以下、本発明の実施の形態における写真シール遊戯システムの一例について説明する。
写真シール遊戯システム(画像提供システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバ(画像提供装置の一例)と、写真シール作成装置でプレイを行うユーザが所有する携帯端末装置とで構成されている。画像提供サーバは、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影された複数の画像を、写真シール作成装置から取得する。そして、取得した複数の画像を、プレイを行ったユーザに対して提供する。ユーザは、例えば携帯端末装置を利用して画像提供サーバから画像の提供を受けることができる。
写真シール作成装置は、ユーザをカメラを用いて撮影して得た撮影画像を用いて、ユーザに提供するシールを出力するほか、種々の機能を実行する。写真シール作成装置は、撮影画像を用いて、ユーザに提供するための撮影画像に基づく提供画像を生成し、その画像を画像提供サーバに送信する。これにより、画像提供サーバにより、その画像がユーザに提供される。なお、ユーザに提供される画像は、画像提供サーバで加工されたものであってもよいし、撮影画像であってもよい。すなわち、ユーザに対しては、写真シール作成装置で撮影された画像又はそれに基づく画像が提供される。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(利用者)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データをサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データを記憶する。サーバ601は、画像データを、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の一方の側面に配置されている。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内が表示されるとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU、メモリ、画像処理部、記憶部(例えばフラッシュメモリやHDDなど)、及び通信部(ネットワーク801に接続するためのPHS通信モジュールなど)などで構成された制御部を有している。写真シール作成装置1は、制御部が記憶部に記憶されている制御プログラムに基づいて実行する制御動作に基づいて、種々の機能を実行する。なお、写真シール作成装置は、撮影コーナー側に設けられたPCと落書きコーナー側に設けられたPCとが連携してこのような制御部の動作が行われるように構成されていてもよい。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1がサーバ601や携帯端末701と連携して動作を行うことで、写真シール遊戯システム901が次のように動作する。
図5は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するためにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。図5に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、特に取得したい画像を選択する操作を、写真シール作成装置1に対して行う。
図6は、送信画像選択画面の一例を示す図である。
制御部501は、送信画像選択画面が表示された状態で、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。図6に示されるように、送信画像選択画面51は、そのプレイで撮影により得られた画像であって、落書き結果が反映された画像のサムネイル画像53a〜53fを含んでいる。送信画像選択画面51が表示されているとき、ユーザが希望する画像を選択すると、当該画像の送信時に、ユーザにより選択された旨の情報が合わせてサーバ601に送信される。
図5に戻って、ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影画像に基づく送信画像データと、メールアドレス(ユーザ情報の一例)とを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信画像について、属性情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信画像について、画像ID、シールIDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報や、その他プレイに関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。サーバ601は、受信した送信画像データに基づいて携帯端末機用の画像データ(取得用画像データ)を生成し、その画像データをユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。なお、取得ページの生成や取得用URLの生成はこのタイミングで行われなくてもよいし、次の受信後判別処理の結果に応じて取得ページの生成や取得用URLの生成が行われるか否かが決定されるようにしてもよい。
ステップS57において、受信後判別処理が行われる。受信後判別処理については、後述する。
ステップS58以降の処理(二点鎖線で囲まれた部分)は、受信後判別処理の結果に応じた態様で行われる。ここでは、その一般的な処理の流れを概説する。
ステップS58において、サーバ601は、携帯端末701へ、提供する画像についての取得用情報を通知する。通知先となる携帯端末701は、写真シール作成装置1に入力されたメールアドレスに対応するものである。通知は、後述するように、例えば電子メールを用いた方法や、プッシュ通知による方法などで行われる。
ステップS59において、ユーザの携帯端末701は、取得用情報を受信する。
ステップS60において、ユーザは、携帯端末701を操作し、サーバ601にアクセスする。アクセスは、取得用情報を用いて行うことができる。例えば、取得用URLが通知されたとき、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得用URLにアクセスできる。また、例えば、プッシュ通知によりシールID等が通知されたとき、その情報に基づいて、サーバ601にアクセスできる。
ステップS61において、サーバ601は、携帯端末701からのアクセスに応じた画像保管処理を行う。
ステップS62において、サーバ601は、画像保管処理を行った画像について、携帯端末701からのアクセスに応じて、画像データやその他のデータを携帯端末701に送信する。
ステップS63において、携帯端末701は、サーバ601から送信されたデータを受信し、画像データを取得する。また、取得したデータに基づいて、表示部713に所定の態様で表示を行う。表示は、携帯端末701の制御プログラム707に基づく動作に応じて行われる。これにより、ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
[画像送信に関する説明]
本実施の形態において、写真シール作成装置1は、例えば、サーバ601にHTTPリクエスト(POST)を送信することによって、画像を送信する。このとき、1回のリクエスト(送信機会)につき、原則として、1回の撮影で得られた画像が送信される。すなわち、1回のプレイにつき、送信は、原則として、撮影回数だけ行われる。
また、各送信機会には、個々の画像に関する情報を含む、プレイに関する情報が画像のデータと共に送信される。送信時に送信される画像データや、プレイに関する種々の情報は、それぞれ、所定の変数名の変数として送信される。
サーバ601は、送信された情報を受信すると、それに含まれるそれぞれの変数を、その変数名に関する情報として処理する。例えば、サーバ601は、1回の送信機会で送信されたデータを受信する毎に、所定の画像データベースに、送信されたデータに関する情報を記録すると共に、送信された画像を所定の名前で記憶する。
プレイに関する情報としては、種々の属性情報が含められる。例えば、画像を一意に特定する画像IDや、プレイを一意に特定するプレイIDや、左右ユーザの別に付与されるシールIDなどが、画像データの送信時に、それぞれ所定の変数名の変数として送信される。
また、プレイに関する情報として、その画像が選択画像である否かを示す選択画像フラグが含まれる。上述のようにユーザにより選択された画像又は写真シール作成装置1により自動的に選択された画像は、選択画像フラグにより、そのプレイにおいて撮影されて送信される他の画像と区別できる。これにより、サーバ601は、その画像を選択画像として取り扱うことができる。
なお、本実施の形態において、写真シール作成装置1の機種毎に、送信先となるサーバ601のアクセス先URLが異なっている。すなわち、サーバ601は、複数の機種からの送信情報を、それぞれの機種専用のURLで受け付ける。これにより、サーバ601は、送信した写真シール作成装置1の機種を判別可能である。
図7は、サーバ601で管理されるデータベースの構成例を示す図である。
図7に示されるように、サーバ601では、写真シール作成装置1から送信されたデータに基づいて、例えば画像データベース(画像DB)にレコードを記録する。すなわち、送信されたメールアドレス、画像データ、画像ID、シールID、及び選択された画像であるか否かを示すフラグなどが対応付けられて記録される。なお、ここでは図示されないが、受信日時や、プレイが行われた機種に関する情報等、種々の情報が画像データベースに記録される。
また、サーバ601では、会員データベース(会員DB)や未取得データベース(DB)が管理される。
会員データベースは、写真シール遊戯システム901を用いる画像提供サービスに会員登録したユーザを管理するためのものである。会員データベースには、例えば、ユーザのアカウントID、パスワード、電子メールアドレスが対応付けられて記録されている。ここで、会員データベースには、後述のようなプッシュ通知を行うために用いられるトークン(デバイストークン)が記録されている。トークンは、ユーザが保有する携帯端末701にアプリがインストールされている場合において、所定の設定がなされている場合に記録される。また、会員データベースには、その会員が有料会員であるか否かに関する属性情報が記録されている(図示せず)。
未取得データベースは、後述のような画像保管処理が行われたかどうかを管理するためのものである。未取得データベースには、例えば、アカウントID、シールID、写真シール作成装置1からサーバ601に送信されたデータの受信日時等が互いに対応付けられて記録されている。未取得データベースには、例えば、サーバ601から送信されたデータを写真シール作成装置1が受信して画像データベースへの記録が行われたときに、未取得データベースにもそのプレイについてのレコードが追加される。その後、各シールIDについて、ユーザにより画像保管処理が行われたときに、そのレコードが消去される。すなわち、未取得データベースには、画像保管処理が行われていないシールIDについてのレコードが蓄積される。
なお、記録される情報はこれに限らず、適宜設定することができる。また、データベースは、単一のデータベースでなくてもよく、互いに正規化された複数のデータベース等に分かれていてもよい。メールアドレスとアカウントIDとは、会員データベースにおいて対応付けられているものであり、画像データベースや未取得データベースには、それらのいずれか一方が含まれていればよい。
[画像提供サービスの会員制度に関する説明]
写真シール遊戯システム901を利用するユーザは、所定の会員制度を有する画像提供サービスの会員としてユーザ登録されている状態で、サーバ601にアクセスすることで、サーバ601による画像の提供を受けられる。この画像提供サービスの会員制度では、例えば2つの会員種別が設けられている。登録されているユーザは、いずれかの会員種別のユーザとしてのユーザ属性を有している。すなわち、ユーザは、所定の期間毎に画像提供サービスの利用料金を支払っている有料会員と、利用料金を支払うことなく画像提供サービスを利用する無料会員とに分けられる。
画像提供サービスは、サーバ601により管理されている会員データベースを用いて運用されている。ユーザは、例えば携帯端末701を介してサーバ601にアクセスし、ウェブページ等に情報を入力するなどして所定の登録手続を行うことで、会員データベースに会員として登録される。画像を取得しようとするユーザがサーバ601にアクセスすると、サーバ601は、ユーザのアクセスにより得られた情報又はユーザに送信させた情報に基づいて、会員データベースを参照し、そのユーザが会員であるか否かを判別する。例えば、ユーザの電子メールアドレスなどに基づいて、ユーザが会員であるか否かを判別する。また、例えば、サーバ601にアクセスしたユーザに画像提供サービスへのログイン操作を要求することで得られた情報や、画像を提供するためのウェブページを示すURLに付与された識別符号や、携帯端末701の端末固有情報などに基づいて、ユーザが会員であるか否かを判別する。会員であれば、無料会員であるか有料会員であるかに関する属性情報など、そのユーザのユーザ属性を会員データベースから取得し、それに基づいてユーザへの画像の提供を行う。
[画像保管機能についての説明]
ところで、写真シール遊戯システム901を用いた画像提供サービスでは、会員であるユーザ毎に、例えば「マイアルバム」機能と呼ばれる画像保管機能を利用できる。ユーザは、写真シール作成装置1でプレイを行ったとき、所定の手続を行うことで、そのプレイで作成されて提供が可能となった画像をサーバ601の所定の記憶領域に記憶させる。所定の手続は、例えば、サーバ601から通知された情報に基づいて携帯端末701からサーバ601にアクセスしたり、携帯端末701で動作するアプリを利用して、そのプレイを記憶対象として指定する情報をサーバ601に送信したりすることである。一度このような手続を行えば、その後は、画像保管機能を利用して容易にその画像を閲覧したり利用したりすることができる。
画像保管機能では、ユーザの会員種別(ユーザが有料会員であるか無料会員であるか)に応じて、ユーザが利用可能な機能が異なる。具体的には、無料会員であれば、1プレイあたりの保管可能な画像の数や、画像を保管可能なプレイの総数や、保管期間などに制限があるが、有料会員では、そのような制限は設けられない。例えば、画像を保管可能なプレイの総数について、有料会員は無制限であるが、無料会員は最大6プレイに限られる。このような会員種別による機能差は、適宜設定されていればよい。
図8は、画像保管サービスへの画像の記憶処理について説明するフローチャートである。
図8に示されるように、ステップS171において、サーバ601は、写真シール作成装置1から、複数の画像(「プリ画」ということもある)や、それに対応する画像ID(プリ画ID)や、ユーザの電子メールアドレスなどが送信されると、それらを受信する。
ステップS172において、サーバ601は、受信した画像等を、記憶部605に設けられる第1記憶領域に保存する。第1記憶領域は、プレイ後にユーザによる最初のアクセスがあるまで、一時的に画像を記憶するための領域である。
画像が記憶されると、サーバ601から携帯端末701に、それに関する情報が通知される。この通知は、受信後判別処理に応じて行われる。例えば、アクセス先URLを通知する電子メール(「プリ画Getメール」)が送信される。ここでは、以下、一例として、このように電子メールによる通知が行われ、携帯端末701で動作するウェブブラウザを用いてサーバ601へのアクセスが行われる場合の動作について説明する。
ステップS173において、携帯端末701は、電子メールを受信し、内容を表示する。ユーザは、表示に基づいて、URLにアクセスする。このとき、サーバ601に、メールアドレスなどのユーザ情報や、記憶対象として希望する画像のシールIDなどが送信される。サーバ601は、送信された情報と、各種データベースに記録されている情報とに基づいて、ユーザの会員種別を判別したり、ユーザに対して提供する画像が含まれるプレイを特定したりすることができる。
ステップS174において、サーバ601は、取得できたユーザ情報に基づいて、ユーザの会員種別を判別する。
ユーザが無料会員であれば、ステップS175の処理が行われる。すなわち、サーバ601は、ユーザ情報で特定される第2記憶領域(そのユーザの第2記憶領域)に、所定プレイ回数分の画像が保存されているか否かを確認する。そして、所定プレイ回数分の画像が保存されていれば、ユーザの選択操作を求めたうえで、選択された1回のプレイ分の画像を削除する。この処理は、今回のプレイの画像を第2記憶領域に記憶させるために行われる。
ユーザが有料会員であるとき、又はステップS175の処理が行われたとき、ステップS176の処理が行われる。すなわち、そのユーザの第2記憶領域に、シールIDで特定されるプレイに関する複数の画像のすべてを保存する。無料会員であっても、一旦すべての画像が、第2記憶領域に記憶される。このとき、同時に、未取得データベースに記録されている、そのシールIDに関するレコードが削除される。すなわち、そのシールIDで特定される画像は、取得済となる。
ステップS176の処理が行われると、サーバ601は、ユーザの会員種別に応じて、画像を取得するための提供画面(「プリ画Getページ」)をユーザに対して提供する。
すなわち、ユーザが無料会員であれば、ステップS177に示されるように、無料会員用の提供画面が表示される。このとき表示される提供画面は、そのプレイで作成された複数の画像のうち、1枚の画像のみが取得できるように構成されたページである。
他方、ユーザが有料会員であれば、ステップS178に示されるように、有料会員用の提供画面が表示される。このとき表示される提供画面は、そのプレイで作成された複数の画像のすべてが取得できるように構成されたページである。
一旦このように「プリ画Getページ」が表示された後は、ユーザは、「プリ画Getメール」に記載のURLにアクセスしなくても、そのプレイの画像を取得するためのアルバム画面を携帯端末701に表示させて、画像を取得できる。
なお、プッシュ通知により通知が行われる場合であっても、第2記憶領域へのプリ画の保存、記憶されている画像の扱い、及び会員種別に応じて提供画面の表示態様が異なることなどは、基本的には上述と同様である。
ここで、第1記憶領域での画像の一時的な記憶期間は、例えば記憶されてから7日間に制限されている。また、無料会員の第2記憶領域において、無料で提供される画像以外の画像の記憶期間は、例えば記憶されてから23日間に制限されている。このような制限を超えた場合には、その画像は各記憶領域から削除される。また、画像提供サービスの会員であるユーザが退会したときには、そのユーザの記憶領域の画像は削除される。このような画像の削除処理は、定期的に(例えば、毎日夜間に)バッチ処理が実行されることで行われる。第1記憶領域に記憶されている画像(特定画像)の記憶期間は、例えば、未取得データベース等に記録されている受信日時を参照して判別可能である。
図9は、定期削除処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示されるように、ステップS181において、サーバ601は、第1記憶領域に記憶されている画像であって、記憶されてから7日が経過したものがあるか否かを判別する。
ステップS181で該当する画像があれば、ステップS182において、その画像が削除される。
ステップS183において、サーバ601は、無料会員の第2記憶領域に記憶されている画像のうち、記憶されてから23日が経過したものがあるか否かを判別する。
ステップS183で該当する画像があれば、ステップS184において、該当する画像のうち、ユーザに無料で提供される画像(選択画像など)でないものが削除される。
ステップS185において、サーバ601は、退会した会員の画像が、各記憶領域に記憶されているか否かを判別する。
ステップS185で該当する画像があれば、ステップS186において、該当する画像(その会員の画像)がすべて削除される。
以上のように定期的に削除処理が行われることで、サーバ601の記憶部605の記憶容量を長く確保することができる。
なお、有料会員の場合には、第2記憶領域に関する記憶制限は特に設けられていない。すなわち、保存できる画像の枚数、保存期間、及び保存できるプレイの数については、無制限である。有料会員が無料会員になると、無料会員の制限が課せられる。また、有料会員が退会すると、すべての画像が削除される。
[アプリの設定の説明]
携帯端末701には、所定のアプリ提供サーバから提供されるアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができる。携帯端末701で動作するOSを操作し、インストールされたアプリケーションを起動させることで、そのアプリケーションの機能を利用可能になる。写真シール遊戯システム901により提供される画像提供サービスを利用するための画像取得アプリケーション(以下、単にアプリということがある。)をユーザの携帯端末701にインストールし、そのアプリを用いることで、ユーザは、携帯端末701で快適に画像提供サービスを利用することができる。
本実施の形態において、アプリを用いるとき、携帯端末701でサーバ601からのいわゆるプッシュ通知による通知を受けるか否かを設定することができる。
図10は、アプリのプッシュ通知関連設定の流れを示すシーケンス図である。
図10に示されるように、携帯端末701でアプリが動作するとき、まず、ステップS451において、アプリを介して画像提供サービスにログインすることが求められる。ユーザにより入力された画像提供サービスに登録した自身のアカウントID又は電子メールアドレスと、パスワード等とがログイン情報としてサーバ601に送信される。これにより、ユーザの画像提供サービスへのログインが完了する。
ステップS452において、アプリは、携帯端末701のOSに、そのアプリについてプッシュ通知の利用許可があるか否かを確認する。
ステップS452でプッシュ通知の利用許可があれば、ステップS453において、アプリは、携帯端末701のOSに、トークンを要求する。
ステップS454において、アプリは、OSより付与されたトークンを取得し、保持する。
他方、ステップS452でプッシュ通知の利用が許可されていなければ、ステップS455において、トークンが「NULL」となる(すなわち、トークンが保持されていなければその状態が維持され、トークンが保持されていればそのトークンが破棄される)。
ステップS456において、アプリは、今回取得したトークン(ステップS454又はステップS455で得られたトークン(「NULL」も含む))と同一のトークンが保持されていたか否かを判別する。すなわち、これまでアプリでトークンが保持されていた場合において、そのトークンと、今回新たに取得されたトークンとが同一であるか否かが判断される。同一のトークンであれば、プッシュ通知関連設定に関する処理を終了する。なお、例えば最初のトークンの取得時など、トークンが「NULL」から特定のものに変更された場合には、「同一のトークンでない」場合と同様の処理が行われる(「NO」に進む)。
ステップS456において同一のトークンでなければ、アプリは、トークンをサーバ601に送信する。送信は、アプリを通じて画像提供サービスにログインした状態で行われるため、トークンに対応するユーザの情報(ログイン情報)が共に送信される。なお、トークンが設定さていた状態から、トークンを「NULL」するように操作が行われると、その旨の情報がサーバ601に送信され、かつ、会員データベース上に設定されたトークンが破棄される。
アプリから情報が送信されると、ステップS456において、サーバ601は、送信された情報を受信し、トークンを登録する。トークンは、会員データベースに、送信したユーザに対応付けて記録される。これにより、サーバ601に、アカウントIDやメールアドレス等の、トークンが送信された携帯端末701に対応するユーザ情報と、トークンとが互いに関連付けられて記録される。
図11は、会員データベースへのトークンの登録について示す図である。
図11には、状態1から状態3の3通りの状態のそれぞれについての会員データベースへの情報の登録例が示されている。
状態1は、アカウント発行時点でのものである。すなわち、携帯端末701でトークンは取得されておらず、サーバ601にはトークンは送信されていない。そのため、アカウントIDと、パスワードと、メールアドレスとが対応付けられて記録された状態であって、トークン(デバイストークン)の値はNULLとなっている。
状態2は、携帯端末701で、アプリについてプッシュ通知が許可されている状態である。このとき、上述のように携帯端末701で取得されたトークンがサーバ601に送信され、登録されている。そのため、アカウントIDと、パスワードと、メールアドレスとトークンとが互いに対応付けられて記録されている。
状態3は、携帯端末701で、アプリについてプッシュ通知が拒否されている状態である。このとき、上述のように携帯端末701ではトークンが取得されず、既に設定されているトークンがあれば破棄され、その情報がサーバ601に送信される。そのため、会員データベースの記録内容は、状態1と同様になる。
[通知動作の説明]
本実施の形態において、サーバ601から携帯端末701への取得用情報の通知は、次の2種類の通知方法のうち、受信後判別処理の処理結果に対応するものを利用して行われる。
2種類の通知方法の一方は、外部のプッシュ通知サーバ(図示せず)を介して行われるプッシュ通知によるものである(第1の通知方法)。プッシュ通知は、ユーザにとって、携帯端末701がプッシュ通知サーバから能動的に情報を取得するように見える通知方法である。サーバ601がトークン情報を用いてプッシュ通知サーバに通知依頼を行うことで、携帯端末701にその通知情報が通知される。
2種類の通知方法の他方は、携帯端末701が受信できるように電子メールを送信することによるメール通知である(第2の通知方法)。メール通知は、携帯端末701が所定のメールサーバにアクセスして電子メールを受信することにより、携帯端末701への通知が完了することになる。
受信後判別処理は、大まかに、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されたとき、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスに対応するユーザの携帯端末701に関するトークンが会員データベースに登録されているか否かに基づいて行われる。トークンが登録されていないときにはメール通知による通知方法が選択され、通知が行われる。また、トークンが登録されているときには、少なくともプッシュ通知による通知方法が選択され、通知が行われる。
図12は、受信後判別処理及びその後の通知処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301において、サーバ601で、写真シール作成装置1から送信された画像等のデータが受信される。受信すると、データベース記録処理が行われる。
ステップS302において、送信されたデータに、写真シール作成装置1においてユーザから入力されたメールアドレスが含まれているか否かが判断される。含まれていなければ、メール通知もプッシュ通知も行われず、一連の処理が終了する。含まれていれば、次の処理に進む。
ステップS303において、送信されたデータに含まれているメールアドレスについて、会員データベースに情報が登録されているか否かが判断される。すなわち、メールアドレスについて、会員登録されているユーザのものであるか否かが判断される。登録されていれば、ステップS304に進む。登録されていなければ、ステップS309に進む。
ステップS304において、メールアドレスが登録されているユーザについて、登録されているトークンがあるか否かが判断される。登録されていれば、ステップS305に進む。登録されていなければ、ステップS309に進む。
ステップS305において、未取得データベースを照会し、そのユーザについての未取得情報が取得される。未取得情報としては、例えば、未取得データベースにある、そのユーザのレコードの数(未取得数)が取得される。このとき、ステップS301で受信されたシールIDに関するレコードもカウントされるようにすればよい。
ステップS306において、プッシュ通知依頼がサーバ601から外部のプッシュサーバに対して送信される。プッシュ通知依頼には、例えば、トークンと、プッシュ通知により携帯端末701に通知するコメントと、同じく通知されるパラメータとが含まれる。コメントとしては、例えば、「新しい画像が届いたよ!」などというような、ユーザに対して、提供される画像が用意されていることを示す文言が含まれる。パラメータとしては、例えば、シールIDや画像IDなど、アプリがそれを利用してそのシールIDの画像の提供を受けることができるようにするものが含まれる。
ここで、プッシュ通知依頼に際しては、ステップS305において取得された未取得数がコメント等と併せて通知される場合がある。すなわち、例えば、携帯端末701のOSやアプリにおいて、プッシュ通知により取得した数値をバッジとしてアプリのアイコンに付加して表示することができるようになっている場合がある。このような場合には、未取得数をプッシュ通知により携帯端末701に渡すことで、携帯端末701側で、バッジ表示に用いることができるようになる。なお、未取得数を通知するか否かは、例えば、会員データベースなどで管理されるアプリの種類や、携帯端末701のOSの別などの情報に基づいて決定されればよい。また、未取得数を送信せず、コメントとして「3件の画像をGETできるよ!」などの未取得数を反映したものを送信するように構成されていてもよい。
ステップS307において、プッシュ通知依頼に対してプッシュ通知サーバ(プラットフォームサーバ)からなされた応答が受信される。
ステップS308において、受信された応答に基づいて、プッシュ通知依頼が成功したか否かが判断される。成功した場合は、一連の処理を終了する。このとき、携帯端末701にプッシュ通知による通知がなされ、ユーザが、アプリを用いて画像保管処理を実行させたり、画像の取得操作を行ったりすることができる。他方、プッシュ通知依頼が成功しなかった場合は、ステップS309に進む。
ステップS309以降は、メール通知を行うための処理が行われる。すなわち、ステップS309において、アクセス先URLを通知する電子メール(画像取得メール;「プリ画Getメール」)が生成される。
ステップS310において、ステップS301で受信されたデータに含まれるメールアドレスあてに、生成された画像取得メールが送信される。これにより、携帯端末701で画像取得メールを受信し、携帯端末701のウェブブラウザを用いて画像保管処理を実行させたり、画像の取得操作を行ったりすることができる。
図13は、メール通知が行われてウェブブラウザで画像が取得される場合の、携帯端末701及びサーバ601の動作を示すシーケンス図である。
図13を参照して、メール通知が行われる場合には、携帯端末701及びサーバ601の間で以下のように通信が行われる。すなわち、ステップS351において、サーバ601で画像を取得するためのウェブページが用意され(又はそのURLが決定され)、電子メールで、そのウェブページのURL(取得用URL)がユーザのメールアドレスあてに送信される。
ステップS352において、携帯端末701は、取得用URLが記載された電子メールを受信する。
ステップS353において、携帯端末701は、サーバ601の取得用URLにアクセスする。
ステップS354において、サーバ601は、携帯端末701のアクセスした取得用URLに基づいて、画像保管処理を行う。
ステップS355において、サーバ601は、携帯端末701からのアクセスに応じて、取得用URLに対応するウェブページのデータを、画像データと共に携帯端末701に提供する。
ステップS356において、携帯端末701は、提供された画像やデータを取得する。取得したデータは、例えば、携帯端末701の表示部713に表示される。
ここで、本実施の形態で提供される画像提供サービスにおいて、通常は、ユーザが無料会員であるか有料会員であるかに応じて、そのユーザが取得できる画像の枚数が異なるように構成されている。具体的には、例えば、有料会員であるユーザは、1つのプレイで得られたすべての画像を取得できる。他方、無料会員であるユーザは、1つのプレイについて、選択画像のみを取得できる。メール通知が行われたときにおいてウェブブラウザを用いて画像の提供を受ける携帯端末701の表示画面は、次のようになる。
図14は、無料会員が画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
図14においては、サーバ601にユーザが無料会員として認識されている状態で、携帯端末701からサーバ601にアクセスする場合の例が示されている。
図14に示されるように、画像がサーバ601に送信されると、ステップS311において、ユーザにより入力されたメールアドレスあてに、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして画像を取得できる旨の情報と、取得するためのアクセス先情報61とが含まれる。アクセス先情報61は、例えばサーバ601により提供される画像提供用の提供画面のウェブページ(以下、「プリ画Getページ」ということがある。)を示すURLである。
上述の電子メールを受け取ったユーザがアクセス先情報61により示される場所にアクセスすると、ステップS312において、第1提供画面が表示される。第1提供画面では、ユーザが選択した選択画像63のサムネイル表示が含まれる。ユーザは無料会員であるので、選択画像63のみを取得できる。
選択画像63のサムネイル表示は、第2提供画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより選択画像63が操作されると、ステップS313に示されるように、第2提供画面に遷移する。第2提供画面には、選択画像63が拡大された画像64と、保存ボタン69とが表示されている。ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像64を取得することができる。
すなわち、保存ボタン69が操作されると、ステップS314において、携帯端末701の機能により画像64を携帯端末701の記憶部705などに記憶する(保存)。なお、携帯端末701の機能により、例えば画像64を長押しすることなどにより保存を行えるようにしてもよい。
ここで、第1提供画面(S312)においては、ユーザに有料会員に登録するように訴える、訴求表示65aが含まれている。訴求表示65aには、同一のプレイで作成された選択画像63以外の画像のサムネイル表示が含まれている。訴求表示65aは、ユーザに、これらの画像も取得したければ有料会員として登録するように訴える表示である。訴求表示65aは、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
すなわち、ステップS312において訴求表示65aが操作されると、ステップS315に示されるように、有料会員登録画面に遷移する。有料会員登録画面には、有料会員登録ボタン70が表示されている。ユーザは、有料会員登録ボタン70を操作して、所定の登録手続を行うことで、有料会員になることができる(有料会員として会員データベースに登録される)。ユーザは、当初無料会員であった場合であっても、このように有料会員に登録すれば、他の画像を取得できる。
図15は、有料会員が画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
図15においては、サーバ601にユーザが有料会員として認識されている状態で、携帯端末701からサーバ601にアクセスする場合の例が示されている。
ステップS321において、無料会員の場合と同様に、「プリ画Getメール」が表示される。
ステップS322において、第1提供画面が表示される。ここで、有料会員の場合には、無料会員の場合とは異なり、複数の画像63aのサムネイル画像が表示され、複数の画像63aが選択可能となる。複数の画像63aのうち1つの画像が選択されると、その画像を拡大した画像が含まれる、第2提供画面が表示される(ステップS323における画像64aや、ステップS323bにおける画像64bなど)。第2提供画面に含まれる保存ボタン69を操作することで、ユーザは、それぞれの画像を携帯端末701に記憶させることができる(S324)。このようにして、有料会員は、そのプレイで作成されたすべての画像を取得できる。
なお、上述のようにユーザが有料会員であるか無料会員であるかに応じてユーザが取得可能な画像の数や、画像の表示態様が異なることは、アプリを用いて携帯端末701で画像の提供を受ける場合も同様にすればよい。また、無料会員である場合も上述の図15のステップS322に示されるように複数の画像のサムネイル表示が行われるようにしてもよい。このとき、無料会員であるため取得不可能な画像については、表示態様が変更されるようにしてもよい。例えば、グレイスケールで表示されたり、彩度・濃度等が変更されて表示されたりするようにしてもよい。
図16は、プッシュ通知が行われて携帯端末701で動作するアプリで画像が取得される場合の、携帯端末701及びサーバ601の動作を示すシーケンス図である。
図16を参照して、プッシュ通知が行われる場合には、携帯端末701及びサーバ601の間で以下のように通信が行われる。すなわち、ステップS461において、サーバ601からプラットフォームサーバ(プッシュ通知サーバ)951に対して、プッシュ通知依頼が行われる。プッシュ通知依頼により、サーバ601からプラットフォームサーバ951にトークン、コメント、及びパラメータ等の通知情報が送信される(図12におけるステップS306に対応。)。また、プラットフォームサーバ951は、これに対してサーバ601に応答し、サーバ601は、これを受信する(図12におけるステップS307に対応。)。
ステップS462において、プッシュ通知依頼が成功すると、プラットフォームサーバ951により携帯端末701に、プッシュ通知が行われる。
プッシュ通知が行われると、ステップS463において、携帯端末701は、通知情報を受信し、それに基づいて動作する。すなわち、携帯端末701の表示部713に、コメントに基づいてプッシュ通知の内容が表示される。プッシュ通知の表示は、パラメータとして送信されたシールIDなど関連付けられている。
ステップS464において、プッシュ通知の表示に基づいてユーザの操作が行われると、アプリが起動され、アプリの動作に従って、携帯端末701がサーバ601にアクセスする。このとき、プッシュ通知の表示に関連付けられたパラメータ、すなわち通知情報として送信されたパラメータに基づいて、アクセスが行われる。アプリを通じて画像提供サービスにユーザがログインした状態であれば、アクセスに伴って、アカウントID又はメールアドレスと、シールIDとがサーバ601に通知される。
ステップS465において、サーバ601は、携帯端末701のアプリからのアクセスに応じて、画像保管処理を行う。
ステップS466において、サーバ601は、通知されたシールIDに従って、アクセスした携帯端末701のアプリに情報を送信する。例えば、シールIDに対応する画像データや、それに関する属性情報等が送信される。このとき、未取得データベースを参照して、未取得数が携帯端末701のアプリに送信されるようにしてもよい。
ステップS467において、携帯端末701のアプリは、サーバ601から送信された画像等の情報を取得し、その情報に基づいて、アプリの表示画面を更新する。これにより、表示部713に、取得された情報に基づく画面が表示され、ユーザのアプリについての操作に伴って携帯端末701へ画像を保存することなどができるようになる。
図17は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第1の図である。
以下に説明するアプリの画面の具体例は、あくまで一例であり、画面のデザインやプッシュ通知の態様、及びプッシュ通知が行われる画面などは、携帯端末701のOSや、アプリの仕様、ユーザによる機能設定の態様等に応じて、適宜変更されるものである。
図17に示されるように、ステップS421において、携帯端末701が待ち受け画面101であるときに、プッシュ通知が行われると、待ち受け画面101にプッシュ通知103a,103bが表示される。ここでは、1件目のプッシュ通知103aが行われた状態で、続けて、1件目とは異なるプレイに対応する2件目のプッシュ通知103bが行われた場合を想定する。プッシュ通知103aとその後のプッシュ通知103bとは、互いに異なるシールID(ここでは、説明の簡略化のため、2つのシールIDをそれぞれ「ID1」、「ID2」として説明する)に対応するものである。
なお、待ち受け画面101には、プッシュ通知やその他時刻などの情報表示の他、解除スライダ105が表示される。解除スライダ105は、携帯端末701のOSによって、待ち受け画面101の表示状態を解除し、携帯端末701のホーム画面を表示させたうえで種々の操作を行うことができるようにするためのものである。解除スライダ105が操作されると、後述するホーム画面に画面が遷移する。
プッシュ通知103aについてユーザによる所定の操作(例えば、画面上を横にスライドさせるようなタッチ動作)が加えられると、ステップS422において、プッシュ通知103aに対応してアプリが起動する。このとき、プッシュ通知103aに対応するパラメータとして、1件目のプレイに対応するシールID「ID1」の情報が、携帯端末701のOSからアプリに渡される。
ステップS423において、アプリが起動されると、シールID「ID1」に基づいて、それに対応する取得画面141aが表示される。このとき、サーバ601に取得画面141aを表示するための情報が要求されるのに伴って、サーバ601でシールID「ID1」についての画像保管処理が実行される。
取得画面141aには、例えば、シールID「ID1」について提供される画像のサムネイル表示と、保存ボタン145とが含まれる。ユーザは、サムネイル表示された画像の中から携帯端末701に保存したいものを選択して、保存ボタン145を操作する。これにより、携帯端末701のアプリは、サムネイル表示された選択画像に対応する大きなサイズの画像をサーバ601から受信し、携帯端末701に保存する。
他方、プッシュ通知103bについてユーザによる所定の操作が加えられると、ステップS424において、プッシュ通知103bに対応してアプリが起動する。このとき、プッシュ通知103bに対応するパラメータとして、2件目のプレイに対応するシールID「ID2」の情報が、携帯端末701のOSからアプリに渡される。
ステップS425において、アプリが起動されると、シールID「ID2」に基づいて、それに対応する取得画面141bが表示される。このとき、サーバ601に取得画面141bを表示するための情報が要求されるのに伴って、サーバ601でシールID「ID2」についての画像保管処理が実行される。
取得画面141bには、例えば、シールID「ID2」について提供される画像のサムネイル表示と、保存ボタン145とが含まれる。ユーザは、サムネイル表示された画像の中から携帯端末701に保存したいものを選択して、保存ボタン145を操作することで、その大きなサイズの画像を携帯端末701に保存させることができる。
なお、図17において、取得画面141a,141bとして、ユーザが有料会員である場合に表示されるものの例が示されている。すなわち、この場合、それぞれのプレイで生成された例えば6枚の画像のすべてを取得可能である。これに対し、ユーザが無料会員であって選択された1枚の画像のみが取得可能であるときには、取得画面141a,141bにおいて、他の画像の表示態様を変更して表示したり、取得可能な画像と他の画像との大きさを変更して表示したりするようにしてもよい。
図18は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第2の図である。
待ち受け画面101が表示されている状態で、解除スライダ105が操作されると、ステップS431において、ホーム画面111が表示される。ホーム画面111には、それぞれ種々の機能やアプリケーションに対応するアイコンが並べて表示されており、画像取得アプリのアイコン113も、同様にホーム画面111に表示されている。ユーザは、アイコン113を操作することで、アプリを起動させることができる。
ここで、アイコン113に沿えて、バッジ115が表示される場合がある。本実施の形態において、バッジ115は、そのユーザについての未取得データベースに記録されているレコードの数、すなわち画像保管処理が行われていない画像(特定画像)に対応するシールIDの数(未取得数;特定画像に関する情報の一例)が表示される(未取得数がゼロのときには、バッジ115は非表示となる。)。図18に示される例では、未取得数が2であり、バッジ115として数字の「2」が表示されている。
未取得数は、上述のように、プッシュ通知の通知情報として、サーバ601から携帯端末701に送信される。また、未取得数は、後述のように、アプリの起動時に、サーバ601が未取得データベースへの照会を行うことで、未取得情報として、サーバ601から携帯端末701に送信される。携帯端末701は、未取得数を受信すると、バッジ115の表示を更新する。なお、プッシュ通知の通知時かアプリの起動時かいずれか一方のタイミングでのみ未取得数が更新されるようにしてもよいし、他のタイミングで未取得数が更新されるようにしてもよい。
ステップS432において、アイコン113が操作されると、アプリが起動される。
ステップS433において、アプリは、サーバ601との通信を行い、サーバ601にトークンを通知する。また、アプリは、サーバ601から送信された未取得情報を取得する。
ステップS434において、アプリは、未取得情報に基づいて、未取得の画像があるか否かを判別する。すなわち、未取得情報として未取得数がゼロであるという情報が送信されたとき、未取得の画像はないと判断される。他方、未取得情報として未取得数が1以上であるという情報が送信されたとき、未取得の画像があると判断される。
なお、プッシュ通知が行われた場合には、その時点で未取得の画像がある状態であるといえる。したがって、プッシュ通知が行われた場合において、特に他の端末等を用いた操作に起因して画像保管処理が行われるというようなこと(例えば、他の端末で、同じアカウントを用いて画像提供サービスにログインがなされて画像保管処理が行われたり、同一の端末で、ウェブブラウザを用いて画像提供サービスにログインがなされて画像保管処理が行われたりすること)がなければ、未取得の画像があると判断される。他方、プッシュ通知が行われた場合であっても、アプリを起動するまでに他の端末を用いて行われた操作により未取得の画像について画像保管処理が行われ、未取得の画像がなくなった場合には、未取得の画像がないと判断されることになる。
また、プッシュ通知が行われていない場合(新しくプレイが行われていない場合や、プレイが行われてもプッシュ通知が行われないように設定されているような場合)において、待ち受け画面101からホーム画面111に遷移した場合においても、アイコン113の操作に伴って、上述のようなアプリの起動動作が行われる。また、このようにプッシュ通知が行われていない場合には、前回のアプリ起動時等、サーバ601との通信時に取得された未取得数が、バッジ115として表示され続ける。バッジ115の表示は、次にアプリが起動された場合や、新たにプッシュ通知が行われた場合に、更新されることになる。
図19は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第3の図である。
図19に示されるように、アプリの起動時に、そのユーザに関連付けられた未取得の画像はないと判断されたとき、ステップS441において、トップ画面121が表示される。トップ画面121には、例えば、これまでアプリを用いて携帯端末701に保存された写真を用いたコラージュ画像が配される。このようなコラージュ画像は、アプリを用いて、適宜編集可能である。トップ画面121には、新たに画像を取得するための取得ボタン123が配置されている。
取得ボタン123が操作されると、アプリに対応付けられたアカウントIDに関連する未取得の画像はないと判断されているので、ステップS442に示されるように、シールID入力画面151が表示される。シールID入力画面151には、シールID入力部155が設けられている。ユーザは、手元のシールに表示されているシールIDなどを見て、そのシールIDをシールID入力部155に入力し、サーバ601に送信することができる。
シールID入力部155に適切なシールIDが入力され、サーバ601にシールIDが送信されると、ステップS443において、入力されたシールIDに対応する取得画面が表示される。このとき、入力されたシールIDに関する画像が第1記憶領域に記憶されているものであれば、その画像について画像保管処理が行われる。このとき表示される画面は、上述の取得画面141a,141bと同様の画面である。したがって、ユーザは、プレイ時に写真シール作成装置1にメールアドレスを入力しなくても、アプリを用いてシールに付されたシールIDをサーバ601に送信することで、そのプレイで得られた画像を取得することができる。
図20は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第4の図である。
図20に示されるように、アプリの起動時に未取得の画像があると判断されたとき、ステップS451において、トップ画面121の表示に先だって、ポップアップ画面131が表示される。ポップアップ画面131は、画面の中央に目立つように表示されるポップアップ表示133を含む。ポップアップ表示133は、未取得の画像があることをユーザに伝えるためのコメントと、未取得の画像の確認は後で行うための送りボタン135と、未取得の画像をすぐに確認するための確認ボタン137とを含んでいる。
ポップアップ画面131において送りボタン135が操作されると、ステップS452において、トップ画面121が表示される。このとき、未取得の画像があるところ(例えば未取得数が2であるところ)、取得ボタン123に添えて、未取得数を表示するバッジ125が表示される。ユーザは、バッジ125を見ることで、未取得の画像があること及び未取得数を知ることができる。その他の表示内容は、上述の図19で説明したものと同様である。
ポップアップ画面131において確認ボタン137の操作(肯定的操作の一例)が行われると、ステップS453において、未取得一覧画面161が表示される。未取得一覧画面161は、未取得画像がある場合に、トップ画面121において取得ボタン123の操作(肯定的操作の一例)が行われた場合にも、表示される。すなわち、未取得画像がある場合に、トップ画面121で取得ボタン123が操作されても、直接にシールID入力画面151が表示されることはない。
未取得一覧画面161には、シールID毎に、未取得の画像についての情報表示163a,163bがリスト表示される。すなわち、未取得一覧画面161は、画像保管処理を行う対象となる特定画像をシールID毎に指定するための一覧画面である。図20に示される例においては、未取得数は2であり、2件の情報表示163a,163bが表示される。情報表示163a,163bには、例えば、撮影日時と、プレイが行われた写真シール作成装置1の機種名等とが表示される。
未取得一覧画面161において、シールID「ID1」に対応する情報表示163aが操作されると、ステップS454において、シールID「ID1」についての取得画面141aが表示される。また、取得画面141aの表示に伴い、シールID「ID1」について画像保管処理が行われ、未取得数が変更される(未取得数が2であるとき、未取得数が更新されて1となる)。未取得数の変更に伴い、トップ画面121におけるバッジ125の表示や、アイコン113と共に表示されるバッジ115の表示が変更されることになる。
他方、未取得一覧画面161において、シールID「ID2」に対応する情報表示163bが操作されると、ステップS455において、シールID「ID2」についての取得画面141bが表示される。また、取得画面141bの表示に伴い、シールID「ID2」について画像保管処理が行われ、未取得数が変更される。
また、未取得一覧画面161には、ID入力ボタン165が表示される。ID入力ボタン165は、ユーザからのシールIDの入力を受け付けることができるように表示されている。すなわち、ID入力ボタン165が操作されると、ステップS456において、シールID入力画面151が表示される。
以上説明したように、本実施の形態においては、携帯端末701に対して用いられる通知方法が、プッシュ通知とメール通知とのうち、携帯端末701についてのトークンが登録されているか否かに応じて決定される。したがって、携帯端末701でプッシュ通知が利用可能であるか否かに関わらず、携帯端末701に適切な方法で画像の提供の通知に関する通知が行われる。プッシュ通知が行われた場合には、プッシュ通知の表示を利用してすぐに取得画面141a,141bを表示させることができるので、ユーザは、速やかにかつ容易に、画像を取得することができる。
プッシュ通知が行われた場合であっても、そうでない場合であっても、アプリを利用することで、未取得の画像がある場合に未取得一覧画面161が表示される。例えばプッシュ通知が非表示にされたとしても、ユーザにシールIDを入力させることなく、容易に、未取得の画像を取得させることができる。また、ユーザのシールIDの入力も受け付け可能であるため、ユーザに関する情報がプレイ時に入力されていない場合であっても、確実に画像を取得させることができる。
未取得の画像の有無やその量に応じて、アイコン113やトップ画面121においてバッジ115,125が表示される。ユーザは、容易に、未取得の画像の有無やその量を知ることができるので、ユーザの満足度を向上させることができ、かつ、アプリの利便性を向上させることができる。
[変型例の説明]
なお、上述の実施の形態において、サーバ601は、携帯端末701に対し、再通知処理を行うようにしてもよい。
再通知処理は、例えば、一日に1回定期的に実行され、未取得データベースを参照しながら行われる。
図21は、再通知処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示されるように、再通知処理が実行されると、ステップS191において、サーバ601は、未取得データベースを参照し、登録されてから未取得であるまま4日目に入ったものがあるか否かを確認する。
ステップS191で未取得であるものがあれば、ステップS192において、それに対応するユーザの携帯端末701に対して、それぞれ所定の方法で、通知を行う。例えば、トークンが登録されているユーザの携帯端末701に対してはプッシュ通知を行い、そうでないユーザの携帯端末701に対してはメール通知が行われる。
また、ステップS193において、サーバ601は、未取得データベースを参照し、登録されてから未取得であるまま6日目に入ったものがあるか否かを確認する。
ステップS193で未取得であるものがあれば、ステップS192と同様に、ステップS194において、それに対応するユーザの携帯端末701に対して、それぞれ所定の方法で、通知を行う。
このように、未取得のままの画像がある場合には、再通知が行われる。これにより、ユーザの取得し忘れを防止することができる。また、これにより、何らかの事情で最初に送信されたプッシュ通知がユーザの目に触れることがなかった場合であっても、再度、ユーザが通知を受ける機会が得られる。したがって、ユーザの意図とは反対に、画像について画像保管処理が行われないまま第1記憶領域から削除されてしまうことが発生しにくくなり、画像提供サービスを利用するユーザの満足度を向上させることができる。
なお、ユーザが無料会員であるとき、第2記憶領域に記憶後所定の期間が経過した場合に、上述と同様にサーバ601から携帯端末701に通知を行うようにして、ユーザが有料会員登録を行って他の画像を取得するように促すようにしてもよい。
また、再通知処理においては、プッシュ通知を送信可能なユーザにだけ通知を行うようにしてもよい。また、プッシュ通知を行えるユーザに対して、あえてメール通知を行って、ユーザが通知に一度以上触れるようにすることを図るようにしてもよい。また、4日目と6日目とで、通知方法を変更してもよい。また、プッシュ通知により再通知処理を行う場合、メール通知も併せて行うようにしてもよい。
[その他]
写真シール作成装置やサーバ、携帯端末は、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置やサーバ、携帯端末であっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
上述のようなプッシュ通知のほか、単に、アプリを起動して未取得一覧画面を開かせるためのパラメータを有するプッシュ通知が携帯端末に定期的に送信されるようにしてもよい。このようなプッシュ通知の受信態様やタイミングなどの設定は、アプリを操作したり、サーバにアクセスして情報を送信したりすることで、適宜変更することができるようにしてもよい。この場合、未取得の画像があれば、未取得一覧画面が表示され、未取得の画像がなければ、単にトップ画面が表示されるようにするなど、適宜設定することができる。
サーバから携帯端末への通知は、トークンが登録されている場合においては少なくともプッシュ通知により行われるようにすればよい。例えば、トークンが登録されている場合においては、プッシュ通知に加えてメール通知を行ってもよい。プッシュ通知と共にメール通知を行う場合には、プッシュ通知を行わずにメール通知を行う場合と比較して、電子メールの記載内容を変更してもよい。例えば、プッシュ通知と共にメール通知を行う場合には、電子メールの記載内容を次のようにしてもよい。すなわち、プッシュ通知に重ねてメール通知が行われていることを説明する文言が電子メールに記載されるようにしてもよい。また、取得用のURLを電子メールに含めず、単に、アプリを起動して画像を取得することを案内するメッセージを電子メールに記載することで、アプリでの画像の取得を促すようにしてもよい。また、予めOSの仕様で定められた方法でアプリを起動させるための情報が記載されたウェブページがユーザに表示されるようにし、メール通知ではそのページのURLを記載することで、そのウェブページを通じてアプリの起動を促すようにしてもよい。このような場合であっても、アプリの起動時に未取得画像があれば、ポップアップ画面などを通じて速やかにユーザを画像を取得するための画面に誘導することができる。
サーバにトークンが登録されている場合において、所定のユーザに対してのみ、プッシュ通知に加えて、メール通知が行われるようにしてもよい。例えば、アプリのインストール時にメール通知の許可指示をユーザに求め、メール通知が許可された場合には、プッシュ通知を行う場合であっても、それに加えてメール通知を行うようにしてもよい。
サーバから携帯端末への通知の通知方法としては、上述のものに限られない。例えば、所定のメッセージングサービスを利用して事前にサーバと携帯端末との間で通信可能に設定されている場合には、そのメッセージングサービスを利用して、通知が行われるようにしてもよい。このような場合であっても、サーバに登録されている情報と、写真シール作成装置からサーバに送信されたユーザに関する情報とに基づいて、利用可能な通知方法を判別し、その判別結果に従った動作が行われるようにすることで、上述と同様の効果を得ることができる。
本発明は、写真シール作成装置に限られず、撮像した写真を用いて加工画像をユーザに提供する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置を用いた画像提供システムに広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。