JP6398686B2 - 液滴吐出ヘッドの位置調整機構、液滴吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの位置調整機構、液滴吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出ヘッドの位置調整機構、液滴吐出ヘッドユニット及び画像形成装置に関する。
従来、液滴吐出ヘッドに備えられた複数のノズルからインクの液滴を吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
近年インクジェット記録装置により形成される画像の高精度化に伴い、液滴吐出ヘッドに備えられた複数のノズルは高密度に配置されている。したがって、液滴吐出ヘッドが、液滴吐出ヘッドを保持する保持部に対して位置がずれると、形成した画像にスジやムラが生じて画像が劣化するという問題が生じる。そのため、液滴吐出ヘッドを保持部に対して高精度に位置決めすることが求められている。
そこで、液滴吐出ヘッドを保持部に保持した後に、調整ネジによって液滴吐出ヘッドの位置調整が可能な液滴吐出ヘッドの位置調整機構が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開昭61−92863号公報 特開2004−243666号公報
しかしながら、特許文献1及び2で開示されている調整ネジは、液滴吐出方向と垂直方向に調整ネジの回転軸があるため、複数の液滴吐出ヘッドを高密度に配置した場合、隣接して配置された液滴吐出ヘッドと、調整ネジの回転軸とが干渉し、メンテナンス性が低下するという問題がある。
また、最近では、少数の液滴吐出ヘッドを搭載した小型のプリンターが開発されてきている。ここで、液滴吐出方向と垂直方向に調整ネジの回転軸を設けた場合には、液滴吐出方向と垂直方向に、メンテナンス作業のための一定のスペースを確保しなければならず、小型化への障害になる場合がある。また、仮に狭いスペースに調整ネジを設けた場合には、調整ネジが回し難くなるため、メンテナンス性が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、記録媒体に対する液滴の着弾位置精度が高く、かつ位置精度の調整が容易な液滴吐出ヘッドの位置調整機構、液滴吐出ヘッドユニット及び画像形成装置を提供することである。
上記課題の解決のために、請求項1に記載の発明は、液滴吐出ヘッドの位置調整機構であって、
液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドを着脱自在に保持する保持部と、
前記液滴吐出ヘッドの前記保持部に対する保持位置を調整するための位置調整部と、
前記位置調整部の調整量を操作する第1操作軸と、
前記第1操作軸と異なる第2操作軸と、
前記第2操作軸の操作により前記第1操作軸を連動させる連動部と、
を備え
前記保持部に対して、前記第2操作軸の操作対象部分の方が、前記液滴吐出ヘッドよりも上方にあり、
前記液滴吐出ヘッドが複数設けられており、かつ、当該複数の前記液滴吐出ヘッドの各々に対応して前記位置調整部、前記第1操作軸、前記第2操作軸及び前記連動部が設けられており、
前記複数の液滴吐出ヘッドのうち少なくとも一部の液滴吐出ヘッドに対応する前記位置調整部は、隣り合う前記液滴吐出ヘッドの間に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
前記第1操作軸の方向と前記第2操作軸の方向とが異なることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
前記第1操作軸と前記第2操作軸とが平行であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
前記第1操作軸と前記第2操作軸は回転軸であり、
前記連動部は、前記第1操作軸と前記第2操作軸の一方に設けられたウォームと、他方に設けられたウォームホイールを備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
前記第1操作軸と前記第2操作軸は回転軸であり、
前記連動部は、前記第1操作軸と前記第2操作軸の一方に設けられたウォームと、他方に設けられたヘリカルギアを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構を搭載したことを特徴とする液滴吐出ヘッドユニットである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載された液滴吐出ヘッドユニットを搭載したことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、記録媒体に対する液滴の着弾位置精度が高く、かつ位置精度の調整を容易に行うことができる。
画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。 位置調整機構が搭載された液滴吐出ヘッドユニットの斜視図である。 位置調整機構が搭載された液滴吐出ヘッドユニットの底面図である。 液滴吐出ヘッドと位置調整機構を示す平面図である。 液滴吐出ヘッドと位置調整機構を示す右側面図である。 変形例の位置調整機構が搭載された液滴吐出ヘッドユニットの斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態(以下、「本実施形態」ともいう。)について説明する。但し、発明の範囲は図示例に限定されない。また、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、以下の説明では、ラインヘッドを用いた記録媒体の搬送のみで描画を行う1パス描画方式での実施形態を例にして説明するが、適宜の描画方式に適用可能であり、例えば、スキャン方式やドラム方式を用いた描画方式を採用しても良い。
また、以下の説明では、記録媒体Kの搬送方向を前後方向、記録媒体Kの搬送面において当該搬送方向に直行する方向を左右方向、前後方向及び左右方向に垂直な方向を上下方向として説明する。
[画像形成装置の概略]
画像形成装置100は、プラテン101、搬送ローラー102、及びラインヘッド200,201,202,203等を備える(図1)。
プラテン101は、上面に記録媒体Kを支持しており、搬送ローラー102が駆動されると、記録媒体Kを搬送方向(前後方向)に搬送する。
ラインヘッド200,201,202,203は、記録媒体Kの搬送方向(前後方向)の上流側から下流側にかけて、搬送方向に直交する幅方向(左右方向)に並列して設けられている。そして、ラインヘッド200,201,202,203の内部には、後述する液滴吐出ヘッドユニット1が少なくとも一つ設けられており、例えば、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),黒(K)のインクを記録媒体Kに向けて吐出する。
[液滴吐出ヘッドユニット]
液滴吐出ヘッドユニット1は、液滴吐出ヘッド2、液滴吐出ヘッド2を着脱自在に保持する保持部3、液滴吐出ヘッド2を回動可能に保持部3に固定するための位置基準ピン4、及び液滴吐出ヘッド2の位置調整を行う調整部5等を備える(図2〜5参照)。
なお、図2は、説明の便宜のため、液滴吐出ヘッドユニット1の前後方向の中央に設けられた左右方向沿った前側の隔壁を破線で示し、隔壁の内部の構造を実線で示すことによって、隔壁の内部構造について図示している。
液滴吐出ヘッドユニット1は、保持部3によって、液滴吐出ヘッド2をその底面が保持部3の開口部から露出するように、着脱自在に保持することで構成されている。また、保持部3は、全体として千鳥格子状となるように複数の液滴吐出ヘッド2を保持しており、具体的には、例えば、左右方向に3つ、前後方向に2つの液滴吐出ヘッド2を保持している。
[液滴吐出ヘッド]
液滴吐出ヘッド2は、底面に液滴を吐出する複数のノズルNが配列された液滴吐出部21と、複数のノズルNのそれぞれにインクを供給するインク室22と、インク室22にインクを供給するインク供給部221と、インク室22のインクを排出するインク排出部222等によって構成されている。
液滴吐出部21は、各ノズルNに対応する圧力室(図示省略)を内部に有しており、インク室22からインクが当該圧力室に供給され、当該圧力室の上部に設けられた圧電素子(図示省略)が変位することで圧力室のインクが加圧されると、ノズルNからインク滴が吐出するように構成されている。
また、液滴吐出ヘッド2は、液滴の吐出方向(上下方向)に平行な1つの側面に設けられた位置固定部23と、位置固定部23の設けられた側面に対向する側面に設けられた位置決め部25を備えている(図4等参照)。
なお、図4は、説明の便宜のため、図2に図示された液滴吐出ヘッドユニット1のうち、右方向前側に設けられた液滴吐出ヘッド2と、その位置調整機構のみを図示している。
位置固定部23は、V字溝24を有しており、保持部3に固定された位置基準ピン4に対して、V字溝24を突き当てることができるように構成されている。そして、位置固定部23は、保持部3に設けられた付勢手段としての弾性部材31によって、位置基準ピン4に突き当てる方向に押し付けられて固定されているため、液滴吐出ヘッド2が位置基準ピン4の軸周りに沿って回動可能となるように固定されている。
位置決め部25は、後述する調整部5の位置調整部51に突き当てられており、保持部3に設けられた付勢手段としての弾性部材32によって、位置調整部51に対して突き当てる方向に押し付けられて固定されている。そして、位置調整部51の前後方向の位置移動によって、位置決め部25は、保持部3に対して前後方向に位置移動できるようになっている。
[位置調整機構]
位置調整機構は、液滴吐出ヘッド2の位置調整行う位置調整部51、位置調整部51の調整量を操作する第1操作軸61としての第1操作軸部材、第1操作軸61と異なる第2操作軸71としての第2操作軸部材、及び第2操作軸71の操作により第1操作軸61を連動させる連動部としての連動部材を少なくとも備える。
液滴吐出ヘッド2の位置調整を行う調整部5は、位置決め部25に当接する位置調整部51と、回転軸52により回転可能に保持部3に設けられたハウジング53と、ハウジング53の回転を調整する回転調整部としての調整ネジ54と、保持部3に固定されており、ハウジング53及び調整ネジ54を回転可能に保持する調整ネジ保持部55等を備える。
位置調整部51は、ハウジング53の下部付近前側であって、回転軸52の中心より上側に設けられており、後述するハウジング53の回転によって、前後方向に位置移動可能な構成となっている。また、位置調整部51は先端部が球面状となっており、当該先端部が位置決め部25に当接している。
ハウジング53は、ハウジング53の下部に設けられた回転軸52を中心として回転可能な構成となっている。また、ハウジング53の上部付近後側には、調整ネジ54との当接面を有しており、調整ネジ54が当該当接面に接しながら前方向に位置移動すると、ハウジング53は、回転軸52を中心として前回り方向に回転する。一方で、調整ネジ54が当該当接面に接しながら後方向に移動すると、ハウジング53は、回転軸52を中心として後回り方向に回転する。
また、ハウジング53が前後方向に回転した場合、位置調整部51も前後方向に移動する。ここで、回転軸52の中心から位置調整部51と位置決め部25の当接部までの距離は、回転軸52の中心からハウジング53と調整ネジ54との当接部までの距離よりも短いため、調整ネジ54の移動距離に比べて位置調整部51の移動距離は小さくなり、高い縮小率が得られる構成となっている。
また、液滴吐出ヘッド2は、位置固定部23によって位置基準ピン4に回動可能に固定されているため、位置調整部51の前後方向への位置移動によって、位置基準ピン4の軸周りに沿って位置移動することができるようになっている。
調整ネジ54は、調整ネジ54が回転可能な状態で調整ネジ保持部55に保持されており、回転することによって前後方向に移動可能である。そして、調整ネジ54の位置移動によって、ハウジング53の回転を制御することができる。
調整ネジ54の回転は、調整ネジ54の回転を操作するための第1操作軸61と、第1操作軸61と軸方向が異なる第2操作軸71と、第2操作軸71の回転操作によって第1操作軸61の回転を連動させる連動部としての第1歯車62及び第2歯車72と、によって行われる。
第1操作軸61は、前後方向に平行な軸であり、前側の端部で調整ネジ54と結合しており、第1操作軸61が回転することによって、連動して同じ方向に調整ネジ54が回転する。また、第1操作軸61は、後側の端部で第1歯車62と結合しており、第1歯車62が回転すると第1操作軸61が回転する。
第2操作軸71は、上下方向に平行な軸であり、下側の端部で第2歯車72と結合している。そして、第2操作軸71の上側からドライバー等によって第2操作軸71を回転させると、第2歯車72が回転する。
連動部としての第1歯車62及び第2歯車72は、連動して動作することができ、第2歯車72の上下方向を軸とした回転を、第1歯車62の前後方向を軸とした回転に軸変換することができる。
したがって、ドライバー等によって第2操作軸71を回転させると、第2操作軸71の回転によって第2歯車72が回転し、次に、第2歯車72の回転によって第1歯車62が回転し、次に、第1歯車62の回転によって第1操作軸61が回転し、最終的に、第1操作軸61の回転によって調整ネジ54を回転させることができる。
連動部としての第1歯車62及び第2歯車72は、連動して動作することで軸変換できる構成であれば、適宜選択可能であるが、例えば、ウォームとウォームホイール、ウォームとヘリカルギア、かさ歯車、又はねじ歯車等を使用することができる。
特に好ましい第1歯車62と第2歯車72の組み合わせは、第1歯車62をウォームホイール又はヘリカルギアとし、第2歯車72にウォームを選択する場合である。当該組み合わせを採用することにより、動力の伝達を第2歯車72から第1歯車62への一方向に限定することができる。
なお、連動部として第1歯車62及び第2歯車72の一例を示したが、歯車は必ずしも円形である必要はなく、例えば、半円で構成してもよい。
[変形例]
第1操作軸61、第1歯車62、第2操作軸71、及び第2歯車72の変形例について、図6を用いて説明する。
なお、図6は、説明の便宜のため、液滴吐出ヘッドユニット1の前後方向の中央に設けられた左右方向沿った前側の隔壁を破線で示し、隔壁の内部の構造を実線で示すことによって、隔壁の内部構造について図示している。
また、本実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
変形例は、調整ネジ54の回転を操作するための第1操作軸61と、第1操作軸61を回転させる第1歯車62と、第1操作軸61と軸方向が平行な第2操作軸71と、第2操作軸71を回転させる第2歯車72と、第1歯車62と第2歯車72の間に複数並列に隣接して介在し、隣接した歯車と一緒に回転する中間歯車8を備える。
第1操作軸61は、前後方向に平行な軸であり、前側の端部で調整ネジ54と結合しており、第1操作軸61が回転すると、連動して同じ方向に調整ネジ54が回転する。また、第1操作軸61は、後側の端部で第1歯車62と結合しており、第1歯車62が回転すると第1操作軸61が回転する。
第2操作軸71は、第1操作軸61の上側配置されており、第1操作軸61と同様に前後方向に平行な軸である。また、第2操作軸71は、後側の端部で第2歯車72と結合している。そして、第2操作軸71の前側からドライバー等によって第2操作軸71を回転させると、第2歯車72が回転する。
また、第1歯車62と第2歯車72は、上下方向に平行に配置されており、第1歯車62と第2歯車72の間には、並列して複数の中間歯車8が隣接して備えられている。
中間歯車8は、隣接した歯車の回転によって、回転することが可能である。したがって、第2操作軸71が回転することによって第2歯車72が回転すると、第2歯車72に隣接した中間歯車8が上から順々に回転し、第1歯車62も連動して回転する。そして、第1歯車62の回転によって第1操作軸61が回転し、第1操作軸61の回転によって調整ネジ54が回転する。
第1歯車62、第2歯車72、及び中間歯車8は、上述のように隣接した歯車を連動して動作することができる歯車であれば、適宜選択可能であるが、例えば、平歯車、はすば歯車、又はやまば歯車等を使用することができる。
[本発明の技術的効果]
以上のように、本発明は、調整ネジ54を回転させる第1操作軸61と、第1操作軸61と異なる第2操作軸71を設け、第2操作軸71を回転させることによって、第1操作軸61を連動して回転させることができる。
このような構成とすることで、調整ネジ54から離れた位置にある第2操作軸71を操作することによって、調整ネジ54を回転させて液滴吐出ヘッド2の位置を容易に調整でき、記録媒体に対する液滴の着弾精度を向上させることができる。
また、本発明を複数の液滴吐出ヘッド2を隣接して配置する液滴吐出ヘッドユニット1に応用することも非常に有用である。
近年画像形成装置の高解像度化が進んでおり、これに対応して1ヘッドに搭載するノズル数を増やすことも考えられるが、異物混入やアクチュエータ故障による不吐出や異常吐出の発生により生産歩留まりを悪化させない観点から、例えば、複数の液滴吐出ヘッド2を千鳥配置することにより長尺化させる技術が考えられている。
上述したように、複数の液滴吐出ヘッド2を千鳥配置させる際に液滴吐出ヘッド2の間隔が小さくなり、調整部5を配置するスペースを十分に確保することが困難になってきている。例えば、ノズルピッチが600npiヘッドの場合、1024ノズルでは印字幅は約1.706inch(約43.35mm)あり、ヘッド間のバンディングを補正するための隣接ヘッドとのオーバーラップ量を5mm確保して千鳥配置した場合、調整部5として使用できるヘッド間距離は33.35mmとなる。
一方、ノズルピッチが1200npiヘッドの場合、例えば上記例と同様の1024ノズルでは印字幅は約0.853inch(約21.67mm)となり、上記例と同様のヘッド間のバンディングを補正するための隣接ヘッドとのオーバーラップ量を5mm確保して千鳥配置した場合、調整部5として使用できる液滴吐出ヘッド間距離は11.67mmとなる。
上述の場合においても、隣接して配置された液滴吐出ヘッド2と各操作軸とが干渉しないように、空いたスペースに第1操作軸61及び第2操作71を設けることができる。
また、本発明を液滴吐出方向と垂直な方向に空きスペースがほとんどない小型のプリンター等に応用すれば、第2操作軸71によって、上方向から調整ネジ54を操作可能な構成にすることができ、小型化の障害にならないで位置調整機構を設けることが可能である。
また、本発明の第1操作軸61と第2操作軸71は、本実施形態のように、それぞれ異なる方向となるように設けることができ、また、変形例のように、それぞれ平行となる方向に設けることもできる。
このように、液滴吐出ヘッド2の構成に応じて位置調整機構を適宜選択して設けることができ、調整ネジ54を調整ネジ54から離れた所望の位置から、液滴吐出ヘッド2の位置調整を行う構成とすることができる。
また、本発明の連動部としての第1歯車62及び第2歯車72の組み合わせに、ウォームとウォームホイールを用いることができる。
このような構成とすることで、動力の伝達をウォームからウォームホイール(第2歯車72から第1歯車62)に限ることができる。つまり、ウォームホイールからウォーム(第1歯車62から第2歯車72)を回転することはないため、誤動作を防ぐことができる。
例えば、駆動時にキャリッジの往復運動を行うスキャン型のインクジェット記録装置や、駆動時にドラムの回転を行うドラム型のインクジェット記録装置では、大きな振動が調整ネジ54や第1操作軸61等に伝わることがある。ここで、ウォームとウォームホイールを用いた場合では、調整ネジ54や第1操作軸61に振動が伝わったとしても、第1操作軸61は回転することはないため、振動によって調整ネジがゆるむことはない。
したがって、駆動時に大きな振動が発生するインクジェット記録装置に応用する場合であっても、振動による位置ずれを防ぐことが可能である。
また、連動部としての第1歯車62と第2歯車72の組み合わせとして、ウォームとヘリカルギアを用いることができ、ウォームからウォームホイールの場合と同様の効果を得ることができる。
[その他]
本発明の今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した詳細な説明に限定されるものではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態の位置調整機構を搭載した液滴吐出ヘッドユニット1において、液滴吐出ヘッド2が、左右方向に3つ、かつ前後方向に2つ配列して構成された例を示したが、1つ以上の液滴吐出ヘッド2を備える構成となっていれば、適宜変更可能である。
また、本実施形態では、操作軸が2つである場合で、第2操作軸71によって第1操作軸61を操作する例を示したが、第1操作軸61を別の操作軸によって操作可能な構成であれば、操作軸の数は2つに限られない。例えば、本実施形態の第2操作軸71と第1操作軸61の間に第3操作軸を設け、第2操作軸71を回転させることによって第3操作軸を回転し、第3操作軸を回転することによって第1操作軸61を回転するように構成しても良い。
なお、操作軸を3つ以上設ける場合には、本実施形態及び変形例で示した連動部や、変形例で示した中間歯車8を組み合わせて使用することとしても良い。
また、本実実施形態では、第2操作軸71の回転によって第1操作軸61を連動して回転する例を示したが、第1操作軸61と第2操作軸71とが連動動作可能な構成となっていればよく、本発明の範囲は操作軸を回転する場合に限られない。例えば、第1操作軸61は液滴吐出方向に垂直な方向(前後方向)、第2操作軸71は第1操作軸61に垂直な方向(上下方向)となるように連動部を構成してL字型の棒とし、第2操作軸71の上端を掴んで、当該L字型の棒を前後方向に位置移動が可能となる構成としても良い。
また、本実施形態では、第1操作軸61を液滴吐出方向に垂直な方向(前後方向)に設け、第2操作軸71を第1操作軸61に垂直方向(上下方向)となるように設けているが、当然方向は適宜変更可能であり、液滴吐出ヘッドユニット1の構成に応じて、適宜の方向に設けることとしても良い。
また、変形例では、第1操作軸61と第2操作軸71をそれぞれ液滴吐出方向に垂直な方向(前後方向)に設けているが、液滴吐出ヘッドユニット1の構成に応じて、当然適宜の方向に設けても良い。また、第1操作軸61と第2操作軸71は完全に平行である必要はなく、略平行であればよい。
また、液滴吐出ヘッド2の位置調整を行う調整部5として、調整ネジ54でハウジング53の回転を制御し、ハウジング53に設けられた位置調整部51によって位置調整を行う方法を採用したが、位置調整を行うことができる構成であれば、調整部5の構成は当然適宜選択可能である。
例えば、単に調整ネジ54を位置決め部25に突き当てることによって、位置調整を行うこととしても良い。また、例えば、位置調整部51を、位置決め部25に当接させるのではなく、液滴吐出ヘッド2の本体部に直接当接させ、直接液滴吐出ヘッド2の位置調整を行うこととしても良い。
また、位置調整部51が保持部3に設けられている構成を示したが、位置調整部51の位置は位置調整を行うことができれば適宜選択可能である。例えば液滴吐出ヘッド2と保持部3とを不図示の中間材を介して固定する場合、上述した位置調整部51を中間材に設けても良い。この場合、高精度に位置調整が必要なヘッドについて、選択的に中間材を設けて位置調整部51を取り付けることができる観点で好ましい。
上記の構成では、液滴吐出ヘッド2は中間材を介して保持部3に保持されている。ここで、中間材を着脱可能としておくことが好ましい。
例えば、位置調整機構は歯車等の機械部品のため、誤操作でインクが付着する場合や、吐出滴のミストが浮遊し付着して調整を狂わす危険性がある。このような場合、上述した中間材に位置調整機構を有する構成とすることにより、液滴吐出ヘッド2や保持部3自体の交換が必要なく、簡易な方法で位置調整機構を交換することが可能であるため、調整精度を確保することができる。
また、位置固定部23で位置基準ピン4に固定し、位置決め部25で位置調整を行うこととしたが、必ずしも位置固定部23を設ける構成とする必要はない。例えば、液滴吐出ヘッド2の両側面にそれぞれ位置決め部25を設け、両側でそれぞれ位置調整可能な構成としても良い。また、更に、位置調整を行う箇所は2箇所である場合に限られず、液滴吐出ヘッド2の適宜の3箇所で位置調整を行うこととしても良い。
また、連動部(第1歯車62及び第2歯車72)にウォームとウォームホイールを使用する場合、バックラッシュを解消するために、ウェーブワッシャーを設ける構成としても良い。
本発明において、調整ネジを右回転して調整し、右に回転しすぎたために左回転させるような場合、連動部にバックラッシュが生じる場合がある。そして、連動部のバックラッシュによって受動動作するギアが回転せず、調整対象が動かない不感帯が生じる場合がある。ここで、ウェーブワッシャーを設ければ、バックラッシュが生じても必ず片側に力が加わるようになるため、不感帯を大幅に減らすことができる。
また、連動部(第1歯車62又第2歯車72)に、ウォームとウォームホイール、ウォームとヘリカルギア、平歯車、はすば歯車、又はやまば歯車等を使用する場合、バックラッシュを解消するために、回転軸にトーションバネ又はコンストンバネを用いることとしても良い。これにより、片方向の回転に力が加わるようすることができるため、バックラッシュが生じても必ず片側に力が加わるようになるため、不感帯を大幅に減らす効果がある。
また、液滴吐出ヘッド2は、圧電素子を使用してインク等の液滴を吐出する構成としたが、液滴を吐出できる機構を備えていれば良く、例えば、サーマル(電気熱変換素子)を使用することとしても良い。
また、位置固定部23を位置基準ピン4へ付勢する手段と、位置決め部25を位置調整部51へ付勢する手段として、弾性部材を用いたが、同様の機能を発揮できる方法であれば、当然適宜変更可能である。
また、液滴吐出ヘッド2を保持部3へ固定する方法として、更に固定ネジ等を設けて保持部3に固定可能な構成としても良い。
更に、本発明の範囲は上記に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
1 液滴吐出ヘッドユニット
2 液滴吐出ヘッド
3 保持部
51 位置調整部
61 第1操作軸
62 第1歯車(連動部)
71 第2操作軸
72 第2歯車(連動部)
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドを着脱自在に保持する保持部と、
    前記液滴吐出ヘッドの前記保持部に対する保持位置を調整するための位置調整部と、
    前記位置調整部の調整量を操作する第1操作軸と、
    前記第1操作軸と異なる第2操作軸と、
    前記第2操作軸の操作により前記第1操作軸を連動させる連動部と、
    を備え
    前記保持部に対して、前記第2操作軸の操作対象部分の方が、前記液滴吐出ヘッドよりも上方にあり、
    前記液滴吐出ヘッドが複数設けられており、かつ、当該複数の前記液滴吐出ヘッドの各々に対応して前記位置調整部、前記第1操作軸、前記第2操作軸及び前記連動部が設けられており、
    前記複数の液滴吐出ヘッドのうち少なくとも一部の液滴吐出ヘッドに対応する前記位置調整部は、隣り合う前記液滴吐出ヘッドの間に設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッドの位置調整機構。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
    前記第1操作軸の方向と前記第2操作軸の方向とが異なることを特徴とする液滴吐出ヘッドの位置調整機構。
  3. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
    前記第1操作軸と前記第2操作軸とが平行であることを特徴とする液滴吐出ヘッドの位置調整機構。
  4. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
    前記第1操作軸と前記第2操作軸は回転軸であり、
    前記連動部は、前記第1操作軸と前記第2操作軸の一方に設けられたウォームと、他方に設けられたウォームホイールを備えることを特徴とする液滴吐出ヘッドの位置調整機構。
  5. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構において、
    前記第1操作軸と前記第2操作軸は回転軸であり、
    前記連動部は、前記第1操作軸と前記第2操作軸の一方に設けられたウォームと、他方に設けられたヘリカルギアを備えることを特徴とする液滴吐出ヘッドの位置調整機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの位置調整機構を搭載したことを特徴とする液滴吐出ヘッドユニット。
  7. 請求項6に記載された液滴吐出ヘッドユニットを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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