JP6405683B2 - 空気式防舷材の製造方法および空気式防舷材の製造装置 - Google Patents

空気式防舷材の製造方法および空気式防舷材の製造装置 Download PDF

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本発明は、空気式防舷材の製造方法および空気式防舷材の製造装置に関する。
従来より、曲面部と円筒部とを有する片持ち式の成型ドラムに防舷材形成部材を貼り付けて空気式防舷材を製造する方法が知られている(特許文献1参照)。
この製造方法の工程は以下の通りである。
1)成形ドラムの曲面部と円筒部とにわたり防舷材形成部材を貼り付ける。
2)成形ドラムの曲面部と円筒部とにわたって貼り付けられた防舷材形成部材の上に、曲面部側からターンバックケースを被せる。
3)曲面部と反対に位置する円筒部の端部に位置する防舷材形成部材の端部を、成形ドラムから剥がし、ターンバックケースの外周面に折り返してターンバックケースの外周面に取着する。
4)圧縮空気をターンバックケースの内面と成形ドラムに貼り付けられた防舷材形成部材の外面との間に供給し、折り返された防舷材形成部材の端部を成形ドラム上で曲面部寄りの箇所まで移動させる。
5)防舷材形成部材の端部をターンバックケースの外周面から外し、成形ドラムの曲面部に貼り付けられた防舷材形成部材の上から、折り返された防舷材形成部材の端部に他方の鏡部を形成するための防舷材形成部材を貼り付ける。
6)成形ドラムに貼り付けられた防舷材形成部材を成形ドラムから離型し、未加硫状態の空気式防舷材を得る。
7)未加硫状態の空気式防舷材を加硫用モールド内で加硫することにより、空気式防舷材の完成品を得る。
特開昭60−148940号公報
ところで、上述した3)の工程では、手作業によって円筒部に貼り付けられた防舷材形成部材の端部を成形ドラムから剥がして起立させ、曲面部側に折り返している。
そのため、防舷材形成部材の端部に無理な力が加わりやすく、防舷材形成部材の端部に損傷を与えないように考慮して作業を行なうことから、防舷材形成部材の端部の折り返しを効率的に行なうことが困難となっていた。特に大型の防舷材ではその課題が顕著になっている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであり、その目的は、防舷材形成部材の端部の損傷を防止しつつ、防舷材形成部材の端部の折り返しを効率的に行なう上で有利な空気式防舷材の製造方法および空気式防舷材の製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために発明は、成形ドラムの鏡部形成用の曲面部と直胴部形成用の円筒部に貼り付けられた防舷材形成部材の上にターンバックケース被せ、前記防舷材形成部材の端部を、前記ターンバックケースの外側で前記曲面部側に折り返す折り返し工程を備える空気式防舷材の製造方法において、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部に、弾性変形可能な材料からなり前記円筒部の端部の外周面と同一面上に位置する外周面を有し半径方向外側に膨張可能な環状の中空部材を配置し、前記折り返し工程において、前記中空部材を半径方向外側に膨出させることで前記中空部材の外周面に貼り付けられた前記防舷材形成部材の部分を、前記円筒部の端部に貼り付けられた前記防舷材形成部材の部分に対して起立させる起立工程と、膨出された前記中空部材に対して、前記ターンバックケースと反対側から前記ターンバックケース側に外力を加えることで、前記起立された前記防舷材形成部材の部分を、前記円筒部の半径方向における前記ターンバックケースの外側で前記曲面部側に倒す倒伏工程とを行ない、前記成形ドラムは、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端面から突出し内部に空気路が形成された支軸が床面上で支持されることで配置され、前記中空部材の膨出は、圧縮空気を前記中空部材の内部に供給することで行なわれ、前記圧縮空気の前記中空部材の内部への供給は、前記空気路を介して前記中空部材の半径方向内側から行われることを特徴とする。
また、本発明は、鏡部形成用の曲面部と直胴部形成用の円筒部とを有する成形ドラムを、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部側から回転可能に支持する支持部と、前記成形ドラムを回転させる回転部と、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部に設けられ、弾性変形可能な材料からなり前記円筒部の端部の外周面と同一面上に位置し前記外周面と連続する外周面を有し半径方向外側に膨張可能な環状の中空部材と、前記中空部材の内部への圧縮空気の給排を行なう圧縮空気給排部と、前記曲面部と前記円筒部とにわたって貼り付けられた防舷材形成部材の上に前記曲面部側から被せられたターンバックケースの半径方向外側の箇所で前記支持部により前記成形ドラムの軸方向と平行する方向に移動可能に支持された倒伏部材と、前記倒伏部材を前記成形ドラムの軸方向に移動させる倒伏部材用移動部を備前記成形ドラムは、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端面から突出し内部に空気路を有する支軸を有し、前記支持部による前記成形ドラムの支持は、前記支持部が前記支軸を支持することでなされ、前記圧縮空気給排部は、圧縮空気供給源と前記中空部材の内部とを連通する圧縮空気給排路を含んで構成され、前記圧縮空気給排路は、前記空気路を含んで構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記倒伏部材は、前記ターンバックケースの周方向に沿った前記ターンバックケースの全周よりも短い幅を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記倒伏部材は、前記ターンバックケースの半径方向外側の箇所で前記ターンバックケースの全周に沿って環状に延在していることを特徴とする。
発明によれば、防舷材形成部材の端部に無理な力が作用することがなく、防舷材形成部材の端部の折り返しを確実に短時間で行なえ、防舷材形成部材の端部の損傷を防止しつつ、防舷材形成部材の端部の折り返しを効率的に行なう上で有利となる。
発明によれば、空気路の占有スペースの縮小により製造装置の小型化を図れることは無論のこと、成形ドラムの回転により空気路がねじれたり、損傷を受けることがなく、圧縮空気の中空部材の内部への供給を確実に行なう上で有利となる。
発明によれば、倒伏部材の占有スペースは小さく、成形ドラム上での種々の作業を効率よく行なう上で有利となり、また、製造装置の小型化、軽量化を図る上で有利となる。
発明によれば、成形ドラムを回転させることなく、倒伏部材の一回の移動により中空部材の全周を介して防舷材形成部材の端部の全周を倒すことができるので、折り返し工程の時間短縮を図る上で有利となる。
実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置において成形ドラムに防舷材形成部材が貼り付けられた状態を示す説明図である。 実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置において成形ドラムに貼り付けられた防舷材形成部材にターンナップケースが被せられた状態を示す説明図である。 実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置において成形ドラムに貼り付けられた防舷材形成部材の端部が膨出する中空部材によりターンナップケースの外周面から剥がされて起立された状態を示す説明図である。 実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置において起立された防舷材形成部材の端部が倒伏部材により中空部材を介して成形ドラムの曲面部側に倒された状態を示す説明図である。 実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置において成形ドラムの曲面部側に倒された防舷材形成部材の部分の全周が固定チューブによりターンバックケースの円筒部の外周面に取着された状態を示す説明図である。 実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置においてターンバックケースの曲面部と、成形ドラムの曲面部に貼り付けられた防舷材形成部材部分との間隔が拡げられた状態を示す説明図である。 (A)は実施の形態に係る空気式防舷材の製造装置における倒伏部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のCC線断面図である。 実施の形態の変形例の空気式防舷材の製造装置において成形ドラムに防舷材形成部材が貼り付けられた状態を示す説明図である。
次に、本発明の製造方法を製造装置と共に図面を参照して説明する。
図1に示すように、空気式防舷材の製造装置10は、成形ドラム12と、成形ドラム12を支持する支持部14と、成形ドラム12を回転させる回転部16と、環状の中空部材18と、圧縮空気給排部20と、倒伏部材22と、倒伏部材用移動部24とを含んで構成されている。
成形ドラム12は、円筒部1202と、曲面部1204と、円筒部1202と同軸上に設けられた中空部材支持用円筒部1206と、中空部材支持用円筒部1206から突設された支軸1208とを備えている。
円筒部1202は、帯状の防舷材形成部材2が貼り付けられることで、空気式防舷材4の直胴部4Aを形成する部分である。
曲面部1204は、曲面部1204に対応した形状の防舷材形成部材2が貼り付けられることで、空気式防舷材4の鏡部4Bを形成する部分である。
中空部材支持用円筒部1206は、円筒部1202よりも小さい直径で形成されている。
支軸1208は円板状のフランジ1210を介して成形ドラム12に連結され、支軸1208の内部には、その軸方向に沿って空気路1212が形成されている。
支持部14は、成形ドラム12をその軸線を水平方向にして、曲面部1204と反対に位置する円筒部1202の端部側から成形ドラム12を回転可能に支持するものである。
支持部14は、架台26と、架台用移動部28と、フレーム30とを含んで構成されている。
架台26は、成形ドラム12の軸線と平行する方向に延在する成形ドラム用レール34上に走行可能に配置されている。
架台用移動部28は、架台26に取着されたモータ2802と、モータ2802により回転される歯車機構2804とを含んで構成されている。
歯車機構2804は、成形ドラム用レール34に沿って設けられた不図示のラックに噛合しており、成形ドラム用レール34に沿って前進、後退する。
フレーム30は、軸受け3002、3004を介して支軸1208を回転可能に支持している。
回転部16は、フレーム30に支持されたとモータ1602と、モータ1602により回転される歯車機構1604とを含んで構成されている。
支軸1208に設けられた歯車1606と1604とが連結しており、モータ1602の正逆転により成形ドラム12が正逆転される。
中空部材18は、環状を呈し、中空部材支持用円筒部1206上に配置されている。
中空部材18は、弾性変形可能な材料からなり円筒部1202の端部の外周面と同一面上に位置し円筒部1202の外周面1202Aと連続する外周面1802を有している。
中空部材18は、その内部に圧縮空気が供給されることで半径方向外側に膨張する。
また、中空部材18は、供給された圧縮空気を排出することで膨張前の状態に復帰する。
圧縮空気給排部20は、床または架台26に設置されたコンプレッサなどの圧縮空気供給源を含んで構成され、圧縮空気供給源と中空部材18の内部空間は、電磁弁2002と、配管または2004、支軸1208の空気路1212、配管2006を介して連通されている。
中空部材18の膨張は、圧縮空気が圧縮空気供給源から電磁弁2002、配管2004、空気路1212、配管2006を介して中空部材18の内部空間に供給されることで行なわれ、中空部材18の膨張前への復帰は、供給された圧縮空気を電磁弁2002から排出することで行なわれる。
倒伏部材22は、曲面部1204と円筒部1202とにわたって貼り付けられた防舷材形成部材2の上に曲面部1204側から被せられたターンバックケース36の半径方向外側の箇所で支持部14により成形ドラム12の軸方向と平行する方向に移動可能に支持されている。
ここで、ターンバックケース36について説明する。
ターンバックケース36は、成形ドラム12に貼り付けられた防舷材形成部材2の端部を折り返すために用いられるものであり、基部3602と、先部3604とを備えている。
ターンバックケース36の基部3602は、不図示の架台により支持され、この架台は成形ドラム用レール34と直交する方向に延在する不図示のターンバックケース用レールに移動可能に配置されている。
基部3602は剛性を有する金属材料で形成され、円筒部3602Aと、円筒部3602Aよりも大径の大径円筒部3602Bとを備えており、ターンバックケース36の使用時に、ターンバックケース36の軸心が成形ドラム12の軸心に合致する箇所に前記の架台が移動される。
図7に示すように、倒伏部材22は、ターンバックケース36の周方向に沿ったターンバックケース36の全周よりも短い幅Wを有し、平面視台形状を呈し、図1に示すように、ブラケット2202で支持されている。
倒伏部材用移動部24は、フレーム30で支持されブラケット2202に連結された伸縮可能なアクチュエータで構成されている。アクチュエータとしては、エアシリンダなどの従来公知の様々な部材が採用可能である。
倒伏部材用移動部24の作動により、倒伏部材22は、図3に示すように、中空部材18から離れた退避位置P1と、膨張した中空部材18を曲面部1204側に押圧し、図4に示すように、膨張した中空部材18を曲面部1204側に倒す倒伏位置P2との間で移動される。
次に、空気式防舷材4の製造装置10の使用方法について説明する。
まず、成形ドラム12の曲面部1204と円筒部1202とにわたり防舷材形成部材2を貼り付ける貼り付け工程を行なう。
貼り付け工程では、図1に示すように、防舷材形成部材2を成形ドラム12の円筒部1202から中空部材18の外周面1802にわたって貼り付ける。
防舷材形成部材2は、外層用ゴムシートと、複数枚の繊維補強層用ゴムシートと、内層用ゴムシートとで構成され、それらゴムシートは未加硫ゴム製である。
次に、図1、図2に示すように、ターンバックケース36の軸心が成形ドラム12の軸心に合致するように前記ターンバックケース用レールに沿ってターンバックケース36の架台を移動する。
曲面部1204と円筒部1202とにわたって貼り付けられた防舷材形成部材2の上に、ターンバックケース36を被せるターンバックケース被せ工程を行なう。
次に、中空部材18の外周面1802に貼り付けられた防舷材形成部材2の部分をターンバックケース36の外側で曲面部1204側に折り返す折り返し工程を行なう。
この折り返し工程では、図3に示すように、まず、圧縮空気給排部20から中空部材18の内部空間に圧縮空気を供給することで中空部材18を半径方向外側に膨出させ、この中空部材18の膨出により中空部材18の外周面1802に貼り付けられた防舷材形成部材2の部分2Aを、中空部材18の外周面1802から剥がし、円筒部1202の端部に貼り付けられた防舷材形成部材2の部分に対して起立させる起立工程を行なう。
次いで、図4に示すように、倒伏部材用移動部24の作動により、倒伏部材22を退避位置P1から倒伏位置P2に移動させ、膨張した中空部材18を曲面部1204側に押圧し、起立された防舷材形成部材2の部分2Aを曲面部1204側に倒す。
次いで、倒伏部材22を倒伏位置P2に保持した状態で、回転部16により成形ドラム12を1回転させる。
これにより、膨出された中空部材18に対して、ターンバックケース36と反対側からターンバックケース36側に外力を加えることで、起立された防舷材形成部材2の部分を、ターンバックケース36の円筒部3602Aの全周にわたって円筒部3602Aの半径方向外側で曲面部1204側に倒す倒伏工程を行なう。
倒伏工程後は、中空部材18から空気を排出して中空部材18を膨張前の状態に復帰させる。
次に、図5に示すように、ターンバックケース36の円筒部3602Aの半径方向外側で曲面部1204側に倒された防舷材形成部材2の部分2Aの全周を、環状の固定チューブ38によりターンバックケース36の円筒部3602Aの外周面に押さえ付け、気密に取着する。
次いで、ターンバックケース36に設けられた不図示の空気給排口から圧縮空気をターンバックケース36の内面と、成形ドラム12に貼り付けられた防舷材形成部材2の外面との間に供給する。
そして、ターンバックケース36の内面と、成形ドラム12に貼り付けられた防舷材形成部材2の外面との間に圧縮空気が供給されることで、ターンバックケース36の曲面部1204と、成形ドラム12の曲面部1204に貼り付けられた防舷材形成部材2部分との間隔が拡がるように、ターンバックケース36と成形ドラム12とをそれらの軸線方向に沿って相対的に移動させる。
本実施の形態では、ターンバックケース36は、前記ターンバックケース用レールにより成形ドラム12の軸線方向に移動不能に支持され、ターンバックケース36は成形ドラム12の軸線方向に移動できないことから、架台用移動部28を駆動させて成形ドラム12をターンバックケース36の曲面部1204から離れる方向に移動させ、曲面部1204に貼り付けられた防舷材形成部材2部分をターンバックケース36の曲面部1204から離れる方向に移動させる。
この成形ドラム12の移動により、図6に示すように、成形ドラム12の円筒部1202の外周面1202Aに貼り付けられた防舷材形成部材2が、円筒部1202の外周面1202Aから剥がされ曲面部1204側に反転される量が増大していく。
ターンバックケース36の内面と、成形ドラム12に貼り付けられた防舷材形成部材2の外面との間への圧縮空気の供給と、成形ドラム12の移動により、円筒部1202の外周面1204Aから剥がされ曲面部1204側に反転される防舷材形成部材2の量が所定値となったならば、固定チューブ38を取り外す。例えば、固定チューブ38によりターンバックケース36の円筒部3602Aに取着された防舷材形成部材2の部分が曲面部1204寄りの箇所に近接したならば、固定チューブ38を取り外す。
そして、架台用移動部28により成形ドラム12をターンバックケース36から離間する方向にさらに移動させ、ターンバックケース36を成形ドラム12に貼り付けられた防舷材形成部材2から切り離す。
以上説明したように本実施の形態によれば、膨出された中空部材18によって防舷材形成部材2の端部を成形ドラム12から剥がして起立させ、起立された防舷材形成部材2の端部に対して中空部材18を介して外力を加えることで防舷材形成部材2の端部を曲面部1204側に倒すようにした。
したがって、手作業で成形ドラム12の円筒部1202に貼り付けられた防舷材形成部材2の端部を剥がして起立させ倒す場合に比べ、防舷材形成部材2の端部に無理な力が作用することがなく、防舷材形成部材2の端部の折り返しを確実に短時間で行なえる。
そのため、防舷材形成部材2の端部の損傷を防止しつつ、防舷材形成部材2の端部の折り返しを効率的に行なう上で有利となる。
また、中空部材18を膨出させるための圧縮空気の中空部材18の内部への供給を、支軸1208に設けた空気路1212を介して中空部材18の半径方向内側から行なうようにしている。
したがって、空気路1212の占有スペースの縮小により製造装置10の小型化を図れることは無論のこと、成形ドラム12の回転により空気路1212がねじれたり、損傷を受けることがなく、圧縮空気の中空部材18の内部への供給を確実に行なう上で有利となる。
また、倒伏部材22は、ターンバックケース36の全周よりも短い幅を有している。
したがって、倒伏部材22の占有スペースは小さく、成形ドラム12上での種々の作業を効率よく行なう上で有利となり、また、製造装置10の小型化、軽量化を図る上で有利となる。
なお、図8に示すように、倒伏部材22がターンバックケース36の半径方向外側の箇所でターンバックケース36の全周に沿って環状に延在していてもよい。
この場合、成形ドラム12を回転させることなく、倒伏部材22の一回の移動により中空部材18の全周を介して防舷材形成部材2の端部の全周を倒すことができる。
したがって、折り返し工程の時間短縮を図る上で有利となる反面、倒伏部材22の占有スペースが大きくなり、成形ドラム12上での種々の作業を効率よく行なう上で不利となる。
2 防舷材形成部材
4 空気式防舷材
4A 直胴部
4B、4C 鏡部
10 空気式防舷材の製造装置
12 成形ドラム
1202 円筒部
1202A 外周面
1204 曲面部
1208 支軸
1212 空気路
18 中空部材
1802 外周面
20 圧縮空気給排部
22 倒伏部材
24 倒伏部材用移動部
36 ターンバックケース

Claims (4)

  1. 成形ドラムの鏡部形成用の曲面部と直胴部形成用の円筒部に貼り付けられた防舷材形成部材の上にターンバックケース被せ、前記防舷材形成部材の端部を、前記ターンバックケースの外側で前記曲面部側に折り返す折り返し工程を備える空気式防舷材の製造方法において、
    前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部に、弾性変形可能な材料からなり前記円筒部の端部の外周面と同一面上に位置する外周面を有し半径方向外側に膨張可能な環状の中空部材を配置し、
    前記折り返し工程において、
    前記中空部材を半径方向外側に膨出させることで前記中空部材の外周面に貼り付けられた前記防舷材形成部材の部分を、前記円筒部の端部に貼り付けられた前記防舷材形成部材の部分に対して起立させる起立工程と、
    膨出された前記中空部材に対して、前記ターンバックケースと反対側から前記ターンバックケース側に外力を加えることで、前記起立された前記防舷材形成部材の部分を、前記円筒部の半径方向における前記ターンバックケースの外側で前記曲面部側に倒す倒伏工程とを行ない、
    前記成形ドラムは、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端面から突出し内部に空気路が形成された支軸が床面上で支持されることで配置され、
    前記中空部材の膨出は、圧縮空気を前記中空部材の内部に供給することで行なわれ、
    前記圧縮空気の前記中空部材の内部への供給は、前記空気路を介して前記中空部材の半径方向内側から行われる、
    ことを特徴とする空気式防舷材の製造方法。
  2. 鏡部形成用の曲面部と直胴部形成用の円筒部とを有する成形ドラムを、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部側から回転可能に支持する支持部と、
    前記成形ドラムを回転させる回転部と、
    前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端部に設けられ、弾性変形可能な材料からなり前記円筒部の端部の外周面と同一面上に位置し前記外周面と連続する外周面を有し半径方向外側に膨張可能な環状の中空部材と、
    前記中空部材の内部への圧縮空気の給排を行なう圧縮空気給排部と、
    前記曲面部と前記円筒部とにわたって貼り付けられた防舷材形成部材の上に前記曲面部側から被せられたターンバックケースの半径方向外側の箇所で前記支持部により前記成形ドラムの軸方向と平行する方向に移動可能に支持された倒伏部材と、
    前記倒伏部材を前記成形ドラムの軸方向に移動させる倒伏部材用移動部を備
    前記成形ドラムは、前記曲面部と反対に位置する前記円筒部の端面から突出し内部に空気路を有する支軸を有し、
    前記支持部による前記成形ドラムの支持は、前記支持部が前記支軸を支持することでなされ、
    前記圧縮空気給排部は、圧縮空気供給源と前記中空部材の内部とを連通する圧縮空気給排路を含んで構成され、
    前記圧縮空気給排路は、前記空気路を含んで構成されている、
    ことを特徴とする空気式防舷材の製造装置。
  3. 前記倒伏部材は、前記ターンバックケースの周方向に沿った前記ターンバックケースの全周よりも短い幅を有する、
    ことを特徴とする請求項記載の空気式防舷材の製造装置。
  4. 前記倒伏部材は、前記ターンバックケースの半径方向外側の箇所で前記ターンバックケースの全周に沿って環状に延在している、
    ことを特徴とする請求項または記載の空気式防舷材の製造装置。
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