JP6404788B2 - 端局装置、帯域割当方法及びプログラム - Google Patents

端局装置、帯域割当方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、端局装置、帯域割当方法及びプログラムに関する。
FTTH(Fiber To The Home)に代表される光アクセスでは、端局装置と複数の終端装置とが接続された受動光通信網(PON:Passive Optical Network)を用いることによって、経済的なサービス提供を実現している。受動光通信網では、端局装置と終端装置の間の通信は時分割多重方式により多重化されている。一方、終端装置から端局装置への通信(以降、「上り通信」と記載。)は、MPCP(Multi-Point Control Protocol)と呼ばれる制御プロトコルを用いて実現される(例えば、非特許文献1参照)。各終端装置の上り通信における送信量と送信開始時刻は端局装置において集中制御されており、その制御方法は、送信量を固定的に与える静的帯域割当と、送信量を動的に変化させる動的帯域割当に大別できる。動的帯域割当の一つとして、各終端装置からの要求量を用いて送信量を決定することにより、高い帯域利用効率を達成するものがある(例えば、特許文献1参照)。
LTE(Long Term Evolution)やLTE−advancedに代表される移動体無線通信サービス網(以下、「モバイル網」と記載。)に受動光通信網を適用してネットワークの経済化を図る検討も行われている。例えば、従来の無線基地局の機能を、ベースバンド処理を担う基地局装置部及び無線処理を担う無線装置部に分割する。そして、基地局装置部を収容局に集約し、無線装置部を張り出す構成とし、その基地局装置部と無線装置部の間に受動光通信網を適用する(例えば、特許文献2参照)。モバイル網では再送制御(HARQ:hybrid automatic repeat request)を行うために、基地局装置部と無線装置部の間の遅延時間に対する要求条件が厳しい。そこで特許文献2は、終端装置から端局装置への上り通信の帯域割当を、上位装置から下位装置を介してユーザ装置に対して通知される上り通信のスケジューリング情報に基づいて算出し、通知する。これにより、下位装置から上位装置への上り信号を低遅延で転送することを可能にしている。
特開2003−87283号公報 国際公開第2014/077168号
"IEEE Std. 802.3-2012",IEEE ,2012年,77章Multipoint MAC Control for 10G-EPON
特許文献1では、端局装置と終端装置からなる受動光通信網システムを介して上位装置と複数のユーザ装置を収容する下位装置とが接続され、端局装置は上位装置から通知されるスケジューリング情報に基づいて、各終端装置への帯域割当を実行している。しかしながら、終端装置を単位として帯域割当を行うと、待機時間による転送遅延が増加する場合がある。
つまり、受動光通信網システムでは、終端装置から端局装置への上り送信は、終端装置単位で実行される。そのため、下位装置の配下に複数のユーザ装置が接続される場合、終端装置は複数のユーザ装置からの上りデータを集約してから端局装置に一括転送する。しかしながら、モバイル網に受動光通信網を適用したネットワークでは、ユーザ装置から送信される上りデータは、下位装置ごとに連続するとは限らない。上りデータが下位装置ごとに連続しない場合、終端装置にて上りデータを集約してから端局装置に転送すると、先に送信したユーザ装置の上りデータは終端装置にて待機することとなり、待機時間による転送遅延が増加する。
上述の課題を鑑み、本発明は、ユーザ装置から送信される上りデータを終端装置において待機させる時間を削減し、転送遅延を縮小できる端局装置、帯域割当方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、複数の終端装置と接続される端局装置において、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出部と、前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位で決定する帯域割当部と、を備える。
本発明の一態様に係る端局装置は、上述した端局装置であって、前記帯域割当部は、決定した送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量に、どのユーザ装置に対する割当てであるかを示す識別子を付与して前記終端装置に通知する。
本発明の一態様に係る端局装置は、上述した端局装置であって、前記帯域割当部は、複数のユーザ装置のそれぞれに割当てた送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量を、単一の送信許可に設定して前記終端装置に通知する。
本発明の一態様は、複数の終端装置と接続される端局装置が実行する帯域割当方法であって、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出ステップと、前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位で決定する帯域割当ステップと、を有する。
本発明の一態様は、複数の終端装置と接続される端局装置に用いられるコンピュータを、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出手段、前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位に決定する帯域割当手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、ユーザ装置から送信される上りデータを終端装置において待機させる時間を削減し、転送遅延を縮小できる。
本発明の第1の実施形態における、通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、端局装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、帯域割当処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態での帯域割当の説明図である。 終端装置単位で帯域割当を行った場合の説明図である。 本発明の第2の実施形態における、端局装置の構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における、通信システム1の構成例を示す図である。通信システム1は、光信号によって通信するシステムである。通信システム1は、上位装置10と、端局装置11と、中継部12と、終端装置13と、下位装置14と、ユーザ装置15とを備える。通信システム1は、一例として、端局装置11と終端装置13と光ファイバ120と中継部12とを有するPON(Passive Optical Network)を含む。
以下、上位装置10からユーザ装置15への向きを「下り」という。以下、ユーザ装置15から上位装置10への向きを「上り」という。
上位装置10は、例えば、モバイル網における無線基地局の基地局装置(BBU)である。上位装置10は、上位網20を介して、更に上位の他のシステムと通信接続されていてもよい。通信システム1では、最上位の装置(上位側の装置)は、上位装置10である。上位装置10と端局装置11とは、一対一で接続されている。上位装置10は、下り通信の主信号を端局装置11に送信する。上位装置10は、上り通信の主信号を端局装置11から受信する。
端局装置11は、例えば、光加入者線端局装置(OLT: Optical Line Terminal)である。端局装置11と、終端装置13とは、光ファイバ120と中継部12を介して、一対一で接続されている。端局装置11と、終端装置13−1〜13−P(Pは2以上の整数)とは、光ファイバ120と中継部12を介して、一対多で接続されていてもよい。以下、端局装置11と終端装置13との間の通信回線を、「中継網30」という。
中継部12は、光スプリッタである。中継部12は、光ファイバ120−0を介して端局装置11から受信した光信号を、光ファイバ120−1〜120−Pによって分岐して、終端装置13−1〜13−Pに転送する。また、中継部12は、光ファイバ120−1〜120−Pを介して終端装置13−1〜13−Pから受信した光信号を、端局装置11に転送する。なお、中継部12は、光信号を多重又は分離する多重化装置でもよい。例えば、中継部12は、終端装置13−1〜13−Pから送信される信号(上り信号)をTDMA方式で多重した後、端局装置11に送信する。
終端装置13は、例えば、光回線終端装置(ONU: Optical Network Unit)である。終端装置13−i(iは1〜Pの整数)と、下位装置14−iとは、一対一で接続されている。
下位装置14は、通信装置であり、例えば、モバイル網における無線基地局の無線装置である。下位装置14と複数のユーザ装置15とは、一対多で接続されている。すなわち、下位装置14−iは、複数のユーザ装置15−i−k(kは1〜Uの整数、Uは1以上の整数)を収容する。以下、下位装置14とユーザ装置15との間の通信回線を、「下位網40」という。
ユーザ装置15は、スマートフォン端末、タブレット端末、コンピュータ端末等の通信装置である。通信システム1では、ユーザ装置15−1−1〜15−P−Uは最下位の装置(下位側の装置)である。
図2は、本発明の第1の実施形態における、端局装置11の構成例を示す図である。端局装置11は、上位送受信部31と、下位送受信部32と、情報抽出部33と、帯域割当部34とを備える。
上位送受信部31と、下位送受信部32と、情報抽出部33と、帯域割当部34との一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
上位送受信部31は、上位装置10から受信した下り主信号を、下位送受信部32に転送する。また、上位送受信部31は、下位送受信部32から受信した上り主信号を、上位装置10に転送する。
情報抽出部33は、上位装置10からスケジューリング情報を受信する。スケジューリング情報は、モバイル網における各ユーザ装置15の上り通信のスケジュールを示し、ユーザ装置15が上り通信を行う時刻と、上り通信のデータの送信量を取得可能な情報である。情報抽出部33は、スケジューリング情報から、各ユーザ装置15が上り送信を開始する時刻と送信量を抽出する。帯域割当部34は、情報抽出部33で取得された情報に基づいて帯域割当を行い、各終端装置13に割当てる上り通信の送信開始時刻と、上り通知の送信を許可する帯域量である送信許可量を決定する。このとき、帯域割当部34は、ユーザ装置15を単位として帯域割当を行う。帯域割当部34は、決定した送信開始時刻及び送信許可量を設定した送信許可を生成する。
下位送受信部32は、終端装置13から送られてきた上り主信号を、上位送受信部31に転送する。また、下位送受信部32は、上位送受信部31から受信した下り主信号を各終端装置13に転送する。更に、下位送受信部32は、帯域割当部34で生成された送信許可を各終端装置13に送る。
なお、この例では、上位装置10から端局装置11へのスケジューリング情報は主信号と異なるインタフェースから通知されるものとしている。しかし、上位装置10から送信される主信号内にスケジューリング情報が含まれる場合は、スケジューリング情報用のインタフェースを設けなくてもよい。上位送受信部31は、上位装置10から受信した主信号からスケジューリング情報を取得して、情報抽出部33に転送する。
図3は、本発明の第1の実施形態における帯域割当処理の手順を示すフローチャートである。端局装置11の情報抽出部33は、上位装置10から送られてくるユーザ装置15のスケジューリング情報を受信し、このスケジューリング情報から、ユーザ装置15毎に、上り送信を開始する時刻と送信量を抽出する(ステップS101)。
帯域割当部34は、情報抽出部33が各ユーザ装置15毎に抽出した上り送信を開始する時刻と送信量とから、ユーザ装置15を単位として、終端装置13の帯域割当を行い、各終端装置13の送信開始時刻及び送信許可量を決定する(ステップS102)。ここで、帯域割当部34は、ユーザ装置15を単位として帯域割当を行っているため、同一の終端装置13に対して、同一の帯域割当区間内で、複数回の帯域割当てを行うことがある。例えば、図1において、下位装置14−2には、2台のユーザ装置15−2−1及び15−2−2が接続されている。ここで、ユーザ装置15−2−1からの上り通信と、ユーザ装置15−2−2からの上り通信とがある場合には、終端装置13−2に対して、ユーザ装置15−2−1からの上り通信の帯域と、ユーザ装置15−2−2からの上り通信の帯域とが別々に割当られる。
帯域割当部34は、送信開始時刻及び送信許可量を設定した送信許可をユーザ装置15毎に生成する。下位送受信部32は、帯域割当部34で生成された送信許可を各終端装置13に通知する(ステップS103)。あるユーザ装置15について生成された送信許可の宛先は、そのユーザ装置15を収容する下位装置14と接続される終端装置13である。各終端装置13は、端局装置11からの送信許可を受信すると、送信許可にて通知された送信開始時刻及び送信許可量に応じて、ユーザ装置15から下位装置14を介して受信した上りデータを端局装置11に転送する(ステップS104)。
このように、本発明の第1の実施形態では、端局装置11の情報抽出部33は、上位装置10から通知されるスケジューリング情報からユーザ装置15毎の上りデータの送信量を抽出している。そして、帯域割当部34は、ユーザ装置15を単位として、終端装置13に割当てる上り信号の送信開始時刻及び送信許可量を決定している。このため、各ユーザ装置15から上りデータを送信する際に、終端装置13における待機時間が削減され、転送遅延を縮小できる。このことについて、以下、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態での帯域割当の説明図である。ここでは、下位装置14−1には1台のユーザ装置15−1−1が接続され、下位装置14−2には2台のユーザ装置15−2−1及び15−2−2が接続され、下位装置14−3には1台のユーザ装置15−3−1が接続されているとする。そして、図4(A)に示すように、下位装置14−1には、ユーザ装置15−1−1からのデータAが送られるとする。また、図4(B)に示すように、下位装置14−2には、ユーザ装置15−2−1からのデータBが送られた後、ユーザ装置15−2−2からのデータCが送られるとする。また、下位装置14−3には、ユーザ装置15−3−1からのデータDが送られるとする。データの送信が完了する時刻は、データAが最も早く、続いて、データB、データD、データCの順である。このようなデータが送られてくる期間を帯域割当区間として、端局装置11の帯域割当部34は、終端装置13−1〜13−3に対して、ユーザ装置15を単位として帯域割当を行うものとする。
端局装置11の情報抽出部33は、上位装置10から送られてくる各ユーザ装置15のスケジューリング情報を抽出する。このスケジューリング情報から、図4(A)〜図4(C)に示すような各ユーザ装置15からの上り信号が下位装置14−1〜14−3に送られてくるタイミングとデータ量とが取得できる。帯域割当部34は、このスケジューリング情報を基に、ユーザ装置15を単位として帯域割当を行い、送信開始時刻及び送信許可量を決定する。各終端装置13−1〜13−3は、端局装置11から送られてくる送信許可に応じて、各ユーザ装置15からのデータを端局装置11に送信する。
ここでは、ユーザ装置15を単位として、終端装置13−1〜13−3への上り信号の送信開始時刻及び送信許可量が決定される。すなわち、ユーザ装置15−1−1を単位として帯域割当を行うために、ユーザ装置15−1−1のデータAに相当するデータ量の帯域が確保される。ユーザ装置15−1−1からのデータAが終端装置13−1に到着するタイミングに合わせて、図4(D)に示すように、開始時刻t1で、データAに相当するデータ量の帯域が終端装置13−1に対して割当られる。
また、ユーザ装置15−2−1を単位として帯域割当を行うために、ユーザ装置15−2−1のデータBに相当するデータ量の帯域が確保される。ユーザ装置15−2−1からのデータBが終端装置13−2に到着するタイミングに合わせて、図4(E)に示すように、開始時刻t2で、データBに相当するデータ量の帯域が終端装置13−2に対して割当られる。
また、ユーザ装置15−2−2を単位として帯域割当を行うために、ユーザ装置15−2−2のデータCに相当するデータ量の帯域が確保される。ユーザ装置15−2−2からのデータCが終端装置13−2に到着するタイミングに合わせて、図4(E)に示すように、開始時刻t4で、データCに相当するデータ量の帯域が終端装置13−2に対して割当られる。
また、ユーザ装置15−3−1を単位として帯域割当を行うために、ユーザ装置15−3−1のデータDに相当するデータ量の帯域が確保される。ユーザ装置15−3−1からのデータDが終端装置13−3に到着するタイミングに合わせて、図4(F)に示すように、開始時刻t3で、データDに相当するデータ量の帯域が終端装置13−3に対して割当られる。
このように、本実施形態では、ユーザ装置15を単位として、終端装置13への上り信号の送信開始時刻及び送信許可量を決定しているので、転送遅延を削減できる。つまり、図4(E)に示すように、本実施形態では、同一の下位装置14−2に接続されているユーザ装置15−2−1のデータBとユーザ装置15−2−2のデータCに対して、独立した帯域が割当られる。このため、ユーザ装置15−2−1のデータBが終端装置13−2において待機することがなく、転送遅延を縮小できる。
これに対して、終端装置13を単位として、終端装置13への上り信号の送信開始時刻及び送信許可量を決定するように帯域割当を行うと、以下のように、転送遅延が生じる。
つまり、図5は、終端装置13を単位として、帯域割当を行った場合の説明図である。図5(A)に示すように、下位装置14−1には、ユーザ装置15−1−1からのデータAが送られるとする。また、図5(B)に示すように、下位装置14−2には、ユーザ装置15−2−1からのデータBが送られた後、ユーザ装置15−2−2からのデータCが送られるとする。また、図5(C)に示すように、下位装置14−3には、ユーザ装置15−3−1からのデータDが送られるとする。この条件は、図4で、本発明の第1の実施形態による帯域割当を説明したときの条件と同じである。
終端装置13−1に対する帯域として、図5(D)に示すように、開始時刻t11で、ユーザ装置15−1−1のデータAに相当するデータ量の帯域が終端装置13−1に割当られる。また、終端装置13−3に対する帯域として、図5(F)に示すように、開始時刻t12で、ユーザ装置15−3−1のデータDに相当するデータ量の帯域が終端装置13−3に割当られる。終端装置13−2に対する帯域については、図5(E)に示すように、ユーザ装置15−2−1のデータBとユーザ装置15−2−2のデータCとが集約されるまで待機される。そして、開始時刻t13で、ユーザ装置15−2−1のデータBとユーザ装置15−2−2のデータCとを集約したデータに相当するデータ量の帯域が終端装置13−2に割当られる。
このように、終端装置13の通信を単位として帯域割当を行うと、同一の下位装置14−2に接続されているユーザ装置15−2−1からのデータBとユーザ装置15−2−2からのデータCとが集約され、一括転送される。このため、図5(E)に示すように、ユーザ装置15−2−1のデータBは、ユーザ装置15−2−2のデータCを待って送信されることになり、ユーザ装置15−2−1のデータBが終端装置13−2において待機される。このように、終端装置13−2にて上りデータを集約してから端局装置11に転送すると、先に送信したユーザ装置の上りデータBは、後のデータCの転送時間まで終端装置13にて待機することとなり、待機時間による転送遅延が増加する。
なお、本実施形態はユーザ装置15が複数の下位装置14間で上りCoMP(Coordinated Multi-Point reception)を実施する場合にも有効である。端局装置11はユーザ装置15単位で送信許可を生成することにより、異なる下位装置14に到着する任意のユーザ装置の上りデータを短時間で転送することが可能となる。この際、端局装置11は各ユーザ装置15の上りデータがどの下位装置14を介して転送されるかの対応情報をスケジューリング情報から作成し、保持すればよい。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態における端局装置111の構成例である。図6に示すように、本発明の第2の実施形態における端局装置111は、上位送受信部131と、下位送受信部132と、情報抽出部133と、帯域割当部134と、送信順序抽出部135とを備える。上位送受信部131、下位送受信部132、情報抽出部133、帯域割当部134は、第1の実施形態における、上位送受信部31、下位送受信部32、情報抽出部33、帯域割当部34に対応している。
本発明の第2の実施形態は、前述の第1の実施形態の端局装置11において、生成する送信許可に、どのユーザ装置15の上りデータに対する送信許可かを示す識別子を付与している。基本構成については、図1に示した第1の実施形態における通信システム1と同様であり、端局装置11に代えて端局装置111を備える。
すなわち、送信順序抽出部135は、スケジューリング情報から各ユーザ装置15が上りデータを送信する順序を抽出する。帯域割当部134は、情報抽出部133で算出された情報に基づいて帯域割当を行い、各終端装置の送信開始時刻及び送信許可量を決定し、送信許可を生成する。この際、本実施形態では、帯域割当部134は、送信順序抽出部135からの情報を用いて、どのユーザ装置15に宛てた送信許可であるかを示す識別子を送信許可に付与する。
本実施形態では、端局装置111から終端装置13に送られる送信許可に、ユーザ装置の識別子が付与される。このため、下位網40が周波数分割多元接続(FDMA)や符号分割多元接続(CDMA)の場合でも、確実に、終端装置13に帯域を割当られる。
つまり、下位網40が周波数分割多元接続や符号分割多元接続の場合には、複数のユーザ装置15が同時に上りデータを送信することがある。この場合、ユーザ装置の識別子がないと、どのユーザ装置15からの上りデータかを区別して帯域を割当ることが困難になる。本実施形態では、そのような場合でも、ユーザ装置15を単位として、複数のユーザ装置15からの上りデータを端局装置11に転送することが可能となる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態及び第2の実施形態では、同一終端装置13に対して、ユーザ装置15の数の分だけ送信許可を生成し、終端装置13に通知している。送信許可にはそれぞれ宛先終端装置情報や送信元端局装置情報などを示すヘッダが付与される。そのため、送信許可数が増加すると、ヘッダの総量が増加し、端局装置11から終端装置13への下り帯域に占めるデータを送信できる総量が減少する。
本発明の第3の実施形態では、端局装置11、111は、同一の終端装置13に対して異なるタイミングで複数の帯域を割当る場合、同一終端装置13に通知する複数の上り送信を開始する時刻及び送信許可量を、単一の送信許可に連続して含ませて通知している。これによって、終端装置13へ送信する送信許可数を削減することができるため、ヘッダの増加による帯域に占めるデータを送信できる総量の減少を抑圧できる。他の構成については、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
以上説明した実施形態によれば、端局装置と終端装置からなる受動光通信網システムを介して、上位装置と複数のユーザ装置を収容する下位装置とが接続される。端局装置の情報抽出部は、ユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報を上位装置から受信し、スケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する。さらに、端局装置の帯域割当部は、スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング(送信開始時刻)及び送信を許可する帯域量(送信許可量)をユーザ装置単位で決定する。これにより、ユーザ装置から送信される上りデータが終端装置において待機する時間を削減し、転送遅延を低減することができる。
上述した実施形態における上位装置、端局装置、終端装置、下位装置、ユーザ装置、通信システムをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
時分割多元接続により通信を行うシステムに利用可能である。
1…通信システム
10…上位装置
11、111…端局装置
12…中継部
13、13−1〜13−P…終端装置
14、14−1〜14−P…下位装置
15、15−1−1〜15−P−U…ユーザ装置
20…上位網
30…中継網
31、131…上位送受信部
32、132…下位送受信部
33、133…情報抽出部
34、134…帯域割当部
40…下位網
120、120−0〜120−P…光ファイバ
135…送信順序抽出部

Claims (4)

  1. 上位装置および複数の終端装置と接続される端局装置において、
    前記上位装置から、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報を受信し、該スケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出部と、
    前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位で決定する帯域割当部と、
    を備え
    前記帯域割当部は、前記下位装置を介して同一の前記終端装置に接続される複数のユーザ装置のそれぞれに割当てた送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量を、単一の送信許可に設定して当該終端装置に通知することを特徴とする端局装置。
  2. 前記帯域割当部は、決定した送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量に、どのユーザ装置に対する割当てであるかを示す識別子を付与して前記終端装置に通知すること特徴とする請求項1に記載の端局装置。
  3. 上位装置および複数の終端装置と接続される端局装置が実行する帯域割当方法であって、
    前記上位装置から、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報を受信し、該スケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出ステップと、
    前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位で決定する帯域割当ステップと、
    を有し、
    前記帯域割当ステップでは、前記下位装置を介して同一の前記終端装置に接続される複数のユーザ装置のそれぞれに割当てた送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量を、単一の送信許可に設定して当該終端装置に通知することを特徴とする帯域割当方法。
  4. 上位装置および複数の終端装置と接続される端局装置に用いられるコンピュータを、
    前記上位装置から、前記終端装置と接続される下位装置が収容する複数のユーザ装置の上り通信のスケジュールを示すスケジューリング情報を受信し、該スケジューリング情報から各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量を抽出する情報抽出手段、
    前記スケジューリング情報から抽出された各ユーザ装置が上り送信を開始するタイミングと送信量の情報に基づいて、各終端装置に割当てる送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量をユーザ装置単位に決定する帯域割当手段、
    として機能させ
    前記帯域割当手段は、前記下位装置を介して同一の前記終端装置に接続される複数のユーザ装置のそれぞれに割当てた送信開始のタイミング及び送信を許可する帯域量を、単一の送信許可に設定して当該終端装置に通知することを特徴とするプログラム。
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