JP6718319B2 - 三脚状の支柱の取り付け構造 - Google Patents

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本発明は、三脚状の支柱の取り付け構造に関する。
従来、山部と谷部とが交互に配列されてなる折板屋根等の金属屋根が知られている。この種の金属屋根としては、例えば、金属板の接合部を折り曲げ、かみ合わせたハゼと呼ばれる部位を有するハゼ式の折板屋根や、山部からタイトフレームボルトが突出するボルト式の折板屋根などがある。これら金属屋根の屋根面において各種作業を実施する際に、墜落防止や落下養生などのため、軒先近傍位置やケラバ近傍位置にて支柱を用いた安全対策が行われることがある。
例えば、特許文献1には、ハゼ式折板屋根の屋根面に、一対の三脚状の支柱を間隔を置いて配置し、各支柱が備える三本の脚体の下端部をそれぞれ固定金具を介してハゼ部に取り付け、支柱の上端部間に親綱を架設する技術が開示されている。また、特許文献2には、脚体の下端部とハゼ部に取り付ける固定金具との間に、衝撃吸収部材を介在させる技術が開示されている。
特開2014−198989号公報 特開2015−151710号公報
上述した従来技術は、ハゼ式の折板屋根に対して支柱を設置する際に、ハゼ部に固定金具を介して支柱を設置するため、折板屋根に支柱設置用の穴を開けずに済む。しかしながら、既存の折板屋根としては、ハゼ式ばかりでなくボルト式のものもある。ボルト式の折板屋根は、ハゼ部がないので固定金具を取り付けることが困難である。そのため、ボルト式の折板屋根に穴を空け、ボルトおよびナットで支柱の脚体の下端部を屋根面に固定する必要がある。その結果、形成した穴を通じて漏水が生じるおそれがある。また、ボルト式の折板屋根に穴を空けずに作業を行うには、外部足場を設置しなければならず、作業期間が長くなり、作業費用もかかる。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、山部と谷部とが交互に配列されており、山部から突出するボルトを備える金属屋根に穴を空けることなく三脚状の支柱を、支柱台座を介して取り付ける、三脚状の支柱の取り付け構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、山部と谷部とが交互に配列されており、上記山部から突出するボルトを備える金属屋根に、三本の脚体を備える三脚状の支柱を支柱台座を介して取り付ける、三脚状の支柱の取り付け構造であって、
上記支柱台座は、
少なくとも1つ以上の上記山部を跨ぐことが可能に構成されており、跨がれた上記山部が備える上記ボルトを挿通するための1つ以上の挿通孔と、上記支柱が備える1本の上記脚体の下端部を締結可能な第一締結部材とを備えるベース部と、
上記金属屋根の働き巾方向に沿って上記ベース部に固定可能に構成されており、上記支柱が備える残りの各脚体の下端部をそれぞれ締結可能な一対の第二締結部材を両端部に備えるアーム部と、
を有しており、
上記ベース部は、短手方向および長手方向を有するように形成されており、
上記ベース部の短手方向が上記金属屋根の働き巾方向に配置され、
上記ベース部の長手方向が上記働き巾方向と垂直な方向に配置される、三脚状の支柱の取り付け構造にある。
上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、上記支柱台座を用い、例えば、次のようにして、山部から突出するボルトを備える金属屋根に三脚状の支柱を設置することができる。先ず、金属屋根の働き巾方向に沿ってベース部にアーム部を固定する。次いで、少なくとも1つ以上の山部を跨ぐようにベース部を配置し、跨がれた山部が備えるボルトを挿通孔に挿通し、ナットで固定する。次いで、支柱が備える1本の脚体の下端部を第一締結部材によりベース部に固定するとともに、支柱が備える残りの各脚体の下端部を一対の第二締結部材によりアーム部にそれぞれ固定する。
上記三脚状の支柱の取り付け構造では、上記支柱台座によ、山部から突出するボルトを備える金属屋根のボルトを利用し、穴を空けることなく三脚状の支柱を設置することが可能となる。上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、金属屋根に穴を空けないで済むため、漏水が生じることも極めて少ない。上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、外部足場を設置することなく、支柱台座を介して支柱を設置して安全設備を構成することができ、また、支柱の撤去も簡単であるので、作業期間が短縮され、作業費用の抑制も図ることができる。上記三脚状の支柱の取り付け構造は、上記支柱台座ベース部を変えることにより、ボルト式の折板屋根や、金具にて山部に突出するボルトを取り付けた瓦棒屋根等、種々の金属屋根に対応させることができる。また、上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、支柱に衝撃荷重が負荷された際に、支柱の脚体が金属屋根に直接固定されている場合に比べ、衝撃荷重による力を分散させやすい。そのため、上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、衝撃荷重による金属屋根の損傷も抑制しやすい。
実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造の平面図である。 図1に示されるA矢視方向から見た実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造である。 図1に示されるB矢視方向から見た実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造である。 図1に示されるC矢視方向から見た、一部が断面で示された実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造である。 実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造に用いられる支柱台座が折り畳まれた状態を示す説明図である。 実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造に用いられる支柱の閉脚状態を示す説明図である。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座が適用される金属屋根は、山部から突出するボルトを備えている。山部から突出するボルトは、金属屋根を葺いた際に使用されたボルトであってもよいし、金属屋根の山部に後付けで金具を介して取り付けられたボルトなどであってもよい。金属屋根としては、例えば、山部から上記ボルトとしてタイトフレームボルトが突出するボルト式の折板屋根、山部に金具を用いて突出するボルトを取り付けた瓦棒屋根などを例示することができる。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座アーム部は、さらに、ベース部の長手方向に沿ってベース部に固定可能に構成されているとよい。
この構成によれば、金属屋根の働き巾方向(ベース部の短手方向)以外にも、ベース部の長手方向に沿って、ベース部にアーム部を固定することができる。そのため、上記三脚状の支柱の取り付け構造を構成する前において、支柱台座に支柱を設置していない状態では、ベース部の長手方向に沿ってベース部にアーム部を固定することにより、ベース部からアーム部の両端部が大きく張り出すことなく支柱台座を運搬することが可能となる。そのため、上記三脚状の支柱の取り付け構造を構成するにあたり、コンパクトな状態で支柱台座を運搬することができる。一方、支柱台座に支柱を設置する際には、金属屋根の働き巾方向に沿ってベース部にアーム部を固定することにより、三脚状の支柱を設置することが可能となる。したがって、上記の構成によれば、上記三脚状の支柱の取り付け構造に用いられる支柱台座の運搬性、支柱の設置性に優れる
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座ベース部は、具体的には、挿通孔および第一締結部材を備える平板部と、平板部の両側縁からそれぞれ延びており、山部の第一の側面を覆う第一側面部および山部の第二の側面を覆う第二側面部とを有している構成とすることができる。
この構成によれば、ベース部によって跨がれた1つ以上の山部のうち、金属屋根の働き巾方向の一方端側にある山部の第一の側面を覆うように、第一側面部が配置される。また、ベース部によって跨がれた1つ以上の山部のうち、金属屋根の働き巾方向の他方端側にある山部の第二の側面を覆うように、第二側面部が配置される。そのため、第一側面部と第二側面部とにより金属屋根の働き巾方向の位置ズレが抑制しやすくなり、山部から突出するボルトを挿通孔に挿通しやすい。また、支柱を設置した後、支柱台座のガタツキを抑制しやすい。また、支柱台座の安定性も向上させることができる。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座は、ベース部における金属屋根側の面に、ベース部の高さを調節するための嵩上げ部材が設けられている構成とすることができる。
この構成によれば、ボルトに螺合されたナット分の高さを調節することが可能となる。そのため、金属屋根の屋根面に対して平行にベース部を配置しやすい。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座は、金属屋根の働き巾方向に沿ってベース部にアーム部が固定された際に、アーム部を挟んだ両側のベース部の部分に、それぞれ、挿通孔が存在している構成とすることができる。
この構成によれば、例えば、軒先近傍位置に支柱を設置する場合に、金属屋根の働き巾方向に沿って固定されたアーム部から見て軒先側のベース部の部分にある挿通孔に、軒先側のボルトを挿通し、ベース部を固定することができる。また、例えば、ケラバ近傍位置に支柱を設定する場合に、金属屋根の働き巾方向に沿って固定されたアーム部から見て軒先側と反対側のベース部の部分にある挿通孔に、ケラバ側のボルトを挿通し、ベース部を固定することができる。したがって、この構成によれば、軒先近傍位置に支柱を設置する場合とケラバ近傍位置に支柱を設置する場合で、ボルトの挿通箇所を選択することが可能となり、金属屋根への支柱台座の取付自由度が向上する。また、この構成によれば、とりわけ、ケラバ近傍位置に支柱を設置する場合に、支柱台座がより安定するボルト挿通箇所を選択しやすくなるので、支柱台座の取り付け安定性向上にも寄与できる。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、上記支柱台座アーム部は、ベース部に固定される固定板部と、固定板部の少なくとも一方の側縁に設けられた補強リブとを有する構成とすることができる。
この構成によれば、補強リブによりアーム部の剛性が向上する。そのため、支柱の脚体からアーム部に荷重が伝わった場合でも、脚体の支持を確実なものとすることができる。
上記三脚状の支柱の取り付け構造において、支柱は、具体的には、同一形状かつ同一寸法の三本の脚体と、各脚体の上端部同士を連結する連結部材とを有しており、連結部材を緩めることにより、連結部材を軸として各脚体が相対回転可能になるとともに、連結部材を締めることにより、各脚体が回転不能になる構成とすることができる。
この構成によれば、連結部材を締めることにより、各脚体の下端部同士を離間させた状態で、複数の脚体を回転不能に連結することができる。そのため、支柱を、各脚体が三脚状に開いた開脚状態にすることができる。また、連結部材を緩めることにより、同一形状かつ同一寸法の各脚体を相対回転させ、各脚体同士を互いに重ね合わせることができる。そのため、支柱を、各脚体が閉じた閉脚状態に折り畳むことができる。それ故、この構成によれば、比較的短い時間で、閉脚状態から開脚状態となるように支柱を組み立て、支柱台座を介して支柱を金属屋根上に設置することが可能になる。また、この構成によれば、比較的短い時間で、開脚状態から閉脚状態となるように支柱を折り畳み、支柱台座とともに金属屋根から撤去することが可能となる。
なお、上述した各構成は、上述した各作用効果等を得るなどのために必要に応じて任意に組み合わせることができる。
以下、実施例の三脚状の支柱の取り付け構造について、図面を用いて説明する。なお、同一部材については同一の符号を用いて説明する。
(実施例1)
実施例1の三脚状の支柱の取り付け構造について、図1〜図6を用いて説明する。図1〜図6に示されるように、本例の三脚状の支柱の取り付け構造は、山部91と谷部92とが交互に配列されており、山部91から突出するボルト93を備える金属屋根9に、三本の脚体80を備える三脚状の支柱8を支柱台座1を介して取り付ける、三脚状の支柱8の取り付け構造である。なお、図1および図4では、金属屋根9が省略されている。また、本例では、金属屋根9は、山部91からボルト93としてタイトフレームボルトが突出するボルト式の折板屋根が示されている。
支柱台座1は、ベース部2と、アーム部3とを有している。なお、本例では、支柱台座1の材質は、アルミニウム合金である。
ベース部2は、少なくとも1つ以上の山部91を跨ぐことが可能に構成されている。ベース部2は、跨がれた山部91が備えるボルト93を挿通するための1つ以上の挿通孔20と、支柱8が備える1本の脚体80の下端部を締結可能な第一締結部材21とを備えている。ここでは、第一締結部材21は、ボルトおよびナットより構成されている。
本例では、具体的には、ベース部2は、2つの山部91を跨ぐことが可能に構成されている。また、ベース部2は、平板部22と、平板部22の両側縁からそれぞれ延びた第一側面部221および第二側面部222とを有している。第一側面部221は、金属屋根9の働き巾方向の一方端側にある山部91の第一の側面911を覆うように形成されている。第二側面部222は、金属屋根9の働き巾方向の他方端側にある山部91の第二の側面912を覆うように形成されている。そして、平板部22が、挿通孔20と第一締結部材21とを備えている。
アーム部3は、支柱8が備える残りの各脚体80の下端部をそれぞれ締結可能な一対の第二締結部材32を両端部に備えている。ここでは、第二締結部材32は、ボルトおよびナットより構成されている。
アーム部3は、金属屋根9の働き巾方向に沿ってベース部2に固定可能に構成されている。本例では、具体的には、金属屋根9の働き巾方向に沿ってアーム部3が配置された際に、ベース部2の平板部22と重なるアーム部3の領域に複数のアーム部側取付用孔33が形成されている。ベース部2の平板部22には、アーム部側取付用孔33に対応してベース部側取付用孔23が複数形成されている。なお、本例では、アーム部側取付用孔33、ベース部側取付用孔23が、いずれも2個ずつ形成されている。したがって、本例では、金属屋根9の働き巾方向に沿ってアーム部3を配置し、アーム部側取付用孔33とベース部側取付用孔23とをそれぞれ一致させ、形成された各取付用孔にそれぞれボルトを挿通してナットで固定することにより、金属屋根9の働き巾方向に沿ってベース部2にアーム部3を固定できるようになっている。
本例では、金属屋根9の働き巾方向(ベース部2の短手方向)に沿ってベース部2にアーム部3が固定された際に、アーム部3を挟んだ両側のベース部2の部分に、それぞれ、挿通孔20が存在している。ここでは、金属屋根9の働き巾方向に沿って固定されたアーム部3から見て軒先側のベース部2の部分に、1つ以上(本例では2個)の挿通孔20が存在している。具体的には、アーム部3から見て軒先側のベース部2の部分に、2個の挿通孔20が働き巾方向に沿って配置されている。これらの挿通孔20は、主に、軒先近傍位置に支柱を設置する際に用いられる。一方、金属屋根9の働き巾方向に沿って固定されたアーム部3から見て軒先側と反対側のベース部2の部分に、1つ以上の挿通孔20(本例では2個)が存在している。具体的には、アーム部3から見て軒先側と反対側のベース部2の部分に、2個の挿通孔20が、ベース部2の長手方向の略中央部、かつ、働き巾方向に沿って配置されている。これらの挿通孔20は、主に、ケラバ近傍位置に支柱を設置する際に用いられる。なお、挿通孔20は、既設タイトフレームボルト等のボルト93の位置ズレをある程度許容できるように、いずれも働き巾方向に長い長穴とされている。
本例では、アーム部3は、さらに、ベース部2の長手方向に沿ってベース部2に固定可能に構成されている。具体的には、ベース部2の長手方向に沿ってアーム部3を配置し、アーム部側取付用孔33とベース部側取付用孔23とを一致させ、形成された取付用孔にボルトを挿通してナットで固定することにより、ベース部2の長手方向に沿ってベース部2にアーム部3を固定できるようになっている。したがって、ナットを緩めれば、取付用孔に挿通されたボルトを軸にしてアーム部3を回動させることができる。なお、ベース部2の長手方向に沿ってベース部2にアーム部3が固定された状態において、アーム部3の固定に使用されていない残りのベース部側取付用孔23には、予めボルトが挿通され、ナットが取り付けられている。
本例では、アーム部3は、具体的には、ベース部2に固定される固定板部35と、固定板部35の少なくとも一方の側縁に設けられた補強リブ36とを有している。本例の各図では、固定板部35の両側縁にそれぞれ補強リブ36が設けられている例が示されている。なお、上述したアーム部側取付用孔33は、固定板部35に形成されている。
支柱台座1は、ベース部2における金属屋根9側の面に、ベース部2の高さを調節するための嵩上げ部材4が設けられている。本例では、嵩上げ部材4は、具体的には、タイトフレームボルト等のボルト93に螺合されたナットの高さと同等の厚みを有する棒状部材より構成されており、ボルトおよびナットによってベース部2に取り付けられている。本例の各図では、支柱台座1が嵩上げ部材4を2つ有する例が示されている。各嵩上げ部材4は、具体的には、ベース部2の金属屋根9側の面における軒先側端縁および軒先側と反対側側端縁にそれぞれ取り付けられている。
本例において、支柱8は、三本の脚体80と、連結部材81とを有している。各脚体80は、いずれも同一形状かつ同一寸法とされている。連結部材81は、各脚体80の上端部同士を連結している。
本例では、脚体80は、脚本体部801と、脚本体部801の上端部に設けられ、上部連結孔802aを備える上部連結片802と、脚本体部801の下端部に設けられ、下部連結孔803aを備える下部連結片803とを有している。脚体80は、具体的には、金属製の板材を素材として形成されたものである。板材としては、例えば、厚み1mm〜3mm程度の鋼板、厚み1mm〜3mm程度のアルミニウム合金板などを用いることができる。本例では、支柱の材質は、アルミニウム合金である。
なお、図6に示されるように、上部連結片802および下部連結片803は、それぞれ、脚本体部801に対して互いに逆方向に同一角度θで傾斜した状態とされている。傾斜角度θは金属屋根9面と上部連結片802および下部連結片803とが平行となるように適宜設定することができる。傾斜角度θは、例えば、120°程度とすることができる。また、脚本体部801の両側縁には、脚体80の剛性を高めるため、脚補強リブ804を設けることができる。脚補強リブ804は、脚本体部801の両側縁がそれぞれ表面側に折り起こされることによって形成されている。なお、脚補強リブ804は、脚本体部801の両側縁がそれぞれ裏面側に折り起こされることによって形成されていてもよい。脚補強リブ804を折り起こす角度は、例えば、120°程度とすることができる。
各脚体80の上部連結片802は、上部連結孔802aの位置が合致するように互いに重ね合わされている。連結部材81は、重ね合わされた各上部連通孔802aを貫通するように挿通されている。
支柱8は、連結部材81を緩めることにより、連結部材81を軸として各脚体80が相対回転可能に連結される。また、支柱8は、連結部材81を締めることにより、各脚体80が回転不能に連結される。なお、本例では、連結部材81として、具体的には、ボルトおよびナットを用いることができる。なお、各図では、ボルトとして、アイボルトが例示されている。
次に、図5に示されるような折り畳み状態にある支柱台座1を介して、山部91から突出するボルト93を備える金属屋根9に三脚状の支柱8を取り付けて、三脚状の支柱の取り付け構造を構成する際の手順の一例を説明する。なお、ここでは、支柱台座1を軒先近傍位置に設置する場合について説明する。
折り畳み状態にある支柱台座1では、アーム部3は、ベース部2の長手方向に沿ってベース部2に固定されている。先ず、ベース部2のベース部側取付用孔23に予め取り付けておいた、アーム部3の固定に使用されていないボルトおよびナットをはずす。
次に、ベース部2の長手方向に沿ってアーム部3を固定しているボルトに螺合されたナットを緩め、このボルトを支点にして、アーム部3を働き巾方向に沿うように90度回転させる。そして、アーム部側取付用孔33とベース部側取付用孔23とを一致させ、形成された取付用孔に、上記にてはずしておいたボルトを挿通するとともに、ナットを螺合する。これにより、金属屋根9の働き巾方向に沿ってベース部2にアーム部3が固定される。
次に、少なくとも1つ以上(本例では2個)の山部を跨ぐようにベース部2を配置し、跨がれた山部91が備える軒先側のボルト93を挿通孔20に挿通し、ナットで固定する。ここでは、具体的には、上記固定されたアーム部3から見て軒先側のベース部2の部分に形成された各挿通孔20に、軒先側のボルト93がそれぞれ挿通される。なお、既設のタイトフレームボルト等、ボルト93のネジ山が腐食している場合には、ネジ切りダイス等を用いて、事前にネジ山を再生しておく。
次に、第一締結部材21および第二締結部材32を、支柱8の脚体80が取り付け可能な状態にする。ここでは、第一締結部材21および第二締結部材32はいずれもボルトおよびナットより構成されているため、ともにナットがはずされる。
次に、三脚状に開脚させた支柱8の1本の脚体80の下端部を第一締結部材21のボルトに挿通するとともに、支柱8が備える残りの各脚体80の下端部を一対の第二締結部材32のボルトにそれぞれ挿通し、いずれもナットで固定する。これにより、支柱8の各脚体80が、ベース部2およびアーム部3に固定される。なお、設置された支柱8および支柱台座1は、上記と反対の手順を経ることにより撤去することができる。
上記三脚状の支柱の取り付け構造では、支柱台座1によ、山部91から突出するボルト93を備える金属屋根9のボルト93を利用し、穴を空けることなく三脚状の支柱8を設置することが可能となる。上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、金属屋根9に穴を空けないで済むため、漏水が生じることも極めて少ない。上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、外部足場を設置することなく、支柱台座1を介して支柱8を設置して安全設備を構成することができ、また、支柱8の撤去も簡単であるので、作業期間が短縮され、作業費用の抑制も図ることができる。上記三脚状の支柱の取り付け構造は、支柱台座1ベース部2を変えることにより、ボルト式の折板屋根や、金具にて山部91に突出するボルト93を取り付けた瓦棒屋根等、種々の金属屋根9に対応させることができる。また、上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、支柱8に衝撃荷重が負荷された際に、支柱8の脚体80が金属屋根9に直接固定されている場合に比べ、衝撃荷重による力を分散させやすい。そのため、上記三脚状の支柱の取り付け構造によれば、衝撃荷重による金属屋根9の損傷も抑制しやすい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。
1 支柱台座
2 ベース部
20 挿通孔
21 第一締結部材
3 アーム部
32 第二締結部材
8 支柱
80 脚体
9 金属屋根
91 山部
92 谷部
93 ボルト

Claims (8)

  1. 山部と谷部とが交互に配列されており、上記山部から突出するボルトを備える金属屋根に、三本の脚体を備える三脚状の支柱を支柱台座を介して取り付ける、三脚状の支柱の取り付け構造であって、
    上記支柱台座は、
    少なくとも1つ以上の上記山部を跨ぐことが可能に構成されており、跨がれた上記山部が備える上記ボルトを挿通するための1つ以上の挿通孔と、上記支柱が備える1本の上記脚体の下端部を締結可能な第一締結部材とを備えるベース部と、
    上記金属屋根の働き巾方向に沿って上記ベース部に固定可能に構成されており、上記支柱が備える残りの各脚体の下端部をそれぞれ締結可能な一対の第二締結部材を両端部に備えるアーム部と、
    を有しており、
    上記ベース部は、短手方向および長手方向を有するように形成されており、
    上記ベース部の短手方向が上記金属屋根の働き巾方向に配置され、
    上記ベース部の長手方向が上記働き巾方向と垂直な方向に配置される、三脚状の支柱の取り付け構造
  2. 上記アーム部は、さらに、上記ベース部の長手方向に沿って上記ベース部に固定可能に構成されている、請求項1に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  3. 上記ベース部は、上記挿通孔および上記第一締結部材を備える平板部と、上記平板部の両側縁からそれぞれ延びており、上記山部の第一の側面を覆う第一側面部および上記山部の第二の側面を覆う第二側面部とを有している、請求項1または2に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  4. 上記ベース部における上記金属屋根側の面に、上記ベース部の高さを調節するための嵩上げ部材が設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  5. 上記金属屋根の働き巾方向に沿って上記ベース部に上記アーム部が固定された際に、上記アーム部を挟んだ両側の上記ベース部の部分に、それぞれ、上記挿通孔が存在している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  6. 上記アーム部は、上記ベース部に固定される固定板部と、上記固定板部の少なくとも一方の側縁に設けられた補強リブとを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  7. 上記支柱は、
    同一形状かつ同一寸法の三本の上記脚体と、
    上記各脚体の上端部同士を連結する連結部材とを有しており、
    上記連結部材を緩めることにより、上記連結部材を軸として上記各脚体が相対回転可能になるとともに、上記連結部材を締めることにより、上記各脚体が回転不能になる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
  8. 上記金属屋根は、上記山部から上記ボルトとしてタイトフレームボルトが突出するボルト式の折板屋根である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の三脚状の支柱の取り付け構造
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