JP4030618B2 - 展伸メッシュシートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鉛蓄電池の電極板の芯材などに用いられる展伸メッシュシート(ラス網)の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の展伸メッシュシートは、図11に示すように、線状の四つの格子骨1で囲まれたほぼ菱形網目形状の格子体5が、両側の枠骨部3の間に千鳥状の配置となった結節部2により結節されてなる格子縞形状を有している。このような展伸メッシュシートは、特開昭55-61332号公報および特開昭56-7357 号公報にそれぞれ記載されているような製造装置により製造されることが知られており、この製造装置は図10に示すような構成になっている。
【0003】
すなわち、帯状の金属シート4がその長手方向に移送されながら一対の加工ロール7,8が組み合わされてなる網目加工機に給送される。加工ロール7,8は、山状の凸部9と逃げ部(図示せず)とが周縁部に所定ピッチで配設されてなる円板状カッター10をスペーサ(図示せず)を介在して所定間隔で複数枚重ね合わせた構成になっており、両加工ロール7,8は、それらの凸部9を齟齬状に噛み合わせて対設されている。金属シート4が両加工ロール7,8間を通過するときに、両加工ロール7,8における逃げ部を除く両側縁部に形成された刃部(図示せず)により複数条のスリット11が金属シート4の長手方向に断続的に形成される。金属シート4の幅方向に隣接するスリット11,11の間が前記格子骨1となり、且つ金属シート4の長手方向に隣接するスリット11,11の間が前記結節部2となる。
【0004】
また、金属シート4には、上記のスリット11の切り込み加工と同時に厚み方向に凹凸加工が施される。すなわち、金属シート4の幅方向に隣接する格子骨1は、凸部9によって金属シート4面に対してほぼ垂直な方向で互いに逆向きの湾曲条に張り出し成形される。このようにスリット11の切り込み加工と厚み方向の凹凸加工が施された金属シート4は、網目加工機の次工程において幅方向に拡張され、スリット11はその幅寸法が大となるよう変形されることにより、図11に示したようなエキスパンドメタル状の展伸メッシュシートが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の製造装置により製造される展伸メイッシュシートは、切り込み加工と凹凸加工を行う円板状カッター10,10がその円周上に同一形状の凸部9が等間隔で配設された形状になっているため、金属シート4に全て同一形状の凹凸が形成されて、後工程において幅方向に拡張されることにより形成される菱形形状の格子体5が、図11に示すように、全て同一形状となる。したがって、上記の連続的に製造される展伸メッシュシートを幅方向の切断線に沿って切断して所定長さとする場合、いずれの箇所を幅方向に切断しても、菱形形状の格子体5の一部分が切断されて、図11に明示するように、切断端部に格子体5の開放部12が形成されてしまう。すなわち、加工済みの金属シート4を所定の長さに切断して得られる展伸メッシュシートには、その両端部に線状の格子骨1の切断部による複数の尖ったエッジが露呈してしまい、取扱いに注意を要する欠点がある。
【0006】
また、図11および図12に示すように、一方の枠骨部3に集電部13を設けて、例えば鉛蓄電池用の電極板の芯材として用いる場合、端面に沿った菱形網目の格子体5に充填されたペースト状活物質14は開放部12から脱落してしまうので、蓄電池の寿命を短縮させる結果を招く。さらに、蓄電池の使用時には、端面に沿った菱形網目の格子体5に充填されているペースト状活物質14が化学変化により展伸メッシュシートの外側ヘ成長して他の電極に接触し、電極間を短絡させる。これによっても蓄電池の寿命がさらに短縮される。
【0007】
そこで本発明は、上述の問題点を解消するために、両端部の格子体が閉じた形状の展伸メッシュシート製造できる製造方法提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の展伸メッシュシートの製造方法は、帯状の金属シートを長手方向に移送しながら、前記金属シートの長手方向に所定長さの通常スリットと前記所定長さより短い小スリットとで構成される複数条のスリットを断続的に且つ千鳥状の配置で形成するとともに、前記金属シートの厚み方向に凹凸加工を行う第1の工程と、前記金属シートをその幅方向に拡張することにより格子縞形状とする第2の工程と、格子縞形状となった前記金属シートをその幅方向の切断線に沿って切断して所定の長さにする第3の工程とを有する展伸メッシュシートの製造方法において、前記第1の工程において、複数の円板状カッターを備えた1対の加工ロールの間に前記金属シートを通過させることにより、前記金属シートにおける前記第3の工程で切断される前記切断線に位置するスリットを小スリットとし、前記切断線を挟んで長手方向の両側に近接して位置するスリットを前記切断線に位置する小スリットよりも長い小スリットとするとともに、その他の部分に位置するスリットを通常スリットとして、複数条の前記通常スリットおよび前記小スリットを互いに断続的に且つ千鳥状の配置で形成し、且つ、前記厚み方向の凹凸加工により、前記通常スリットと前記通常スリットまたは前記小スリットが幅方向に隣り合う間の部分に前記金属シートから張出す大きな湾曲膨出部を形成するとともに、前記小スリット同士が幅方向に隣り合う間の部分に前記金属シートから張出す小さな湾曲膨出部を形成し、前記第2の工程において、前記金属シートをその幅方向に拡張することにより、前記小スリットおよび小さな湾曲膨出部を形成した箇所に形成される前記格子縞形状を、菱形を幅方向に細長く延ばした形状の複数の特定格子体が幅方向に直線状に連結するとともに、その長手方向の両側に三角形状の複数の変形格子体が幅方向に配列された形状とし、前記第3の工程において、前記複数の特定格子体における長手方向の各中央部を通る幅方向の前記切断線に沿って前記金属シートを切断することを特徴とするものである。
【0009】
この展伸メッシュシートの製造方法では、切断すべき箇所を、菱形を幅方向に細長く延ばした形状の複数の特定格子体が幅方向に直線状に連結した形状として、それら特定格子体の各々の中央部を通る幅方向の切断線に沿って切断する簡単な工程により、直線状に連結した複数の格子骨で両端部を縁取りした形状の展伸メッシュシートを得ることができる。そして、このようにして得られた展伸メッシュシートは、両端部が各変形格子体における各々一つの格子骨で縁取られて尖ったエッジが存在しないので、取扱いの容易なものとなる。また、電極板の芯材として用いる場合には、両端部に従来の進展メッシュシートのような開放部が存在しないので、両端部に位置する変形格子体内の活物質が脱落することがなく、且つそれらの活物質が蓄電池の使用中に芯材の外側へ成長して他の電極に接触して短絡するといった事態が生じることがなく、蓄電池の信頼性が向上して所期の寿命を確保できる。
【0012】
さらに、上記の展伸メッシュシートの製造方法において、前記第1の工程において前記金属シートに凹凸加工を行う前記複数の円板状カッターの周端部には、山形状をなす複数の凸部が円周方向に一定のピッチで配設され、その円周方向の一部区間に、前記凸部より小さな山形状をなす2つの小凸部が前記凸部間の所定のピッチよりも短い間隔でそれぞれ隣り合う前記凸部との間に設けられるとともに、それぞれの凸部および小凸部の山形状の両側縁部に前記金属シートに切り込み加工を行う刃部が備えられ、前記1対の加工ローラを回転させ、1対の円板状カッターの双方を噛み合わせることにより、前記凸部および前記小凸部が凹凸加工によりそれぞれ前記大きな湾曲膨出部および前記小さな湾曲膨出部を形成するとともに、前記刃部が切り込み加工により前記通常スリットおよび前記小スリットを形成することが望ましい。
【0013】
このようにすれば、円板状カッターの円周の一部分に、凸部よりも小さな山形状となった2つの小凸部を所定ピッチでそれぞれ形成しただけの簡単な構成により、直線状に連結した複数の格子骨で両端部を縁取りした形状の展伸メッシュシートを製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図9は本発明の一実施の形態に係る展伸メッシュシートを示す平面図で、この実施の形態では、鉛蓄電池用電極板の芯材に適用するものを例示してある。この芯材としての展伸メッシュシートは、線状の四つの格子骨1で囲まれたほぼ菱形形状の格子体5が、両側の枠骨部3の間に千鳥状の配置となった結節部2により結節されてなる格子縞形状を有しているのは図11の既存のものと同様である。
【0015】
この展伸メッシュシートが既存のものと異なるのは、三つの格子骨1で囲まれたほぼ三角形状の複数の変形格子体18が、両端部(図の左右端)において幅方向にそれぞれ一列に連接されて、これら変形格子体18における端部に位置する一つの各格子骨1aが幅方向に沿ってほぼ直線状に連結成形されている形状のみである。すなわち、この展伸メッシュシートは、両端部が直線状に連結された上記の各格子骨1aで縁取られた形状になっており、既存の展伸メッシュシートにおける開放部12が存在しない。
【0016】
図9の展伸メッシュシートは鉛蓄電池用電極板の芯材として用いるものを例示してあり、一方の枠骨部3から集電部13が一体に突設された形状になっている。この展伸メッシュシートの格子体5,18に活物質を充填して構成した電極板は、従来の展伸メッシュシートのような開放部が存在しないので、両端部に位置する変形格子体18内の活物質が脱落することがなく、且つそれらの活物質が蓄電池の使用中に芯材の外側へ成長して他の電極に接触して短絡するといった事態が生じない。それにより、蓄電池の信頼性が向上して所期の寿命を確保できる。
【0017】
また、両端部は、各変形格子体18における各々の外側に位置する格子骨1aでほぼ直線状に縁取られて、従来の展伸メッシュシートのような尖ったエッジが存在しないので、取扱いの容易なものとなる。
【0018】
次に、上記のような展伸メッシュシートを得ることのできる製造手段について説明する。図1は展伸メッシュシートの製造装置のほぼ全体構成を示す斜視図である。同図において、コイラー20に巻き取られた帯状の金属シート4はコイラー20により自動的に引き出されて、網目加工機21に導入される。この網目加工機21の導入箇所には、導入されてくる金属シート4の幅方向に対する位置規制を行うために、金属シート4の幅に対応する間隔に設定された左右2枚の鍔部24を有する自在回転ローラ27が設けられている。それにより、金属シート4は、幅方向に対する位置規制を受けて、網目加工機21に対し正確に位置決めされて送給される。金属シート4は、網目加工機21を構成する上下一対の加工ロール28の間を通過することにより、自体の厚み方向に凹凸が加工されると同時に切り込みが与えられる。この金属シート4を凹凸に変形させながら切り込みを与える手段については詳しく後述する。
【0019】
上記の網目加工機21により凹凸をつけられ、且つ切り込みを設けられた帯状の金属シート4は、ターレット形伸張機22により幅方向に連続して引き伸ばされることにより、切り込み部分に上述の菱形形状の格子体5が形成されて、格子縞形状に形成されていく。さらに、格子体縞形状に形成された金属シート4は、プレス機23を構成する上下一対のプレスローラ29,29の間を通過することにより、網目加工および拡張加工時に生じた歪み、変形、曲がりや加工バリを平坦に修正し、帯状の連続したエキスパンドメタルシート30が得られる。このエキスパンドメタルシート30の後述する所定の箇所を切断装置(図示せず)により幅方向の切断線に沿って剪断して所定長さにすると、図9に図示した本発明の展伸メッシュシートが得られる。なお、切断装置は周知の一般的な機構のものを使用できるので、図示を省略してある。
【0020】
図2は網目加工機21の拡大側面図、図3は網目加工機21の拡大正面図、図4は一対の加工ロール28,28により金属シート4に凹凸加工と切り込み加工とを同時に施す状態を部分的に示す縦断正面図、図5は図4のA−A線断面図をそれぞれ示す。網目加工機21を構成する上下一対の加工ロール28,28は、図3に明示するように、円板状カッター31と、この円板状カッター31と同一の厚みを有し、且つ円板状カッター31よりも径の小さい円板状のスペーサ32とを交互に重ね合わせて回転軸33に套嵌した構成になっている。したがって、円板状カッター31はスペーサ32の厚み、つまり自体の厚みに相当する一定間隔で重ね合わされている。
【0021】
上記円板状カッター31は、図2に示すように、線状の格子骨1を設けるための山状の凸部34と、結節部2を設けるための逃がし部37とが周端部に所定ピッチで形成されている。逃がし部37は、隣接する凸部34,34間の平坦部における一側に凹溝状に形成され、その溝底面は、図4に示すように、円板状カッター31に対して傾斜面38になっている。この逃がし部38は円板状カッター31の周縁部の左右両側に周方向において交互に設けられている。また、前記凸部34の両側縁部および平坦部の前記逃がし部37が設けられていない側の縁部には、金属シート4を剪断するための刃部39が形成されている。すなわち、刃部39は、円板状カッター31の両側縁部における逃がし部37を除く全ての箇所に形成されている。
【0022】
各加工ロール28において、円板状カッター31は、各凸部34が回転軸33と平行な線上に位置し、且つ逃がし部37が隣接する円板状カッター31,31間で対向するよう配置されている。両加工ロール28は、各々の逃がし部37が両回転中心を結ぶ線上に位置するとき、図4に示すように、一方の加工ロール28の円板状カッター31の刃部39が他方の加工ロール28の円板状カッター31の刃部39と係合して両者間で金属シート4を剪断できるように対向配置されている。また、両加工ロール28,28は、図2の矢印方向に同期回転されて、それらの噛み合い力により金属シート4を等ピッチで移送させながら金属シート4に切り込み加工と凹凸加工とを同時に順次施していく。
【0023】
なお、この製造装置の装置本体には、図4に示すように、金属シート4の剪断された部位を隣接する円板状カッター31,31間に嵌まり込んだ状態から加工ロール28の回転に応じて強制的に剥離させるため、櫛歯状のストリッパ40を各スペーサ32に対応させ、且つスペーサ32や円板状カッター31に対し非接触状態で配設されている。
【0024】
次に、上記実施の形態の要旨とする構成について説明する。図2の要部の拡大図である図6(a)に示すように、円板状カッター31には、その円周上の一部に、凸部34の山形状よりも小さい山形状の2個の小凸部41が凸部34よりも小さなピッチで配設されている。この小凸部41はターレット伸張機22により金属シート4が幅方向に拡張される長さに対応した山形状に設定される。両円板状カッター31,31は、各々の小凸部41の縁部の刃部39により金属シート4を剪断できるよう位置決めして対向配置されている。これに対し、従来の製造装置における円板状カッター31では、図10に示したように、その円周上に同一形状の凸部が所定ピッチで配設されているだけである。
【0025】
上記の構成となった網目加工機21では、両加工ロール28,28間に送り込まれた金属シート4が、凸部34の両側縁部および平坦部の逃がし部37が設けられていない側の縁部にそれぞれ形成された刃部39で剪断されることにより、図6(b)に示すように、複数条のスリット11が金属シート4の長手方向に断続的に、且つ千鳥状に同時形成される。また、金属シート4が小凸部41に対向したときには、小凸部41の両側縁部および平坦部の逃がし部37が設けられていない側の縁部にそれぞれ形成された刃部39で金属シート4が剪断されることにより、スリット11よりも長さの短い所定数の小スリット42が、金属シート4の長手方向に断続的に、且つ千鳥状に同時形成される。
【0026】
また、金属シート4の幅方向で隣接する各スリット11,42間の部分には、凸部34および小凸部41による張出し成形により湾曲膨出部44,43が形成される。この湾曲膨出部44,43は、金属シート4の幅方向において表裏両方向に交互に凸状に突出する配置に塑性変形され、この湾曲膨出部44,43が次工程において伸張されたときに格子骨1となる。スリット11および小スリット42は、図4および図5に示すように、対向する逃がし部37,37間においてその配設ピッチごとに断続化して形成されており、金属シート4の長さ方向における各スリット11,42の間の平坦部が、次工程において伸張されたときに結節部2となる。図6(c)に示すように、小凸部41により形成された湾曲膨出部43は、凸部34により形成された湾曲膨出部44よりも小さな山形状になっている。
【0027】
次に、金属シート4は、図7に示すターレット形伸張機22の左右前後に配設された計4個の引っ張り円板回転体47により幅方向に連続的に引き伸ばされることにより、菱形形状の格子体5が形作られる。ここで、図8に示すように、小凸部41により形成された小さな湾曲膨出部43が拡張されることによって、菱形を幅方向に細長く延ばした形状の複数の特定格子体17が幅方向にほぼ直線状に連結した形状に形成されるとともに、これら特定格子体17の両側には、スリット11と小スリット42とによりほぼ三角形状の変形格子体18が形成される。切断装置では、上記特定格子体17の中央部を通る幅方向(図の上下方向)の切断線19に沿って切断される。それにより、図9に示した展伸メッシュシートを得ることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように-本発明の展伸メッシュシートの製造方法によれば、切断すべき箇所を、菱形を幅方向に細長く延ばした形状の複数の特定格子体が幅方向に直線状に連結した形状として、それら特定格子体の各々の中央部を通る幅方向の切断線に沿って切断するようにしたので、極めて簡単な工程により、直線状に連結した複数の格子骨で両端部を縁取りした形状の展伸メッシュシートを製造することができる。そして、展伸メッシュシートの両端部を、直線状に連結成形した複数の格子骨で縁取りした形状としたので、両端部に格子骨を切断により尖ったエッジが存在しなく、取扱いの容易なものとなる。また、電極板の芯材として用いる場合には、両端部に従来の展伸メッシュシートのような開放部が存在しないので、両端部に位置する変形格子体内の活物質が脱落することがなく、且つそれらの活物質が蓄電池の使用中に芯材の外側へ成長して他の電極に接触して短絡するといった事態が生じることがなく、蓄電池の信頼性が向上して所期の寿命を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る展伸メッシュシートの製造装置を示す斜視図。
【図2】同上装置における網目加工機の拡大側面図
【図3】同上網目加工機の拡大正面図。
【図4】同上網目加工機により金属シートに凹凸加工と切り込み加工とを同時に施す状態を部分的に示す縦断正面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】(a)は図2の要部の拡大図、(b)は(a)の部分により切り込みが形成された金属シートの平面図、(c)は(b)の側面図。
【図7】展伸メッシュシートの製造装置における伸張機を示す平面図。
【図8】同上製造装置により製造されたエキスパンドメタルシートの平面図。
【図9】同上のエキスパンドメタルシートを切断して得られた本発明の一実施の形態に係る展伸メッシュシートを示す平面図。
【図10】従来の展伸メッシュシートの製造装置の一部の側面図。
【図11】同上製造装置により製造された展伸メッシュシートを示す平面図。
【図12】同上展伸メッシュシートを用いて構成した鉛蓄電池用電極板を示す平面図。
【符号の説明】
1 格子骨
2 結節部
5 格子体
4 金属シート
11 スリット
17 特定格子体
18 変形格子体
19 切断線
21 網目加工機
22 伸張機
28 加工ロール
31 円板状カッター
34 凸部
37 逃がし部
39 刃部
41 小凸部
42 小スリット
43,44 湾曲膨出部(凹凸)

Claims (2)

  1. 帯状の金属シートを長手方向に移送しながら、前記金属シートの長手方向に所定長さの通常スリットと前記所定長さより短い小スリットとで構成される複数条のスリットを断続的に且つ千鳥状の配置で形成するとともに、前記金属シートの厚み方向に凹凸加工を行う第1の工程と、前記金属シートをその幅方向に拡張することにより格子縞形状とする第2の工程と、格子縞形状となった前記金属シートをその幅方向の切断線に沿って切断して所定の長さにする第3の工程とを有する展伸メッシュシートの製造方法において、
    前記第1の工程において、複数の円板状カッターを備えた1対の加工ロールの間に前記金属シートを通過させることにより、前記金属シートにおける前記第3の工程で切断される前記切断線に位置するスリットを小スリットとし、前記切断線を挟んで長手方向の両側に近接して位置するスリットを前記切断線に位置する小スリットよりも長い小スリットとするとともに、その他の部分に位置するスリットを通常スリットとして、複数条の前記通常スリットおよび前記小スリットを互いに断続的に且つ千鳥状の配置で形成し、且つ、前記厚み方向の凹凸加工により、前記通常スリットと前記通常スリットまたは前記小スリットが幅方向に隣り合う間の部分に前記金属シートから張出す大きな湾曲膨出部を形成するとともに、前記小スリット同士が幅方向に隣り合う間の部分に前記金属シートから張出す小さな湾曲膨出部を形成し、
    前記第2の工程において、前記金属シートをその幅方向に拡張することにより、前記小スリットおよび小さな湾曲膨出部を形成した箇所に形成される前記格子縞形状を、菱形を幅方向に細長く延ばした形状の複数の特定格子体が幅方向に直線状に連結するとともに、その長手方向の両側に三角形状の複数の変形格子体が幅方向に配列された形状とし、
    前記第3の工程において、前記複数の特定格子体における長手方向の各中央部を通る幅方向の前記切断線に沿って前記金属シートを切断することを特徴とする展伸メッシュシートの製造方法。
  2. 前記第1の工程において前記金属シートに凹凸加工を行う前記複数の円板状カッターの周端部には、山形状をなす複数の凸部が円周方向に一定のピッチで配設され、その円周方向の一部区間に、前記凸部より小さな山形状をなす2つの小凸部が前記凸部間の所定のピッチよりも短い間隔でそれぞれ隣り合う前記凸部との間に設けられるとともに、それぞれの凸部および小凸部の山形状の両側縁部に前記金属シートに切り込み加工を行う刃部が備えられ、
    前記1対の加工ローラを回転させ、1対の円板状カッターの双方を噛み合わせることにより、前記凸部および前記小凸部が凹凸加工によりそれぞれ前記大きな湾曲膨出部および前記小さな湾曲膨出部を形成するとともに、前記刃部が切り込み加工により前記通常スリットおよび前記小スリットを形成することを特徴とする請求項に記載の展伸メッシュシートの製造方法。
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