JP6400931B2 - 義歯洗浄剤 - Google Patents
義歯洗浄剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6400931B2 JP6400931B2 JP2014069420A JP2014069420A JP6400931B2 JP 6400931 B2 JP6400931 B2 JP 6400931B2 JP 2014069420 A JP2014069420 A JP 2014069420A JP 2014069420 A JP2014069420 A JP 2014069420A JP 6400931 B2 JP6400931 B2 JP 6400931B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning agent
- fragrance
- denture
- component
- denture cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
項1. (A)シリカ、(B-1)過硫酸水素塩、(B-2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(C)ミントノート以外の香調の香料0.9重量%以上を含有し、錠剤状であることを特徴とする、義歯洗浄剤。
項2. 前記(A)成分100重量部に対して、前記(C)成分が45〜200重量部含まれる、項1に記載の義歯洗浄剤。
項3. 前記(A)成分100重量部に対して、前記(B-1)成分及び(B-2)成分の合計量が1000〜11111重量部である、項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
項4. 前記(C)成分が、フローラルノート、フルーティーノート、ハーバルノート、グリーンノート、又はウッディノートの香調の香料である、項1〜3のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
項5. 前記(C)成分が前記(A)成分に含浸された状態で含まれる、項1〜4のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
項6. 前記(C)成分が0.9〜2.0重量%含まれる、項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
項7. 項1〜6のいずれかに記載の義歯洗浄剤を用いて義歯を洗浄する、義歯洗浄方法。
(A)シリカ
本発明の義歯洗浄剤は、シリカ(以下、(A)成分と表記することもある)を含有する。本発明の義歯洗浄剤において、シリカは保存安定性の向上に寄与する成分である。シリカとは、二酸化ケイ素、又は二酸化ケイ素によって構成される物質の総称である。
本発明の義歯洗浄剤は、漂白剤として、過硫酸水素塩(以下、(B-1)成分と表記することもある)と、過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩(以下、(B-2)成分と表記することもある)を含有する。本発明の義歯洗浄剤において、過硫酸水素塩と、過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩は、酸素系漂白剤として義歯の洗浄に寄与すると共に、保存安定性の向上にも寄与する。
過硫酸水素塩としては、義歯洗浄剤の成分として使用可能なものである限り特に制限されないが、例えば、過硫酸水素ナトリウム、過硫酸水素カリウム、過硫酸水素リチウム等の過硫酸水素のアルカリ金属塩;過硫酸水素アンモニウム、過硫酸水素バリウム等が挙げられる。また、これらの過硫酸水素塩は水和物であってもよい。これらの過硫酸水素塩の中でも、好ましくは過硫酸水素のアルカリ金属塩、更に好ましくは過硫酸水素ナトリウムが挙げられる。
過ホウ酸塩としては、義歯洗浄剤の成分として使用可能なものである限り特に制限されないが、例えば、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩;過ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。また、これらの過ホウ酸塩は水和物であってもよい。これらの過ホウ酸塩の中でも、好ましくは過ホウ酸のアルカリ金属塩、更に好ましくは過ホウ酸ナトリウムが挙げられる。これらの過ホウ酸塩は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の義歯洗浄剤において、前記(B-1)成分と(B-2)成分の比率については、特に制限されないが、保存安定性をより一層向上させるという観点から、前記(B-1)成分100重量部に対して、前記(B-2)成分が、通常12.5〜250重量部、好ましくは22.5〜166重量部、より好ましくは22.5〜100重量部、更に好ましくは38〜82重量部が挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤は、ミントノート以外の香調の香料(以下、(C)成分と表記することもある)を含有する。
本発明の義歯洗浄剤は、義歯に対する物理的な洗浄効果を与えるために、発泡剤が含まれていることが好ましい。
本発明の義歯洗浄剤は、義歯洗浄剤に一般的に使用される界面活性剤を含んでいてもよい。
本発明の義歯洗浄剤には、前記成分の他に、本発明の効果を妨げないことを限度として、必要に応じて、キレート剤、酵素、着色料、甘味料、消臭剤、発泡安定化剤、保存剤、漂白剤(前記(B-1)及び(B-2)成分以外)、抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤、流動化剤等の添加剤を含んでいてもよい。これらの添加剤は、1種単独で配合してもよく、2種以上を任意に組み合わせて配合してもよい。
本発明の義歯洗浄剤は、錠剤状に成型される。錠剤1個当たりの重量は、特に制限されず、使用簡便性を踏まえて適宜設定すればよいが、錠剤1個当たりの重量を1回の義歯洗浄に必要な量に設定しておくことが望ましい。
本発明の義歯洗浄剤を水又はお湯に投入し、これに洗浄対象となる義歯を入れると、前記(B-1)及び(B-2)成分の洗浄作用によって義歯が洗浄される。また、本発明の義歯洗浄剤に含まれる前記(C)成分によって、義歯が付香され、使用者が洗浄効果を実感し、高い満足感を得ることができる。更に、本発明の義歯洗浄剤に発泡剤を配合している場合には、二酸化炭素の気泡が生じ、この気泡が義歯に接触することによる物理的な刺激が加えられて義歯の洗浄効果が高められ、更には義歯洗浄時の(C)成分の香り立ちが向上する。
表1〜5に示す組成の錠剤状の義歯洗浄剤(1錠当たり2.65g)を調製した。具体的には、実施例1〜37及び比較例2では、先ず、香料をシリカに含有させて含浸物を調製し、この含浸物と他の配合成分を混合した後に、径25φの金型を用いて7MPaで打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。また、比較例1及び参考例1では、各配合成分を混合した後に、打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。
<香りの判定基準>
◎:パネラー6名の内5名以上が製造直後に比べて香りの変質を感じない。
○:パネラー6名の内4名が製造直後に比べて香りの変質を感じない。
△:パネラー6名の内3名が製造直後に比べて香りの変質を感じない。
×:パネラー6名の内4名以上が製造直後に比べて香りの変質を感じる。
表6に示す組成の錠剤状の義歯洗浄剤(1錠当たり2.65g)を調製した。具体的には、各配合成分を混合した後に、径25φの金型を用いて7MPaで打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。即ち、実施例38では、シリカに香料を含浸させずに、錠剤状の義歯洗浄剤の製造を行った。
表7に示す組成の錠剤状の義歯洗浄剤(1錠当たり2.65g)を調製した。具体的には、先ず、香料をシリカに含有させて含浸物を調製し、この含浸物と他の配合成分を混合した後に、径25φの金型を用いて7MPaで打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。
<付香の判定基準>
◎:パネラー6名の内5名以上が明らかな香りを感じる。
○:パネラー6名の内4名が明らかな香りを感じる。
×:パネラー6名の内4名以上が香りを感じない。
表8に示す組成の錠剤状の義歯洗浄剤(1錠当たり2.65g)を調製した。具体的には、先ず、香料をシリカに含有させて含浸物を調製し、この含浸物と他の配合成分を混合した後に、径25φの金型を用いて7MPaで打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。
<外観性状の判定基準>
○:直径1mm以上のシミ(緑、黄、又は茶褐色)が認められない。
△:直径1mm以上2mm未満のシミ(緑、黄、又は茶褐色)が認められる。
×:直径2mm以上のシミ(緑、黄、又は茶褐色)が認められる。
表9に示す組成の錠剤状の義歯洗浄剤(1錠当たり2.65g)を調製した。具体的には、先ず、香料をシリカに含有させて含浸物を調製し、この含浸物と他の配合成分を混合した後に、径25φの金型を用いて7MPaで打錠成型して、錠剤状の義歯洗浄剤を製造した。
○:漂白率が59%以上
×:漂白率が59%未満
下表10に示す組成の義歯洗浄剤(錠剤)を、試験例1と同様の方法により調製した。いずれの義歯洗浄剤(錠剤)も、優れた保存安定性を備え、経時的な香りの変質や錠剤表面のシミの発生を抑制できるものであった。
Claims (6)
- (A)シリカ、(B-1)過硫酸水素塩、(B-2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(C)ミントノート以外の香調の香料0.9重量%以上を含有し、前記(A)成分100重量部に対して前記(C)成分が45〜150重量部含まれ、錠剤状であることを特徴とする、義歯洗浄剤。
- 前記(A)成分100重量部に対して、前記(B-1)成分及び(B-2)成分の合計量が1000〜11111重量部である、請求項1に記載の義歯洗浄剤。
- 前記(C)成分が、フローラルノート、フルーティーノート、ハーバルノート、グリーンノート、又はウッディノートの香調の香料である、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
- 前記(C)成分が前記(A)成分に含浸された状態で含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
- 前記(C)成分が0.9〜2.0重量%含まれる、請求項1〜4のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤を用いて義歯を洗浄する、義歯洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014069420A JP6400931B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 義歯洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014069420A JP6400931B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 義歯洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015189724A JP2015189724A (ja) | 2015-11-02 |
JP6400931B2 true JP6400931B2 (ja) | 2018-10-03 |
Family
ID=54424547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014069420A Active JP6400931B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 義歯洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6400931B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528906A (ja) * | 2003-12-15 | 2007-10-18 | スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション | 知覚シグナルを含む洗浄剤組成物 |
JP4637494B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2011-02-23 | 高砂香料工業株式会社 | 義歯洗浄剤 |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014069420A patent/JP6400931B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015189724A (ja) | 2015-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2365739T3 (es) | Combinación de substancias aromáticas que contienen 3,7-dimetiloct-6-eno-nitrilo (citronelil nitrilo) como sustituto del geranonitrilo. | |
JP6501394B2 (ja) | 義歯用洗浄剤、義歯用洗浄液、義歯用洗浄ユニット及び義歯の洗浄方法 | |
JP2010280588A (ja) | 塗布タイプの義歯洗浄用液状組成物 | |
JPH10511093A (ja) | シリコーン組成物 | |
JP5392043B2 (ja) | 義歯洗浄用液体組成物 | |
JP7438439B1 (ja) | 錠剤用の口腔内装着器具洗浄剤 | |
JP2002519314A (ja) | 義歯クレンザー | |
JPH01290608A (ja) | 殺菌剤組成物 | |
JP6067297B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP6400931B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
CN106458963A (zh) | 新型感官化合物及其在风味组合物和香味组合物中的用途 | |
JP5561987B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP6746283B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP2011241167A (ja) | 義歯洗浄用液体組成物 | |
JPH10510874A (ja) | シリコーン組成物 | |
JP7463047B1 (ja) | 口腔内装着器具洗浄剤 | |
JP7453457B1 (ja) | 錠剤用の口腔内装着器具洗浄剤 | |
KR100239202B1 (ko) | 실리콘 조성물 | |
US5858958A (en) | Use of a 4-tert-butyl-1-cyclohexanol as an antioxidant | |
JP7437573B1 (ja) | 発泡錠剤用の口腔内装着器具洗浄剤 | |
JP6953707B2 (ja) | 液体義歯洗浄剤組成物 | |
JP7190809B2 (ja) | 固形状の義歯洗浄剤 | |
WO2012046434A1 (ja) | エビネ様香料組成物 | |
JP7102143B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP7177125B2 (ja) | 口腔内装着器具用洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170310 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180123 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180326 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180906 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6400931 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |