【発明の詳細な説明】
シリコーン組成物
技術分野
本発明は、シリコーン含有化合物、および該化合物の人のケア製品、洗濯屋及
び家庭用クリーナー、漂白組成物及びその類似物への使用に関するものである。
特に、本発明は、親油性成分としての香味剤、香料、着色剤又は抗菌剤をベース
とする、シリコーン含有親油性組成物に関するものであり、該組成物はそれで処
理された表面、例えば歯、義歯、皮膚、毛髪、洗濯物、食器具、作業表面などに
おいて、改良された残留性、効果及び効力を示す。また、本発明は、付加的に香
料、香味剤及びその類似物のような漂白感受性成分を含有し、改良された安定性
を示す、シリコーン含有漂白組成物に関するものである。
発明の背景
香味剤、香料、冷却剤(coolant)及び消毒剤組成物のような親油性組成物は
、直接又は、化粧品、口腔及び義歯組成物、漂白剤、食器洗剤、硬質表面の洗浄
及び洗濯洗剤等を含む種々の家庭用製品に幅広く使用されている。親油性組成物
が遭遇する通常の問題は、親油性成分の表面持続性及び残留性を改良することで
ある。例えば、増大した香味又は香料効果、又は増大した抗菌効力を与えるため
に、ほとんどではないが多くの家庭用用途において、親油性成分の表面残留性を
高めることが望ましい。
現代の歯衛生及び義歯用製剤は、例えば、抗プラーク及び/又は抗歯石剤、並
びに抗菌剤及び香味剤を含有している。抗菌作用は口/義歯内のバクテリアの数
を減らすか、又は薄膜で捕まえたバクテリアを殺すことによりさらなる成長及び
変化を妨害して、プラークの形成に影響を与えることができた。香味剤は、防臭
作用により悪臭の問題を軽減することができる。幾つかの抗菌剤、例えば、メン
トールは悪臭除去剤としても役立つ。しかしながら、抗菌剤の効力は、その口内
/義歯での保持、特にプラークが形成される歯又は義歯の表面における保持に、
大きく依存する。
公知の歯用製剤の典型的な欠点は、歯がきれいであるか、又は口が洗浄されて
いる比較的短い時間しか、製剤中の抗菌剤の効果が利用できないことである。こ
の問題は、歯磨き製剤がめったに使用されないこと;ほとんど、一日に一度か恐
らく二度しか使用されない、という事実により片付けられている。従って、大部
分の人がブラッシングとつぎのブラッシングの間の長い時間は最適のプラーク形
成条件を与えることとなる。
多くの他の個人及び家庭用用途においては、高められた表面持続性を与えるこ
とが望ましい。洗濯洗剤は、例えば、洗濯後又は使用中に衣類へ増大した香料効
果を与えるように、織物への香料持続性を増加させる恩恵がある。また、増大し
た抗菌持続性は汗又は他の汚れに関連する悪臭を減らすという観点から利益があ
る。また、高められた香料持続性は、上品な芳香性及び香料入り化粧品において
価値がある。一方、高められた冷却剤持続性は咳止め及び/又はかぜ薬に有利で
ある。
従って、改良された表面残留性、効果及び/又は抗菌効力を有する親油性組成
物を開発する必要性がある。
香料、香味剤及びその類似物のような親油性化合物の漂白剤含有組成物への使
用にも、数々の問題、特に、漂白剤との相互作用の結果として、香料又は香味特
性又は強度の損失が生ずる。また、漂白剤の効力は逆に作用することもある。従
って、漂白感受性成分を含有する漂白組成物の安定性及び有効性を改良すること
が望ましい。
歯を被覆し、窩洞及び汚れを防止するという歯磨き剤組成物がシリコーンを含
有することは公知である。例えば、GB-A-689,679は、タール、汚れ、歯石及び食
物の粒の付着を防止し、又はそれらを歯から除去するために、オルガノポリシロ
キサンを含有するマウスウオッシュを開示している。この洗浄液は、チモールの
ような抗腐敗化合物及び香味剤並びに香料を含有することができる。
US-A-2,806,814は、活性化合物及びシリコーン化合物として、アミノカルボン
酸化合物の高級脂肪族アシルアミドを組み合わせて含有する歯用製剤を開示して
いる。この特許には、シリコーン化合物がタール、汚れ、歯石等の付着を防止し
、それらの歯からの除去を容易にすることが提案されていることを言及している
。シリコーン化合物は活性成分の抗菌及び酸抑制活性を改善する相乗効果として
働くものと言われている。ジメチルポリシロキサンが特に効果があると言われて
いる。香味性油及び/又メントールを含有してもよい。
US-A-3,624,120は、カチオン性界面活性剤、抗菌剤及び抗カリエス誘発剤とし
て使用される四級アンモニウム塩を開示している。
従って、本発明は、改良された表面持続性、効果及び/又は効力を有する、香
味剤、香料、冷却剤、抗菌剤又は他の親油性組成物を提供するものである。
本発明は、さらに、無機過塩漂白剤、及び親油性化合物、例えば香味剤及び/
又は香料を含有し、改良された安定性を有する漂白組成物を提供するものである
。
発明の要約
本発明の第一の態様によれば、繰り返し単位基準で、約0.1〜2%のアミノ
アルキルシロキサン含量を有するアミノアルキルシリコーンを含有する、香味剤
、香料、冷却剤、抗菌剤又は他の親油性組成物が提供される。
また、本発明は、香味剤、香料、生理冷却剤、抗菌剤及びそれらの混合物から
選ばれる親油性成分と共に、アミノアルキルシリコーンの使用に関するもであり
、その際該アミノアルキルシリコーンは繰り返し単位基準で、約0.1〜2%の
アミノアルキルシロキサン含量を有するものから選ばれる。
さらに、本発明の態様によれば、無機過酸塩漂白剤、および香味剤、香料、生
理冷却剤、抗菌剤及びそれらの混合物から選ばれる親油性成分、およびアミノア
ルキルシリコーンは繰り返し単位基準で、約0.1〜2%のアミノアルキルシロ
キサン含量を有するアミノアルキルシリコーン含有する漂白組成物が提供される
。
また、本発明は、改良された親油安定性を与えるために、無機過酸塩漂白剤、
および香味剤、香料、生理冷却剤、抗菌剤及びそれらの混合物から選ばれる親油
性成分と共に、アミノアルキルシリコーンの使用に関するものであり、その際該
アミノアルキルシリコーンは繰り返し単位基準で、約0.1〜2%のアミノアル
キルシロキサン含量を有するものから選ばれる。
ここに記載の全ての百分率および割合は、特記しない限り、全組成物の重量基
準である。
かくして、本発明の組成物は、アミノアルキルシリコーン抗プラーク剤、およ
び香味剤、香料、生理冷却剤、抗菌剤及びそれらの混合物から選ばれる親油性成
分を含有する。本発明の他の組成物はアミノアルキルシリコーン抗プラーク剤及
び親油性成分を含有する漂白剤及び/又は洗剤組成物の形態を取る。
一般的概念として、アミノアルキルシリコーンは2つの基本単位を含む式を有
する非環式疎水性アミノアルキルシリコーンから選ばれる;
1)(R1)m(R)nSiO(4-m-n/2): 式中m+nは1、2又は3であり、nは
1、2又は3であり、mは0、1又は2である;および
2)(R1)a(R2)bSiO(4-a-b/2): 式中a+bは1,2又は3、a及びbは
整数である;
R1及びR2は、各々独立して、H、場合によりフッ素又はシアノ基で置換され
ている約1〜約10の炭素を有するアルキル及びアルケニル基、ヒドロキシ、ア
ルコキシ及びアセトキシから選ばれ、例えばR1及びR2は各々独立して、メチル
、エチル、フェニル、ビニル、トリフルオロプロピル及びシアノプロピルであり
、Rは
上記式中、R3は場合によりO原子で置換又は中断されている約1〜20、好
ましくは約3〜5の炭素原子の2価のアルキレンであり、R4,R5及びR6は同
じか又は異なるもので、H、場合によりN及び/又はO原子で置換又は中断され
ている約1〜20、好ましくは約1〜10、より好ましくは約1〜4の炭素原子
のアルキルから選ばれ、X-はハロゲン化物、水酸化物及びトシレートのような
1価のアニオンであり、前記アミノアルキルシリコーンは繰り返し単位基準で、
単位(1)を約0.1〜2%、好ましくは約0.5〜2%含有する。
好ましい態様においては、アミノアルキルシリコーンはアモジメチコーンを包
含する。アモジメチコーンは、アミノアルキル基を含有するポリジメチルシロキ
サン重合体である。該アミノアルキル基はポリジメチルシロキサン鎖の末端の1
つ又はそれ以上に、又はペンダントとして存在する。
アミノアルキル部分Rが、(CH2)3NH2,(CH2)3NHCH2CH2NH2
,(CH2)3N(CH2CH2OH)2,(CH2)3NH3 +X-及び(CH2)3N(
CH3)2(C18H37)+X-から選ばれ、特に(CH2)3NH2及び(CH2)3N
HCH2CH2NH2から選ばれるアミノアルキルシリコーンが好ましい。また、
約5000以上、好ましくは約5000〜約100,000、より好ましくは約
5
000〜約30,000の平均分子量を有するアミノアルキルシリコーンが好ま
しい。
本発明での使用に適したアミノアルキルシリコーン化合物は周知である。アミ
ノアルキルシリコーンの製造法は、例えばUS-A-2,930,809に記載されている。
アモジメチコーンの例としてはOSI'のMagnasoft Fluidを包含する。これら
の重合体は主たるポリジメチルシロキサン構造にくっついているアミノアルキル
基を含有する。Magnasoft のアミノアルキル基含有ユニットの典型的な構造は、
−OSi(Me)C3H6NHCH2CH2NH2
である。
アミノアルキルシリコーンは、一般に約0.01〜約25重量%、好ましくは
約0.1〜約5重量%、より好ましくは約0.5〜約1.5重量%のレベルで存
在する。
本発明の組成物は親油性化合物を含有することが好ましい。一般的概念として
、本発明での使用に適した親油性化合物はアミノアルキルシリコーンに溶解する
、また溶解しうる油状物質であり、そのレベルは25℃で、少なくとも約1重量
%、好ましくは少なくとも約5重量%である。好ましい親油性化合物は香味剤、
香料、生理冷却剤及び抗菌性化合物から選ばれる。アミノアルキルシリコーンは
歯及び/又は義歯に対する親油性化合物の永続性を高める働きをし、それによっ
て香味効果及び抗菌効力が高められ及び/又は維持される。
本発明での使用に適した親油性香味剤としては、冬緑油、ハナハッカ油、ベイ
リーフ油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブ油、セージ油、サッサフ
ラス油、レモン油、オレンジ油、アニス油、ベンツアルデヒド、ビターアーモン
ド油、樟脳、スギ葉油、マヨナラ油、シトロン油、ラベンダー油、マスタード油
、松根油、松葉油、ローズマリー油、タイム油、シナモン葉油及びそれらの混合
物から選ばれる1種又はそれ以上の香味成分を包含する。
本発明での使用に適した親油性香料としては、精油、アブソルート、樹脂など
ような天然物、及び飽和及び不飽和化合物、脂肪族カルボン酸及び複素環状化合
物を含む、炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、酸、エステ
ル、アセタール、ケタール、ニトリルなどのような合成香料化合物を含む公知の
香料成分の1つ又はそれ以上を含有する。本発明での使用に適した香料物質の例
は、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ジヒドロミルセニル
、酢酸テルピニル、酢酸トリシクロデセニル、プロピオン酸トリシクロデセニル
、酢酸2−フェニルエチル、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、安息香酸ベン
ジル、酢酸スチラリル、サリチル酸アミル、ジヒドロジャスミン酸メチル、イソ
ブチル酸フェノキシエチル、酢酸ネリル、酢酸トリクロロメチル−フェニルカル
ビニル、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸イソノニル、酢酸セドリル、
酢酸ベチベリル、ベンジルアルコール、2−フェニルエタノール、リナルール、
テトラヒドロリナルール、シトロネロール、ジメチルベンジルカルビノール、ジ
ヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、テルピネオール、オイゲノー
ル、ゲラニオール、ベチベオール、3−イソカンフィル−シクロヘキサノール、
2−メチル−3−(p−t−ブチルフェニル)−プロパノール、2−メチル−3
−(p−イソプロピル−ブチルフェニル)−プロパノール、3−(p−t−ブチ
ルフェニル)−プロパノール、ネロール、アルファ−n−アミルシンナミックア
ルデヒド、アルファ−ヘキシル−シンナミックアルデヒド、4−(4−ヒドロキ
シ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボアルデヒド、4−(4−
メチル−3−フェニル)−3−シクロヘキセンカルボアルデヒド、4−アセトキ
シ−3−ペンチル−テトラヒドロピラン、2−n−ヘプチル−シクロペンタノン
、3−メチル−2−ペンチル−シクロペンタノン、n−デカナール、n−ドデカ
ナール、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタ
ール、フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール、ゲラノニトリル、シトロ
ネロニトリル、セドリルメチルエーテル、イソロンギフォラノン、アウベピンニ
トリル、アウベピン、ヘリオトロピン、コウマリン、バニリン、ジフェニルオキ
シド、イオノン、メチルイオノン、イソメチルイオノン、イロン、シス−3−ヘ
キサノール及びそのエステル、インダンマスク、テトラリンマスク、イソクロマ
ンマスク、マクロシクロケトン、マクロアセトンマスク、ブラシル酸エチレン、
芳香族ニトロマスク及びそれらの混合物を包含する。
本発明での使用に適する親油性抗菌性化合物としては、リモール、メントール
、4−ヘキシルレゾルシノール、フェノール、ユーカリプトール、安息香酸、過
酸化水素、ブチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、サリシルアミ
ド及びそれらの混合物を包含する。
本発明での使用に適した生理冷却剤としては、カルボキシアミド、メンタンエ
ステル及びメンタンエーテル及びそれらの混合物を包含する。
本発明での使用に適したメンタンエーテルは下記式を有するものから選ばれる
:
式中、R5は、25までの、好ましくは5までの炭素原子を有する、場合により
ヒドロキシで置換されている脂肪族基であり、Xは水素又はヒドロキシであり、
これらは例えば、Takasagoという商品名でTakasago International Corp.から商
業的に入手可能である。本発明の組成物に使用するのに特に好ましい冷却剤はTa
kasago10[3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(MDP)]であ
る。MDPはl−メントールのモノグリセリン誘導体であり、優れた冷却活性を
有する。
最も有用であることがわかったカルボキシアミドは,WasonらのUS-A-4,136,16
3(1979年1月23日発行)及びRawsellらのUS-A-4,230,688(1980年10月28日発行)
に記載されている。
本発明の組成物における親油性化合物のレベルは一般に、約0.01〜約10
重量%、好ましくは約0.05〜約5重量%、より好ましくは約0.1〜約3重
量%の範囲である。
本発明の組成物は、場合により1つ又はそれ以上の界面活性剤を含有し、該界
面活性剤は、本発明の親油性組成物においては、親油成分の安定性の目的のため
及び改良された効力を与えるために、特に好ましい。適当な界面活性剤は非セッ
ケンアニオン、ノニオン、双性イオン及び両性の有機合成洗剤を包含する。これ
らの適当な試剤の多くはGieskeらのUS-A-4,051,234(1977年9月27日発行)に開
示されている。
本発明での使用に適する界面活性剤の例としては、C6〜C18のアルキルサル
フェート及び1モル当たり約0.5〜約20モルでエトキシ化されたアルキルサ
ルエーテルフェート;C5〜C20の直鎖アルキルベンゼンスルフォネート、アル
キルエステルスルフォネート、C6〜C22の1級又は2級アルカンスルフォネー
ト、C6〜C24のオレフィンスルフォネート、スルフォン化ポリカルボン酸、ア
ルキルグリセロールスルフォネート、脂肪アシルグリセロールスルフォネート及
びそれらの混合物を包含する、アニオン性スルフォネート;1級又は2級C6〜
C18のアルキルカルボキシレート、約0〜約10のエトキシ化平均度合いを有す
るエトキシカルボキシレート及びポリエトキシカルボキシレート界面活性剤を包
含する、アニオン性カルボキシレート;ナトリウムココイルサルコシネート、ナ
トリウムラウロイルサルコシネートのようなC5〜C17のサルコシネート(Hampo
syl-95 ex W.R..Grace);エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドと脂肪
酸、脂肪アルコール、脂肪アミド、多価アルコール(例えば、ソルビタンモノス
テアレート、ソルビタンオレエート)、アルキルフェノール(例えば、Tergitor
)の縮合生成物及びポリプロピレンオキサイド又はポリオキシブチレン
(例えば、Pluronics);US-A-4,565,647に記載のようなアルキルポリサッカラ
イド;ジメチルコカミンオキサイド、ジメチルラウリルアミンオキサイド及びコ
コアルキルジメチルアミンオキサイド(Aromox)のようなアミンオキサイド;Tw
een 40及びTween 80(Hercules)のようなポリソルベート;ソルビタンステアレー
ト、ソルビタンモノオレエートなど;セチルピリジウムクロライド、セチルトリ
メチルアンモニウムブロマイド、ジ−イソブチルフェノキシエトキシエチル−ジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド及びココナツアルキルトリメチルアンモ
ニウムナイトレートを包含する。
親油成分溶解性の観点から、ノニオン性界面活性剤が本発明で非常に好ましい
。本発明での使用に適するノニオン界面活性剤の1つの種類は、下記一般式を有
するものである:
式中、R1は、アルキル又はアルケニル部分中に8〜22、好ましくは10〜2
0の炭素原子を有するアルキル又はアルケニル基、またはアルキルフェニル又は
アルケニルフェニル基であり、m及びnはそれぞれ0〜80及び2〜80の範囲
の重量平均を表す。
一般に、より短い鎖のアルキル基は効力の点から避けるべきであり、このよう
な界面活性剤中の未反応の脂肪アルコールが悪臭の源となり、皮膚炎症を起こす
ことになるからである。このタイプの界面活性剤は通常エトキシ化/プロポキシ
化の種々の度合いの混合物であり、従ってm及びnがプロポキシレート基とエト
キシレート基の数の各々の重量平均を表す。上記の一般タイプのノニオン界面活
性剤は、m及びnが共に約2〜約80の範囲、好ましくはmが約2〜約20の範
囲、より好ましくは約3〜約10の範囲であり且つnが好ましくは約2〜約60
の範囲、より好ましくは約5〜約50の範囲である混合アルコキシレートを包含
する。このような物質の1つは、PPG-5-ceteth-20(Procetyl AWS としてCroda
Inc.から入手可能)であり、このもののm及びnはそれぞれ5及び20の値を有
する。他の適当なノニオン性界面活性剤としては、ポリエトキシ化界面活性剤、
例えばエトキシ化アルキルフェノールエーテル、特にEO8〜16含有オクチル
−及びノニルフェノールエーテル;EO8〜16、好ましくは9〜15を含有し
且つ直鎖又は分枝鎖であってもよいエトキシ化脂肪族C8〜C20アルコール;及
びエトキシ化水素化カスター油を包含する。
一般に、界面活性剤と、香料、冷却剤又は他の油状物質との割合は、約50:
1〜約1:10、好ましくは約20:1〜約1:2、より好ましくは約10:1
〜約1:1の範囲である。
本発明の漂白組成物は、場合により有機ペルオキシ先駆体、泡発生剤、キレー
ト剤などと共に、1種又はそれ以上の漂白剤を付加的に含有する。
漂白剤は無機の過酸塩の形態をしており、アルカリ金属及びアンモニウムの過
硫酸塩、一及び四水和物を含む過硼酸塩、過炭酸塩(GB-A-1,466,799に記載され
ているように、場合により被覆されたもの)及び過燐酸塩、およびアルカリ金属
及びアルカリ土類金属の過酸化物のような、家庭用漂白剤、洗剤、義歯清浄剤な
どに使用することが知られて入る周知の漂白剤のいずれかから選ぶことができる
。適当な漂白剤の例は、過硫酸カルシウム、アンモニウム、ナトリウム及びリチ
ウム、過硼酸一水和物及び四水和物、ナトリウムピロ燐酸ペルオキシ水和物、お
よび過酸化マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及び亜鉛を包含する。し
かしながら、これらのもののうち、アルカリ金属過硫酸塩、過硼酸塩、過炭酸塩
及びそれらの混合物が本発明での使用に好ましく、アルカリ金属過硼酸塩及び過
炭酸塩が非常に好ましい。
本発明の漂白組成物中の漂白剤の量は、一般に約5%〜約70%、好ましくは
約10%〜約50%である。
また、漂白組成物は泡発生剤、即ち水の存在下で泡起により二酸化炭素又は酸
素を解放する物質を合体することもできる。泡発生剤は、酸性、中性又はアルカ
リ性pH条件下で有効な発生剤から選ぶことができるが、酸性又は中性pH条件
下で有効な又は最も有効な発生剤とアルカリ性pH条件下で有効な又は最も有効
な発生剤との組み合わせからなるものが好ましい。酸性又は中性pH条件下で有
効な泡発生剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム又はそれらの混合物のような少なくと
も一種のアルカリ金属炭酸塩又は炭酸水素塩と、少なくとも一種の、非毒性で生
理学的に許容しうる有機酸、例えば酒石酸、フマル酸、くえん酸、リンゴ酸、マ
レイン酸、グルコン酸、琥珀酸、サリチル酸、アジピン酸、スルファミン酸、フ
マル酸ナトリウム、燐酸水素ナトリウム又はカリウム、ベタインハイドロクロラ
イドまたはそれらの混合物との組み合わせを包含する。これらのもののうち、リ
ンゴ酸が好ましい。アルカリpH条件下で有効な泡発生剤としては、過酸塩、例
えば、アルカリ及びアルカリ土類金属のペルオキシ硼酸塩及び過硼酸塩、過硫酸
塩、過炭酸塩、過燐酸塩、及び上記したようなそれらの混合物、例えばアルカリ
金属過硼酸塩(無水物、一又は四水和物)とモノ過硫酸塩(デュポン社により販
売されているCaroat)との混合物で、これはモノ過硫酸塩:硫酸カリウム:硫酸
水素カリウムの2:1:1の混合物であり、約4.5%の活性酸素含量を有する
もの、を包含する。
義歯清浄剤としての使用に適する好ましい漂白剤においては、固体の基材物質
は、場合により過硼酸塩/過硫酸塩酸素泡発生剤と組み合わせて、炭酸(水素)
塩/酸発生剤の組み合わせが合体している。泡発生剤の組み合わせは、最適の溶
解性及び最適の洗浄及び抗菌活性を達成させるための最適のpH条件を達成させ
るために、価値がある。炭酸(水素)塩成分を、一般に、全組成物の約5%〜約
65%、好ましくは約25%〜約55%含有し、酸成分を、一般に、全組成物の
約5%〜約50%、好ましくは約10%〜約30%含有する。
本発明の漂白組成物は他の公知の配合成分を補充することができる。特に好ま
しい付加成分はペルオキシ酸先駆体であり、これは一般に、下記の過酸形成試験
で0.1Nチオ硫酸ナトリウムの少なくとも1.5ml滴定値を有する化合物である
と定義することができる。
試験液は1000mlの蒸留水に下記の物質を溶解して調製する:
ピロ燐酸ナトリウム(Na4P2O7・10H2O) 2.5g
過硼酸ナトリウム(NaBO2・H2O2・3H2O)
(有効酸素10.4%含有) 0.615g
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5g
有効酸素の各原子に対して活性剤の1モル当量が導入されるように、活性剤を
この溶液に60℃で加える。
活性剤の添加により得られた混合物を激しく撹拌し、60℃に維持する。添加
から5分後に前記溶液の100mlを取り出し、直ちに250gの破砕氷と15
mlの氷酢酸の混合物中へ滴下する。ついで、ヨウ化カリウム(0.4g)を加
え、直ぐに、遊離したヨウ素を澱粉を指示薬として、青色が最初に消えるまで、
0.1Nチオ硫酸ナトリウムで滴定する。使用したチオ硫酸ナトリウム溶液の量
(ml)が漂白活性剤の滴定値である。
有機過酸先駆体は、典型的には、過加水分解を受けやすい1又はそれ以上のア
シル基を含有する化合物である。好ましい活性剤はアシル基R−CO(Rは約1
〜約20の炭素原子を有する炭化水素又は置換炭化水素である)を有するN−ア
シル又はO−アシル化合物のものである。適当な過酸先駆体は下記のものを包含
する:
(1)式:RCONR1R2のアシル有機アミド
US-A-3,007,148に記載されているような、RCOはカルボン酸アシル基、R1
はアシル基、R2は有機残基を示す。このグループに属するものとしては次ぎの
ものが包含される。
(a)N,N−アセチルアラニン及びN−アセチルフタルイミド
(b)N−アシルヒダントイン、例えばN,N'−ジアセチル−5,5−ジメチ
ルヒダントイン
(c)N,N,N',N'−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)及び対応
するヘキサメチレンジアミン誘導体(TAHD)、(GB-A-907,356,GB-A-907,3
57及びGB-A-907,358に記載されている)
(d)アシル化グリコルリル、例えばGB-A-1,246,338,GB-A-1,246,339及びGB
-A-1,247,429に記載されているようなテトラアセチルグリコルリル
(2)アシル化スルホンアミド、例えばGB-A-3,183,226に記載されているような
N−メチル−N−ベンゾイル−メタンスルホンアミド及びN−フェニル−N−ア
セチルメタンスルホンアミド
(3)GB-A-836,988,GB-A-963,135及びGB-A-1,147,871に記載されているような
カルボン酸エステル
このタイプの化合物の例は、酢酸フェニル、アセトキシベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、トリクロロエチル酢酸、ソルビトール六酢酸、フラクトース五酢酸、
p−ニトロベンツアルデヒド二酢酸、イソプロペニル酢酸、アセチルアセトヒド
ロキサム酸及びアセチルサルチル酸を包含する。他の例は、フェノール又は置換
フェノールとα−クロロ化低級脂肪族カルボン酸のエステル、例えばクロロアセ
チルフェノールとクロロアセチルサリチル酢酸(US-A-3,130,165に記載)
(4)一般式AcL(Acは、アシル基又は場合により置換されている直鎖又は
分岐鎖のC6−C20のアルキル、又はアルケニル基、又はC6−C20のアルキル置
換アリール基を含有する有機カルボン酸であり、Lは分離される基である)を有
し、その共役酸のpKaは4〜13の範囲であり、例えばオキシベンゼンスルホ
ン酸又はオキシ安息香酸である、カルボン酸エステル。このタイプの好ましい化
合物は下記のものである:
(a)AcがR3−COであり、R3が6〜20、好ましくは6〜12、より好
ましくは7〜9の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、その際
カルボニル炭素から延びており且つ該炭素を含む最長の直鎖アルキルは5〜18
、好ましくは5〜10の炭素を含有し、R3は場合によりCl,Br,OCH3又
はOC2H5により(好ましくはカルボニル基のα位置で)置換されている。この
分類の例は、3,5,5−トリメチルヘキサノイルロキシベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルロキシ安息香酸ナトリウム、2
−エチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシ
ベンゼンスルホン酸ナトリウム及びオクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナト
リウムを包含し、これらに存在するアシルオキシ基はp−置換されていることが
好ましい。
(b)Acが式R3(AO)mXAであり、R3がアルキル部分中に6〜20、
好ましくは6〜15の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルカ
リールであり、R3は場合によりCl,Br,OCH3又はOC2H5により置換さ
れており、AOはオキシエチレン又はオキシプロピレンであり、mは0〜10で
あり、XはO,NR4又はCO−NR4であり、AはCO,CO−CO,R6−C
O,CO−R6−CO又はCO−NR4−R6−CO(R4はC1〜C4のアルキル及
びR6はアルキレン又はアルケニレン部分中に1〜8の炭素原子を有するアルキ
レン、アルケニレン、アリーレン又はアルカリーレンである)。このタイプの漂
白活性剤としては、式:R3(AO)mOCOLのカルボン酸誘導体、式:R3O
CO(CH2)2COLの琥珀酸誘導体、式:R3OCH2COLのグリコール酸誘
導体、式:R3OCH2CH2COLのヒドロキシプロピオン酸誘導体、式:R3O
COCOLの蓚酸誘導体、式:R3OCOCH=CHCOLのマレイン酸及びフ
マール酸誘導体、式:R3CONR1(CH2)6COLのアシルアミノカプロン酸誘
導体、式:R3CONR1CH2COLのアシルグリシン誘導体及び式:R3N(R1
)CO(CH2) 4COLのアミノ−6−オキソカプロン酸誘導体を包含する。上
記において、mは0〜10が好ましく、R3はmが0のときはC6〜C12、より好
ましくはC6〜C10であり、mが0でないときはC9〜C15が好ましい。分離され
る基Lは上記定義のとおりである.
(5)アシル−シアヌレート、例えばUS-A-3,332,882に記載されているようなト
リアセチル−又はトリベンゾイルシアヌレート
(6)場合により置換されている安息香酸又はフタル酸の無水物、例えば安息香
酸無水物、m−モノクロロ安息香酸無水物又はフタル酸無水物
(7)GB-A-855735に一般的に記載されているようなラクタム類のN−アシル化
先駆体化合物、特にカプロラクタム及びバレロラクタム、例えばベンゾイルバレ
ロラクタム、ベンゾイルカプロラクタム及びそれらの置換同族体、例えばクロロ
、アミノ、アルキル、アリール及びアルコキシ誘導体。
上記のうち、1(c)、4(a)及び7のタイプの有機過酸先駆体が好ましい
。
ペルオキシ酸漂白先駆体を存在させるときは、全組成物重量当たり好ましくは
約0.1%〜約10%、より好ましくは約0.5%〜約5%であり、一般に漂白
先駆体の凝集物の形態で添加される。
本発明での使用に好ましい漂白先駆体凝集物は、一般にその重量で約5%〜約
40%、特に約10%〜約30%のレベルで粘結剤又は凝集剤を含有する。適当
な凝集剤としては、ポリビニルピロリドン、分子量20,000〜500,000のポリ(オ
キシエチレン)、分子量約1000〜50,000のポリエチレングリコール、分子量4000
〜20,000のCarbowax、ノニオン性界面活性剤、脂肪酸、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、ゼラチン、脂肪アルコール、燐酸塩及びポリ燐酸塩、粘土、ア
ルミノシリケート及び高分子ポリカルボキシレートを包含する。上記のうち、ポ
リエチレングリコールが非常に好ましく、特に分子量約1000〜約30,000、好まし
くは約2000〜約10,000の高分子量のものが好ましい。
最適の溶解性及びpH特性の観点から、ペルオキシ酸漂白先駆体凝集物をその
重量で約10%〜約75%、好ましくは約20%〜約60%;炭酸(水素)/酸
泡発生剤の組み合わせを約5%〜約50%、好ましくは約10%〜約40:およ
び凝集剤を約5%〜約40%、好ましくは約10%〜約30%含有する漂白凝集
物凝集物が好ましい。最終の漂白先駆体粒状物は約500〜約1500μm、好
ましくは約500〜約1000μmの平均粒度を有することが好ましく、これは
最適の溶解性能及び美観の観点から価値がある。さらに、漂白先駆体凝集物のレ
ベルは組成物の重量で約1%〜約20%、より好ましくは約5%〜約15%であ
る。
本発明の漂白組成物はペースト、錠剤、顆粒又は粉末の形態であることができ
る。錠剤形態の組成物は単層又は複層錠剤であることができる。
本発明の漂白組成物は、このような配合において通常の他の成分、特に界面活
性剤、キレート剤、酵素、染料、甘味剤、錠剤粘結剤及び充填剤、ジメチルポリ
シロキサンのような消泡剤、脂肪酸糖エステルのような泡安定化剤、防腐剤、タ
ルクのような潤滑剤、ステアリン酸マグネシウム、微細な非晶性熱分解法シリカ
などを補充することができる。
本発明での使用に適した錠剤粘結剤及び充填剤は、ポリビニルピロリドン分子
量20,000〜500,000のポリ(オキシエチレン)、分子量約1000〜約50,000のポリ
エチレングリコール、分子量4000〜20,000のCarbowax、ノニオン性界面活性剤、
脂肪酸、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ゼラチン、脂肪アルコール、
粘土、高分子ポリカルボキシレート、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、水酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム炭酸塩、硫酸ナトリウム、
蛋白質、セルロースエーテル、セルロースエステル、ポリビニルアルコール、ア
ルギン酸エステル、凝コロイド性の植物脂肪物質を包含する。上記のうち、ポリ
エチレングリコールが非常に好ましく、特に分子量約1000〜約30,000、好ましく
は約12,000〜約30,000のものが好ましい。
キレート剤は、溶液中でカルシウムイオン、マグネシウムイオン、及び重金属
カチオンのような金属イオンを保持することにより、清浄及び漂白安定性を有利
に助ける。適当なキレート剤の例としては、トリポリ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸
水素ナトリウム、ピロ燐酸テトラナトリウム、ニトロトリ酢酸及びエチレンジア
ミンテトラ酢酸及びその塩のようなアミノポリカルボン酸塩、エチレンジアミン
−N,N’−ジスクシン酸(EDDS)及びその塩、およびヒドロキシエタンジ
ホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミ
ンペンタメチレンホスホン酸及びその塩のようなアミノポリホスホ酸塩及びポリ
ホスホン酸塩を包含する。選択されるキレート剤は、それが乾燥状態又は水溶液
であるとき義歯清浄剤の他の成分と相溶性でなげればならないことを除き、制限
はない。有利には、キレート剤は組成物の重量当たり0.1〜60%、好ましく
は0.5〜30%をである。しかしながら、ホスホン酸キレート剤は組成物の重
量当たり約0.1%〜約1%、好ましくは約0.1%〜約0.5%である。
本発明での使用に適する酵素としては、プロテアーゼ、アルカラーゼ、アミラ
ーゼ、かび及び微生物リパーゼ、デキストラナーゼ、ムタネーゼ、グルカナーゼ
、エスタラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼ及びペルオキシダーゼ
等が例示される。適当な酵素は、US-A-3,519,570及びUS-A-3,533,139に記載され
ている。
下記の実施例は、本発明の範囲内の好ましい態様をさらに説明し、実証するも
のである。
実施例I〜V
下記のものは本発明による代表的な義歯清浄錠剤である。百分率は全錠剤の重
量当たりである。該錠剤は、粒状成分の混合物をパンチアンドダイ錠剤機で、約
105kPaの圧力で圧縮することにより製造される。
上記実施例I〜Vにおいて、錠剤の全体重量は3gであり、直径は25mmで
ある。
実施例I〜Vの義歯清浄錠剤は、優れた凝集性及び他の物理的性質及び使用中
の性能特性と共に、改良されたプラーク、清浄及び抗菌活性を示す。
実施例VI〜IX
下記の実施例は、本発明による代表的な香料、香味剤、冷却剤及び抗菌剤組成
物である。百分率は全組成物の重量当たりである。
実施例VI〜IXの香料、香味剤、冷却剤及び/又は抗菌剤組成物は、改良された
表面持続性、効果及び/又は効力を示す。
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