JP5561987B2 - 義歯洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は義歯洗浄剤に関する。
義歯は、総義歯、部分義歯の別に関わらず汚れが付着しやすく、放置しておくと汚れの中に形成された細菌叢に歯石が形成され、それが臭いや歯周病の誘発原因となることがある。このため、従来、義歯を洗浄し、清潔に保つために種々義歯洗浄剤が開発され使用されている。
従来の義歯洗浄剤は、界面活性剤及び漂白剤を主成分とし、更に酵素や発泡剤等を含有する顆粒剤や錠剤からなるものが主流であり、義歯の洗浄は、通常これらの製剤を水に投入して調製された義歯洗浄水に義歯を浸漬放置する方法によって行われている。
義歯の歯肉部は、一般にポリメタクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリカーボネート樹脂といった素材から形成され、また有床義歯の半数を占める部分義歯は、クラスプやバーといった金属部分を有している。
従来の義歯洗浄剤は、それを水に投入した義歯洗浄水に長時間にわたって義歯を浸漬することによって使用されるものであるため、上記義歯の歯肉素材が変形や変色したり、金属素材が錆(黒変)したり腐食することのないよう、中性からアルカリ性pHを呈するように調製されているのが一般である。
特開平10−17451号公報
本発明者は、義歯洗浄水が中性pHを呈するように調製されている場合であっても、(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を漂白剤として配合すると、義歯の金属部分に錆(黒変)が生じやすいという知見を得た。さらに、本発明者は、当該金属部分の錆を抑制するために様々な防錆手段を検討したが、これらの漂白剤による錆を効果的に抑制することは困難であった。本発明は、(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を義歯洗浄剤に配合する場合において、これらの漂白成分による義歯の金属部分の錆を効果的に抑制する作用を有する義歯洗浄剤を提供することを主な課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、義歯洗浄剤に(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を含み、さらに多数知られている防錆剤の中でもベンゾトリアゾール系化合物を選択し、これを配合した場合には、義歯の洗浄効果を保ったまま、義歯の金属部分の錆を効果的に抑制できることを見出した。さらに、本発明者は、ベンゾトリアゾール系化合物と、義歯洗浄剤において通常は漂白剤(酸化剤)として使用される過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩とを併用することにより、義歯の金属部分の錆抑制効果が著しく向上するという驚くべき知見を得た。本発明は、これらの知見に基づき、さらに検討を重ねて完成されたものである。すなわち、本発明は下記項1〜9の義歯洗浄剤、義歯洗浄液、義歯洗浄方法、防錆剤、防錆方法に関する。
項1.
(1)過硫酸水素塩、
(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに
(3)ベンゾトリアゾール系化合物
を含む義歯洗浄剤。
項2. 前記ベンゾトリアゾール系化合物は、ベンゼン環上の4つの水素原子が無置換であるか、または少なくとも1つの水素原子が直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基又はカルボキシル基で置換されている、請求項1に記載の義歯洗浄剤。
項3. 前記過硫酸水素塩100重量部に対して、前記過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を1.4〜1800重量部、前記ベンゾトリアゾール系化合物を0.2〜29重量部含む請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
項4. 前記過硫酸水素塩が過硫酸水素カリウムであり、前記過ホウ酸塩が過ホウ酸ナトリウムであり、前記過炭酸塩が過炭酸ナトリウムである請求項1〜3のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
項5. 部分義歯用である請求項1〜4のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
項6. 請求項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤及び水を含む義歯洗浄液。
項7. 請求項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤を用いる義歯洗浄方法。
項8. 義歯洗浄剤に含まれる過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を抑制するための防錆剤であって、過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びにベンゾトリアゾール系化合物を含む防錆剤。
項9. (1)過硫酸水素塩、
(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに
(3)ベンゾトリアゾール系化合物
を含む水溶液に義歯を浸積して、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の錆を抑制する方法。
本発明の義歯洗浄剤によれば(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩に加えて、多数知られている防錆剤の中でも、ベンゾトリアゾール系化合物を含有することにより、義歯の洗浄効果を保ったまま、義歯の金属部分の錆を効果的に抑制できる。本発明の義歯洗浄剤は、義歯の金属部分として最も広く使用されており、漂白剤によって錆びを生じやすい金銀パラジウム合金の錆び(黒変)を効果的に抑制することができる。本発明の義歯洗浄剤は、義歯に金属部分を有することの多い部分義歯用の洗浄剤として、特に有用である。
試験例1の過ホウ酸Na5重量%、ベンゾトリアゾール0.3重量%(評価◎)、試験例1の過ホウ酸Na5重量%、ベンゾトリアゾール0.1重量%(評価○)、試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール5重量%(評価△)、試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール0.3重量%(評価×)、及び試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール0重量%(評価××)それぞれにおける、試験後の金銀パラジウム合金(キャストウェルM.C)の発錆状態を写真で示したものである。
1.義歯洗浄剤
本発明の義歯洗浄剤は、(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含むことを特徴とする。
本発明の義歯洗浄剤において、(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩は、主に漂白剤としての機能を発揮する目的で配合される。また、ベンゾトリアゾール系化合物は、主に(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩によって生じる錆(黒変)を防ぐことを目的として配合される。さらに、本発明の義歯洗浄剤には、義歯洗浄剤に通常配合される、発泡剤、界面活性剤等が含まれていてもよい。以下、本発明の義歯洗浄剤の具体的構成について詳述する。
漂白剤
本発明の義歯洗浄剤は、義歯の漂白を主な目的として、(1)過硫酸水素塩、並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を含む。
過硫酸水素塩は、無毒性の生理学上許容される酸塩であれば特に制限はされない。例えば、ナトリウム塩やカリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、リチウム塩、バリウム塩、これらの水和物を例示することができる。過硫酸水素塩は、1種を単独で配合することもでき、2種以上を任意に組み合わせて配合することもできる。過硫酸水素塩は、過硫酸水素ナトリウム、過硫酸水素カリウム及びこれらの水和物が好ましく、過硫酸水素カリウムが特に好ましい。
なお、過硫酸水素塩は、硫酸水素塩や硫酸塩との複塩でもよい。複塩である場合、例えば、過硫酸水素カリウム、硫酸水素カリウム及び硫酸カリウムの複塩であることが特に好ましい。過硫酸水素カリウム、硫酸水素カリウム及び硫酸カリウムの複塩の市販品としては、例えば、デュポン社製のオキソン(Oxone)等が挙げられる。
また、過ホウ酸塩は、上記と同様、無毒性の生理学上許容される酸塩であれば特に制限はされない。具体的には、過ホウ酸ナトリウムや過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩、過ホウ酸アンモニウム、これらの水和物を例示することができる。過ホウ酸塩は、1種単独で配合することもでき、また2種以上を任意に組み合わせて配合することもできる。好ましくは、過ホウ酸ナトリウムや過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩であり、特に好ましくは過ホウ酸ナトリウムである。
過炭酸塩は、上記と同様、無毒性の生理学上許容される酸塩であれば特に制限はされない。具体的には、過炭酸ナトリウムや過炭酸カリウム等の過炭酸のアルカリ金属塩、過炭酸アンモニウム、これらの水和物を例示することができる。過炭酸塩は、1種単独で配合することもでき、また2種以上を任意に組み合わせて配合することもできる。好ましくは、過炭酸ナトリウムや過炭酸カリウム等の過炭酸のアルカリ金属塩であり、特に好ましくは過炭酸ナトリウムである。
本発明においては、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩として、過ホウ酸塩又は過炭酸塩をそれぞれ1種単独で配合してもよいし、過ホウ酸塩と過炭酸塩とを混合して配合してもよい。
(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩の配合量は、前記(1)過硫酸水素塩100重量部に対して、通常1.4〜1800重量部、好ましくは1.4〜180重量部程度、より好ましくは2.86〜180重量部程度、さらに好ましくは11〜100重量部程度、特に好ましくは14.3〜70重量部程度である。
また、漂白剤には、前記(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩に加えて、過硫酸塩等の義歯洗浄剤に一般的に使用される他の漂白剤が含まれていてもよい。
他の漂白剤は、上記と同様、無毒性の生理学上許容される酸塩であれば特に制限はされない。例えば、過硫酸塩としては、過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸のアルカリ金属塩、過硫酸アンモニウム、過硫酸リチウム、過硫酸バリウム、及びこれらの水和物を例示することができる。好ましくは、過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸のアルカリ金属塩である。他の漂白剤は1種単独で配合することもでき、2種以上を任意に組み合わせて配合することもできる。
防錆剤
本発明の義歯洗浄剤は、義歯を構成する金属の防錆を主な目的として、(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含む。
ベンゾトリアゾール系化合物は、ベンゼン環上の4つの水素原子が無置換(即ち、ベンゾトリアゾール)であるか、少なくとも1つの水素原子が直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基又はカルボキシル基で置換されていることが好ましい。2つ以上の水素原子がこれらの基で置換されている場合、各水素原子は、同一の基で置換されていてもよく、異なる基で置換されていてもよい。ベンゾトリアゾール系化合物は、ベンゼン環上の4つの水素原子が無置換(即ち、ベンゾトリアゾール)であるか、4つのうち1つの水素原子が直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基又はカルボキシル基で置換されているものがさらに好ましい。
本発明の好ましいベンゾトリアゾール系化合物は、下記一般式(I)で表すことができる。
Figure 0005561987
一般式(I)において、R〜Rは全て水素原子であるか、R〜Rのうち少なくとも1つが直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基又はアミノ基である。R〜Rは、全て水素原子であるか、4つの水素原子のうち3つが水素原子で、1つが炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基又はアミノ基で置換されていることがさらに好ましい。
〜Rのうち少なくとも1つが直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基又はアミノ基である場合、これらの中でも、炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基及びカルボキシル基が好ましい。また、直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基の中でも、メチル基、エチル基、n−プロピル基が好ましい。
一般式(I)において、Rは、水素原子又はヒドロキシル基である。これらの中でも、水素原子が好ましい。
本発明において、特に好ましいベンゾトリアゾール系化合物の具体例としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、4−又は5−カルボキシベンゾトリアゾール、ニトロベンゾトリアゾールが挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤において、ベンゾトリアゾール系化合物は、1種単独で配合してもよいし、2種以上を混合して配合してもよい。
ベンゾトリアゾール系化合物は、市販品を配合すればよい。例えば、ベンゾトリアゾールの市販品としては、キレスト株式会社社製のC.V.I(1,2,3−ベンゾトリアゾール)等が挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤に含まれる(3)ベンゾトリアゾール系化合物の配合量は、前記(1)過硫酸水素塩100重量部に対して、通常0.2〜29重量部程度、好ましくは0.5〜29重量部程度、より好ましくは0.8〜29重量部程度である。
本発明の義歯洗浄剤には、ベンゾトリアゾール系化合物に加えて、他の防錆剤が含まれていてもよい。
界面活性剤
本発明の義歯洗浄剤は、義歯洗浄剤に一般的に使用される界面活性剤を含んでいてもよい。
本発明の義歯洗浄剤に配合される界面活性剤としては、無毒性で生理学及び薬学的観点から口腔洗浄剤もしくは義歯洗浄剤の成分として用いられる界面活性剤であれば特に制限されず、その限りにおいてカチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性界面活性剤の別を問わず広く任意のものを用いることができる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、アルキル(C6〜C20)トリメチルアンモニウム塩,ジアルキル(C6〜C20)ジメチルアンモニウム塩、及びアルキル(C6〜C20)ジメチルベンジルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、アルキル(C6〜C20)アミン塩、アルキル(C6〜C20)アミンエチレンオキサイド付加物、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基を有する直鎖アルキルスルホ酢酸塩、平均10〜20のアルキル基を有するラウリル硫酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加物及びポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール型界面活性剤、並びにグリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル及びアルカノールアミン類の脂肪酸アミド等の多価アルコール型界面活性剤等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、平均炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルアミノプロピオン酸塩(例えばラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム)等のアミノ酸型界面活性剤、平均炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルジメチルベタイン(ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン等)、ラウリルヒドロキシエチルベタイン等のベタイン型界面活性剤等が挙げられる。
これらの界面活性剤の中でも、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が好ましい。さらに、アニオン性界面活性剤の中でも、ラウリル硫酸塩、ラウリルスルホ酢酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。また、非イオン性界面活性剤の中でも、多価アルコール型非イオン界面活性剤が好ましい。
上記界面活性剤は高い洗浄性と起泡性を有し、前記の(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物とともに使用することにより、本発明の義歯洗浄剤は、義歯由来の汚れに対して相乗的に作用し、優れた洗浄効果と防錆効果を得ることができる。
上記各種の界面活性剤において、塩としては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、及び塩酸塩等の酸付加塩等を例示することができる。これらの界面活性剤は、1種単独で配合することもでき、2種以上を任意に組み合わせて用いることもできる。
界面活性剤を配合する場合、その配合量は、前記過硫酸水素塩100重量部に対して、通常0.2〜500重量部程度、好ましくは1〜400重量部程度、より好ましくは1.4〜250重量部程度である。
発泡剤
本発明の義歯洗浄剤が固体である場合には、義歯に対する物理的な洗浄効果を与えることを主な目的として、発泡剤が含まれていてもよい。当該発泡剤は無毒性の生理学上許容されるものであれば特に制限はされず、通常義歯洗浄剤に使用されるものを広く用いることができる。
発泡剤としては、二酸化炭素の供給源となるものであれば特に限定されない。発泡剤としては、例えば、炭酸塩、炭酸水素塩が挙げられる。好ましくは、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等の炭酸のアルカリ金属塩;炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウム等の炭酸水素のアルカリ金属塩;セスキ炭酸ナトリウムを挙げることができる。発泡剤には、炭酸のアルカリ金属塩及び炭酸水素のアルカリ金属塩の両方を含むことが好ましく、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを両方含むことが特に好ましい。
発泡剤は、義歯洗浄剤を水に溶解して義歯洗浄液とする際に、酸成分と反応して、二酸化炭素の泡を生じる。本発明の義歯洗浄剤が発泡剤を含む場合、義歯洗浄剤に配合される酸成分としては、無毒性の生理学上許容されるものであれば特に制限はされず、通常義歯洗浄剤に使用されるものを広く用いることができる。酸成分の具体例としては、例えば、クエン酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸、サリチル酸等の有機酸、リン酸、スルファミン酸等の無機酸等が挙げられる。これらの中でもクエン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸等が好ましい。
本発明の義歯洗浄剤は、これらの発泡剤を配合することにより、優れた発泡性と安定性を奏することができる。
発泡剤を配合する場合、その配合量は、前記過硫酸水素塩100重量部に対して、通常25〜1800重量部程度、好ましくは50〜1000重量部程度、より好ましくは80〜200重量部程度である。また、前記酸成分の配合量は、前記発泡剤100重量部に対して、通常10〜1000重量部程度、好ましくは25〜200重量部程度、より好ましくは40〜160重量部程度である。
その他の成分
本発明の義歯洗浄剤には、必要に応じて、キレート剤、酵素、着色料、香料、甘味料、脂肪酸糖エステルのような発泡安定剤、保存剤、抗菌・殺菌剤等の成分、結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤等の製剤用の各種担体等の他の成分を含んでいてもよい。これら必要に応じて配合される他の成分は、1種単独で配合することもできるが、2種以上を任意に組み合わせて配合することもできる。
キレート剤は特に制限されず、例えばエチレンジアミン四酢酸又はそれらの塩、ポリリン酸またはその塩(例えばピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素ナトリウム等)等といった通常義歯洗浄剤に用いられるものを広く利用することができる。かかるキレート剤によれば、カルシウムやマグネシウム等の金属イオンを溶解状態に保つことで洗浄及び漂白効果を安定に維持することができ、また溶解された歯石が義歯に再付着することが防止できると期待される。
酵素としては、例えば、プロテアーゼ、アルカラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グルカナーゼ等の中から適宜選択配合される。
配合される着色料としても特に制限されず、例えば青色や黄色等の各種タール系色素、ブルーレーキやイエロータルタラジンレーキ等のレーキ色素等の合成色素や天然色素が挙げられる。
香料としては、メントール、サリチル酸、カルボン等のほか、スペアミント、ペパーミント、ハッカ油等の各種の精油を挙げることができるが、特に制限されない。
抗菌・殺菌剤としては、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、クロロキシレノール、チモール等が挙げられる。
抗菌・殺菌剤として配合され得るカチオン性界面活性剤としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウムクロライド;ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベヘニルトリメチルアンモニウムブロマイド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロマイド;ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジココイルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウムクロライド;ジ(POE)オレイルメチルアンモニウム(2EO)クロライド;テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等のアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド;塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルベンザルコニウム、塩化アルキルジメチルベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ラノリン誘導四級アンモニウム塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、塩化ステアロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化トール油アルキルベンジルヒドロキシエチルイミダゾリニウム、ベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
抗菌・殺菌剤として配合され得る両性界面活性剤としては、アルキルアミノエチルグリシン及びその塩酸塩、アルキルジ(アミノエチル)グリシン及びその塩酸塩等のグリシン型両性界面活性剤;N−ラウロイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−オレイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−ココイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンカリウム、N−オレイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンカリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−オレイル−N−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、N−オレイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、N−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム、N−オレイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム、N−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N’,N’−ジカルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム等のカルボキシメチルアミン型両性界面活性剤;2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルベタイン等のアルキルベタイン型両性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、牛脂脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、硬化牛脂脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルベタイン型両性界面活性剤;アルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン等のアルキルスルホベタイン型両性界面活性剤;アミドスルホベタイン型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン等のヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤;カルボベタイン型両性界面活性剤;アミノカルボン酸型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシホスホベタイン等のホスホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
また、本発明の義歯洗浄剤が粒剤、顆粒剤、錠剤等の固体である場合、製剤の積層化や複合化を容易にし、またキャッピングを防止するために、結合剤を配合することができる。かかる結合剤としては、ポリビニルピロリドン、ポリ(オキシエチレン)(分子量20,000〜500,000)、ポリエチレングルコール(分子量約1000〜50,000)、カーボワックス(分子量4,000〜20,000)、ノニオン界面活性剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロース、ゼラチン、クレー、並びに乳糖、ソルビトール、グルコース、キシリトール等の糖類を例示することができる。
また、本発明の義歯洗浄剤が錠剤等の固体である場合、打錠成型性を改善し、向上するために安息香酸ナトリウム、タルク及びステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤を配合することもできる。賦形剤としては、硫酸Na等が挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤は、固体、液体のいずれであってもよい。本発明の義歯洗浄剤が固体である場合、その形状は、特に限定されず、錠剤、粒剤、顆粒剤等とすればよい。
後述の通り、本発明の義歯洗浄剤が固体である場合、前記義歯洗浄剤を水に溶解することにより義歯洗浄液が得られる。また、本発明の義歯洗浄剤が液体である場合、そのまま義歯洗浄液として使用してもよいし、水で薄めて義歯洗浄液としてもよい。
本発明の義歯洗浄液中に含まれる(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩の合計含有量は、通常0.08〜1.35重量%程度、好ましくは0.15〜0.75重量%程度、より好ましくは0.23〜0.68重量%程度である。
また、本発明の義歯洗浄液中に含まれる前記(3)ベンゾトリアゾール系化合物の含有量は、通常0.00015〜0.2重量%程度、好ましくは0.0015〜0.1重量%程度、より好ましくは0.003〜0.03重量%程度である。
本発明の義歯洗浄剤中に含まれる(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩の合計含有量、前記(3)ベンゾトリアゾール系化合物の含有量は、それぞれ、義歯洗浄剤を水と混合して得られた義歯洗浄液の濃度が上記範囲になるように設定すればよい。
例えば、本発明の義歯洗浄剤が固体である場合、義歯洗浄剤に含まれる前記(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩の合計含有量は、通常5〜90重量%程度、好ましくは10〜50重量%程度、より好ましくは15〜45重量%程度である。また、本発明の義歯洗浄剤が液体である場合、上記義歯洗浄液と同じ濃度としてもよい(すなわち、義歯洗浄剤をそのまま義歯洗浄液として使用してもよい)し、上記義歯洗浄液を濃縮したものであってもよい。
2.義歯洗浄剤の使用方法
前記の通り、本発明の義歯洗浄剤が固体である場合、前記義歯洗浄剤を水に溶解することにより義歯洗浄液が得られる。このようにして得られた義歯洗浄液に義歯を浸積させることによって、義歯を洗浄することができる。本発明の義歯洗浄剤が固体である場合、義歯洗浄剤と水との混合比は、水100重量部に対して、義歯洗浄剤を通常0.75〜4重量部程度、好ましくは1.4〜2重量部程度とすればよい。また、前記の通り、本発明の義歯洗浄剤が液体である場合、そのまま義歯洗浄液として使用してもよいし、水で薄めて義歯洗浄液としてもよい。
義歯洗浄液のpHは、通常5〜10程度、好ましくは6〜9程度である。水は、水道水、精製水等を使用すればよい。
なお、本発明においては、義歯を水に浸積させたところに義歯洗浄剤を加えて義歯洗浄液を調製してもよいし、義歯洗浄液を調製したところに義歯を浸積してもよい。義歯洗浄剤が発泡剤を含む場合、義歯に対する物理的な洗浄効果を与えるため、義歯を水に浸積させたところに義歯洗浄剤を加えるのがより好ましい。
本発明において洗浄対象となる義歯は、総義歯、部分義歯の何れでもよい。義歯の歯肉部は、ポリメタクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の素材から形成される。総義歯が金属部分を有する場合、主に上顎に接する床部分に金属が使用されている。また、部分義歯は、一般にクラスプやバーといった金属部分を有している。
本発明の義歯洗浄剤は、前記(1)過硫酸水素塩並びに(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩による金銀パラジウム合金の錆(黒変)の抑制に効果的であるため、本願発明の義歯洗浄剤が洗浄対象とする義歯に含まれる金属部分の素材としては、金銀パラジウム合金が好ましい。
金銀パラジウム合金に含まれる各金属元素の含有量は、金が12〜25重量%程度、銀が30〜55重量%程度、パラジウムが10〜20重量%程度である。さらに、該金銀パラジウム合金には、銅を5〜30重量%程度、その他金属(亜鉛、スズ、インジウム、イリジウム、ガリウム等)を0〜10重量%程度含み得る。
また、部分義歯は、一般に金属部分を有するため、本発明の義歯洗浄剤は、特に部分義歯用の洗浄剤として好適に使用できる。
3.義歯洗浄方法
本発明の義歯洗浄方法は、前記義歯洗浄剤を用いて義歯を洗浄する方法である。すなわち、前記義歯洗浄剤から得られる義歯洗浄液に義歯を浸積して義歯を洗浄する。
義歯洗浄時の温度は、室温程度とすればよい。また、前記義歯洗浄液に義歯を浸積する時間は、通常5分〜12時間程度、好ましくは30分〜8時間程度である。
また、義歯の洗浄中に洗浄液を攪拌等する必要はないが、必要に応じて攪拌してもよいし、ブラシ等の洗浄具で義歯を擦り洗いしてもよい。
4.防錆剤
前記の通り、本発明の義歯洗浄剤においては、主に義歯の漂白を目的として配合される前記(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩と、主に義歯の防錆を目的として配合される(3)ベンゾトリアゾール系化合物とを併用することにより、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆抑制効果が著しく向上する。
すなわち、本発明は、義歯洗浄剤に含まれる前記(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を抑制することを目的として、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含む防錆剤をも提供する。
前記(3)ベンゾトリアゾール系化合物を単独で使用しても、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を効果的に抑制することはできない。また、一般的に漂白剤として使用される(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を単独で使用しても、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を効果的に抑制することはできない。ところが、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を併用することによって、前記(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を効果的に抑制できる。
本発明の防錆剤は、(1)過硫酸水素塩を含む義歯洗浄剤に適用される。本発明の防錆剤が適用される義歯洗浄剤に含まれる(1)過硫酸水素塩の種類、配合量等は、前記「1.義歯洗浄剤」の記載と同じである。また、該義歯洗浄剤に含まれる界面活性剤、発泡剤、その他の成分の種類及び配合量についても、「1.義歯洗浄剤」の記載と同じである。さらに、本発明の防錆剤が適用される義歯洗浄剤が洗浄対象とする義歯や、該義歯洗浄剤と水との混合比、義歯洗浄液のpH、該義歯洗浄剤による義歯の洗浄方法等は、前記「2.義歯洗浄剤の使用方法」及び「3.義歯洗浄方法」の記載と同じである。
本発明の防錆剤において、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物の種類、該防錆剤が適用対象とする義歯洗浄剤に含まれる(1)過硫酸水素塩に対する(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物の配合割合は、それぞれ「1.義歯洗浄剤」の記載と同じである。
本発明の防錆剤において、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩と、(3)ベンゾトリアゾール系化合物との配合比率(重量比)は、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩の合計量100重量部に対して、(3)ベンゾトリアゾール系化合物が、通常0.15〜2000重量部程度、好ましくは0.25〜1000重量部程度、より好ましくは0.5〜500重量部程度である。
また、本発明の防錆剤には、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物に加えて、前記「1.義歯洗浄剤」の記載と同じ界面活性剤、発泡剤、その他の成分(キレート剤、酵素、着色料、香料、甘味料、脂肪酸糖エステルのような発泡安定剤、保存剤、抗菌・殺菌剤等の成分、結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤等の製剤用の各種担体等)が含まれていてもよい。
本発明の防錆剤に含まれる(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物の合計量は、通常0.1〜100重量%程度、好ましくは0.5〜100重量%程度、より好ましくは1〜100重量%程度、特に好ましくは50〜100重量%程度である。
5.防錆方法
本発明は、前記(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含む水溶液に義歯を浸積して、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を抑制する方法(防錆方法)をも提供する。
すなわち、前記(1)過硫酸水素塩を含む義歯洗浄剤に(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含むことにより、(1)過硫酸水素塩によって生じる義歯の金属部分の錆を抑制する方法(防錆方法)を提供する。
本発明の防錆方法において、(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物の種類、配合量等は、前記「1.義歯洗浄剤」の記載と同じである。
また、本発明の防錆方法において、義歯を浸積する水溶液には、前記(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物に加えて、前記「1.義歯洗浄剤」の記載と同じ界面活性剤、発泡剤、その他の成分(キレート剤、酵素、着色料、香料、甘味料、脂肪酸糖エステルのような発泡安定剤、保存剤、抗菌・殺菌剤等の成分、結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤等の製剤用の各種担体等)を含んでいてもよい。
本発明の防錆方法が防錆対象とする義歯は、「2.義歯洗浄剤の使用方法」のものと同じである。
本発明の防錆方法において、前記(1)過硫酸水素塩、(2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに(3)ベンゾトリアゾール系化合物を含む水溶液における、これら各成分の含有量は、前記「1.義歯洗浄剤」に記載の義歯洗浄液中の含有量と同じである。また、該水溶液のpHは前記「1.義歯洗浄剤」に記載の義歯洗浄液中と同じである。
本発明の防錆方法は、前記「3.義歯洗浄方法」の記載の義歯の洗浄方法と同じ方法を適用することができる。
以下の実施例を示し、本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらに限定されない。
以下の試験例1〜4において、各種義歯洗浄剤による金銀パラジウム合金の錆(黒変)の発生の有無を確認した。なお、評価基準は以下の通りである。
評価基準
上記試験方法で得られた試験サンプル表面の発錆の程度を目視で確認し、以下の5段階で評価した。
◎ 発錆(黒変)は認められなかった。
○ ごく微量の錆(黒変)が認められた。
△ 発錆(黒変)が部分的に認められた。
× 発錆(黒変)が多くの部分に認められた。
×× ほぼ全面に発錆(黒変)が認められた。
試験例1
モノ過硫酸水素カリウム(デュポン社製のオキソン(Oxone))の配合量が35重量%、過ホウ酸ナトリウム及びベンゾトリアゾール(キレスト株式会社製のC.V.I)が下記表1の配合量(重量%)、残部が硫酸ナトリウムとなるように、それぞれ粉末状の義歯洗浄剤を調製した。得られた義歯洗浄剤3gをそれぞれ水道水150mlに溶解させて混合液(義歯洗浄液)を得た。次に、試験サンプルとして以下の2種類の金銀パラジウム合金片をそれぞれ各義歯洗浄液に投入し、試験サンプルをそれぞれ3日間浸積させた。
キャストウェルM.C(株式会社ジーシー製)
金12重量%、銀46重量%、パラジウム重量20%、銅20重量%、その他(亜鉛、インジウム、イリジウム)2重量%。重量は1g、形状は縦6mm、横9mm、高さ2mmの直方体。
パラゼット(山本貴金属地金株式会社製)
金12重量%、銀50重量%、パラジウム20重量%、銅16.5重量%、その他(亜鉛、インジウム、ガリウム、イリジウム)1.5重量%。重量は1g、形状は縦6mm、横13mm、高さ1mmの直方体。
試験サンプルを3日間浸積させた後、各義歯洗浄液から試験サンプルを取り出し、シャーレ上のろ紙に置いた。試験サンプルをそのまま室内で放置し、自然乾燥させ、試験サンプルの発錆(黒変)の様子を目視で確認した。結果を表1に示す。
Figure 0005561987
試験例1の結果、義歯洗浄剤に過ホウ酸ナトリウム及びベンゾトリアゾールを全く含まない場合には、上記2種類の金銀パラジウム合金の何れに対しても、のほぼ全面に発錆(黒変)が認められた。一方、ベンゾトリアゾールを0.1重量%以上、過ホウ酸ナトリウムを1重量%以上含む場合、上記2種類の金銀パラジウム合金の何れに対しても、優れた錆抑制作用を示した。
なお、試験例1の過ホウ酸Na5重量%、ベンゾトリアゾール0.3重量%(評価◎)、試験例1の過ホウ酸Na5重量%、ベンゾトリアゾール0.1重量%(評価○)、試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール5重量%(評価△)、試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール0.3重量%(評価×)、及び試験例1の過ホウ酸Na0重量%、ベンゾトリアゾール0重量%(評価××)それぞれにおける、試験後の金銀パラジウム合金(キャストウェルM.C)の写真を図1に示す。
試験例2
モノ過硫酸水素カリウム(デュポン社製のオキソン(Oxone))の配合量が35重量%、過炭酸ナトリウム及びベンゾトリアゾール(キレスト株式会社製のC.V.I)が下記表2の配合量(重量%)、残部が硫酸ナトリウムとなるように、それぞれ粉末状の義歯洗浄剤を調製した。得られた義歯洗浄剤3gをそれぞれ水道水150mlに溶解させて混合液(義歯洗浄液)を得た。次に、試験例1と同様にして金銀パラジウム合金の錆(黒変)の発生の有無を確認した。結果は表2の通りである。
Figure 0005561987
試験例2の結果、上記2種類の金銀パラジウム合金共に、過ホウ酸ナトリウムの代わりに過炭酸ナトリウムを使用した場合にも、試験例1と同様に優れた防錆効果が得られることを確認した。
試験例3
モノ過硫酸水素カリウム(デュポン社製のオキソン(Oxone))の配合量が35重量%、過ホウ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム及び各種防錆成分が下記表3及び表4の配合量(重量%)となるように、それぞれ粉末状の義歯洗浄剤を調製した。得られた義歯洗浄剤3gをそれぞれ水道水150mlに溶解させて混合液(義歯洗浄液)を得た。次に、試験例1と同様にして金銀パラジウム合金の錆(黒変)の発生の有無を確認した。結果は表3及び表4通りである。なお、表中の各種防錆成分は、下表5の通りである。
Figure 0005561987
Figure 0005561987
Figure 0005561987
試験例3の結果、義歯洗浄剤にベンゾトリアゾール系化合物(ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール)を配合した場合に、金銀パラジウム合金に対して優れた防錆効果を奏することが確認された。一方、防錆剤として一般的に使用されているアミン類、リン酸塩、ホスホン酸塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、亜硝酸塩を使用した場合には、優れた防錆効果を奏することはなかった。
また、実施例1及び2と比較例1との比較から、過ホウ酸ナトリウムとベンゾトリアゾール系化合物とを併用した場合には、過ホウ酸ナトリウムを配合しない場合に比して、過硫酸水素カリウムによって生じる錆を抑制する効果が著しく向上することがわかる。
なお、試験例3は、過ホウ酸ナトリウムの代わりに、過炭酸ナトリウムを使用した場合にも、同様の結果が得られた。また、上記2種類の金銀パラジウム合金共に同じ結果が得られた。
試験例4
モノ過硫酸水素カリウム(デュポン社製のオキソン(Oxone))の配合量が35重量%、過ホウ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム及び各種防錆成分が下記表6及び表7の配合量(重量%)となるように、それぞれ粉末状の義歯洗浄剤を調製した。得られた義歯洗浄剤3gをそれぞれ水道水150mlに溶解させて混合液(義歯洗浄液)を得た。次に、試験例1と同様にして金銀パラジウム合金の錆(黒変)の発生の有無を確認した。結果は表6及び表7通りである。なお、表中の各種防錆成分は、下表8の通りである。
Figure 0005561987
Figure 0005561987
Figure 0005561987
試験例4の結果、義歯洗浄剤にベンゾトリアゾール系化合物(ベンゾトリアゾール、4−又は5カルボキシベンゾトリアゾール、ニトロベンゾトリアゾール)を配合した場合に、金銀パラジウム合金に対して優れた防錆効果を奏することが確認された。一方、防錆剤として一般的に使用されている他の化合物を使用した場合には、優れた防錆効果を奏することはなかった。
なお、試験例4は、過ホウ酸ナトリウムの代わりに、過炭酸ナトリウムを使用した場合にも、同様の結果が得られた。また、上記2種類の金銀パラジウム合金共に同じ結果が得られた。

Claims (7)

  1. (1)過硫酸水素塩、
    (2)過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩、並びに
    (3)ベンゾトリアゾール系化合物
    を含む義歯洗浄剤。
  2. 前記ベンゾトリアゾール系化合物は、ベンゼン環上の4つの水素原子が無置換であるか、または少なくとも1つの水素原子が直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基又はカルボキシル基で置換されている、請求項1に記載の義歯洗浄剤。
  3. 前記過硫酸水素塩100重量部に対して、前記過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を1.4〜1800重量部、前記ベンゾトリアゾール系化合物を0.2〜29重量部含む請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
  4. 前記過硫酸水素塩が過硫酸水素カリウムであり、前記過ホウ酸塩が過ホウ酸ナトリウムであり、前記過炭酸塩が過炭酸ナトリウムである請求項1〜3のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
  5. 部分義歯用である請求項1〜4のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤及び水を含む義歯洗浄液。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の義歯洗浄剤を用いる義歯洗浄方法。
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