間で同一のデータファイルの実体を共有するようにしてもよいし、このような共有を行わずに各階層のデータファイルの実体を伝送するようにしてもよい。
なお、字幕アセットに関して複数の階層間で同一のデータファイルの実体を共有するか否かと、文字スーパーアセットに関して複数の階層間で同一のデータファイルの実体を共有するか否かとは、互いに独立である。字幕アセットと文字スーパーアセットのそれぞれについて、共有するか否かを決めて実施することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、前実施形態と共通の事項については、記載を省略する場合がある。以下においては、本実施形態に特有の事項を中心として説明する。
図10は、本実施形態による放送システムの構成を示す概略構成図である。同図において、符号2は、放送システムである。そして、放送システム2は、送信装置4と、放送衛星6と、受信装置8とを含んで構成される。放送システム2は、前実施形態における放送システム1と類似の構成を有する。しかし、放送システム2では、データコンテンツや字幕コンテンツや文字スーパーコンテンツ等の階層変調の方式が、放送システム1のそれと異なる。その相違に伴って、送信装置4の機能の一部は送信装置3のそれと異なり、また、受信装置8の機能の一部は受信装置7のそれと異なる。
送信装置4は、前実施形態における送信装置3と同様に、映像や音声や字幕や文字スーパーやデータコンテンツを含んだ放送信号を出力する。
放送衛星6は、前実施形態における放送衛星5と同様に、電波による放送信号を送受信する。
受信装置8は、前実施形態における受信装置7と同様に、放送衛星5から送信される放送信号を受信する。
なお、本実施形態においても、図10では1台の受信装置8のみを示しているが、実際には複数の受信装置8が存在する。
また、図10では、放送衛星経由で送信される放送信号を受信装置が受信する場合を示したが、地上波(無線)やケーブルにより放送信号を伝送するようにしてもよい。
本実施形態では、送信装置4は、低階層用のデータコンテンツと高階層用のデータコンテンツとを送信する。また、階層ごとに、その階層のデータコンテンツに特有のURLが定義される。受信装置8は、受信する階層を決定し、決定された階層に対応するURLに基づいて、その階層のデータコンテンツの実体を引き当てる。なお、階層ごとのデータコンテンツの引き当て方の詳細については、後述する。
図11は、本実施形態における受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、受信装置8は、受信部22と、階層判定部24と、分離部26と、映像処理部28と、音声処理部30と、データ処理部32と、字幕処理部34と、文字スーパー処理部36と、提示部38と、を含んで構成される。
受信部22は、放送信号を受信する。
階層判定部24は、受信された放送信号が階層変調されている場合に複数の階層のうちのいずれの階層を受信するかを、受信した放送信号に基づいて判定する。
分離部26は、受信した放送信号から、階層判定部24によって決定された階層の、少なくとも映像アセットとデータアセットとを抽出する。また、分離部26は、さらに、放送信号から、階層判定部24によって決定された階層の、音声アセットや字幕アセットや文字スーパーアセットを抽出する。
また、分離部26は、データアセットに関して、所定のテーブル(例えば、アプリケーション情報テーブル)内に格納されている複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)のうち、階層判定部24によって決定された階層の所在情報に基づいて、データファイルを抽出するものである。なお、各階層の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)が格納されている場所は、例えば、アプリケーション情報テーブル内のMH−伝送プロトコル記述子内である。
また、分離部26が、字幕アセットおよび文字スーパーアセットについても同様に、各アセットに関して、所定のテーブル内に格納されている複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)のうち、階層判定部24によって決定された階層の所在情報に基づいて、データファイルを抽出するようにしてもよい。
映像処理部28は、分離部26によって抽出された映像アセットをデコードすることによって画像(映像)の信号を出力する。
音声処理部30は、分離部26によって抽出された音声アセットをデコードすることによって音声の信号を出力する。
データ処理部32は、分離部26によって抽出されたデータアセットを処理することによって画像の信号を出力する。
字幕処理部34は、分離部26によって抽出された字幕アセットを処理することによって画像の信号を出力する。
文字スーパー処理部36は、分離部26によって抽出された文字スーパーアセットを処理することによって画像の信号を出力する。
提示部38は、少なくとも、映像処理部28およびデータ処理部32から出力される画像をオーバーレイして画面に提示する。提示部38は、さらに、字幕処理部34から出力される画像や文字スーパー処理部36から出力される画像を、オーバーレイして画面に提示する。また、提示部38は、音声処理部30から出力される音声を提示する。
ここで、本実施形態における制御情報、特に、データファイルの所在を示す制御情報について説明する。
MH−アプリケーション情報テーブル(AIT)自体は、低階層で伝送される。
そして、MH−アプリケーション情報テーブル内にオートスタート(自動起動)のアプリケーションを定義する。また、そのアプリケーションに関連付けて、階層ごとの複数のURLを記述可能としている。具体的には、MH−アプリケーション情報テーブル内のアプリケーションループの記述子として、高階層と低階層の各階層用にMH−伝送プロトコル記述子を記述する。これにより、各階層に応じたベースディレクトリを定義することが可能となる。一例として、高階層用のベースディレクトリを「/shv」とし、低階層用のベースディレクトリを「/shv−L」とする。なお、ベースディレクトリ名は、これらに限られない。高階層用と低階層用のベースディレクトリ名が区別できればよい。
一方、MH−簡易アプリケーションロケーション記述子は、各階層で共有される。MH−簡易アプリケーションロケーション記述子は、ベースディレクトリの下に配置されるファイル(パス)の名称を定義する。一例として、高階層用のファイルのパス名と低階層用のファイルのパス名を「/menu/top.html」とする。つまり、高階層および低階層が共有するMH−簡易アプリケーションロケーション記述子において記述されるファイル名が、「/menu/top.html」である。なお、ここで定義されるパス名もまた、任意である。
上記の例にしたがうと、高階層用のURLとして、「/shv/menu/top.html」が定義される。また、低階層用のURLとして、「/shv−L/menu/top.html」が定義される。また、上記の各URLに対応して、別々の(つまり、高階層用および低階層用の)コンテンツが制作され、伝送される。なお、ベースディレクトリ名や、その下のパス名は、放送事業者の運用で適宜定めれば良い。
従来技術では、MH−伝送プロトコル記述子において、複数の階層についての定義を記述することはできなかった。しかし、本実施形態では、上述したように、高階層と低階層の各階層用にMH−伝送プロトコル記述子を記述する。そのため、MH−伝送プロトコル記述子におけるプロトコル識別(protocol_id,プロトコルID)として、高階層用の値と低階層の値とを使い分ける。
図12は、MH−伝送プロトコル記述子におけるプロトコル識別の値とその意味の定義の例を示す概略図である。同図に示すように、プロトコル識別の値が0x0005(16進表現)のときには、MMTで伝送される、高階層によるデータコンテンツ(non-timed,提示時刻と関連付けられていないコンテンツ)であること表す。また、プロトコル識別の値が0x0006(16進表現)のときには、MMTで伝送される、低階層によるデータコンテンツ(non-timed)であること表す。なお、その他、プロトコル識別が0x0003(16進表現)の場合は、HTTPまたはHTTP5による伝送である。また、プロトコル識別が0x0004(16進表現)の場合は、データカルーセルによる伝送である。また、プロトコル識別の値として、0x0001から0x0003まで、および0x0007から0xffffまでは、リザーブされている。
このように、高階層用のプロトコル識別と低階層用のプロトコル識別の値を別にすることにより、AIT内に、高階層用のMH−伝送プロトコル識別子と、低階層用のMH−伝送プロトコル識別子とを格納することができる。そして、高階層用および低階層用のそれぞれのMH−伝送プロトコル識別子内に、各々独自のベースディレクトリ名を定義することが可能となる。そして、受信装置8は、高階層と低階層のそれぞれのURLに基づいて、受信すべき階層のデータファイルの所在を求め、それらのデータファイルを取得する。
送信装置4は、上で述べた制御情報を含む放送信号を送信する。また、受信装置8は、その放送信号を受信し、受信した放送信号に基づいて階層を判定し、判定結果として決定した階層のコンテンツを取得し、提示する。
図13は、本実施形態における送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、送信装置4は、映像供給部52と、音声供給部54と、データ供給部56と、字幕供給部58と、文字スーパー供給部60と、多重化部62と、送信部64と、制御情報設定部66と、を含んで構成される。
映像供給部52は、階層変調のための複数の階層を含んだ映像アセットを供給する。
音声供給部54は、階層変調のための複数の階層を含んだ音声アセットを供給する。
データ供給部56は、階層変調のための複数の階層を含んだデータアセットを供給する。
字幕供給部58は、階層変調のための複数の階層を含んだ字幕アセットを供給する。
文字スーパー供給部60は、階層変調のための複数の階層を含んだ文字スーパーアセットを供給する。
多重化部62は、少なくとも映像アセットとデータアセットと制御情報とを含んだ放送信号を生成する。多重化部62は、さらに、音声アセットと字幕アセットと文字スーパーアセットをも含んだ放送信号を生成する。これらのアセットは、映像供給部52と音声供給部54とデータ供給部56と字幕供給部58と文字スーパー供給部60によって供給されるものである。
送信部64は、多重化部62で生成された放送信号を送信する。
制御情報設定部66は、伝送のための制御情報を設定する。なお、制御情報設定部66は、データアセットに関して、所定のテーブル(例えば、アプリケーション情報テーブル)内に、複数の階層の各々に対応付けて、データファイルの所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納する。なお、各階層の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納する場所は、例えば、アプリケーション情報テーブル内のMH−伝送プロトコル記述子内である。また、MH−伝送プロトコル記述子において階層を区別できるようにするため、例えば、プロトコル識別(protocol_id)の値として、各階層用の値を予め定義しておく。なお、制御情報設定部66が、字幕アセットおよび文字スーパーアセットについても同様に、各アセットに関して、所定のテーブル内に格納されている前記複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納するようにしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態による受信装置は、放送信号を受信する受信部と、前記放送信号が階層変調されている場合に複数の階層のうちのいずれの階層を受信するかを、受信した前記放送信号に基づいて判定する階層判定部と、前記放送信号から、前記階層判定部によって決定された階層の、少なくとも映像アセットとデータアセットとを抽出する分離部と、前記分離部によって抽出された前記映像アセットをデコードすることによって画像の信号を出力する映像処理部と、前記分離部によって抽出された前記データアセットを処理することによって画像の信号を出力するデータ処理部と、少なくとも、前記映像処理部および前記データ処理部から出力される画像をオーバーレイして画面に提示する提示部と、を具備し、前記分離部は、前記データアセットに関して、所定のテーブル(例えば、アプリケーション情報テーブル)内に格納されている前記複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)のうち、前記階層判定部によって決定された階層の前記所在情報に基づいて、データファイルを抽出するものである、ことを特徴とする受信装置である。なお、各階層の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納する場所は、例えば、アプリケーション情報テーブル内のMH−伝送プロトコル記述子内である。また、MH−伝送プロトコル記述子において階層を区別できるようにするため、例えば、プロトコル識別(protocol_id)の値として、各階層用の値を定義する。なお、この受信装置の分離部が、字幕アセットおよび文字スーパーアセットについても同様に、各アセットに関して、所定のテーブル内に格納されている前記複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)のうち、前記階層判定部によって決定された階層の前記所在情報に基づいて、データファイルを抽出するようにしてもよい。
また、本実施形態による送信装置は、階層変調のための複数の階層を含んだ映像アセットを供給する映像供給部と、階層変調のための複数の階層を含んだデータアセットを供給するデータ供給部と、伝送のための制御情報を設定する制御情報設定部と、少なくとも前記映像アセットと前記データアセットと前記制御情報とを含んだ放送信号を生成する多重化部と、前記多重化部で生成された放送信号を送信する送信部と、を具備し、前記制御情報設定部は、前記データアセットに関して、所定のテーブル(例えば、アプリケーション情報テーブル)内に、前記複数の階層の各々に対応付けて、データファイルの所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納する、ことを特徴とする送信装置。なお、各階層の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納する場所は、例えば、アプリケーション情報テーブル内のMH−伝送プロトコル記述子内である。また、MH−伝送プロトコル記述子において階層を区別できるようにするため、例えば、プロトコル識別(protocol_id)の値として、各階層用の値を定義する。なお、字幕アセットおよび文字スーパーアセットについても同様に、各アセットに関して、所定のテーブル内に格納されている前記複数の階層の各々の所在情報(例えば、ベースディレクトリ名)を格納するようにしてもよい。
なお、上述した各実施形態における送信装置および受信装置の機能の少なくとも一部をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、複数の実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
例えば、階層変調における階層数は、2に限らず、3以上でも良い。第1実施形態および第2実施形態では、階層変調の階層数を2とした(高階層と低階層)が、3階層以上の場合にも、第1実施形態および第2実施形態のそれぞれの方法で、送信装置および受信装置を構成することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、放送等、コンテンツを配信するための装置に利用可能である。また、それらの装置を用いたコンテンツ配信事業等に利用可能である。
1,2 放送システム
3,4 送信装置
5,6 放送衛星
7,8 受信装置
21,22 受信部
23,24 階層判定部
25,26 分離部
27,28 映像処理部
29,30 音声処理部
31,32 データ処理部
33,34 字幕処理部
35,36 文字スーパー処理部
37,38 提示部
51,52 映像供給部
53,54 音声供給部
55,56 データ供給部
57,58 字幕供給部
59,60 文字スーパー供給部
61,62 多重化部
63,64 送信部
65,66 制御情報設定部

Claims (2)

  1. 放送信号を受信する受信部と、
    前記放送信号が階層変調されている場合に複数の階層のうちのいずれの階層を受信するかを、受信した前記放送信号に基づいて判定する階層判定部と、
    前記放送信号から、前記階層判定部によって決定された階層の、少なくとも映像アセットとデータアセットとを抽出する分離部と、
    前記分離部によって抽出された前記映像アセットをデコードすることによって画像の信号を出力する映像処理部と、
    前記分離部によって抽出された前記データアセットを処理することによって画像の信号を出力するデータ処理部と、
    少なくとも、前記映像処理部および前記データ処理部から出力される画像をオーバーレイして画面に提示する提示部と、
    を具備し、
    前記受信部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層間で共有される単一のデータファイルの実体を含む放送信号を受信するものであり、
    前記分離部は、前記データアセットに関して、前記複数の階層の間で共通の所在情報に基づいて前記データファイルを抽出するものであり、
    前記提示部は、前記映像アセットによる画像の解像度よりも前記データアセットによる画像の解像度のほうが高解像である場合には、前記映像アセットによる画像の解像度に合わせて、前記データアセットによる画像の解像度を下げるように当該画像を処理する、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 放送信号を受信する受信部を具備するコンピューターを、
    請求項1に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
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