〔実施形態1-1〕
本発明の実施形態1について、図1~図18を参照して以下に説明する。まず始めに、本発明に係る画像管理システム10の全体像を、図2を用いて簡単に説明する。
(画像管理システム10の概要)
画像管理システム(画像提供システム)10は、写真シール作成ゲーム(以下、単にゲームとも称する)、および、写真シール作成ゲームと連携する画像管理サービスを提供するためのシステムである。
図2は、本実施形態に係る画像管理システム10の構成を示す図である。画像管理システム10は、1台以上の写真シール作成装置(画像作成装置)1と、画像管理サーバ(管理装置)4と、1台以上の携帯通信端末(通信端末)6とを含む。なお、画像管理サーバ4は分散サーバまたはクラウドサーバ等、複数台のサーバが共働することで実現されてもよい。
(写真シール作成装置1の概要)
写真シール作成装置1は写真シール作成ゲーム(撮影サービス)を提供する装置である。例えば、写真シール作成装置1は、ゲームセンタなどの店舗に設置される遊戯用の撮影装置である。写真シール作成ゲームは、写真を撮影する処理、および撮影画像を編集する処理を少なくとも含む。ゲームの詳細な処理の流れについては、後で詳述する。
以下では、写真シール作成装置1が撮影した撮影画像および当該撮影画像を編集した編集画像等、写真シール作成装置1が生成した画像を生成画像と称する。また、写真シール作成装置1は、ネットワークを介して画像管理サーバ4と接続しており、生成画像を画像管理サーバ4に送信することができる。
なお、写真シール作成装置1には機種の違いが存在する。写真シール作成装置1はその機種によって、ゲームの進め方(処理順、または細かな処理内容)、または追加機能等が異なる。本実施形態において、画像管理システム10は異なる機種の写真シール作成装置1を複数台含んでいることとする。
(画像管理サーバ4の概要)
画像管理サーバ4は画像管理サービスを提供する。画像管理サービスは、写真シール作成装置1が生成した画像を保存するサービスと、保存済の画像を閲覧させるサービスとを含む。画像管理サーバ4は画像管理サービスに含まれる各種サービスを、自己が管理するウェブサイト(画像管理サイト)を介して提供する。また、画像管理サーバ4は、SNS(Social Networking Service)を提供することで、画像閲覧サービスを含む、ユーザ間のデータ通信によるコミュニケーションサービスを提供してもよい。
なお、ここで「画像を保存する」とは、画像管理サーバ4において、画像を非一時的に保存することを示す。以降、画像管理サーバ4が行う各種処理にて単に「画像を保存する」と記載する場合は、画像を非一時的に保存することを示す。
画像管理サービスを受けるために、ユーザは事前に会員登録する必要がある。ユーザはまず、無料会員登録を行う。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像管理サーバ4は保存できる生成画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、1回のゲーム(1プレイ)ごとに1枚の生成画像のみを画像管理サーバ4に保存できる。
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像管理サーバ4に無制限に生成画像を保存できる。本実施形態では、1プレイで生成された生成画像を全て画像管理サーバ4に保存できる。
なお、有料会員の制度として、一定の会費を継続的に支払うことにより、無制限に生成画像を保存可能な制度ではなく、画像管理サーバ4に保存した生成画像の枚数に応じて課金する制度を採用してもよい。
(携帯通信端末6の概要)
携帯通信端末6は、ユーザが所持する通信端末である。携帯通信端末6は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等である。なお、携帯通信端末6の代わりに、デスクトップ型またはノートブック型のパーソナルコンピュータ等が使用可能であってもよい。
携帯通信端末6は、無線通信手段または有線通信手段により写真シール作成装置1と通信する。また、携帯通信端末6は、ネットワークを介して画像管理サーバ4と通信する。ユーザは、自身が所持する携帯通信端末6を操作することによって、写真シール作成装置1が生成した画像を画像管理サーバ4に保存したり、保存した該画像を閲覧したり、該画像を携帯通信端末6にダウンロードしたりすることができる。
(写真シール作成装置1の構成)
画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3~図11を参照して説明する。なお、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、奥行および幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた撮影画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、生成画像を画像管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、生成画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯通信端末6に送信するため(又は、携帯通信端末6において閲覧可能なように、画像管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯通信端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯通信端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2-1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2-2に移動する。
編集空間A2-1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2-2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2-1のユーザと、編集空間A2-2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
編集制御が終了した後、生成画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2-1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2-1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2-2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2-2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
ここで、ユーザは、編集画面上で、落書きをする感覚で編集をする。編集の種類は、タッチペンで種々の線種および色の落書きをおこなうペン入力、ハートもしくは花びら等の種々の形状または種々のメッセージのスタンプ入力、並びに、背景などに模様を入れる背景操作、名前を入力してスタンプ入力する名前スタンプ機能がある。さらに、化粧のシミュレーションをするコスメ機能、目および顔輪郭などの大きさ形状を微調整する顔微調整機能、並びに、記念日や日付を入れる日付スタンプなどの機能等がある。
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯通信端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯通信端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2-1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2-2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(撮影画像)を制御部201に出力する。
編集部12Aは、編集空間A2-1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2-2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、画像管理サーバ4へ送信した生成画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1プレイで生成された(写真シール作成装置1を1度使用して作成された)1又は複数の生成画像を一意的に特定するための識別子であり、ユーザが1プレイにおいて生成した画像を取得するための識別子である。なお、シールIDは、ユーザが1プレイにおいて生成した画像群につき、複数個付与されてもよく、複数枚の画像を1セットとして、この1セットに対して1つのシールIDが付与されてもよい。また、シールIDには、生成画像を取得できる使用期限が設定されていてもよい。
なお、シールIDは数字ではなく、QRコード(登録商標)等の2次元情報として印刷されていてもよい。この場合、携帯通信端末6は自装置に備えられたカメラおよびQRコードのリーダ機能等を用いてQRコードを読み取ることで、シールIDを特定することができる。
ユーザは、生成画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1プレイで生成された生成画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯通信端末6に表示させることができる。
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、生成画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが生成画像を取得することができるようにするためである。
なお、印刷部211は、生成画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、生成画像を取得するためのURLが記載されたメールを画像管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯通信端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部312、編集制御部313、印刷制御部314、事後接客制御部315、および判定処理部316を備えている。なお、判定処理部316の詳細については後述する。
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。通信制御部311は、写真シール作成装置1が1プレイにおいて生成した1または複数の生成画像に、画像IDをそれぞれ対応付けて画像管理サーバ4に送信する。なお、画像IDとは、生成画像を一意的に特定するための情報である。また、通信制御部311は、写真シール作成装置1が1プレイにおいて生成した1または複数の生成画像に、さらに、シールID等の付加情報を対応付けて画像管理サーバ4に送信してもよい。また、通信制御部311は、写真シール作成装置1が1プレイにおいて生成した1または複数の生成画像全てを送信するのではなく、ユーザが指定した生成画像のみを画像管理サーバ4に送信してもよい。
本実施形態では、シールIDを撮影日時(ゲーム特定情報)および機器ID(ゲーム特定情報)と、シールID自体の連番(1ゲームで複数個シールIDを発行する際の、該ゲーム内での連番)とから成る情報とし、画像IDを、撮影日時、機器IDおよび1プレイで生成された生成画像を識別するための連番から成る情報とする。
例えば、1ゲームで2つのシールIDを発行する場合、各シールIDの連番としてそれぞれ「01」と「02」という数字を付せばよい。さらに言えば、シールIDの発行数も特に限定されない。例えば、1ゲームにつきシールIDは1つのみとしても良いし、該ゲームをプレイした人数を特定し、該人数の文だけシールIDを発行してもよい。ゲームのプレイ人数は、ユーザに写真シール作成装置1に入力させてもよいし、写真シール作成装置1における写真撮影の際に、顔認識等を用いて被写体の人数、すなわちプレイ人数を特定してもよい。
また、本実施形態では、通信制御部311は、写真シール作成装置1が1プレイにおいて生成した1または複数の生成画像に、画像IDと、シールID等を含む付加情報とを対応付けて画像管理サーバ4に送信する。すなわち、通信制御部311は、当該生成画像に、撮影日時、機器ID、および連番を対応付けて送信する。これにより、画像管理サーバ4は、シールIDを、画像を識別するための識別子として用いること、および、シールIDから撮影日時等を特定することができる。
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。撮影制御部312は、画像IDおよびシールIDを生成することもできる。
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。
(携帯通信端末6)
図13は、本発明の実施形態1に係る携帯通信端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯通信端末6は、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯通信端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯通信端末6において使用される各種データを記憶する。携帯通信端末6は、画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯通信端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
(制御部601の詳細)
図13に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。
表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。具体的には、表示制御部613は、携帯通信端末6で動作する各種プログラムによって表示制御を行う。本実施形態では、WEBを閲覧するためのブラウザ、および、画像管理サイトのインタフェースとして機能する専用アプリなどによって、表示制御部613が動作する。表示制御部613は、通信制御部611を介して画像管理サーバ4と通信を行い、画像管理サイトに関する表示を制御する。
専用アプリは、画像管理サイトに特化したアプリケーションプログラムであり、携帯通信端末6のユーザによって適宜インストールされる。この専用アプリは、画像管理サイトに関する情報を表示するための各種データを備えている。すなわち、各種ページの表示に関して、各種の欄、各種画像、および各種テキスト情報などの表示位置制御や、各種ボタンなどの指示入力用画像の表示制御は、専用アプリによって動作する表示制御部613によって行われる。
入力制御部612は、表示制御部613によって表示制御された各種指示入力用画像に対して入力部604によって入力指示された結果に基づいて処理を行う。すなわち、入力制御部612は、ブラウザおよび専用アプリなどによって受け付けられる指示入力に関するインタフェースを提供する。
(サービスの流れ)
次に、画像管理システム10によって提供される画像管理サービスの流れの詳細について、図14~図16を参照して以下に説明する。図14は、画像管理システム10における写真撮影から画像保存の完了までの一連の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯通信端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯通信端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2-1または編集空間A2-2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2-1と編集空間A2-2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯通信端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2-1または編集空間A2-2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で生成画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の生成画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
なお、写真シール作成装置1は、画像管理サーバ4が画像IDおよびシールIDの作成に使用するアルゴリズムと同じアルゴリズムを用いて、通信によらない付帯情報で画像IDおよびシールIDを作成してもよい。この場合、写真シール作成装置1は、画像管理サーバ4が画像IDおよびシールIDを作成することなく、画像IDおよびシールIDを得ることができ、かつ、画像管理サーバ4は、写真シール作成装置1が作成した画像IDおよびシールIDを適切に認識して、対応する一時保存データベースに保存された画像を特定できる。
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて生成画像を画像管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力する。なお、ユーザが指定した生成画像のみを画像管理サーバ4に送信する場合、事後接客制御部315は、送信する生成画像の選択画面もタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび写真シール作成装置1が1プレイで生成した1または複数の生成画像を、通信部203を通じて画像管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される生成画像には、画像識別子(画像ID)が関連付けられている。さらに、送信される生成画像に、シールID等のその他の情報が付加情報として関連付けられていてもよい。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、生成画像、画像ID、および付加情報等を、画像管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、画像管理部414に送信する。画像管理部414は、受信した生成画像、画像ID、および付加情報等を関連付けて、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。一時保存された生成画像などのデータは、所定期間一時保存データベースに格納され続け、前記所定期間が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。なお、前記所定期間は、生成画像を一時保存した日時(一時保存日時)から所定の期間であってもよいし、前記生成画像の撮影日時から所定の期間であってもよい。
なお、前記所定期間は、ユーザが画像管理サービスに会員登録されているか否かによって変化してもよい。また、前記所定期間は、画像管理サービスにおけるユーザの会員属性によって変化してもよい。より具体的には、前記所定期間は、ユーザが画像管理サービスに会員登録されている場合、会員登録されていない場合に比べて長い期間に設定されてもよい。また、前記所定期間は、ユーザが有料会員である場合、無料会員である場合に比べて長い期間に設定されてもよい。さらに、通常の有料会員よりも高額な会費を支払うプレミアム会員が会員属性として存在する場合、前記所定の期間は、ユーザがプレミアム会員である場合、ユーザが通常の有料会員である場合よりも長い期間に設定されてもよい。
このように、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、1プレイで生成されたすべての生成画像を送信する。そのため、ユーザは、無料会員の状態で写真シール作成装置1を利用した後、サイト上で有料会員になった場合に、写真シール作成装置1において生成されたすべての生成画像を取得することができる。
なお、通信制御部311は、画像管理サーバ4に対し、生成画像全てではなく、ユーザが選択した所定の枚数の生成画像、もしくは、制御部201が送信対象と決定した生成画像を送信してもよい。
(案内メールの作成および送信)
画像管理サーバ4のメール作成部412は、通信部403を介してメールアドレスおよび画像IDを受信する。メール作成部412は、生成画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、受信した画像IDをサイト処理部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される生成画像を保存するためのウェブページを示すURL901の生成を、サイト処理部413に要求する。なお、画像IDの入力をユーザに促し、生成画像を保存させるURLを要求してもよい。サイト処理部413は、要求されたURL901を生成し、メール作成部412に出力する。
メール作成部412は、案内メールを作成するための各種データをメールデータベース421から取得する。そして、当該各種データ、URL901、およびユーザのメールアドレスを用いて、案内メールを作成する。案内メールの本文中には、URLが記載されている。メール作成部412は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メールを送信する(ステップS8)。
なお、メール作成部412は、ユーザがシールIDを入力するためのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、画像管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯通信端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該画像管理サーバ4に送信されている生成画像を表示するようにしてもよい。
(画像保存ページの要求および送信)
携帯通信端末6の通信部603は、送信された案内メールを受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メールを表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メールを表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メールを確認し、画像管理サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURLを選択する(ステップS10)。なお、画像IDをユーザが入力するようにしてもよい。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URLが選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURLに対応するウェブページを、画像管理サーバ4に要求する。具体的には、通信制御部611は、ログインページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて画像管理サーバ4に送信する。
サイト処理部413は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信する(ステップS11)。サイト処理部413は、ログインページを生成し、携帯通信端末6に送信する(ステップS12)。携帯通信端末6の通信制御部611は、画像管理サーバ4からログインページを受信する(ステップS13)。携帯通信端末6の表示制御部613は、ログインページを表示部605に表示させる。ログインページは、会員IDを入力する入力欄と、パスワードを入力する入力欄と、ログインボタンとを含む。ログインボタンは、入力欄に入力された会員IDおよびパスワードで、画像管理サイトへのログインをリクエストするためのボタンである。携帯通信端末6の入力部604を介してログインボタンが選択されると、携帯通信端末6の制御部601は通信部603を介して、ログイン要求を画像管理サーバ4に送る(ステップS14)。なお、ログインページは、携帯通信端末6のユーザが画像管理サイトに新規で会員登録するための新規会員登録ボタンを含んでいてもよい。
画像管理サーバ4のサイト処理部413は、携帯通信端末6から会員IDおよびパスワードの情報を含むログイン要求を受信すると、会員判定を行う(ステップS15)。会員判定とは、サイト処理部413が受信した会員IDおよびパスワードに合致する会員情報が会員データベース422に存在するか否かを判定する処理である。合致する会員情報が有る場合、サイト処理部413は受信した会員IDおよびパスワードが示すユーザが会員であると判定し、画像管理サイトのログイン処理を実行して、ユーザが画像の保存を指示するための画像保存ページを作成する。一方、合致する会員情報が無い場合、サイト処理部413は受信した会員IDおよびパスワードが示すユーザが会員でないと判定し、ログイン処理を中止する。本実施形態では、サイト処理部413は、ユーザが会員であると判定した場合は、無料会員および有料会員のいずれであるかも判定する。そして、サイト処理部413は会員属性に応じたウェブページを作成する。サイト処理部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、無料会員が画像を保存するための画像保存ページを作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、有料会員が画像を保存するための画像保存ページを作成する。なお、画像を保存する際に、画像に関する各種情報を追記または変更可能としてもよい。
無料会員用の画像保存ページは、6つのサムネイル、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像、および、画像管理サイトに生成画像を1枚保存するためのリンク画像を含んでいる。なお、画像保存ページは、マイページへのリンクを含んでいてもよい。以降で説明する、画像管理サイトの各種ページについても同様に、ページのヘッダとしてマイページへのリンクが含まれていてもよい。
サムネイルは、写真シール作成装置1において1プレイで生成された1または複数の生成画像(あるシールIDに対応する、1または複数の生成画像)のサムネイルである。ユーザが無料会員である場合には保存できる生成画像が1枚であるため、ユーザは6つのサムネイルの中から1つを選択して、リンク画像を押下(タップ)することにより、生成画像を画像管理サイトに保存することができる。なお、ユーザが指定した生成画像のみを画像管理サーバ4に送信している場合、画像保存ページには、そのユーザが指定した生成画像のサムネイルが表示される。
有料会員用の画像保存ページは、6つのサムネイル、および、全ての画像を保存するためのリンク画像を含んでいる。ユーザが有料会員である場合には1プレイで生成された生成画像を全て保存することができるため、ユーザはリンク画像を押下することにより、1プレイで生成された生成画像全てが画像管理サイトに保存される。
本例では、ユーザは有料会員であるので、サイト処理部413は、有料会員用の画像保存ページを作成する。サイト処理部413は、作成した画像保存ページを、通信部403を介して携帯通信端末6に送信する(ステップS16)。
(画像保存)
携帯通信端末6は、通信部603を通じて画像保存ページを受信する(ステップS17)。画像保存ページは、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力された画像保存ページを表示部605に表示させる。ユーザは、表示部605に表示された画像保存ページを確認する。ユーザが有料会員である場合、サムネイルの6枚の生成画像を全て画像管理サイトに保存することができる。ユーザは、生成画像を保存したい場合、入力部604を通じて、リンク画像を押下する。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、6枚のサムネイルに対応する6枚の生成画像を保存する指示(保存指示)を画像管理サーバ4に送信する(ステップS18)。
画像管理サーバ4の制御部401は、送信された保存指示を通信部403を通じて受信する(ステップS19)。制御部401は、保存指示の示すユーザが指定した生成画像(上述の例では、サムネイルの6枚の生成画像)の保存を、画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの生成画像の画像管理情報を生成し、生成した画像管理情報を対応付けた生成画像を、ユーザの会員ID(ユーザ特定情報)に関連付けて画像データベース424の該ユーザの記憶領域に保存する(ステップS20)。これにより、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、1プレイで生成された全ての生成画像が保存される。
なお、ユーザが無料会員である場合、該ユーザは、全ての生成画像を保存したい場合、リンク画像を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての生成画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。なお、保存する生成画像(無料会員であれば1枚の生成画像、有料会員であれば全ての生成画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている生成画像を画像データベース424に保存すればよい。
画像管理部414が生成画像を画像データベース424に保存すると、サイト処理部413は、保存完了ページを作成する。保存完了ページは、画像管理部414が画像データベース424に保存した生成画像のサムネイルと、マイページへのリンクテキストとを含む。ユーザは、リンクテキストを押下することにより、携帯通信端末6にマイページを表示させることができる。サイト処理部413は、作成した保存完了ページを、通信部403を通じて携帯通信端末6に送信する(ステップS21)。
携帯通信端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて保存完了ページを受信し、受信した保存完了ページを表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された保存完了ページを表示部605に出力する(ステップS22)。ユーザは、表示部605に表示された保存完了ページを確認することにより、画像管理サイトに保存された生成画像を確認することができる。
〔プッシュ通知〕
次に、上述した案内メールに加えて、または案内メールに代えて、画像の保存を案内する通知をプッシュ通知にてユーザの携帯通信端末6に送信する構成について説明する。なお、携帯通信端末6では、当該プッシュ通知に、ユーザのプレイを特定可能な情報、例えば、撮影画像のサムネイル画像、撮影日時、撮影場所等の情報を含めて表示する。これにより、ユーザに対し、当該プッシュ通知で認識させたい情報を容易に認識させることができる。特に、ユーザは、同じ頃(時間間隔)に複数の写真シール作成装置1にてプレイを行っていることがある。この場合、単に、画像の保存が可能となったこと案内するのみでは、いつ、どの写真シール作成装置1でプレイした撮影画像の保存が可能となったのか、ユーザは容易に認識できない。本実施形態によれば、携帯通信端末6にて、ユーザのプレイを特定可能な情報を含むプッシュ通知が表示されるので、上記のような場合であっても、いつ、どの写真シール作成装置1でプレイした撮影画像の保存が可能となったのか、ユーザは容易に認識することができる。なお、サムネイル画像は、撮影画像から生成されたサムネイル画像であってもよいし、撮影画像に対しユーザが編集等を行った落書き済み画像から生成されたサムネイル画像であってもよい。
なお、プッシュ通知の機能は、上述した専用アプリの機能により実現することができる。また、プッシュ通知とは、通知を受信したタイミングで、音出力またはバイブレータ振動させるとともに、該通知を表示する機能である。例えば、携帯通信端末6の表示画面が消灯されているときにプッシュ通知を受信した場合、表示画面を点灯させて当該通知が表示される。また、例えば、携帯通信端末6が使用中の場合は、通知領域(例えば、表示部605の上部)に通知を受けた旨を示すアイコンが表示され、当該領域を例えば下方にスワイプすることにより当該通知が表示される。
〔プッシュ通知の全体概要〕
図15を参照し本実施形態における概要を説明する。図15は、プッシュ通知の概要を説明するための図である。図15に示すように、プッシュ通知では、画像管理サーバ4に、画像格納サーバ50、会員DBサーバ30、およびプッシュ通知サーバ40が含まれる。これらのサーバは、1つのサーバで実現されていてもよいし、各サーバが独立しており、各サーバ全体を総称して画像管理サーバ4と呼んでもよい。
画像格納サーバ50は、生成画像および生成画像に関する情報の管理を行う。画像格納サーバ50は画像データベースを含み、画像データベースに対する生成画像の保存、画像データベースからの生成画像の削除等の処理を実行する。また、画像格納サーバ50は、プッシュ通知に含めるサムネイル画像の生成を行う。
サムネイル画像は、ユーザが写真シール作成装置1で選択した画像から作成されてもよいし、選択されなかった場合は、ユーザが撮影した画像の1枚目、または所定回数目の画像から作成されてもよい。これらの画像は、フラグが付与された状態で写真シール作成装置1から画像格納サーバ50に送信され、このフラグを用いて画像格納サーバ50はサムネイル画像を生成する対象を認識することができる。
なお、サムネイル画像は保存される画像よりも解像度が低い画像であってよい。解像度が保存する画像と同じ場合、サムネイル画像をスクリーンショット等により保存することにより、画像保存と同じ処理が行われてしまうためである。また、サムネイル画像の解像度を低くすることにより、通信容量を低減することができる。
また、サムネイル画像は、自動的に、ユーザが撮影した画像の1枚目から作成してもよいし、ユーザが撮影した画像全てから作成してもよい。また、サムネイル画像が複数存在する場合、携帯通信端末6にて、複数のサムネイル画像を一覧で表示してもよいし、複数のサムネイル画像を動的に表示してもよい。
また、写真シール作成装置1で撮影した画像に画角が異なる複数の画像が存在する場合、特定の画角の画像からサムネイル画像を作成してもよい。例えば、アップ画像と全身画像とが存在する場合、アップ画像からサムネイル画像を作成してもよい。サムネイル画像の表示領域は小さいが、アップ画像からサムネイル画像を作成すれば、ユーザは画像の内容を容易に確認できる。すなわち、プッシュ通知上におけるサムネイル画像の表示領域は小さいが、アップ画像からサムネイル画像を作成すれば、アップ画像は、全身画像と比較すると、利用者の顔が大きく表示されるため、ユーザは画像の内容を容易に確認できる。
また、写真シール作成装置1にて、いわゆる携帯おまけ画像等の通常の撮影画像とは異なる画像を生成した場合、当該画像からサムネイル画像を作成してもよい。
なお、撮像した画像ではなく、画像提供サ―ビスのサービス名やサービスのロゴ等をサムネイル画像として作成してもよいし、写真シール作成装置1の機種でモデルとなっている人物の画像からサムネイル画像を作成してもよい。
画像データベースには、写真シール作成装置1によって生成された生成画像のうち、画像管理サイトに保存するようにユーザによって指示された生成画像に、生成画像を一意的に識別するための情報を関連付けて格納されている。画像データベースには、生成画像が、会員DBサーバ30に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
会員DBサーバ30は、会員ユーザに係る情報を管理する。会員DBサーバ30は会員データベースを含み、会員データベースの参照、会員データベースに対する会員情報の追加(会員登録)および変更、会員データベースからの会員情報の削除(退会)等の処理を実行する。なお、会員DBサーバ30は、非会員のユーザも管理してもよく、非会員のユーザの会員情報を生成してもよい。
会員データベースには、会員ユーザに関する各種情報(会員情報)がユーザ毎に格納されている。図12は、会員データベースのデータ構造の一例を示す図である。図の1レコードは1名の会員ユーザの会員情報を示している。会員情報は、「会員ID」列の情報と、「パスワード」列の情報と、「ユーザ名」列の情報と、「ユーザ画像」列の情報と、「メールアドレス」列の情報と、「生年月日」列の情報と、「住所」列の情報と、「会員属性」列の情報と、「入会日」列の情報と、「端末ID」列の情報とを含む。
「会員ID」列には、会員ユーザを一意的に識別するための情報(ユーザ識別情報)が記録される。「ユーザ名」列には、ユーザの名称が記録される。「ユーザ画像」列には、アイコン画像を示すIDが記録される。「メールアドレス」列には、ユーザのメールアドレスが記録される。なお、画像管理サーバ4は、会員IDではなく、メールアドレスをユーザ識別情報として用いても良い。「生年月日」列には、ユーザの生年月日が記録される。「住所」列には、ユーザの住所が記録される。「会員属性」列には、ユーザの会員属性が記録される。
本実施形態に係る画像管理サービスでは、会員属性として有料会員と無料会員とが存在する。そのため、「会員属性」列には、そのレコードが示す会員ユーザが有料会員の場合は「有料」、無料会員の場合は「無料」と記録される。「入会日」列には、ユーザが画像管理サイトに会員登録した日が記録される。「端末ID」列には、ユーザが所持する携帯通信端末6を示し、当該携帯通信端末6を一意に識別するためのIDが記録される。
プッシュ通知サーバ40は、携帯通信端末6に送信するプッシュ通知の処理を行う。具体的には、画像格納サーバ50にて、画像の保存が可能となったタイミングで、指示送信部(図示せず)が、当該画像に対応するユーザの携帯通信端末6にプッシュ通知を行う。
また、複数人で写真シール作成装置1による撮影を行った場合、そのうちの一人が画像の保存を行った場合、そのタイミングでその旨を、当該複数人のうちの他の人にプッシュ通知してもよい。例えば、AさんとBさんとが撮影を行い、Aさんが画像を保存したときに、Bさんに対し「Aさんがプリをゲットしたよ」というプッシュ通知を行ってもよい。
〔処理の流れ〕
次に、図16を参照して、プッシュ通知を行う処理の流れについて説明する。図16はプッシュ通知を行う処理の流れを示すシーケンス図である。
図16に示すように、まず、画像格納サーバ50において画像の保存が可能となると、画像格納サーバ50は当該画像に対応するユーザの情報を会員DBサーバ30から取得し、対応するユーザ宛にプッシュ通知を行うように、プッシュ通知サーバ40に依頼する(S301)。より詳細には、写真シール作成装置1から画像および電子メールアドレスを取得した画像格納サーバ50は、対応するトークンが会員DBサーバ30にあるか否かを判定する。対応するトークンがあれば、画像格納サーバ50は、保存可能な画像の情報、当該画像に対応するユーザの情報、通知する内容(例えば、コメント)を通知情報としてプッシュ通知サーバ40に通知することにより、プッシュ通知の依頼を行う。
画像格納サーバ50からプッシュ通知の依頼を受けたプッシュ通知サーバ40は、当該画像に対応するユーザに対しプッシュ通知を行う(S302、指示送信ステップ)。より詳細には、画像が保存可能になったこと、および保存可能となった画像を特定するための情報を携帯通信端末6に通知する。なお、画像格納サーバ50からのプッシュ通知依頼に対してプッシュ通知サーバ40は応答を行う。当該応答に基づいて、画像格納サーバ50は、プッシュ通知依頼が成功したか否かを判断し、成功した場合は、画像格納サーバ50はプッシュ依頼の処理を終了し、失敗した場合は、再度プッシュ通知依頼を行う。
プッシュ通知を受信(S303)した携帯通信端末6は、画像を特定するための情報を用いて、当該画像のサムネイル画像を画像格納サーバ50に要求し、画像格納サーバ50からサムネイル画像を取得する。
そして、携帯通信端末6のプッシュ表示生成部121は、サムネイル画像を含むプッシュ表示を生成し、表示部605に表示する(S304)。プッシュ表示に対し、操作を受け付けると、専用アプリが起動され、プッシュ受付処理部122は、画像を取得するための取得画面を画像格納サーバ50から取得し、表示部605に表示する(S305)。その後、画像の取得が指示されると画像格納サーバ50では、当該画像を非一時的に保存する(S306)。その後、携帯通信端末6において画像格納サーバ50にアクセスすることにより保存された画像の閲覧、ダウンロードが可能となる(S307)。
〔プッシュ通知関連設定の流れ〕
次に、図17を参照して、プッシュ通知関連設定の流れを説明する。図17は、プッシュ通知関連設定の流れを示すシーケンス図である。
図17に示すように、携帯通信端末6で専用アプリが動作するとき、専用アプリを介して画像提供サービスにログインすることが求められる(S501)。ユーザにより入力された画像提供サービスに登録した自身のアカウントIDまたは電子メールアドレスと、パスワード等とがログイン情報として会員DBサーバ30に送信される。これにより、ユーザの画像提供サービスへのログインが完了する。
次に、トークン処理部123は、専用アプリの機能として携帯通信端末6のOSに、トークンを要求する(S502)。そして、専用アプリは、OSより付与されたトークンを取得し、保持する(S503)。
その後、トークン処理部123は、専用アプリの機能として、今回取得したトークンと同一のトークンが保持されていたか否かを判別する(S504)。すなわち、これまで専用アプリでトークンが保持されていた場合において、そのトークンと、今回新たに取得されたトークンとが同一であるか否かを判別する。そして、同一のトークンが保持されていれば(S504でYES)、プッシュ通知関連設定に関する処理を終了する。一方、同一のトークンが保持されていなければ(S504でNO)、トークン処理部123は、専用アプリの機能として、今回取得したトークンを会員DBサーバ30に送信する。なお、送信は、専用アプリを通じて画像提供サービスにログインした状態で行われるため、トークンに対応するユーザの情報(ログイン情報)が共に送信される。
専用アプリから情報が送信されると、会員DBサーバ30は、送信された情報を受信し、トークンを登録する(S505)。トークンは、会員データベースに、送信したユーザに対応付けて記録される。これにより、会員DBサーバ30に、アカウントID、メールアドレス等の、トークンが送信された携帯通信端末6に対応するユーザ情報と、トークンとが互いに関連付けられて記録される。
ここで、トークンとは、専用アプリを利用するために、利用者を認証するために携帯通信端末6が払い出した認証情報のことである。一度入力したメールアドレスなどのログインID、パスワードを各認証ページに引き継ぐことはセキュリティの観点からは危険なため、初回ログイン以降に利用者を認証するためのトークンを払い出し、初回ログイン以降は、払い出したトークンで利用者を認証する。払いだされたトークンは、初回ログイン以降にサーバで認証する必要があるため、携帯通信端末6は当該トークンを保持している。トークンの例としては、ユニークなランダムな英数字を適切な長さ(例えば、16桁、32桁、64桁など)で払い出すことが考えられる。
〔判定処理〕
次に、図1、17、および18を参照して本実施形態に係る判定処理について説明する。判定処理とは上述したトークンの有無を判定し、判定結果に応じて、画像の保存を案内する通知を電子メール(通知方法)で行うか、プッシュ通知(通知方法)で行うかを決定する処理である。
まず、図1を参照して、判定処理部(通知指示部)316について説明する。図1は、判定処理部316の詳細を示すブロック図である。図1に示すように、判定処理部316は、ユーザ情報取得部(情報取得部)251、問合せ部252、トークン有無判定部(判定部)253、および表示制御部(通知方法決定部)254を含む。
ユーザ情報取得部251は、ユーザによって入力されたユーザ情報(メールアドレス等)を取得し、取得したユーザ情報を問合せ部252に通知する。
問合せ部252は、ユーザ情報取得部251から通知されたユーザ情報を画像管理サーバ4に送信して、当該ユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を取得する。そして、取得した情報をトークン有無判定部253に通知する。
トークン有無判定部253は、問合せ部252から通知されたトークンの有無を示す情報に基づいて、入力されたユーザ情報に対応するトークンがあるかないか(ユーザ属性)を判定する。そして、判定した結果を表示制御部254に通知する。
表示制御部254は、トークン有無判定部253が判定した結果に基づいて、画像の保存を案内する通知をどのような通知方法で行うかを決定し、決定した通知方法で通知を行う旨を表示部210に表示させる。また、判定処理部316は、表示制御部254で決定された通知方法で通知を行うよう、画像管理サーバ4に通知する。
〔判定処理の流れ〕
次に、図18を参照して、判定処理の流れについて説明する。図18は、判定処理の流れを示すシーケンス図である。図18に示すように、判定処理では、まず、写真シール作成装置1がユーザ情報の入力を受け付ける(S701)。そして、受け付けたユーザ情報を用いて問合せ部252は、画像管理サーバ4に対し、トークンに関する情報の問い合わせを行う(S702)。写真シール作成装置1からトークンに関する情報の問い合わせを受けた画像管理サーバ4は、当該ユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を写真シール作成装置1に送信する(S703、情報取得ステップ)。トークンの有無を示す情報を取得した写真シール作成装置1のトークン有無判定部253は、当該情報を用いてトークンの有無を判定する(S704、判定ステップ)。そして、トークン有りの場合(S704でYES)、表示制御部254は、プッシュ通知により画像の保存を案内する通知を行うことに決定し(通知方法決定ステップ)、プッシュ通知で通知する旨の表示を表示部210に表示させる(S705)。そして、判定処理部316は、プッシュ通知で画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示し(S706、通知指示ステップ)、画像管理サーバ4は、画像の保存の準備ができたら、携帯通信端末6に対しプッシュ通知にて画像の保存を案内する通知を行う(S707)。そして、携帯通信端末6はプッシュ通知を受信する(S708)。
一方、ステップS704にてトークン無しと判定した場合(S704でNO)、表示制御部254は、電子メールにより画像の保存を案内する通知を行うことに決定し(通知方法決定ステップ)、電子メールで通知する旨の表示を表示部210に表示させる(S709)。そして、判定処理部316は、電子メールで画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示し(S710、通知指示ステップ)、画像管理サーバ4は、画像の保存の準備ができたら、携帯通信端末6に対し電子メールにて画像の保存を案内する通知を行う(S711)。そして、携帯通信端末6は電子メールを受信する(S712)。
図19に、表示部210に表示される表示例を示す。図19の(a)は、電子メールにて画像の保存を案内する通知を行う場合の表示例(S705における表示)である。電子メールで通知する場合、図19の(a)に示すような、電子メールで送信することを示す絵とともに、「届いたメールに今すぐアクセス!」というような文言が表示される。これにより、ユーザに対し、通知が電子メールで行われることを容易に認識させることができる。また、プッシュ通知で通知する場合、図19の(b)に示すような、プッシュ通知で通知することを示す絵とともに、「プッシュ通知に今すぐアクセス!」というような文言が表示される。これにより、ユーザに対し、通知がプッシュ通知で行われることを容易に認識させることができる。なお、図19に示した文言は一例であり、これに限定されるものではない。
なお、上述した実施形態では、画像管理サーバ4がプッシュ通知か電子メールによる通知かの何れかを行う構成としたが、これに限られず、写真シール作成装置1にてプッシュ通知を行う決定された場合、画像管理サーバ4は、プッシュ通知に加えて、電子メールによる通知を行う構成であってもよい。すなわち、電子メールによる通知は必ず行い、プッシュ通知を行うか否かを写真シール作成装置1で判定する構成であってもよい。
また、プッシュ通知による通知を受けるか、電子メールによる通知を受けるかをユーザが選択できる構成であってもよい。すなわち、写真シール作成装置1は、トークン有りと判定した場合、プッシュ通知による通知か、電子メールによる通知かを選択できる画面を表示し、ユーザに選択させる構成であってもよい。
〔変形例〕
上述した実施形態では、写真シール作成装置1においてトークンの有無を判定していた。本変形例では、トークンの有無の判定は、画像管理サーバ4で行い、その結果を写真シール作成装置1の通知方法取得部が取得し(通知方法取得ステップ)、取得した通知方法を表示部210で表示する(表示ステップ)。これにより、トークンの有無を自装置で判定しない場合であっても、決定した通知方法をユーザに容易に認識させることができる。
〔実施形態1-2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
上述した実施形態では、写真シール作成装置1にて、プッシュ通知を行うか否かを判定していた。本実施形態では、ユーザの携帯通信端末6にてプッシュ通知を行う。
図20、21を参照して、本実施形態の構成について説明する。図20は、本実施形態における携帯通信端末6の制御部601Aのブロック図である。なお、図20に示す制御部601Aは、図13に示す制御部601に加えて設けられている機能を示す。図20に示すように、制御部601Aは、トークン情報取得部6011、トークン有無判定部6012、および通知依頼部6013を含む。
トークン情報取得部6011は、写真シール作成装置1からトークンに関する情報の問合せを受けた画像管理サーバ4からユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を取得する。そして、取得した情報をトークン有無判定部6012に通知する。
トークン有無判定部6012は、トークン情報取得部6011から通知されたトークンの有無を示す情報に基づいて、ユーザ情報に対応するトークンがあるかないかを判定する。そして、判定した結果を通知依頼部6013に通知する。
通知依頼部6013は、トークン有無判定部6012が判定した結果に基づいて、画像の保存を案内する通知をどのような通知方法で行うかを決定し、決定した通知方法で通知を行うよう画像管理サーバ4に依頼する。
〔処理の流れ〕
次に、図21を参照して、処理の流れについて説明する。図21は、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。図21に示すように、判定処理では、まず、写真シール作成装置1がユーザ情報の入力を受け付ける(S801)。そして、受け付けたユーザ情報を用いて問合せ部252は、画像管理サーバ4に対し、トークンに関する情報の問い合わせを行う(S802)。写真シール作成装置1からトークンに関する情報の問い合わせを受けた画像管理サーバ4は、当該ユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を写真シール作成装置1、および携帯通信端末6に送信する(S811)。トークンの有無を示す情報を取得した携帯通信端末6のトークン情報取得部6011は、当該情報を用いてトークンの有無を判定する(S821)。そして、トークン有りの場合(S821でYES)、トークン有無判定部6012は、プッシュ通知により画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、プッシュ通知で画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示する(S822)。そして、画像管理サーバ4は、画像の保存の準備ができたら、携帯通信端末6に対しプッシュ通知にて画像の保存を案内する通知を行う(S812)。そして、携帯通信端末6はプッシュ通知を受信する(S823)。
一方、ステップS821にてトークン無しと判定した場合(S821でNO)、トークン有無判定部6012は、電子メールにより画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、電子メールで画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示する(S824)。そして、画像管理サーバ4は、画像の保存の準備ができたら、携帯通信端末6に対し電子メールにて画像の保存を案内する通知を行う(S813)。そして、携帯通信端末6は電子メールを受信する(S825)。
また、トークンの有無を示す情報を取得した写真シール作成装置1のトークン有無判定部253は、当該情報を用いてトークンの有無を判定する(S803)。そして、トークン有りの場合(S803でYES)、表示制御部254は、プッシュ通知により画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、プッシュ通知で通知する旨の表示を表示部210に表示させる(S804)。一方、ステップS803にてトークン無しと判定した場合(S803でNO)、表示制御部254は、電子メールにより画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、電子メールで通知する旨の表示を表示部210に表示させる(S805)。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態は、携帯通信端末6においてトークンの有無を判定し、画像の保存を案内する通知の通知方法を決定し、決定した通知方法を画像管理サーバ4に設定する構成である。これにより、最初に、通知方法を設定しておけば、都度、通知方法を決定する必要が無くなる。
なお、通知する方法は、通知する時期(曜日、時間、回数)や内容(撮影時間、場所、機種、一緒にプレイした利用者、サムネイル画像)により確定される。
また、プッシュ通知による通知を受けるか、電子メールによる通知を受けるかをユーザが選択できる構成であってもよい。すなわち、携帯通信端末6は、トークン有りと判定した場合、プッシュ通知による通知か、電子メールによる通知かをユーザに選択させる構成であってもよい。
図22および23を参照して、本実施形態について説明する。図22は、本実施形態にける制御部601Bの要部構成を示すブロック図である。なお、図22に示す制御部601Bは、図13に示す制御部601に加えて設けられている機能を示す。図22に示すように、制御部601Bは、ユーザ情報受付部6021、問合せ部6022、トークン情報取得部6023、トークン有無判定部6024、および送信設定部6025を含む。
ユーザ情報受付部6021は、ユーザによって入力されたユーザ情報(メールアドレス等)を取得し、取得したユーザ情報を問合せ部6022に通知する。
問合せ部6022は、ユーザ情報受付部6021から通知されたユーザ情報を画像管理サーバ4に送信して、当該ユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を取得する。そして、取得した情報をトークン情報取得部6023に通知する。
トークン情報取得部6023は、問合せ部6022からユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を取得し、トークン有無判定部6024に通知する。
トークン有無判定部6024は、トークン情報取得部6023から通知されたトークンの有無を示す情報に基づいて、ユーザ情報に対応するトークンがあるかないかを判定する。そして、判定した結果を送信設定部6025に通知する。
送信設定部6025は、トークン有無判定部6024が判定した結果に基づいて、画像の保存を案内する通知をどのような通知方法で行うかを決定し、決定した通知方法で通知設定を行うよう画像管理サーバ4に依頼する。
〔処理の流れ〕
次に、図23を参照して、処理の流れについて説明する。図23は、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。図23に示すように、本実施形態では、まず、携帯通信端末6がユーザ情報の入力を受け付ける(S911)。そして、受け付けたユーザ情報を用いて問合せ部6022は、画像管理サーバ4に対し、トークンに関する情報の問い合わせを行う(S912)。携帯通信端末6からトークンに関する情報の問い合わせを受けた画像管理サーバ4は、当該ユーザ情報に対応するトークンの有無を示す情報を携帯通信端末6に送信する(S901)。トークンの有無を示す情報を取得した携帯通信端末6のトークン有無判定部6024は、当該情報を用いてトークンの有無を判定する(S913)。そして、トークン有りの場合(S913でYES)、送信設定部6025は、プッシュ通知により画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、プッシュ通知で画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示する(S914)。そして、画像管理サーバ4は、携帯通信端末6に対しプッシュ通知にて画像の保存を案内する通知を行うように設定する(S903)。
一方、ステップS913にてトークン無しと判定した場合(S913でNO)、送信設定部6025は、電子メールにより画像の保存を案内する通知を行うことに決定し、電子メールで画像の保存を案内する通知を行うように画像管理サーバ4に指示する(S915)。そして、画像管理サーバ4は、携帯通信端末6に対し電子メールにて画像の保存を案内する通知を行うように設定する(S902)。
以上のように、本実施形態に係る携帯通信端末6は、ユーザに撮影サービスを提供する画像作成装置にて生成された画像を通信によって取得する管理装置と通信接続する携帯通信端末6であって、前記ユーザの属性を判定するための判定情報を取得するユーザ情報受付部6021と、前記判定情報を用いて、前記ユーザの属性を判定するトークン有無判定部6024と、トークン有無判定部6024が判定した前記ユーザの属性に基づいて、前記管理装置における前記画像の保存操作を当該ユーザに要求する通知の方法を決定し、決定した前記方法で前記管理装置に前記通知をするように指示する送信設定部6025と、を備えている。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態は、携帯通信端末6にプッシュ通知を行うか否か設定し、当該設定に基づいて画像管理サーバ4に対し、プッシュ通知または電子メールによる通知を行わせるものである。これにより、携帯通信端末6におけるプッシュ通知の設定に基づいて、プッシュ通知を行うか否かを設定することができる。また、プッシュ通知を行うか否かのみではなく、どの情報に対してプッシュ通知を行うか否かという情報毎の設定を行うことができ、一律にプッシュ通知を不可とされてしまうことを抑制することができる。
図24および25を参照して、本実施形態について説明する。図24は、本実施形態にける制御部601Cの要部構成を示すブロック図である。なお、図24に示す制御部601Cは、図13に示す制御部601に加えて設けられている機能を示す。図24に示すように、制御部601Cは、設定受付部6031、および送信設定部6032を含む。
設定受付部6031は、ユーザから、プッシュ通知に関する設定を受け付ける。受け付ける設定は、プッシュ通知を行うか否かを一括して設定するものであってもよいし、通知される情報毎にそれぞれ設定するものであってもよい。そして、設定受付部6031は、受け付けた設定情報を送信設定部6032に通知する。
送信設定部6032は、設定受付部6031から通知された設定でプッシュ通知を行うよう、画像管理サーバ4に通知する。
〔処理の流れ〕
次に、図25を参照して、処理の流れについて説明する。図25は、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。図25に示すように、本実施形態では、まず、携帯通信端末6がプッシュ通知に関する設定を受け付ける(S1001)。そして、受け付けた設定がプッシュ通知を行うものであれば(S1002でYES)、送信設定部6032は、画像管理サーバ4に対し、プッシュ通知を行う設定とするように通知する(S1003)。その後、画像管理サーバ4は、プッシュ通知を行い(S1008)、携帯通信端末6はプッシュ通知を受信する(S1004)。
一方、受け付けた設定がプッシュ通知を行わないものであれば(S1002でYES)、送信設定部6032は、画像管理サーバ4に対し、電子メールで通知を行う設定とするように通知する(S1005)。その後、画像管理サーバ4は、電子メールで通知を行い(S1007)、携帯通信端末6は電子メールを受信する(S1006)。
以上のように、本実施形態に係る携帯通信端末6は、ユーザに撮影サービスを提供する画像作成装置にて生成された画像を通信によって取得する管理装置と通信接続する携帯通信端末6であって、前記画像の保存操作を当該ユーザに要求するプッシュ通知を行うか否かの設定を受け付ける設定受付部6031と、プッシュ通知を行う設定の場合、プッシュ通知を行う設定とするように前記管理装置に通知する送信設定部6032と、を備えている。
また、画像管理サーバ4は、携帯通信端末6に対し、プッシュ通知または電子メールによる通知を行った結果、携帯通信端末6からアクセスを受けた場合、当該アクセスが、プッシュ通知に対して行われたものなのか、電子メールによる通知に対して行われたものなのかを記憶し、次回以降の通知を、当該アクセスに対応する通知と同じ方法により行うものであってもよい。
また、画像管理サイトのインタフェースとして機能する専用アプリの起動時に携帯通信端末6に表示されるポップアップ表示の内容を、写真シール作成装置1におけるゲーム内容と連動させる構成であってもよい。例えば、写真シール作成装置1においてAコースを選択してゲームがプレイされた場合、専用アプリの起動時に携帯通信端末6に表示されるポップアップ表示に、Aコースを選択したゲームがプレイされた旨を表示する構成であってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1の制御ブロック(特に判定処理部316(ユーザ情報取得部251、問合せ部252、トークン有無判定部253、表示制御部254))は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。