JP6396388B2 - 携帯端末、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、無線により通話を実行する携帯端末、制御方法及び制御プログラムに関する。
一般に、地震等の災害が発生した場合、被災者が知り合いに連絡を取るための手段として携帯電話が用いられる。しかしながら、被災地周辺では被災者の安否を確認する通話によって携帯電話ネットワークが輻輳するため、電話が繋がり難くなる。また、電話が繋がらなかった被災者は再発信を行うことが多いため、このような再発信によって携帯電話ネットワークがさらに輻輳してしまう。
例えば、特許文献1には、電話が繋がりにくい災害時に、携帯電話を用いてネットワーク上の伝言板で情報の伝達や閲覧ができるネットワーク伝言板システムが開示されている。
特開2007−206817号公報
一般に、特許文献1に記載されたようなネットワーク伝言板システムを利用するためには、事前にそのシステムにユーザ登録をしておく必要があり、災害が発生してからでは利用できない可能性がある。また、このような伝言板システムは、高齢者等のように最新技術を熟知していないユーザには、まだ十分に周知されておらず、多数のユーザにより利用されていない。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされたものであり、携帯電話ネットワークが輻輳した場合でも、ユーザによる携帯端末の特別な操作を必要とせずに、多数のユーザによる通話を実行することを可能とする携帯端末、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る携帯端末は、ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付ける入力部と、携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部と、入力部が所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、第1通信部に回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行する通話制御部と、を有する。
また、本発明に係る携帯端末において、無線LANのアクセスポイントと通信接続可能な第2通信部をさらに有し、通話制御部は、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合、第2通信部に、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話の確立を実行させ、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、第2通信部及びアクセスポイントを介して、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行し、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、第1通信部及び携帯電話ネットワークの基地局を介して、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、記憶部と、通話制御部が所定の電話番号への通話の実行に失敗した場合、ユーザからの音声データの入力を受け付けて記憶部に記憶する記憶制御部と、ユーザからの音声データが記憶部に記憶された場合、第2通信部にアクセスポイントを介して音声保存サーバとの通信接続を実行させ、第2通信部による音声保存サーバとの通信接続に成功した場合は、記憶部に記憶された音声データを第2通信部及びアクセスポイントを介して音声保存サーバに送信する音声データ送信部と、をさらに有することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、音声データ送信部は、第2通信部による音声保存サーバとの通信接続に失敗した場合、第1通信部に音声保存サーバとの通信接続を実行させ、第1通信部による音声保存サーバとの通信接続に成功した場合は、記憶部に記憶された音声データを第1通信部及び基地局を介して音声保存サーバに送信することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、災害管理サーバから災害が発生したことを示す災害信号を受信する災害信号受信部をさらに有し、通話制御部は、災害信号受信部が災害信号を受信した場合に限り、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行することが好ましい。
本発明に係る制御方法は、携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部を有する携帯端末の制御方法であって、ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、第1通信部に回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行することを含む。
本発明に係る制御プログラムは、携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部を有する携帯端末の制御プログラムであって、ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、第1通信部に回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、インターネットプロトコルを利用した所定の電話番号への通話を実行することを携帯端末に実行させる。
本発明に係る携帯端末、制御方法及び制御プログラムは、携帯電話ネットワークが輻輳した場合でも、ユーザによる携帯端末の特別な操作を必要とせずに、多数のユーザによる通話を実行することが可能となる。
通信システム1による処理の一例を説明するための模式図である。 通信システム1の概略構成の一例を示す図である。 携帯端末2Aの概略構成の一例を示す図である。 携帯端末2Aによる通話処理の動作の例を示すフローチャートである。 携帯端末2Aによる通話処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、通信システム1による処理の一例を説明するための模式図である。
通信システム1は、複数の携帯端末2A、2B、複数の基地局3A、3B、複数の交換局4A、4B、アクセスポイント5及び接続管理サーバ6等を有し、複数の携帯端末2A、2Bの間の通話を実行する。各携帯端末2A、2Bは、携帯電話等である。なお、以下では、携帯端末2Aが発呼側の携帯電話であり、携帯端末2Bが着呼側の携帯電話である場合を例にして説明する。
各基地局3A、3Bは、各携帯端末2A、2Bとの間で無線通信を行うとともに、携帯電話ネットワーク10に含まれる各交換局4A、4Bを介して相互に通信接続される。さらに、基地局3Aは、ゲートウェイ装置(不図示)を介して、携帯電話ネットワーク10に接続されたインターネット11と通信接続される。アクセスポイント5は、携帯端末2Aとの間で無線LAN(Local Area Network)通信方式に従った無線通信を行うとともに、インターネット11と接続される。接続管理サーバ6は、VoIP(Voice over Internet Protocol)等の、インターネットプロトコルを利用した通話の接続を管理するサーバであり、インターネット11と通信接続される。なお、以下では、インターネットプロトコルを利用した通話のことをIP通話と称する場合がある。
まず、発呼側の携帯端末2Aは、ユーザから着呼側の携帯端末2Bの電話番号への通話指示を受け付けると、基地局3A、交換局4A、4Bを介して、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立を実行する(1)。回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に成功した場合、発呼側の携帯端末2Aは、回線交換方式による着呼側の携帯端末2Bの電話番号への通話を実行する(2)。一方、携帯電話ネットワーク10において輻輳等が発生しており、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合、発呼側の携帯端末2Aは、基地局3A又はアクセスポイント5を介して、着呼側の携帯端末2Bの電話番号へのIP通話を実行する(3)。
発呼側の携帯端末2Aは、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合でも、ユーザに対して特定の通知を行うことなく、IP通話を実行する。したがって、発呼側の携帯端末2Aのユーザは、携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合であっても、特別な操作を必要とせずに、着呼側の携帯端末2Bのユーザと通話を行うことが可能となる。
また、通信システム1に含まれる各携帯端末は、回線交換方式による通話を確立できるか否かにより、通話に使用する経路を自動的に決定する。したがって、通信システム1において携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合、各携帯端末は、インターネット11を介してIP通話を行うため、多数のユーザによる通話を実行することが可能となる。
図2は、実施形態に従った通信システム1の概略構成の一例を示す図である。
通信システム1は、複数の携帯端末2A、2B、複数の基地局3A、3B、複数の交換局4A、4B、4C、アクセスポイント5、接続管理サーバ6、複数のゲートウェイ装置7A、7B、音声保存サーバ8及び災害管理サーバ9等を有する。通信システム1において、携帯端末2Aは、携帯電話ネットワーク10又はインターネット11を介して、携帯端末2B、接続管理サーバ6、音声保存サーバ8及び災害管理サーバ9等と通信接続される。携帯電話ネットワーク10は、第3世代(3G)又はLTE(Long Term Evolution)のネットワーク等である。
複数の基地局3A、3Bは、特定の地域内をカバーする無線エリアを管理するように配置され、各無線エリア内に位置する各携帯端末2A、2Bとの間で無線通信を行う。また、各基地局3A、3Bは、各交換局4A、4Bと通信接続し、各携帯端末2A、2Bと各交換局4A、4Bとの間の通信を中継する。さらに、基地局3Aは、ゲートウェイ装置7Aを介して、インターネット11と通信接続される。以下では、複数の基地局3A、3Bをまとめて基地局3と称する場合がある。
複数の交換局4A、4B及び4Cは、携帯電話ネットワーク10に含まれる移動体通信交換局であり、各携帯端末2A、2Bの通話路、データ通信路の設定、解放、交換、移動管理等を行う。以下では、複数の交換局4A、4B及び4Cをまとめて交換局4と称する場合がある。
アクセスポイント5は、サービスエリア内に位置する携帯端末2Aとの間で無線LAN通信方式に従った無線通信を行う。また、アクセスポイント5は、インターネット11と接続される。
接続管理サーバ6は、IP通話の接続を管理するサーバであり、インターネット11と通信接続される。
ゲートウェイ装置7Aは、基地局3Aとインターネット11とを接続するゲートウェイである。ゲートウェイ装置7Aは、基地局3Aから携帯電話ネットワーク10(コアネットワーク)で用いられる通信プロトコルに従って送信された各種データを、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等のプロトコルに従ったデータに変換し、インターネット11に接続する各装置へ転送する。同様に、ゲートウェイ装置7Aは、インターネット11に接続する各装置からTCP/IP等のプロトコルに従って送信された各種データを、携帯電話ネットワーク10で用いられる通信プロトコルに従ったデータに変換し、基地局3Aへ転送する。
ゲートウェイ装置7Bは、インターネット11と携帯電話ネットワーク10とを接続するゲートウェイである。ゲートウェイ装置7Bは、インターネット11に接続する各装置からTCP/IP等のプロトコルに従って送信された各種データを、携帯電話ネットワーク10で用いられる通信プロトコルに従ったデータに変換し、携帯電話ネットワーク10内の交換局4Cへ転送する。同様に、ゲートウェイ装置7Bは、交換局4Cから携帯電話ネットワーク10で用いられる通信プロトコルに従って送信された各種データを、TCP/IP等のプロトコルに従ったデータに変換し、インターネット11に接続する各装置へ転送する。
音声保存サーバ8は、留守番電話サービスを提供するサーバであり、携帯電話ネットワーク10と通信接続される。なお、音声保存サーバ8は、インターネット11と通信接続されてもよい。音声保存サーバ8は、例えば、携帯端末2Aから送信された携帯端末2Bへの音声データを保存しておき、携帯端末2Bからの要求に従って、保存された音声データを携帯端末2Bへ送信する。
災害管理サーバ9は、特定の地域で災害が発生した場合に、災害が発生したことを示す災害信号を送信するサーバであり、携帯電話ネットワーク10と通信接続される。なお、災害管理サーバ9は、インターネット11と通信接続されてもよい。
図3は、携帯端末2Aの概略構成の一例を示す図である。
複数の携帯端末2A、2Bは、例えば携帯電話(いわゆる「フィーチャーフォン」)、多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)等である。携帯端末2Bの構成は、携帯端末2Aの構成と同様であるため、以下では、代表して携帯端末2Aの構成について説明する。携帯端末2Aは、第1通信部21、第2通信部22、入力部23、表示部24、音声入力部25、音声出力部26、記憶部27及び制御部28等を有する。
第1通信部21は、例えば2.1GHz帯等の帯域を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有する。第1通信部21は、基地局3及び携帯電話ネットワーク10の交換局4と通信接続可能であり、携帯電話ネットワーク10を介して他の携帯端末と通信を行う。通信部21は、基地局3により割り当てられるチャネルを介して、基地局3の内の何れかとの間でW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式等による無線通信を確立し、基地局3との間で通信を行う。なお、基地局3との間の通信方式は、W−CDMA方式に限定されず、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の他の通信方式でもよく、今後使用される通信方式でもよい。また、基地局3との間の通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)等の他の通信方式でもよい。通信部21は、基地局3から受信したデータを制御部28に供給し、制御部28から供給されたデータを基地局3に送信する。
第2通信部22は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、無線LANのアクセスポイント5との間でIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。第2通信部22は、アクセスポイント5と通信接続可能であり、インターネット11を介して、インターネット11に接続する各装置と通信を行う。第2通信部22は、アクセスポイント5から受信したデータを制御部28に供給し、制御部28から供給されたデータをアクセスポイント5に送信する。
入力部23は、ユーザによる操作を受け付けるデバイスである。入力部23は、携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。ユーザは、入力部23を用いて、文字、数字等を入力することができる。入力部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、ユーザからの指示として制御部28に入力される。
表示部24は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部24は、制御部28から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
音声入力部25は、マイクロフォン、増幅器及びA/D変換器等を有し、入力された音声をデジタルの音声データに変換して制御部28へ出力する電気回路である。
音声出力部26は、例えば、スピーカ等である。音声出力部26は、制御部28から供給される音声データに応じた音声を発する。
記憶部27は、例えば、半導体メモリを有する。記憶部27は、制御部28による処理に用いられる各種コンピュータプログラム、データ等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部27にインストールされてもよい。
また、記憶部27は、データとして、ユーザにより音声入力部25を介して入力された音声データ等を記憶する。さらに、記憶部27は、データとして、携帯端末2Aの電話番号、携帯端末2Aに割り当てられたIP通話を行うための識別番号(IP通話用ID)等を記憶する。なお、本実施形態では、IP通話用IDとして、携帯端末2Aの電話番号が使用される。これにより、携帯電話ネットワーク10を提供する通信事業者は、ユーザにより使用契約がなされた各携帯端末に対して、自動的にIP通話用IDを割り当てることが可能となる。各ユーザは、IP通話用IDの登録又は取得等を行うことなくIP通話を利用することができ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
制御部28は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御部28は、携帯端末2Aの全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部28は、携帯端末2Aの各種処理が記憶部27に記憶されているプログラム、入力部23の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、第1通信部21、第2通信部22、表示部24、音声入力部25及び音声出力部26等の動作を制御する。
制御部28は、通話制御部281、災害信号受信部282、記憶制御部283及び音声データ送信部284等を有する。制御部28が有するこれらの各部は、制御部28が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。または、制御部28が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして携帯端末2Aに実装されてもよい。
図4及び図5は、携帯端末2Aによる通話処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下に説明するフローチャートは、予め記憶部27に記憶されているプログラムに基づいて、主に制御部28により、携帯端末2Aの各要素と協働して実行される。なお、このフローチャートでは、携帯端末2Aから、携帯端末2Bに発呼する場合を例にして説明する。
最初に、入力部23は、ユーザからの携帯端末2Bの電話番号への通話指示を受け付けるまで待機する(ステップS101)。
入力部23が携帯端末2Bの電話番号への通話指示を受け付けた場合、通話制御部281は、第1通信部21に基地局のサーチ(周波数サーチ)を実行させ、第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信したか否かを判定する(ステップS102)。通話制御部281は、所定時間経過しても第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信しなかった場合、基地局3Aとの無線通信の確立に失敗したと判定し、処理をステップS107へ移行する。
一方、通話制御部281は、第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信した場合、基地局3Aとの無線通信の確立に成功したと判定し、報知信号に含まれるアクセスクラス情報を特定する。アクセスクラス情報には、携帯電話ネットワーク10へのアクセスが規制される装置又はサービス等が示される。通話制御部281は、特定したアクセスクラス情報に基づいて、携帯端末2A又は回線交換方式による通話がアクセスクラスの規制対象であるか否かを判定する(ステップS103)。通話制御部281は、携帯端末2A又は回線交換方式による通話がアクセスクラスの規制対象である場合、処理をステップS107へ移行する。
一方、通話制御部281は、携帯端末2A又は回線交換方式による通話がアクセスクラスの規制対象でなかった場合、第1通信部21に携帯端末2Bの電話番号への発呼要求を交換局4Aへ送信させる。そして、通話制御部281は、第1通信部21が交換局4Aから携帯端末2Bとの接続成功を示す接続成功信号を受信したか否かを判定する(ステップS104)。
通話制御部281は、第1通信部21が交換局4Aから接続成功信号を受信した場合、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に成功したと判定する(ステップS105)。
その場合、通話制御部281は、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話を実行し(ステップS106)、一連のステップを終了する。
一方、通話制御部281は、所定時間経過しても第1通信部21が交換局4Aから携帯端末2Bとの接続成功を示す接続成功信号を受信しなかった場合、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗したと判定する(ステップS107)。なお、通話制御部281は、ステップS102で第1通信部21が報知信号を受信しなかった場合、又は、ステップS103で携帯端末2A又は回線交換方式による通話がアクセスクラスの規制対象であった場合も同様に、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗したと判定する。
このように、通話制御部281は、第1通信部21に回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に成功したか否かを判定する。なお、通話制御部281は、ステップS102〜S105、S107の処理により、第1通信部21に第1通信部21に携帯電話ネットワーク10の交換局4Aとの通信接続を実行させており、交換局4Aとの通信接続に成功したか否かについても判定している。
通話制御部281は、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合、災害信号受信部282が過去の所定期間内(例えば10分間)に、第1通信部21又は第2通信部22を介して災害管理サーバ9から災害信号を受信していたか否かを判定する(ステップS108)。
通話制御部281は、災害信号受信部282が災害信号を受信していなかった場合、即ち災害が発生していない場合、処理をステップS114に移行する。この場合、通話制御部281は、以下のステップS109〜S113の処理を実行せず、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話を実行しない。
一方、通話制御部281は、災害信号受信部282が災害信号を受信していた場合、即ち災害が発生している場合、第2通信部22に無線LANのアクセスポイント5との通信接続を実行させ、アクセスポイント5との無線通信の確立に成功したか否かを判定する(ステップS109)。通話制御部281は、第2通信部22が所定時間経過してもアクセスポイント5からビーコン信号を受信しなかった場合、プローブ要求に対するプローブ応答を受信しなかった場合、又は、アクセスポイント5による認証に失敗した場合、アクセスポイント5との無線通信の確立に失敗したと判定し、処理をステップS113に移行する。
一方、通話制御部281は、アクセスポイント5からビーコン信号及びプローブ応答を受信し、且つ、アクセスポイント5による認証に成功した場合、アクセスポイント5との無線通信の確立に成功したと判定する。その場合、通話制御部281は、第2通信部22に、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の発呼要求を接続管理サーバ6へ送信させ、第2通信部22が接続管理サーバ6から携帯端末2Bとの接続成功を示す接続成功信号を受信したか否かを判定する(ステップS110)。
通話制御部281は、第2通信部22が接続管理サーバ6から接続成功信号を受信した場合、アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に成功したと判定する(ステップS111)。
次に、通話制御部281は、第2通信部22及びアクセスポイント5を介して、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話を実行し(ステップS112)、一連のステップを終了する。なお、本実施形態では、各携帯端末2A、2Bには、IP通話用IDとして、各携帯端末2A、2Bの電話番号が割り当てられている。通話制御部281は、携帯端末2Aの電話番号をIP通話用IDとして、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話を実行する。
IP通話が実行される場合、接続管理サーバ6は、携帯端末2Aから基地局3A、ゲートウェイ装置7A及びインターネット11を介して要求された呼を、ゲートウェイ装置7B、携帯電話ネットワーク10の交換局4C、4B及び基地局3Bを介して携帯端末2Bに接続する。なお、接続管理サーバ6は、携帯端末2Aから要求された呼を、携帯電話ネットワーク10の交換局4C、4Bを介さずに、ゲートウェイ装置及び基地局3Bを介して携帯端末2Bに接続してもよい。
一方、通話制御部281は、所定時間経過しても第2通信部22が接続管理サーバ6から携帯端末2Bとの接続成功を示す接続成功信号を受信しなかった場合、アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗したと判定する(ステップS113)。なお、通話制御部281は、ステップS109でアクセスポイント5との無線通信の確立に失敗していた場合も同様に、アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗したと判定する。
このように、通話制御部281は、第2通信部22に、アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立を実行させ、アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に成功したか否かを判定する。なお、通話制御部281は、ステップS109〜S111、S113の処理により、第2通信部22にアクセスポイント5を介して接続管理サーバ6との通信接続を実行させており、接続管理サーバ6との通信接続に成功したか否かについても判定している。
アクセスポイント5を介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗した場合、通話制御部281は、ステップS102の処理と同様にして、第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信したか否かを判定する(ステップS114)。通話制御部281は、所定時間経過しても第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信しなかった場合、基地局3Aとの無線通信の確立に失敗したと判定し、処理をステップS119へ移行する。
一方、通話制御部281は、第1通信部21が基地局3Aから報知信号を受信した場合、基地局3Aとの無線通信の確立に成功したと判定し、ステップS103の処理と同様にして、携帯端末2Aによる通話がアクセスクラスの規制対象であるか否かを判定する(ステップS115)。通話制御部281は、携帯端末2Aによる通話がアクセスクラスの規制対象である場合、処理をステップS119へ移行する。
一方、通話制御部281は、携帯端末2Aよる通話がアクセスクラスの規制対象でなかった場合、第1通信部21に、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の発呼要求を接続管理サーバ6へ送信させ、第1通信部21が接続管理サーバ6から接続成功信号を受信したか否かを判定する(ステップS116)。
通話制御部281は、第1通信部21が接続管理サーバ6から接続成功信号を受信した場合、基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に成功したと判定する(ステップS117)。
次に、通話制御部281は、第1通信部21及び基地局3Aを介して、携帯端末2Bの電話番号へのIP通話を実行し(ステップS118)、一連のステップを終了する。
一方、通話制御部281は、所定時間経過しても第1通信部21が接続管理サーバ6から接続成功信号を受信しなかった場合、基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗したと判定する(ステップS119)。なお、通話制御部281は、ステップS114で第1通信部21が報知信号を受信しなかった場合、又は、ステップS115で携帯端末2Aによる通話がアクセスクラスの規制対象であった場合も同様に、基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗したと判定する。
このように、通話制御部281は、第1通信部21に、基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立を実行させ、基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に成功したか否かを判定する。なお、通話制御部281は、ステップS114〜S117、S119の処理により、第1通信部21に基地局3Aを介して接続管理サーバ6との通信接続を実行させており、接続管理サーバ6との通信接続に成功したか否かについても判定している。
一方、通話制御部281が基地局3Aを介した携帯端末2Bの電話番号へのIP通話の確立に失敗した場合、即ち携帯端末2Bの電話番号への通話の実行に失敗した場合、記憶制御部283は、ユーザからの音声データの入力を受け付けて記憶部27に記憶する(ステップS120)。
記憶制御部283は、例えば、現在は携帯端末2Bと通信できないので携帯端末2Bのユーザ宛てのメッセージを録音することをユーザに促す音声を音声出力部26に出力させる。そして、記憶制御部283は、ユーザにより入力された音声に対応する音声データを音声入力部25から取得し、携帯端末2Bの電話番号と関連付けて記憶部27に記憶しておく。
ユーザからの音声データが記憶部27に記憶された場合、音声データ送信部284は、第2通信部22にアクセスポイント5を介して音声保存サーバ8との通信接続を実行させ、音声保存サーバ8との通信接続に成功したか否かを判定する(ステップS121)。
音声データ送信部284は、ステップS105の処理と同様にして、第2通信部22にアクセスポイント5との通信接続を実行させる。音声データ送信部284は、アクセスポイント5との無線通信の確立に失敗した場合、通話制御部281は、第2通信部22による音声保存サーバ8との通信接続に失敗したと判定する。一方、音声データ送信部284は、アクセスポイント5との無線通信の確立に成功した場合、第2通信部22に、音声データの保存を要求する要求信号を音声保存サーバ8へ送信させる。音声データ送信部284は、所定時間経過しても第2通信部22が音声保存サーバ8から要求信号に対する応答信号を受信しなかった場合、第2通信部22による音声保存サーバ8との通信接続に失敗したと判定する。一方、音声データ送信部284は、第2通信部22が音声保存サーバ8から応答信号を受信した場合、第2通信部22による音声保存サーバ8との通信接続に成功したと判定する。
音声データ送信部284は、第2通信部22による音声保存サーバ8との通信接続に成功した場合、記憶部27に記憶された音声データ及び携帯端末2Bの電話番号を第2通信部22及びアクセスポイント5を介して音声保存サーバ8に送信し(ステップS122)、一連のステップを終了する。音声データ送信部284は、例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)又はHTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って、音声データ及び携帯端末2Bの電話番号を音声保存サーバ8に送信する。
なお、音声保存サーバ8は、受信した音声データ及び携帯端末2Bの電話番号を関連付けて保存し、携帯端末2Bのユーザ宛ての音声データが保存されたことを示すメッセージを携帯端末2Bに送信する。音声保存サーバ8は、携帯端末2Bから音声データの送信要求を受信した場合、携帯端末2Bの電話番号に関連付けられた音声データを携帯端末2Bに送信する。これにより、携帯端末2Bのユーザは、携帯端末2Aのユーザにより録音された音声データを聞くことができる。
一方、音声データ送信部284は、第2通信部22による音声保存サーバ8との通信接続に失敗した場合、第1通信部21に基地局3Aを介して音声保存サーバ8との通信接続を実行させ、音声保存サーバ8との通信接続に成功したか否かを判定する(ステップS123)。
音声データ送信部284は、ステップS101の処理と同様にして、第1通信部21に基地局3Aとの通信接続を実行させる。音声データ送信部284は、基地局3Aとの無線通信の確立に失敗した場合、通話制御部281は、第1通信部21による音声保存サーバ8との通信接続に失敗したと判定する。一方、音声データ送信部284は、基地局3Aとの無線通信の確立に成功した場合、第1通信部21に、音声データの保存を要求する要求信号を音声保存サーバ8へ送信させる。音声データ送信部284は、所定時間経過しても第1通信部21が音声保存サーバ8から要求信号に対する応答信号を受信しなかった場合、第1通信部21による音声保存サーバ8との通信接続に失敗したと判定する。一方、音声データ送信部284は、第1通信部21が音声保存サーバ8から応答信号を受信した場合、第1通信部21による音声保存サーバ8との通信接続に成功したと判定する。
音声データ送信部284は、第1通信部21による音声保存サーバ8との通信接続に成功した場合、記憶部27に記憶された音声データ及び携帯端末2Bの電話番号を第1通信部21及び基地局3Aを介して音声保存サーバ8に送信し(ステップS124)、一連のステップを終了する。この場合も、音声保存サーバ8は、受信した音声データ及び携帯端末2Bの電話番号を関連付けて保存し、携帯端末2Bのユーザ宛ての音声データが保存されたことを示すメッセージを携帯端末2Bに送信する。音声保存サーバ8は、携帯端末2Bから音声データの送信要求を受信した場合、携帯端末2Bの電話番号に関連付けられた音声データを携帯端末2Bに送信する。これにより、携帯端末2Bのユーザは、携帯端末2Aのユーザにより録音された音声データを聞くことができる。
一方、音声データ送信部284は、第1通信部21による音声保存サーバ8との通信接続に失敗した場合、処理をステップS121に戻し、ステップS121〜S124の処理を繰り返す。これにより、音声データ送信部284は、音声保存サーバ8との通信接続に成功するとすぐに、携帯端末2Bのユーザ宛ての音声データを音声保存サーバ8に送信することが可能となる。
このように、通話制御部281は、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に成功した場合、回線交換方式による通話を実行し、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合、IP通話を実行する。これにより、携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合、各携帯端末はインターネット11を介してIP通話を行うため、通信システム1は多数のユーザによる通話を実行することが可能となる。その結果、通信システム1は、携帯電話ネットワーク10における輻輳の発生を低減させ、通信成功率を向上させることが可能となる。
また、通話制御部281は、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合、自動的に、IP通話を実行する。これにより、携帯端末2Aのユーザは、携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合であっても、特別な操作を必要とせずに、携帯端末2Bのユーザと通話を行うことが可能となる。また、携帯端末2Aは、携帯端末2Bの電話番号への通話指示以外の操作を必要としないため、高齢者等のように最新技術を熟知していないユーザであっても、容易に携帯端末2Bのユーザと通話を行うことでき、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。なお、通話制御部281は、回線交換方式による携帯端末2Bの電話番号への通話の確立に失敗した場合、IP通話が実行されるまで、リングバックトーン又は他の電話音を音声出力部26に出力させ続けてもよい。これにより、携帯端末2Aのユーザは、携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合であっても、携帯端末2Bのユーザとの通話が可能になるまで、不安を感じることなく待ち続けることができる。
また、通話制御部281は、IP通話を実行する場合、基地局3Aを介した通話より、アクセスポイント5を介した通話を優先して実行する。これにより、災害発生等によって輻輳している携帯電話ネットワーク10の使用が抑制されるため、通信システム1は、携帯電話ネットワーク10の輻輳を緩和させることが可能となる。
なお、IP通話を実行する場合、通話制御部281は、ステップS109〜S113の処理より前にステップS114〜S119の処理を実行し、アクセスポイント5を介した通話より、基地局3Aを介した通話を優先して実行してもよい。また、通話制御部281は、ステップS109〜S113の処理、又は、ステップS114〜S119の処理の内の何れか一方を省略し、アクセスポイント5を介した通話、又は、基地局3Aを介した通話の内の何れか一方を実行しなくてもよい。
また、通話制御部281は、アクセスポイント5を介した通話に代えて又は加えて、近距離無線通信等の他の無線通信技術を用いて、IP通話を実行してもよい。その場合、携帯端末2は、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の通信方式に従った近距離無線通信を行う近距離無線通信部(不図示)を有し、インターネット11に接続された近距離無線通信装置(不図示)と無線通信を行う。そして、通話制御部281は、近距離無線通信部に近距離無線通信装置との通信接続を実行させ、近距離無線通信装置との通信接続に成功した場合、近距離無線通信部及び近距離無線通信装置を介して、IP通話を実行する。この場合も、携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合、各携帯端末は、インターネット11を介してIP通話を行うため、通信システム1は、多数のユーザによる通話を実行することが可能となる。
また、携帯端末2Aは、通話の実行に失敗した場合、ユーザからの音声データを携帯端末2Aの記憶部27に一旦記憶しておき、音声保存サーバ8との通信接続に成功したときに、その音声データを音声保存サーバ8に送信する。これにより、携帯端末2Aは、携帯端末2Bと通信接続できない場合、又は、留守番電話サービスを提供する留守番電話センターと通信接続できない場合でも、ユーザからの音声メッセージを携帯端末2Bのユーザにより確実に伝えることが可能となる。また、通信システム1は、携帯端末2Aが携帯端末2Bと通信接続できない場合に留守番電話センターへの発信を繰り返して、携帯電話ネットワーク10がさらに輻輳してしまうことを抑制することが可能となる。
また、音声データ送信部284は、音声によるメッセージを音声保存サーバ8に送信する場合も、基地局3Aを介した通信より、アクセスポイント5を介した通信を優先して実行する。これにより、災害発生等によって輻輳している携帯電話ネットワーク10の使用が抑制されるため、通信システム1は、携帯電話ネットワーク10の輻輳を緩和させることが可能となる。
なお、音声によるメッセージを音声保存サーバ8に送信する場合、音声データ送信部284は、ステップS121〜S122の処理より前にステップS123〜S124の処理を実行し、アクセスポイント5を介した通信より、基地局3Aを介した通信を優先して実行してもよい。また、通話制御部281は、ステップS121〜S122の処理、又は、ステップS123〜S124の処理の内の何れか一方を省略し、アクセスポイント5を介した通信、又は、基地局3Aを介した通信の内の何れか一方を実行しなくてもよい。
また、通話制御部281は、災害信号受信部282が災害管理サーバ9から災害信号を受信した場合に限り、IP通話を実行する。これにより、携帯端末2は、災害が発生していない場合には、IP通話を実行せずに、通信品質の高い回線交換方式による通話を確実に実行することが可能となる。
なお、通話制御部281は、ステップS108の処理を省略し、災害が発生していない場合でも、交換局4Aとの通信接続に失敗した場合には、IP通話を実行してもよい。これにより、通信システム1は、災害発生以外の原因により携帯電話ネットワーク10が輻輳している場合でも、上記したように、多数のユーザによる通話を実行すること、通信成功率を向上させること、及び、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
以上説明してきたように、通信システム1は、携帯電話ネットワーク10が輻輳した場合でも、ユーザによる携帯端末の特別な操作を必要とせずに、多数のユーザによる通話を実行することが可能となる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 通信システム
2A、2B 携帯端末
3A、3B 基地局
4A、4B 交換局
5 アクセスポイント
6 接続管理サーバ
8 音声保存サーバ
9 災害管理サーバ
21 第1通信部
22 第2通信部
23 入力部
27 記憶部
281 通話制御部
282 災害信号受信部
283 記憶制御部
284 音声データ送信部

Claims (9)

  1. ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付ける入力部と、
    携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部と、
    無線LANのアクセスポイントと通信接続可能な第2通信部と、
    前記入力部が前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記第2通信部に、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合、前記第2通信部及びアクセスポイントを介して、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話を実行し、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合、前記第1通信部に、携帯電話ネットワークの基地局を介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させる通話制御部と、
    を有することを特徴とする携帯端末。
  2. 記憶部と、
    前記通話制御部が前記第1通信部による携帯電話ネットワークの基地局を介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合、ユーザからの音声データの入力を受け付けて前記記憶部に記憶する記憶制御部と、
    ユーザからの音声データが前記記憶部に記憶された場合、前記第2通信部にアクセスポイントを介して音声保存サーバとの通信接続を実行させ、前記第2通信部による音声保存サーバとの通信接続に成功した場合は、前記記憶部に記憶された音声データを前記第2通信部及びアクセスポイントを介して音声保存サーバに送信する音声データ送信部と、をさらに有する請求項に記載の携帯端末。
  3. 前記音声データ送信部は、前記第2通信部による音声保存サーバとの通信接続に失敗した場合、前記第1通信部に音声保存サーバとの通信接続を実行させ、前記第1通信部による音声保存サーバとの通信接続に成功した場合は、前記記憶部に記憶された音声データを前記第1通信部及び基地局を介して音声保存サーバに送信する、請求項に記載の携帯端末。
  4. 災害管理サーバから災害が発生したことを示す災害信号を受信する災害信号受信部をさらに有し、
    前記通話制御部は、前記災害信号受信部が前記災害信号を受信した場合に限り、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行する、請求項1〜の何れか一項に記載の携帯端末。
  5. ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付ける入力部と、
    携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部と、
    災害管理サーバから災害が発生したことを示す災害信号を受信する災害信号受信部と、
    前記入力部が前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記災害信号受信部が前記災害信号を受信した場合に限り、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行する通話制御部と、
    を有することを特徴とする携帯端末。
  6. 携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部と、無線LANのアクセスポイントと通信接続可能な第2通信部とを有する携帯端末の制御方法であって、
    ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、
    前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記第2通信部に、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合、前記第2通信部及びアクセスポイントを介して、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話を実行し、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合、前記第1通信部に、携帯電話ネットワークの基地局を介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させる
    ことを含むことを特徴とする制御方法。
  7. 携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部を有する携帯端末の制御方法であって、
    ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、
    災害管理サーバから災害が発生したことを示す災害信号を受信し、
    前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記災害信号受信部が前記災害信号を受信した場合に限り、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行する、
    ことを含むことを特徴とする制御方法。
  8. 携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部と、無線LANのアクセスポイントと通信接続可能な第2通信部とを有する携帯端末の制御プログラムであって、
    ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、
    前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記第2通信部に、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合、前記第2通信部及びアクセスポイントを介して、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話を実行し、アクセスポイントを介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合、前記第1通信部に、携帯電話ネットワークの基地局を介した、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行させる
    ことを前記携帯端末に実行させることを特徴とする制御プログラム。
  9. 携帯電話ネットワークの交換局と通信接続可能な第1通信部を有する携帯端末の制御プログラムであって、
    ユーザからの所定の電話番号への通話指示を受け付け、
    災害管理サーバから災害が発生したことを示す災害信号を受信し、
    前記所定の電話番号への通話指示を受け付けた場合、前記第1通信部に回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立を実行させ、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に成功した場合は、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話を実行し、回線交換方式による前記所定の電話番号への通話の確立に失敗した場合は、前記災害信号受信部が前記災害信号を受信した場合に限り、インターネットプロトコルを利用した前記所定の電話番号への通話の確立を実行する、
    ことを前記携帯端末に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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