JP6395257B2 - 壁パネル取付け構造 - Google Patents
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Description
前記壁パネルに横方向に沿う中空穴が貫通形成され、前記中空穴に挿通した落下防止ワイヤの両端部が前記建物躯体側に固定され、
前記壁パネルの上端部が前記壁パネルの下端部から伝達された前記建物躯体側の挙動に追従して前記建物躯体に対して移動可能な状態で取付けられているとともに、前記壁パネルの上端側の前記中空穴に対して前記落下防止ワイヤが弛みのある状態で挿通されている点にある。
しかも、上述のように壁パネルの上端部側の動きを許容しながら、姿勢維持作用の高い壁パネルの上端側に落下防止ワイヤを取付けるので、壁パネルの落下を一層効果的に防止することができる。
前記壁パネルに横方向に沿う中空穴が貫通形成され、前記中空穴に挿通した落下防止ワイヤの両端部が前記建物躯体側に固定され、
前記壁パネルを支持する水平レールが、前記建物躯体の壁下地部分に形成された耐震スリットを横断する状態で取付けられているとともに、前記水平レールにおける前記耐震スリットの一側方に位置するレール部分が前記建物躯体に固定され、前記水平レールにおける前記耐震スリットの他側方に位置するレール部分が前記建物躯体に対して移動可能に構成されている点にある。
それ故に、水平レールに支持されている壁パネルも、耐震スリットの一方側に位置する躯体部における地震時の挙動にのみ追従することになり、耐震スリットを挟んだ躯体部どうしの相対近接移動等の変形に伴う壁パネルの破損や落下を抑制することができる。
図1、図2は、耐震構造建物に施工した壁パネル取付け構造を示し、鉄筋コンクリート造りの建物躯体Fの鉄筋コンクリート外壁(以下RC外壁と称する)1の外側面である壁形成面に沿って、タイルや石材等の壁パネルPの複数枚がレールケンドン工法による乾式馬目地張りで取付けられている。
各下地材6におけるRC外壁1の外側面と平行なフランジ部6Aの外側面6aが、後述する水平レール20の取付け面に構成されている。
この壁パネルPには、図3に示すように、前後幅(厚み)が下方ほど広幅となるテーパー状のテラコッタパネルから構成され、側面視において矩形状の多数の中空穴10が上下方向に所定間隔を隔てて水平方向(横方向)に貫通形成されている。
この水平レール20は、図5、図6、図8に示すように、アルミニウムの押出成形で製作された形材からなり、縦長矩形状の中空レール本体20Aの前面壁部20aには、壁パネルPの下側係合部12が上方から載置状態で係合する上側係合溝部20Bと、壁パネルPの上側係合部11が下方から係合する下側係合溝部20Cとが形成されている。
このネジ軸係入口20eの上下幅は、ボルト21のネジ軸21bの外径よりも若干大きく形成されている。
この落下防止構造では、壁パネルPの最上位の中空穴10に、ステンレス鋼線製の落下防止ワイヤ30を緩みのある状態で水平方向に挿通し、壁パネルPの中空穴10から導出されている落下防止ワイヤ30の両端部の各々を、建物躯体F側の一例である水平レール20の前面壁部20aに捻じ込み固定されるスチール製のビス31で固定してある。
さらに、上述の如く、壁パネルPの上端部側の移動を許容しながらも、姿勢維持作用の高い壁パネルPの上端側に落下防止ワイヤ30を取り付けるので、壁パネルPの落下を一層効果的に防止することができる。
(1)上述の実施形態では、RC外壁1の外側面に沿って複数枚の壁パネルPを乾式工法で張り付けたが、例えば、ALC版、押出成形セメント版(ECP)等で形成される壁形成面に沿って複数枚の壁パネルPを乾式工法で張り付ける場合にも本発明の落下防止技術を適用することができる。
勿論、建物躯体Fの壁形成面に沿って複数枚の壁パネルPを湿式工法で張り付ける場合にも本発明の落下防止技術を適用することができる。
また、壁パネルPの複数の中空穴10のそれぞれに落下防止ワイヤ30を挿通し、各落下防止ワイヤ30の両端部を水平レール20等の建物躯体F側に固定してもよい。
この場合の一例としては、壁パネルPの最上位の中空穴10と最下位の中空穴10とにそれぞれ落下防止ワイヤ30を挿通し、各落下防止ワイヤ30の両端部を水平レール20の前面壁部20aにビス31で固定する。
この場合の一例としては、水平方向に沿って配置される複数の壁パネルPの中空穴10に亘って一本又は複数本の落下防止ワイヤ30を挿通する。
さらに、壁パネルPの中空穴10に挿通された落下防止ワイヤ30の両端部を長さ調整可能なワイヤ挾持具で建物躯体F側に固定するように構成してもよい。
P 壁パネル
1 壁下地部分(RC外壁)
2 耐震スリット
10 中空穴
20 水平レール
30 落下防止ワイヤ
Claims (2)
- 建物躯体の壁形成面に沿って複数枚の壁パネルが取付けられている壁パネル取付け構造であって、
前記壁パネルに横方向に沿う中空穴が貫通形成され、前記中空穴に挿通した落下防止ワイヤの両端部が前記建物躯体側に固定され、
前記壁パネルの上端部が前記壁パネルの下端部から伝達された前記建物躯体側の挙動に追従して前記建物躯体に対して移動可能な状態で取付けられているとともに、前記壁パネルの上端側の前記中空穴に対して前記落下防止ワイヤが弛みのある状態で挿通されている壁パネル取付け構造。 - 建物躯体の壁形成面に沿って複数枚の壁パネルが取付けられている壁パネル取付け構造であって、
前記壁パネルに横方向に沿う中空穴が貫通形成され、前記中空穴に挿通した落下防止ワイヤの両端部が前記建物躯体側に固定され、
前記壁パネルを支持する水平レールが、前記建物躯体の壁下地部分に形成された耐震スリットを横断する状態で取付けられているとともに、前記水平レールにおける前記耐震スリットの一側方に位置するレール部分が前記建物躯体に固定され、前記水平レールにおける前記耐震スリットの他側方に位置するレール部分が前記建物躯体に対して移動可能に構成されている壁パネル取付け構造。
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