JP6397203B2 - 導電性フィルム、その製造方法及びそれを含有するタッチパネル - Google Patents
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項1.
(A)光透過性支持層;
(B)有機無機ハイブリッドを含有するハードコート層;及び
(C)光透過性導電層;
を含有する導電性フィルムであって、
前記ハードコート層(B)が、前記光透過性支持層(A)の少なくとも一方の面に、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
少なくとも一方の前記ハードコート層(B)の前記光透過性支持層(A)とは反対側の面に、前記光透過性導電層(C)が、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
前記有機無機ハイブリッドにおける無機材料の有機材料に対する重量比が、1以上であることを特徴とする、導電性フィルム。
項2.
前記有機無機ハイブリッドにおける無機材料の有機材料に対する重量比が、3以上であることを特徴とする、項1に記載の導電性フィルム。
項3.
前記有機無機ハイブリッドが、無機材料として反応性ナノシリカを含有するものであって、当該反応性ナノシリカの平均粒子径が1μm未満であることを特徴とする項1又は2に記載の導電性フィルム。
項4.
前記有機無機ハイブリッドが、有機材料として多官能ウレタンアクリレート樹脂を含有する、項1〜3のいずれか一項に記載の導電性フィルム。
項5.
項1〜4のいずれかに記載の導電性フィルムを含有する、タッチパネル。
本発明の導電性フィルムは、
(A)光透過性支持層;
(B)有機無機ハイブリッドを含有するハードコート層;及び
(C)光透過性導電層;
を含有する導電性フィルムであって、
前記ハードコート層(B)が、前記光透過性支持層(A)の少なくとも一方の面に、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
少なくとも一方の前記ハードコート層(B)の前記光透過性支持層(A)とは反対側の面に、前記光透過性導電層(C)が、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
前記有機無機ハイブリッドにおける無機材料の有機材料に対する重量比が、1以上であることを特徴とする、導電性フィルムである。
本発明において光透過性支持層とは、導電性フィルムにおいて、光透過性導電層を含む層を支持する役割を果たすものをいう。光透過性支持層(A)としては、特に限定されないが、例えば、タッチパネル用導電性フィルムにおいて、光透過性支持層として通常用いられるものを用いることができる。
本発明においてハードコート層とは、プラスチック表面の傷つきを防止する役割を果たすものをいう。
また、本発明の有機無機ハイブリッドは、有機材料及び光重合開始剤の存在下で、紫外線の照射により有機物と結合する反応性無機材料を用いて、上記のゾル−ゲル法、ナノ微粒子直接分散法、又は層間挿入法等であって、さらに紫外線照射により硬化する工程を含有する方法を行うことにより得ることができる。
光透過性導電層(C)は、少なくとも一方のハードコート層(B)の光透過性支持層(A)とは反対側の面に、直接又は一以上の他の層を介して配置されている。
本発明の導電性フィルムは、さらに、ハードコート層(B)とは別のハードコート層(D)を含有していてもよい。
本発明の導電性フィルムは、さらに、アンダーコート層(E)を含有し、かつ少なくとも一方の光透過性導電層(C)が少なくともアンダーコート層(E)を介してハードコート層(B)の面に配置されていてもよい。
本発明の導電性フィルムは、光透過性支持層(A)の少なくとも一方の面に、ハードコート層(B)及び光透過性導電層(C)に加えて、別のハードコート層(D)、アンダーコート層(E)及びそれらと異なる少なくとも1種のその他の層(F)からなる群より選択される少なくとも1種の層がさらに配置されていてもよい。
本発明の導電性フィルムは、光透過性導電層(C)をパターン化したとしても、従来の導電性フィルムに比べて、パターン化前に比べてフィルムが波打ったような形状(波状形状)に変化する度合いが抑制されている。なお、この波状形状は、子細にみると、概ね光透過性導電層が存在する領域が山部に相当し、光透過性導電層が存在しない領域が谷部に相当する。通常の導電性フィルムは波状形状に変化することにより、フィルム表面にこの波状、すなわち光透過性導電層のパターン、が視認されるようになる(いわゆる骨見え現象)。これに対して本発明の導電性フィルムはパターン化を経た後に波状形状の形成が抑制されているので、従来のような骨見え現象が防止乃至緩和されている。
本発明のタッチパネルは、本発明の導電性フィルムを含み、さらに必要に応じてその他の部材を含んでなる。
(1)保護層
(2)本発明の導電性フィルム
(3)ガラス
本発明の導電性フィルムの製造方法は、光透過性支持層(A)の少なくとも一方の面に、ハードコート層(B)及び光透過性導電層(C)をそれぞれ配置する工程をそれぞれ含む。
透明支持体として厚み100μmPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:A4300)の片面に、光重合剤含有アクリル系オリゴマーに、トルエンとメチルイソブチルケトン(MIBK)とを5:5(重量比)の割合にて混合してなる混合溶媒を加えて、固形分濃度40重量%に調整した液状のハードコート用材料をロールコーター塗工し、その塗工膜を100℃で60秒加熱乾燥し、乾燥後の塗工膜に対して300mJ/cm2の紫外線を照射させ、厚さ約2μmのハードコート層を設けた。
15官能ウレタンアクリレート100重量部に対して、算術平均径1μm未満の球状コロイダルシリカ(以下、ナノシリカという)333重量部、光重合開始剤1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン(BASFジャパン製、商品名:イルガキュア184)10重量部、希釈溶剤としてメチルイソブチルケトン(MIBK)を固形分30%になるように添加、混合することによって得たハードコート用材料を、上記片面ハードコート基材のハードコート層とは反対の面に、バーコーター(R.D.SWEBSTER N.Y 社製)4番手で塗布、100℃で60秒間乾燥し、高圧水銀灯で紫外線を約600mJ/cm2照射して硬化させ、厚み1.2μmのハードコート層を設けた。
ナノシリカの平均粒径は、BET比表面積測定装置(ユアサアイオニクス製、NOVA―1200)を用いて比表面積を測定及び、動的光散乱式粒径分布測定装置LB−500(堀場製作所製)を用いて体積平均粒子径を測定し求めた。
上記のように得られたハードコート層の表面に、アルゴンガス95%及び酸素ガス5%からなる混合ガスを導入し、0.2〜0.3Pa雰囲気に調整されたチャンバー内において、酸化インジウム97重量%及び酸化スズ3重量%からなるターゲット材を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法により、透明導電層を形成した。
次いで、透明導電性フィルムを10cm角に切り出し、150℃で60分間の加熱処理を行って、ITO膜を結晶化した。結晶化した透明導電性フィルムにフォトレジストを塗布し、露光・現像処理を行ってピッチ4mm、線幅0.25mmのストライプ状にパターンニングを施した後、25℃の王水系エッチング液に15分間浸漬して、ITO膜のエッチングを行った。その後、25℃の3%水酸化ナトリウム溶液に1分間浸漬してフォトレジストを除去した。
最後に、引き出し配線形成のための銀ペースト乾燥工程を想定して130℃で40分間の加熱処理を行った。
実施例1のハードコート用材料を高圧水銀灯照射により硬化させないこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2のハードコート層を設け、また、その後の透明導電膜形成、パターンニング、加熱処理を行った。
実施例1のナノシリカを無添加に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1のハードコート層を設け、また、その後の透明導電膜形成、パターンニング、加熱処理を行った。
実施例1のナノシリカの添加量を267重量部となるように変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2のハードコート層を設け、また、その後の透明導電膜形成、パターンニング、加熱処理を行った。
実施例及び比較例で得られた透明導電性フィルムについて下記評価を行った。結果を表1に示す。
実施例及び比較例で得られた透明導電性フィルムのパターンニングされたITO側が上側になるように配置して、パターンニング部と非パターンニング部の判別ができるか否かを下記基準で評価した。目視距離は20cm、目視角度はサンプル面から45度とした。
○ :パターンニング部と非パターンニング部の判別が困難。
△ :パターンニング部と非パターンニング部とを判別できる。
× :パターンニング部と非パターンニング部とをはっきりと判別できる。
11 光透過性支持層(A)
12 ハードコート層(B)
13 光透過性導電層(C)
14 ハードコート層(D)
15 アンダーコート層(E)
Claims (2)
- (A)光透過性支持層;
(B)有機無機ハイブリッドを含有するハードコート層;及び
(C)光透過性導電層;
を含有する導電性フィルムであって、
前記ハードコート層(B)が、前記光透過性支持層(A)の少なくとも一方の面に、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
少なくとも一方の前記ハードコート層(B)の前記光透過性支持層(A)とは反対側の面に、前記光透過性導電層(C)が、直接又は一以上の他の層を介して配置されており、
前記有機無機ハイブリッドが、有機材料としてウレタンアクリレート樹脂を含有し、且つ無機材料としてナノシリカを含有し、
前記有機無機ハイブリッドにおける無機材料の有機材料に対する重量比が、3以上であることを特徴とする、導電性フィルム。 - 請求項1に記載の導電性フィルムを含有する、タッチパネル。
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JP2014073849A JP6397203B2 (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 導電性フィルム、その製造方法及びそれを含有するタッチパネル |
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JP2014073849A JP6397203B2 (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 導電性フィルム、その製造方法及びそれを含有するタッチパネル |
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