JP6368569B2 - 既設鉄骨構造物の補強装置 - Google Patents

既設鉄骨構造物の補強装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6368569B2
JP6368569B2 JP2014144836A JP2014144836A JP6368569B2 JP 6368569 B2 JP6368569 B2 JP 6368569B2 JP 2014144836 A JP2014144836 A JP 2014144836A JP 2014144836 A JP2014144836 A JP 2014144836A JP 6368569 B2 JP6368569 B2 JP 6368569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing plate
steel
angle
angle steel
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014144836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016020593A (ja
Inventor
博 小松
博 小松
桂吾 石井
桂吾 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ITC Consulting Inc
Original Assignee
ITC Consulting Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ITC Consulting Inc filed Critical ITC Consulting Inc
Priority to JP2014144836A priority Critical patent/JP6368569B2/ja
Publication of JP2016020593A publication Critical patent/JP2016020593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6368569B2 publication Critical patent/JP6368569B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

本発明は、工場建屋のノコギリ屋根や鉄塔などを構成する既設鉄骨構造物の補強装置に関し、更に詳しくは、L字状に曲げ加工することで形成された一対の辺をそれぞれ有する第1山形鋼材と第2山形鋼材とを、当該第1山形鋼材の曲げ角部と第2山形鋼材の曲げ角部とが互いに近接して平行に配列される背中合わせ状態に組合わせてなるクロス型山形鋼集成体を用いてトラス構造のような鉄骨構造物を構成し、当該鉄骨構造物を構成するクロス型山形鋼集成体を補強するための補強装置に関する。
送電用鉄塔や通信用鉄塔、建屋などを構成する鉄骨構造体には、山形鋼やその他の形鋼で構成されるトラス構造物が用いられる。かかるトラス構造物を用いた既設の送電用鉄塔や通信用鉄塔、建屋などにおいては、これらの立地箇所に地盤崩壊や変動が生じると、鉄塔や建屋の基礎に変位が生じ、トラス構造物を構成する山形鋼等が変形することがある。また、台風の襲来による強風や異常な着雪現象により設計荷重を上回る外力がトラス構造物を構成する山形鋼等に作用した場合には、これら山形鋼等が変形されたり、座屈されたりすることになる。このため、既設のトラス構造物に対しては、その設計条件の見直しに伴い座屈や変形に対する耐力を増強する必要が生じる。従来、このような既設のトラス構造物(鉄骨構造物)を補強する補強装置として、特許文献1に示すものが知られている。
上記特許文献1に示すトラス構造物の補強装置は、L形の両辺が等しい等辺山形鋼材からなるアングル主柱材(単材)の長さ方向に延在するT型鋼を設け、アングル主柱材の内側折曲部に、T型鋼を構成する突板部の先端を当接し、さらにT型鋼の長さ方向に一定の間隔を離して設けられたステッフナーの先端部をアングル主柱材の内側面に当接するとともに、アングル主柱材とT型鋼とを主柱材用当接板とT型鋼用当接板を介してボルトナットで緊締することによりアングル主柱材を補強するものである。
しかしながら、上述のような従来の補強装置においては、アングル主柱材の内側折曲げ形状に合わせて加工された基板部及び突板部を有する特別なT型鋼材を用意する必要があるとともにアングル主柱材の内側面に当接するステッフナーをT型鋼の長さ方向に一定の間隔を離して設けなければならない。そのため、T型鋼の作成コストが上昇し、かつT型鋼自体が重量化するほか、高所など厳しい作業環境下での組付け作業を困難にし、多くの作業時間を要するとともに補強工事のコストが上昇するという問題がある。
また、近年にあっては、地球的規模の気候変動に伴い、従前には見られなかった地域にも大量の雪が積もるようになってきている。その結果、工場の建屋やハウス栽培建屋などにおいて、これらの屋根に設計荷重を上回る量の雪が積もった場合には、これらの屋根を構成するトラス構造体のトラス部材が折れ曲がったり座屈されたりして、屋根そのものが倒壊し、建屋内の各種設備や栽培品に多大な損害を与えることが発生している。
例えば、上述した工場建屋のノコギリ屋根を構成するトラス構造物は、等辺山形鋼からなる水平材と、この水平材に対して所定の角度斜め上方に向け傾斜して対向配置された等辺山形鋼からなる傾斜材と、水平材と傾斜材との間を水平材及び傾斜材の長さ方向に間隔をおいて複数箇所で結合する等辺山形鋼からなる垂直材と、垂直材で区切られた水平材と傾斜材との間に対角線状に配置して両者を結合する等辺山形鋼からなる筋がい材とから構成されている。
ところで、このようなノコギリ屋根を構成するトラス構造物において、これを構成する
等辺山形鋼の補強には、例えば、上述した特許文献1に示す補強方式が利用されることが考えられる。しかしながら、水平材、傾斜材、つか材等に等辺山形鋼からなる単材を用いているとは限らず、多くの場合、水平材、傾斜材及びつか材などには、上述したクロス型山形鋼材が使用されている。したがって、クロス型山形鋼材からなる水平材、傾斜材及びつか材などの補強には、特許文献1に示す補強方式を利用できないのが現状である。
特開昭58−037268号公報
本発明は、上述したような従来の問題を解決するためになされたもので、既存の鉄骨構造物を構成するクロス型山形鋼集成体に何らの加工を施すことなく、かつ最小限の材料を利用して既存のクロス型山形鋼集成体を容易かつ確実に補強することができ、併せて、作業時間の短縮及び補強工事の低コスト化を可能にした既設鉄骨構造物の補強装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、L字状に曲げ加工することで形成された一対の辺をそれぞれ有する第1山形鋼材と第2山形鋼材とを、当該第1山形鋼材の曲げ角部と第2山形鋼材の曲げ角部とが互いに近接して平行に配列される背中合わせ状態に組合わせ、かつ前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材を当該第1山形鋼材の曲げ角部と第2山形鋼材の曲げ角部との間に介在された複数の結合部材により一体に結合してなるクロス型山形鋼集成体を用いて構成される既設鉄骨構造物の補強装置であって、前記第1山形鋼材の辺の幅より大きい幅を有し、当該幅方向の一端縁が前記第1山形鋼材の内側隅部に当接しかつ前記第1山形鋼材の両辺が形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして前記第1山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第1補強板材と、前記第2山形鋼材の辺の幅より大きい幅を有し、当該幅方向の一端縁が前記第2山形鋼材の内側隅部に当接しかつ前記第2山形鋼材の両辺が形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして前記第2山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第2補強板材と、前記第1または第2山形鋼材の幅の2倍以上の幅を有し、かつ前記第1山形鋼材の曲げ角部と前記第2山形鋼材の曲げ角部との間に前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材が面対称になるようにして前記第1及び第2山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第3補強板材と、前記第1、第2及び第3補強板材の長さ方向の複数箇所で前記第3補強板材に支持され、かつ前記第1補強板材を前記第1山形鋼材に一体に固定するとともに前記第2補強板材を前記第2山形鋼材に一体に固定する複数の固定機構とを備え、前記固定機構は、前記第1山形鋼材の外側へ突出する前記第1補強板材の先端部に第1の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第1及び第2の固定金具と、前記第2山形鋼材の外側へ突出する前記第2補強板材の先端部に第2の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第3及び第4の固定金具と、前記第3補強板材の一方の先端部に第3の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第5及び第6の固定金具と、前記第3補強板材の他方の先端部に第4の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第7及び第8の固定金具と、前記第の固定金具他端と該他端に対向する前記第5の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第1補強板材を前記第1山形鋼材の内側隅部に圧接させる第1の締め付け用ボルト・ナットと、前記第3の固定金具他端と該他端に対向する前記第6の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第2補強板材を前記第2山形鋼材の内側隅部に圧接させる第2の締め付け用ボルト・ナットと、前記第の固定金具他端と該他端に対向する前記第7の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第1補強板材を前記第1山形鋼材の内側隅部に圧接させる第3の締め付け用ボルト・ナットと、前記第4の固定金具他端と該他端に対向する前記第8の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第2補強板材を前記第2山形鋼材の内側隅部に圧接させる第4の締め付け用ボルト・ナットとを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の既設鉄骨構造物の補強装置において、前記第3補強板材の前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材とを結合する前記各結合部材と対応する前記第3補強板材の箇所に前記結合部材との干渉をなくす切欠き部がそれぞれ設けられ、前記各切欠き部は、前記第3補強板材が前記第1山形鋼材の曲げ角部と前記第2山形鋼材の曲げ角部との間に配置された後に補強板により補強されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の既設鉄骨構造物の補強装置前記第1〜第4の固定用ボルト・ナットは、締め付け用のナットのほかに該締め付け用のナットの緩みを防止するロックナットを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の既設鉄骨構造物の補強装置において、前記第1〜第4の締め付け用ボルト・ナットは、締め付け用のナットのほかに該締め付け用のナットの緩みを防止するロックナットを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の既設鉄骨構造物の補強装置において、前記第1〜第8の固定金具は、これら固定金具の剛性を増大するための補強用リブを有することを特徴とする。
本発明に係る既設鉄骨構造物の補強装置によれば、既存の鉄骨構造物を構成するクロス型山形鋼集成体に何らの加工を施すことなく、かつ最小限の材料を利用して既存のクロス型山形鋼集成体を容易かつ確実に補強することができ、併せて、補強に要する作業時間を短縮できるとともに補強工事の低コスト化が可能になる。
本発明に係る補強装置を工場建屋のノコギリ屋根を構成する既設の鉄骨構造物であるトラス構造物に適用した場合の一例を示す一部の概略側面図である。 図1のA部分を拡大して示す平面図である。 図2のB−B線に沿う拡大断面図である。 図2のC−C線に沿う拡大断面図である。 図4のD−D線に沿う第3補強板材の一部の側面図である。 本発明に係る補強装置により既存のクロス型山形鋼集成体を補強した状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明に係る補強装置を構成する第1及び第2の固定金具と第1補強板材との配置関係を示す一部の拡大斜視図である。 本発明に係る補強装置を構成する第3及び第4の固定金具と第2補強板材との配置関係を示す一部の拡大斜視図である。 本発明に係る補強装置を構成する第5〜第8の固定金具と第3補強板材と固定金具との配置関係を示す一部の拡大斜視図である。
以下、本発明に係る既設鉄骨構造物の補強装置の実施の形態について、図1〜図9を参照して詳細に説明する。
例えば、工場建屋のノコギリ屋根を構成する鉄骨構造物(トラス構造物)10は、図1に示すように、水平材11と、この水平材11に対して所定の角度斜め上方に向け傾斜し
て対向配置された傾斜材12と、水平材11と傾斜材12との間を水平材11及び傾斜材12の長さ方向に間隔をおいて複数箇所で結合する垂直材13と、垂直材13で区切られた水平材11と傾斜材12との間に対角線状に配置して両者を結合する筋がい材14とから構成されている。また、各垂直材13の両端及び各筋がい材14の両端は、水平材11及び傾斜材12に設けられたガセットプレート15、16を介して水平材11と傾斜材12に結合されている。
上記ノコギリ屋根用の鉄骨構造物10のうち、少なくとも垂直材13がクロス型山形鋼集成体20から構成されている。かかるクロス型山形鋼集成体20からなる垂直材13は、図2〜図6に示すように、横断面形状がL字状を呈するように曲げ加工されてなる等辺山形鋼からなる所定長さの第1山形鋼材21と、同様に横断面形状がL字状を呈するように曲げ加工されてなる等辺山形鋼からなる所定長さの第2山形鋼材22とを、第1山形鋼材21の曲げ角部21cと第2山形鋼材22の曲げ角部22cとが互いに近接して平行に配列される背中合わせ状態に組合わせることで構成される。
かかる第1山形鋼材21は、L字状に曲げ加工することで形成された一対の辺21a及び21bを有し、また、第2山形鋼材22は、L字状に曲げ加工することで形成された一対の辺22a及び22bを有している。また、このように第1山形鋼材21と第2山形鋼材22とを互いに背中合わせ状態に組合わせることにより、クロス型山形鋼集成体20の長さ方向と直交する全体の横断面形状は、第1山形鋼材22の辺21a、21b及び第2山形鋼材22の辺22a、22bが十字状に配置される横断面形状を呈している。
また、第1山形鋼材21と第2山形鋼材22とは、第1山形鋼材21の折り曲げ角部21cと第2山形鋼材22の曲げ角部22cとの間に形成された隙間に、短冊状の鋼材からなる一対の結合部材23、24が挿入され、この結合部材23、24を十字状に配置することにより、結合部材23の両端部を第1山形鋼材21の一方の辺21aと第2山形鋼材22の一方の辺22aに外側からそれぞれ当接して、結合部材23の両端部と第1山形鋼材21の一方の辺21a及び第2山形鋼材22の一方の辺22aとをそれぞれボルトナット25に一体に固定する。さらに、結合部材24の両端部を第1山形鋼材21の他方の辺21bと第2山形鋼材22の他方の辺22bに外側からそれぞれ当接して、結合部材24の両端部と第1山形鋼材21の他方の辺21b及び第2山形鋼材22の一方の辺22bとをそれぞれボルトナット26に一体に固定する。このような結合部材23、24は、第1山形鋼材21及び第2山形鋼材22の長さ方向に沿い一定の間隔で設けられている。
なお、本実施の形態では、垂直材13のみがクロス型山形鋼集成体から構成されている場合について説明したが、これに限らず、水平材11、傾斜材12及び筋がい材14をクロス型山形鋼集成体から構成してもよい。また、ノコギリ屋根用の鉄骨構造物を構成する鋼材は、クロス型山形鋼集成体と平鋼、CT鋼、チャネル鋼等の型鋼を併用することも可能である。
クロス型山形鋼集成体20を補強する補強装置は、図2〜図8に示すように、第1山形鋼材21の補強に用いられる第1補強板材31と、第2山形鋼材22の補強に用いられる第2補強板材32と、第1及び第2山形鋼材21、22の補強と第1及び第2補強板材31、32の支持を兼ねた第3補強板材33と、第3補強板材33を支点にして、第1乃至第4の締め付け用ボルト・ナット53〜56で締め付けることにより第1〜第8の固定金具41〜48に対しクロス型山形鋼集成体20の軸心に向け移動する締め付け力を作用させて第1補強板材31と第1山形鋼材21、及び第2補強板材32と第2山形鋼材22とをそれぞれ一体化する複数の固定機構40を備えて構成される。
第1補強板材31は、図2及び図3と図6及び図7に示すように、第1山形鋼材21の
辺21a及び辺21bの幅より大きい幅で、かつ第1山形鋼材21と略同一の長さを有する平鋼からなり、この平鋼からなる第1補強板材31の幅方向の一端縁が第1山形鋼材21の内側隅部に当接しかつ両方の辺21aと辺21bが形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして第1山形鋼材21の長さ方向の全長に亘り延在して配置されている。また、第1補強板材31の幅方向の他端縁寄りには、固定機構40を装着するためのボルト挿通穴が第1補強板材31の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成されている。
第2補強板材32は、図2及び図3と図6及び図7に示すように、第2山形鋼材22の辺22a及び辺21bの幅より大きい幅で、かつ第2山形鋼材22と略同一の長さを有する平鋼からなり、この平鋼からなる第2補強板材32の幅方向の一端縁が第2山形鋼材22の内側隅部に当接しかつ両方の辺22aと辺21b辺22aが形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして第2山形鋼材22の長さ方向の全長に亘り延在して配置されている。また、第2補強板材32の幅方向の他端縁寄りには、固定機構40を装着するためのボルト挿通穴が第1補強板材31の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成されている。
第3補強板材33は、図2〜図6及び図9に示すように、第1または第2山形鋼材21または22の辺の幅の2倍以上の幅で、かつ第1または第2山形鋼材21または22と略同一の長さを有する平鋼からなり、この第3補強板材33の長さ方向は、第1及び第2山形鋼材21、22の長さ方向の全長に亘り延在して配置される。そして、該第3補強板材33の幅方向は、第1山形鋼材21の曲げ角部21cの稜線と第2山形鋼材22の曲げ角部22cの稜線とで形成される仮想平面と直交する方向に延在するようにして、第1山形鋼材21の曲げ角部21cと第2山形鋼材22の曲げ角部22cとの間に形成される隙間に挿通されるように配置されている。この場合、第3補強板材33を幅方向に2等分する位置が仮想平面と一致し、仮想平面を中心とする第3補強板材33の幅方向の外方への突出長さは等しくなっている。また、第3補強板材33の幅方向の両端縁には、固定機構40を装着するためのボルト挿通穴331が第3補強板材33の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成されている。
第3補強板材33の幅方向の一端縁には、図4、図5及び図9に示すように、結合部材23、24との干渉をなくす切欠き部332が第3補強板材33の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成され、この切欠き部332は、隣り合うボルト挿通穴331の中間に位置して設けられている。また、各切欠き部332は、一対の補強板34により補強されるように構成されている。すなわち、第3補強板材33が第1山形鋼材21の曲げ角部21cと第2山形鋼材22の曲げ角部22cとの間に配置された後に、切欠き部332が塞がれるように、一対の補強板34を第3補強板材33の両面に押し当て、両補強板34をボルトナット35により一体に固定される構成になっている。
固定機構40は、図2〜図4及び図6〜図9に示すように、第1〜第8の固定金具41、42、43、44、45、46、47、48と、第1〜第4の固定用ボルト・ナット49、50、51、52と、第1〜第4の締め付け用ボルト・ナット53、54、55、56とを備える。
なお、第1〜第8の固定金具41、42、43、44、45、46、47、48は鋼板により同一形状に加工されている。
第1の固定金具41は、第1山形鋼材21の開口部から外側へ突出する第1補強板材31の幅方向の一方の先端部と、後述する第7の固定金具47の他端部と間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第1の固定金具41は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ411を有している。また、第2の固定金具42は、第1山形鋼材21の開口
部から外側へ突出する第1補強板材31の幅方向の一方の先端部と、後述する第5の固定金具45の他端部と間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第2の固定金具42は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ421を有している。
上述のように配置された第1の固定金具41の一端と第2の固定金具42の一端は、それぞれ第1山形鋼材21から外側へ突出する第1補強板材31の幅方向の一方の先端部に該先端部を両面から挟持するように対向配置されており、そして、これら第1及び第2の固定金具41及び第2の固定金具42の一端は、これを貫通する複数の第1の固定用ボルト・ナット57により第1補強板材31の幅方向の一方の先端部に一体に固定されている。なお、図示省略したが、第1の固定用ボルト・ナット49は、締め付けナット49aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
第3の固定金具43は、第2山形鋼材22の開口部から外側に突出する第2補強板材32の幅方向の一方の先端部と、後述する第6の固定金具46の他端部と間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第3の固定金具43は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ431を有している。また、第4の固定金具44は、第2山形鋼材22の開口部から外側に突出する第2補強板材32の先端部と、後述する第8の固定金具48の他端部と間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第4の固定金具44は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ441を有している。
上述のように配置された第3の固定金具43の一端と第4の固定金具44の一端は、それぞれ第2山形鋼材22から外側へ突出する第2補強板材32の幅方向の一方の先端部を両面から挟持するように対向配置され、これら第3及び第4の固定金具43及び44の一端は、これを貫通する複数の第2の固定用ボルト・ナット50により第2補強板材32の先端部に一体に固定されている。なお、図示省略したが、第2の固定用ボルト・ナット50は、締め付けナット50aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
第5の固定金具45は、第3補強板材33の幅方向の一方の先端部と第2の固定金具42の他端部との間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第5の固定金具45は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ451を有している。また、第6の固定金具46は、第3補強板材33の幅方向の一方の先端部と第3の固定金具43の他端部との間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第6の固定金具46は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ461を有している。
上述のように配置された第5の固定金具45の一端と第6の固定金具46の一端は、それぞれ第3補強板材33の一方の先端部を両面から挟持するように対向配置され、これら第5及び第6の固定金具45及び46の一端は、これを貫通する複数の第3の固定用ボルト・ナット51により第3補強板材33の一方の先端部に一体に固定されている。なお、図示省略したが、第3の固定用ボルト・ナット51は、締め付けナット51aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
第7の固定金具47は、第3補強板材33の幅方向の他方の先端部と第1の固定金具41の他端部との間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第7の固定金具47は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ471を有している。また、第8の固定金具48は、第3補強板材33の幅方向の他方の先端部と第4の固定金具44の他端部との間に差し渡し状態に配置されるものであり、この第8の固定金具48は、それ自体の剛性を増大するための補強用リブ461を有している。
上述のように配置された第7の固定金具47の他端と第8の固定金具46の他端は、そ
れぞれ第3補強板材33の幅方向の他方の先端部を両面から挟持するように対向配置され、これら第7及び第8の固定金具47及び48の他端は、これを貫通する複数の第4の固定用ボルト・ナット52により第3補強板材33の他方の先端部に一体に固定されている。なお、図示省略したが、第4の固定用ボルト・ナット52は、締め付けナット52aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
第1〜第4の締め付け用ボルト・ナット53、54、55、56は、第1〜第8の固定金具41〜48を介して第1補強板材31に第1山形鋼材21の内側隅部への押圧力を付与し、かつ第2補強板材32に第2山形鋼材22の内側隅部への押圧力を付与して第1補強板材31と第1山形鋼材21及び第2補強板材32と第2山形鋼材22とを一体化し、第1山形鋼材21と第2山形鋼材22とを組み合わせてなるクロス型山形鋼集成体20を補強し、その曲げ及び座屈強度を高めるためのものである。
これを実現するために本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、第2の固定金具42の他端と第5の固定金具45の他端が隙間を介して相対向配置されており、これら相対向する第2の固定金具42の他端及び第5の固定金具45の他端に軸線を一致して形成された複数のボルト穴に第1の締め付け用ボルト・ナット53を挿通し、この第1の締め付け用ボルト・ナット53により、第2及び第5の固定金具42と45の両方の他端を互いに接近する方向に締め付け締め付けることで、第1補強板材31の幅方向の一端縁が第1山形鋼材21の内側隅部に圧接されるように構成されている。なお、図示省略したが、第1の締め付け用ボルト・ナット53は、締め付けナット53aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
また、図2及び図3に示すように、第1の固定金具41の他端と第7の固定金具47の他端は隙間を介して相対向配置されており、これら相対向する第1の固定金具41の他端及び第7の固定金具47の端部に軸線を一致して形成された複数のボルト穴に第3の締め付け用ボルト・ナット55を挿通し、この第3の締め付け用ボルト・ナット55により、第1及び第7の固定金具41と47の両方の他端を互いに接近する方向に締め付けることで、第1補強板材31の幅方向の一端縁が第1山形鋼材21の内側隅部に圧接されるように構成されている。なお、図示省略したが、第3の締め付け用ボルト・ナット55は、締め付けナット55aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
また、図3に示すように、第3の固定金具43の他端と第6の固定金具46の他端は隙間を介して相対向配置されており、これら相対向する第3の固定金具43の他端及び第6の固定金具46の他端に軸線を一致して形成された複数のボルト穴に第2の締め付け用ボルト・ナット54を挿通し、この第2の締め付け用ボルト・ナット54により、第3及び第6の固定金具43と46の両方の他端を互いに接近する方向に締め付けることで、第2補強板材32の幅方向の一端縁が第2山形鋼材22の内側隅部に圧接されるように構成されている。なお、図示省略したが、第2の締め付け用ボルト・ナット54は、締め付けナット54aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
また、図3に示すように、第4の固定金具44の他端と第8の固定金具48の他端は隙間を介して相対向配置されており、これら相対向する第4の固定金具44の他端及び第8の固定金具48の他端に軸線を一致して形成された複数のボルト穴に第4の締め付け用ボルト・ナット56を挿通し、この第4の締め付け用ボルト・ナット56により、第4及び第8の固定金具44と48の両方の他端を互いに接近する方向に締め付けることで、第2補強板材32の幅方向の一端縁が第2山形鋼材22の内側隅部に圧接されるように構成されている。なお、図示省略したが、第4の締め付け用ボルト・ナット56は、締め付けナット56aのほかに該締め付けナットの緩みを防止するロックナットを備えている。
次に、上記のように構成された補強装置を用いて、鉄骨構造物(トラス構造物)を構成する既存のクロス型山形鋼集成体20を補強する場合の施行手順の一例について説明する。
まず、工場等において、第1補強板材31の幅方向の一端に、第1補強板材31の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成された各ボルト挿通穴の箇所に、固定機構40を構成する第1及び第2の固定金具41、42の一端を第1の固定用ボルト・ナット49により、図3及び図7に示すような状態に仮組付けしておく。同様にして、第2補強板材32の幅方向の一端に、第2補強板材32の長さ方向に沿いに一定の間隔(例えば500mm)で形成された各ボルト挿通穴の箇所に、固定機構40を構成する第3及び第4の固定金具43、44の一端を第2の固定用ボルト・ナット50により、図3及び図8に示すような状態に仮組付けしておく。さらに、第3補強板材33の幅方向の一端に、第3補強板材33の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成された各ボルト挿通穴331の箇所に、固定機構40を構成する第5及び第6の固定金具45、46の一端を第3の固定用ボルト・ナット51により、図3及び図8に示すような状態に仮組付けしておく。
上述のように第1及び第2の固定金具41、42が仮組付けされた第1補強板材31、第3及び第4の固定金具43、44が仮組付けされた第2補強板材32及び、第5及び第6の固定金具45、46が仮組付けされた第3補強板材33を、補強を要する鉄骨構造物の設置現場に運び込む。
次いで、第5及び第6の固定金具45、46を仮組付けた第3補強板材33の幅方向の他端側を第1山形鋼材21の曲げ角部21cと第2山形鋼材22の曲げ角部22cとの間の隙間に挿通した後、その挿通端である第3補強板材33の幅方向の他端に、第3補強板材33の長さ方向に沿い一定の間隔(例えば500mm)で形成された各ボルト挿通穴の箇所に、固定機構40を構成する第7及び第8の固定金具47、48の一端を第4の固定用ボルト・ナット52により、図3及び図8に示すような状態に仮組付けする。さらに、第3補強板材33の各切欠き部332に、切欠き部332が塞がれるように一対の補強板34を第3補強板材33の両面に押し当て、この両補強板34をボルトナット35により固定する。
次に、第2の固定金具42の他端と第5の固定金具45の他端を相対向させ、その両他端に軸線を一致して形成されたボルト穴に第1の締め付け用ボルト・ナット53を挿通し、この第1の締め付け用ボルト・ナット53の締め付けナット53aを締め付け方向に操作して第2の固定金具42の他端と第5の固定金具45の他端とを仮締め付けする。さらに、第1の固定金具41の他端と第7の固定金具47の他端を相対向させ、その両他端に軸線を一致して形成されたボルト穴に第3の締め付け用ボルト・ナット55を挿通し、この第3の締め付け用ボルト・ナット55の締め付けナット55aを締め付け方向に操作して第1の固定金具41の他端と第7の固定金具47の他端とを仮締め付けする。
次いで、第3の固定金具43の他端と第6の固定金具46の他端を相対向させ、その両他端に軸線を一致して形成されたボルト穴に第2の締め付け用ボルト・ナット54を挿通し、この第2の締め付け用ボルト・ナット54の締め付けナット54aを締め付け方向に操作して第3の固定金具43の他端と第6の固定金具46の他端とを仮締め付けする。さらに、第4の固定金具44の他端と第8の固定金具48の他端を相対向させ、その両他端に軸線を一致して形成されたボルト穴に第4の締め付け用ボルト・ナット56を挿通し、この第4の締め付け用ボルト・ナット56の締め付けナット56aを締め付け方向に操作して第3の固定金具43の他端と第8の固定金具48の他端とを仮締め付けする。
しかる後、第1山形鋼材21に対する第1補強板材21の配置位置及び姿勢が第1山形鋼材31の開口部の角度を二分する中間位置に保持されているかを確認し、さらに、第2山形鋼材22に対する第2補強板材32の配置位置及び姿勢が第2山形鋼材21の開口部の角度を二分する中間位置に保持されているかを確認する。かかる状態が確認されたならば、第1〜第4の固定用ボルト・ナット49、50、51、52を本締めする。
すなわち、第1の固定用ボルト・ナット49を本締めすることにより、第1及び第2の固定金具41と42の一端を第1補強板材31の幅方向の一方の先端部に一体に固定する。さらに、第2の固定用ボルト・ナット50を本締めすることにより、第3及び第4の固定金具43と44の一端を第2補強板材32の幅方向の一方の先端部に一体に固定する。同様にして、第3の固定用ボルト・ナット51を本締めすることにより、第5及び第6の固定金具45と46の一端を第3補強板材33の一方の先端部に一体に固定する。さらに、第4の固定用ボルト・ナット52を本締めすることにより、第7及び第8の固定金具47と48の一端を第3補強板材33の他方の先端部に一体に固定する。その後、第1乃至第3の締め付け用ボルト・ナット53〜56をそれぞれ本締めする。
第1の締め付け用ボルト・ナット53の締め付け用ナット53aが本締めされることにより、第2の固定金具42の他端と第5の固定金具45の他端が互いに接近する方向に締め付けられ、さらに第3の締め付け用ボルト・ナット55の締め付け用ナット55aが本締めされることにより、第1の固定金具41の他端と第7の固定金具47の他端が互いに接近する方向に締め付けられる。これにより、第1補強板材31の幅方向の一端縁が第1山形鋼材21の内側隅部に強力に圧接され、第1補強板材31と第1山形鋼材21が一体化されることになる。なお、第1及び第3の締め付け用ボルト・ナット53及び55が本締めされた後は、図示省略のロックナットを締め付けることにより、それぞれの締め付け用ボルト・ナットの緩みを防止できる。
また、第2の締め付け用ボルト・ナット54の締め付け用ナット54aが本締めされることにより、第3の固定金具43の他端と第6の固定金具46の他端が互いに接近する方向に締め付けられ、さらに第4の締め付け用ボルト・ナット56の締め付け用ナット56aが本締めされることにより、第4の固定金具44の他端と第8の固定金具48の他端が互いに接近する方向に締め付けられる。これにより、第2補強板材32の幅方向の一端縁が第2山形鋼材22の内側隅部に強力に圧接され、第2補強板材32と第2山形鋼材22が一体化されることになる。なお、第2及び第4の締め付け用ボルト・ナット54及び56が本締めされた後は、図示省略のロックナットを締め付けることにより、それぞれの締め付け用ボルト・ナットの緩みを防止できる。
このように構成された本実施の形態に示す既設鉄骨構造物の補強装置によれば、第1及び第2山形鋼材21、22を、その一方の辺同士が互いに近接して平行に配列されるように組合わせてなるクロス型山形鋼集成体20を用いて鉄骨構造物10を構成したので、クロス型山形鋼集成体20を構成する第1山形鋼材21の第1補強板材31及び第2山形鋼材22の第2補強板材32に市販の平鋼を使用することができるとともに、クロス型山形鋼集成体20の外周囲を取り巻くように互いに連結して配置された第1乃至第8の固定金具41〜48の周方向の四箇所に設けられた第1乃至第4の締め付け用ボルト・ナット53〜56で締め付けると、第3補強板材33を面対称にして配置された第1乃至第8の固定金具41〜48に対し、第3補強板材33を支点にしてクロス型山形鋼集成体20の軸心に向け移動する締め付け力を作用させる構成にしたので、第1補強板材31の幅方向の一端縁を第1山形鋼材21の内側隅部に強力に圧接させて第1山形鋼材21と第1補強板材31を一体化できるとともに、第2補強板材32の幅方向の一端縁を第2山形鋼材22の内側隅部に強力に圧接させて第2山形鋼材22と第2補強板材32を一体化できる。これに伴い、鉄骨構造物を構成する既存のクロス型山形鋼集成体20に何らの加工を施すこ
となく、かつ最小限の材料を利用して既存のクロス型山形鋼集成体を容易かつ確実に補強することができるほか、補強施行時の固定用部品の取り扱いや管理が容易で、かつ簡素化でき、併せて、補強に要する作業時間を短縮できるとともに補強工事の低コスト化が可能になる。
因みに、本実施の形態に示す既設鉄骨構造物の補強装置によれば、クロス型山形鋼集成体20の曲げ強度及び座屈強度を、従来のクロス型山形鋼集成体に比較して、1.5倍から2倍程度まで向上することが確認されている。
また、本発明によれば、第1〜第4の固定用ボルト・ナット49〜52及び第1〜第4の締め付け用ボルト・ナット53〜56は、それぞれロックナットを備える構成にすることにより、本締めされた第1〜第4の固定用ボルト・ナット及び第1〜第4の締め付け用ボルト・ナットの緩みを防止でき、既存山形鋼材の補強状態を安定して維持できる。
また、本発明によれば、固定機構40を構成する第1〜第8の固定金具41〜48は補強用リブを有しているため、各固定金具の剛性が向上し、固定機構による補強板材と山形鋼材との一体化を、より強固にできる。
なお、本発明に係る鉄骨構造物の補強装置は、上記実施の形態に示す工場建屋のノコギリ屋根を構成するトラス構造物に限らず、プラットトラス、トラス柱、トラス梁などを構成するクロス型山形鋼集成体にも適用でいることは勿論であり、特許請求の範囲に記載した要件を逸脱しない範囲において種々変更することは勿論である。また、本発明におけるクロス型山形鋼集成体は、上記実施の形態に示すような等辺山形鋼から構成されたものに限らず、不等辺山形鋼から構成されたものであってもよい。また、クロス型山形鋼集成体20を補強する場合の施行手順は、上記実施の形態で述べた方法に限定されず、作業現場の環境及び状況に応じて種々変更される。
10…鉄骨構造物(トラス構造物)
20…クロス型山形鋼集成体
21…第1山形鋼材
22…第2山形鋼材
31…第1補強板材
32…第2補強板材
33…第3補強板材
40…固定機構
41…第1の固定金具
42…第2の固定金具
43…第3の固定金具
44…第4の固定金具
45…第5の固定金具
46…第6の固定金具
47…第7の固定金具
48…第8の固定金具
49…第1の固定用ボルト・ナット
50…第2の固定用ボルト・ナット
51…第3の固定用ボルト・ナット
52…第4の固定用ボルト・ナット
53…第1の締め付け用ボルト・ナット
54…第2の締め付け用ボルト・ナット
55…第3の締め付け用ボルト・ナット
56…第4の締め付け用ボルト・ナット

Claims (5)

  1. L字状に曲げ加工することで形成された一対の辺をそれぞれ有する第1山形鋼材と第2山形鋼材とを、当該第1山形鋼材の曲げ角部と第2山形鋼材の曲げ角部とが互いに近接して平行に配列される背中合わせ状態に組合わせ、かつ前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材を当該第1山形鋼材の曲げ角部と第2山形鋼材の曲げ角部との間に介在された複数の結合部材により一体に結合してなるクロス型山形鋼集成体を用いて構成される既設鉄骨構造物の補強装置であって、
    前記第1山形鋼材の辺の幅より大きい幅を有し、当該幅方向の一端縁が前記第1山形鋼材の内側隅部に当接しかつ前記前記第1山形鋼材の両辺が形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして前記第1山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第1補強板材と、
    前記第2山形鋼材の辺の幅より大きい幅を有し、当該幅方向の一端縁が前記第2山形鋼材の内側隅部に当接しかつ前記前記第2山形鋼材の両辺が形成する開口部の角度が二分される中間に位置するようにして前記第2山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第2補強板材と、
    前記第1または第2山形鋼材の辺の幅の2倍以上の幅を有し、かつ前記第1山形鋼材の曲げ角部と前記第2山形鋼材の曲げ角部との間に前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材が面対称になるようにして前記第1及び第2山形鋼材の長さ方向の全長に亘り延在して配置された第3補強板材と、
    前記第1、第2及び第3補強板材の長さ方向の複数箇所で前記第3補強板材に支持され、かつ前記第1補強板材を前記第1山形鋼材に一体に固定するとともに前記第2補強板材を前記第2山形鋼材に一体に固定する複数の固定機構とを備え、
    前記固定機構は、
    前記第1山形鋼材の外側へ突出する前記第1補強板材の先端部に第1の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第1及び第2の固定金具と、
    前記第2山形鋼材の外側へ突出する前記第2補強板材の先端部に第2の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第3及び第4の固定金具と、
    前記第3補強板材の一方の先端部に第3の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第5及び第6の固定金具と、
    前記第3補強板材の他方の先端部に第4の固定用ボルト・ナットにより一端がそれぞれ固定された第7及び第8の固定金具と、
    前記第の固定金具他端と該他端に対向する前記第5の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第1補強板材を前記第1山形鋼材の内側隅部に圧接させる第1の締め付け用ボルト・ナットと、
    前記第3の固定金具他端と該他端に対向する前記第6の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第2補強板材を前記第2山形鋼材の内側隅部に圧接させる第2の締め付け用ボルト・ナットと、
    前記第の固定金具他端と該他端に対向する前記第7の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第1補強板材を前記第1山形鋼材の内側隅部に圧接させる第3の締め付け用ボルト・ナットと、
    前記第4の固定金具他端と該他端に対向する前記第8の固定金具他端とを互いに接近する方向に締め付けることで前記第2補強板材を前記第2山形鋼材の内側隅部に圧接させる第4の締め付け用ボルト・ナットとを有する、
    ことを特徴とする既設鉄骨構造物の補強装置。
  2. 前記第3補強板材の前記第1山形鋼材と前記第2山形鋼材とを結合する前記各結合部材と対応する前記第3補強板材の箇所に前記結合部材との干渉をなくす切欠き部がそれぞれ設けられ、前記各切欠き部は、前記第3補強板材が前記第1山形鋼材の曲げ角部と前記第2山形鋼材の曲げ角部との間に配置された後に補強板により補強されていることを特徴とする請求項1記載の既設鉄骨構造物の補強装置
  3. 前記第1〜第4の固定用ボルト・ナットは、締め付け用のナットのほかに該締め付け用のナットの緩みを防止するロックナットを備えることを特徴とする請求項1または2記載の既設鉄骨構造物の補強装置。
  4. 前記第1〜第4の締め付け用ボルト・ナットは、締め付け用のナットのほかに該締め付け用のナットの緩みを防止するロックナットを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の既設鉄骨構造物の補強装置。
  5. 前記第1〜第8の固定金具は、これら固定金具の剛性を増大するための補強用リブを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の既設鉄骨構造物の補強装置。
JP2014144836A 2014-07-15 2014-07-15 既設鉄骨構造物の補強装置 Active JP6368569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144836A JP6368569B2 (ja) 2014-07-15 2014-07-15 既設鉄骨構造物の補強装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144836A JP6368569B2 (ja) 2014-07-15 2014-07-15 既設鉄骨構造物の補強装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016020593A JP2016020593A (ja) 2016-02-04
JP6368569B2 true JP6368569B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=55265584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014144836A Active JP6368569B2 (ja) 2014-07-15 2014-07-15 既設鉄骨構造物の補強装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6368569B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090370A1 (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 株式会社アイ・ティ・シ・コンサルティング 既設構造物の補強装置および付帯設備取付装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4771861B2 (ja) * 2006-05-26 2011-09-14 株式会社フジタ 鋼構造の補強構造
JP2008291620A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Keigo Ishii 補強金物
US8307609B2 (en) * 2010-04-01 2012-11-13 Korea Electric Power Corporation Reinforcement device for lateral buckling stress and method of engaging reinforcement device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090370A1 (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 株式会社アイ・ティ・シ・コンサルティング 既設構造物の補強装置および付帯設備取付装置
CN112189076A (zh) * 2018-11-01 2021-01-05 株式会社Itc咨询 现有结构物的加强装置及附带设备安装装置
US11286680B2 (en) 2018-11-01 2022-03-29 Itc Consulting Inc. Reinforcement device for existing structure and incidental facility attaching device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016020593A (ja) 2016-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6301212B2 (ja) 既設鉄骨構造物の補強装置
KR101354857B1 (ko) 중립축에 대칭되는 강관파이프 단면을 갖는 버팀보
JP4802024B2 (ja) トラス用t字形断面部材又は十字形断面部材の座屈補剛構造
JP2019173334A (ja) 乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネル
JP6368569B2 (ja) 既設鉄骨構造物の補強装置
WO2020090370A1 (ja) 既設構造物の補強装置および付帯設備取付装置
FI61541B (fi) Laett monter- och demonterbar byggnad samt saett foer montering daerav
KR101490812B1 (ko) 강-콘크리트 합성부재용 후프 일체형 선조립 골조
JP7104598B2 (ja) アタッチメント及びこれを用いた固定構造
JP2015209705A (ja) 床梁及び床梁支持構造
KR101991938B1 (ko) 콘크리트 기둥 내진 보강장치 및 그 방법
KR20180090231A (ko) 콘크리트 기둥 내진장치 및 그 방법
JP3998313B2 (ja) 接合金物
KR20150138986A (ko) 모듈러 구조물
KR200380131Y1 (ko) 샌드위치패널
KR200490975Y1 (ko) H-빔 안전 연결 장치
KR101904121B1 (ko) 철골과 콘크리트가 결합된 합성기둥
KR101762206B1 (ko) 스페이스 프레임 및 파이프 트러스의 멤버부재 보강 구조
JP6718319B2 (ja) 三脚状の支柱の取り付け構造
JP2015178761A (ja) H形鋼用補強部材
TWI808812B (zh) 屋頂加強結構及其加強構件、及太陽能光電板的安裝結構
JP2009275356A (ja) 建物補強金物
KR100892006B1 (ko) 스틸 하우스의 벽 패널 상부 보강 구조
JP7063564B2 (ja) 床パネル構成体、乾式床構造および乾式床構造作製方法
JP6996033B2 (ja) パイプ連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170425

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6368569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250