JP6403011B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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Description
本発明は、液体収容部であるインクタンクからのインクを受けて印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、インクタンクと記録ヘッドとの間のインク供給路に異物を除去するためのフィルター部材を配置した液体吐出装置に関し、特にフィルター部材の上流側に残留した空気を容易に排除することができるように構成した液体吐出装置に関する。
液体吐出装置において、記録ヘッド内でのインクの流れる流路は、非常に微細に構成されており、インクタンクから記録ヘッドに供給されるインクは、塵埃等の異物の混入のない清浄な状態であることが要求される。そこで、一般に記録ヘッドと前記インクタンクとの間のインク流路には、異物を除去するフィルター部材を有するフィルター室が配置され、このフィルター部材によって記録ヘッド側への異物の侵入が防止できるように構成されている。
フィルター部材は異物だけでなく細かな気泡の通過も阻害するため、フィルター部材の上流側空間部には上流から流れてきた気泡が蓄積される。蓄積された気泡は大きな空気の塊となってフィルター部材を覆い、インクの流れはその空気で覆われていない部分に集中する。それに伴いフィルター部材通過流速は高まり、フィルター部材での圧力損失は増加する。やがてその圧力損失が一定値以上に達すると、ヘッド吐出部に過大な負圧がかかり、正常な吐出が不可能になる。
このように一定量以上の気泡がフィルター室に流入すると、フィルター部材を閉塞し吐出不良を引き起こしてしまう。この問題を解消するため、フィルター室に蓄積した気泡を排出する機能を備えた液体吐出装置が各種提案されている。
例えば、特許文献1に記載されているように、インク供給路上流側に流路抵抗可変手段を配置し、フィルター部材の上流側に設置した弾性部材を変形させることで蓄積気泡を排出するよう構成されたインクジェット式記録装置が液体吐出装置として知られている。
しかしながら、特許文献1に記載の液体吐出装置であるインクジェット式記録装置では、ノズル開口を通じてインクを吸引する時にフィルター部材が備えられているフィルター室を十分な負圧に保つため、フィルター部材の上流側に流路抵抗可変手段を設置する必要がある。そのため、装置の複雑化を招き低コスト化が難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液体吐出装置は、液体を吐出する吐出ヘッドと、前記液体を収容した液体収容部から前記吐出ヘッドへと前記液体を供給する液体供給路と、前記液体供給路に配置され、前記液体中の異物を除去するためのフィルター部材を有するフィルター部と、を備えた液体吐出装置であって、前記フィルター部は、前記フィルター部材が備えられているフィルター室と前記液体を貯留するインク貯留室とを備え、前記フィルター室は、前記フィルター部材により仕切られ、上流側フィルター室と下流側フィルター室とを有し、前記インク貯留室と前記上流側フィルター室とは、第1連通管、第2連通管、及び通気管により連通されており、前記第1連通管は、前記第2連通管及び前記通気管よりも重力方向下方にあり、圧力損失により、前記上流側フィルター室の重力方向の長さ以上に前記インク貯留室と前記上流側フィルター室との水頭差を生じさせることができることを特徴とする。
本適用例によれば、インク貯留室に供給されたインクは第1連通管を通じて上流側フィルター室に輸送され、フィルター部材を通過後、下流側フィルター室を経て、インクジェット式記録ヘッド側に排出される。この時インク貯留室の上方及び通気管には空気が存在している。通気管により各室の空気は行き来できるため、各室の水位はそれぞれの水頭差に応じて変化する。
インク貯留室の液面が第2連通管との接続部及び通気管との接続部より低い時に吐出ヘッド側からインク吸引を行うと、第1連通管の圧力損失によりインク貯留室と上流側フィルター室との間には上流側フィルター室の重力方向の長さ以上の水頭差が生じるため、上流側フィルター室の水位は低下してフィルター部材のほぼ全面が空気で覆われる。インクの流れはフィルター部材の空気で覆われていない部分に集中するため局所的に流速が高まり、フィルター部の圧力損失は増加する。これによって、フィルター部にはバブルポイント以上の圧力が加わり、上流側フィルター室の空気を下流側に排出することができるようになる。
従って、フィルター部に蓄積した気泡を単純かつ低コストな構造で排出可能なインクジェット式記録装置を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の液体吐出装置において、前記第2連通管は、重力方向上方に凸状の形状であり、前記第2連通管の最上部は、前記インク貯留室の最上部より重力方向下方の位置にあることが好ましい。
本適用例によれば、第2連通管が上側に凸の形状であるため、インク吸引による気泡排出時にはインク貯留室の水位が第2連通管の最上部まで上昇する。その後、上流からの気泡流入に伴い水位が低下していくが、サイフォンの原理によりインク貯留室とフィルター室の間でインクが流れ続ける。この状態でインク吸引を行っても、インクの大部分は第2連通管を通じて流れるため、第1連通管の圧力損失によりフィルター室の水位が低下することはない。すなわち気泡の排出が抑制される。
第2連通管内のインクの流れは、インク貯留室の水位が第2連通管の接続部以下になるまで維持されるため、気泡が一定量以上流入するまで気泡の排出は生じなくなる。従って、インク吸引時にインクジェット式記録ヘッドに気泡が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくなる、という効果を得ることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の液体吐出装置において、前記インク貯留室の上面は、前記上流側フィルター室の上面より、重力方向の上方にあることが好ましい。
本適用例によれば、インク貯留室はフィルター室より高さがあるため、残留空気は主にインク貯留室側に貯まることになる。これによって、フィルター部材が空気で覆われる面積は減り、インクが通過可能なフィルター部材の面積は増大する。従って、フィルター部材の利用効率が高まるという効果を得ることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の液体吐出装置において、前記第1連通管の流路抵抗は、前記第2連通管の流路抵抗より大きいことが好ましい。
本適用例によれば、第2連通管より第1連通管の流路抵抗が大きいため、第2連通管にインクが流れているときの方がインク貯留室とフィルター室の水頭差は小さくなる。そのため、第2連通管にインクが流れている状態でインク吸引を行ったとき、上流側フィルター室の水位が下がりにくくなる。これにより、気泡の排出が抑制され、新たに気泡が蓄積されない限りインク吸引をしても気泡排出が起こらないようになる。従って、インク吸引時にインクジェット式記録ヘッドに気泡が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくなるという効果を得ることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の液体吐出装置において、前記通気管の前記インク貯留室と連結されている位置は、前記第2連通管の前記インク貯留室と連結されている位置より、重力方向の上方にあることが好ましい。
本適用例によれば、通気管は第2連通管との接続部より上の位置でインク貯留室と接続されているため、インク吸引時にインク貯留室内の第2連通管との接続部より上にある空気を、通気管を通じて排出することができる。これにより、インク貯留室の水位は第2連通管との接続部より上の位置まで上がり、その後新たな気泡流入があっても直ちに水位が第2連通管との接続部を下回ることはなくなる。第2連通管への空気流入が生じない限り気泡排出動作は抑制されるため、一度気泡を排出した後は、ある程度の気泡が流入しても気泡排出動作は起こらなくなる。従って、インク吸引時にインクジェット式記録ヘッドに気泡が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくなるという効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る液体吐出装置としてのインクジェット式記録装置1の概略構成について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置の内部構造を示す概略断面図である。図3は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置におけるインク供給経路を示す概略断面図である。図4は、実施形態1に係るフィルター部の構造を示す概略断面図である。
なお、本実施形態のインクジェット式記録装置1は、略箱形の外観形状をしており、設置した場合、重力方向に交差する矩形状の面の上方を上面、下方を底面と称し、上面と底面との端部に接する4面の長手方向に接する2つの面の中で一方の面を前面、前面に対向する他方の面を背面と称し、短手方向に接する2つの面を側面と称して説明する。
まず、実施形態1に係る液体吐出装置としてのインクジェット式記録装置1の概略構成について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置の内部構造を示す概略断面図である。図3は、実施形態1に係るインクジェット式記録装置におけるインク供給経路を示す概略断面図である。図4は、実施形態1に係るフィルター部の構造を示す概略断面図である。
なお、本実施形態のインクジェット式記録装置1は、略箱形の外観形状をしており、設置した場合、重力方向に交差する矩形状の面の上方を上面、下方を底面と称し、上面と底面との端部に接する4面の長手方向に接する2つの面の中で一方の面を前面、前面に対向する他方の面を背面と称し、短手方向に接する2つの面を側面と称して説明する。
図1に示すように、インクジェット式記録装置1は、前面に前面カバー2と複数の操作ボタン4が設けられている。前面カバー2は下端側で軸支されており、上端側を手前に倒すと、印刷媒体としての印刷用紙20が排出される細長い排紙口3が現れる。また、インクジェット式記録装置1の背面側には、図示しない給紙トレイが設けられており、給紙トレイに印刷用紙20をセットして操作ボタン4を操作すると、給紙トレイから供給された印刷用紙20が所定量ずつ搬送されて、内部で印刷用紙20の表面に画像等が印刷された後、排紙口3から印刷用紙20が排出されるようになっている。
また、インクジェット式記録装置1の上面側には上面カバー6が設けられている。上面カバー6は、奥側で軸支されており、手前側を持ち上げて上面カバー6を開くと、インクジェット式記録装置1の内部の状態を確認したり、あるいはインクジェット式記録装置1の修理などを行ったりすることが可能となっている。
更に、インクジェット式記録装置1の側面には、台座5を介して箱形形状のタンクケース7が設けられている。タンクケース7の内部には液体収容部であるインクタンク9が4つ設けられており、これらインクタンク9に収容されているインクがインクジェット式記録装置1に供給されて印刷に用いられるようになっている。本実施例のインクジェット式記録装置1では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いてカラー画像を印刷可能であり、インクの種類毎にインクタンク9が設けられている。尚、タンクケース7の側面(インクジェット式記録装置1から遠い側の面)には、確認窓8が設けられており、タンクケース7内に設けられた4つのインクタンク9を目視可能となっている。また、インクタンク9は透明あるいは半透明な樹脂材料で形成されているため、インクタンク9内のインクの残量を目視によって確認することができる。
次に、実施形態1に係るインクジェット式記録装置1の内部構造を説明する。図2に示すように、インクジェット式記録装置1は、インクタンク9と、インクタンク9からのインクの供給を受けて、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドとしての吐出ヘッド12と、インクタンク9と吐出ヘッド12との間のインク供給路として接続チューブ10に配置され、異物を除去するためのフィルター部材42(図3参照)を有するフィルター部30と、を備えている。インクジェット式記録装置1の内部には、印刷用紙20上で往復動するキャリッジ11が設けられており、フィルター部30はキャリッジ11に搭載されている。キャリッジ11の底面側(印刷用紙20が配置されている側)には、複数のノズル開口が形成された吐出ヘッド12が搭載されており、ノズル開口から印刷用紙20に向かってインクが吐出される。本実施例のインクジェット式記録装置1では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いることから、キャリッジ11に搭載された吐出ヘッド12には、インクの種類毎にノズル開口が設けられている。
キャリッジ11は、図示しない駆動機構によって駆動されて、ガイドレール13にガイドされながら印刷用紙20上で往復動を繰り返す。また、インクジェット式記録装置1には、印刷用紙20を搬送するための図示しない紙送機構も設けられており、キャリッジ11が往復動する動きに合わせて印刷用紙20が少しずつ搬送されていく。そして、キャリッジ11が往復動する動きと、印刷用紙20が搬送される動きとに合わせて、吐出ヘッド12のノズル開口からインクを吐出することによって、印刷用紙20に画像等が印刷される。
吐出ヘッド12のノズル開口から吐出される4種類のインク(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色)は、タンクケース7内に設けられた4つのインクタンク9にそれぞれ収容されている。各インクタンク9内のインクは、インクの種類毎に設けられた接続チューブ10を介して、キャリッジ11の吐出ヘッド12に供給される。接続チューブ10と吐出ヘッド12の間には圧力ダンパ機能を有するフィルター部30が設置され、キャリッジ11の動作時に生じるインクの圧力変動が吸収される仕組みになっている。
キャリッジ11をガイドレール13に沿って印刷用紙20の外側まで移動させた位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられている。ホームポジションには、キャップ14が設けられており、このキャップ14は図示しない昇降機構によって上下方向に移動可能となっている。インクジェット式記録装置1が画像等を印刷していない間は、キャリッジ11をホームポジションに移動させて、キャップ14を上昇させると、キャップ14が吐出ヘッド12の底面側に押し当てられてノズル開口を覆うように閉空間が形成されるので、吐出ヘッド12内のインクが乾燥することを防止できる。また、キャップ14には、吸引チューブ15を介して吸引ポンプ16が接続されており、吐出ヘッド12の底面側にキャップ14を押し当てた状態で吸引ポンプ16を作動させることで、吐出ヘッド12へのインクの初期充填を行ったり、吐出ヘッド12内の劣化したインク(乾燥して増粘したインクなど)を吸い出したりすることも可能である。
更に、インクジェット式記録装置1の内部には、インクジェット式記録装置1の全体の動作を制御する制御部17が搭載されている。キャリッジ11を往復動させる動作や、印刷用紙20を搬送する動作や、ノズル開口からインクを吐出する動作や、正常に印刷可能なようにメンテナンスを実行する動作などは、制御部17によって制御されている。
次に、実施形態1に係るインクジェット式記録装置1におけるインク供給路について説明する。図3に示すように、インクタンク9はインク供給路としての接続チューブ10によりフィルター部30に接続され、さらにインク供給路としてのヘッド接続チューブ52により吐出ヘッド12に接続されている。フィルター部30はインク貯留室32の内部に一定量の空気を保持しており、その空気の作用でインクの圧力変動を吸収し緩和する。印字の際、キャリッジ11の加速及び減速に伴って接続チューブ10内のインクには水撃作用による圧力変動が生じるが、このフィルター部30が設置されていることで吐出ヘッド12へのインク供給圧力が急激に変動することが防止され、安定したインク吐出が可能になる。
また、フィルター部30は内部にフィルター部材42を備えており、インクタンク9から供給されるインク内に含まれる異物の通過を防止することができる。これにより吐出ヘッド12への異物流入が防止され、目詰まりや吐出不良の軽減が図られる。
フィルター部材42は異物だけでなく細かな気泡54(図6参照)の通過も阻害するため、フィルター部材42の上流側空間部には上流から流れてきた気泡が蓄積される。蓄積された気泡54は大きな空気の塊となってフィルター部材42を閉塞し、吐出ヘッド12の吐出不良を引き起こすため、定期的に気泡を排出する操作が必要になる。本実施例においては、気泡54の排出は吐出ヘッド12側からインク吸引を行うことによって実施される。
次に、実施形態1に係るフィルター部30の構造を説明する。
吐出ヘッド12側からのインク吸引による気泡54の排出を可能にするため、フィルター部30は、図4に示す構造を有している。フィルター部30は、フィルター部材42を有したフィルター室34とインクを貯留するインク貯留室32とを備えている。フィルター室34はフィルター部材42により垂直方向に沿って仕切られ、上流側フィルター室44と下流側フィルター室46に分割される。下流側フィルター室46にはインク排出口50が設けられ、ヘッド接続チューブ52を通じて吐出ヘッド12に接続される。上流側フィルター室44は第1連通管36と第2連通管38、及び通気管40を通じてインク貯留室32に接続される。またインク貯留室32にはインク流入口48が設けられ、接続チューブ10を通じてインクタンク9に接続される。なお、インク貯留室32の上面は、上流側フィルター室44の上面より、重力方向の上方に配置されている。
吐出ヘッド12側からのインク吸引による気泡54の排出を可能にするため、フィルター部30は、図4に示す構造を有している。フィルター部30は、フィルター部材42を有したフィルター室34とインクを貯留するインク貯留室32とを備えている。フィルター室34はフィルター部材42により垂直方向に沿って仕切られ、上流側フィルター室44と下流側フィルター室46に分割される。下流側フィルター室46にはインク排出口50が設けられ、ヘッド接続チューブ52を通じて吐出ヘッド12に接続される。上流側フィルター室44は第1連通管36と第2連通管38、及び通気管40を通じてインク貯留室32に接続される。またインク貯留室32にはインク流入口48が設けられ、接続チューブ10を通じてインクタンク9に接続される。なお、インク貯留室32の上面は、上流側フィルター室44の上面より、重力方向の上方に配置されている。
第1連通管36は、第2連通管38と通気管40よりも重力方向下方に配置されており、常にインクの流れが維持される。また第1連通管36は細い管で構成されており、いわゆるオリフィスとしての機能を有するため、インク吸引時には大きな圧力損失を生じる。この圧力損失によりインク貯留室32と上流側フィルター室44との間には、上流側フィルター室44の重力方向の長さ以上の水頭差を生じるように設計されている。また、第1連通管36の流路抵抗は、第2連通管38の流路抵抗より大きくなるように設計されている。
第2連通管38は、インク貯留室32の側面に接続されており、重力方向上側に凸状の形状を有する。第2連通管38の最上部は、インク貯留室32の最上部より重力方向下方の位置にある。第2連通管38は、いわゆるサイフォンとしての機能を有し、一度インクが流れ始めればインク貯留室32の水位が第2連通管38の最上部より低い場合にもインクを流すことができる。通気管40のインク貯留室32と連結されている位置は、第2連通管38のインク貯留室32と連結されている位置より、重力方向の上方に配置されている。また、通気管40の最上部は、第2連通管38の最上部より重力方向の上方に配置されている。
以下、フィルター部30内の気泡54の蓄積及び排出がどのように行われるかについて、図5〜図11を参照して説明する。
図5〜図11は、実施形態1に係るフィルター部30の動作を説明するフィルター部30の概略断面図である。
図5〜図11は、実施形態1に係るフィルター部30の動作を説明するフィルター部30の概略断面図である。
<初期の充填状態>
図5は、インク吸引によりフィルター部30内にインクが充填された直後の状態を示す。フィルター室34と第1連通管36及び第2連通管38は完全にインクで充填されているが、インク貯留室32と通気管40の上部には空気が残っている。この空気によりダンパ効果が生じ、インクの圧力変動が抑制される。
図5は、インク吸引によりフィルター部30内にインクが充填された直後の状態を示す。フィルター室34と第1連通管36及び第2連通管38は完全にインクで充填されているが、インク貯留室32と通気管40の上部には空気が残っている。この空気によりダンパ効果が生じ、インクの圧力変動が抑制される。
<長期使用後>
図6は、長期使用後の状態を示す。長期間インクジェット式記録装置1を使用しているうちに、接続チューブ10内に気泡54が生じることがある。その気泡54は印字によるインクの流れに乗って、インク流入口48からインク貯留室32に流入する。流入した気泡54はインク貯留室32上部の空気と一体化して蓄えられるが、気泡54の流入量が増えるに従ってインク貯留室32と上流側フィルター室44の水位は低下していく。
図6は、長期使用後の状態を示す。長期間インクジェット式記録装置1を使用しているうちに、接続チューブ10内に気泡54が生じることがある。その気泡54は印字によるインクの流れに乗って、インク流入口48からインク貯留室32に流入する。流入した気泡54はインク貯留室32上部の空気と一体化して蓄えられるが、気泡54の流入量が増えるに従ってインク貯留室32と上流側フィルター室44の水位は低下していく。
上流側フィルター室44の水位が一定値以下に下がると、フィルター部材42の閉塞により吐出不良を引き起こしてしまう。そのため、水位が一定値以下に下がる前に空気を排出する必要がある。この排出動作のためにインク吸引を用いる。
<空気排出動作1>
図7は、空気排出動作1の状態を示す。水位が低下した状態でインク吸引を行うと、図7のようにインクは第1連通管36のみを通じて流れる。この時第1連通管36に生じる圧力損失により、インク貯留室32と上流側フィルター室44のインクには水頭差Hが生じる。それによりインク貯留室32の上部に貯まっていた空気は、通気管40と第2連通管38を通じて上流側フィルター室44に移動する。
図7は、空気排出動作1の状態を示す。水位が低下した状態でインク吸引を行うと、図7のようにインクは第1連通管36のみを通じて流れる。この時第1連通管36に生じる圧力損失により、インク貯留室32と上流側フィルター室44のインクには水頭差Hが生じる。それによりインク貯留室32の上部に貯まっていた空気は、通気管40と第2連通管38を通じて上流側フィルター室44に移動する。
<空気排出動作2>
図8は、空気排出動作2の状態を示す。図8に示すように、上流側フィルター室44の水位は低下していき、フィルター接液部56の面積は非常に小さくなる。限られた面積にインクの流れが集中するため、局所的に流速が早くなりフィルター部材42による大きな圧力損失が生じる。この圧力損失がフィルター部材42のバブルポイント以上になると空気が通過できるようになり、下流側フィルター室46に気泡54となって排出される。それに伴いインク貯留室32の水位は上昇していく。
図8は、空気排出動作2の状態を示す。図8に示すように、上流側フィルター室44の水位は低下していき、フィルター接液部56の面積は非常に小さくなる。限られた面積にインクの流れが集中するため、局所的に流速が早くなりフィルター部材42による大きな圧力損失が生じる。この圧力損失がフィルター部材42のバブルポイント以上になると空気が通過できるようになり、下流側フィルター室46に気泡54となって排出される。それに伴いインク貯留室32の水位は上昇していく。
<空気排出動作3>
図9は、空気排出動作3の状態を示す。図9に示すように、インク貯留室32の水位が第2連通管38最上部と同じ高さに達すると、第2連通管38内にインクが流れ始め上流側フィルター室44は急速にインクで充填される。このとき上流側フィルター室44内にあった空気は、通気管40を通じてインク貯留室32に移動する。
図9は、空気排出動作3の状態を示す。図9に示すように、インク貯留室32の水位が第2連通管38最上部と同じ高さに達すると、第2連通管38内にインクが流れ始め上流側フィルター室44は急速にインクで充填される。このとき上流側フィルター室44内にあった空気は、通気管40を通じてインク貯留室32に移動する。
<空気排出動作4>
図10は、空気排出動作4の状態を示す。以上の動作を経てインク貯留室32に貯まっていた空気の一部は排出され、フィルター部30内の水位は、図10のように、気泡蓄積前の状態に戻る。この状態ではインク貯留室32と上流側フィルター室44が第2連通管38により圧力損失の少ない状態で接続されている。そのため再度インク吸引を行っても水頭差は生じず、気泡排出は起きない。この気泡排出が生じない状態は、気泡蓄積により水位が低下し第2連通管38内のインクが空になるまで維持される。この仕組みにより、フィルター部30内の空気の排出を目的としないインク吸引を行う場合に吐出ヘッド12への気泡排出頻度が低くなるため、吐出不具合が生じにくくなる。
図10は、空気排出動作4の状態を示す。以上の動作を経てインク貯留室32に貯まっていた空気の一部は排出され、フィルター部30内の水位は、図10のように、気泡蓄積前の状態に戻る。この状態ではインク貯留室32と上流側フィルター室44が第2連通管38により圧力損失の少ない状態で接続されている。そのため再度インク吸引を行っても水頭差は生じず、気泡排出は起きない。この気泡排出が生じない状態は、気泡蓄積により水位が低下し第2連通管38内のインクが空になるまで維持される。この仕組みにより、フィルター部30内の空気の排出を目的としないインク吸引を行う場合に吐出ヘッド12への気泡排出頻度が低くなるため、吐出不具合が生じにくくなる。
<印字状態>
図11は、印字している状態を示す。印字を行った場合は、インク吸引時と異なり気泡排出は起きない。図11に示すように、印字中のインク流速により水頭差Hが生じるが、流速が低いため上流側フィルター室44の水位は下まで下がらないからである。この印字時に気泡排出が起きない仕組みを実現するためには、第1連通管36による圧力損失が適切に調整されていなければならない。具体的には上流側フィルター室44の水位が印字流速で吐出不良を起こすほど下まで下がらず、インク吸引流速で上流側フィルター室44の重力方向の長さ以上にインク貯留室32と上流側フィルター室44との水頭差を生じさせるような圧力損失であることが必要とされる。
図11は、印字している状態を示す。印字を行った場合は、インク吸引時と異なり気泡排出は起きない。図11に示すように、印字中のインク流速により水頭差Hが生じるが、流速が低いため上流側フィルター室44の水位は下まで下がらないからである。この印字時に気泡排出が起きない仕組みを実現するためには、第1連通管36による圧力損失が適切に調整されていなければならない。具体的には上流側フィルター室44の水位が印字流速で吐出不良を起こすほど下まで下がらず、インク吸引流速で上流側フィルター室44の重力方向の長さ以上にインク貯留室32と上流側フィルター室44との水頭差を生じさせるような圧力損失であることが必要とされる。
以上述べたように、実施形態1に係るインクジェット式記録装置1のフィルター部30において、第1連通管36が第2連通管38及び通気管40よりも重力方向下方にあり、圧力損失により、上流側フィルター室44の重力方向の長さ以上にインク貯留室32と上流側フィルター室44との水頭差を生じさせることができるため、インク吸引を行うと第1連通管36による圧力損失により、インク貯留室32と上流側フィルター室44との間には上流側フィルター室44の重力方向の長さ以上の水頭差が生じる。そのため、上流側フィルター室44の水位は低下してフィルター部材42のほぼ全面が空気で覆われる。インクの流れはフィルター部材42の空気で覆われていない部分に集中するため局所的に流速が高まり、フィルター部30の圧力損失は増加する。これによって、フィルター部30にはバブルポイント以上の圧力が加わり、上流側フィルター室44の空気を下流側フィルター室46に排出することができるようになる。従って、フィルター部30に蓄積した気泡54を装置の複雑化を招くことなく低コストで排出可能なインクジェット式記録装置1を実現することができる。
また、第2連通管38は、重力方向上方に凸状の形状であり、第2連通管38の最上部は、インク貯留室32の最上部より重力方向下方の位置にある。インク吸引による気泡排出時にはインク貯留室32の水位が第2連通管38の最上部まで上昇する。その後、上流からの気泡流入に伴い水位が低下していくが、インク貯留室32の水位が第2連通管38の接続部以上である間はサイフォンの原理によりインク貯留室32とフィルター室34の間でインクが流れ続ける。この状態でインク吸引を行っても、インクの大部分は第2連通管38を通じて流れるため、第1連通管36の圧力損失によりフィルター室34の水位が低下することはない。すなわち気泡54の排出が抑制される。そのため、第2連通管38内のインクの流れは、インク貯留室32の水位が第2連通管38の接続部以下になるまで維持されるため、気泡54が一定量以上流入するまで気泡54の排出は生じなくなる。従って、フィルター部30内の空気の排出を目的としないインク吸引を行う場合に吐出ヘッド12に気泡54が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくできる。
また、インク貯留室32の上面は、上流側フィルター室44の上面より、重力方向の上方にあるため、残留空気は主にインク貯留室32側に貯まることになる。これによってフィルター部材42が空気で覆われる面積は減り、インクが通過可能なフィルター部材42の面積は増大する。従って、フィルター部材42の利用効率を高めることができる。
また、第2連通管38の圧力損失は、第1連通管36の圧力損失より小さいため、第2連通管38にインクが流れているときの方がインク貯留室32とフィルター室34の水頭差は小さくなる。そのため、第2連通管38にインクが流れている状態でインク吸引を行ったとき、上流側フィルター室44の水位が下がりにくくなる。これにより、気泡54の排出が抑制され、新たに気泡54が蓄積されない限りインク吸引をしても気泡54の排出が起こらないようになる。従って、フィルター部30内の空気の排出を目的としないインク吸引を行う場合に吐出ヘッド12に気泡54が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくできる。
また、通気管40のインク貯留室32と連結されている位置は、第2連通管38のインク貯留室32と連結されている位置より、重力方向の上方にあるため、インク吸引時にインク貯留室32内の第2連通管38との接続部より上にある空気を、通気管40を通じて排出することができる。これによりインク貯留室32の水位は第2連通管38との接続部より上の位置まで上がり、その後、新たな気泡54の流入があっても直ちに水位が第2連通管38との接続部を下回ることはなくなる。第2連通管38への空気流入が生じない限り気泡排出動作は抑制されるため、一度気泡54を排出した後は、ある程度の気泡54が流入しても気泡排出動作は起こらなくなる。従って、フィルター部30内の空気の排出を目的としないインク吸引を行う場合に吐出ヘッド12に気泡54が流入する頻度が低下し、吐出不良を誘発しにくくできる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るフィルター部30aについて、図12を参照し説明する。
図12は、実施形態2に係るフィルター部の構造を示す概略断面図であり、空気排出動作状態を示す。なお、実施形態1に係るフィルター部30と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
次に、実施形態2に係るフィルター部30aについて、図12を参照し説明する。
図12は、実施形態2に係るフィルター部の構造を示す概略断面図であり、空気排出動作状態を示す。なお、実施形態1に係るフィルター部30と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
実施形態2に係るフィルター部30aは、実施形態1のフィルター部30と同じ構成を持つが、フィルター部30aの形状が異なっている。インク貯留室32aの上部空間は水平方向に拡張され、フィルター室34aの直上に張り出している。また通気管40aは、その張り出した上部空間の下面で接続されている。これによりインク貯留室32aの上部には、実施形態1より多くの空気が保持されるようになり、ダンパ効果が向上せしめられる。
また、フィルター室34aはフィルター部材42aにより水平方向に沿って2つに仕切られ、上流側フィルター室44aと下流側フィルター室46aに分割される。この形状ではフィルター部材42aの面積が増えても、上流側フィルター室44aの重力方向の高さが増えることはない。そのため第1連通管36により生じる圧力損失を低く保ったまま、フィルター部材42aの面積を大きくすることができる。すなわち圧力損失増加によるヘッド吐出性能の低下を引き起こすことなく、フィルター部30aの異物の通過防止量を増加させることが可能である。
以下、フィルター部30a内の気泡54の蓄積及び排出がどのように行われるかについて説明する。基本的な動作は実施形態1と同じであるため、相違が大きい<空気排出動作2>に絞って説明する。
<空気排出動作2>
図12は、実施形態2に係るフィルター部30aにおける空気排出動作2の状態を示す。インク吸引を行うと上流側フィルター室44aの水位は低下していき、フィルター接液部56aの面積は非常に小さくなる。限られた面積にインクの流れが集中するため、局所的に流速が高くなりフィルター部材42aには大きな圧力損失が生じる。圧力損失がフィルター部材42aのバブルポイント以上になると空気が通過できるようになり、下流側フィルター室46aに気泡となって排出される。それに伴いインク貯留室32aの水位は上昇していく。このように実施形態2に係るフィルター部30aの形状においても、実施形態1と同様にインク吸引による気泡排出が可能である。
図12は、実施形態2に係るフィルター部30aにおける空気排出動作2の状態を示す。インク吸引を行うと上流側フィルター室44aの水位は低下していき、フィルター接液部56aの面積は非常に小さくなる。限られた面積にインクの流れが集中するため、局所的に流速が高くなりフィルター部材42aには大きな圧力損失が生じる。圧力損失がフィルター部材42aのバブルポイント以上になると空気が通過できるようになり、下流側フィルター室46aに気泡となって排出される。それに伴いインク貯留室32aの水位は上昇していく。このように実施形態2に係るフィルター部30aの形状においても、実施形態1と同様にインク吸引による気泡排出が可能である。
以上述べたように、実施形態2に係るフィルター部30aによれば、実施形態1での効果に加えて、ダンパ能力と異物の通過防止量の増加効果を得ることができる。
1…液体吐出装置としてのインクジェット式記録装置、2…前面カバー、3…排紙口、4…操作ボタン、5…台座、6…上面カバー、7…タンクケース、8…確認窓、9…インクタンク、10…接続チューブ、11…キャリッジ、12…吐出ヘッド、13…ガイドレール、14…キャップ、15…吸引チューブ、16…吸引ポンプ、17…制御部、20…印刷用紙、30,30a…フィルター部、32,32a…インク貯留室、34,34a…フィルター室、36…第1連通管、38…第2連通管、40,40a…通気管、42,42a…フィルター部材、44,44a…上流側フィルター室、46,46a…下流側フィルター室、48…インク流入口、50…インク排出口、52…ヘッド接続チューブ、54…気泡、56,56a…フィルター接液部。
Claims (5)
- 液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記液体を収容した液体収容部から前記吐出ヘッドへと前記液体を供給する液体供給路と、
前記液体供給路に配置され、前記液体中の異物を除去するためのフィルター部材を有するフィルター部と、を備えた液体吐出装置であって、
前記フィルター部は、前記フィルター部材が備えられているフィルター室と前記液体を貯留するインク貯留室とを備え、
前記フィルター室は、前記フィルター部材により仕切られ、上流側フィルター室と下流側フィルター室とを有し、
前記インク貯留室と前記上流側フィルター室とは、第1連通管、第2連通管、及び通気管により連通されており、
前記第1連通管は、前記第2連通管及び前記通気管よりも重力方向下方にあり、圧力損失により、前記上流側フィルター室の重力方向の長さ以上に前記インク貯留室と前記上流側フィルター室との水頭差を生じさせることができることを特徴とする液体吐出装置。 - 前記第2連通管は、重力方向上方に凸状の形状であり、
前記第2連通管の最上部は、前記インク貯留室の最上部より重力方向下方の位置にあることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記インク貯留室の上面は、前記上流側フィルター室の上面より、重力方向の上方にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置。
- 前記第1連通管の流路抵抗は、前記第2連通管の流路抵抗より大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
- 前記通気管の前記インク貯留室と連結されている位置は、前記第2連通管の前記インク貯留室と連結されている位置より、重力方向の上方にあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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