JP6400064B2 - 付帯設備取付装置 - Google Patents

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本発明は、鉄塔などの既設の建造物にアンテナや避雷針などの付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置に関し、特に建造物を構成するアングル材を利用して付帯設備を建造物に取り付けるための付帯設備取付装置に関する。
近年、地上または建物の屋上等に設置されている既設の鉄塔を、携帯電話等の通信用アンテナや非常無線放送用アンテナの設置または避雷針の設置に利用するようになってきている。
例えば、既設の鉄塔に通信用のアンテナを取り付ける公知の技術として、特許文献1の特開2006−229327号公報「鉄塔用アンテナ取付金具及びそのアンテナ」取付方法が知られている。
特許文献1に示す鉄塔用アンテナ取付金具は、既設の鉄塔を構成する等辺の山形鋼材(アングル材)にアンテナを取り付けるためのもので、山形鋼材の横断面の外側面形状及び内側面形状のそれぞれに合わせて山形に折り曲げ加工した外側挟持部材と内側挟持部材を有する支持金具を備え、この支持金具は、外側挟持部材をL形鋼材の外側面に押し当て、かつ内側挟持部材を山形鋼材の内側面に押し当てた状態で、外側挟持部材と内側挟持部材の相対向する両端部をそれぞれのボルト・ナットにより締め付けることにより山形鋼材に保持され、そして、外側挟持部材に突設した部材に、アンテナを支持する被支持部材を複数箇所で固定する支持棒が取り付けられるように構成されている。
上記のような鉄塔用アンテナ取付金具においては、既設の鉄塔を構成する山形鋼材に穴あけ加工や溶接などの施手段を要することなく、アンテナ取付用の支持金具を取り付けることが可能である。
しかしながら、上記の鉄塔用アンテナ取付金具は、外側挟持部材と内側挟持部材とで山形鋼材をその内外側面から挟み、外側挟持部材と内側挟持部材の相対向する両端部をボルト・ナットにより締め付けることでアンテナ取付用の支持金具を山形鋼材に保持する方式であるため、外側挟持部材と内側挟持部材の相対向する両端部が互いに接近する方向に弾性変形されるまでボルト・ナットを締め付けないと、外側挟持部材と内側挟持部材による山形鋼材への挟持力を確保できない。その結果、外側挟持部材と内側挟持部材による山形鋼材への締め付け力は山形鋼材の両辺の端縁部分に集中し、この両辺の端縁部分を除く山形鋼材の内外側面と外側挟持部材及び内側挟持部材との接触圧は両辺の端縁部分より大幅に低下する。このため、外側挟持部材及び内側挟持部材の経年変化によりその弾性力が低下してくると、山形鋼材の内外側面と外側挟持部材及び内側挟持部材との摩擦が低下しアンテナを安定して鉄塔に支持することができなくなり、アンテナの自重や強風などによりアンテナの位置がずれてしまうというおそれがある。
特開2006−229327号公報
本発明は、上述したような従来の不具合を解決するためになされたもので、既存の建造物を構成しているアングル材にアンテナや避雷針などの付帯設備を取り付ける際に、山形鋼材自体に何らの加工を施すことなく、現地で付帯設備を容易に取り付けることができ、併せてアングル材に対する付帯設備の取り付け保持力を半永久的に確保できるようにした付帯設備取付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、建造物を構成する断面がL形を呈する両辺を有するアングル材に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、前記付帯設備を前記アングル材に固定する固定具を備え、前記固定具は、前記アングル材の両辺をそれぞれの外側面側から挟持するように配置される2つのバンド部材と、前記アングル材の内側に該アングル材の両辺が形成する角度を二分するように前記アングル材の内側角部から離間する方向に延在して配置されるバンド補助部材と、前記アングル材から突出する前記バンド補助部材の延在端部と、前記各バンド部材の一端部とを結合する結合用ボルト・ナットと、前記アングル材の両辺が形成する外側角部側で前記各バンド部材の他端部を互いに接近する方向に締め付けることにより前記各バンド部材を前記アングル部材の辺の外側面に沿い摺接させながら前記外側角部側へ移動し、前記バンド補助部材の端縁を前記アングル材の内側角部に押圧することより前記バンド補助部材を前記アングル材に一体に固定する締め付け用ボルト・ナットと、前記バンド補助部材の延在端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有することを特徴とする。
また本発明は、建造物を構成する断面がL形を呈する両辺を有するアングル材に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、前記付帯設備を前記アングル材に固定する固定具を備え、前記固定具は、前記アングル材の両辺をそれぞれの外側面側から挟持するように配置される2つのバンド部材と、前記アングル材の内側に該アングル材の両辺が形成する角度を二分するように前記アングル材の内側角部から離間する方向に延在して配置されるバンド補助部材と、前記アングル材から突出する前記バンド補助部材の延在端部と、前記各バンド部材の一端部とを結合する結合用ボルト・ナットと、前記アングル材の両辺が形成する外側角部側で前記各バンド部材の他端部を互いに接近する方向に締め付けることにより前記各バンド部材を前記アングル部材の辺の外側面に沿い摺接させながら前記外側角部側へ移動し、前記バンド補助部材の端縁を前記アングル材の内側角部に押圧することより前記バンド補助部材を前記アングル材に一体に固定する締め付け用ボルト・ナットと、前記2つのバンド部材の何れか一方の他端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有することを特徴とする。
また本発明は、それぞれ断面がL形を呈する両辺を有する2つのアングル材を、それらアングル材の一方の辺同士間に隙間を介在させて互いに平行に配列されるように組み合わせてなるパラレル型山形鋼集成体を用いて構成される建造物に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、前記付帯設備を前記2つのアングル材に固定する固定具を備え、前記固定具は、前記隙間を前記アングル材の長さ方向と直交する方向に挿通して配置された付帯設備取り付け用の支持部材と、前記各アングル材の両辺の内側に前記アングル材の両辺が形成する角度を二分するようにそれぞれ配置される2つのバンド補助部材と、前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部と前記支持部材の一端部間にそれぞれ配置されその一端部が前記各バンド補助部材の先端部に結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記支持部材に対向する2つの第1バンド部材と、前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部で前記第1バンド部材が結合された面と反対の面にその一端部が前記結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所に対向する2つの第2バンド部材と、前記隙間から前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所にその一端部が結合用ボルト・ナットにより結合され前記各アングル材の他方の辺にそれぞれ密着されその他端部が前記第2バンド部材の他端部に対向する2つの第3バンド部材と、前記2つの第1バンド部材の前記他端部を前記支持部材に近接する方向に締め付ける第1締め付けボルト・ナットと、前記各第2バンド部材の他端部と前記各第3バンド部材の他端部を近接する方向に締め付ける第2締め付けボルト・ナットと、前記バンド補助部材の延在端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有することを特徴とする。
本発明の付帯設備取付装置によれば、建造物を構成する既存の山形鋼材にアンテナや避雷針などの付帯設備を取り付ける際に、山形鋼材自体に何らの加工を施すことなく、かつ緩みなく付帯設備を建造物に容易かつ強固に取り付けることができ、併せて山形鋼材に対する付帯設備の取り付け保持力を半永久的に確保することができる。
本発明に係る付帯設備取付装置を用いて既存のアンテナ用鉄塔に避雷針を取り付けた場合の一例を示す概略説明図である。 図1に示すアンテナ用鉄塔を構成するアングル材に避雷針を取り付けた場合の第1の実施の形態を示す付帯設備取付装置の正面図である。 図2の矢印A−A線に沿う付帯設備取付装置の平面図である。 図2を矢印B−B線に沿う付帯設備取付装置の側面図である。 図2に示す付帯設備取付装置の一部の分解斜視図である。 本発明に係る付帯設備取付装置を用いて既存のアンテナ用鉄塔に送信及び受信用アンテナを取り付けた場合の他の例を示す一部の概略説明図である。 図6に示すアンテナ用鉄塔を構成するアングル材に送信及び受信用アンテナを取り付けた場合の第2の実施の形態を示す付帯設備取付装置の正面図である。 図7の矢印C−C線に沿う付帯設備取付装置の平面図である。 図8の矢印D−D線に沿う付帯設備取付装置の側面図である。 図7の矢印E−E線に沿う要部の平面図である。 本発明に係る付帯設備取付装置を用いて既存のアンテナ用鉄塔に避雷針を取り付けた場合の更に他の例を示す一部の概略説明図である。 図11に示すアンテナ用鉄塔を構成するパラレル型アングル材に避雷針を取り付けた場合の第3の実施の形態を示す付帯設備取付装置の正面図である。 図12の矢印F−F線に沿う付帯設備取付装置の平面図である。 図13を矢印G−G線に沿う付帯設備取付装置の側面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る付帯設備取付装置の第1の実施の形態について、図1〜図を参照して説明する。
図1において、既存のアンテナ用鉄塔10(請求項に記載した建造物に相当する)は、L形の両辺が等しい等辺山形鋼材からなり支柱となる4本のアングル材12と、これらアングル材12間に差し渡されるトラス構造材13とを備えている。
アンテナ用鉄塔10の最上部には通信用のパラボラアンテナ14が設置され、さらに避雷針15(請求項に記載した付帯設備に相当する)がアンテナ用鉄塔10の上方に延在して設置されている。また、パラボラアンテナ14の下方に位置してアンテナ用鉄塔10に設けられたプラットホーム16の周囲には複数の受信用アンテナ17が設置されている。
さらにプラットホーム16の下方に位置してアンテナ用鉄塔10に設けられたプラットホーム18の周囲には複数の送信用アンテナ19が設置されている。
付帯設備取付装置20は、アンテナ用鉄塔10のアングル材12に避雷針15を取り付けるためのもので、図2〜図5に示すように、避雷針15をアングル材12に固定するための固定具30を備える。
固定具30は、アングル材12の両辺をそれぞれの外側面側から挟持するように左右対称に配置される第1バンド部材301及び第2バンド部材302と、バンド補助部材303と、複数の結合用ボルト・ナット304と、複数の締め付け用ボルト・ナット305と、支持体306とを含んで構成される。
本実施の形態では、第1バンド部材301及び第2バンド部材302が特許請求の範囲の2つのバンド部材に相当している。
第1バンド部材301は、アングル材12への避雷針15の固定に使用されるもので、鋼板材からなり、アングル材12の一方の辺121の外側面と接するように一方の辺121の幅方向と直交する方向に延在して配置される。
かかる第1バンド部材301は、図2〜図5に示すように、アングル材12の一方の辺121の外側面に圧接し、かつ一方の辺121の幅より大きい長さを有する第1挟持部3011と、第1挟持部3011の一端部に、当該一端部からバンド補助部材303の一端部に向け斜めに延在して設けられた第1連結部3012と、第1連結部3012の先端に設けられ、バンド補助部材303の一端部に結合される第1結合部3013と、第1連結部3012と反対に位置する第1挟持部3011の端部に設けられ第1バンド部材301に締め付け力を生じさせる第1締め付け部3014を有している。
また、第1バンド部材301の剛性を高めるために第1連結部3012と第1結合部3013との接合箇所には補強用リブ3015が第1連結部3012と第1結合部3013間に差し渡し状態に設けられている。さらに、第1バンド部材301の剛性を高めるために第1挟持部3011と第1締め付け部3014との接合箇所には補強用リブ3016が第1挟持部3011と第1締め付け部3014間に差し渡し状態に設けられている。
第2バンド部材302は、アングル材12への避雷針15の固定に使用されるもので、鋼板材からなり、アングル材12の他方の辺122の外側面と接するように他方の辺122の幅方向と直交する方向に延在して配置される。
かかる第2バンド部材302は、図2〜図5に示すように、アングル材12の他方の辺122の外側面に圧接し、かつ他方の辺122の幅より大きい長さを有する第2挟持部3021と、第2挟持部3021の一端部に、当該一端部からバンド補助部材303の一端部に向け斜めに延在して設けられた第2連結部3022と、第2連結部3022の先端に設けられバンド補助部材303の一端部に結合される第2結合部3023と、第2結合部3023と反対に位置する第2挟持部3021の端部に設けられ第2バンド部材302に締め付け力を生じさせる第2締め付け部3024を有している。
また、第2バンド部材302の剛性を高めるために第2連結部3022と第2結合部3023との連結部分には補強用リブ3025が第2連結部3022と第2結合部3023間に差し渡し状態に設けられている。さらに、第2バンド部材302の剛性を高めるために第2挟持部3021と第2締め付け部3024との連結部分には補強用リブ3026が第2挟持部3021と第2締め付け部3024間に差し渡し状態に設けられている。
バンド補助部材303は、支持体306を第1及び第2バンド部材301、302によりアングル材12に固定する際の補助的機能を発揮させるとともに支持体306の支持に兼用されるもので、短冊状の鋼板材から成形される。
かかるバンド補助部材303は、図2、図3及び図4に示すように、アングル材12の内側に両辺121と122が形成する角度を二分するようにして、アングル材12の内側角部124から離間する方向に延在して配置される。
また、バンド補助部材303は、アングル材12の内側角部124と反対のバンド補助部材303の一端部をバンド補助部材303の長手方向に延長することにより一体に設けられた連結部3031を有しており、この連結部3031には、付帯設備である避雷針15を支持する支持体306が取り付けられている。
支持体306は避雷針15を固定具30に取り付けるためのもので、図2及び図3に示すように、所定長さの筒状の支柱306aと、支柱306aの下端外周に溶接により固定された補強用リブ306b付きの取付部306cを有しており、この取付部306cを複数の高力ボルト・ナットからなるボルト・ナット307により連結部3031に取り付けることで、避雷針15をアングル材12に一体に固定するように構成されている。
結合用ボルト・ナット304は、アングル材12の両辺121と122の内側で、バンド補助部材303の一端部を第1バンド部材301の第1結合部3013と第2バンド部材302の第2結合部3023とで挟持した状態で、これら両結合部3013及び3023をバンド補助部材303の一端部に固定し一体化するものであり、高力ボルト・ナットからなり、結合用のナット304aのほかに、この結合用ナット304aの緩みを防止するロックナット304bを備えている。
締め付け用ボルト・ナット305は、アングル材の12の両辺121と122の内側と反対側、すなわち両辺121と122が形成する外側角部123で、第1バンド部材301の第1締め付け部3014と第2バンド部材302の第2締め付け部3024を互いに接近する方向に締め付けることにより第1バンド部材301をアングル材の12の一方の辺121の外側面に沿い摺接させながらアングル材12の外側角部123側へ移動するためのものである。
これと同時に、締め付け用ボルト・ナット305は、第2バンド部材302をアングル材の12の他方の辺122の外側面に沿い摺接させながらアングル材12の外側角部123側へ移動してバンド補助部材303の他端部303bをアングル材12の内側角部124に押圧するためのものである。
さらに、締め付け用ボルト・ナット305は、第1バンド部材301の第1挟持部3011及び第2バンド部材302の第2挟持部3021をアングル材12の両辺121と122の外側面に圧接することで第1バンド部材301、第2バンド部材302、バンド補助部材303をアングル材12に固定するためのものである。
この締め付け用ボルト・ナット305は、高力ボルト・ナットからなり、締め付け用ナット305aのほかに、この締め付け用のナット305aの緩みを防止するロックナット305bを備えている。
次に、上記のように構成された付帯設備取付装置20を用いて、避雷針15をアングル材12に固定する場合の一例について説明する。
まず、図5に示すように、バンド補助部材303の両面に第1バンド部材301の第1結合部3013及び第2バンド部材302の第2結合部3023を面対称に重ね合わせ、かつバンド補助部材303のボルト孔303aに第1結合部3013のボルト孔3013aと第2結合部3023のボルト孔3023aを一致させる。
この状態でこれら3者のボルト孔に結合用ボルト・ナット304のボルトを挿通し、その挿通先端部分に結合用ナット304aを螺合することにより第1バンド部材301と第2バンド部材302をバンド補助部材303に仮結合する。この仮結合状態では、結合用ボルト・ナット304のボルトを支点にしてバンド補助部材303から離間する方向に開き得る。
この場合、第1バンド部材301の第1挟持部3011を含む第1締め付け部3014と第2バンド部材302の第2挟持部3021を含む第2締め付け部3024との間隔を、アングル材12の両辺121と122間の間隔より大きしておくことが、第1及び第2バンド部材301、302をアングル材12に組み込むのに好ましい。
次に、第1バンド部材301と第2バンド部材302を結合用ボルト・ナット304のボルトを支点にして上述のように開いた状態で、バンド補助部材303の他端部303bをアングル材12の内側角部124に押し当てる。
次いで、開いた状態の第1バンド部材301及び第2バンド部材302を、結合用ボルト・ナット304のボルトを支点にしてアングル材12が両側面から挟持される方向に回動し、第1バンド部材301の第1挟持部3011をアングル材12の一方の辺121の外側面に当接させ、第2バンド部材302の第2挟持部3021をアングル材12の他方の辺122の外側面に当接させる。
この状態で、結合用ナット304aを締め付けることにより第1バンド部材301と第2バンド部材302をバンド補助部材303に固定するとともに、第1挟持部3011をアングル材12一方の辺121の外側面に押し当て、かつ第2挟持部3021をアングル材12の他方の辺122の外側面に押し当てる。
その後、結合用ボルト・ナット304のボルトにロックナット304bを螺合し締め付けることにより第1バンド部材301及び第2バンド部材302をバンド補助部材303に確実に固定する。
次に、第1バンド部材301の第1締め付け部3014に形成したボルト孔3014a及び第2バンド部材302の第2締め付け部3024に形成したボルト孔3024aに締め付け用ボルト・ナット305のボルトを挿通し、その挿通端部に締め付け用のナット305aを螺合して第1締め付け部3014と第2締め付け部3024を互いに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド部材301をアングル材12の一方の辺121の外側面に沿い圧接させながらアングル材12の外側角部123側へ摺動させ、同時に第2バンド部材302をアングル材の12の他方の辺122の外側面に沿い圧接させながらアングル材12の外側角部123側へ摺動させる。
これによりバンド補助部材303の他端部303bをアングル材12の内側角部124に強力に押圧するとともに第1バンド部材301の第1挟持部3011及び第2バンド部材302の第2挟持部3021をアングル材12一方の辺121の外側面及び他方の辺122の外側面をそれぞれ圧接させる。
これにより、第1及び第2バンド部材301、302、バンド補助部材303をアングル材12に固定し一体化する。
その後、締め付け用ボルト・ナット305のボルトにロックナット305bを螺合し締め付けることにより固定具30をアングル材12に確実に固定をする。この場合、溶接による固定に匹敵する取り付け強度が得られたことが確認されている。
特に、図3に示すように、第1バンド部材301の第1締め付け部3014寄りの第1挟持部3011の一部分がアングル材12の一方の辺121の外側面に部分的に圧接し、かつ第2バンド部材302の第2締め付け部3024寄りの第2挟持部3021の一部分がアングル材12の他方の辺122の外側面に部分的に圧接し、これらの部分を除く他の部分では接しないように、アングル材12の両辺121及び122の各外側面と、これにそれぞれ対向する第1バンド部材301の第1挟持部3011及び第2バンド部材302の第2挟持部3021とが全面に渡り接触することのない部分接触構造で、かつ締付力がアングル材12の両辺角部に集中することが望ましい。
このような構造にすることにより、アングル材12の両辺121及び122に対する第1及び第2挟持部3011、3021の摩擦抵抗が低減され、締め付け用ボルト・ナット305による第1及び第2バンド部材301、302の締め付け操作が容易になり、固定具30をアングル材12に確実に固定することが可能になる。
上述のようにアングル材12に固定された固定具30に避雷針15の支持体306を取り付ける場合は、支柱306aに設けた取付部306cを複数のボルト・ナット307によりバンド補助部材303の連結部3031に固定することにより行われる。
この場合、支持体306の支柱306aをアングル材12に固定するための固定具30の数は1つに限らず、避雷針15の機能や規模及び設置場所等に応じて複数用いられることもある。
また、アングル材12に付帯設備取付装置20を取り付ける手順は、上述した方式に限定されないことは勿論であり、付帯設備取付装置20が取り付けられる鉄塔の環境や鉄塔への取り付け箇所等に応じて変更されるものである。
上記のような第1の実施の形態を示す付帯設備取付装置20によれば、第1バンド部材301及び第2バンド部材302を結合用ボルト・ナット304によりバンド補助部材303に一体に結合し、この状態で、締め付け用ボルト・ナット305により第1バンド部材301の第1締め付け部3014と第2バンド部材302の第2締め付け部3024とが互いに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド部材301をアングル材の12の一方の辺121の外側面に沿い圧接させながら第1バンド部材301をアングル材12の外側角部123側へ摺動させるとともに第2バンド部材302をアングル材の12の他方の辺122の外側面に沿い圧接させながらアングル材12の外側角部123側へ摺動させ、さらにバンド補助部材303の他端部303bをアングル材12の内側角部124に強力に押圧するとともに第1バンド部材301の第1挟持部3011及び第2バンド部材302の第2挟持部3021をアングル材12の一方の辺121の外側面及び他方の辺122の外側面にそれぞれ圧接させ、バンド補助部材303、第1及び第2バンド部材301、302をアングル材12に固定し一体化する構成にした。
したがって、既存の鉄塔のアングル材12に避雷針15を取り付ける際に、アングル材12自体に何らの加工を施すことなく、現地で避雷針15を容易に取り付けることができ、併せてアングル材12に対する避雷針15の取り付け保持力を半永久的に確保することができる。
また、第1の実施の形態によれば、締め付け用ボルト・ナット305により第1バンド部材301の第1締め付け部3014と第2バンド部材302の第2締め付け部3024とが互いに接近する方向に締め付けるだけで固定具30をアングル材12に固定し得るため、鉄塔への避雷針15の取り付け工事の効率化及び低コスト化を実現できる。
さらに、第1の実施の形態によれば、第1バンド部材301及び第2バンド部材302は補強用リブ3015、3016、3025、3026により補強されているため、第1及び第2バンド部材301、302の剛性が向上し、固定具30とアングル材12との一体化を、より強固にすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る付帯設備取付装置の第2の実施の形態について、図6〜図10を参照して説明する。
図6は、複数の送/受信用アンテナ41を上下方向に間隔をおいて配設した円筒状のアンテナ取付支柱42を既存のアンテナ用鉄塔10を構成するアングル材12に取り付ける場合の付帯設備取付装置を示すものである。
また、アンテナ取付支柱42は、図6に示すように、アンテナ取付支柱42の長さ方向の複数箇所で付帯設備取付装置50によりアンテナ用鉄塔10のアングル材12に支持されている。
付帯設備取付装置50は、上記第1の実施の形態で示した付帯設備取付装置20と同様の固定具30を備える。
この固定具30はアンテナ取付支柱42をアングル材12に固定するためのもので、第1バンド部材301と、第2バンド部材302と、バンド補助部材303と、一対の結合用ボルト・ナット304と、一対の締め付け用ボルト・ナット305とを備え、さらに円筒状のアンテナ取付支柱42を鉛直に支持するための支持体52を含んで構成されている。また、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、第1バンド部材301及び第2バンド部材302が特許請求の範囲の2つのバンド部材に相当している。
特に、第2の実施の形態において第1の実施の形態と異なる点は、第1バンド部材301の第1締め付け部3014の端部を当該第1締め付け部3014の長手方向に所定の長さ延長することにより第1締め付け部3014に一体に形成された連結部3014Aと、この連結部3014Aを介して固定具30にアンテナ取付支柱42を取り付けるための支持体52を有するところにある。
さらに、連結部3014Aは、第1バンド部材301の補強用リブ3016と一体化された補強用リブ3016Aを有している。
この第2の実施の形態に示す付帯設備取付装置50の固定具30については、上記第1の実施の形態に示す場合と同一または類似する構成要素には同一の符号を付して、その構成説明は省略し、第1の実施の形態と異なる支持体52について説明する。
支持体52は、図7〜図10に示すように、一対の連結部材521A及び521Bと、一対の支柱挟持部材522A及び522Bを備える。
一対の連結部材521A及び521Bは、アンテナ取付支柱42を鉛直に支持し得るようにアングル材12に固定した固定具30とアンテナ取付支柱42との間を連結するためのもので、横断面がL型を呈するアングル鋼材からなる。そして、連結部材521A及び521Bの長さはアングル材12と鉛直に配置されるアンテナ取付支柱42との間の距離に応じて設定されている。
一対の支柱挟持部材522A及び522Bは、連結部材521A及び521Bの固定具30への結合側と反対の先端にアンテナ取付支柱42を取り付けるためのもので、アンテナ取付支柱42の外径の半円弱の輪郭と一致する形状に成形された円弧部522A1及び522B1と、円弧部522A1及び522B1の周方向の一端にそれぞれ設けられ連結部材521A及び521Bの先端に結合される結合片522A2及び522B2と、円弧部522A1及び522B1の周方向の他端にそれぞれ設けられ円弧部522A1及び522B1をアンテナ取付支柱42の外周に押圧して支柱挟持部材522A及び522Bをアンテナ取付支柱42に固定する締め付け片522A3及び522B3を有している。
次に、上記のように構成された付帯設備取付装置50を用いて、送/受信用アンテナ41をアングル材12に設置する場合の一例について説明する。
この実施例において付帯設備取付装置50を構成する固定具30をアングル材12に固定する場合は、第1の実施の形態で述べた場合と同様な手順で行われるので、その説明は省略し、固定具30に支持体52を組付け、さらに支持体52にアンテナ取付支柱42を取り付ける場合について説明する。
図7及び図8に示すように、第1バンド部材301の第1締め付け部3014の端部を延長することで形成された連結部3014Aの表面である一方の面に一方の連結部材521Aの接合端を重ね合わせ、かつ一方の連結部材521Aに穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔に連結部材521Aの接合端に同一間隔で穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔を一致させる。さらに連結部3014Aの裏面である他方の面に隙間調整用のフイーラパネル523を重ね合わせ、かつ連結部材521Aの各ボルト挿通孔にフイーラパネル523に同一間隔で穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔を一致させる。さらにフイーラパネル523介して他方の連結部材521Bの接合端を重ね合わせ、かつ他方の連結部材521Bに同一間隔で穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔を一致させる。この状態で、互いに一致している各ボルト挿通孔にダブルナット付きの固定ボルト524をそれぞれ挿通し、これらのナットを締め付けることにより連結部材521A及び連結部材521Bを連結部3014Aに一体に固定する。
次いで、連結部材521A及び521Bの長手方向の中間箇所において、連結部材521Aと521Bの間に両者の間隔調整と補強を兼ねたフイーラ材525を挿入し、このフイーラ材525の挿入箇所を、フイーラ材525、連結部材521A、521Bを貫通するダブルナット付きの固定ボルト526により締め付けて一体化する。
次に、支柱挟持部材522Aの円弧部522A1及び支柱挟持部材522Bの円弧部522B1をアンテナ取付支柱42の外周に左右両側から押し当てて、両方の結合片522A2と522B2を重ね合わせる。この状態で、両結合片522A2及び522B2に穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔にダブルナット付きの固定ボルト527をそれぞれ挿通し、そのナットを締め付けることにより支柱挟持部材522A及び支柱挟持部材522Bをアンテナ取付支柱42に仮止めする。その後、支柱挟持部材522Aの締め付け片522A3及び支柱挟持部材522Bの締め付け片522B3に穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔にダブルナット付きの固定ボルト528をそれぞれ挿通し、これらのナットを締め付けることにより支柱挟持部材522A及び支柱挟持部材522Bをアンテナ取付支柱42に固定する。
次に、支柱挟持部材522Aの結合片522A2及び支柱挟持部材522Bの結合片522B2を連結部材521Aと521Bとの先端部間に差し込み、両結合片522A2及び結合片522B2に穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔を連結部材521A及び521Bに穿設されている図示省略の複数のボルト挿通孔に一致させた後、これらのボルト挿通孔にダブルナット付きの固定ボルト529をそれぞれ挿通し、これらのナットを締め付けることにより支柱挟持部材522A及び支柱挟持部材522Bを連結部材521Aと521Bに固定する。これによりアンテナ取付支柱42は連結部材521Aと521B及び固定具30を介して鉄塔10のアングル材12に取り付けられる。その後、鉛直に支持されたアンテナ取付支柱42には、図6に示すように複数の送/受信用アンテナ41を上下方向に間隔をおいて取り付けられる。
本実施の形態におけるアンテナ取付支柱42は、長手方向の複数箇所を付帯設備取付装置50によりアングル材12に固定することで鉄塔10にされるものである。この場合、固定具30と支柱挟持部材522A、522Bとを連結する連結部材521A及び521Bの長さは、アンテナ取付支柱42のアングル材12への複数の固定箇所におけるアングル材12とアンテナ取付支柱42との間の距離に応じてそれぞれ設定される。これにより、上方に向け傾斜するアングル材12に対してアンテナ取付支柱42を鉛直にかつ確実に固定することが可能になる。
上記のような第2の実施の形態に示す付帯設備取付装置50によれば、第1の実施の形態を示す場合と同様の固定具30を用いることにより、既存鉄塔のアングル材12にアンテナ取付支柱42を含む送/受信用アンテナ41を取り付ける際に、アングル材12自体に何らの加工を施すことなく、現地で容易に取り付けることができ、併せてアングル材12に対して送/受信用アンテナ41を含むアンテナ取付支柱42の取り付け保持力を半永久的に確保することができる。
さらに、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に既存鉄塔への送/受信用アンテナ41を含むアンテナ取付支柱42の取り付け工事の効率化及び低コスト化を実現できるとともに、第1の実施の形態と同様に固定具30とアングル材12との一体化を、より強固にすることができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明に係る付帯設備取付装置の第3の実施の形態について、図11〜図14を参照して説明する。
第3の実施の形態は、図11に示すように、既存のアンテナ用鉄塔に設けられたプラットホーム16の斜め支持材70に付帯設備取付装置60を用いて避雷針15を取り付ける場合を示している。
プラットホーム16を支持する斜め支持材70は、図13に示すように、L形の両辺を有する第1アングル材701と第2アングル材702とを、この第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702A同士が互いに近接して平行に配列されるように組み合わせてなるパラレル型山形鋼集成体によって構成されている。
また、付帯設備取付装置60は、アンテナ用鉄塔10の斜め支持材70に避雷針15を取り付けるもので、避雷針15を斜め支持材70に固定するための固定具80を備える。この固定具80は、支持部材801と、第1バンド部材802と、第2バンド部材803と、第3バンド部材804と、第4バンド部材805と、第5バンド部材806と、第6バンド部材807と、第1バンド補助部材808と、第2バンド補助部材809と、第1結合用ボルト・ナット810と、第2結合用ボルト・ナット811と、第3結合用ボルト・ナット812と、第1締め付け用ボルト・ナット813と、第2締め付け用ボルト・ナット814と、第3締め付け用ボルト・ナット815とを含んで構成される。
図13に示すように、固定具80は、第1及び第2アングル材701及び702の周囲を取り囲むように配置された第1〜第6バンド部材802〜807と、第1及び第2バンド連結用補助部材808及び809と、第1〜第3結合用ボルト・ナット810〜812と、第1〜第3締め付け用ボルト・ナット813〜815とを用いて避雷針15の支持部材801を第1及び第2アングル材701及び702に固定するものであり、その詳細は図12〜図14に基づき以下に説明する。
なお、第1バンド部材802と第3バンド部材804は同一形状に加工され、第2バンド部材803と第4バンド部材805は同一形状に加工され、また、第5バンド部材806と第6バンド部材807は同一形状に加工されている。
支持部材801は、固定具80に付帯設備である避雷針15を取り付けるためのものであって、図12〜図14に示すように、第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702A同士間に形成された隙間を第1アングル材802及び第2アングル材803の長さ方向と直交する方向に挿通して配置されている。
第1及び第2バンド補助部材808と809は、支持部材801を第1〜第6バンド部材802〜807により第1及び第2アングル材701及び702に固定する際の補助的機能を発揮させるとともに避雷針15を含む支持部材801の支持に兼用されるもので、それぞれは短冊状の鋼板材から成形される。
上述の機能を発揮させるために、第1バンド補助部材808は、図13に示すように、第1アングル材701の内側に両辺701Aと701Bが形成する角度を二分するようにして、第1アングル材701の内側角部701Cから離間する方向に延在して配置されている。また、第2バンド補助部材809は、第2アングル材702の内側に両辺702Aと702Bが形成する角度を二分するようにして、第2アングル材702の内側角部702Cから離間する方向に延在して配置されている。
第1バンド部材802は、第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702A間の隙間から外側へ突出する支持部材801の一端部801Aと第1バンド補助部材808の先端部との間に配置されるもので、この第1バンド部材802は、その一端に第1バンド補助部材808の先端部に固定される固定片802Aを有し、他端には支持部材801を介して第3バンド部材804と連結される連結片802Bを有しており、さらに第1バンド部材802自体の剛性を増大するための補強用リブ802Cを有している。
第2バンド部材803は、第1バンド補助部材808の先端部と第5バンド部材806の一端との間に配置されるもので、この第2バンド部材803は、その一端に第1バンド補助部材808の先端部に固定される固定片803Aを有し、第2バンド部材803の他端803Bは第5バンド部材806の一端と連結し得るように対峙されている。さらに第2バンド部材803は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ803Cを有している。
第3バンド部材804は、支持部材801の一端部801Aと第4バンド補助部材805の先端部との間に配置されるもので、第3バンド部材804は、その一端に第2バンド補助部材809の先端部に固定される固定片804Aを有し、他端には支持部材801を介して第1バンド部材802と連結される連結片804Bを有しており、さらに第3バンド部材804自体の剛性を増大するための補強用リブ804Cを有している。
第4バンド部材805は、第2バンド補助部材809の先端部と第6バンド部材807の一端との間に配置されるもので、この第4バンド部材805は、その一端に第2バンド補助部材809の先端部に固定される固定片805Aを有し、第4バンド部材805の他端805Bは第6バンド部材807の一端と連結し得るように対峙されている。さらに第4バンド部材805は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ805Cを有している。
第5バンド部材806は、第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702A間の隙間から外側へ突出する支持部材801の一端部801Aと反対の側へ突出する支持部材801の突出部位と第2バンド部材803の他端803Bとの間に配置されるもので、この第5バンド部材806は、その一端に支持部材801の一端部801Aと反対の突出部位に固定される固定片806Aを有し、第5バンド部材806の他端には第2バンド部材803の他端803Bと連結される連結片806Bを有しており、さらに第5バンド部材806自体の剛性を増大するための補強用リブ806Cを有している。
第6バンド部材807は、第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702A間の隙間から外側へ突出する支持部材801の一端部801Aと反対の側へ突出する支持部材801の突出部位と第4バンド部材805の他端805Bとの間に配置されるもので、この第6バンド部材807は、その一端には支持部材801の一端部801Aと反対の側へ突出する突出部位に固定される固定片807Aを有し、第6バンド部材807の他端には第4バンド部材805の他端805Bと連結される連結片807Bを有しており、さらに第6バンド部材807自体の剛性を増大するための補強用リブ807Cを有している。
第1結合用ボルト・ナット810は、第1アングル材701の両辺701A及び701Bと対向する内側で、第1バンド補助部材808の先端部を第1バンド部材802の固定部802Aと第2バンド部材803の固定部803Aとで挟持した状態で、これら両固定部802A及び803Aを第1バンド補助部材808の先端部に固定し一体化するものであり、締め付けナット810aとロックナット810bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
第2結合用ボルト・ナット811は、第2アングル材702の両辺702A及び702Bと対向する内側で、第2バンド補助部材809の先端部を第3バンド部材804の固定部804Aと第4バンド部材805の固定部805Aとで挟持した状態で、これら両固定部804A及び805Aを第2バンド補助部材809の先端部に固定し一体化するものであり、締め付けナット811aとロックナット811bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
第3結合用ボルト・ナット812は、支持部材801の一端部801Aと反対の側へ突出する突出部位を第5バンド部材806の固定部806Aと第6バンド部材807の固定部807Aとで挟持した状態で、これら両固定部806A及び807Aを支持部材801に固定し一体化するものであり、締め付けナット812aとロックナット812bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
第1締め付け用ボルト・ナット813は、支持部材801の一端部801Aの両面に隙間を介して相対向される第1バンド部材802の連結片802Bと第3バンド部材804の連結片804Bを互いに支持部材801の一端部801Aに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド補助部材808の他端部808aを第1アングル材701の両辺701A、701Bが形成する内側角部701Cに第1バンド部材802を介して押圧し、同時に第2バンド補助部材809の他端部809aを第2アングル材702の両辺702A、702Bが形成する内側角部702Cに第3バンド部材804を介して押圧し、支持部材801を第1及び第2アングル材701と702に固定するものであり、締め付けナット813aとロックナット813bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
第2締め付け用ボルト・ナット814は、隙間を介して相対向される第2バンド部材803の他端803Bと第5バンド部材806の連結片806Bを互いに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド補助部材808の他端部808aを第1アングル材701の両辺701A、701Bが形成する内側角部701Cに第2バンド部材803を介して押圧し、支持部材801を第1及び第2アングル材701と702に固定するものであり、締め付けナット814aとロックナット814bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
第3締め付け用ボルト・ナット815は、隙間を介して相対向される第4バンド部材805の他端805Bと第6バンド部材807の連結片807Bを互いに接近する方向に締め付けることにより、第2バンド補助部材809の他端部809aを第2アングル材702の両辺702A、702Bが形成する内側角部702Cに第4バンド部材805を介して押圧し、支持部材801を第1及び第2アングル材701と702に固定するものであり、締め付けナット815aとロックナット815bを有するダブルナット式の高力ボルト・ナットから構成されている。
避雷針15は、図11に示すように、所定長さの筒状の支柱91の先端に取り付けられている。また、支柱91は、図11及び図13に示すように、支柱91は、その下端外周に溶接により接合された補強用リブ92A付きの取付部92を有し、この取付部92を支持部材801の一端部801Aと反対の先端部にダブルナット式の高力ボルト・ナットからなるボルト・ナット93により取り付けることで、避雷針15を第1及び第2アングル材701と702に一体に固定できるように構成されている。
次に、上記のように構成された付帯設備取付装置60を用いて、避雷針15を既存のパラレル型山形鋼集成体によって構成された斜め支持材70に固定する場合の一例について説明する。
まず、現地の作業場所などにおいて、第1バンド補助部材808の先端部両面に第1バンド部材802の固定部802Aと第2バンド部材803の固定部803Aを重ね合わせた後、これらのボルト挿通孔(図示省略)に第1結合用ボルト・ナット810のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット810aとロックナット810bを螺合して図13に示すような状態に仮組立てする。
同様に、第2バンド補助部材809の先端部両面に第3バンド部材804の固定部804Aと第4バンド部材805の固定部805Aを重ね合わせた後、これらのボルト挿通孔(図示省略)に第2結合用ボルト・ナット811のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット811aとロックナット811bを螺合して図13に示すような状態に仮組立てする。
さらに、支持部材801の一端部801Aと反対側の両面に第5バンド部材806の固定部806Aと第6バンド部材807の固定部807Aを重ね合わせた後、これらのボルト挿通孔(図示省略)に第3結合用ボルト・ナット812のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット812aとロックナット812bを螺合して図13に示すような状態に仮組立てする。
次に、仮組立てされた支持部材801をその一端部801A側から第1アングル材701の一方の辺701Aと第2アングル材702の一方の辺702Aで形成された隙間に差し込み、第5バンド部材805が第1アングル材701の他方の辺701Bの外側面に当接し、かつ第6バンド部材806が第2アングル材702の他方の辺702Bの外側面に当接する図13に示す状態に配置する。この状態で、仮組立てされた第1バンド補助部材808の他端が第1アングル材701の内側角部701Cに当接され、かつ第1バンド部材802の連結片802Bが支持部材801の一端部801Aと対向し、第2バンド部材803の他端803Bが第5バンド部材806の連結片806Bと対向するように図13に示す状態に配置する。
次いで、仮組立てされた第2バンド補助部材809の他端が第2アングル材702の内側角部702Cに当接され、かつ第3バンド部材804の連結片804Bが支持部材801の一端部801Aと対向し、さらに第4バンド部材805の他端805Bが第6バンド部材807の連結片807Bと対向するように図13に示す状態に配置する。
次に、支持部材801の一端部801Aの両面に隙間を介して相対向される第1バンド部材802の連結片802Bと第3バンド部材804の連結片804Bに形成されているボルト挿通孔(図示省略)に第1締め付け用ボルト・ナット813のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット813aとロックナット813bを螺合することにより第1バンド部材802と第3バンド部材804とを仮連結する。
さらに、第2バンド部材803の他端802Bと第5バンド部材806の連結片806Bに形成されているボルト挿通孔(図示省略)に第2締め付け用ボルト・ナット814のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット814aとロックナット814bを螺合することにより第2バンド部材802と第5バンド部材806とを仮連結する。
同様に、第4バンド部材805の他端805Bと第6バンド部材807の連結片807Bに形成されているボルト挿通孔(図示省略)に第3締め付け用ボルト・ナット815のボルトを挿通し、その挿通端に締め付けナット815aとロックナット815bを螺合することにより第4バンド部材805と第6バンド部材807とを仮連結する。
次に、仮連結されている第1バンド部材802の連結片802Bと第3バンド部材804の連結片804Bを締め付けナット813aで互いに支持部材801の一端部801Aに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド補助部材808の他端部808aを第1アングル材701の内側角部701Cに第1バンド部材802を介して押圧し、同時に第2バンド補助部材809の他端部809aを第2アングル材702の内側角部702Cに第3バンド部材804を介して押圧する。
さらに、仮連結されている第2バンド部材803の他端803Bと第5バンド部材806の連結片806Bを締め付けナット814aで互いに接近する方向に締め付けることにより、第1バンド補助部材808の他端部808aを第1アングル材701の内側角部701Cに第2バンド部材803を介して更に押圧する。
さらに、仮連結されている第4バンド部材805の他端805Bと第6バンド部材807の連結片807Bを締め付けナット815aで互いに接近する方向に締め付けることにより、第2バンド補助部材809の他端部809aを第2アングル材702の内側角部702Cに第4バンド部材805を介して更に押圧する。
この状態では、第1バンド補助部材808の他端部808aは第1アングル材701の内側角部701Cに強力に押圧されるとともに第2バンド補助部材809の他端部809aも第2アングル材702の内側角部702Cに強力に押圧される。これと同時に第2締め付け用ボルト・ナット814の締め付け力と第3締め付け用ボルト・ナット815の締め付け力を利用して第5バンド部材806を第1アングル材701の他方の辺701Bの外側面に圧接し、かつ第6バンド部材807を第2アングル材702の他方の辺702Bの外側面に圧接させる。これにより、支持部材801を第1アングル材701と第2アングル材702に固定し一体化することができる。
上述のように支持部材801が第1アングル材701及び第2アングル材702に確実に固定された状態では、第1結合用ボルト・ナット810のロックナット810b、第2結合用ボルト・ナット811のロックナット811b及び第3結合用ボルト・ナット812のロックナット812bをそれぞれ締め付けることにより、それぞれの締め付けナットの廻り止めを行う。さらに、第1締め付け用ボルト・ナット813のロックナット813b、第2締め付け用ボルト・ナット814のロックナット814b及び第3締め付け用ボルト・ナット815のロックナット815bをそれぞれ締め付けることにより、それぞれの締め付けナットの廻り止めを行う。
上述のように第1及び第2アングル材701及び702に固定された固定具80に避雷針15の支柱91を取り付ける場合は、支柱91の取付部92を支持部材801の一端部801Aと反対の先端部にボルト・ナット93により取り付けることより、避雷針15を第1及び第2アングル材701と702に組付けることができる。この場合、支柱91を第1及び第2アングル材701と702に固定するための固定具60の数は1つに限らず、避雷針15の機能や規模及び設置場所等に応じて複数用いられることは勿論である。
また、第1及び第2アングル材701と702に付帯設備取付装置80を取り付ける手順は、上述した方式に限定されないことは勿論であり、付帯設備取付装置80が取り付けられる鉄塔の環境や鉄塔への取り付け箇所等に応じて変更されるものである。
上記のような第3の実施の形態に示す付帯設備取付装置60によれば、第1及び第2バンド補助部材808及び809と第1〜第6バンド部材802〜807を備えてなる固定具80を用いることにより、既存鉄塔のパラレル型山形鋼集成体を構成する第1及び第2アングル材701と702に避雷針15を取り付ける際に、第1及び第2アングル材701と702自体に何らの加工を施すことなく、現地で容易に取り付けることができ、併せて第1及び第2アングル材701と702に対して避雷針15を含む支柱91の取り付け保持力を半永久的に確保することができる。
さらに、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に既存鉄塔への避雷針15を含む支柱91の取り付け工事の効率化及び低コスト化を実現できるとともに、第1の実施の形態と同様に固定具80と第1及び第2アングル材701と702との一体化を、より強固にすることができる。
なお、第3の実施の形態では、パラレル型山形鋼集成体が第1アングル材701と第2アングル材702とで構成されると記載したが、これを特許請求の範囲では、パラレル型山形鋼集成体が「それぞれ断面がL形を呈する両辺を有する2つのアングル材を、それらアングル材の一方の辺同士間に隙間を介在させて互いに平行に配列されるように組み合わせてなる」と記載した。
また、第3の実施の形態では、第1アングル材701の両辺の内側にその両辺が形成する角度を二分するように配置されるバンド補助部材を第1バンド補助部材808と記載し、第2アングル材702の両辺の内側にその両辺が形成する角度を二分するように配置されるバンド補助部材を第2バンド補助部材80と記載したが、これを特許請求の範囲では、「前記各アングル材の両辺の内側に前記アングル材の両辺が形成する角度を二分するようにそれぞれ配置される2つのバンド補助部材」と記載した。
また、第3の実施の形態では、第1バンド補助部材808の先端部と支持部材801の一端部間に配置されるバンド部材を第1バンド部材802と記載し、第2バンド補助部材809の先端部と支持部材801の一端部間に配置される、第1バンド部材802と同一形状のバンド部材を第3バンド部材804と記載したが、これを特許請求の範囲では、「前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部と前記支持部材の一端部間にそれぞれ配置されその一端部が前記各バンド補助部材の先端部に結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記支持部材に対向する2つの第1バンド部材」と記載した。
また、第3の実施の形態では、第1バンド補助部材808の先端部と第5バンド部材806の他端部間に配置されたバンド部材を第2バンド部材803と記載し、第2バンド補助部材809の先端部と第バンド部材80の他端部間に配置される、第2バンド部材803と同一形状のバンド部材を第4バンド部材805と記載したが、これを特許請求の範囲では、「前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部で前記第1バンド部材が結合された面と反対の面にその一端部が前記結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所に対向する2つの第2バンド部材」と記載した。
また、第3の実施の形態では、第2バンド部材80の他端部と支持部材801の他端部間に配置されるバンド部材を第5バンド部材806と記載し、第4バンド部材805の他端部と支持部材801の他端部間に配置される、第5バンド部材806と同一形状のバンド部材を第6バンド部材807と記載したが、これを特許請求の範囲では、「前記隙間から前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所にその一端部が結合用ボルト・ナットにより結合され前記各アングル材の他方の辺にそれぞれ密着されその他端部が前記第2バンド部材の他端部に対向する2つの第3バンド部材」と記載した。
また、第3の実施の形態では、第2バンド部材803の他端803Bと第5バンド部材806の連結片806Bを互いに接近する方向に締め付ける締め付け用ボルト・ナットを第2締め付け用ボルト・ナット814と記載し、第4バンド部材805の他端805Bと第6バンド部材807の連結片807Bを互いに接近する方向に締め付ける締め付け用ボルト・ナットを第3締め付け用ボルト・ナット815と記載したが、これを特許請求の範囲では、「前記各第2バンド部材の他端部と前記各第3バンド部材の他端部を近接する方向に締め付ける第2締め付けボルト・ナット」と記載した。
本発明に係る付帯設備取付装置は、上記実施の形態に示す鉄塔へのアンテナや避雷針の取り付けに限定されず、山形鋼材からなるアングル材またはパラレル型山形鋼集成体を構成する一対のアングル鋼材を用いた構造物にアンテナや避雷針を含むその他の付帯設備の取り付けにも適用できることは勿論であり、特許請求の範囲に記載した要件を逸脱しない範囲において種々変更することは勿論である。
10…アンテナ用鉄塔
12…アングル材
15…避雷針
20…付帯設備取付装置
30…固定具
301…第1バンド部材
302…第2バンド部材
303…バンド補助部材
304…結合用ボルト・ナット
305…締め付け用ボルト・ナット
306…支持体
41…送/受信用アンテナ
42…アンテナ取付支柱
50…付帯設備取付装置
52…支持体
60…付帯設備取付装置
70…斜め支持材
701…第1アングル材
702…第2アングル材
80…固定具
801…支持部材
802…第1バンド部材
803…第2バンド部材
804…第3バンド部材
805…第4バンド部材
806…第5バンド部材
807…第6バンド部材
808…第1バンド補助部材
809…第2バンド補助部材
810…第1結合用ボルト・ナット
811…第2結合用ボルト・ナット
812…第3結合用ボルト・ナット
813…第1締め付け用ボルト・ナット
814…第2締め付け用ボルト・ナット
815…第3締め付け用ボルト・ナット

Claims (6)

  1. 建造物を構成する断面がL形を呈する両辺を有するアングル材に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、
    前記付帯設備を前記アングル材に固定する固定具を備え、
    前記固定具は、
    前記アングル材の両辺をそれぞれの外側面側から挟持するように配置される2つのバンド部材と、
    前記アングル材の内側に該アングル材の両辺が形成する角度を二分するように前記アングル材の内側角部から離間する方向に延在して配置されるバンド補助部材と、
    前記アングル材から突出する前記バンド補助部材の延在端部と、前記各バンド部材の一端部とを結合する結合用ボルト・ナットと、
    前記アングル材の両辺が形成する外側角部側で前記各バンド部材の他端部を互いに接近する方向に締め付けることにより前記各バンド部材を前記アングル部材の辺の外側面に沿い摺接させながら前記外側角部側へ移動し、前記バンド補助部材の端縁を前記アングル材の内側角部に押圧することより前記バンド補助部材を前記アングル材に一体に固定する締め付け用ボルト・ナットと、
    前記バンド補助部材の延在端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有する、
    ことを特徴とする付帯設備取付装置。
  2. 建造物を構成する断面がL形を呈する両辺を有するアングル材に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、
    前記付帯設備を前記アングル材に固定する固定具を備え、
    前記固定具は、
    前記アングル材の両辺をそれぞれの外側面側から挟持するように配置される2つのバンド部材と、
    前記アングル材の内側に該アングル材の両辺が形成する角度を二分するように前記アングル材の内側角部から離間する方向に延在して配置されるバンド補助部材と、
    前記アングル材から突出する前記バンド補助部材の延在端部と、前記各バンド部材の一端部とを結合する結合用ボルト・ナットと、
    前記アングル材の両辺が形成する外側角部側で前記各バンド部材の他端部を互いに接近する方向に締め付けることにより前記各バンド部材を前記アングル部材の辺の外側面に沿い摺接させながら前記外側角部側へ移動し、前記バンド補助部材の端縁を前記アングル材の内側角部に押圧することより前記バンド補助部材を前記アングル材に一体に固定する締め付け用ボルト・ナットと、
    前記2つのバンド部材の何れか一方の他端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有する、
    ことを特徴とする付帯設備取付装置。
  3. 前記各バンド部材は、前記一方の辺の幅より大きい長さを有しかつ当該一方の辺の外側面に摺接される挟持部と、前記バンド補助部材の延在端部に前記結合用ボルト・ナットにより結合される結合部と、前記挟持部と前記結合部とを連結する連結部と、前記連結部と反対に位置する前記挟持部の端部に設けられた締め付け部を有し、
    前記締め付け用ボルト・ナットにより互いに接近する方向に締め付けられる前記各バンド部材の他端部は、前記締め付け部である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の付帯設備取付装置。
  4. 前記連結部と前記結合部とにわたって補強用リブが設けられ、
    前記挟持部と前記締め付け部とにわたって補強用リブが設けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載の付帯設備取付装置。
  5. それぞれ断面がL形を呈する両辺を有する2つのアングル材を、それらアングル材の一方の辺同士間に隙間を介在させて互いに平行に配列されるように組み合わせてなるパラレル型山形鋼集成体を用いて構成される建造物に付帯設備を取り付けるための付帯設備取付装置であって、
    前記付帯設備を前記2つのアングル材に固定する固定具を備え、
    前記固定具は、
    前記隙間を前記アングル材の長さ方向と直交する方向に挿通して配置された付帯設備取り付け用の支持部材と、
    前記各アングル材の両辺の内側に前記アングル材の両辺が形成する角度を二分するようにそれぞれ配置される2つのバンド補助部材と、
    前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部と前記支持部材の一端部間にそれぞれ配置されその一端部が前記各バンド補助部材の先端部に結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記支持部材に対向する2つの第1バンド部材と、
    前記各アングル材の両辺の内側から外側へ突出する前記各バンド補助部材の先端部で前記第1バンド部材が結合された面と反対の面にその一端部が前記結合用ボルト・ナットにより結合されその他端部が前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所に対向する2つの第2バンド部材と、
    前記隙間から前記2つのアングル部材の外側に突出する前記支持部材の箇所にその一端部が結合用ボルト・ナットにより結合され前記各アングル材の他方の辺にそれぞれ密着されその他端部が前記第2バンド部材の他端部に対向する2つの第3バンド部材と、
    前記2つの第1バンド部材の前記他端部を前記支持部材に近接する方向に締め付ける第1締め付けボルト・ナットと、
    前記各第2バンド部材の他端部と前記各第3バンド部材の他端部を近接する方向に締め付ける第2締め付けボルト・ナットと、
    前記バンド補助部材の延在端部に設けられ前記付帯設備が取り付けられる支持体とを有する、
    ことを特徴とする付帯設備取付装置。
  6. 前記第1〜第3バンド部材は、これらバンド部材の剛性を増大するための補強用リブを有することを特徴とする請求項5記載の付帯設備取付装置。
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