JP6402065B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬等に使用される蓋付き容器に関するものである。
従来、上方に開口する箱状の容器本体と、容器本体の開口部を閉鎖する蓋部材とを備える蓋付き容器が知られている。また、一般に、容器本体は、略矩形板状の底壁構成部と、底壁構成部の側辺部から上方に延びる側壁部と、側壁部の上辺部から外方に突出するフランジ部とを備えている。その一方で、蓋部材は、容器本体の開口部を閉塞可能な略矩形板状の天板部と、天板部の外周縁から下方に突出するスカート部とを備えている。そして、蓋部材を容器本体に被せた場合には、フランジ部の上面が天板部の下面に当接して、蓋部材が容器本体に支持されるとともに、スカート部がフランジ部の外周を囲うようにして配置されて、容器本体に対する蓋部材の水平方向における位置決めが行われるようになっている(例えば、特許文献1等参照。)。
実用新案登録第2501671号公報
ところで、容器本体に被せた蓋部材を容器本体から取外す場合に、容器本体と蓋部材との間に形成される空間が負圧状態となり、蓋部材を取外し難くなってしまうことが懸念される。また、容器本体に収容された物品が非常に軽量のものである場合には、蓋部材が容器本体から取外される際に、容器本体と蓋部材との間に形成される空間において発生する気流により、物品が容器本体から飛び出してしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、蓋部材を容器本体から比較的スムースに取外すことのできる蓋付き容器を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形板状をなす底壁構成部と、
前記底壁構成部の各側辺部から上方に延びる側壁部と、
前記各側壁部の上辺部から外方に突出するフランジ部と
を具備する上方に開口する略箱状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉塞可能な略矩形板状の天板部と、
前記天板部の外周縁から下方に突出するスカート部と
を具備する蓋部材とを備え、
前記蓋部材を前記容器本体に被せた場合に、
前記側壁部の上辺部、及び、前記フランジ部の上面が前記天板部の下面に当接するとともに、
前記スカート部が前記フランジ部の外周を囲うようにして配置される蓋付き容器において、
前記容器本体は、前記側壁部の上辺部の一部に対応して、前記フランジ部が突出形成されていない誘導部を備えており、
前記容器本体は、前記フランジ部のうち前記誘導部側の端縁から下方に傾斜して延びる縦フランジを備えているとともに、
前記容器本体は、前記誘導部における前記側壁部の上辺部から下方に変位した位置において、一対の前記縦フランジの間を連結する連結部を備えており、
前記容器本体に被せられた状態にある前記蓋部材の前記スカート部の下端部は、前記容器本体の前記連結部よりも上方に位置し、
前記スカート部は、前記縦フランジに対向していることを特徴とする蓋付き容器。
手段1によれば、容器本体において、フランジ部が省略された誘導部が形成されることにより、誘導部において、容器本体と、該容器本体に被せられた蓋部材との接触面積を低減させることができる。これにより、容器本体に被せられた蓋部材を容器本体から取外す場合に、誘導部において、容器本体と、蓋部材とが離間し易くなり、ひいては、両者間に隙間が形成され易くなる。このため、容器本体と蓋部材との間に形成される空間に対し、誘導部(と、蓋部材との間に形成された隙間)を介して、外気が比較的スムースに流入することとなり、容器本体と蓋部材との間に形成される空間が負圧状態とされてしまうといった事態を抑制することができる。
従って、蓋部材を容器本体から取外す際に、容器本体と蓋部材との間に形成される空間が負圧状態となることに起因して、蓋部材を取外し難くなってしまう(蓋部材がなかなか持ち上がってこない等)といった事態を抑制することができる。また、例えば、容器本体に収容された物品が非常に軽量のものである場合に、蓋部材が容器本体から取外されることで、容器本体と蓋部材との間に形成される空間の負圧状態が解消される際に、該空間において瞬間的に発生する気流によって、物品が容器本体から飛び出してしまうといった事態を防止することができる。さらに、蓋部材を容器本体に被せる際に、容器本体と蓋部材との間から、余分な空気を比較的スムースに逃がすことができる。結果として、容器本体に対して蓋部材を比較的スムースに着脱することができ、蓋部材の着脱に際しての作業性の向上等を図ることができる。
尚、容器本体に蓋部材を被せることによって、容器本体の内側に埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。また、例えば、容器本体を、順次、コンベアで搬送する場合に、容器本体のフランジ部同士が突き当り、一方が他方に乗り上げてしまうといった問題に関し、容器本体に対して蓋部材を被せて搬送することで解消することができる。
また、手段1によれば、フランジ部の誘導部側端縁や、その周辺部における強度の向上を図ることができる。また、蓋部材を容器本体に被せた状態において、スカート部に対して容器本体の内周側に向かう力が作用し、スカート部が同方向に変形しようとした場合に、該スカート部が、容器本体の縦フランジに当接して支持され、それ以上の変形が規制されることとなる。従って、スカート部の変形や損傷等を抑止することができる。
また、縦フランジや、その周辺部における強度の向上を図ることができる。さらに、側壁部のうちフランジ部が設けられていない範囲の強度の向上を図ることができる。さらに、連結部が設けられることにより、容器本体に蓋部材を被せた状態のまま、蓋付き容器を持ち運ぶことが可能となる。つまり、例えば、蓋部材を被せた状態の蓋付き容器を、容器本体のフランジ部の下面に手を掛けて持ち上げようとした場合、かかる手によって、スカート部の下端部がフランジ部の高さになるまで蓋部材が押し上げられてしまい、蓋部材が容器本体から脱落し易くなってしまうことが懸念される。これに対し、連結部は、側壁部の上辺部やフランジ部よりも下方に位置していることから、蓋部材を被せた状態の蓋付き容器を、蓋部材の脱落を招くことなく、ロボットアームや、作業者の手で連結部の下面を支持して移動させることができる。
特に、スカート部の下端部が容器本体の連結部よりも上方に位置していることから、蓋部材を上方に変位させることなく、連結部を支持して持ち上げることができる。このため、蓋部材を被せた状態の蓋付き容器を、蓋部材の脱落を招くことなく、ロボットアームや作業者の手で連結部の下面を支持して移動させることができるといった作用効果がより確実に奏されることとなる。また、一対の縦フランジと、連結部とで囲まれる空間が、蓋部材のスカート部によって閉塞されるといった事態を回避することができる。従って、縦フランジ及び連結部を備える構成であっても、誘導部への外気の通りが悪化し、ひいては、容器本体に対する蓋部材の着脱作業性を低下させてしまうといった事態を抑止することができる。また、縦フランジが、容器本体に被せられた蓋部材のスカート部の下端部よりも下方にまで延在することとなるため、容器本体に被せられた蓋部材のスカート部が、容器本体の内周側に変形するといった事態をより確実に防止することができる。
手段2.前記各側壁部の上辺部は、前記容器本体の開口周縁部の全周にわたって、同じ高さで連続して延びており、
前記容器本体に前記蓋部材が被せられた状態において、前記側壁部の上辺部が、前記容器本体の開口周縁部の全周にわたって、前記天板部の下面に当接することを特徴とする手段1に記載の蓋付き容器。
手段2によれば、側壁部の上辺部に関しては、容器本体の開口周縁部の全周にわたって、蓋部材の天板部の下面に当接することとなる。このため、蓋部材が被せられた容器本体内部への埃等の異物の侵入をより確実に防止することができる。また、容器本体に収容された物品が容器外部に脱落してしまうことをより確実に防止することができる。
手段3.前記スカートの内周面に、リブを設け、当該リブは、前記フランジ部に対向していることを特徴とする手段1又は2に記載の蓋付き容器。
蓋付き容器を上側から見た斜視図である。 容器本体を上側から見た斜視図である。 容器本体を下側から見た斜視図である。 蓋部材を上側から見た斜視図である。 蓋部材を下側から見た斜視図である。 左半分は容器本体の側面図であり、右半分は蓋部材を被せた容器本体(蓋付き容器)の側面図である。 蓋付き容器の断面図である。 図7のJ部を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における容器本体の斜視図である。 別の実施形態における容器本体の斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1等に示すように、蓋付き容器1は、上方に開口する略箱状の容器本体2と、容器本体2に被せられる蓋部材3とを備えている。本実施形態の容器本体2及び蓋部材3は、それぞれポリプロピレンにより一体的に形成されている。
図2、図3に示すように、容器本体2は、相対する一対の長辺部と相対する一対の短辺部とを備える略矩形板状の底壁構成部11と、底壁構成部11の各長辺部からそれぞれ上方に延出する長辺側側壁部12と、底壁構成部11の各短辺部からそれぞれ上方に延出する短辺側側壁部13と、各側壁部12、13の上辺部から外方に突出するフランジ部14とを備えている。本実施形態では、底壁構成部11、及び、側壁部12、13には、水抜き孔や持ち手用の孔等の空気が流通可能な孔部は一切形成されていない。
また、図4、図5に示すように、蓋部材3は、容器本体2の開口部を閉塞可能な略矩形板状の天板部21と、天板部21の外周縁から下方に突出するスカート部22とを備えている。天板部21、及び、スカート部22に関しても、空気が流通可能な孔部は一切形成されていない。そして、図1、図7に示すように、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、側壁部12、13の上辺部、及び、フランジ部14の上面が天板部21の下面に当接して、蓋部材3が容器本体2に支持されるとともに、スカート部22がフランジ部14の外周を囲うようにして配置されて、容器本体2に対する蓋部材3の水平方向における位置決めが行われるようになっている。
さて、図2、図6等に示すように、本実施形態の容器本体2は、一対の長辺側側壁部12の上辺部のうち、長辺側側壁部12の横幅方向中央部を含む範囲に対応して、フランジ部14が突出形成されていない誘導部31を備えている。本実施形態では、長辺側側壁部12においては、長辺側側壁部12の上辺部のうち、長辺側側壁部12の横幅方向両側部から、横幅方向中央部側に向けて、長辺側側壁部12の横幅の1/5〜1/4程度の距離を隔てた位置にかけてフランジ部14が形成されている。
さらに、長辺側側壁部12の上辺部、及び、短辺側側壁部13の上辺部は、容器本体2の開口周縁部の全周にわたって、同じ高さで連続して延びている。そして、容器本体2に蓋部材3が被せられた状態においては、容器本体2の開口周縁部の全周にわたって、側壁部12、13の上辺部が、天板部21の下面に当接するようになっている。尚、短辺側側壁部13側には誘導部31が形成されておらず、短辺側側壁部13の上辺部全域にフランジ部14が形成されている。加えて、各短辺側側壁部13の上辺部から突出するフランジ部14は、各長辺側側壁部12の上辺部から突出するフランジ部14と同じ高さ位置で連続して延びている。
また、本実施形態では、容器本体2は、フランジ部14のうち誘導部31側の各端縁からそれぞれ下方に延びる縦フランジ32と、誘導部31における長辺側側壁部12の上辺部から下方に変位した位置において、一対の縦フランジ32の下端部間を連結する連結部33とを備えている。本実施形態の縦フランジ32は、下方に向けて、長辺側側壁部12の横幅方向中央部側に傾斜して延びている。また、連結部33は、長辺側側壁部12の上辺部から下方に向けて、長辺側側壁部12の高さの1/4〜1/3程度の距離を隔てた位置において、長辺側側壁部12の上辺部に平行して延びている。
図6、図8に示すように、本実施形態では、容器本体2に被せられた状態にある蓋部材3のスカート部22の下端部が、容器本体2の連結部33よりも若干上方に位置する(例えば、0.5mm〜5mm程度上方に位置する)ように構成されている。加えて、図2等に示すように、縦フランジ32、連結部33、及び、フランジ部14の長辺側側壁部12からの突出長は(ほぼ)同じであり、フランジ部14、縦フランジ32、及び、連結部33の突出方向先端縁は連続して延びている。
加えて、図3、図6等に示すように、容器本体2の各短辺側側壁部13には、フランジ部14の下面から下方に延びる補強リブ34がそれぞれ一対で設けられている。補強リブ34の短辺側側壁部13からの突出長についても、基本的に、フランジ部14の短辺側側壁部13からの突出長と(ほぼ)同じであり、フランジ部14、及び、補強リブ34の突出方向先端縁は連続している。尚、補強リブ34の下部については、突出長が次第に短くなるように構成されている。また、補強リブ34の下端部は、連結部33の下面よりも若干上方に位置している。加えて、図1等に示すように、各長辺側側壁部12、及び、各短辺側側壁部13の外面側には、長辺側側壁部12の中央部、及び、短辺側側壁部13の中央部を含む部位を一段凹ませることによって形成されたラベル取着部35が設けられている。
図4等に示すように、蓋部材3の天板部21は、略四角枠状の外周部41と、外周部41の内周側の開口を閉塞する内周部42とを備えている。外周部41の外周縁は、フランジ部14の外周縁よりも一回り大きく構成され、スカート部22は、外周部41の外周縁から下方に突出形成されている。本実施形態では、蓋部材3のうち、内周部42は、無色透明のポリプロピレンによって構成され、外周部41等のその他の部位は、有色不透明のポリプロピレンによって構成されている。
また、蓋部材3には、外周部41の外周縁に沿って、外周部41の上面から上方に突出する略四角枠状の段積み用突部43が設けられている。図7に示すように、段積み用突部43の内周縁は、容器本体2の側壁部12、13の下辺部外周縁よりも一回り大きく構成され、段積み用突部43の外周縁は、フランジ部14の外周縁よりも一回り小さく構成されている。そして、容器本体2に蓋部材3を被せた状態の蓋付き容器1の上方に、蓋付き容器1を積み重ねた(段積みした)場合、下側の蓋付き容器1の段積み用突部43の内周側に、上側の蓋付き容器1の容器本体2下部が挿入され、下側の蓋付き容器1の天板部21上面によって、上側の蓋付き容器1の容器本体2下面が支持されるようになっている。さらに、下側の蓋付き容器1の段積み用突部43によって、上側の蓋付き容器1の水平方向への位置ずれが防止されるようになっている。
また、図7、図8に示すように、蓋部材3の天板部21において、内周部42の上面が、外周部41の上面よりも一段低くなるように構成されている。これにより、蓋付き容器1を段積みした場合に、下側の蓋付き容器1の内周部42が、上側の蓋付き容器1の容器本体2下面に接触して損傷しないように(下側の蓋付き容器1の外周部41で、上側の蓋付き容器1を支持するように)構成されている。
加えて、図5に示すように、蓋部材3のスカート部22の内周面には、各コーナー部の両側方において、上下に延びる寄せリブ44が設けられている。当該寄せリブ44は、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、フランジ部14の突出方向先端縁(外縁部)と当接、又は、近接するように構成されている。寄せリブ44の存在によって、フランジ部14と、スカート部22内周面との接触が回避され、両者間に隙間が形成されるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、容器本体2において、フランジ部14が省略された誘導部31が形成されることにより、誘導部31において、容器本体2と、該容器本体2に被せられた蓋部材3との接触面積を低減させることができる。これにより、容器本体2に被せられた蓋部材3を容器本体2から取外す場合に、誘導部31において、容器本体2と、蓋部材3とが離間し易くなり、ひいては、両者間に隙間が形成され易くなる。このため、容器本体2と蓋部材3との間に形成される空間に対し、誘導部31(と、蓋部材3との間に形成された隙間)を介して、外気が比較的スムースに流入することとなり、容器本体2と蓋部材3との間に形成される空間が負圧状態とされてしまうといった事態を抑制することができる。
従って、蓋部材3を容器本体2から取外す際に、容器本体2と蓋部材3との間に形成される空間が負圧状態となることに起因して、蓋部材3を取外し難くなってしまう(蓋部材3がなかなか持ち上がってこない等)といった事態を抑制することができる。また、例えば、容器本体2に収容された物品が非常に軽量のものである場合に、蓋部材3が容器本体2から取外されることで、容器本体2と蓋部材3との間に形成される空間の負圧状態が解消される際に、該空間において瞬間的に発生する気流によって、物品が容器本体2から飛び出してしまうといった事態を防止することができる。さらに、蓋部材3を容器本体2に被せる際に、容器本体2と蓋部材3との間から、余分な空気を比較的スムースに逃がすことができる。結果として、容器本体2に対して蓋部材3を比較的スムースに着脱することができ、蓋部材3の着脱に際しての作業性の向上等を図ることができる。
尚、容器本体2に蓋部材3を被せることによって、容器本体2の内側に埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。また、例えば、容器本体2を、順次、コンベアで搬送する場合に、容器本体2のフランジ部14同士が突き当り、一方が他方に乗り上げてしまうといった問題に関し、容器本体2に対して蓋部材3を被せて搬送することで解消することができる。
また、本実施形態では、長辺側側壁部12、及び、短辺側側壁部13の上辺部は、容器本体2の開口周縁部の全周にわたって、同じ高さで連続して延びており、容器本体2に蓋部材3が被せられた状態において、長辺側側壁部12、及び、短辺側側壁部13の上辺部が、容器本体2の開口周縁部の全周にわたって、天板部21の下面に当接するようになっている。このため、蓋部材3が被せられた容器本体2内部への異物の侵入をより確実に防止することができる。また、容器本体2に収容された物品が容器外部に脱落してしまうことをより確実に防止することができる。
さらに、容器本体2には、フランジ部14のうち誘導部31側の端縁から下方に延びる縦フランジ32が設けられている。当該縦フランジ32によって、フランジ部14の誘導部31側端縁や、その周辺部における強度の向上を図ることができる。また、蓋部材3を容器本体2に被せた状態において、スカート部22に対して容器本体2の内周側に向かう力が作用し、スカート部22が同方向に変形しようとした場合に、該スカート部22が、容器本体2の縦フランジ32に当接して支持され、それ以上の変形が規制されることとなる。従って、スカート部22の変形や、該変形に起因する損傷等を抑止することができる。尚、短辺側側壁部13の外面側には、縦フランジ32は設けられていないものの、フランジ部14の下面から下方に延びる補強リブ34が設けられており、補強リブ34によっても、スカート部22の容器本体2内周側への変形や、変形に起因する損傷等の抑止が図られている。
また、容器本体2には、誘導部31における長辺側側壁部12の上辺部から下方に変位した位置において、一対の縦フランジ32の下端部間を連結する連結部33が設けられている。このため、縦フランジ32や、その周辺部における強度の向上を図ることができる。さらに、長辺側側壁部12のうちフランジ部14が設けられていない範囲(比較的変形し易い長辺側側壁部12の横幅方向中央部を含む範囲)の強度の向上を図ることができる。
加えて、容器本体2に被せられた状態にある蓋部材3のスカート部22の下端部は、容器本体2の連結部33よりも上方に位置している。このため、一対の縦フランジ32と、連結部33とで囲まれる空間が、蓋部材3のスカート部22によって閉塞されるといった事態を回避することができる。従って、縦フランジ32及び連結部33を備える構成であっても、誘導部31への外気の通りが悪化し、ひいては、容器本体2に対する蓋部材3の着脱作業性を低下させてしまうといった事態を抑止することができる。さらに、縦フランジ32が、容器本体2に被せられた蓋部材3のスカート部22の下端部よりも下方にまで延在することとなるため、容器本体2に被せられた蓋部材3のスカート部22が、容器本体2の内周側に変形するといった事態をより確実に防止することができる。
また、連結部33が設けられることによって、容器本体2に蓋部材3を被せた状態のまま、蓋付き容器1を持ち運ぶことが可能となる。つまり、例えば、蓋部材3を被せた状態の蓋付き容器1を、容器本体2のフランジ部14の下面に手を掛けて持ち上げようとした場合、かかる手によって、スカート部22の下端部がフランジ部14の高さになるまで蓋部材3が押し上げられてしまい、蓋部材3が容器本体2から脱落し易くなってしまうことが懸念される。これに対し、連結部33は、長辺側側壁部12の上辺部やフランジ部14よりも下方に位置しており、特に、本実施形態では、容器本体2に被せられた状態にある蓋部材3のスカート部22の下端部が、容器本体2の連結部33よりも上方に位置している。このため、連結部33の下面を支持する作業を行うことに伴って、蓋部材3が容器本体2から浮き上がってしまう(側壁部12、13上辺部と、天板部21との間に隙間ができる)といった事態を回避することができる。従って、蓋部材3を被せた状態の蓋付き容器1を、蓋部材3の脱落を招くことなく、ロボットアームや作業者の手で連結部33の下面を支持して移動させることができる。また、例えば、連結部33の下面と、蓋部材3の上面とに指を掛け、蓋付き容器1を握るようにして持ち運ぶこともでき、かかる運搬に際しての作業性の向上を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13の上辺部の高さ位置が一定の高さで揃うように構成されているが、例えば、図9に示すように、長辺側側壁部12の上辺部の一部において切欠き部51を形成することとしてもよい。この場合、蓋部材3が容器本体2に被せられている状態であっても、切欠き部51を通じて、容器本体2と蓋部材3とで囲まれる容器内部空間と、容器外部とが常に連通した状態となり、蓋部材3の着脱に際しての、容器内部空間と、容器外部との間の空気の流通をよりスムースなものとすることができる。
但し、切欠き部51に関しては、フランジ部14や、該フランジ部14と連続する縦フランジ32及び連結部33よりも上方部位(基本的にスカート部22で覆われる部位)において形成されること、すなわち、誘導部31に対応して形成されることとする。これにより、切欠き部51を介して、蓋付き容器1の内部に異物が侵入してしまったり、蓋付き容器1に収容された小さな物品、或いは、液状の物品が容器外部に出てしまったりするといった事態を防止することができる。
尚、図9では、短辺側側壁部13にも切欠き部52が形成され、該切欠き部52に対応しては、切欠き部52の下縁部に沿ってフランジ部14が延在するように構成されている。この場合、切欠き部52の下縁部に沿って延びるフランジ部14に関して、蓋部材3を支持するといった機能が失われる一方で、縦フランジ32及び連結部33のように、切欠き部52側への異物の侵入を防止したり、切欠き部52の周辺部の強度を高めたりする機能を有することとなる。
(b)上記実施形態では、長辺側側壁部12にのみ誘導部31、縦フランジ32、及び、連結部33が設けられているが、かかる構成に代えて、又は、加えて、短辺側側壁部13において誘導部31、縦フランジ32、及び、連結部33を設けることとしてもよい。さらに、縦フランジ32や連結部33を省略することも可能である。但し、縦フランジ32を設けることでフランジ部14の端縁やその周辺部の強度の向上を図ることができる。さらに、連結部33を設けることで、縦フランジ32やその周辺部、及び、長辺側側壁部12のうち誘導部31が形成されることでフランジ部14が省略されている横幅方向中央部を含む部位の強度の向上等を図ることができる。
(c)また、図10に示すように、連結部33の先端縁の一部において切欠き部61を形成するように構成してもよい。この場合、連結部33と、容器本体2に被せられた蓋部材3のスカート部22との間により大きな隙間を形成することができ、蓋部材3の着脱をよりスムースなものとすることができる。また、例えば、容器本体2に被せられている蓋部材3を取外す際に、蓋部材3のスカート部22の長辺部の略中央位置に手を掛けてバランス良く持ち上げようとした場合に、切欠き部61を介して、スカート部22の下辺部に対し、指先を好適に引っ掛けることが可能となる。従って、連結部33が形成される位置と、蓋部材3の着脱に際して蓋部材3が作業者によって支持される部位とが重なる場合であっても、連結部33によって、かかる作業が阻害されてしまうといった事態を抑制することができる。
尚、上記実施形態では、容器本体2に被せられた蓋部材3のスカート部22の下端部が、連結部33よりも上方に位置するように構成されているが、連結部33の厚みの範囲内とされる位置に収まるように構成したり、連結部33の下面よりも下方に位置したりするように構成してもよい(但し、参考例)。当該構成を採用する場合には、連結部33や縦フランジ32に前記切欠き部61を形成したり、蓋部材3のスカート部22の内周面側に寄せリブ44を形成したりする等して一対の縦フランジ32及び連結部33で囲まれる空間と、容器外部とを連通させることが望ましい。
また、縦フランジ32には、スカート部22の変形を規制するといった役割も存在することから、切欠き部61は、縦フランジ32ではなく、連結部33に設けることが望ましい。さらに、寄せリブ44の突出長を大きくしてしまうと、蓋部材3ひいては蓋付き容器1の大型化を招いて、運搬・保管効率の低下を招くおそれがあるため、寄せリブ44の突出長は極力小さくして、連結部33と、スカート部22との間に隙間を形成するといった構成を併用することが望ましい。尚、寄せリブ44は省略することも可能である。また、寄せリブ44を省略する代わりに、フランジ部14の突出長を部分的に短くして(切欠き部を設けて)、空気の通り道を確保するように構成してもよい。
(d)上記実施形態において、容器本体2や蓋部材3の形状や大きさ等は特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜変更可能である。例えば、容器本体2の側壁部12、13の外面側(フランジ部14や、該フランジ部14と連続する縦フランジ32及び連結部33よりも下方位置)や、蓋部材3の天板部21の下面側において、補強用のリブを適宜形成することも可能である。また、段積みすることのできない蓋付き容器1に具体化することも可能である。
(e)上記実施形態では、縦フランジ32が下方、かつ、長辺側側壁部12の横幅方向中央部側に傾斜して延びているが、鉛直方向に延びるように構成してもよい(但し、参考例)。さらに、連結部33が一対の縦フランジ32の下端部間を連結するようにして設けられているが、中間位置の間を連結するように構成してもよい。また、スカート部22の天板部21からの突出長を部分的に短くしたり、部分的にスカート部22を省略したりするように構成してもよい。
(f)上記実施形態では、容器本体2、及び、蓋部材3はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…蓋付き容器、2…容器本体、3…蓋部材、11…底壁構成部、12…長辺側側壁部、13…短辺側側壁部、14…フランジ部、21…天板部、22…スカート部、31…誘導部、32…縦フランジ、33…連結部。

Claims (3)

  1. 略矩形板状をなす底壁構成部と、
    前記底壁構成部の各側辺部から上方に延びる側壁部と、
    前記各側壁部の上辺部から外方に突出するフランジ部と
    を具備する上方に開口する略箱状の容器本体と、
    前記容器本体の開口部を閉塞可能な略矩形板状の天板部と、
    前記天板部の外周縁から下方に突出するスカート部と
    を具備する蓋部材とを備え、
    前記蓋部材を前記容器本体に被せた場合に、
    前記側壁部の上辺部、及び、前記フランジ部の上面が前記天板部の下面に当接するとともに、
    前記スカート部が前記フランジ部の外周を囲うようにして配置される蓋付き容器において、
    前記容器本体は、前記側壁部の上辺部の一部に対応して、前記フランジ部が突出形成されていない誘導部を備えており、
    前記容器本体は、前記フランジ部のうち前記誘導部側の端縁から下方に傾斜して延びる縦フランジを備えているとともに、
    前記容器本体は、前記誘導部における前記側壁部の上辺部から下方に変位した位置において、一対の前記縦フランジの間を連結する連結部を備えており、
    前記容器本体に被せられた状態にある前記蓋部材の前記スカート部の下端部は、前記容器本体の前記連結部よりも上方に位置し、
    前記スカート部は、前記縦フランジに対向していることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記各側壁部の上辺部は、前記容器本体の開口周縁部の全周にわたって、同じ高さで連続して延びており、
    前記容器本体に前記蓋部材が被せられた状態において、前記側壁部の上辺部が、前記容器本体の開口周縁部の全周にわたって、前記天板部の下面に当接することを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 前記スカートの内周面に、リブを設け、当該リブは、前記フランジ部に対向していることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋付き容器。
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