JP6394880B2 - 手術室における空調システムおよび空調方法 - Google Patents

手術室における空調システムおよび空調方法 Download PDF

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Description

本発明は、手術室における空調システムおよび空調方法に関する。
従来、手術室では、所定の温度および湿度に調整された清浄な空気を、天井から手術台に向かって層流を形成するように供給するのが一般的である。すなわち、従来技術では、手術台の上方に設置された患者用の層流吹出口からの給気だけで空調を行っている。
手術室において、手術者(執刀医;施術者)は、患者からの感染防止のための防護服を着用した状態で、無影灯やモニターなどからの熱の影響を受け易い位置で作業を行う。また、麻酔医やアシスタントなどの他のスタッフも、無影灯やモニターなどからの熱の影響をある程度受けたり、感染防止のための防護服を着用して作業を行ったりすることがある。その結果、手術室のスタッフ、とりわけ手術者は、かなり暑く感じる過酷な環境で、長時間に亘る作業に集中しなければならない。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、手術室のスタッフにとって快適な温熱環境を実現することのできる空調システムおよび空調方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、手術室における空調システムであって、
手術台の周囲で作業するスタッフの位置を検知する検知部と、
空調機から供給される空気を吹き出す吹出口モジュールと、
前記検知部により検知された前記スタッフの位置情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御する制御部とを備え
前記検知部は、前記スタッフの皮膚温度を検知するように構成され、
前記吹出口モジュールは、吹き出される空気の量を調節するための風量調節機構を有し、
前記制御部は、前記検知部により検知された前記スタッフの皮膚温度情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の量を制御することを特徴とする空調システムを提供する。
本発明の第2形態では、手術室における空調システムであって、
手術台の周囲で作業するスタッフの位置を検知する検知部と、
空調機から供給される空気を吹き出す吹出口モジュールと、
前記検知部により検知された前記スタッフの位置情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御する制御部とを備え、
前記吹出口モジュールは、天井の高さ位置に設けられた球殻状の支持部と、該支持部の内側に滑動自在に収容された球殻状の可動部と、該可動部から外側へ突出した筒状のノズル部と、前記制御部からの指令にしたがって前記可動部を回転移動させる駆動部とを有し、
前記検知部は、前記吹出口モジュールに取り付けられた赤外線アレイセンサを有し、
前記赤外線アレイセンサは、その検出面が前記ノズル部の中心軸と直交するように前記可動部または前記ノズル部に取り付けられていることを特徴とする空調システムを提供する。
本発明の第3形態では、手術室における空調方法であって、
検知部が、手術台の周囲で作業するスタッフの位置および前記スタッフの皮膚温度を検知することと、
制御部が、前記検知部により検知した前記スタッフの位置情報に基づいて、空調機から供給されて吹出口から吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口から吹き出される空気の向きを制御することと、
前記制御部が、前記検知部により検知した前記スタッフの皮膚温度情報に基づいて、前記吹出口から吹き出される空気の量を制御することとを含むことを特徴とする空調方法を提供する。
本発明では、手術台の周囲で作業するスタッフの位置を検知し、その位置情報に基づいて、空調機から供給されて吹出口から吹き出される空気がスタッフに向かうように、吹出口から吹き出される空気の向きを制御する。また、必要に応じて、スタッフの皮膚温度を検知し、その皮膚温度情報に基づいて、吹出口から吹き出される空気の量を制御する。その結果、本発明では、手術室のスタッフに吹き付けられる空気の作用により、スタッフの暑熱感を軽減することができ、ひいてはスタッフにとって快適な温熱環境を実現することができる。
本発明の実施形態にかかる空調システムの構成を概略的に示す系統図である。 図1の線A−Aに沿った断面からの透視図である。 本実施形態にかかる吹出口モジュールの構成を概略的に示す図である。 図3の線B−Bに沿った断面図である。 本実施形態にかかる吹出口モジュールの駆動機構を概略的に示す図である。 変形例にかかる吹出口モジュールの駆動機構を概略的に示す図である。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる空調システムの構成を概略的に示す系統図である。図2は、図1の線A−Aに沿った断面からの透視図である。図1および図2を参照すると、本実施形態にかかる空調システム、すなわち手術室10における空調システムは、一対の患者用空調機21と、一対のスタッフ用空調機31とを備えている。
一対の患者用空調機21は、主として手術台41上の患者42にとって快適な環境を実現するために用いられる。一対のスタッフ用空調機31は、手術台41の周囲のスタッフ、例えば手術者43、アシスタント44、麻酔医45にとって快適な環境を実現するために用いられる。一例として、一対の患者用空調機21および一対のスタッフ用空調機31は、手術室10のほぼ矩形状の床11の対角線上においてそれぞれ対向するように配置されている。
患者用空調機21から供給された空気、すなわち外部から取り込まれて所定の温度および湿度に調節された新鮮な空気は、ダクト22を介して、ほぼ天井12の高さ位置において手術台41を覆うように配置された複数のHEPAフィルタ23に達する。一例として、図1に示すように、4つの矩形状のHEPAフィルタ23が縦横に整列配置されている。図1中左側の2つのHEPAフィルタ23には、図1中左下側の患者用空調機21からの空気が供給される。図1中右側の2つのHEPAフィルタ23には、図1中右上側の患者用空調機21からの空気が供給される。
HEPAフィルタ23を経て清浄化された空気は、天井12の位置から手術台41に向かって鉛直方向に吹き出される。さらに詳細には、HEPAフィルタ23を経た清浄空気は、いわゆる層流を形成しつつ、手術台41上の患者42に向かって供給される。層流を形成した清浄空気は、周囲の塵埃や粒子を実質的に巻き込むことなく患者42まで達する。患者42を経て床11の近傍に達した空気は、壁13の下端に設けられた開口部(不図示)を介して患者用空調機21へ還流する。
HEPAフィルタ23から手術台41に向かって供給される清浄空気は、主として手術台41上の患者42に作用し、手術台41の周囲のスタッフ43〜45にはあまり影響を及ぼさない。したがって、HEPAフィルタ23から室内へ吹き出される清浄空気は、患者42にとって快適な環境を実現するための所要の温度を有する。なお、HEPAフィルタ23の数およびその配置については、様々な変形例が可能である。また、患者用空調機21の数およびその配置、ダクト22とHEPAフィルタ23との接続形態などについても、様々な変形例が可能である。
スタッフ用空調機31から供給された空気、すなわち外部から取り込まれて所定の温度および湿度に調節された新鮮な空気は、ダクト32およびその経路の途中に配設されたHEPAフィルタ33を介して清浄化された後、ほぼ天井12の高さ位置において4つのHEPAフィルタ23の周囲に配設された複数の吹出口モジュール34に達する。一例として、図1に示すように、8つの吹出口モジュール34が、患者用の吹出口である4つのHEPAフィルタ23の周囲に整列配置されている。
図1中上側の2つの吹出口モジュール34および図1中左側の2つの吹出口モジュール34には、図1中左上側のスタッフ用空調機31からの空気が供給される。図1中右側の2つの吹出口モジュール34および図1中下側の2つの吹出口モジュール34には、図1中右下側のスタッフ用空調機31からの空気が供給される。図2を参照すると、手術室10において、天井12と壁13との間の隅角部には照明器具46が設置され、天井12から延びるアーム47によって支持された無影灯48が設置されている。なお、吹出口モジュール34の数およびその配置については、様々な変形例が可能である。また、スタッフ用空調機31の数およびその配置、ダクト32と吹出口モジュール34との接続形態などについても、様々な変形例が可能である。
図3は、本実施形態にかかる吹出口モジュールの構成を概略的に示す図である。図4は、図3の線B−Bに沿った断面図である。図5は、本実施形態にかかる吹出口モジュールの駆動機構を概略的に示す図である。図3を参照すると、本実施形態の吹出口モジュール34は、ほぼ天井12の高さ位置に設けられた球殻状の支持部34aと、支持部34aの内側に滑動自在に収容された球殻状の可動部34bと、可動部34bから外側(図3では下側)へ突出した円筒状のノズル部34cと、可動部34cを回転移動させる駆動部34dとを有する。
駆動部34dは、例えば複数の吹出口モジュール34に共通の制御部35(あるいは各駆動部34dに対して個別に設けられた制御部35)からの指令にしたがって、可動部34cの回転移動を制御する。なお、図示を省略したが、吹出口モジュール34は、吹き出される空気の量を調節するための風量調節機構として、例えばダンパー機構を内蔵している。
吹出口モジュール34には、図3および図4に示すように、赤外線アレイセンサ36が取り付けられている。一例として、赤外線アレイセンサ36は、その検出面の中心を通る法線が円筒状のノズル部34cの中心軸(回転軸)と一致するように、例えば十字状の線状支持部材37の作用により、ノズル部34cの下側面の高さ位置に取り付けられている。換言すれば、赤外線アレイセンサ36は、その検出面がノズル部34cの中心軸と直交するようにノズル部34cに取り付けられている。赤外線アレイセンサ36の出力は、制御部35に供給される。
吹出口モジュール34の駆動部34dは、図5に示すように、例えばゴム製の第1ローラー51aをその軸線廻りに回転駆動する第1モーター51bと、同じくゴム製の第2ローラー52aをその軸線廻りに回転駆動する第2モーター52bとを有する。第1モーター51bおよび第2モーター52bは、制御部35からの指令にしたがって、第1ローラー51aおよび第2ローラー52aをそれぞれ回転駆動する。
第1ローラー51aおよび第2ローラー52aは、それぞれ可動部34bの外側面に当接自在に構成されている。そして、可動部34bの外側面に当接した第1ローラー51aが回転することにより、可動部34bはノズル部34cの回転軸(中心軸)を含む円53(図5中波線で示す)の円周方向に沿って回転移動する。また、可動部34bの外側面に当接した第2ローラー52aが回転することにより、可動部34bはノズル部34cの回転軸を中心とした円54(図5中波線で示す)の円周方向に沿って回転移動する。
赤外線アレイセンサ36は、図4に示すように、マトリックス状に配置された複数(例えば8×8=64個)の赤外線センサ36aを有する。本実施形態において、吹出口モジュール34は、ノズル部34cの回転軸が鉛直方向を向くように、すなわち赤外線アレイセンサ36の検出面(複数の赤外線センサ36aの配列面)が水平になるように初期設定される。この初期設定されたノーマルポジションにおいて、天井12に沿って分散配置された8つの赤外線アレイセンサ36の各々は、互いに異なるセンサ視野内における温度分布を検出することになる。
赤外線アレイセンサ36は、所定の時間間隔で温度分布を検出し、その検出結果を制御部35に供給する。制御部35は、赤外線アレイセンサ36から供給された温度分布の情報を処理し、手術台41の周囲で作業するスタッフの位置および皮膚温度を検知する。以下、説明の理解を容易にするために、ノーマルポジションにおけるセンサ視野内に手術者43が含まれる特定の赤外線アレイセンサ36に着目して、本実施形態における検知作用を説明する。
制御部35は、赤外線アレイセンサ36において検出された時間間隔Δt(例えばΔt=5秒)前後の温度分布を比較する。具体的に、前の温度分布において最も高い温度を検出したセル(画素)の位置が後の温度分布において変化しているか否かを調べる。そして、最も高い温度を検出したセルの位置が変化している場合、そのセルに対応する領域に移動物が存在するものと判断する。この場合、制御部35は、後の温度分布において最も高い温度を検出したセルに対応する位置を手術者43の位置として検知し、そのセルの検出温度を手術者43の皮膚温度として検知する。
最も高い温度を検出したセルの位置が変化していない場合、そのセルに対応する領域に移動物が存在しないものと判断する。そこで、前の温度分布において二番目に高い温度を検出したセルの位置が後の温度分布において変化しているか否かを調べる。そして、制御部35は、二番目に高い温度を検出したセルの位置が変化している場合、そのセルに対応する位置を手術者43の位置として検知し、そのセルの検出温度を手術者43の皮膚温度として検知する。位置の変化しないセルに対しては、温度が高くても、無影灯などの物体と判断し、追尾しない。
以上の動作を繰り返すことにより、制御部35は、ノーマルポジションにおけるセンサ視野内に手術者43が含まれる特定の赤外線アレイセンサ36の検出結果に基づいて、手術台41の周囲で作業する手術者43の位置および皮膚温度を検知することができる。このことは、ノーマルポジションにおけるセンサ視野内に手術者43以外のスタッフが含まれる別の赤外線アレイセンサ36の検出結果に基づいて、手術台41の周囲で作業する各スタッフの位置および皮膚温度を検知することができることを意味している。
このように、複数の吹出口モジュール34に取り付けられた赤外線アレイセンサ36および制御部35は、手術台41の周囲で作業するスタッフ43〜45の位置を検知し且つスタッフ43〜45の各皮膚温度を検知する検知部を構成している。そして、別の表現をすれば、検知部(35,36)は、赤外線アレイセンサ36において検出温度が変化したセルの中でより高い温度を検出したセルに対応する位置をスタッフの位置として検知するとともに、そのセルの検出温度をスタッフの皮膚温度として検知する。
制御部35は、そのより高い温度を検出したセルの位置へ赤外線アレイセンサ36の検出面の中心が位置するように可動部34bを回転移動させて、複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の向きを個別に制御し、検知したスタッフの皮膚温度に応じて複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の量を個別に制御する。すなわち、制御部35は、検知されたスタッフの位置情報に基づいて、吹出口モジュール34から吹き出される空気がスタッフに向かうように、複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の向きを個別に制御し、検知されたスタッフの皮膚温度情報に基づいて、複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の量を個別に制御する。こうして、検知部(35,36)の検知動作および制御部35による吹出口モジュール34の駆動制御をノーマルポジションから繰り返すことにより、ノーマルポジションにおいて捕捉したスタッフの位置を追尾し且つその皮膚温度の変化を逐次検知することができる。
以上のように、本実施形態では、手術台41の周囲で作業するスタッフ43〜45の位置を検知し、その位置情報に基づいて、スタッフ用空調機31から供給されて複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気がスタッフ43〜45に向かうように、複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の向きを個別に制御する。また、スタッフ43〜45の皮膚温度を検知し、その皮膚温度情報に基づいて、複数の吹出口モジュール34から吹き出される空気の量を個別に制御する。その結果、本実施形態では、手術室10のスタッフ43〜45に吹き出される空気の作用(すなわち対流熱伝達作用)により、各スタッフ43〜45の暑熱感を軽減することができ、ひいてはスタッフ43〜45にとって快適な温熱環境を実現することができる。
具体的には、前述したように、患者42からの感染防止のための防護服を着用した状態で、無影灯47やモニター(不図示)などからの熱の影響を受け易い位置で作業を行う手術者43の皮膚温度は上昇し易いため、その皮膚温度に応じた比較的大きい風量の空気を手術者43に吹き出すことにより、手術者43にとって快適な環境を実現することができる。また、無影灯47やモニターなどからの熱の影響をある程度受けたり、感染防止のための防護服を着用して作業を行ったりする麻酔医45やアシスタント44などの他のスタッフの皮膚温度も上昇することがあるため、その皮膚温度に応じた比較的小さい風量の空気を他のスタッフにそれぞれ吹き出すことにより、各スタッフにとって快適な環境を実現することができる。
なお、上述の実施形態では、吹出口モジュール34において、可動部34bの外側面に当接自在な一対のローラー(回転ローラー)51a,52aの作用により可動部34bを回転移動させることにより、吹出口モジュール34から吹き出される空気の向きを制御している。しかしながら、これに限定されることなく、吹出口モジュールの具体的な構成、吹出口モジュールにおける可動部の駆動機構などについては様々な変形例が可能である。
例えば図6に示す変形例にかかる吹出口モジュール34Aでは、二軸ジンバルの原理を利用した駆動機構を用いている。具体的に、吹出口モジュール34Aは、ノズル部34cと一体に形成された球殻状の可動部34bの中心を通るように図6中水平方向に延びる軸61a廻りに可動部34bを揺動させる第1モーター61bと、可動部34bの中心を通るように図6中鉛直方向に延びる軸62a廻りに可動部34bを回転させる第2モーター62bとを備えている。
軸62aの先端部(第2モーター62bとは反対側の端部)はコの字状のフレーム63の中心部に連結され、フレーム63の一対の下端部は天井12の上側面に沿って円形状に延びるレール64に沿って滑動自在に構成されている。天井12と可動部34bとの隙間は、例えばゴム製の蛇腹部材65によって覆われている。そして、駆動部(61a,61b,62a,62b,63,64)を含む吹出口モジュール34Aは、ダクト32と連通したチャンバ66の内部に収容されている。
また、上述の実施形態では、吹出口モジュール34において、球殻状の可動部34bが球殻状の支持部34aの内側に滑動自在に収容され、円筒状のノズル部34cが可動部34bから外側へ突出している。また、手術台40の周囲で作業するスタッフ43〜45の位置を検知する検知部が、その検出面の中心を通る法線が円筒状のノズル部34cの中心軸と一致するようにノズル部34cに取り付けられた赤外線アレイセンサ36を有する。しかしながら、これに限定されることなく、検知部の具体的な構成、吹出口モジュールの具体的な構成、赤外線アレイセンサの吹出口モジュールへの取付け位置、取付け形態などについては、様々な変形例が可能である。
また、上述の実施形態では、空調機31から供給される空気を吹き出す吹出口モジュール34を手術室10に適用している。しかしながら、これに限定されることなく、例えば厨房、スポットクーリング適用場所などに、本発明の吹出口モジュールを適用することができる。すなわち、所定位置に固定的に取り付けられた球殻状の支持部と、支持部の内側に滑動自在に収容された球殻状の可動部と、可動部から外側へ突出した筒状のノズル部と、可動部を回転移動させる駆動部とを備え、空調機から供給される空気を吹き出す本発明にかかる吹出口モジュールを、手術室以外の適当な場所に対して適用することができる。
10 手術室
21,31 空調機
22,32 ダクト
23,33 HEPAフィルタ
34 吹出口モジュール
34a 支持部
34b 可動部
34c ノズル部
34d 駆動部
35 制御部
36 赤外線アレイセンサ
41 手術台
42 患者
43〜45 スタッフ

Claims (12)

  1. 手術室における空調システムであって、
    手術台の周囲で作業するスタッフの位置を検知する検知部と、
    空調機から供給される空気を吹き出す吹出口モジュールと、
    前記検知部により検知された前記スタッフの位置情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御する制御部とを備え
    前記検知部は、前記スタッフの皮膚温度を検知するように構成され、
    前記吹出口モジュールは、吹き出される空気の量を調節するための風量調節機構を有し、
    前記制御部は、前記検知部により検知された前記スタッフの皮膚温度情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の量を制御することを特徴とする空調システム。
  2. 前記吹出口モジュールは、天井の高さ位置に設けられた球殻状の支持部と、該支持部の内側に滑動自在に収容された球殻状の可動部と、該可動部から外側へ突出した筒状のノズル部と、前記制御部からの指令にしたがって前記可動部を回転移動させる駆動部とを有することを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記検知部は、前記吹出口モジュールに取り付けられた赤外線アレイセンサを有することを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記赤外線アレイセンサは、その検出面が前記ノズル部の中心軸と直交するように前記可動部または前記ノズル部に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記赤外線アレイセンサは、その検出面の中心を通る法線が前記ノズル部の中心軸と一致するように前記ノズル部に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の空調システム。
  6. 前記検知部は、前記赤外線アレイセンサにおいて検出温度が変化したセルの中でより高い温度を検出したセルに対応する位置を前記スタッフの位置として検知するとともに、そのセルの検出温度を前記スタッフの皮膚温度として検知し、
    前記制御部は、前記より高い温度を検出したセルの位置へ検出面の中心が位置するように前記可動部を回転移動させて前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御し、検知した前記スタッフの皮膚温度に応じて前記吹出口モジュールから吹き出される空気の量を制御することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の空調システム。
  7. 手術室における空調システムであって、
    手術台の周囲で作業するスタッフの位置を検知する検知部と、
    空調機から供給される空気を吹き出す吹出口モジュールと、
    前記検知部により検知された前記スタッフの位置情報に基づいて、前記吹出口モジュールから吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御する制御部とを備え、
    前記吹出口モジュールは、天井の高さ位置に設けられた球殻状の支持部と、該支持部の内側に滑動自在に収容された球殻状の可動部と、該可動部から外側へ突出した筒状のノズル部と、前記制御部からの指令にしたがって前記可動部を回転移動させる駆動部とを有し、
    前記検知部は、前記吹出口モジュールに取り付けられた赤外線アレイセンサを有し、
    前記赤外線アレイセンサは、その検出面が前記ノズル部の中心軸と直交するように前記可動部または前記ノズル部に取り付けられていることを特徴とする空調システム。
  8. 前記赤外線アレイセンサは、その検出面の中心を通る法線が前記ノズル部の中心軸と一致するように前記ノズル部に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の空調システム。
  9. 前記検知部は、前記赤外線アレイセンサにおいて検出温度が変化したセルの中でより高い温度を検出したセルに対応する位置を前記スタッフの位置として検知するとともに、そのセルの検出温度を前記スタッフの皮膚温度として検知し、
    前記制御部は、前記より高い温度を検出したセルの位置へ検出面の中心が位置するように前記可動部を回転移動させて前記吹出口モジュールから吹き出される空気の向きを制御し、検知した前記スタッフの皮膚温度に応じて前記吹出口モジュールから吹き出される空気の量を制御することを特徴とする請求項7または8に記載の空調システム。
  10. 前記ノズル部は、前記可動部の中心を通る回転軸を有する円筒状であって、
    前記駆動部は、前記ノズル部の回転軸を中心とした円の円周方向に沿って前記可動部を回転移動させるために前記可動部の外側面に当接自在な第1回転ローラーと、前記ノズル部の回転軸を含む円の円周方向に沿って前記可動部を回転移動させるために前記可動部の外側面に当接自在な第2回転ローラーとを有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の空調システム
  11. 天井から前記手術台に向かって清浄な空気を供給する患者用の吹出口を備え、
    前記検知部と前記吹出口モジュールとの対が、前記患者用の吹出口の周囲に複数配設されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の空調システム
  12. 手術室における空調方法であって、
    検知部が、手術台の周囲で作業するスタッフの位置および前記スタッフの皮膚温度を検知することと、
    制御部が、前記検知部により検知した前記スタッフの位置情報に基づいて、空調機から供給されて吹出口から吹き出される空気が前記スタッフに向かうように、前記吹出口から吹き出される空気の向きを制御することと、
    前記制御部が、前記検知部により検知した前記スタッフの皮膚温度情報に基づいて、前記吹出口から吹き出される空気の量を制御することとを含むことを特徴とする空調方法
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