JPH1015624A - エキスパンドメタルの製造方法 - Google Patents

エキスパンドメタルの製造方法

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JPH1015624A
JPH1015624A JP17602696A JP17602696A JPH1015624A JP H1015624 A JPH1015624 A JP H1015624A JP 17602696 A JP17602696 A JP 17602696A JP 17602696 A JP17602696 A JP 17602696A JP H1015624 A JPH1015624 A JP H1015624A
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metal
expanded metal
metal sheet
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JP17602696A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Henmi
辰男 辺見
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TOHO RASU KOGYO KK
Original Assignee
TOHO RASU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋭いエッジが形成されず、人の手指に触れる
部分にでも用いることができる安全なエキスパンドメタ
ルを、容易に、かつ、低コストで製造することのできる
エキスパンドメタルの製造方法を提供する。 【解決手段】 拡開工程70によって形成されたエキス
パンドメタル10を、移送方向と反対の方向から圧延ロ
ーラ40,40によって圧延し、エキスパンドメタル1
0の板厚tを、金属薄板の板厚未満に圧延した圧延工程
80を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エキスパンドメ
タルの製造方法に関し、特にフラットで、かつ鋭利な箇
所のないエキスパンドメタルを製造するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエキスパンドメタルの製
造方法としては、所定の板厚を有する金属薄板を一方向
に移送する移送工程と、この移送工程によって移送中の
金属薄板に、移送方向と直行する向きに断続的な切れ目
を前記移送方向に沿って所定のピッチで形成する切断工
程と、この切断工程によって形成された切れ目を前記移
送方向に沿って拡開し、各切れ目を網目状に拡げてエキ
スパンドメタルを製造する方法が知られていた。
【0003】そして、上記方法によって製造されたエキ
スパンドメタルは、各切れ目を網目状に拡げる拡開工程
によって、一部が斜めに隆起して波形状をなしてフラッ
トな状態ではないことから、このエキスパンドメタルを
フラットな状態にするために、金属薄板の移送方向から
圧延ローラによって、エキスパンドメタルの斜めに隆起
した部分をフラットに圧延する方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のエキスパンドメタルの製造方法では、エキスパンドメ
タルの斜めに隆起した部分がフラットになるように圧延
すると、前記圧延過程でエキスパンドメタルの一部に、
鋭いエッジが形成され、この鋭いエッジによって人の手
指等を傷つけてしまう可能性があった。
【0005】したがって、上記従来の方法によって製造
されたフラットなエキスパンドメタルは、人の手指等に
触れる機会のあるもの、例えばテラスフェンス、スピー
カの保護網、籠、室内装飾品などには危険で用いること
ができなかった。また、前記圧延工程で形成された鋭い
エッジによって人の手指等が傷つけられないように、例
えば上記方法によりフラットなエキスパンドメタルを形
成した後に、形成された鋭いエッジにヤスリ等をかけ
て、エッジを丸くする方法も考慮される。
【0006】しかし、エキスパンドメタルには、切れ目
を拡開した多数の網目が形成されていることから、これ
ら全てにヤスリ等をかける作業は手数を要してコストが
かかり、不便であるといった問題点があった。また、エ
キスパンドメタルを形成した後に、エキスパンドメタル
の表面に樹脂等のコーティングを施すことによって、鋭
いエッジを被う方法も考慮されるが、コストが高くなる
とともに、コーティングによってエキスパンドメタルが
有する金属素材の質感が損なわれてしまうといった問題
点があった。
【0007】そこで、請求項1〜3記載のエキスパンド
メタルの製造方法は、上記した従来の技術の有する問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、鋭いエッジが形成されず、人の手指に触れる部分に
でも用いることができる安全なエキスパンドメタルを、
容易に、かつ、低コストで製造することのできるエキス
パンドメタルの製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した発明の実施の形態の一例を用いて説明する。請求
項1記載のエキスパンドメタルの製造方法は、拡開工程
(70)によって形成されたエキスパンドメタル(10)を、移
送方向と反対の方向から圧延ローラ(40,40)によって圧
延し、エキスパンドメタル(10)の板厚(t)を、金属薄板
(M)の板厚未満に圧延した圧延工程(80)を含むことを特
徴とする。
【0009】したがって、請求項1記載のエキスパンド
メタルの製造方法によれば、鋭いエッジのない安全なエ
キスパンドメタル(10)を製造することができる。請求項
2記載のエキスパンドメタルの製造方法は、上記した請
求項1記載の特徴点に加え、圧延工程(80)においては、
金属薄板(M)の板厚に対して、圧延後のエキスパンドメ
タル(10)の板厚(t)が60〜70%になるように圧延し
ていることを特徴とする。
【0010】したがって、請求項2記載のエキスパンド
メタルの製造方法によれば、圧延ローラ(40,40)による
圧延において、圧延後のエキスパンドメタル(10)の板厚
(t)が、金属薄板(M)に対して60〜70%となるよう
に圧延することで、鋭いエッジが形成されないエキスパ
ンドメタル(10)を確実に製造することができる。請求項
3記載のエキスパンドメタルの製造方法は、上記した請
求項1又は2記載の特徴点に加え、移送工程(50)によっ
て移送中の金属薄板の表裏面に上刃(31)と下刃(32)とを
上下に互い違いに位置させ、上刃(31)を移送方向の前方
で、上下動可能とし、下刃(32)を移送方向の後方に固定
とし、上刃(31)の下端を山形に突出させることで、上刃
(31)を下降させた際に、金属薄板(M)の切断工程(60)と
拡開工程(70)とを同時に行うようにしたことを特徴とす
る。
【0011】したがって、請求項3記載のエキスパンド
メタルの製造方法によれば、移送工程(50)によって移送
中の金属薄板(M)の表裏面に、上刃(31)と下刃(32)とを
互い違いに位置させた状態で、上刃(31)を移送方向の前
方で下降させる。上刃(31)を移送方向の前方で下降させ
ると、上刃(32)の下端が山形に突出しているので、ま
ず、上刃(31)の下端が金属薄板(M)に突き当たる。
【0012】上刃(31)の下端が金属薄板Mに突き当たる
状態から更に上刃(31)を下降させると、下刃(32)は、固
定されるとともに、上刃(31)とは互い違いに位置してい
るから、上刃(31)の下端によって、上刃(31)と下刃(32)
との間の金属薄板(M)に切れ目(11)を形成することがで
きる。そして、上刃(31)を更に下方向に移動させると、
上刃(31)の先端が、切れ目(11)よりも移送方向部分の金
属薄板(M)を押し下げることから、切れ目(11)が金属薄
板(M)の移送方向に沿って拡開されて網目状になる。
【0013】このように、金属薄板Mの切断工程(60)と
拡開工程(70)とを同時に行うことができ、金属薄板(M)
の切断工程と切れ目の拡開工程(70)とを個別に行うより
も、効率的にエキスパンドメタル(10)を製造することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜9は、本発明の一実施の形
態を示すものであり、図1は圧延工程の概略を模式的に
表した断面図、図2は本願製造方法によって製造された
フラットなエキスパンドメタルの一部拡大平面図、図3
は移送工程から拡開工程までを模式的に表した断面図、
図4は切断工程を模式的に表した正面図、図5は切断工
程を模式的に表した斜視図、図6は拡開工程を経たエキ
スパンドメタルの一部拡大平面図、図7は図6のA−A
線断面図、図8は図1のA−A線拡大断面図、図9は図
1のB−B線拡大断面図を各々示す。
【0015】まず、本願発明に係るエキスパンドメタル
の製造方法に用いられる金属薄板M(図3)について説
明する。この金属薄板Mは、圧延が可能な材質で、本実
施の形態では、例えばアルミニウム又はその合金が用い
られている。また、この金属薄板Mの板厚は、例えば約
3mm〜5mm程度のものが用いられている。
【0016】つぎに、後述するエキスパンドメタルの製
造方法を経て製造されたフラットなエキスパンドメタル
10について説明する。このフラットなエキスパンドメタ
ル10は、図2に示すように、その平面形状が、菱形に拡
開された網目状をなした切れ目11と、前記各切れ目11の
四方を取り囲む連結部12と、この連結部12が互いに交差
する連結交差部13とを備えている。そして、前記切れ目
11は、図4に示すように、左右上下方向に、多数かつ規
則的に配列されている。
【0017】つぎに、本願発明にかかるフラットなエキ
スパンドメタル10の製造方法に用いる製造装置の概略に
ついて説明する。フラットなエキスパンドメタル10の製
造方法の製造装置は、図3〜5に示すように、金属薄板
Mを移送する上下一対の移送ローラ20,20と、前記一対
の移送ローラ20,20の移送方向の前方に配置され、金属
薄板Mに切れ目11を形成するとともに、該切れ目11を前
記移送方向に拡開して、該切れ目11を網目状に拡げてエ
キスパンドメタル10を製造する切断刃30と、図1に示す
ように、前記エキスパンドメタル10を前記移送方向と反
対の方向から圧延する上下一対の圧延ローラ40,40と、
この圧延ローラ40,40の圧延方向の前後に配置された載
置台41,41とを備えている。
【0018】上記一対の移送ローラ20,20は、図3に示
すように、移送する金属薄板Mを間に挟み込むように対
向して配置され、一定の方向に回転するように構成され
ている。そして、前記一対の移送ローラ20,20を回転す
ることにより、金属薄板Mを押し出すようにして、移送
方向に移送することができる。上記切断刃30は、図4,
5に示すように、移送中の金属薄板Mの表面側に位置
し、移送方向の前方で上下動可能な上刃31と、金属薄板
Mの裏面側に位置し、前記上刃31の移送方向の後方に互
い違いに固定された下刃32とから構成されている。
【0019】前記上刃31は、図4,5に示すように、下
端が尖った山形部33と、この山形部33の間に形成された
谷形部34とを備えて全体として鋸状をなし、移送方向の
後方に刃が形成されている。そして、前記上刃31は、金
属薄板Mの移送方向と直行する方向に一直線上に配置さ
れている。また、上刃31は、図5に示すように、移送方
向と直行する向きに、左右交互に移動可能に形成されて
いる。
【0020】前記下刃32は、図5に示すように、移送す
る金属薄板Mの幅とほぼ同一の幅を備え、移送方向の前
方に刃が形成され、上刃31の下降によって金属薄板Mを
切断することができる。上記上下一対の圧延ローラ40,4
0は、図1に示すように、前記切断刃30を通過したエキ
スパンドメタル10を、対向間隔に挟み込むように対向し
て配置され、一定の方向に回転しながら、通過するエキ
スパンドメタル10を所定の厚みに圧延するように構成さ
れている。本実施の形態では、金属薄板Mの板厚に対し
て、圧延後のエキスパンドメタル10の板厚(t)が、例え
ば65%になるように圧延するように構成されている。
【0021】さらに、上記フラットなエキスパンドメタ
ル10の製造方法について、図1,3〜5を中心に説明す
る。フラットなエキスパンドメタル10の製造方法は、図
3に示すように、所定の板厚を有する金属薄板Mを一方
向に移送する移送工程50と、移送中の金属薄板Mに、移
送方向と直行する向きに断続的な切れ目11を移送方向に
沿って所定のピッチで形成する切断工程60と、切れ目11
を前記移送方向に沿って拡開し、切れ目11を網目状に拡
げてエキスパンドメタル10を形成する拡開工程70と、図
1に示すように、前記エキスパンドメタル10を、前記移
送方向と反対の方向から圧延する圧延工程80とを含んで
いる。
【0022】つぎに、各工程について説明する。第1
に、金属薄板Mの移送工程50について、図3を用いて説
明する。金属薄板Mの移送工程50は、図3に示すよう
に、上下に配置された一対の移送ローラ20,20を、金属
薄板Mを対向間隔に挟んだ状態で、所定の回転角度だけ
回転させることで、該金属薄板Mを前方に所定のピッチ
だけ送り出すことにより行われる。
【0023】なお、前記移送工程50における金属薄板M
の移送量によって、後述するように、金属薄板Mに形成
する切れ目11のピッチ量を自由に変更することができ
る。第2に、金属薄板Mに、切れ目11を形成する切断工
程60と、この切れ目11を拡開する拡開工程70について、
図3〜5を用いて説明する。金属薄板Mに切れ目11を形
成するには、図3〜5に示すように、移送中の金属薄板
Mの表面側から上刃31を下降させて、上刃31の先端に形
成された山形部33を、金属薄板Mに接触させる。そし
て、上刃31を、図4に示すように、金属薄板Mに接触し
た状態から更に下降させる。
【0024】上刃31を更に下降させると、上刃31と下刃
32は、移送方向に互い違いに配置されているから、金属
薄板Mに、切れ目11を形成することができる。金属薄板
Mに形成される切れ目11は、移送方向と直行する向き
に、所定の長さ、例えば60mm及び、所定の間隔、例
えば12mmの間隔(切れ目11の形成されていない部
分)となるように形成されている。
【0025】つぎに、金属薄板Mに、図4に示すよう
に、切れ目11が形成された状態から上刃31を、所定の量
だけ更に下降させる。上刃31を、所定の量だけ更に下降
させると、上刃31の山形部33が、切れ目11よりも移送方
向の前方の金属薄板Mを押し下げる。切れ目11よりも移
送方向の前方の金属薄板Mは、上刃31の山形部33によっ
て押し下げられることで、移送方向に沿って切れ目11が
二等辺三角形を逆さまにした状態に拡開する。
【0026】この切断工程60及び拡開工程70において
は、上刃31の山形部33の数だけ切れ目11が形成され、各
切れ目11が、各々同様に拡開される。そして、下降した
状態の上刃31を、再びもとの位置に上昇させるととも
に、前記移送工程50における一対の移送ローラ20,20を
所定の回転角度だけ回転させて、金属薄板Mを所定のピ
ッチ量、例えば3mmだけ移送する。
【0027】そして、上昇した上刃31を、図7に示すよ
うに、前記切れ目11と直行する方向に、例えば切れ目11
の1/2分だけ移動させてから再び下降させて、上刃31
の先端に形成された山形部33を、金属薄板Mに接触させ
ることで、金属薄板Mに再び切れ目11を形成する。金属
薄板Mに切れ目11を形成した状態で、上記と同様の要領
で、更に上刃31を更に押し下げることにより、移送方向
に沿って切れ目11を拡開し、切れ目11を略二等辺三角形
となるように形成する。
【0028】このように、2回の上刃31の下降によっ
て、所定のピッチで切れ目11が形成されるとともに、各
切れ目11が、二等辺三角形の状態に拡開すると、先に拡
開した切れ目11が、図4,5に示すように、金属薄板M
に略菱形状となった網目が形成される。そして、前記し
た移送工程50と切断及び拡開工程70とを繰り返すことに
より、図6,7に示すように、金属薄板Mに網目が多数
形成されたエキスパンドメタル10を形成することができ
る。また、このように、金属薄板Mの切断工程60と拡開
工程70とを同時に行うことができることから、切断工程
60と拡開工程70とを別々に行うよりも、手数を要するこ
となく、エキスパンドメタル10を製造することができ
る。
【0029】前記エキスパンドメタル10は、図4〜7に
示すように、切れ目11が菱形状に拡開された網目と、こ
の網目を取り囲む連結部12と、この連結部12が×点状に
交差する連結交差部13とから構成されている。なお、前
記切断工程60及び拡開工程70を経たエキスパンドメタル
10においては、連結部12及び連結交差部13は、図7に示
すように、前記拡開工程70によって、移送方向とは反対
側が緩斜面となった斜めに立ち上がった状態となってお
り、立ち上がった角部14にエッジが形成されている。
【0030】したがって、このような状態のエキスパン
ドメタル10は、人の手指等に触れる場所に設置すると、
角部14のエッジで手指を傷つけるおそれがある。第3
に、圧延工程80について、図1を用いて、説明する。エ
キスパンドメタル10の圧延工程80は、図3〜5で先に説
明した移送工程50、切断工程60及び拡開工程70を経て製
造されたエキスパンドメタル10を、図1に示すように、
前記移送方向とは逆の方向から、一対の圧延ローラ40,4
0の間に挿入することにより行われる。
【0031】前記一対の圧延ローラ40,40による圧延
は、図1に示すように、前記移送方向とは逆の方向から
行われる。これに対して、前記一対の圧延ローラ40,40
による圧延を、前記移送工程50、切断工程60、拡開工程
70と同様に、前記移送方向から行うと、エキスパンドメ
タル10の連結部12及び連結交差部13は、前記一対の圧延
ローラによって急傾斜方向から押しつぶされ全体として
フラットな状態にはなるものの、連結部12及び連結交差
部13の角部14に、鋭いエッジが形成されてしまう。この
ため、本実施の形態とは逆の方向で圧延したエキスパン
ドメタル10は、非常に危険なために、人の手指が触れる
ような場所には設置することができない。
【0032】そして、前記一対の圧延ローラは、連結部
12及び連結交差部13を押しつぶして、図8,9に示すよ
うに、金属薄板Mの板厚に対して、圧延後のフラットな
エキスパンドメタル10の板厚tが、例えば65%になる
まで圧延する。ここで、圧延の程度は、少なくともエキ
スパンドメタル10の板厚tを、前記金属薄板Mの板厚未
満に圧延する必要があり、望ましくは、金属薄板Mの板
厚に対して、圧延後のエキスパンドメタル10の板厚tが
60〜70%になるように圧延するとよい。このよう
に、圧延することで、図8,9に示すように、角部14に
エッジの形成されていないフラットなエキスパンドメタ
ル10を製造することができる。
【0033】また、金属薄板Mの板厚に対して、圧延後
のフラットなエキスパンドメタル10の板厚tが60〜7
0%になるように、エキスパンドメタル10を圧延するこ
とで、連結部12及び連結交差部13がフラットに形成され
るとともに、連結部12及び連結交差部13の角部14にエッ
ジが形成されるのを確実に防止することができる。一
方、金属薄板Mの板厚に対して、圧延後のフラットなエ
キスパンドメタル10の板厚tが70%を越える程度の軽
い圧延をエキスパンドメタル10に施した場合は、連結部
12及び連結交差部13に形成された角部14のエッジを十分
に丸めることができず、場所によってはそのまま鋭いエ
ッジが残ってしまっていた。
【0034】これに対して、金属薄板Mの板厚に対し
て、圧延後のエキスパンドメタル10の板厚tが60%未
満となるような程度の強い圧延をエキスパンドメタル10
に施した場合には、連結部12及び連結交差部13の角部14
のエッジを丸めることができるものの、場所によって
は、角部14のエッジがそのままになったり、逆にエキス
パンドメタル10の表裏面との間に新たなエッジが形成さ
れてしまった。
【0035】上記実施の形態で説明した移送工程50、切
断工程60、拡開工程70、圧延工程80を経て製造されたフ
ラットなエキスパンドメタル10は、連結部12及び連結交
差部13のいずれにも、鋭いエッジが形成されていないこ
とから、テラスフェンス、スピーカの保護網、籠、室内
装飾品などの人の手指等に直接触れる機会のある場所に
用いることができる。
【0036】なお、上記した実施の形態では、金属薄板
Mに形成される切れ目11は、移送方向と直行する向き
に、所定の間隔で、例えば12mmの間隔(切断されて
いない部分)で、所定の長さ、例えば60mm(切断さ
れた切れ目11部分)であると説明した。しかし、切れ目
11の間隔及び長さは、これに限定されるものではなく、
例えば切れ目11の間隔を、切れ目11の長さとほぼ等しい
ものとすることもできる。切れ目11の間隔と切れ目11の
長さをほぼ等しいものとすれば、切断及び拡開工程70に
よって形成される網目は、略正六角形状のものとなる。
【0037】なお、切れ目11の間隔及び長さを、一定と
しない場合であっても、配列等が不規則になるものの、
金属薄板Mに網目を形成することはできる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
〜3記載のエキスパンドメタルの製造方法によれば、鋭
いエッジが形成されず、人の手指に触れる部分にでも用
いることができる安全なエキスパンドメタルを、容易
に、かつ、低コストで製造することのできるエキスパン
ドメタルの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延工程の概略を模式的に表した断面図であ
る。
【図2】本願製造方法によって製造されたフラットなエ
キスパンドメタルの一部拡大平面図である。
【図3】移送工程から拡開工程までを模式的に表した断
面図である。
【図4】切断工程を模式的に表した正面図である。
【図5】切断工程を模式的に表した斜視図である。
【図6】拡開工程を経たエキスパンドメタルの一部拡大
平面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図1のA−A線拡大断面図である。
【図9】図1のB−B線拡大断面図を各々示す。
【符号の説明】
10 エキスパンドメタル 11 切れ目 12 連結部 13 連結交差部 14 角部 20 移送ローラ 30 切断刃 31 上刃 32 下刃 33 山形部 34 谷形部 40 圧延ローラ 41 載置台 50 移送工程 60 切断工程 70 拡開工程 80 圧延工程

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の板厚を有する金属薄板を一方向に
    移送する移送工程と、この移送工程によって移送中の金
    属薄板に、移送方向と直行する向きに断続的な切れ目を
    前記移送方向に沿って所定のピッチで形成する切断工程
    と、この切断工程によって形成された切れ目を前記移送
    方向に沿って拡開し、各切れ目を網目状に拡げてエキス
    パンドメタルを形成する拡開工程とを含むエキスパンド
    メタルの製造方法において、 上記拡開工程によって形成されたエキスパンドメタル
    を、前記移送方向と反対の方向から圧延ローラによって
    圧延し、エキスパンドメタルの板厚を、前記金属薄板の
    板厚未満に圧延する圧延工程を含むことを特徴とするエ
    キスパンドメタルの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧延工程においては、金属薄板の板厚に
    対して、圧延後のエキスパンドメタルの板厚が60〜7
    0%になるように圧延していることを特徴とする請求項
    1記載のエキスパンドメタルの製造方法。
  3. 【請求項3】 移送工程によって移送中の金属薄板の表
    裏面に上刃と下刃とを上下に互い違いに位置させ、 上刃を移送方向の前方で、上下動可能とし、 下刃を移送方向の後方に固定とし、 上刃の下端を山形に突出させることで、上刃を下降させ
    た際に、金属薄板の切断工程と拡開工程とを同時に行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のエキ
    スパンドメタルの製造方法。
JP17602696A 1996-07-05 1996-07-05 エキスパンドメタルの製造方法 Pending JPH1015624A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100706375B1 (ko) 2005-11-14 2007-04-10 현대자동차주식회사 트러스의 샌드위치 판재용 확장금속망의 제조장치 및 방법
JP2009248144A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Toho Rasu Kogyo Kk リブ付きエキスパンドメタルの製造装置および製造方法
JP2014004630A (ja) * 2006-09-21 2014-01-16 Acs Industries Inc 可変ピッチを有する平坦なエキスパンドメタル、その作製方法、エキスパンドメタルを用いて作製されるフィルタ、及びフィルタを作製する方法
JP2016087637A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 岩谷マテリアル株式会社 エキスパンドメタル及びその製造方法

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