JP6405729B2 - ブロー成形容器及びその製造方法 - Google Patents

ブロー成形容器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6405729B2
JP6405729B2 JP2014122222A JP2014122222A JP6405729B2 JP 6405729 B2 JP6405729 B2 JP 6405729B2 JP 2014122222 A JP2014122222 A JP 2014122222A JP 2014122222 A JP2014122222 A JP 2014122222A JP 6405729 B2 JP6405729 B2 JP 6405729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block copolymer
blow
molded container
blow molded
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014122222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016003018A (ja
Inventor
小原 禎二
禎二 小原
洋平 小出
洋平 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Zeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeon Corp filed Critical Zeon Corp
Priority to JP2014122222A priority Critical patent/JP6405729B2/ja
Publication of JP2016003018A publication Critical patent/JP2016003018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6405729B2 publication Critical patent/JP6405729B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本発明は、特定のブロック共重合体水素化物からなるブロー成形容器及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、医薬品容器あるいは食品容器等として好適な、特定のブロック共重合体水素化物からなる偏肉の少ないブロー成形容器及びその製造方法に関する。
従来、医薬品容器や食品容器等にはガラス製のものが使用されてきたが、軽量化、易廃棄性等の観点からプラスチック製のものに置き換わりつつある。そうした中で、特定のブロック共重合体水素化物製の容器が、透明性、耐熱性、耐薬品性、低溶出性等に優れることから、医薬品容器や食品容器等に好適であることが報告されている(特許文献1〜3)。
一方、特許文献4には、脂環式構造含有重合体樹脂を、特定の延伸倍率でブロー成形して得られるブロー成形容器が開示されている。また、この文献には、耐ソルベントクラック性の優れたブロー成形容器を提供するための成形条件として、延伸倍率、プリフォームを成形する際のシリンダー温度及びブロー成形の際の金型温度についても記載されている。
国際公開WO00/077094号 特開2002−121244号公報 特開2013−48560号公報 特開2003−118718号公報
本発明者らは、ブロック共重合体水素化物の芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位と鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位の含有率を特定の範囲に選択することにより、煮沸滅菌や蒸気滅菌に耐える耐熱性と、優れた機械的強度や耐ソルベントクラック性のバランスのとれた特性を有する特定のブロック共重合体水素化物[D]が得られることを見出した。
しかしながら、このブロック共重合体水素化物[D]の溶融成形体は、縦方向(MD方向: Machine Direction)と横方向(TD方向:Traverse Direction)で機械的弾性率の差が大きく、ブローボトルの成形においては、プリフォームをブロー成形すると胴体部のTD方向に相当する同一周内での偏肉が発生し易いという問題があった。
ブロー成形容器に偏肉があると、煮沸滅菌や蒸気滅菌を繰り返すと容器の変形や機械強度の低下を生じるため好ましくない。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、特定のブロック共重合体水素化物[D]からなる、医薬品容器あるいは食品容器等として好適な、耐熱性の良好な偏肉の少ないブロー成形容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のブロック共重合体水素化物[D]からなるプリフォームを、特定の温度範囲に加熱して、縦方向と横方向の延伸倍率をそれぞれ特定の範囲内となるようにブロー成形した場合に、偏肉の少ないブロー成形容器が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、下記(1)〜(3)のブロー成形容器及びブロー成形容器の製造方法が提供される。
(1)芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも1つの重合体ブロック[B]とからなり、全重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとし、全重合体ブロック[B]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたときに、wAとwBとの比(wA:wB)が50:50〜80:20であるブロック共重合体[C]の、全不飽和結合の90%以上を水素化したブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器であって、胴体部及び首部を有し、胴体部の同一周内での肉厚の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmax/tminが1.1以下であることを特徴とするブロー成形容器。
(2)芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも1つの重合体ブロック[B]とからなり、全重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとし、全重合体ブロック[B]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたときに、wAとwBとの比(wA:wB)が50:50〜80:20であるブロック共重合体[C]の、全不飽和結合の90%以上を水素化したブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器の製造方法であって、ブロック共重合体水素化物[D]からなるプリフォームを、縦方向の延伸倍率yが1.01〜1.3、該縦方向の延伸倍率yに対する胴体部の最大直径部での横方向の延伸倍率xの比(x/y)が1.1〜2となるように延伸するブロー成形容器の製造方法。
(3)ブロー成形前に50〜120℃の温度で、3時間以上保持したブロック共重合体水素化物[D]のペレットを使用してプリフォームを成形し、連続してプリフォームをブロー成形することを特徴とする(2)に記載のブロー成形容器の製造方法。
本発明によれば、耐熱性に優れ、かつ、偏肉の少ない、特定のブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器及びその製造方法が提供される。
本発明のブロー成形容器は、医薬品容器あるいは食品容器等として好適である。
本発明のブロー成形容器は、芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも1つの重合体ブロック[B]とからなり、全重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとし、全重合体ブロック[B]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたときに、wAとwBとの比(wA:wB)が50:50〜80:20であるブロック共重合体[C]の、全不飽和結合の90%以上を水素化したブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器であって、胴体部及び首部を有し、胴体部の同一周内での肉厚の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmax/tminが1.1以下であることを特徴とする。
1.ブロック共重合体水素化物[D]
本発明に用いるブロック共重合体水素化物[D]は、その前駆体であるブロック共重合体[C]の全不飽和結合の90%以上を水素化して得られる高分子である。
ブロック共重合体[C]は、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、少なくとも1つの重合体ブロック[B]を含有する。
(重合体ブロック[A])
重合体ブロック[A]は、芳香族ビニル化合物由来の構造単位を主成分とするものである。
重合体ブロック[A]中の、芳香族ビニル化合物由来の構造単位の含有量は、通常90重量%以上、好ましくは95重量%以上、より好ましくは99重量%以上である。
重合体ブロック[A]中の芳香族ビニル化合物由来の構造単位が少なすぎると、本発明に係るブロー成形容器の耐熱性が低下するおそれがある。
また、重合体ブロック[A]は、芳香族ビニル化合物由来の構造単位以外の成分を含有していてもよい。芳香族ビニル化合物由来の構造単位以外の成分としては、鎖状共役ジエン由来の構造単位及び/又はその他のビニル化合物由来の構造単位が挙げられる。その含有量は、重合体ブロック[A]中の全構造単位に対して、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下である。
ブロック共重合体水素化物[D]に含まれる複数の重合体ブロック[A]同士は、上記の範囲を満足すれば互いに同じであっても、相異なっていても良い。
(重合体ブロック[B])
重合体ブロック[B]は、鎖状共役ジエン化合物由来の構造単位を主成分とするものである。
重合体ブロック[B]中の、鎖状共役ジエン化合物由来の構造単位の含有量は、通常70重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。
重合体ブロック[B]中の、鎖状共役ジエン化合物由来の構造単位が上記範囲にあると、本発明に係るブロー成形容器に柔軟性が付与される。
また、重合体ブロック[B]は、鎖状共役ジエン化合物由来の構造単位以外の成分を含有していてもよい。鎖状共役ジエン化合物由来の構造単位以外の成分としては、芳香族ビニル化合物由来の構造単位及び/又はその他のビニル化合物由来の構造単位が挙げられる。その含有量は、重合体ブロック[B]中の全構造単位に対して、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下である。重合体ブロック[B]中の、芳香族ビニル化合物由来の構造単位の含有量が増加すると、本発明に係るブロー成形容器の低温下での柔軟性が低下するおそれがある。
ブロック共重合体水素化物[D]が重合体ブロック[B]を複数有する場合、重合体ブロック[B]同士は、互いに同じであっても、相異なっていても良い。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン;α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン等の、置換基として炭素数1〜6のアルキル基を有するスチレン類;4−クロロスチレン、ジクロロスチレン、4−モノフルオロスチレン等の、置換基としてハロゲン原子を有するスチレン類;4−メトキシスチレン等の、置換基として炭素数1〜6のアルコキシ基を有するスチレン類;4−フェニルスチレン等の、置換基としてアリール基を有するスチレン類;1−ビニルナフタレン、2−ビニルナフタレン等のビニルナフタレン類;等が挙げられる。これらの中でも、吸湿性の観点から、スチレン、置換基として炭素数1〜6のアルキル基を有するスチレン類等の、極性基を含有しない芳香族ビニル化合物が好ましく、工業的な入手の容易さから、スチレンが特に好ましい。
鎖状共役ジエン系化合物としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等が挙げられ、吸湿性の観点から、極性基を含有しない鎖状共役ジエン系化合物が好ましく、工業的な入手の容易さから、1,3−ブタジエン、イソプレンが特に好ましい。
その他のビニル系化合物としては、ビニル化合物、不飽和の環状酸無水物、不飽和イミド化合物等が挙げられる。これらの化合物は、ニトリル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニル基、又はハロゲン原子を置換基として有していてもよい。これらの中でも、吸湿性の観点から、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−エイコセン、4−メチル−1−ペンテン、4,6−ジメチル−1−ヘプテン等の炭素数2〜20の鎖状オレフィン;ビニルシクロヘキサン等の炭素数5〜20の環状オレフィン;等の、極性基を含有しないものが好ましく、炭素数2〜20の鎖状オレフィンがより好ましく、エチレン、プロピレンが特に好ましい。
(ブロック共重合体[C])
ブロック共重合体[C]中の重合体ブロック[A]の数は、通常5個以下、好ましくは4個以下、より好ましくは3個以下である。重合体ブロック[A]及び/又は重合体ブロック[B]が複数存在する際、重合体ブロック[A]の中で重量平均分子量が最大と最少の重合体ブロックの重量平均分子量をそれぞれMw(A)max及びMw(A)minとし、重合体ブロック[B]の中で重量平均分子量が最大と最少の重合体ブロックの重量平均分子量をそれぞれMw(B)max及びMw(B)minとしたとき、Mw(A)maxとMw(A)minとの比(Mw(A)max/Mw(A)min)、及び、Mw(B)maxとMw(B)minとの比(Mw(B)max/Mw(B)min)は、それぞれ4.0以下、好ましくは3.5以下、より好ましくは3.0以下である。
ブロック共重合体[C]のブロックの形態は、鎖状型ブロックでもラジアル型ブロックでも良いが、鎖状型ブロックであるのが、機械的強度に優れ好ましい。ブロック共重合体[C]の最も好ましい形態は、重合体ブロック[B]の両端に重合体ブロック[A]が結合したトリブロック共重合体([A]−[B]−[A])、及び重合体ブロック[A]の両端に重合体ブロック[B]が結合し、更に、該両重合体ブロック[B]の他端にそれぞれ重合体ブロック[A]が結合したペンタブロック共重合体([A]−[B]−[A]−[B]−[A])である。
ブロック共重合体[C]中の、全重合体ブロック[A]がブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとしたとき、全重合体ブロック[B]がブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたとき、wAとwBとの比(wA:wB)は、通常50:50〜80:20、好ましくは55:45〜75:25、より好ましくは60:40〜70:30である。wAが高過ぎる場合は、本発明に係るブロー成形容器の耐熱性が高くなるが、柔軟性が低く、機械的強度や耐ソルベントクラック性が不十分となるおそれがあり、wAが低過ぎる場合は、耐熱性が低下し、ブロー成形容器は蒸気滅菌や煮沸滅菌処理で収縮し易くなる。
ブロック共重合体[C]の分子量は、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常40,000〜200,000、好ましくは50,000〜150,000、より好ましくは60,000〜100,000である。また、ブロック共重合体[C]の分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、特に好ましくは1.5以下である。
ブロック共重合体[C]の製造方法としては、例えば、リビングアニオン重合等の方法により、芳香族ビニル化合物を主成分として含有するモノマー混合物(a)と鎖状共役ジエン系化合物を主成分として含有するモノマー混合物(b)を交互に重合させる方法;芳香族ビニル化合物を主成分として含有するモノマー混合物(a)と鎖状共役ジエン系化合物を主成分として含有するモノマー混合物(b)を順に重合させた後、重合体ブロック[B]の末端同士を、カップリング剤によりカップリングさせる方法等が挙げられる。
(ブロック共重合体水素化物[D])
ブロック共重合体水素化物[D]は、上記のブロック共重合体[C]の主鎖及び側鎖の炭素−炭素不飽和結合、並びに芳香環の炭素−炭素不飽和結合を水素化したものである。
その水素化率は通常90%以上、好ましくは97%以上、より好ましくは99%以上である。水素化率が高いほど、成形体の耐候性、耐熱性及び透明性が良好である。ブロック共重合体水素化物[D]の水素化率は、H−NMRによる測定において求めることができる。
不飽和結合の水素化方法や反応形態等は特に限定されず、公知の方法にしたがって行えばよいが、水素化率を高くでき、重合体鎖切断反応の少ない水素化方法が好ましい。このような水素化方法としては、例えば、WO2011/096389号パンフレット、WO2012/043708号パンフレット等に記載された方法が挙げられる。
水素化反応終了後においては、水素化触媒及び/又は重合触媒を反応溶液から除去した後、得られた溶液からブロック共重合体水素化物[D]を回収することができる。回収されたブロック共重合体水素化物[D]の形態は限定されるものではないが、通常はペレット形状にして、その後のブロー成形加工に供することができる。
ブロック共重合体水素化物[D]の分子量は、THFを溶媒としたGPCにより測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常40,000〜200,000、好ましくは50,000〜150,000、より好ましくは60,000〜100,000である。また、ブロック共重合体水素化物[D]の分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、特に好ましくは1.5以下にする。Mw及びMw/Mnが上記範囲となるようにすると、成形したブロー成形容器の耐熱性や機械的強度が良好である。
本発明に使用するブロック共重合体水素化物[D]をブロー成形する際においては、他の配合剤を含有させてもよい。配合剤としては、格別限定はないが、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収剤等の安定剤;滑剤、可塑剤等の樹脂改質剤;染料や顔料等の着色剤;帯電防止剤等が挙げられる。これらの配合剤は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択される。
ブロック共重合体水素化物[D]をブロー成形して容器を成形する際に、樹脂の酸化劣化を抑えるために、酸化防止剤を添加することは有効である。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤としては、ペンタエリスリチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート及びテトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等が挙げられる。リン系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト及びジフェニルイソデシルホスファイト等が挙げられる。イオウ系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中でも、フェノール系酸化防止剤、特にアルキル置換フェノール系酸化防止剤が好ましい。これらの酸化防止剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤の配合量は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択されるが、ブロック共重合体水素化物[D]100重量部に対して、通常0.01〜1.0重量部、好ましくは0.02〜0.5重量部、より好ましくは0.05〜0.3重量部である。
2.ブロー成形容器
本発明のブロー成形容器は、上述したブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器であって、胴体部及び首部を有し、胴体部の同一周内での肉厚の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmax/tminが1.1以下、好ましくは1.05以下である偏肉の小さいブロー成形容器である。偏肉を小さくすることにより、容器を繰り返し蒸気滅菌や煮沸滅菌を行った場合にも容器の変形を抑止することができる。
本発明のブロー成形容器は、厚みが、通常0.5〜3mm、好ましくは0.6〜2.5mm、より好ましくは0.7〜2.0mmである。
容器の形状としては、胴体部と首部を有するものであれば、その形状は特に限定されない。胴体部の形状としては、円柱状、角柱状、球状等が挙げられるが、機械的強度、使用し易さの観点から円柱状のものが好ましい。また容器の底部の形状については特に制限されず、平面状であっても内側に向かって窪みのある形状であってもよい。
本発明のブロー成形容器は、医薬品や食品等を密閉保存できるように、また、医薬品や食品等を密閉保存した状態でスチーム滅菌等の処理ができるように、蓋を取り付けることができる首部及び胴体部を有する形状であるのが好ましい。首部は、蓋が取り付けられ、かつ密閉できるように、螺子山又は蓋と嵌合可能な凹凸部等を有しているものが好ましい。
3.ブロー成形容器の製造方法
本発明のブロー成形容器の製造方法は、上記ブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器の製造方法であって、ブロック共重合体水素化物[D]からなるプリフォームを、縦方向の延伸倍率yが1.01〜1.3、該縦方向の延伸倍率yに対する胴体部の最大直径部での横方向の延伸倍率xの比(x/y)が1.1〜2となるように延伸するものである。
本発明のブロー成形容器は、上記の特定のブロック共重合体水素化物[D]をブロー成形して得ることができる。
ブロー成形法には、ダイレクトブロー成形法とインジェクションブロー成形法があるが、 本発明では、ブロー成形容器の首部に螺子山を形成し易いインジェクションブロー成形法が好ましく用いられる。
インジェクションブロー成形は、(1)射出成形により、開口部を有する中空体であるプリフォームを成形した後、(2)前記プリフォームをブロー金型内に挿入し、加熱溶融させながら、開口部より内部にエアーを吹き込んでブロー成形を行う。上記方法において、プリフォームは、通常、断面の直径が一定の円柱状のものを用いるのが好ましい。
本発明において、縦方向の延伸倍率(y)とは、プリフォーム首下(延伸される部分)の長さに対するブロー成形容器の首下(延伸された部分)の長さの比率である。また、横方向の延伸倍率(x)とは、プリフォームの横方向の直径に対する、ブロー成形容器の横方向の最大直径の比率である。尚、最大直径とは、ブロー成形容器の断面が円形である場合には最大の直径であり、ブロー成形容器の断面が多角形又は楕円形である場合には、最大の相当直径である。
本発明のブロー成形容器は、縦方向の延伸倍率yが1.01〜1.3、好ましくは1.03〜1.25、より好ましくは1.05〜1.2であり、該縦方向の延伸倍率yに対する胴体部の最大直径部での横方向の延伸倍率xの比(x/y)が1.1〜2、好ましくは1.15〜1.9、より好ましくは1.2〜1.8である。縦方向の延伸倍率y及び、縦横延伸倍率比(x/y)を上記範囲にすることにより、ブロー成形容器の偏肉を小さくすることができる。
プリフォーム成形時の成形条件は、次の通りである。
(i)シリンダー温度を、通常190〜280℃、好ましくは200〜270℃、より好ましくは210〜260℃の範囲にする。シリンダー温度が過度に低いと流動性が悪化し、得られる容器に歪を生じ、シリンダー温度が過度に高いと樹脂の熱分解等により容器表面に荒れが生じるおそれがある。プリフォームの直径及び中空部分の内径、プリフォームの長さは目的とする容器の大きさにより適宜選択することができる。
(ii)用いるブロック共重合体水素化物[D]の高温側のガラス転位温度をTgとした場合に、プリフォームを、通常Tg+20℃〜Tg+50℃、好ましくはTg+25℃〜Tg+45℃、より好ましくはTg+30℃〜Tg+40℃に加熱し、上記の延伸倍率となるように延伸する。
(iii)ブロー金型の温度は、通常Tg−100℃〜Tg−10℃、好ましくはTg−80℃〜Tg−20℃、より好ましくはTg−60℃〜Tg−30℃である。プリフォームの成形条件及びブロー成形の成形条件が上記範囲にあると、ブロー成形容器の偏肉を小さくすることができる。
本発明では、ブロック共重合体水素化物[D]のペレットを、ブロー成形前に50〜120℃の温度で、3時間以上保持して、プリフォームの成形に供することが好ましい。また、成形したプリフォームは冷却することなく、連続してブロー成形に供することが好ましい。ブロック共重合体水素化物[D]のペレットを上記の条件で加熱処理することにより、ペレット中に含まれている溶存空気量が低減される。これによりブロー成形時にプリフォームが不均等に延伸されることが抑制され、より偏肉の少ないブロー成形容器が得られるようになる。加熱処理の温度及び時間が上記範囲内である場合は、溶存空気の除去量が十分となり、特に延伸倍率の大きい領域ではブロー成形容器の偏肉が有効に低減される。
本発明のブロー成形容器は、透明で内容物の視認性に優れ、低吸湿性、低透湿性、耐熱性等の特性を有し、煮沸滅菌や蒸気滅菌が可能である。従って、医薬品容器、食品容器等に好適である。具体的には無菌状態が高度に保持されることを要求される無菌製剤用の容器や、造影剤等の検査診断薬用の容器等に好適である。その他、点滴用容器や輸液キット用容器;点眼薬容器;純水用容器;血液分析用のサンプリング用試験管;採血管;検体容器;紫外線検査セル等の分析容器;メスやカン子、ガーゼ、コンタクトレンズ等の医療器具の滅菌容器;ディスポーザブルシリンジやプレフィルドシリンジ等の医療用容器;ビーカー、バイアル、アンプル、試験管、フラスコ等の実験器具;人工臓器のハウジング;等に好適に使用できる。また、本発明のブロー成形容器は、食料品保存容器、清涼飲料水等のボトルとしても好適であるが、特に、食器、哺乳瓶、マグカップ等のように皮脂や唾液等からの油分が付着しやすい食品容器としても好適である。
以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお部及び%は特に断りのない限り重量基準である。
本実施例における測定及び評価は、以下の方法によって行う。
(1)重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)
ブロック共重合体及びブロック共重合体水素化物の分子量は、テトラヒドロフランを溶離液とするゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による標準ポリスチレン換算値として、38℃において測定した。測定装置として、東ソー社製、HLC8020GPCを用いた。
(2)水素化率
ブロック共重合体水素化物[D]の主鎖、側鎖及び芳香環の水素化率は、H−NMRスペクトルを測定して算出した。
(3)ガラス転移温度
ブロック共重合体水素化物をプレス成形して、長さ50mm、幅10mm、厚さ1mmの試験片を作製した。この試験片を用いて、JIS−K7244−2法に基づき、粘弾性測定装置(製品名「ARES」、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を使用して、−100℃から+150℃の範囲で、昇温速度5℃/分で粘弾性スペクトルを測定した。損失係数tanδの高温側のピークトップ温度から、高温側のガラス転移温度Tgを求めた。
(4)ブロー成形容器の肉厚
ブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器の胴体部を切断し、同一周内で均等な12か所の肉厚を超音波厚み計(KARL DEUTSCH社製)で測定し、最大値tmax及び最小値tminを測定し、tmax/tminを算出した。
(5)ブロー容器の耐熱性
ブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器を、電子レンジ用消毒器(DC電子レンジ用消毒器、レック社製)に設置する。電子レンジ用消毒器内には、水道水を約60ml添加する。次いで、測定試料容器を設置した電子レンジ用消毒器を、電子レンジ(RE−50、定格電圧:100V、定格高周波出力:500W、発振周波数:2450MHz、シャープ社製)に設置し加熱する。加熱処理時間は5分間とした。同様の滅菌処理を30回繰り返し行った後、オーブン中で、温度90℃で2時間乾燥し、外観を目視観察した。形状の変形が認められなかった場合を○(良)、変形が認められた場合を×(不良)と評価した。ブロー成形容器は10本を評価し、良、不良の本数を調べた。
(6)耐ソルベントクラック性
ブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器の胴体部の表面全面に、トリ−13−ドコセン酸グリセロール(東京化成工業社製)を塗布した後、上記と同じ電子レンジ用消毒器に入れ、上記と同じ電子レンジを使用して3分間の加熱処理を行った。サンプルの容器を取り出して、オーブン中で、温度90℃で2時間乾燥した後、外観を目視観察した。微細なクラックによる白化が観察されなかった場合を○(良)、白化が認められた場合を×(不良)と評価した。ブロー成形容器は10本を評価し、良、不良の本数を調べた。
[参考例1]ブロック共重合体水素化物[D1]の製造
攪拌装置を備え、内部が充分に窒素置換された反応器に、脱水シクロヘキサン550部、脱水スチレン30.0部、及びn−ジブチルエーテル0.475部を入れた。全容を60℃で攪拌しながら、n−ブチルリチウム(15%シクロヘキサン溶液)0.73部を加えて重合を開始させ、さらに60℃で60分間全容を撹拌した。反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、この時点での重合転化率は99.5%であった。
次に、反応液に脱水イソプレン40.0部を加え、そのまま30分間攪拌を続けた。この時点での重合転化率は99.5%であった。その後、更に、脱水スチレンを30.0部加え、60分間攪拌した。この時点での重合転化率はほぼ100%であった。
ここでイソプロピルアルコール0.5部を加えて反応を停止させた。得られたブロック共重合体[C1]の重量平均分子量(Mw)は57,700、分子量分布(Mw/Mn)は1.04、wA:wB=60:40であった。
次いで、上記重合体溶液を、攪拌装置を備えた耐圧反応器に移送し、水素化触媒として珪藻土担持型ニッケル触媒(製品名「製品名「E22U」、ニッケル担持量60%、日揮触媒化成社製)7.0部、及び脱水シクロヘキサン100部を添加して混合した。反応器内部を水素ガスで置換し、さらに溶液を攪拌しながら水素を供給し、温度190℃、圧力4.5MPaにて6時間水素化反応を行った。水素化反応後のブロック共重合体水素化物[D1]の重量平均分子量(Mw)は61,100、分子量分布(Mw/Mn)は1.05であった。
水素化反応終了後、反応液をろ過して水素化触媒を除去した後、ろ液に、フェノール系酸化防止剤であるペンタエリスリチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](製品名「Songnox1010」、コーヨ化学研究所社製)0.1部を溶解したキシレン溶液1.0部を添加して溶解させた。
次いで、上記溶液を、金属ファイバー製フィルター(孔径0.4μm、ニチダイ社製)にてろ過して微小な固形分を除去した後、円筒型濃縮乾燥器(製品名「コントロ」、日立製作所社製)を用いて、温度260℃、圧力0.001MPa以下で、溶液から溶媒であるシクロヘキサン、キシレン及びその他の揮発成分を除去した。連続して溶融ポリマーを、濃縮乾燥器に連結した孔径20μmのステンレス製焼結フィルターを備えたポリマーフィルター(富士フィルター製)により、温度260℃でろ過した後、ダイから溶融ポリマーをストランド状に押出し、冷却後、ペレタイザーによりブロック共重合体水素化物[D1]のペレット94部を得た。
得られたペレット状のブロック共重合体水素化物[D1]の重量平均分子量(Mw)は60,500、分子量分布(Mw/Mn)は1.08、水素化率はほぼ100%であった。
ブロック共重合体水素化物[D1]の成形体は、無色透明で、高温側のガラス転位温度Tgは137℃であった。
[参考例2]ブロック共重合体水素化物[D2]の製造
スチレン50.0部、イソプレン30.0部、スチレン20.0部をこの順に、それぞれ3回に分けて加え、n−ブチルリチウム(15%シクロヘキサン溶液)を0.68部に変える以外は、参考例1と同様に重合及び反応停止を行った。
得られたブロック共重合体[C2]の重量平均分子量(Mw)は62,800、分子量分布(Mw/Mn)は1.04、wA:wB=70:30であった。
次に、上記重合体溶液を、参考例1と同様にして水素化反応を行った。水素化反応後のブロック共重合体水素化物[D2]の重量平均分子量(Mw)は66,500、分子量分布(Mw/Mn)は1.06であった。
水素化反応終了後、参考例1と同様に酸化防止剤を添加した後、濃縮乾燥してブロック共重合体水素化物[D2]のペレット96部を得た。
得られたペレット状のブロック共重合体水素化物[D2]の重量平均分子量(Mw)は65,800、分子量分布(Mw/Mn)は1.10、水素化率はほぼ100%であった。
ブロック共重合体水素化物[D2]の成形体は、無色透明で、高温側のガラス転位温度Tgは138℃であった。
[参考例3]ブロック共重合体水素化物[D3]の製造
スチレン30.0部、イソプレン45.0部、スチレン25.0部をこの順に、それぞれ3回に分けて加え、n−ブチルリチウム(15%シクロヘキサン溶液)を0.65部に変える以外は参考例1と同様に重合及び反応停止を行った。
得られたブロック共重合体[C3]の重量平均分子量(Mw)は64,300、分子量分布(Mw/Mn)は1.04、wA:wB=55:45であった。
次に、上記重合体溶液を、参考例1と同様にして水素化反応を行った。水素化反応後のブロック共重合体水素化物[D3]の重量平均分子量(Mw)は68,100、分子量分布(Mw/Mn)は1.06であった。
水素化反応終了後、参考例1と同様に酸化防止剤を添加した後、濃縮乾燥してブロック共重合体水素化物[D3]のペレット93部を得た。
得られたペレット状のブロック共重合体水素化物[D3]の重量平均分子量(Mw)は67,400、分子量分布(Mw/Mn)は1.09、水素化率はほぼ100%であった。
ブロック共重合体水素化物[D3]の成形体は、無色透明で、高温側のガラス転位温度Tgは136℃であった。
[実施例1]
参考例1で得られたブロック共重合体水素化物[D1]のペレットを、空気を流通させた熱風乾燥器を用いて70℃で4時間加熱処理した後、インジェクションブロー成形機(ASB−12N/10、日精エー・エス・ビー社製)を用いて、シリンダー温度240℃、プリフォーム金型温度100℃の条件で、高さ130mm、開口部の直径40mm、首下部の断面の直径38mmのプリフォームを成形した。前記プリフォームは、開口部から30mmに渡り首部を有し、首部には螺子山が形成されている。
次いで、上記プリフォームを164℃(Tg+27℃)に加熱し、縦方向(高さ方向)の延伸倍率yが1.05、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.63)となるようなブロー金型を用い、ブロー金型温度100℃の条件で、上記プリフォーム内にエアーを吹き込みながらブロー成形を行い、開口部を有する首部と、胴体部とを有する高さ135mm、胴体部の直径65mmのブロー成形容器1(300ml用)を得た。
得られたブロー成形容器1を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。胴体部の最大径部での肉厚の最大値tmaxは1.69mm、最小値tminは1.63mmで、tmax/tminは1.04であり、偏肉は小さかった。
電子レンジによる滅菌処理を30回行った後の外観では、変形は認められず、耐熱性は良好であった。耐ソルベントクラック性の評価では、白化したものは認められなかった。結果を表1に示した。
一方、ブロック共重合体水素化物[D1]のペレットを、空気を流通させた熱風乾燥器を用いて70℃で4時間加熱処理した前後の重量変化から、除去された溶存空気量は190ppmに相当した。
[実施例2]
ブロー成形の前にブロック共重合体水素化物[D1]のペレットを加熱処理せずに使用する以外は、実施例1と同様にしてブロー成形容器2を成形した。
得られたブロー成形容器2を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例3]
参考例2で得られたブロック共重合体水素化物[D2]のペレットを使用し、シリンダー温度を250℃、プリフォームの加熱温度を169℃(Tg+31℃)に変える以外は、実施例1と同様にしてブロー成形容器3を成形した。
得られたブロー成形容器3を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例4]
参考例2で得られたブロック共重合体水素化物[D2]のペレットを使用し、ブロー成形の前にブロック共重合体水素化物[D2]のペレットを加熱処理せずに使用する以外は、実施例3と同様にしてブロー成形容器4を成形した。
得られたブロー成形容器4を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例5]
参考例3で得られたブロック共重合体水素化物[D3]のペレットを使用し、プリフォームの加熱温度を160℃(Tg+24℃)に変える以外は、実施例1と同様にしてブロー成形容器5を成形した。
得られたブロー成形容器5を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例6]
参考例3で得られたブロック共重合体水素化物[D3]のペレットを使用し、ブロー成形の前にブロック共重合体水素化物[D3]のペレットを加熱処理せずに使用する以外は、実施例5と同様にしてブロー成形容器6を成形した。
得られたブロー成形容器6を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例7]
プリフォームの形状を、高さ117mm、開口部の直径40mm、開口部から30mmに渡り首部を有し、首部には螺子山が形成されおり、首下部の断面の直径38mmのものに変更し、縦延伸倍率y及び横延伸倍率xを変える以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロック共重合体水素化物[D1]からなるブロー成形容器7を成形した。縦延伸倍率yは1.21、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.42)であった。
得られたブロー成形容器7を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。胴体部の最大径部での肉厚の最大値tmaxは1.71mm、最小値tminは1.58mmで、tmax/tminは1.08であり、偏肉は小さかった。電子レンジによる滅菌処理を30回行った後の外観では、変形は認められず、耐熱性は良好であった。耐ソルベントクラック性の評価では、白化したものは認められなかった。
[実施例8]
ブロック共重合体水素化物[D2]を使用し、プリフォームの形状を、実施例7と同様にする以外は、実施例3と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロー成形容器8を成形した。縦延伸倍率yは1.21、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.42)であった。
得られたブロー成形容器8を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[実施例9]
ブロック共重合体水素化物[D3]を使用し、プリフォームの形状を、実施例7と同様にする以外は、実施例5と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロー成形容器9を成形した。縦延伸倍率yは1.21、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.42)であった。
得られたブロー成形容器9を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[比較例1]
プリフォームの形状を、高さ107mm、開口部の直径40mm、開口部から30mmに渡り首部を有し、首部には螺子山が形成されおり、首下部の断面の直径38mmのものに変更し、縦延伸倍率y及び横延伸倍率xを変える以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロック共重合体水素化物[D1]からなるブロー成形容器10を成形した。縦延伸倍率yは1.36、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.25)であった。
得られたブロー成形容器10を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。胴体部の最大径部での肉厚の最大値tmaxは1.84mm、最小値tminは1.52mmで、tmax/tminは1.21であり、明らかに偏肉が認められた。電子レンジによる滅菌処理を30回行った後の外観では、肉厚の薄い側の曲率が小さくなり、変形が認められ、耐熱性が不十分であった。耐ソルベントクラック性の評価では、白化したものは認められなかった。
[比較例2]
ブロック共重合体水素化物[D2]を使用し、プリフォームの形状を、比較例1と同様にする以外は、実施例3と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロー成形容器11を成形した。縦延伸倍率yは1.36、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.25)であった。
得られたブロー成形容器11を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[比較例3]
ブロック共重合体水素化物[D3]を使用し、プリフォームの形状を、比較例1と同様にする以外は、実施例5と同様にして、実施例1と同外形形状を有するブロー成形容器12を成形した。縦延伸倍率yは1.36、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.25)であった。
得られたブロー成形容器12を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[比較例4]
参考例1で得られたブロック共重合体水素化物[D1]のペレットを使用し、プリフォームの形状を、高さ130mm、開口部の直径25mm、開口部から20mmに渡り首部を有し、首部には螺子山が形成されおり、首下部の断面の直径23mmのものに変更する以外は、実施例1と同様にしてブロー成形し、開口部を有する首部と、胴体部とを有する高さ135mm、胴体部の直径65mmのブロー成形容器13(300ml用)を得た。縦延伸倍率yは1.05、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが2.83(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=2.69)であった。
得られたブロー成形容器13を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。胴体部の最大径部での肉厚の最大値tmaxは1.51mm、最小値tminは1.17mmで、tmax/tminは1.29であり、明らかに偏肉が認められた。電子レンジによる滅菌処理を30回行った後の外観では、肉厚の薄い側の曲率が小さくなり、変形が認められ、耐熱性が不十分であった。耐ソルベントクラック性の評価では、白化したものは認められなかった。
[比較例5]
ブロック共重合体水素化物[D2]を使用し、プリフォームの形状を、比較例4と同様にする以外は、実施例3と同様にして、比較例4と同外形形状を有するブロー成形容器14を成形した。縦延伸倍率yは1.05、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが2.83(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=2.69)であった。
得られたブロー成形容器14を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[比較例6]
ブロック共重合体水素化物[D3]を使用し、プリフォームの形状を、比較例4と同様にする以外は、実施例5と同様にして、比較例4と同外形形状を有するブロー成形容器15を成形した。縦延伸倍率yは1.05、胴体部の最大径部での横方向(直径方向)の延伸倍率xが2.83(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=2.69)であった。
得られたブロー成形容器15を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。
[参考例4]ブロック共重合体水素化物[D4]の製造
スチレンとイソプレンを3回に分け、スチレン20.0部、イソプレン60.0部、スチレン20.0部をこの順に、それぞれ3回に分けて加え、n−ブチルリチウム(15%シクロヘキサン溶液)を0.65部に変える以外は参考例1と同様に重合及び反応停止を行った。得られたブロック共重合体[C4]の重量平均分子量(Mw)は63,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.04、wA:wB=40:60であった。
次に、上記重合体溶液を、参考例1と同様にして水素化反応を行った。水素化反応後のブロック共重合体水素化物[D4]の重量平均分子量(Mw)は66,700、分子量分布(Mw/Mn)は1.05であった。
水素化反応終了後、参考例1と同様に酸化防止剤を添加した後、濃縮乾燥してブロック共重合体水素化物[D4]のペレット93部を得た。
得られたペレット状のブロック共重合体水素化物[D4]の重量平均分子量(Mw)は66,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.09、水素化率はほぼ100%であった。
ブロック共重合体水素化物[D4]の成形体は、無色透明で、高温側のガラス転位温度Tgは127℃であった。
[比較例7]
参考例4で得られたブロック共重合体水素化物[D4]のペレットを、空気を流通させた熱風乾燥器を用いて50℃で4時間加熱処理した後、シリンダー温度230℃、プリフォーム金型温度80℃とする以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様の高さ130mm、開口部の直径40mm、首下部の断面の直径38mmのプリフォームを成形した。次いで、上記プリフォームを154℃(Tg+27℃)に加熱し、縦延伸倍率yが1.05、胴体部の最大径部での横延伸倍率xが1.71(横延伸倍率/縦延伸倍率=x/y=1.63)となるブロー金型を用い、ブロー金型温度90℃の条件でブロー成形を行い、実施例1と同形状のブロー成形容器16(300ml用)を得た。
得られたブロー成形容器16を用い、ブロー成形容器の肉厚、ブロー容器の耐熱性及び耐ソルベントクラック性を評価した。胴体部の最大径部での肉厚の最大値tmaxは1.70mm、最小値tminは1.65mmで、tmax/tminは1.03であり、偏肉は小さかった。電子レンジによる滅菌処理を30回行った後の外観では、容器の胴体部が直径約50mmに収縮が認められ、耐熱性は不十分であった。耐ソルベントクラック性の評価では、白化したものは認められなかった。
実施例1〜9、比較例1〜7のブロー成形容器1〜16について、用いたブロック共重合体水素化物[D]の種類、Tg、ペレットの加熱処理の温度と時間、ブロー成形条件(シリンダー温度、プリフォーム金型温度、プリフォーム加熱温度、ブロー金型温度、及び延伸倍率)を表1にまとめて示す。
また、実施例1〜9、比較例1〜7のブロー成形容器1〜16についての、胴体部の肉厚、耐熱性試験、及び耐ソルベントクラック性試験の結果を表2にまとめて示す。
なお、表2中、1)は、薄肉部の曲率低下又は変形があったことを示し、2)は、容器の胴体部の収縮、又は変形があったことを示す。
Figure 0006405729
Figure 0006405729
本実施例及び比較例の結果から以下のことがわかる。
本発明の範囲の特定のブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器1〜9は、縦延伸倍率y及び横延伸倍率/縦延伸倍率=x/yが特定の範囲内であると、偏肉が小さく、電子レンジを使用した繰り返しの蒸気滅菌処理でも変形せず、また、油脂が付着した状態でもクラックは発生せず、良好な耐熱性及び良好な耐ソルベントクラック性を示す(実施例1〜9)。
また、ブロー成形の前に、ブロック共重合体水素化物[D]のペレットを加熱処理して溶存空気量を低減することにより、より偏肉の小さなブロー成形容器が得られる(実施例1、3、5)。
一方、特定のブロック共重合体水素化物[D]を使用した場合であっても、縦延伸倍率y及び/又は横延伸倍率xが本発明の範囲を超える場合は、ブロー成形容器の胴体部の同一周内での偏肉が大きくなり、電子レンジを使用した繰り返しの蒸気滅菌処理で、肉厚の薄い側が収縮して変形を生じ、耐熱性が不良となる(比較例1〜6)。
芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率wAが本発明の範囲よりも低い場合は、偏肉の小さいブロー成形容器であっても、電子レンジを使用した繰り返しの蒸気滅菌処理で変形し、耐熱性が不十分である(比較例7)。
本発明の特定のブロック共重合体水素化物[D]からなる、偏肉の少ないブロー成形容器は、蒸気滅菌処理や煮沸滅菌処理に対する耐熱性を有するため、医薬品容器あるいは食品容器等として有用である。また、本発明の製造方法によれば、上記のブロー成形容器が製造可能となり、工業的に有用である。

Claims (3)

  1. 芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも1つの重合体ブロック[B]とからなり、
    全重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとし、全重合体ブロック[B]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたときに、wAとwBとの比(wA:wB)が50:50〜80:20であるブロック共重合体[C]の、全不飽和結合の90%以上を水素化したブロック共重合体水素化物[D]からなるブロー成形容器であって、
    胴体部及び首部を有し、
    ブロック共重合体水素化物[D]からなるプリフォームを、縦方向の延伸倍率yが1.0〜1.3となるように延伸された、
    胴体部の同一周内での肉厚の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmax/tminが1.1以下であること
    を特徴とするブロー成形容器。
  2. 芳香族ビニル化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも2つの重合体ブロック[A]と、鎖状共役ジエン化合物由来の繰り返し単位を主成分とする、少なくとも1つの重合体ブロック[B]とからなり、
    全重合体ブロック[A]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwAとし、全重合体ブロック[B]のブロック共重合体全体に占める重量分率をwBとしたときに、wAとwBとの比(wA:wB)が50:50〜80:20であるブロック共重合体[C]の、全不飽和結合の90%以上を水素化したブロック共重合体水素化物[D]からなる、胴体部及び首部を有し、胴体部の同一周内での肉厚の最大値をt max 、最小値をt min としたとき、t max /t min が1.1以下であることを特徴とするブロー成形容器の製造方法であって、
    ブロック共重合体水素化物[D]からなるプリフォームを、縦方向の延伸倍率yが1.01〜1.3、該縦方向の延伸倍率yに対する胴体部の最大直径部での横方向の延伸倍率xの比(x/y)が1.1〜2となるように延伸する
    ブロー成形容器の製造方法。
  3. ブロー成形前に50〜120℃の温度で、3時間以上保持したブロック共重合体水素化物[D]のペレットを使用してプリフォームを成形し、連続してプリフォームをブロー成形することを特徴とする請求項2記載のブロー成形容器の製造方法。
JP2014122222A 2014-06-13 2014-06-13 ブロー成形容器及びその製造方法 Active JP6405729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122222A JP6405729B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ブロー成形容器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122222A JP6405729B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ブロー成形容器及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016003018A JP2016003018A (ja) 2016-01-12
JP6405729B2 true JP6405729B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=55222617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014122222A Active JP6405729B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ブロー成形容器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6405729B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3032832A1 (de) * 1980-08-30 1982-04-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von verzweigten blockcopolymerisaten, verwendung derselben und formteile aus diesen
JP2003089747A (ja) * 2001-07-03 2003-03-28 Toyobo Co Ltd ポリエステル組成物並びにそれからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP3951660B2 (ja) * 2001-10-11 2007-08-01 日本ゼオン株式会社 ブロー成形容器
JP4989925B2 (ja) * 2006-06-16 2012-08-01 スタンレー電気株式会社 組織培養容器
JP5256102B2 (ja) * 2008-05-15 2013-08-07 日本ポリプロ株式会社 ポリプロピレン系射出ブロー成形体
JP2010070628A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Toagosei Co Ltd 相溶化剤
EP2221340A1 (en) * 2009-02-20 2010-08-25 Total Petrochemicals Research Feluy Blow molded containers made of vinyl aromatic polymer
JP2013048560A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Nippon Zeon Co Ltd 培養用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016003018A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7280130B2 (ja) フラン酸ポリマーのプリフォーム、容器および加工
CN101076361B (zh) 医疗用管
JP6422881B2 (ja) 処理が容易な超高分子量ポリエチレンおよびその調製プロセス
EP2714809B1 (en) Sterilized polyetherimide /polyphenylene ether sulfone articles
KR20140039027A (ko) 멸균 폴리에테르이미드 물품
JP6072128B2 (ja) ポリエチレン容器、プリフォームおよびボトルの製造のための射出延伸ブロー成形法
US9814792B2 (en) Method for producing sterilized medical formed article
JP6405729B2 (ja) ブロー成形容器及びその製造方法
JP7297746B2 (ja) 添加剤組成物およびその添加剤組成物を含むポリマー組成物
JP6780348B2 (ja) ブロック共重合体水素化物
KR101414935B1 (ko) 인젝션 스트레치 블로 성형을 위한 저 용융 유동 지수 수지
CN103709582B (zh) 牙胶材料及其制备方法
JP3951660B2 (ja) ブロー成形容器
CN105061931B (zh) 一种适用于蒸汽灭菌的医用pvc粒料
JPWO2015137268A1 (ja) プロピレン系樹脂組成物およびそれからなる延伸容器
JP7530782B2 (ja) ゴム成形品及びその製造方法
JP2013048560A (ja) 培養用容器
KR20160042167A (ko) 열가소성 몰딩 화합물
EP1870224A1 (en) Low melt flow resins for medical applications in injection-stretch-blow-moulding
KR20160072947A (ko) 폴리올레핀 수지 조성물 및 이를 이용하여 제조된 의료 용기
CN115058087A (zh) 一种医疗用橡胶组合物和橡胶部件
JP2005186311A (ja) 耐皮脂白化性加熱容器およびその製造方法
JPH0419925B2 (ja)
JP2024002862A (ja) 重合体組成物および成形体
JP2681688B2 (ja) 耐熱プラスチック瓶

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6405729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250