JP6404086B2 - エキスパンドメタル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はエキスパンドメタル及びその製造方法に関する。
従来のエキスパンドメタルは、特許文献1や特許文献2のようにして、一枚の金属板を網目状に加工して形成される。例えば、特許文献1の図2に示されるように、波型の刃を有する可動上刃62と固定下刃61とを有し、この可動上刃62と固定下刃61との間に金属板43を送り込み、可動上刃62を下降させて、金属板43を剪断して切れ目を形成すると同時に、その切れ目を波状に押し広げて、開口部周縁を構成するストランド71と呼ばれる部分を形成する。その後、この動作を繰り返すが、可動上刃62を上下させる毎に、金属板7を送り込むと共に、図2(ハ)から図2(ニ)に示されるように、可動上刃62をその波状の半ピッチだけ横方向にスライドさせる。これにより、新たに形成したストランド71と直近に形成したストランド71とを繋ぐボンド72を形成して、図5に示されるように、全体的に開口部を千鳥状に配置したエキスパンドメタルを形成できる。
このようなエキスパンドメタルは、特許文献2の図1に示されるように、階段状に送り出されていくため、完成した状態では全体的に凹凸を有し、また、複数のストランドどうしを繋ぐボンドには繋ぎ目がなくストランドと一体的である。この全体的な凹凸と一体的なボンドはエキスパンドメタルの最大の特徴であり、高い剛性と滑り止め効果を発揮させる。
このような最大の特徴から、エキスパンドメタルは歩廊や階段の踏板、コンクリート板のひび割れ防止材、等の高い剛性と滑り止めを必要とする部材に対して、頻繁に用いられるに至っている。
特開2007−224624号公報 特開2001−47153号公報
ところで、エキスパンドメタルは、最小限の金属板を効率よく加工して作られる省資源性を有すると共に開口部を有する。このようなことから、極めて高い剛性を必要とする踏板等だけではなく、ある程度の剛性は必要としつつも、液体の通過や風通しが必要な農園芸資材(例えば植木鉢が載置される棚など)、或いは、採光・換気・見通しが必要なフェンスやモニュメント等、様々な用途に利用することができる。
しかし、これら農園芸資材、フェンス、モニュメント等については、踏板等と違って手で触れる機会が多く、このため、金属板を剪断した時に作られた凹凸の角により、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険性が多い。また、例えば農園芸資材として用いられる場合は、載置した植木鉢をエキスパンドメタル上で円滑に滑らせることができない等、作業性に劣るという問題が生じる。
そこで、本発明は、接触の際に危険が少なく、また、滑り性のよいエキスパンドメタル及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は、金属板を加工して、開口部周縁となる複数のストランド部、及び前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部を形成するエキスパンドメタルの製造方法であって、波型を有する上刃と下刃とを接近させて、前記金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、前記切れ目を前記波型で拡幅し、前記上刃と前記下刃とが前記接近ないし離間する毎に、前記上刃と前記下刃との間に前記金属板を送り込むと共に、前記上刃を前記波型の半ピッチだけスライドさせるようになっており、前記金属板の前記送り込む寸法である送り幅を、前記金属板の厚みに比べて小さくし、前記エキスパンドメタルの表面に密着するようにして樹脂をコーティングしたエキスパンドメタルの製造方法により解決される。
この発明のエキスパンドメタルの製造方法では、波型を有する上刃と下刃とを接近させて、金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、この切れ目を波型で拡幅し、上刃と下刃とが接近ないし離間する毎に、上刃と下刃との間に金属板を送り込むと共に、上刃を波型の半ピッチだけスライドさせている。従って、波型に対応した形状を有する複数のストランド部と、この複数のストランド部どうしを継ぎ目なく連結するボンド部とを正確に形成できる。そして、このように形成したエキスパンドメタルは、ボンド部とボンド部の間でストランド部が斜めに寝た態様が連続して、全体的に凹凸のある製品となる。
ここで、本発明の構成では、金属板を送り込む寸法である送り幅を、金属板の厚みに比べて小さくしている。そうすると、形成されたストランド部は、上下面の幅寸法に比べて高さ(開口部の内周面の内、該幅寸法と直交する寸法)を小さくすることができる。また、ボンド部の高さはストランド部の高さ(厚み)の略2倍であるため、ボンド部の高さもストランド部の高さに比例して小さくなる。さらに、ボンド部の高さが小さくなることで、ボンド部どうしの間に斜めに寝たストランド部の角度も小さくなる。このため、ストランド部の高さが単に小さくなっただけではなく、それ以上に全体としての凹凸が小さくなったエキスパンドメタルとすることができる。
従って、この凹凸が小さくなった分、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険が少なくなり、また、全体的な平坦性も上がるので、例えば棚として利用された場合は、その上に置く物を滑らせることができ、さらに、重量も抑えて取り扱いも容易にすることができる。そして、このような種々の特徴を、金属板を送り込む寸法を小さくするだけで実現できる。
なお、従来、エキスパンドメタルは高い剛性が最大の特徴であり、そのために相当の凹凸は必要であり、また、生産効率を下げないためや、製造時における上刃と下刃との衝突を回避するためにも、製造時には金属板を送り込む寸法を金属板の板厚と同等以上にするのが常識であった。本発明では、この常識を覆して金属板を送り込む寸法を小さくしたものである。
また、ストランド部やボンド部の表面に密着した樹脂により、略菱形や亀甲形状等の開口部の形状が保持されて、外力を加えても変形し難くなる。従って、上述のように、全体的に凹凸が小さくなって剛性が低下したエキスパンドメタル本体であっても、高い剛性を維持することができる。換言すれば、従来の製品よりも薄くかつ軽量であっても、剛性の略変わらない製品を作ることができる。さらに、金属製のエキスパンドメタル本体の凹凸の角部などが樹脂で被覆されるので、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険を最小限に抑えることもできる。
好ましくは、前記コーティングは粉体塗料を用いた流動浸漬塗装法により行うことを特徴とする。
そうすると、流動浸漬塗装法は粉体塗装法であって、エキスパンドメタル本体に対する樹脂部の密着性を上げることができ、さらに、粉体塗装法の中でも流動浸漬塗装法を利用することで、形状が複雑なエキスパンドメタル本体であっても、均一、かつ、大きな膜厚を有する樹脂部を形成し易くなる。従って、高い剛性を有するエキスパンドメタルを形成することができる。
好ましくは、順次形成される前記ボンド部を、前記下刃の下側から前記送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押さえ付けることを特徴とする。
従って、金属板を剪断加工した後の部位が湾曲してしまう事態を有効に防止できる。即ち、上述のように金属板の送り幅を金属板の厚みに比べて小さくすると、剪断してその切れ目を拡幅する際に、製品が送り込む方向に反ってしまう(上向きに反る)ことが分かった。このため、金属板を剪断加工した後の部位を例えば送り込む方向とは反対側に押圧して、送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押し付けることで、送り込む方向に反るような事態を防止できる。なお、当該傾斜面の角度はストランド部の斜めに寝た角度に対応するとよい。さらに、この押圧される金属部分はストランド部よりも断面積が大きいボンド部であるため、押圧によって金属部分が変形することも防止できる。
また、上記課題は、金属板を加工して、開口部周縁となる複数のストランド部、及び前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部を形成するエキスパンドメタルの製造方法であって、波型を有する上刃と下刃とを接近させて、前記金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、前記切れ目を前記波型で拡幅し、前記上刃と前記下刃とが前記接近ないし離間する毎に、前記上刃と前記下刃との間に前記金属板を送り込むと共に、前記上刃を前記波型の半ピッチだけスライドさせるようになっており、前記金属板の前記送り込む寸法である送り幅を、前記金属板の厚みに比べて小さくし、順次形成される前記ボンド部を、前記下刃の下側から前記送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押さえ付けることを特徴とするエキスパンドメタルの製造方法により解決される。
この発明のエキスパンドメタルの製造方法では、波型を有する上刃と下刃とを接近させて、金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、この切れ目を波型で拡幅し、上刃と下刃とが接近ないし離間する毎に、上刃と下刃との間に金属板を送り込むと共に、上刃を波型の半ピッチだけスライドさせている。従って、波型に対応した形状を有する複数のストランド部と、この複数のストランド部どうしを継ぎ目なく連結するボンド部とを正確に形成できる。そして、このように形成したエキスパンドメタルは、ボンド部とボンド部の間でストランド部が斜めに寝た態様が連続して、全体的に凹凸のある製品となる。
ここで、本発明の構成では、金属板を送り込む寸法である送り幅を、金属板の厚みに比べて小さくしている。そうすると、形成されたストランド部は、上下面の幅寸法に比べて高さ(開口部の内周面の内、該幅寸法と直交する寸法)を小さくすることができる。また、ボンド部の高さはストランド部の高さ(厚み)の略2倍であるため、ボンド部の高さもストランド部の高さに比例して小さくなる。さらに、ボンド部の高さが小さくなることで、ボンド部どうしの間に斜めに寝たストランド部の角度も小さくなる。このため、ストランド部の高さが単に小さくなっただけではなく、それ以上に全体としての凹凸が小さくなったエキスパンドメタルとすることができる。
従って、この凹凸が小さくなった分、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険が少なくなり、また、全体的な平坦性も上がるので、例えば棚として利用された場合は、その上に置く物を滑らせることができ、さらに、重量も抑えて取り扱いも容易にすることができる。そして、このような種々の特徴を、金属板を送り込む寸法を小さくするだけで実現できる。
なお、従来、エキスパンドメタルは高い剛性が最大の特徴であり、そのために相当の凹凸は必要であり、また、生産効率を下げないためや、製造時における上刃と下刃との衝突を回避するためにも、製造時には金属板を送り込む寸法を金属板の板厚と同等以上にするのが常識であった。本発明では、この常識を覆して金属板を送り込む寸法を小さくしたものである。
また、金属板を剪断加工した後の部位が湾曲してしまう事態を有効に防止できる。即ち、上述のように金属板の送り幅を金属板の厚みに比べて小さくすると、剪断してその切れ目を拡幅する際に、製品が送り込む方向に反ってしまう(上向きに反る)ことが分かった。このため、金属板を剪断加工した後の部位を例えば送り込む方向とは反対側に押圧して、送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押し付けることで、送り込む方向に反るような事態を防止できる。なお、当該傾斜面の角度はストランド部の斜めに寝た角度に対応するとよい。さらに、この押圧される金属部分はストランド部よりも断面積が大きいボンド部であるため、押圧によって金属部分が変形することも防止できる。

また、上記課題は、開口部周縁となる複数のストランド部と、前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部と、を備えたエキスパンドメタルであって、前記ストランド部は、上下面の幅寸法に比べて、高さが小さく形成され、前記複数のストランド部及び前記ボンド部の表面に密着するようにして樹脂がコーティングされているエキスパンドメタルにより解決される。
この発明の構成によれば、ストランド部は上下面の幅寸法に比べて高さが小さく形成されているため、ストランド部で囲まれる開口部の内周面の高さや、ボンド部の高さは低くなり、また、ストランド部の斜めに寝た角度も小さくなり、全体として凹凸の小さいエキスパンドメタルとなる。
従って、この凹凸が小さい分、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険が少なくなり、また、全体的な平坦性も上がって、例えば棚として利用された場合は、その上に置く物を容易に滑らせることができ、さらに、重量も抑えて取り扱いも容易にすることができる。
しかも、複数のストランド部及びボンド部の表面に密着するようにして樹脂がコーティングされているため、全体的に凹凸が小さくなって剛性が低下したエキスパンドメタル本体であっても、高い剛性を維持することができる。また、このコーティングにより、手や肌を怪我したり衣服を破いたりする危険を最小限に抑えることもできる。
また、上記課題は、開口部周縁となる複数のストランド部と、前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部とを有するエキスパンドメタルを、植物載置用の棚とした農園芸用ベンチであって、前記ストランド部は、上下面の幅寸法に比べて、高さが小さく形成され、前記複数のストランド部及び前記ボンド部の表面に密着するようにして樹脂がコーティングされている農園芸用ベンチにより解決される。
この発明の構成によれば、上述のように、全体的に凹凸の小さいエキスパンドメタルとして、手や肌の怪我や衣服の破損を防止できる。また、農園芸用の鉢等を置く棚として利用された場合、その鉢等を棚の上で容易に滑らせて、作業効率を上げることができる。さらに、重量も抑えられるため、エキスパンドメタルを棚から容易に着脱したり、或いは、スライド式の農園芸用ベンチでは棚を容易にスライドしたりすることもできる。また、樹脂コーティングにより高い剛性を維持することもでき、しかも、種々の作業をする際の手・肌の怪我や衣服の破損を最小限に抑えることができる。
以上、本発明によれば、接触の際に危険が少なく、また、滑り性のよいエキスパンドメタル及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るエキスパンドメタルを利用した農園芸用ベンチの概略平面図。 図1のA−A断面図であり、図2(A)は棚をバランスよく配置した図、図2(B)は棚をスライドさせて片側に寄せた図。 本発明の実施形態に係るエキスパンドメタルの部分拡大正面図。 図3のB−B断面図。 図3の樹脂を取り除いたエキスパンドメタル本体の部分拡大正面図。 図5のC−C断面図。 図5のエキスパンドメタル本体の製造装置の特徴的な部分を示す部分概略断面図。 図5のエキスパンドメタル本体の製造方法を示す図。 図5のエキスパンドメタル本体の製造方法を示す図であり、図8に続く製造工程を時系列に示す図。 図5のエキスパンドメタル本体の製造方法を示す図であり、図9に続く製造方法を時系列に示す図。 図5のエキスパンドメタル本体の製造方法を示す図であり、図10に続く製造方法を時系列に示す図。 図5のエキスパンドメタル本体に樹脂をコーティングする製造方法を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は同様の構成である。
〔農園芸用ベンチについて〕
図1は、本発明の実施形態に係るエキスパンドメタル10を利用した農園芸用ベンチ1の概略平面図、図2は図1のA−A断面図であり、図2(A)は棚2をバランスよく配置した図、図2(B)は棚2をスライドさせて片側に寄せた図である。なお、図1では、図面が煩雑にならないように、エキスパンドメタル10の一部分のみを示しているが、エキスパンドメタル10は平面の略全面に配置されている。
これらの図の農園芸用ベンチ1は、例えば、稲・野菜・果実等の苗や花卉を育成・保管する際に使用されるものであり、栽培ベンチ・栽培棚などとも呼ばれる。
本農園芸用ベンチ1は、作業が容易な高さとされ、脚柱3で支持された棚2の上に苗床ポットや鉢等が載置される。棚2は、複数枚のエキスパンドメタル10と、このエキスパンドメタル10を固定するための骨状の支持台4とからなっている。エキスパンドメタル10を利用するのは、剛性が高く、さらに、水・薬品(養液等)・風が通過可能な多数の開口部を有する網状であるためである。
図2に示すように、支持台4は、脚柱3に接続されたガイドレール5の上を、車輪6を介して載置され、これにより棚2は走行自在な可動棚となっている。本実施形態の棚2は、図2(A)の状態から図2(B)に示すように、農園芸用ベンチ1の短手方向Yにスライドするようになっている。従って、例えば、ハウス内に農園芸用ベンチ1をその短手方向Yに狭い間隔で並べたとしても、棚2をスライドさせれば、人の通路を確保することができる。
支持台4に並べられる複数のエキスパンドメタル10は水平に配列されている。この配列に際しては、支持台4の短手方向Yと、エキスパンドメタル10の図5のSW方向とを一致させて配置するのが好ましい。本実施形態のエキスパンドメタル10は支持台4に対して着脱可能とされ、これにより、不使用の際はエキスパンドメタル10を外して片付けられるようにし、また、他の農園芸用ベンチ1にも利用して、ハウス内のレイアウトを容易に変更することができる。
このようなエキスパンドメタル10については、植物が植えられた苗床ポットや鉢等を確実に載置できるだけの「剛性」があれば足りる。この剛性は歩廊などの人が歩く場合に比べれば低くてよい。
一方、農園芸用ベンチ1用のエキスパンドメタル10は、剛性は多少低くても、作業時の怪我を回避するための「高い安全性」、棚2の可動や可搬時に楽に運べる「軽量性」、日光・薬品などに対する「耐久性」を有することが好ましい。
以下、このエキスパンドメタル10について詳細に説明する。
〔エキスパンドメタル10の構成〕
図3は本発明の実施形態に係るエキスパンドメタル10の部分拡大正面図、図4は図3のB−B断面図、図5は図3の樹脂部30を取り除いたエキスパンドメタル本体12の部分拡大正面図、図6は図5のC−C断面図である。なお、図5の一点鎖線で囲った図はストランド部16のD−D拡大端面図、図6の一点鎖線で囲った図はボンド部18の概略拡大断面図である。
図3に示すように、エキスパンドメタル10は、複数の開口部14を千鳥状に配列してなり、全体が網目状(「メッシュ状」と呼ぶ場合もある)とされている。図の開口部14は、その短手方向の開口寸法S1が約19mm、長手方向の開口寸法L1が寸法S1の約2倍である約38mmとされた略菱形であるが、植木鉢・苗床ポッド等の被載置物の落下が防止できれば、本発明はこのサイズに限られず、また、正面視における開口部の形状も亀甲形等であってもよい。
図3のエキスパンドメタル10は、エキスパンドメタル本体(以下、「本体」という)12と、この本体12にコーティングされた樹脂部30とを有しており、樹脂部30を含めたエキスパンドメタル10全体の図4に示す厚み(全厚)Hは約4.3mmとされている。
本体12は金属材料からなり、鉄やステンレス、或いはチタン等の非鉄金属を薄板状にした一枚の金属板から形成される。本実施形態の本体12は、厚みが2.3mmの熱間圧延軟鋼板から形成されるが、冷間圧延鋼板を利用しても構わない。この製造方法については後で詳細に説明する。
図5及び図6に示すように、本体12は、開口部14の周縁を構成する複数のストランド部16と、この複数のストランド部16どうしを連結する複数のボンド部18とからなっており、図6に示すように、開口部14の短手方向の縦断面視ではストランド部16とボンド部18とが交互に連続して配列され、ギザギザになっている。
各ストランド部16は、断面が矩形状の棒状であって、また、エキスパンドメタル10を水平に載置した際、水平方向(図6の左右方向)に対して所定の角度θ1をもって寝るように傾斜している。なお、図の開口部14の一辺を構成するストランド部16の長さL2はL1からL3を引き1/2した値で今回のは約20mmである。
ボンド部18は、本体12の厚み方向(図6の上下方向)の断面が略矩形状であり、複数のストランド部16どうしを一体的に繋ぎ目なく連結すると共に、開口部14の周縁を構成する部分ともなる。このボンド部18の正面視における長手方向の長さL3は、エキスパンドメタルを製作する上刃の金型で決まっており、今回のは約3mmである。ボンド部18の高さW2はストランド部16の高さW1の略2倍であり、このボンド部18も水平方向(図6の左右方向)に対して角度θ2をもって傾斜している。傾斜角度θ2はストランド部10の傾斜角度θ1と同様である。
このように傾斜角度θ1,θ2だけ寝かせた各ストランド部16及び各ボンド部18により、本体12の上下面の夫々には、ストランド部16とボンド部18の連結部分毎に段部20が形成され、全体的に凹凸のある本体12となる。
また、ストランド部16は、本体12の全体の厚み方向について、ボンド部18における厚みH2の範囲内にあるため、ボンド部18の高さW2と傾斜角度θ2により、エキスパンドメタル10の全体の厚み(全厚)が決められる。
なお、図5の開口部14の短手方向(「メッシュの短目方向」ともいう)の中心間距離SWは22mm、長手方向(「メッシュの長目方向」ともいう)の中心間距離LWは50.8mmである。
図3に示す樹脂部30は、ストランド部16及びボンド部18の全表面に密着するようにして樹脂塗料をコーティングすることで形成されている。これにより、外力が加えられても菱形や亀甲形状等の開口部14の形状が保持され易くなって、本体12の剛性を低くしたとしても、全体として高い剛性を有するエキスパンドメタル10を形成でき、さらに、接触しても怪我をしたり衣服を破いたりする危険を抑えることができる。
本体12と樹脂部30との密着性は高いことが好ましく、これは流動浸漬塗装法・静電塗装法・散布法などの粉体塗装法により実現でき、より好ましくは、粉体塗料を流動浸漬塗装法によりコーティングして樹脂部30を形成するとよい。これにより、上述のように形状が複雑で凹凸のエッジを有する本体12であっても、均一、かつ、大きな膜厚(本実施形態の膜厚は約500μm)を有する樹脂部30を形成できる。
粉体塗料には、ポリエチレンを主体する粉体塗料を好適に用いることができ、このポリエチレンを主体する粉体塗料には、高密度ポリエチレン、中・低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン系重合体などを利用したポリオレフィン系樹脂を挙げることができ、例えば旭化成ケミカルズ株式会社製サンファイン(商標)を利用できる。これにより、本体12への密着性は勿論のこと、耐候性・耐薬品性を向上することもでき、肥料などが付着する農園芸用ベンチとして、エキスパンドメタルを好適に使用できる。
ここで、図5に示すように、ストランド部16は、上下面(水平面に対してより浅い角度をもって上下空間に露出している面)の幅寸法T1に比べて、高さ(上下面と直交する方向の高さ)W1が小さく形成されており、本実施形態の場合、幅寸法T1を2.3mm、高さW1をその約74%である1.7mmとしている。これにより、ストランド部16で囲まれる開口部14の内周面の高さは低くなり、また、図6に示す段部20も小さくなる。さらに、ストランド部16の2倍の高さを有するボンド部18の高さW2も小さくなるため、ストランド部16の傾斜角度θ1も小さくなり、その結果、ストランド部16の上下各面の最も低い個所と高い個所との段差H1も通常より小さくなる。例えば、従来のストランド部の幅寸法を2.3mm、高さを2.5mmとした場合の段差(図6のH1に対応する段差)は3mmであるが、ストランド部16の幅寸法T1を2.3mm、高さW1を1.7mmとした本実施形態の段差H1は1.8mmであり、高さW1を従来の68%と低くすることで、段差H1をそれ以上の割合(従来の60%)に低くすることができた。
このようにして、全体として凹凸が小さくなった本体12を形成することができ、従って、この凹凸が小さくなった分、怪我をしたり衣服を破いたりする危険が少なくなり、さらに、全体的な平坦性も上がって、農園芸用の棚として利用された場合、その上に置かれる植木鉢等の保持性を向上させると共に、容易に滑らせて作業性を向上させることができる。しかも、本体12は重量も軽くなり(ストランド部の幅寸法を2.3mm、高さを2.5mmとした場合の1m2当りの重量が4.1Kgであるのに対して、本実施形態の場合、2.79kgであった)、取り扱いも容易にすることができる。そして、このように凹凸を小さくすると、本体12の剛性が低くならざるを得ないが、上述のように、ストランド部16及びボンド部18の全表面に密着した樹脂部30により、従来と比べても遜色のない剛性とすることができる。
〔エキスパンドメタル本体の製造装置〕
次に、図5の本体12の製造装置について、図7を用いて説明する。
図7は図5の本体12を製造するための装置の特徴的な部分を示す概略断面図である。なお、一点鎖線で囲った図は、後述する傾斜面39aの拡大図である。
図7の製造装置40は、金属板35を剪断加工などするための上型44及び下型46と、この上型44と下型46との間に金属板35を送り込むための搬送手段42と、を有している。
搬送手段42は本実施形態の場合、ローラーであるが、本発明はこれに限られず、例えば金属板35を押し出すようにした機構であっても構わない。この搬送手段42は、コンピュータ等からなる制御部37と電気的に接続され、制御部37の指令によりR1,R2方向に回転して、所定の送り量(ピッチ)で、金属板35を上型44と下型46との間に送り出すようにしている。
上型44は、アクチュエータで上下左右に可動し、制御部37の指令に基づいて、搬送手段42と連携して可動する。この上型44の搬送手段42側であって、かつ、当該型から下側に突出するようにして、上刃48が配設されている。上刃48は金属板35を上から入刃して剪断加工するためのものであり、上述したストランド部及びボンド部の形状に対応した波型となっている(図8参照)。
また、上型44には、上刃48が剪断加工する際に、金属板35を剪断加工した後の部位(以下、「加工後部分」という)を、搬送手段42側に向うベクトル成分を有する方向に押圧して、後述する傾斜面39aに押さえ付ける押圧手段50を有している。押圧手段50は、エキスパンドメタル本体の曲りを防止するためのものであり、本実施形態の場合、上型44の下端であって、上刃48よりも金属板35の送り込み方向(図7の右側)に接続されている。また、押圧手段50は、金属板35の板幅以上の長さを有する丸棒状である(図8参照)。この押圧手段50の動き等については後で詳細に説明する。
下型46は固定型であり、上型44よりも下側であって、水平方向について上型44と搬送手段42との間に配置されている。この下型46の上面に金属板35が送り込まれるようになっており、その送り込み方向(図の右側)の上端角部に下刃52の形状に対応した凹部46aが形成されている。この凹部46aに下刃52が嵌合し、そして、下刃52は下型46とボルト54等で着脱可能とされ、これにより、製造するエキスパンドメタルの種類に応じて下刃を交換できる。本実施形態の下刃52の刃の部分は水平である。そして、下刃52は全体的にブロック状とされ、これにより、下刃52の凹部46aに対する固定性が向上して、剪断加工する際、上刃48との間に僅かな隙間しかない場合であっても、下刃52と上刃48との接触の恐れを防止できる。
そして、このブロック状の下刃52には、加工後部分を適正に送り出していくためのガイドとなる規制手段39が着脱可能に設けられている。規制手段39は、ボルト56で下刃52に接続され、下刃52の上端角部52aからの所定の高さH1を保持できるようにしている。この高さH1は、金属板35を剪断して形成された切れ目を上刃48で拡幅する際の押し広げ幅に対応しており、図5の開口部14の短手方向の中心間距離SWの略1/2の寸法である。また、規制手段39は、金属板35を送り込む方向(図の右側)に傾斜した上向きの傾斜面39aを有している。傾斜面39aの下刃52の垂直の壁に対する傾斜角度θ3は図6のθ1と同様である。
〔エキスパンドメタルの製造方法〕
次に、上述したエキスパンドメタルの製造方法について、図8〜図12を用いて説明する。
図8〜図12は図5の本体12の製造方法を示す図であり、その製造工程を時系列に沿って示している。なお、これらの図では、理解の便宜のため、上型44の一部のみを図示し、図8では押圧手段50を透明にして図示し、図9及び図10(A)(C)では押圧手段50を省略している。また、図10(B)は図10(A)のE−E位置の概略断面である。また、図8及び図9(C)のW3及びW4で示す寸法は図8のD1で示す寸法に比べて、見た目と異なり小さい。
先ず、母材として鋼材等からなる帯状の金属板35を用意し、図8に示すように、この金属板53の先端部53aを上刃48と下刃52の間に送り込み、先端部53aを下刃52から送り込む方向Yに突出させる。ここで、このY方向への送り込み寸法である送り幅(下刃52からの突出幅)W3を、金属板35の厚みD1に比べて小さくするように、搬送手段42は駆動する。この金属板35の厚みD1は、製造後の図5の状態では、ストランド部16の上下面の幅寸法T1に該当し、本実施形態の場合は2.3mmである。また、図8の金属板35の送り幅W3は、図5のストランド部16の高さW1に該当し、本実施形態の場合は1.7mmである。従って、図8の送り幅W3を金属板35の厚みD1に比べて小さくすることで、図5の一点鎖線で囲った図に示すように、上下面の幅寸法T1に比べて高さW1を小さくしたストランド部16を形成することができる。なお、リブ付きのエキスパンドメタルを製造する場合は、送り幅W3に、リブの幅分を加えた寸法を送り出してもよい。
次いで、図9(A)に示すように、上刃48を下刃52に隣接されて入刃し、金属板53を厚み方向に剪断する。この剪断については、金属板53の板幅方向Xを上刃48の波型で断続的に切るものであり、これにより破線状の切れ目を形成すると同時に、該切れ目を波型で押し広げて拡幅する。そうすると、この拡幅した部分がストランド部となり、剪断していない部分がボンド部の半体となる。
次いで、図9(B)に示すように、上型44を上昇させて上刃48を下刃52から離間させ、その離間から次に下刃52に接近させるまでの間に、金属板53を図のY方向にさらに送り込み、図9(C)に示すように、金属板53の先端部53aに続く未加工部分53bを下刃52から突出させる。ここでも、この金属板53を図のY方向にさらに送り込む寸法である送り幅W4は、図8と同様に、金属板35の厚みD1に比べて小さくする。
そして、この金属板53を送り込んでいる間、或いはその後、図9(C)に示すように上刃48をその波型の半ピッチP1分だけ金属板53の板幅方向Xにスライドさせる。この波型の半ピッチP1は、図5の開口部14の長手方向の中心間距離LWの1/2分に相当する。
次いで、図10(A)に示すように、上型44を下降させて、上刃48を送り込んだ金属板53の未加工部分53bに押し当て、さらに図10(B)に示すように上刃48を押し込んで、金属板35の板幅方向Xを断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、この断続的な切れ目を当該波型で押し広げて拡幅する。
この切れ目を押し広げた(上型44が下降した)図10(B)の状態では、上型44に設けられた押圧手段50が加工後部分(金属板35を剪断加工した後の部位)を、搬送手段側に向うベクトル成分を有する方向に押圧して、規制手段39に押さえ付けるようになっている。
具体的には、押圧手段50で押圧する加工後部分は、順次形成されるボンド部18であり、このボンド部18はストランド部16よりも断面積が大きいため、該押圧によって金属部分が変形する恐れも防止できる。また、この押圧手段50が押すボンド部18は、上刃48が切れ目を押し広げて形成している最中のボンド部18であるのが好ましく、さらには該ボンド部18の角部であるとより好ましい。なお、ストランド部16が変形する恐れがなければ、ボンド部18とストランド部16を同時に押圧しても勿論構わない。
そして、この押圧するボンド部18を、下刃52の下側で送り込む方向(図の右側)に傾斜した上向きの傾斜面39aに押さえ付けるようにしている。この傾斜面39の角度θ3は図7で説明した通り図6の角度θ1と同様である。従って、加工後部分が上向きに沿ってしまう事態を有効に防止すると共に、完成後のエキスパンドメタル本体のストランド部の小さい傾きを効率よく形成できる。
次いで、図10(C)に示すように、上型44を上昇させて上刃48を下刃52から離間させ、上刃48をその波型の半ピッチだけ金属板53の板幅方向Xにスライドさせて図9(B)の状態に戻し、また、金属板53をその板厚よりも小さい送り幅となるように搬送手段42で送り出す。以下、この動作を繰り返すことで、複数のストランド部16及び複数のボンド部18を図5のSW方向の順で形成し、複数の開口部を千鳥状に形成することができる。そして、ある程度の長さになったら、金属板35を送り出さないで、上刃48を横にスライドさせて入刃し、これによりボンド部を剪断して本体(エキスパンドメタル本体)を完成させる。
次いで、本実施形態では、図11に示すように、本体12をローラー17の間に通して、本体12の全体的な歪みを除去する。なお、図10(B)で説明したように、押圧手段50でボンド部18を傾斜面39aに押し付けることで、形成された本体のストランド部及びボンド部の斜めに寝た傾斜角度θ1,θ2(図6参照)は、相当設計通りとすることができるが、このローラー17の間に本体12を通して、傾斜角度θ1,θ2(図6参照)をより精度よく形成することもできる。
次いで、このようにして形成した本体12に対して、図12に示すように、樹脂を密着させてコーティングする。このコーティング法としては、本実施形態では、粉体塗装法のうち流動浸漬塗装法を用いている。
具体的には、完成した本体12をフック60などで吊り下げ、これをコンベア等の搬送装置62で前加熱炉64に投入し、この前加熱炉64内で本体12を300〜400℃(樹脂粉体を溶融可能な温度)で2〜4分間、加熱する。なお、この加熱前にサンドブラストで本体12の表面を粗面化し、汚れ等を除去しもよい。
その後、加熱した本体12を流動層65に投入して、熱可塑性樹脂からなる粉体塗料を本体12の全体に密着させる。即ち、流動槽65には多孔性のある仕切り板67があり、この仕切り板67の上側空間68にポリエチレンを主体する樹脂粉体が収容され、仕切り板67の下側空間69から空気ARを送り込んで、上側空間68内の樹脂粉体を撹拌させ、そこに加熱した本体12を投入して、本体12に付着した樹脂粉体を溶融させて塗膜を形成する。
その後、後加熱炉70に投入して、180〜400℃の温度で2〜4分間だけ、塗膜を再度均一に加熱して、本実施形態では膜厚が500μmとなるように表面を仕上げて、エキスパンドメタル10を完成させる。
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせたりしてもよい。
例えば、本実施形態では、農園芸用ベンチに好適に利用されるエキスパンドメタルとしたが、本発明はこれに限られず、エキスパンドメタルはフェンスやモニュメント等にも利用可能である。
また、流動浸漬塗装法によりエキスパンドメタル本体の全表面に塗膜を形成したが、塗膜は静電粉体塗装法などを用いて形成してもよい。
また、図8及び図9の母材となる金属板35の送り幅W3,W4は、農園芸用ベンチに好適な剛性を得るための寸法にしたが、本発明では、金属板35の送り幅は金属板35の厚みよりも小さければよく、上述した寸法に限られるものではない。
また、本実施形態は上型が可動型で、下型が固定型となっているが、本発明はこれに限られず、上型と下型は相対的に接近及び離間するようになっていればよい。
また、本実施形態の上刃及び下刃の形状は、製造するエキスパンドメタルに対応して変更してもよく、例えば下刃を湾曲させてもよい。
1・・・農園芸用ベンチ、10・・・エキスパンドメタル、12・・・エキスパンドメタル本体、16・・・ストランド部、18・・・ボンド部、39・・・規制手段、39a・・・傾斜面、44・・・上型、46・・・下型、48・・・上刃、50・・・押圧手段、52・・・下刃、53・・・金属板、W3,W4・・・送り幅

Claims (6)

  1. 金属板を加工して、開口部周縁となる複数のストランド部、及び前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部を形成するエキスパンドメタルの製造方法であって、
    波型を有する上刃と下刃とを接近させて、前記金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、前記切れ目を前記波型で拡幅し、
    前記上刃と前記下刃とが前記接近ないし離間する毎に、前記上刃と前記下刃との間に前記金属板を送り込むと共に、前記上刃を前記波型の半ピッチだけスライドさせるようになっており、
    前記金属板の前記送り込む寸法である送り幅を、前記金属板の厚みに比べて小さくし
    前記エキスパンドメタルの表面に密着するようにして樹脂をコーティングしたことを特徴とするエキスパンドメタルの製造方法。
  2. 前記コーティングは粉体塗料を用いた流動浸漬塗装法により行うことを特徴とする請求項に記載のエキスパンドメタルの製造方法。
  3. 順次形成される前記ボンド部を、前記下刃の下側から前記送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押さえ付けることを特徴とする請求項1または2に記載のエキスパンドメタルの製造方法。
  4. 金属板を加工して、開口部周縁となる複数のストランド部、及び前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部を形成するエキスパンドメタルの製造方法であって、
    波型を有する上刃と下刃とを接近させて、前記金属板を断続的に剪断して切れ目を形成すると同時に、前記切れ目を前記波型で拡幅し、
    前記上刃と前記下刃とが前記接近ないし離間する毎に、前記上刃と前記下刃との間に前記金属板を送り込むと共に、前記上刃を前記波型の半ピッチだけスライドさせるようになっており、
    前記金属板の前記送り込む寸法である送り幅を、前記金属板の厚みに比べて小さくし
    順次形成される前記ボンド部を、前記下刃の下側から前記送り込む方向に傾斜した上向きの傾斜面に押さえ付けることを特徴とするエキスパンドメタルの製造方法。
  5. 開口部周縁となる複数のストランド部と、前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部と、を備えたエキスパンドメタルであって、
    前記ストランド部は、上下面の幅寸法に比べて、高さが小さく形成され、
    前記複数のストランド部及び前記ボンド部の表面に密着するようにして樹脂がコーティングされている
    ことを特徴とするエキスパンドメタル。
  6. 開口部周縁となる複数のストランド部と、前記複数のストランド部どうしを連結するボンド部とを有するエキスパンドメタルを、植物載置用の棚とした農園芸用ベンチであって、
    前記ストランド部は、上下面の幅寸法に比べて、高さが小さく形成され、
    前記複数のストランド部及び前記ボンド部の表面に密着するようにして樹脂がコーティングされている
    ことを特徴とする農園芸用ベンチ。
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