JP6403383B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両に搭載される車両用電源装置に関する。
自動車などの車両には、補機などの駆動に必要な電力を蓄えておくためのバッテリが搭載されている。このバッテリには、鉛電池が広く採用されているが、鉛電池が急速充電に不向きであるなどの理由から、最近では、メインバッテリとしての鉛電池に加えて、急速充電可能なキャパシタなどをサブバッテリとして搭載した車両が提供されている。
サブバッテリは、メインバッテリと並列に接続され、オルタネータによる発電電力で充電される。サブバッテリがメインバッテリに常時接続されていると、エンジンの停止中に、サブバッテリに蓄えられている電力が暗電流により消費されて、サブバッテリのバッテリ上がりを生じるおそれがある。そのため、メインバッテリとサブバッテリとの間には、リレーが介在されており、始動スイッチがオフの状態では、リレーがオフ(開)にされて、サブバッテリがメインバッテリから電気的に切り離される。
始動スイッチがオンにされると、リレーがオン(閉)にされて、サブバッテリがメインバッテリに電気的に接続される。このとき、メインバッテリとサブバッテリとの間に大きな電位差が生じていると、リレーに大電流が流れ、リレーの接点が溶着するおそれがある。そのため、メインバッテリとサブバッテリとの間に大きな電位差が生じている状態では、リレーをオンにすることができない。
そこで、リレーがオフの状態で、メインバッテリとサブバッテリ(キャパシタ)との間に閾値以上の電位差が生じている場合に、車両に搭載されているオルタネータの発電電圧指示値をサブバッテリと同電位に設定して、メインバッテリとサブバッテリとが同電位になった後、リレーをオンにすることが提案されている。
特開2004−364458号公報
リレーがオフされている状態では、メインバッテリから暗電流が流れるので、通常、メインバッテリの電圧がサブバッテリの電圧よりも低下する。しかしながら、低温環境下では、リレーがオフされている間に、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低下する場合がある。この場合、発電電圧指示値をサブバッテリと同電位に設定しても、メインバッテリを下げることはできない。
予備充電回路を設けて、メインバッテリとサブバッテリとを予備充電回路を介して接続し、メインバッテリとサブバッテリとの電位差が小さくなった後に、リレーをオンにすれば、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低い場合にも、メインバッテリの電圧を下げることができる。しかしながら、予備充電回路を設けることによるコストアップを余儀なくされる。
本発明の目的は、低コストな構成により、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低下している場合に、リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、メインバッテリの電圧を下げることができる、車両用電源装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用電源装置は、メインバッテリと、メインバッテリにリレーを介して並列に接続されるサブバッテリと、メインバッテリの電圧を検出するメインバッテリ電圧検出手段と、サブバッテリの電圧を検出するサブバッテリ電圧検出手段と、リレーのオフからオンへの切替えの要求を受けたときに、サブバッテリ電圧検出手段により検出される電圧がメインバッテリ電圧検出手段により検出される電圧よりも低い場合、リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、車両に搭載されているモータに通電し、メインバッテリの電圧を低下させる電圧低下手段とを含む。
この構成によれば、リレーのオフからオンへの切替えが要求されると、メインバッテリの電圧およびサブバッテリの電圧が調べられる。そして、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低い場合には、リレーがオフからオンに切り替えられる前に、車両に搭載されているモータに通電されることにより、メインバッテリの電圧が下げられる。これにより、メインバッテリとサブバッテリとを同電位にすることができる。メインバッテリとサブバッテリとが同電位にされた後、リレーがオフからオンに切り替えられることにより、リレーに大電流が流れることが抑制される。そのため、予備充電回路を要することなく、リレーの接点の溶着を抑制することができる。
よって、低コストな構成により、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低下している場合に、リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、メインバッテリの電圧を下げることができ、ひいては、リレーに大電流が流れることによる接点の溶着を抑制することができる。
モータは、たとえば、車両の走行アシストに用いられるモータであってもよいし、エンジンを始動させるためのスタータ(スタータモータ)であってもよい。
リレーのオフからオンへの切替えの際に、車両のシフトポジションが走行レンジである場合、d−q座標系におけるq軸電流指令値が0に設定され、d軸電流指令値が0よりも大きい所定値に設定されて、d軸電流指令値に応じた電流がモータに供給されることが好ましい。
これにより、トルク電流成分であるq軸電流指令値に応じた電流がモータに供給されず、励磁電流成分であるd軸電流指令値に応じた電流がモータに供給される。その結果、モータの出力トルクを0に抑制し、モータを空転させながら、モータに通電することができる。よって、モータの出力トルクにより車両の走行がアシストされる場合に、車両の急加速を抑制することができる。
また、モータと車両に搭載されている負圧ポンプとが機械的に接続されていることが好ましい。
たとえば、モータの回転軸と負圧ポンプの入力軸とがベルト、ギヤまたはシャフトを介して機械的に接続されて、q軸電流指令値が0に設定されることによるモータの空転時に、モータの回転軸の動力が負圧ポンプの入力軸に伝達されることにより、負圧ポンプが駆動されてもよい。
これにより、モータの空転により熱エネルギとなって消費される動力を負圧ポンプの駆動に有効に活用することができる。
また、モータが発電機の機能を併有する場合に、負圧ポンプに電動負圧ポンプが採用されて、モータによる発電電力が電動負圧ポンプに供給されることにより、電動負圧ポンプが駆動されてもよい。
これにより、モータトルクの出力が抑制される低温時やアイドリングストップ時に、電動負圧ポンプを駆動することができ、電動負圧ポンプが発生する負圧による制動力を確保することができる。また、モータの発電機としての使用頻度(仕事率)を向上させることができるので、負圧による制動力を確保しながら、燃費を向上させることができる。
本発明によれば、低コストな構成により、サブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも低下している場合に、リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、メインバッテリの電圧を下げることができ、ひいては、リレーに大電流が流れることによる接点の溶着を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用電源装置が搭載される車両の要部の構成を示す図である。 メインリレーがオフからオンに切り替えられる際に実行される始動制御を説明するためのフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置が搭載される車両1の要部の構成を示す図である。
車両1は、エンジン2を動力源とする自動車である。車両1では、エンジン2に付随して、ISG(integrated starter generator:インテグレーテッドスタータジェネレータ)3およびスタータ4が設けられている。
ISG3は、エンジン2を始動させるスタータ機能(モータ機能)と動力を電力に回生するジェネレータ機能とを併有している。ISG3は、ISGプーリ5が取り付けられた回転軸を備えており、その回転軸がエンジン2の出力軸と平行をなすように設けられている。エンジン2の出力軸には、クランクプーリ6が保持されており、ISGプーリ5およびクランクプーリ6には、ベルト7が巻き掛けられている。
スタータ4は、スタータギヤ(図示せず)を備えている。エンジン2の出力軸には、フライホイールが保持されており、スタータギヤは、フライホイールのギヤ歯と噛合/噛合解除可能に設けられている。
また、エンジン2の周囲には、ウォータポンププーリ8およびエアコンプーリ9が配置されている。ウォータポンププーリ8は、エンジン2の冷却水を循環させるためのウォータポンプの回転軸に保持されている。エアコンプーリ9は、エアコンディショナのコンプレッサの回転軸に保持されている。クランクプーリ6、ウォータポンププーリ8およびエアコンプーリ9には、ベルト10が巻き掛けられている。ウォータポンププーリ8およびエアコンプーリ9には、クランクプーリ6の回転がベルト10を介して伝達され、これにより、ウォータポンプおよびコンプレッサが駆動される。
車両1の電気系統には、メインバッテリ11およびサブバッテリ12が含まれる。
メインバッテリ11は、たとえば、公称電圧が12Vの鉛電池からなる。メインバッテリ11のプラス端子には、プラス配線13が接続されている。メインバッテリ11のマイナス端子は、マイナス配線14を介して、アースと電気的に接続されている。
サブバッテリ12は、メインバッテリ11と同じ公称電圧の電池、たとえば、公称電圧が12Vのニッケル水素(Ni−MH)電池またはリチウムイオン電池からなる。サブバッテリ12のプラス端子には、配線15の一端が接続されている。配線15の他端は、プラス配線13に接続されている。サブバッテリ12のマイナス端子は、マイナス配線16を介して、アースと電気的に接続されている。
配線15の途中部には、メインリレー17が介裝されている。このメインリレー17がオン(閉)の状態で、サブバッテリ12がメインバッテリ11に並列に接続され、メインリレー17がオフ(開)の状態で、サブバッテリ12がメインバッテリ11から電気的に切り離される。
マイナス配線16の途中部には、マイナス配線16に過電流が流れることを防止するためのヒューズ18およびマイナス配線16を流れる電流を検出する電流センサ19が介装されている。
また、プラス配線13には、配線20,21の各一端が接続されている。配線20,21の各他端は、ISG3に接続されている。配線20の途中部には、ISGリレー22が介装されている。このISGリレー22がオン(閉)の状態で、ISG3がメインバッテリ11と電気的に接続され、ISGリレー22がオフ(開)の状態で、ISG3がメインバッテリ11から電気的に切り離される。配線21の途中部には、配線21に過電流が流れることを防止するためのヒューズ23が介装されている。
車両1には、バキュームポンプ(負圧ポンプ)24が搭載されている。バキュームポンプ24の入力軸には、バキュームポンププーリ25が保持されており、ISGプーリ5およびバキュームポンププーリ25には、ベルト26が巻き掛けられている。そして、車両1に搭載されたブレーキブースタ27には、エンジン2の吸気管に発生する負圧を伝達する配管28と、バキュームポンプ24が発生する負圧を伝達する配管29とが接続されている。配管28および配管29の途中部には、それぞれコントロールバルブ30,31が介裝されている。
車両1には、CPUおよびメモリを含む構成の複数のECU(電子制御ユニット)が備えられている。ECUには、エンジンECU41、エコランECU42およびバッテリECU43が含まれる。各ECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる通信を行うことができる。
エンジンECU41には、車両に配設された各種センサや他のECUから種々の情報が入力される。エンジンECU41は、その入力される情報に基づいて、エンジン2を主として制御する。各種センサには、ブレーキブースタ27の負圧を検出する負圧センサ44が含まれる。また、エンジンECU41は、ISG3に内蔵された制御基板との間で、LIN(Local Interconnect Network)通信プロトコルによる通信を行うことができ、ISG3の制御に必要な指令などを送信する。エンジンECU41に入力される情報には、メインバッテリ11の電圧、温度および入出力電流などの情報が含まれ、エンジンECU41は、それらの情報に基づいて、メインバッテリ11の状態を検出する。
エコランECU42は、他のECUから入力される情報などに基づいて、アイドリングストップ制御を実行する。アイドルストップ制御では、自動停止条件、たとえば、車速が所定値以下であり、かつ、ブレーキペダルが踏み込まれているという条件が成立すると、エコランECU42からエンジンECU41に、エンジン停止指令が出力され、エンジンECU41により、エンジン2が停止される。その後、再始動条件、たとえば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたという条件が成立すると、エコランECU42からエンジンECU41に、エンジン始動指令が出力される。これを受けて、エンジンECU41からISG3に指令が出力され、ISG3がスタータとして動作し、ISG3の動力がISGプーリ5からベルト7を介してクランクプーリ6に伝達されることにより、エンジン2がクランキングされる。
また、エコランECU42は、メインリレー17およびスタータ4の給電経路上に設けられたスタータリレー45を制御する。たとえば、エンジン2の冷間始動時には、スタータリレー45がオンにされて、スタータギヤがフライホイールのギヤ歯に噛合され、スタータ4の動力がスタータギヤを介してフライホイールに伝達されることにより、エンジン2がクランキングされる。
バッテリECU43は、サブバッテリ12の電圧、温度および入出力電流などを監視している。バッテリECU43は、サブバッテリ12、メインリレー17、ヒューズ18および電流センサ19とともに、1つのパッケージに収容されて、サブバッテリパックを構成している。
図2は、メインリレー17がオフからオンに切り替えられる際に実行される始動制御を説明するためのフローチャートである。
始動制御は、車両の始動スイッチ(スタートスイッチ)がオンにされるなど、メインリレー17のオフからオンへの切替えの要求が発生したことに応答して実行される(ステップS1のYES)。始動スイッチは、車両1の電気系統およびエンジン2を始動させるために運転者により操作されるスイッチである。メインリレー17のオフからオンへの切替えの要求が発生していないときは(ステップS1のNO)、以下に説明する各処理からなる始動制御が実行されず、メインリレー17がオフに維持される。
メインリレー17のオフからオンへの切替えの要求が発生すると(ステップS1のYES)、エコランECU42により、サブバッテリ12の電圧(以下、「サブバッテリ電圧」という。)がメインバッテリ11の電圧(以下、「メインバッテリ電圧」という。)よりも低いか否かが判定される(ステップS2)。メインバッテリ電圧の情報は、エンジンECU41からエコランECU42に入力される。サブバッテリ電圧の情報は、バッテリECU43からエコランECU42に入力される。
メインリレー17がオフされている状態では、サブバッテリ12がメインバッテリ11から電気的に切り離されているので、通常は、暗電流により、メインバッテリ電圧がサブバッテリ電圧よりも低下する。しかしながら、低温環境下では、メインリレー17がオフされている間に、サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも低下する場合がある。
サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも低い場合には(ステップS2のYES)、エコランECU42からエンジンECU41に、ISG3をモータとして機能させる指令が出力される。この指令を受けて、エンジンECU41により、車両1のシフトポジションが走行レンジであるか否か、つまりDレンジ(前進レンジ)またはRレンジ(後進レンジ)であるか否かが判定される(ステップS3)。
シフトポジションが走行レンジである場合には(ステップS3のYES)、エンジンECU41により、ISG3のd−q座標系におけるd軸電流指令値が0よりも大きい所定値に設定されるとともに、q軸電流指令値が0に設定される。そして、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値が求められ、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値のd−q/三相交流座標変換により得られるU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値に基づいて、エンジンECU41からISG3に指令が出力される。これにより、ISG3には、トルク電流成分であるq軸電流指令値に応じた電流は供給されず、励磁電流成分であるd軸電流指令値に応じた電流が供給される。ISG3にd軸電流指令値に応じた電流が供給されることにより、メインバッテリ11が放電し(ステップS4:d軸放電)、メインバッテリ電圧が低下する。
このとき、エンジン2が駆動中であれば、ISG5が空回りし、そのISGプーリ5の回転がベルト26を介してバキュームポンププーリ25に伝達され、バキュームポンププーリ25が回転する。バキュームポンププーリ25の回転により、バキュームポンプ24による負圧が発生し、コントロールバルブ31が必要に応じて開かれることにより、その負圧が配管29を介してブレーキブースタ27に伝達される。
車両1の走行中に、メインリレー17のオフからオンへの切替えの要求が発生することもある。車両1が走行中であり、ISG3の出力トルクによる走行アシスト中である場合には、エンジンECU41により、エンジン2の出力トルクが下げられて、その出力トルクの減少分、ISG3の出力トルクが増加するように、ISG3の目標出力トルクが設定されてもよい。この場合、設定された目標出力トルクに基づいて、d軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定される。そして、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値が求められ、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値のd−q/三相交流座標変換により得られるU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値に基づいて、エンジンECU41からISG3に指令が出力される。ISG3の消費電力が増加することにより、メインバッテリ電圧が低下する。
また、エンジンECU41により、車両1に搭載されている電気負荷による消費電力を増加させる指令(たとえば、リアウインドに配設された熱線への通電指令、シートに内蔵されたヒータへの通電指令など)が所定のECUに出力されて、そのECUにより、当該指令に基づいて、電気負荷が制御されてもよい。電気負荷による消費電力が増加することにより、メインバッテリ電圧が低下する。
シフトポジションが走行レンジでない場合、つまりNレンジ(中立レンジ)またはPレンジ(駐車レンジ)である場合には(ステップS3のNO)、エンジンECU41により、ISG3の目標出力トルクが設定され、その目標出力トルクに基づいて、d軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定される。そして、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値が求められ、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値のd−q/三相交流座標変換により得られるU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値に基づいて、エンジンECU41からISG3に指令が出力される。これにより、ISG3には、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に応じた電流が供給される。その結果、ISG3から目標出力トルクに応じたモータトルクが出力され(ステップS5:モータ出力)、エンジン2の停止中であれば、そのモータトルクによりエンジン2がクランキングされる。ISG3にd軸電流指令値およびq軸電流指令値に応じた電流が供給されることにより、メインバッテリ11が放電し、メインバッテリ電圧が低下する。
一方、サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも高い場合には(ステップS2のNO)、エコランECU42からエンジンECU41に、ISG3の発電電圧の目標値をサブバッテリ電圧と同値とするISG発電指令が出力される。このISG発電指令を受けて、エンジンECU41により、ISG3の発電電圧がサブバッテリ電圧と同値になる励磁電流(界磁電流)の目標値が設定され、その目標値に基づいて、ISG3に指令が出力される。ISG3に目標値の励磁電流が供給されることにより、ISG3が発電する(ステップS6)。その結果、メインバッテリ11が充電され、メインバッテリ電圧が上昇する。
その後、エコランECU42により、メインバッテリ電圧とサブバッテリ電圧との差(電位差)が所定の閾値以下であるか否か判定される(ステップS7)。
メインバッテリ電圧とサブバッテリ電圧との差が閾値以下でなければ(ステップS7のNO)、サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも低いか否かが再び判定され、その判定結果に応じた処理(ステップS3〜S6)が実行される。
メインバッテリ電圧とサブバッテリ電圧との差が閾値以下になると(ステップS7のYES)、エコランECU42により、メインリレー17がオンにされて(ステップS8)、始動制御が終了される。
以上のように、メインリレー17のオフからオンへの切替えが要求されると、メインバッテリ電圧およびサブバッテリ電圧が調べられる。そして、サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも低い場合には、メインリレー17がオフからオンに切り替えられる前に、ISG3に通電されることにより、メインバッテリ電圧が下げられる。これにより、メインバッテリ11とサブバッテリ12とを同電位にすることができる。メインバッテリ11とサブバッテリ12とが同電位にされた後、メインリレー17がオフからオンに切り替えられることにより、メインリレー17に大電流が流れることが抑制される。そのため、予備充電回路を要することなく、メインリレー17の接点の溶着を抑制することができる。
よって、低コストな構成により、サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧よりも低下している場合に、メインリレー17のオフからオンへの切替えに先立ち、メインバッテリ電圧を下げることができ、ひいては、メインリレー17に大電流が流れることによる接点の溶着を抑制することができる。
メインリレー17のオフからオンへの切替えの際に、車両1のシフトポジションが走行レンジである場合、たとえば、d−q座標系におけるq軸電流指令値が0に設定され、d軸電流指令値が0よりも大きい所定値に設定されて、d軸電流指令値に応じた電流がISG3に供給される。
これにより、トルク電流成分であるq軸電流指令値に応じた電流がISG3に供給されず、励磁電流成分であるd軸電流指令値に応じた電流がISG3に供給される。その結果、ISG3の出力トルクを0に抑制しながら、ISG3に通電することができる。よって、ISG3の出力トルクによる車両1の急加速を抑制することができる。
また、ISGプーリ5の回転がベルト26を介してバキュームポンププーリ25に伝達され、バキュームポンププーリ25が回転する。バキュームポンププーリ25の回転により、バキュームポンプ24による負圧が発生し、コントロールバルブ31が必要に応じて開かれることにより、その負圧が配管29を介してブレーキブースタ27に伝達される。そのため、低温時や車両1がアイドリングストップ状態で下り坂を走行しているときなど、ISG3からのモータトルクの出力が抑制される期間に、ISGプーリ5の空転を利用して、バキュームポンプ24を駆動することができ、負圧による制動力を確保することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、バキュームポンプ24に代えて、電動負圧ポンプが備えられて、ISG3による発電電力が電動負圧ポンプに供給されることにより、電動負圧ポンプが駆動されてもよい。この場合、低温時やアイドリングストップ時に、電動負圧ポンプを駆動することができ、電動負圧ポンプが発生する負圧による制動力を確保することができる。また、ISG3の発電機としての使用頻度(仕事率)を向上させることができるので、負圧による制動力を確保しながら、燃費を向上させることができる。
前述の実施形態では、エンジンECU41、エコランECU42およびバッテリECU43の協働により始動制御が実行される構成を取り上げたが、エンジンECU41、エコランECU42およびバッテリECU43の機能が1つのECUに集約されて、その1つのECUにより始動制御が実行されてもよい。
また、車両1にISG3が搭載された構成を取り上げたが、ISG3に代えて、モータジェネレータが搭載されてもよいし、オルタネータが搭載されてもよい。
オルタネータが搭載された構成では、メインリレー17のオフからオンへの切替えの要求が発生したときに、オルタネータに通電することにより、メインバッテリ電圧を低下させることができる。この場合、オルタネータのロータコイルに励磁電流を流さないことが好ましい。これにより、オルタネータからエンジン2に加わる負荷の変動を抑制でき、エンジン2の出力トルクの変動による車両1の急加速を抑制することができる。
また、ISG3に通電することにより、メインバッテリ電圧が下げられるとしたが、メインバッテリ電圧を下げるために、スタータ4に通電されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両
3 ISG(モータ、発電機)
4 スタータ(モータ)
11 メインバッテリ
12 サブバッテリ
17 メインリレー(リレー)
24 バキュームポンプ(負圧ポンプ)
41 エンジンECU(電圧低下手段)
42 エコランECU(メインバッテリ電圧検出手段)
43 バッテリECU(サブバッテリ電圧検出手段)

Claims (2)

  1. メインバッテリと、
    前記メインバッテリにリレーを介して並列に接続されるサブバッテリと、
    前記メインバッテリの電圧を検出するメインバッテリ電圧検出手段と、
    前記サブバッテリの電圧を検出するサブバッテリ電圧検出手段と、
    前記リレーのオフからオンへの切替えの要求を受けたときに、前記サブバッテリ電圧検出手段により検出される電圧が前記メインバッテリ電圧検出手段により検出される電圧よりも低い場合、前記リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、車両に搭載されているモータに通電し、前記メインバッテリの電圧を低下させる電圧低下手段とを含み、
    前記電圧低下手段は、前記車両のシフトポジションが走行レンジである場合、d−q座標系におけるq軸電流指令値を0に設定し、d軸電流指令値を0よりも大きい所定値に設定して、前記d軸電流指令値に応じた電流を前記モータに供給する、車両用電源装置。
  2. メインバッテリと、
    前記メインバッテリにリレーを介して並列に接続されるサブバッテリと、
    前記メインバッテリの電圧を検出するメインバッテリ電圧検出手段と、
    前記サブバッテリの電圧を検出するサブバッテリ電圧検出手段と、
    前記リレーのオフからオンへの切替えの要求を受けたときに、前記サブバッテリ電圧検出手段により検出される電圧が前記メインバッテリ電圧検出手段により検出される電圧よりも低い場合、前記リレーのオフからオンへの切替えに先立ち、車両に搭載されているモータに通電し、前記メインバッテリの電圧を低下させる電圧低下手段と、
    前記モータと前記車両に搭載されている負圧ポンプとを機械的に接続する接続手段とを含む、車両用電源装置。
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