JP6399267B1 - 増幅器 - Google Patents

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Abstract

長さの異なる複数の信号経路を提供する回路パターンと、該回路パターンに電気的に接続された複数のパッドと、複数のトランジスタセルと、該複数のパッドと該複数のトランジスタセルを1つずつ接続する複数の伝送線路と、該複数の伝送線路に1つずつ接続された複数の高調波処理回路と、を備え、該複数の高調波処理回路は、それぞれ、キャパシタとインダクタを有し、該キャパシタの容量は、該キャパシタが接続された該信号経路の長さが長いほど小さくしたことを特徴とする。

Description

この発明は増幅器に関する。
特許文献1には、複数のトランジスタセルに接続される伝送線路上にスリットを設けることで、各々のトランジスタセルに接続された出力端子へ伝送される信号の位相偏差および振幅偏差を改善させる方法が示されている。
日本特開2013−115491号公報
特許文献1に示された高周波電力増幅器では、伝送線路のレイアウトについて制約を受ける。例えばメタルパターン幅又はスリット幅等が製造上の制約を受ける。また、接続端子数、すなわちトランジスタセルの数が大きくなった場合に、信号の位相偏差および振幅偏差を抑制できないという問題点があった。
キャパシタとインダクタからなる高調波処理回路をトランジスタセル毎に配置することで、高調波の位相偏差を改善させようとしても、基本波の位相偏差を改善することができない。その場合、基本波の位相偏差によって生じたインピーダンスの不整合により、トランジスタの最大性能を引き出せない。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、効率および利得等の性能を高めた増幅器を提供することを目的とする。
本願の発明に係る増幅器は、長さの異なる複数の信号経路を提供する回路パターンと、トランジスタチップと、該回路パターンに電気的に接続され、該トランジスタチップの上に配置された複数のトランジスタセルのパッドと、複数のトランジスタセルと、該複数のパッドと該複数のトランジスタセルを1つずつ接続する、該トランジスタチップ上に配置された複数の伝送線路と、該複数の伝送線路に1つずつ接続され、該トランジスタチップ上に配置された複数の高調波処理回路と、を備え、該複数の高調波処理回路は、それぞれ、接地用端子へ直列に接続されたキャパシタとインダクタを有し、該キャパシタの容量は、該キャパシタが接続された該信号経路の長さが長いほど小さく、該キャパシタと該インダクタの積を、該複数の高調波処理回路のそれぞれについて一定としたことを特徴とする。
本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
この発明によれば、高調波処理回路のキャパシタの容量を調整することで効率および利得等の性能を高めた増幅器を提供できる。
実施の形態1に係る増幅器の全体図である。 トランジスタセルの拡大図である。 トランジスタチップの拡大図である。 基本波インピーダンスに対する利得の等高線図である。 比較例における基本波インピーダンスの計算例を示す図である。 実施の形態1の増幅器について、各トランジスタセルから回路側を見込んだ基本波インピーダンスの計算例を示す図である。 2倍波インピーダンスに対する利得の等高線図である。 比較例における2倍波インピーダンスの計算例を示す図である。 実施の形態1の増幅器について、各トランジスタセルから回路側を見込んだ2倍波インピーダンスの計算例を示す図である。 実施の形態2に係る増幅器の全体図である。 トランジスタセルの拡大図である。 トランジスタチップの拡大図である。 実施の形態3に係る増幅器が有するトランジスタセルを示す図である。 トランジスタチップの拡大図である。 実施の形態4に係る増幅器が有するトランジスタセルを示す図である。
本発明の実施の形態に係る増幅器について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る増幅器10の全体図である。この増幅器は10、入力整合回路基板12と、トランジスタチップ14と、出力整合回路基板16を備えている。入力整合回路基板12はメタライズ配線で形成された回路パターン12aを有している。出力整合回路基板16はメタライズ配線で形成された回路パターン16aを有している。回路パターン12a、16aは整合回路である。回路パターン12a、16aは、長さの異なる複数の信号経路を提供する。すなわち、回路パターン12aは、左端に1つの入力端を有し、右端に複数の出力端を有することで、長さの異なる複数の信号経路を提供している。また、回路パターン16aは、左端に複数の入力端を有し、右端に1つの出力端を有することで、長さの異なる複数の信号経路を提供している。
トランジスタチップ14はトランジスタセルを複数有している。トランジスタセルは単位トランジスタセルを構成する。図1では、複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセル14aを破線で囲んで示す。実施の形態1では、図1に示されるように8つのトランジスタセルが一列に並べられている。回路パターン12aとトランジスタセル14aはワイヤ20で接続されている。回路パターン16aとトランジスタセル14aはワイヤ22で接続されている。
図2は、トランジスタセル14aの拡大図である。トランジスタセル14aは、ゲートパッド30、伝送線路32、合成線路34、複数本のフィンガーを有するトランジスタ36およびドレインパッド38を備えている。ゲートパッド30はワイヤ20で回路パターン12aに接続され、ドレインパッド38はワイヤ22で回路パターン16aに接続される。伝送線路32および合成線路34でゲートパッド30とトランジスタ36を接続する。
伝送線路32には高調波処理回路40が接続されている。高調波処理回路40は、伝送線路32に接続された伝送線路40a、伝送線路40aに接続されたキャパシタ40b、キャパシタ40bに接続された伝送線路40c、伝送線路40cに接続されたインダクタ40d、インダクタ40dに接続された伝送線路40e、および接地用端子40fを備えている。キャパシタ40bは例えばMIMキャパシタである。インダクタ40dは例えばスパイラルインダクタである。接地用端子40fは例えばビアホールに形成され、接地されたビアである。本実施形態の高調波処理回路40は、伝送線路32と接地用端子40fの間にキャパシタ40bとインダクタ40dが直列に接続されたLC回路である。つまり、高調波処理回路40を共振回路で構成することができる。
図3は、トランジスタチップ14の拡大図である。実施の形態1のトランジスタチップ14は、一例として8つのトランジスタセル14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14hを有する。トランジスタセル14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14hは一列に設けられている。トランジスタセル14b、14c、14d、14e、14f、14g、14hの基本構成は、前述のトランジスタセル14aの基本構成と同じである。各トランジスタセルは、ワイヤ20によって回路パターン12aの異なる部分に接続され、ワイヤ22によって回路パターン16aの異なる部分に接続される。
トランジスタセル14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14hは、それぞれ高調波処理回路40、41、42、43、44、45、46、47を備えている。高調波処理回路40は、容量がC1のキャパシタ40bと、インダクタンスがL1のインダクタ40dを備えている。高調波処理回路41は、容量がC2のキャパシタ41bと、インダクタンスがL2のインダクタ41dを備えている。高調波処理回路42は、容量がC3のキャパシタ42bと、インダクタンスがL3のインダクタ42dを備えている。高調波処理回路43は、容量がC4のキャパシタ43bと、インダクタンスがL4のインダクタ43dを備えている。
高調波処理回路44は、容量がC4のキャパシタ44bと、インダクタンスがL4のインダクタ44dを備えている。高調波処理回路45は、容量がC3のキャパシタ45bと、インダクタンスがL3のインダクタ45dを備えている。高調波処理回路46は、容量がC2のキャパシタ46bと、インダクタンスがL2のインダクタ46dを備えている。高調波処理回路47は、容量がC1のキャパシタ47bと、インダクタンスがL1のインダクタ47dを備えている。
本実施形態では、上述の容量がC1<C2<C3<C4の関係を満たす。図1の回路パターン12aは、入力端からトランジスタセル14a、14hに至る信号経路の長さ、入力端からトランジスタセル14b、14gに至る信号経路の長さ、入力端からトランジスタセル14c、14fに至る信号経路の長さ、入力端からトランジスタセル14d、14eに至る信号経路の長さ、の順に長くなっている。
そのため、回路パターン12aからトランジスタセル14a、14hに伝送する信号の位相は、回路パターン12aから他のトランジスタセルに伝送する信号の位相より大きい。この位相偏差を補償するために、高調波処理回路40、47のキャパシタ40b、47bの容量C1を、他のキャパシタの容量より小さくした。
反対に、回路パターン12aからトランジスタセル14d、14eに伝送する信号の位相は、回路パターン12aから他のトランジスタセルに伝送する信号の位相より小さい。そのため、高調波処理回路43、44のキャパシタ44b、44bの容量C4を、他のキャパシタの容量より大きくした。
このように、入力整合回路基板12で生じた信号の位相偏差を補償するように各キャパシタの容量を設定する。その結果、上述の容量がC1<C2<C3<C4の関係を満たす。言いかえれば、各キャパシタの容量は、キャパシタが接続された信号経路の長さが長いほど小さくする。そのため、キャパシタの容量はC1<C2<C3<C4となる。なお、図1では、トランジスタチップ14の中心線に対して同じ容量のキャパシタが対称に配置されている。
さらに、複数の高調波処理回路のそれぞれについてのキャパシタとインダクタの積を一定とした。つまり、L1>L2>L3>L4として、C1×L1と、C2×L2と、C3×L3と、C4×L4と、が概ね等しくなるようにした。これにより各共振回路の共振周波数が概ね一定となる。このように、高調波処理回路のキャパシタの容量とインダクタのインダクタンスは、トランジスタセル毎に異なる。
上述のとおり、トランジスタセル毎に入力整合回路基板12で生じた基本波の位相偏差を補償する容量値のキャパシタを配置することで、すべてのトランジスタセルについて基本波の反射位相を実質的に均一にできる。トランジスタセルの数によらず基本波の位相偏差のばらつきを抑えることより、すべてのトランジスタセルに対して最大性能を引き出すことが可能となり、高性能な増幅器を得ることができる。また、共振回路の共振周波数をすべての高調波処理回路において一定にすることで、高調波の反射位相も均一にできる。
基本波インピーダンスの整合について詳しく説明する。図4に、基本波インピーダンスに対する利得の等高線図の例を示す。星印で記した点が、最大利得が得られる基本波インピーダンスであり、楕円はその最大点からの利得低下量を示した等高線である。すなわち、星印で記した箇所のインピーダンスを実現する整合回路がトランジスタに接続されたとき、トランジスタは最大利得を持ち、星印で記した箇所からインピーダンスが外れることによって、利得が次第に低下する。
図5は、本発明を適用しない場合の、各トランジスタセルから回路側を見込んだ基本波インピーダンスの計算例を示す図である。本計算例では、高周波電力増幅器の信号入力端からトランジスタセルの入力端までの線路長が、トランジスタセルによって異なるため、各トランジスタセルから回路側を見込んだインピーダンスにはばらつきが生じている。
図6は、実施の形態1の増幅器について、各トランジスタセルから回路側を見込んだ基本波インピーダンスの計算例を示す。高調波処理回路を用いて基本波の不整合をトランジスタセル毎に補償することで、すべてのトランジスタセルについて、各トランジスタセルから回路側を見込んだインピーダンスを図4に示した最大利得が得られる基本波インピーダンス近傍へ整合することができる。これにより、本発明を適用しない場合と比べて、高利得な増幅器を得ることができる。また、入力側のセル間アンバランスを解消することで、出力電力と効率が向上するといった効果も得られる。
次に、2倍波インピーダンスの整合について詳しく説明する。図7に、2倍波インピーダンスに対する利得の等高線図の例を示す。星印で記した点が、最大利得が得られる2倍波インピーダンスであり、楕円はその最大点からの利得低下量を示した等高線である。
図8に、本発明を適用しない場合の、各トランジスタセルから回路側を見込んだ2倍波インピーダンスの計算例を示す。キャパシタとインダクタからなる共振回路の共振周波数を、高周波電力増幅器の動作周波数の2倍に設定することで、すべてのトランジスタセルにおいて2倍波に対するショート点を形成している。この状態において、高調波処理回路の諸元を変更すると、各トランジスタセルから回路側を見込んだ2倍波インピーダンスは変動する。しかしこのとき、Cn×Ln(n=1〜4)がいずれの共振回路においても一定となるよう容量とインダクタンスを設定することで、2倍波整合への影響を生じさせない。
図9に、実施の形態1の増幅器について、各トランジスタセルから回路側を見込んだ2倍波インピーダンスの計算例を示す。各トランジスタセルから回路側を見込んだ2倍波インピーダンスは、本発明を適用しない場合のインピーダンスを維持している。すなわち、2倍波に対する最適負荷からの不整合を生じさせないため、高調波処理回路の諸元変更による性能低下を招かずに済む。
このように、実施の形態1に係る増幅器は、整合回路基板の接続端子数すなわちトランジスタセルの数が大きくなった状態であっても、基本波、高調波両方の信号の位相偏差を抑えることができるものである。これにより、各トランジスタセルに対して生じるインピーダンスの不整合を最小化でき、効率および利得等を高めた高性能な増幅器を得ることができる。実施の形態1では8つのトランジスタセルが配置されたトランジスタチップを増幅素子としたが、トランジスタセルは必ずしも8つである必要はない。また、実施の形態1では、高調波処理回路をトランジスタチップ14上に配置したが、各トランジスタセルに対して1対1に高調波処理回路を配置できるのであれば、高調波処理回路を整合回路基板上に配置していてもよい。また、整合回路基板およびトランジスタチップの数を変更してもよい。整合回路基板は、パッケージの内部に配置してもよいしパッケージの外部に配置してもよい。
実施の形態1で言及した変形は以後の実施の形態にも応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る増幅器は、実施の形態1との類似点が多いので実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る増幅器50の全体図である。実施の形態2の高調波処理回路は、キャパシタとインダクタに加えて抵抗を有している。キャパシタの容量値とインダクタのインダクタンスは、実施の形態1と同様に設定することができる。
図11は、図10のトランジスタセル14aの拡大図である。伝送線路40aの途中に回路内抵抗40rが設けられている。回路内抵抗40rは、伝送線路32にシャント接続されている。
図12は、図10のトランジスタチップ14の拡大図である。各高調波処理回路はそれぞれ、回路内抵抗40r、41r、42r、43r、44r、45r、46r、47rを備えている。回路内抵抗40r、41r、42r、43r、44r、45r、46r、47rの抵抗値は、それぞれ、R1、R2、R3、R4、R4,R3、R2、R1である。各回路内抵抗の抵抗値はR1>R2>R3>R4を満たす。つまり対応する信号経路が長いほど回路内抵抗の抵抗値を大きくした。言いかえれば、回路内抵抗の抵抗値は、回路内抵抗が接続された信号経路の長さが長いほど大きい。そのため、信号経路間の抵抗差による信号の振幅偏差を回路内抵抗によって補償することができる。
トランジスタセル毎に、入力整合回路基板12で生じた基本波の位相偏差を補償する容量値のキャパシタを配置するとともに、振幅偏差を補償する抵抗値の回路内抵抗を配置する。これにより、すべてのトランジスタセルに対して基本波の反射位相と反射振幅を均一にできる。また、共振回路の共振周波数をすべての高調波処理回路において一定にすることで、高調波の反射位相も均一にできる。
実施の形態2に係る増幅器50によれば、基本波の位相偏差および振幅偏差をトランジスタセルの数によらず抑えることができる。そのため、実施の形態1にも増してすべてのトランジスタセルについて最大性能を引き出すことが可能となり、より高性能な増幅器を得ることができる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3に係る増幅器が有するトランジスタセルを示す図である。実施の形態3に係る増幅器は、基本的に実施の形態2の増幅器と同じであるが、抵抗の配置位置が異なる。実施の形態3に係るトランジスタセルは、回路内抵抗を有するのではなく、図13に示すように伝送線路32に線路抵抗40rを備えている。
図14は、実施の形態3に係るトランジスタチップ14の拡大図である。各高調波処理回路40、41、42、43、44、45、46、47はそれぞれ、線路抵抗40r、41r、42r、43r、44r、45r、46r、47rを備えている。線路抵抗40r、41r、42r、43r、44r、45r、46r、47rの抵抗値は、それぞれ、R1、R2、R3、R4、R4,R3、R2、R1である。各線路抵抗の抵抗値は、R1<R2<R3<R4を満たす。つまり、対応する信号経路が長いほど線路抵抗の抵抗値を小さくした。言いかえれば、線路抵抗の抵抗値は、線路抵抗が接続された信号経路の長さが長いほど小さい。そのため、入力整合回路基板12で生じた信号の振幅偏差を線路抵抗によって補償することができる。
このように、伝送線路に少なくとも1つずつ線路抵抗を設ける。そして、上述のとおり抵抗値を調整することで、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。また、抵抗を伝送線路上に配置したことにより、高調波の反射振幅の減少を防ぐことができるため、より高性能な増幅器を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる増幅器は、実施の形態1と高調波処理回路の配置位置を除き同様の構成および動作を有する。図15は、実施の形態4に係る増幅器が有するトランジスタセルを示す図である。ドレインパッド38とトランジスタ36は、合成線路60と伝送線路62によって接続されている。伝送線路62に高調波処理回路40が接続されている。高調波処理回路40は図2の高調波処理回路40と同じ回路とすることができる。そして、各トランジスタセルにおいて、ドレインパッドとトランジスタを接続する伝送線路に高調波処理回路が接続される。高調波処理回路のキャパシタの容量とインダクタのインダクタンスは実施の形態1と同様に設定することができる。
このような増幅器の動作と効果について、実施の形態1の増幅器と同様に考えることができる。トランジスタの効率あるいは出力は、トランジスタに接続した整合回路のインピーダンスが最適負荷から外れることによって次第に低下する。高調波処理回路を用いて基本波の不整合をトランジスタセル毎に補償することで、すべてのトランジスタセルについて、各トランジスタセルから回路側を見込んだインピーダンスを最大効率あるいは最大出力が得られる基本波インピーダンス近傍へ整合することができる。これにより、本発明を適用しない場合と比べて、高効率かつ高出力な増幅器を得ることができる。
ドレインパッドとトランジスタを接続する伝送線路に、実施の形態2の高調波処理回路を接続したり、実施の形態3の高調波処理回路と線路抵抗を設けたりしてもよい。2つの回路パターン12a、16aのいずれかに電気的に接続されたパッド、つまりゲートパッド又はドレインパッドと、複数のトランジスタセルを1つずつ接続する複数の伝送線路に、1つずつ上述の高調波処理回路を接続することができる。上記の各実施の形態に係る増幅器の特徴を組み合わせることができる。
10 増幅器、 12 入力整合回路基板、 14 トランジスタチップ、 16 出力整合回路基板

Claims (3)

  1. 長さの異なる複数の信号経路を提供する回路パターンと、
    トランジスタチップと、
    前記回路パターンに電気的に接続され、前記トランジスタチップの上に配置された複数のトランジスタセルのパッドと、
    複数のトランジスタセルと、
    前記複数のパッドと前記複数のトランジスタセルを1つずつ接続する、前記トランジスタチップ上に配置された複数の伝送線路と、
    前記複数の伝送線路に1つずつ接続され、前記トランジスタチップ上に配置された複数の高調波処理回路と、を備え、
    前記複数の高調波処理回路は、それぞれ、接地用端子へ直列に接続されたキャパシタとインダクタを有し、
    前記キャパシタの容量は、前記キャパシタが接続された前記信号経路の長さが長いほど小さく
    前記キャパシタと前記インダクタの積を、前記複数の高調波処理回路のそれぞれについて一定としたことを特徴とする増幅器。
  2. 前記複数の高調波処理回路は回路内抵抗を備え、
    前記回路内抵抗の抵抗値は、前記回路内抵抗が接続された前記信号経路の長さが長いほど大きいことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記複数の伝送線路に少なくとも1つずつ設けられた複数の線路抵抗を備え、
    前記線路抵抗の抵抗値は、前記線路抵抗が接続された前記信号経路の長さが長いほど小さいことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
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