JP6397634B2 - 駆動シャフトを並進作動させるモータ付きギアシフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自転車用のギアシフト装置(変速装置)に関する。自転車用のギアシフト装置とは、自転車のトランスミッションの一部をなし、チェーンを案内するチェーンガイドを移動させることにより、そのチェーンを異なる歯車間で移動させる機械装置である。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で、ギアシフト装置について言及する際には、自転車の後輪に設けられた異なるピニオン間でチェーンを移動させるリア・ギアシフト装置(リア変速装置)と、ペダルクランクと連結した異なるチェーンリング間でチェーンを移動させるフロントギアシフト装置(フロント変速装置)との両方を区別せずに指しているものと理解されたい。
通常、ギアシフトのアクチュエータ装置は、自転車のフレームに固定されるように意図された、複数の異なる動作形態を取ることができる、変形可能な関節型の運動機構(articulated kinematic mechanism)(典型的には、四辺形状又は平行四辺形状の関節型の運動機構)を備える。この変形可能な関節型の運動機構に保持されたチェーンガイドは、前記変形可能な関節型の運動機構の上記異なる動作形態に応じて、自転車のフレームに対して(したがって、複数の異なる歯車に対して)異なる位置を取ることができる。
本発明にかかるギアシフト装置は、電気モータを用いて上記変形可能な関節型の運動機構を変形させるモータ付きギアシフト装置(motorised gearshift)である。このような電気モータは、運転者による適切な指令入力を受けると、適切な運動機構を介して、変形可能な関節型の運動機構の様々な部品を互いに運動させる。これにより、関節型の運動機構が変形し、チェーンガイドが移動する。
モータ付きギアシフト装置が知られてから暫くになる。モータ付きギアシフト装置には、複数の異なる形態を確保するにあたり、回転電気モータの回転駆動シャフトの回転を適宜伝達・減速させた後、変形可能な関節型の運動機構の回転体を角方向に運動させることによって前記変形可能な関節型の運動機構の所望の変形を得るものと、変形可能な関節型の運動機構における所与の部品を(ねじ−ナットのカップリングを介して)別の部品に対して並進運動(move in translation)させることによって前記変形可能な関節型の運動機構の所望の変形を得るものとがある。
ギアシフト装置の製造者にとっての現在の課題は、ギアシフト装置の操作の行い易さ及び信頼性を左右する、作動精度を向上させることである。ハイレベルな自転車競技に使用されるギアシフト装置であるほど、この要件の重要性が増す。特に、モータ付きギアシフト装置では、変形可能な関節型の運動機構の変形動作を、手動のギアシフト装置で用いられているケーブルを介さずに極めてダイレクトに行うので、その要件の重要性がさらに増す。
出願人は、所与の部品を別の部品に対して並進させることによって変形可能な関節型の運動機構の変形を得るギアシフト装置のほうが、優れた作動精度を確保できることに気付いた。その一方で、出願人は、特にこのタイプのギアシフト装置の場合において、路面で走らせるうちに、ギアシフト装置のなかでも相対移動を起こす部品に泥や土が蓄積することで、作動精度に障害が生じることにも気付いた。
以上を踏まえて、本発明は、請求項1に記載のギアシフト装置に関する。好適な構成は、従属請求項に記載されている。
詳細には、本発明にかかる自転車用のモータ付きギアシフト装置は、
−自転車のフレームに固定されるように意図された、複数の異なる動作形態を取ることができる、変形可能な関節型の運動機構と、
−前記変形可能な関節型の運動機構に保持されており、前記変形可能な関節型の運動機構の前記異なる動作形態に応じて、前記自転車のフレームに対して異なる位置を取ることができる、チェーンガイドと、
−モータケーシングおよび前記モータケーシングから直接突出するマスタ駆動シャフト(master drive shaft)を含み、前記関節型の運動機構を変形させて前記異なる動作形態を取らせるように前記関節型の運動機構に取り付けられた、モータ部材と、
を備え、さらに、前記マスタ駆動シャフトが、回転不能(immobile in rotation)であり、かつ、前記モータケーシングに対して軸方向に並進運動可能(mobile in translation in the axial direction)である。
なお、マスタ駆動シャフトには「シャフト」という文言が含まれているものの、それ自体は回転せず、軸方向の並進のみを行う。
出願人は、このようなギアシフト装置とすることにより、マスタ駆動シャフトに泥や土が付いても、その泥や土によってマスタ駆動シャフトの運動が妨げられることがないので、使用時の精度が向上することに気付いた。事実、前記マスタ駆動シャフトの運動はシンプルな並進運動である。一方で、噛合する部品同士は、相対移動を起こさない(互いの位置が移動しない)ように構成されている。これにより、噛合する部品同士が相対移動を起こす構成で典型的に発生する、泥や土によって摩擦が(大幅に)増大し、操作の精度が損なわれるといった状況を回避することができる。
上記実施形態の自転車用のギアシフト装置は、所望により組み合わせることのできる後述の付加的構成により、さらに改良可能である。
前記モータ部材は、前記マスタ駆動シャフトの並進運動を直接生成することができるモータ要素を含むものであってもよい。
しかしながら、好ましくは、前記モータ部材は、回転電気モータ、前記回転電気モータによって回転される一次駆動シャフト、および前記一次駆動シャフトと前記マスタ駆動シャフトとの間に運動学的に(kinematically)設けられた伝動機構を含み、これら回転電気モータ、一次駆動シャフトおよび伝動機構が、前記モータケーシング内に完全に収容されている。
このように、簡素な構成、信頼性および低コストの面からみて好適な、回転電気モータを使用することができる。さらに、ケーシング内に、この回転電気モータ、前記一次駆動シャフト、および(回転電気モータの回転運動を前記マスタ駆動シャフトの直線運動に変換する)前記伝動機構が完全に収容されているので、前記モータ部材において泥や土が付着する可能性のある部品は、静止している部品(前記モータケーシング)や、シンプルな並進動作による可動部品(前記マスタ駆動シャフト)のみに限られ、噛合する部品は除外することができる。
前記伝動機構の構成としては、様々なものが考えられる。好ましくは、前記伝動機構は、二次駆動シャフト、前記一次駆動シャフトと前記二次駆動シャフトとの間に設けられた回転減速用のギア列、および前記二次駆動シャフトに一体回転可能(so as to rotate as a unit on the secondary drive shaft)に取り付けられたピニオンを具備しており、また、前記マスタ駆動シャフトにラックが形成されており、前記二次駆動シャフトの前記ピニオンが前記ラックと係合している。この構成は、必要とされる動作変換を、小さいスペースで行うことができるので、前記モータケーシング内に完全に収容させる構成として好適である。また、一次駆動シャフトと二次駆動シャフトとの間の減速用のギア列により、回転を大幅に減速させることができ、さらに、その二次駆動シャフトの(極めて低速の)回転を、ピニオン−ラックのペアにより、前記マスタ駆動シャフトの並進に容易に変換することができる。
好ましくは、前記ラックは、前記マスタ駆動シャフトの、前記関節型運動機構のどの動作形態においても前記モータケーシング内に常に留まる第1の部位に形成されている。さらに好ましくは、前記モータケーシングは、前記マスタ駆動シャフトがスライド自在に係合する筒部を有しており、前記マスタ駆動シャフトの第2の部位において、前記筒部と前記マスタ駆動シャフトとの間に、スライドシールするガスケットが設けられている。この場合、前記マスタ駆動シャフトの第2の部位を、滑らかな表面に加工することにより、前記ガスケットとのカップリングによる密封を向上させることができる。好ましくは、前記ガスケットは、一般にOリングとして知られる、環状のガスケット(toroidal gasket)である。
好ましくは、前記一次駆動シャフトが一次軸心に沿って配設され、前記二次駆動シャフトが二次軸心に沿って配設されており、これら一次軸心と二次軸心とは互いに平行であり、前記ギア列は、前記一次軸心および前記二次軸心の両方に対して垂直な回転軸心を有する回転部材を具備している。このような配置構成により、前記伝動機構を小型化することができる。
好ましくは、前記伝動機構は、さらに、前記一次駆動シャフトから前記マスタ駆動シャフトへ一方向に動作を伝達するギア対を具備している。さらに好ましくは、単方向伝動を行う前記ギア対は、歯付きセクタとカップリングするウォームねじを含む。この機械的に簡素な解決手段により、回転軸心が90°方向転換する構成を、最も有効活用することができる。
既述したように、前記ギアシフト装置は、リア・ギアシフト装置とフロントギアシフト装置のどちらにもなり得る。
好ましい実施形態において、前記ギアシフト装置はリア・ギアシフト装置であり、
−前記変形可能な関節型の運動機構が、四辺形状の関節型の運動機構(4バーのリンク機構)であり、前記四辺形状の関節型の運動機構は、ベース体(base body)および可動体(mobile body)を具備しており、これらベース体と可動体とは、一対のコネクティングロッドを介して互いに接続されており、前記一対のコネクティングロッドは、4つのピン要素で、前記ベース体および前記可動体に関節接続されており、
−前記モータ部材が、前記四辺形状の関節型の運動機構に、前記四辺形状の関節型の運動機構の第1の領域と第2の領域との間で取り付けられており、これら第1の領域と第2の領域との間の距離は、前記四辺形状の関節型の運動機構の動作形態に応じて変化する。
この場合に、前記マスタ駆動シャフトを並進作動させるための前記モータ部材の特殊な構成が、最も効果を発揮する。事実、ギアシフトに必要な、関節接続された四辺形の変形を、比較的小さい力で引き起こすことができる。したがって、作動精度の向上につながる。
好ましい実施形態において、前記モータ部材は、前記モータケーシングが前記4つのピン要素のうちの第1のピン要素によって保持されて前記マスタ駆動シャフトが前記4つのピン要素のうちの前記第1のピン要素に対して対角の位置にある第2のピン要素に拘束されるように取り付けられている。
この場合、関節接続された四辺形の対角線に沿って配置構成が組まれる。これにより、前記マスタ駆動シャフトを、運動学的に最も好適な条件で動作させることができるので、ギアシフト装置の操作の精度及び信頼性を、確実に最大限に向上させることができる。
好ましい他の実施形態において、前記モータ部材は、
−前記モータケーシングが前記4つのピン要素のうちの第1のピン要素の近傍で前記ベース体にヒンジ接続されて、および/または
−前記マスタ駆動シャフトが前記4つのピン要素のうちの前記第1のピン要素に対して対角の位置にある第2のピン要素の近傍で前記可動体に拘束されるように、前記四辺形状の関節型の運動機構に取り付けられている。
このような前記モータケーシングの組付けおよび/または前記マスタ駆動シャフトの前記ベース体への拘束は、ピン要素を用いずに行うので、堅牢なギアシフト装置にすることができ、また、ギアシフト装置の構成を簡素にすることができる。
好ましくは、前記マスタ駆動シャフトは、メカニカルヒューズ(すなわち、伝達する力を制限する装置)を介して、前記変形可能な四辺形状の関節型の運動機構に(前記4つのピン要素のうちの前記第2のピン要素にまたは前記可動体に)拘束されている。メカニカルヒューズとは、歪みに対する抵抗が、他のどの構成要素よりも小さい、所定の限られたものである機械要素のことを意味する。このような装置により、ギアシフト装置を保護することができ、特に、自転車の落下や突然の衝突でギアシフト装置に衝撃が加わった場合に、前記モータ部材が損傷するのを防ぐことができる。より具体的に説明すると、そのような状況で歪みが所定の閾値を超えると、上記装置が、前記マスタ駆動シャフトとピンとを互いに切り離して、危険な力の伝達を防止する。
前記メカニカルヒューズの構成としては、様々なものが考えられる。
好ましい一実施形態において、前記メカニカルヒューズは、前記第2のピン要素のボディに形成された座部と、この座部に対向し且つこの座部の対となる、前記マスタ駆動シャフトの前記第2の部位に形成された対向座部と、前記座部にスライド可能に取り付けられて前記対向座部に弾性的に押し付けられて係合する押圧体とを含む。好ましくは、前記押圧体は、ボールと、このボールと前記座部に調節可能に連結した底部との間で圧縮された押しばねとで構成される。この構成によれば、前記底部を操作して前記ボール(したがって、前記マスタ駆動シャフトの対向座部)に対するばねの押圧を増減させることにより、前記メカニカルヒューズの介入閾値(intervention threshold)を簡単に調節することができる。
なお、前記モータ部材の突き出す動作(thrusting action)を変形可能な関節接続された四辺形の対角線に正確に沿って又は略沿って行うギアシフト装置では、メカニカルヒューズが特に重要である。事実、そのような配置構成では、ギアシフト装置に衝撃が加わると、極めて大きい応力が前記モータ部材に伝達する可能性がある。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明の第1の実施形態にかかるギアシフト装置の部分分解斜視図である。 図1aのギアシフト装置の細部の断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるギアシフト装置の部分分解斜視図である。 図2bとは異なる角度からみた、本発明の第2の実施形態にかかるギアシフト装置の部分分解斜視図である。 図2a及び図2bのギアシフト装置の、モータ部材が完全に展開した動作形態を示す図である。 図3aの線B−Bに沿った断面図である。 図2a及び図2bのギアシフト装置の、モータ部材が完全に後退した動作形態を示す図である。 図4aの線B−Bに沿った断面図である。 図4aの破線C−Cに沿った断面図である。 図2a及び図2bのギアシフト装置のモータ部材の一部を示す部分分解斜視図である。
図1aでは、本発明の第1の実施形態にかかる自転車用のモータ付きギアシフト装置の全体を、符号10で示す。一具体例として、このギアシフト装置10は、コグセット(cogset)の近傍で自転車のフレームに装着されてそのコグセットのピニオン間で伝動チェーンを移動させる、リア・ギアシフト装置である。
ギアシフト装置10は、変形可能な関節型の運動機構を備える。この具体例では、その運動機構は四辺形状の関節型の運動機構(4バーのリンク機構)20であり、ベース体21、可動体22、およびベース体21と可動体22との間に位置する2本のコネクティングロッドで構成される。この2本のコネクティングロッドは、コネクティングロッド(自転車にギアシフト装置が装着される位置を基準として、外側のコネクティングロッドとも称される)23と、コネクティングロッド(自転車にギアシフト装置が装着される位置を基準として、内側のコネクティングロッドとも称される)24である。これらベース体21、可動体22、および2本のコネクティングロッド23,24が、4つのピン要素31,32,33,34で、4つの対応する平行なヒンジ接続軸心P1,P2,P3,P4に沿って互いに関節接続されることにより、前述の四辺形状の関節型の運動機構20を形成している。なお、図1aでは、1つの軸心を複数個描いている。具体的に説明すると、この図は分解図なので、ヒンジ接続される2つの部品のそれぞれにつき各軸心が描かれている。ベース体21が自転車のフレームに取り付けられるように意図され、可動体22がチェーンガイド40を保持する。これにより、チェーンガイド40は、四辺形状の関節型の運動機構20の異なる動作形態に応じて、自転車のフレームに対して異なる位置を取ることができる。
なお、ベース体21、可動体22、2本のコネクティングロッド23,24、およびピン要素31,32,33,34は、簡素なものから複雑なものまで、どのような形状又は構成のものであってもよい。図示の例では、ベース体21および可動体22が、比較的肉厚な形状をしている。一方で、外側のコネクティングロッド23は、実質的にプレート状の形状をしており、内側のコネクティングロッド24は、2つの互いに平行なアーム24a,24bがブリッジ(連結部)24cで連結した一体構造(monolithic structure)で構成されている。また、図示の例において、ピン要素31は、ベース体21に形成された2つのハーフピン(half-pin)で構成されている。これらのハーフピンは、外側のコネクティングロッド23に形成されたヒンジ接続座部31aに挿入され、さらに、支持体36に形成されたヒンジ接続座部31bに挿入される。ピン要素32も、ベース体21に形成された2つのハーフピンで構成されている。これらのハーフピンは、外側のコネクティングロッド23に形成されたヒンジ接続座部32aに挿入される。ピン要素33は、シンプルなピンである。このシンプルなピンは、可動体22に形成されたヒンジ接続座部33a、および外側のコネクティングロッド23に形成されたヒンジ接続座部33bに挿入される。ピン要素34は、ボディ37に形成された複数のハーフピンで構成されている。これらのハーフピンは、内側のコネクティングロッド24に形成されたヒンジ接続座部34aに挿入され、さらに、可動体22に形成されたヒンジ接続座部34bに挿入される。
寸法に関して説明する。図示のギアシフト装置10では、ヒンジ接続軸心P1,P2,P3,P4を2つの軸心からなるペアに分けると、ヒンジ接続軸心P1,P2,P3,P4間の距離は、ペアごとに等しくなる。つまり、軸心P1と軸心P2との間の距離は、軸心P3と軸心P4との間の距離に等しい。同様に、軸心P1と軸心P3との間の距離は、軸心P2と軸心P4との間の距離に等しい。すなわち、図示の四辺形状の関節型の運動機構20は、厳密には平行四辺形状の関節型の運動機構である。したがって、ベース体21が自転車のフレームに取り付けられている状態で、この四辺形状の関節型の運動機構20が変形すると、可動体22は、コネクティングロッド23,24によって規定される円軌道に沿って並進動作する。四辺形状の関節型の運動機構が平行四辺形状でない場合、可動体の動作には、並進成分だけでなく回動成分も含まれることになる。通常、このような状況は望ましくないが、チェーンガイドに何らかの動きを加えたい場合に有用である。
ギアシフト装置10は、さらに、モータ部材50を備える。モータ部材50の全長は、モータ軸心Mに沿って可変である。事実、モータ部材50は、モータケーシング51およびこのモータケーシング51から直接突出するマスタ駆動シャフト52を含む。詳細には、このマスタ駆動シャフト52は、モータケーシング51に形成された開口53から突出しており、四辺形状の関節型の運動機構20の動作形態が異なることで、その長さも異なる。さらに、このマスタ駆動シャフト52は、回転不能であり、かつ、モータケーシング51に対して軸方向に並進運動可能である。
モータ部材50は、四辺形状の関節型の運動機構20において、この四辺形状の関節型の運動機構20を変形させてマスタ駆動シャフト52がモータケーシング51から突出する程度に応じて前記運動機構20に自転車のフレームに対して複数の異なる動作形態を取らせる位置に取り付けられている。詳細には、モータ部材50のモータケーシング51は、支持体36によって保持されており、つまり、第1のピン要素31に拘束されている。マスタ駆動シャフト52は、ボディ37に連結しており、つまり、ピン要素34に拘束されている。したがって、モータ部材50は、四辺形状の関節型の運動機構20の対角線に沿って、互いに反対側に位置するピン要素31とピン要素34との間で取り付けられている。
マスタ駆動シャフト52は、ボディ37を介して、変形可能な四辺形状の関節型の運動機構20に拘束されている。このボディ37は、メカニカルヒューズ(すなわち、伝達する力を制限する装置)である。図1bから分かるように、この目的のために、座部371がボディ37に形成され、この座部371に対向し且つこの座部371の対となる対向座部521がマスタ駆動シャフト52に形成されている。座部371には、押圧体がスライド可能に取り付けられている。また、この押圧体は、対向座部521に弾性的に押し付けられて係合する。さらに、この押圧体は、座部371から対向座部521に向かって突き出たボール373と、このボール373に当接する小型のプレート374と、座部371の調節可能なベース部としてその座部371に螺合された底部375と、小型のプレート374と底部375との間で圧縮されたばね376とで構成される。この構成によれば、底部375を操作して小型のプレート374及びボール373(したがって、マスタ駆動シャフト52の対向座部521)に対するばね376の押圧を増減させることにより、メカニカルヒューズ37の介入閾値を簡単に調節することができる。
モータ部材50は、ケーシング51内に、マスタ駆動シャフト52を並進作動させる電気機械的手段を含む。この電気機械的手段は、ケーブル48によって作動・制御される。また、この電気機械的手段としては、様々な種類のものが考えられるが、ギアシフト装置10との関連では図示していない。
図2〜図5では、本発明の第2の実施形態にかかる自転車用のモータ付きギアシフト装置の全体を、符号110で示す。一具体例として、このギアシフト装置110は、コグセットの近傍で自転車のフレームに装着されてそのコグセットのピニオン間で伝動チェーンを移動させる、リア・ギアシフト装置である。
後述の説明から分かるように、ギアシフト装置110は、特にモータ部材を除けば、ギアシフト装置10と同様の装置である。出来るだけ理解し易いように、同一の構成要素については、その符号を、ギアシフト装置10で使用した符号の先頭に「1」を付け加えたものとした。
ギアシフト装置110は、変形可能な関節型の運動機構を備える。この具体例では、その運動機構は四辺形状の関節型の運動機構120であり、ベース体121、可動体122、およびベース体121と可動体122との間に位置する2本のコネクティングロッドで構成される。この2本のコネクティングロッドは、コネクティングロッド(外側のコネクティングロッドとも称される)123と、コネクティングロッド(内側のコネクティングロッドとも称される)124である。これらベース体121、可動体122、および2本のコネクティングロッド123,124が、4つのピン要素131,132,133,134で、4つの対応する平行なヒンジ接続軸心Q1,Q2,Q3,Q4に沿って互いに関節接続されることにより、前述の四辺形状の関節型の運動機構120を形成している。なお、図2a及び図2bでは、1つの軸心を複数個描いている。具体的に説明すると、これらの図は分解図なので、ヒンジ接続される2つの部品のそれぞれにつき各軸心が描かれている。ベース体121が自転車のフレームTに取り付けられるように意図され、可動体122がチェーンガイド140を保持する。これにより、チェーンガイド140は、四辺形状の関節型の運動機構120の異なる動作形態に応じて、自転車のフレームTに対して異なる位置を取ることができる。
ギアシフト装置10と同様に、ベース体121、可動体122、2本のコネクティングロッド123,124、およびピン要素131,132,133,134は、簡素なものから複雑なものまで、どのような形状又は構成のものであってもよい。図示の例では、ベース体121および可動体122が、比較的肉厚な形状をしている。一方で、外側のコネクティングロッド123は、実質的にプレート状の形状をしており、内側のコネクティングロッド124は、2つの互いに平行なアーム124a,124bがブリッジ(連結部)124cで連結した一体構造で構成されている。また、図示の例において、ピン要素131は、ベース体121に形成された2つのハーフピンで構成されている。これらのハーフピンは、外側のコネクティングロッド123に形成されたヒンジ接続座部131aに挿入される。ピン要素132は、シンプルなピンである。このシンプルなピンは、内側のコネクティングロッド124に形成されたヒンジ接続座部132a、およびベース体121に形成されたヒンジ接続座部132bに挿入される。ピン要素133は、シンプルなピンである。このシンプルなピンは、可動体122に形成されたヒンジ接続座部133a、および外側のコネクティングロッド123に形成されたヒンジ接続座部133bに挿入される。ピン要素134は、ボディ137に形成された複数のハーフピンで構成されている。これらのハーフピンは、内側のコネクティングロッド124に形成されたヒンジ接続座部134aに挿入され、さらに、可動体122に形成されたヒンジ接続座部134bに挿入される。
図示のギアシフト装置110では、ヒンジ接続軸心Q1,Q2,Q3,Q4を2つの軸心からなるペアに分けると、ヒンジ接続軸心Q1,Q2,Q3,Q4間の距離は、ペアごとに等しくなる。つまり、軸心Q1と軸心Q2との間の距離は、軸心Q3と軸心Q4との間の距離に等しい。同様に、軸心Q1と軸心Q3との間の距離は、軸心Q2と軸心Q4との間の距離に等しい。すなわち、図示の四辺形状の関節型の運動機構120は、厳密には平行四辺形状の関節型の運動機構である。したがって、ベース体121が自転車のフレームに取り付けられている状態で、この四辺形状の関節型の運動機構120が変形すると、可動体122は、コネクティングロッド123,124によって規定される円軌道に沿って並進動作する。
ギアシフト装置110は、さらに、モータ部材150を備える。モータ部材150の全長は、モータ軸心Nに沿って可変である。事実、モータ部材150は、モータケーシング151およびこのモータケーシング151から直接突出するマスタ駆動シャフト152を含む。詳細には、このマスタ駆動シャフト152は、モータケーシング151に形成された開口153から突出しており、四辺形状の関節型の運動機構120の動作形態が異なることで、その長さも異なる。さらに、このマスタ駆動シャフト152は、回転不能であり、かつ、モータケーシング151に対して軸方向に並進運動可能である。
モータ部材150は、四辺形状の関節型の運動機構120において、この四辺形状の関節型の運動機構120を変形させてマスタ駆動シャフト152がモータケーシング151から突出する程度に応じて前記運動機構120に自転車のフレームTに対して複数の異なる動作形態を取らせる位置に取り付けられている。詳細には、モータ部材150のモータケーシング151は、ヒンジ接続軸心Q1の近傍に位置し且つこのヒンジ接続軸心Q1に平行である軸心Aに沿って、ベース体121にヒンジ接続されている。マスタ駆動シャフト152は、ボディ137に連結しており、つまり、ピン要素134に拘束されている。したがって、モータ部材150は、四辺形状の関節型の運動機構120の対角線に略沿って、互いに反対側に位置するピン要素131とピン要素134との間で取り付けられている。
マスタ駆動シャフト152は、ボディ137を介して、四辺形状の関節型の運動機構120に拘束されている。このボディ137は、ギアシフト装置10のボディ37と同一のメカニカルヒューズなので、ここでは詳細に説明しない。その特徴については、既述のボディ37の説明を参照のこと。
モータ部材150は、ケーシング151内に、マスタ駆動シャフト152の並進作動させる電気機械的手段を含む。
より具体的に説明すると、モータ部材150は、回転電気モータ154、回転電気モータ154によって回転される一次駆動シャフト155、および一次駆動シャフト155とマスタ駆動シャフト152との間に運動学的に設けられた伝動機構156を含み、これら回転電気モータ154、一次駆動シャフト155および伝動機構156が、モータケーシング151内に完全に収容されている。
伝動機構156は、二次駆動シャフト158、一次駆動シャフト155と二次駆動シャフト158との間に設けられた回転減速用のギア列161、および二次駆動シャフト158に一体回転可能に取り付けられたピニオン162を具備している。また、マスタ駆動シャフト152にラック163が形成されており、二次駆動シャフト158のピニオン162がラック163と噛合係合している。図3bと図4b/図4cを比べると分かるように、ラック163は、マスタ駆動シャフト152の、四辺形状の関節型の運動機構120のどの動作形態においてもモータケーシング151内に常に留まる第1の部位165に形成されている。
モータケーシング151は、マスタ駆動シャフト152がスライド自在に係合する筒部166を有している。マスタ駆動シャフト152の第2の部位169では、筒部166とマスタ駆動シャフト152との間に、スライドシールするガスケット(sliding sealing gasket)(好ましくは、環状のOリング(toroidal O-ring))167が設けられている。
モータ部材150では、一次駆動シャフト155が一次軸心C1に沿って配設され、二次駆動シャフト158が二次軸心C2に沿って配設されており、これら一次軸心C1と二次軸心C2とは互いに平行である。ギア列161は、一次軸心C1および二次軸心C2の両方に対して垂直な副回転軸心D1,D2を有する回転部材を具備している。また、それらの副回転軸心D1,D2は、互いに平行である。
より具体的に説明すると、ギア列161は、一次駆動シャフト155から二次駆動シャフト158にかけて、:一次駆動シャフト155に一体回転可能に取り付けられた小径のピニオン171;副軸心D1に沿って配設された第1の副シャフト173に一体回転可能に取り付けられ、ピニオン171に係合する軸方向歯の歯車172;第1の副シャフト173に一体回転可能に取り付けられた小径のピニオン174;副軸心D2に沿って配設された第2の副シャフト176に一体回転可能に取り付けられ、ピニオン174に係合する歯車175;第2の副シャフト176に一体回転可能に取り付けられたウォームねじ177;および二次駆動シャフト158に一体回転可能に取り付けられ、ウォームねじ177に係合する歯付きセクタ178;を、この順序で具備している。
このギア列161では、ピニオン171と歯車172とで構成される高減速部、ピニオン174と歯車175とで構成される高減速部、およびウォームねじ177と歯付きセクタ178とで構成される高減速部の、3つの高減速部により、一次駆動シャフト155・二次駆動シャフト158間で、角速度の大幅な減少を達成することができる。また、ウォームねじ177と歯付きセクタ178とで構成されるギア機構(gearing)は、回転軸心を90°方向転換可能なだけでなく、副シャフトベース体から二次駆動シャフト158への方向の伝達は許すが反対方向の伝達は許さない、単方向伝動を行うギア対とされている。周知のそのような単方向性は、衝撃によってチェーンガイド140が変位して不必要なギアチェンジが起きるのを防げるように、本発明にかかるギアシフト装置のような自転車用のギアシフト装置で特に求められる。
以上の説明により、本発明にかかる自転車用のモータ付きギアシフト装置の特徴および利点を明らかにした。
本発明にかかるギアシフト装置は、モータでマスタ駆動シャフトを回転ではなく並進作動させるので、優れた作動精度が、走らせるうちに泥や土が蓄積することによって損なわれることがない。事実、マスタ駆動シャフトの運動はシンプルな並進運動である。また、噛合する部品同士が、相対運動を起こさないように構成されている。これにより、噛合する部品同士が相対運動を起こす構成で典型的に発生する、泥や土によって摩擦が増大し、操作の精度が損なわれるといった状況を回避することができる。

Claims (10)

  1. 自転車用のモータ付きギアシフト装置であって、
    −自転車のフレーム(T)に固定されるように意図された、複数の異なる動作形態を取ることができる、変形可能な関節型の運動機構(20;120)と、
    −前記変形可能な関節型の運動機構(20;120)に保持されており、前記変形可能な関節型の運動機構(20;120)の前記の異なる動作形態に応じて、前記自転車のフレーム(T)に対して異なる位置を取ることができる、チェーンガイド(40;140)と、
    −モータケーシング(51;151)および前記モータケーシング(51;151)から直接突出するマスタ駆動シャフト(52;152)を含み、前記関節型の運動機構(20;120)を変形させて前記異なる動作形態を取らせるように前記関節型の運動機構(20;120)に取り付けられた、モータ部材(50;150)と、
    を備える、自転車用のモータ付きギアシフト装置において、
    前記マスタ駆動シャフト(52;152)が、回転不能であり、かつ、前記モータケーシング(51;151)に対して軸方向に並進運動可能であり、
    前記マスタ駆動シャフト(152)は、第1の部位(165)と第2の部位(169)とから構成され、前記第1の部位(165)は、前記関節型の運動機構(120)のどの動作形態においても前記モータケーシング(151)内に常に留まり、
    前記モータケーシング(151)が、前記マスタ駆動シャフト(152)がスライド自在に係合する筒部(166)を有しており、
    前記マスタ駆動シャフト(152)の第2の部位(169)において、前記筒部(166)と前記マスタ駆動シャフト(152)との間に、スライドシールするガスケット(167)が設けられている、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  2. 請求項1に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、前記モータ部材(50;150)が、さらに、回転電気モータ(154)、前記回転電気モータ(154)によって回転運動される一次駆動シャフト(155)、および前記一次駆動シャフト(155)と前記マスタ駆動シャフト(152)との間に運動学的に設けられた伝動機構(156)を含み、これら回転電気モータ(154)、一次駆動シャフト(155)および伝動機構(156)が、前記モータケーシング(151)内に完全に収容されている、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  3. 請求項2に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、前記伝動機構(156)が、二次駆動シャフト(158)、前記一次駆動シャフト(155)と前記二次駆動シャフト(158)との間に設けられた回転減速用のギア列(161)、および前記二次駆動シャフト(158)に一体回転可能に取り付けられたピニオン(162)を具備しており、前記マスタ駆動シャフト(152)にラック(163)が形成されており、前記二次駆動シャフト(158)の前記ピニオン(162)が前記ラック(163)と係合している、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  4. 請求項3に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、前記マスタ駆動シャフト(152)の第1の部位(165)に、前記ラック(163)が形成されている、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  5. 請求項3に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、前記一次駆動シャフト(155)が一次軸心(C1)に沿って配設され、前記二次駆動シャフト(158)が二次軸心(C2)に沿って配設されており、これら一次軸心(C1)と二次軸心(C2)とは互いに平行であり、前記ギア列(161)は、前記一次軸心(C1)および前記二次軸心(C2)の両方に対して垂直な回転軸心を有する回転部材(172,173,174,175,176,177)を具備している、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  6. 請求項3に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、前記伝動機構(156)が、さらに、前記一次駆動シャフト(155)から前記マスタ駆動シャフト(152)への一方向に動作を伝達するギア対(177,178)を具備している、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  7. 請求項に記載の自転車用のモータ付きギアシフト装置において、単方向伝動を行う前記ギア対が、歯付きセクタ(178)とカップリングするウォームねじ(177)を含む、自転車用のモータ付きギアシフト装置。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載の自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置において、
    −前記モータ付きギアシフト装置が、モータ付きリア・ギアシフト装置であり、
    −前記変形可能な関節型の運動機構が、四辺形状の関節型の運動機構(20;120)であり、前記四辺形状の関節型の運動機構(20;120)は、ベース体(21;121)および可動体(22;122)を具備しており、これらベース体(21;121)と可動体(22;122)とは、一対のコネクティングロッド(23,24;123,124)を介して互いに接続されており、前記一対のコネクティングロッド(23,24;123,124)は、4つのピン要素(31,32,33,34;131,132,133,134)で、前記ベース体(21;121)および前記可動体(22;122)に関節接続されており、
    −前記モータ部材(50;150)が、前記四辺形状の関節型の運動機構(20;120)に、前記四辺形状の関節型の運動機構(20;120)の第1の領域と第2の領域との間で取り付けられており、これら第1の領域と第2の領域との間の距離は、前記四辺形状の関節型の運動機構(20;120)の動作形態に応じて変化する、自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置。
  9. 請求項に記載の自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置において、前記モータ部材(50)は、前記モータケーシング(51)が前記4つのピン要素のうちの第1のピン要素(31)によって保持されて前記マスタ駆動シャフト(52)が前記4つのピン要素のうちの前記第1のピン要素に対して対角の位置にある第2のピン要素(34)に拘束されるように取り付けられている、自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置。
  10. 請求項3に従属する場合の請求項に記載の自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置において、前記モータ部材(150)は、
    −前記モータケーシング(151)が前記4つのピン要素のうちの第1のピン要素(131)の近傍で前記ベース体(121)にヒンジ接続されて、および/または
    −前記マスタ駆動シャフト(152)が前記4つのピン要素のうちの前記第1のピン要素に対して対角の位置にある第2のピン要素(134)の近傍で前記可動体(122)に拘束されるように、
    前記四辺形状の関節型の運動機構(120)に取り付けられている、自転車用のモータ付きリア・ギアシフト装置。

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