JP6394053B2 - 光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、被走査面を光によって走査する光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置に関し、特に同期信号の出力を安定させることで被走査面の書き込み開始位置のずれを抑制する光走査装置、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体等の被走査面に画像情報に基づいて変調されたレーザー光を走査して静電潜像を形成する光走査装置が用いられる。光走査装置は、レーザー光を射出する光源、光源から射出されたレーザー光を偏向する光偏向器(ポリゴンミラー)、及び光偏向器によって偏向されたレーザー光を被走査面に導光する走査光学系等を備えている。
光走査装置は、光偏向器が画像形成領域外に反射させたレーザー光を検出する同期信号検出手段(同期フォトダイオード)を備えている。同期信号検出手段は、レーザー光の受光光量に応じた同期信号を出力する。被走査面上におけるレーザー光の書き込み開始位置は、同期信号検出手段から出力された同期信号に基づいて決定される。同期信号の出力タイミングがずれると被走査面の主走査方向に書き込み開始位置のずれが生ずるため、これを抑制する種々の発明がなされている。
例えば特許文献1には、複数の発光部を有する光源を備えた光走査装置が記載されている。この発明では、同期信号検出手段に入射する各レーザー光の光束の主走査断面内における幅を光束制限手段によって常に揃えることで、同期信号検出手段が受光するレーザー光の光量を安定させ、主走査方向に印字位置のずれのない高精度な印字品質を得ることを可能としている。
また、特許文献2には、光偏向器と同期信号検出手段との間に光束の一部を遮光する遮光板が配置された光走査装置が記載されている。遮光板は、同期信号検出手段に到達する光束の光強度分布を、主光線を中心としたほぼ線対称の形状とする。このため、光偏向器によるケラレが生じても同期位置が正確に検出される。
また、特許文献3には、光偏向器と同期信号検出手段(BDセンサー)との間に同期光束のうち光量むらのある部分のみを遮光するリブを設けた走査光学装置が記載されている。この発明では、ポリゴンミラーの各面の同期光量のむらが抑制できるので、主走査方向における書き込み開始位置のずれを低減することができる。
しかし、特許文献に記載の発明では、同期信号検出手段の出力低下を抑制しつつ、異なる光走査装置間の同期信号検出手段の出力ばらつきを抑制することまでは考慮されていない。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、同期信号検出手段の出力低下を抑制しつつ、異なる光走査装置間の同期信号検出手段の出力ばらつきを抑制することが可能な光走査装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも1つの発光部を有する光源と、前記光源からの光束を偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器によって偏向された光束を被走査面に導光する走査光学系と、前記光偏向器により偏向された光束を検出して、前記被走査面上における前記光束の書き込み開始位置を決定する同期信号を出力する同期信号検出手段と、を備え、前記光偏向器によって偏向されて前記同期信号検出手段に導かれる光束の一部が前記光偏向器によってケラレる光走査装置であって、前記光源と前記光偏向器との間に配置され、前記光源から出射した光束の幅を規定する開口素子と、前記光偏向器と前記同期信号検出手段との間の光路中に配置されると共に前記光偏向器によって偏向された前記光源の任意の発光部からの光束の少なくとも主走査方向の一部を遮光する光束制限手段と、を備え、前記光偏向器によって偏向されて前記同期信号検出手段に導かれる光線であって、前記光偏向器の回転軸に対して直交する断面における光束端部の光線のうち、前記光偏向器によりケラレが発生している側の光線を光線A、もう一方の側の光線を光線Bと定義した場合に、前記光束制限手段は、前記光走査装置を構成する全ての光学素子の各公差におけるばらつきから、前記光線Aと前記光線Bについて前記主走査方向の位置ばらつきを夫々求め、前記光線Aと前記光線Bの前記主走査方向の位置ばらつきの二乗和平方根を夫々とることにより求められる前記光線A側と前記光線B側の前記主走査方向の位置ばらつきの夫々の最大値が、設計中央値における光束の光線Aと光線Bをそれぞれ基点とした時の前記光束制限手段による遮光量に相当するように構成されており、前記光束制限手段は、該光束制限手段を通過した光束の主走査方向における光強度分布が前記開口素子を通過した光束の主光線に対して非対称となるように偏心配置されていることを特徴とする。
本発明において光束制限手段は、該光束制限手段を通過した光束の主走査方向における光強度分布が前記開口素子を通過した光束の主光線に対して非対称となるように偏心配置されている。従って、同期信号検出手段の出力低下を抑制しつつ、異なる光走査装置間の同期信号検出手段の出力ばらつきを抑制することができる。
本発明の第一の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。 (a)は同期PDからの同期信号と発光部におけるレーザー駆動信号とのタイミングチャートを示し、(b)は理想的な走査ライン書き込み開始位置の模式図である。 (a)は同期PDにおける取得波形を示し、(b)は同期PD出力が変動した場合の走査ライン書き込み開始位置ずれを示す模式図である。 2ch-LDAの配置例を示す説明図である。 2ch-LDAである場合の同期信号とレーザー駆動信号のタイミングチャートである。 2ch-LDAの場合であって、一方の発光部の発光に基づいて取得した同期信号とレーザー駆動信号のタイミングチャートである。 2ch-LDAである場合の走査ライン書き込み開始位置を示す模式図であり、(a)は理想的な走査ライン書き込み開始位置を示し、(b)は、同期出力PDが変動した際の走査ライン書き込み開始位置ずれを示す模式図である。 設計中央値における光走査装置の主走査断面におけるポリゴンミラーへの入射光束幅と、ポリゴンミラーによって偏向反射され不図示の同期PDに向かう反射光束幅との関係を説明する図である。 (a)〜(c)はケラレの増減について説明する模式図である。 (a)〜(c)はケラレの増減について説明する模式図である。 (a)〜(c)はケラレの増減について説明する模式図である。 ポリゴンミラーのA寸変化と同期PDに向かう光束の主走査方向の光束幅の変化を示す模式図である。 ポリゴンミラーのA寸変化のみに対応した同期スリットの例を示す図である。 光走査装置を構成する各光学素子のばらつきに対応し、且つ、同期信号をch1のみで取得することを前提とした同期スリットの一例を示す図である。 光走査装置を構成する各光学素子のばらつきに対応し、且つ、同期信号をch2のみで取得することを前提とした同期スリットの一例を示す図である。 (a)、(b)は、光走査装置を構成する各光学素子のばらつきに対応し、且つ、同期信号をch1とch2のどちらでも取得することを前提とした同期スリットの一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。 面倒れ補正について説明するための模式図である。 (a)、(b)は、同期レンズを配置した場合における同期スリット通過前後の光束幅の様子を示す模式図である。 本発明の第七の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。 図20に示す光走査装置において、ポリゴンミラーへの入射光束と同期PDに向かう反射光束を示す模式図である。 本発明の光走査装置を用いた画像形成装置の構成例を示す概略図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
〔第一の実施形態〕
まず、図1に基づいて本実施形態に係る光走査装置の構成の概要を説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。
光走査装置205は、半導体レーザー(光源)1、結像光学系2、ポリゴンミラー(光偏向器)3、走査光学系4、同期検知部5、及び走査制御装置(不図示)等を備えている。これらは光学ハウジング231(図22参照)の所定位置に組み付けられている。
結像光学系2は、カップリングレンズ6、開口素子7、及びシリンドリカルレンズ8を備える。走査光学系4は、fθレンズ10及び長尺トロイダルレンズ11を備える。同期検知部5は、同期スリット(光束制限手段)12、同期PD(同期フォトダイオード:同期信号検出手段)13を備える。なお、符号9は、ポリゴンミラー3を収容する不図示の防音ハウジングの窓に設けられた防音ガラスである。
光源としての半導体レーザー1から放射された発散性の光束(光ビーム)は、結像光学系2のカップリングレンズ6において、以後の光学系に適した光束形態に変換される。カップリングレンズ6により変換された光束形態は、平行光束であることも、弱い発散性あるいは弱い集束性の光束であることもできる。
カップリングレンズ6から射出される光束は、開口素子7を通り、シリンドリカルレンズ8により副走査方向のみ集光した状態(主走査方向に長い線像の状態)で、防音ガラス9を通って、ポリゴンミラー3の偏向反射面に入射される。これは、走査光学系4により偏向面の面倒れを補正できるようにするためである。なお、「主走査方向」とは、ポリゴンミラー3の偏向反射面が不図示の感光体ドラム上のビームを走査する方向(図中のY方向)を、「副走査方向」はポリゴンミラー3の回転軸に平行な方向(図中のZ方向)をそれぞれ表すものとする。
偏向反射面により反射された光束は、ポリゴンミラー3の等速回転(図1では反時計まわり)とともに等角速度的に偏向され、fθレンズ10と長尺トロイダルレンズ11を含んで構成される走査光学系4を透過し、被走査面を有する不図示の感光体ドラム(図22、感光体203参照)に直接入射する。本実施形態では、折り返しミラー217(図22参照)により光路を折り返されて、最終的に不図示の被走査面上(不図示の感光体ドラム上)に集光する。これにより、偏向光束は被走査面上に光スポットを形成し、被走査面の光走査を行う。
更に、主走査方向の画像領域外には被走査面上における書き込み開始位置を決めるための同期検知部5が設けられている。同期検知部5は、同期信号を取る同期PD13と、同期PD13における出力を常に安定させるために配置する同期スリット12を有する。本図において同期PD13は、主走査方向に関して画像領域を間に挟んで半導体レーザー1とは反対の側に位置する画像領域外に配置されている。
次に、同期信号の検出方法について説明する。
まず、光源が1つの発光部を有するSingle−LDである場合の同期信号の検出方法について図2、及び図3に基づいて説明する。図2(a)は同期PDからの同期信号と発光部におけるレーザー駆動信号とのタイミングチャートを示し、(b)は理想的な走査ライン書き込み開始位置の模式図である。図3(a)は同期PDにおける取得波形を示し、(d)は同期PD出力が変動した場合の走査ライン書き込み開始位置ずれを示す模式図である。
図2(a)は、光源が1つの発光部を有するSingle−LDである場合の同期信号とレーザー駆動信号とのタイミングチャートを示している。ポリゴンミラー3は等角速度で回転しているため、同期信号は一定時間ごとに出力され、各走査ラインに対応するレーザー駆動信号は、同期信号出力後から一定時間t1の経過後に送られる。したがって、各走査ラインは図2(b)に示すように、常に同位置から書き出されることになる。
同期信号は図3(a)に示すように、同期PD13の出力がある一定のスレッシュレベルV0(閾値)以上となる時間t0後に出力される。この時点から一定時間t1の経過後に各走査ラインに対応するレーザー駆動信号が半導体レーザー1に送られる。
ここで、ポリゴンミラー3の各偏向面の寸法ばらつき等に起因して、同期PD13における出力にばらつきが生じると、同期PDの出力の高低によって時間t0が必ずしも一致せず、図3(a)に示すような時間Δtのずれが生じてしまう。したがって、各走査ラインに対応するレーザー駆動信号にも時間Δtのずれが生じることになり、結果として図3(b)に示すように主走査方向に印字位置のずれ(Δt1〜Δt6)が生じる。
次に、光源が2つの発光部を有する2ch-LDAである場合の同期信号の検出方法の一例について図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、光源が2つの発光部を有する2ch-LDAの配置例を示す説明図である。図示する半導体レーザー1(光源)は、発光部1a(ch1)と、発光部1b(ch2)の2つの発光部を有している。一般的に複数の発光部を有する光源は、所望の書込密度(例えば600dpi)を満足させるため、光束の進行方向(ここではX軸)を回転軸として、この軸周りに主走査方向(Y軸)から所定の角度θだけ発光部を回転させた状態で取り付けられている。
図5は、光源が2つの発光部を有する2ch-LDAである場合の同期信号とレーザー駆動信号とのタイミングチャートを示している。ポリゴンミラー3は等角速度で回転しているため、同期信号はch1とch2について一定時間ごとに出力され、ch1とch2の各走査ラインに対応するレーザー駆動信号は、ch1とch2における各同期信号出力後から夫々一定時間t1の経過後に送られる。図5の例では、発光部1b(ch2)から出射した光束が先に同期PD13に入射し、一定時間Δtd経過後に発光部1a(ch1)から出射した光束が同期PD13に入射する。一定時間Δtdは、設計段階で設計者が知り得る情報である。この時、先に同期PD13に入射する光束を先行ビーム、一定時間Δtd経過後に同期PD13に入射する光束を後行ビームと呼ぶこととする。
図4、図5では、光源が複数の発光部を有する場合であって、各発光部の発光に基づく同期信号を同期PDにてそれぞれ取得して、各同期信号の検出タイミングに基づいて各発光部にレーザー駆動信号を発生させる例を示している。
本発明では、図4、図5とは異なり、光源が複数の発光部を有する場合であっても、同期信号を発光部ごとには取得せず、任意の1の発光部の発光に基づいて取得した同期信号に基づいて各発光部のレーザー駆動信号を発生させることとしている。
ここで、仮に同期信号を取得する対象の発光部として先行ビームであるch2(発光部1b)を選択した場合の同期信号の検出方法について、図6に基づいて説明する。図6は、光源が2つの発光部を有する2ch-LDAの場合であって、一方の発光部の発光に基づいて取得した同期信号とレーザー駆動信号のタイミングチャートである。
ポリゴンミラー3は等角速度で回転しているため、同期信号はch1とch2について一定時間ごとに出力されるが、図6ではch2から出射した光束に関する同期信号のみを利用する。ch2の各走査ラインに対応するレーザー駆動信号は、ch2における同期信号出力後から一定時間t1の経過後に送られる。他方、ch1から出射した光束は、ch2から出射した光束に対して一定時間Δtd経過後に同期PD13に入射することが、設計段階において予めわかっている。このため、ch1の各走査ラインに対応するレーザー駆動信号は、ch2における同期信号出力後から一定時間t1+Δtdの経過後に送られる。
図7は、光源が2つの発光部を有する2ch-LDAである場合の走査ライン書き込み開始位置を示す模式図であり、(a)は理想的な走査ライン書き込み開始位置を示し、(b)は、同期出力PDが変動した際の走査ライン書き込み開始位置ずれを示す模式図である。図6で説明したように、任意の1の発光部で取得した同期信号に基づいて各発光部のレーザー駆動信号を発生させるような構成としても、ch1とch2の各発光部に対応する各走査ラインは図7(a)に示すように、常に同位置から書き出されることになる。しかし、ポリゴンミラーの各偏向面によって、同期PD13における出力にばらつきが生じると、結果として図7(b)に示すように主走査方向に印字位置のずれ(Δt1〜Δt6)が生じる。
〔特徴的な構成〕
本発明の特徴的な構成について説明する。
本発明においては、ポリゴンミラーに入射する光ビームはポリゴンミラーの偏向反射面より小さく、且つ、ポリゴンミラーで偏向する光ビームは光束の一部が偏向反射面でケラレているが、被走査面を走査する範囲(画像を形成する範囲)は従来のアンダーフィルド光学系と同様である。なお、「ケラレる」とは入射光束の一部が、感光体上または同期検出部に到達しない現象である。
具体的な例を図8に示す。図8は、設計中央値における光走査装置の主走査断面におけるポリゴンミラー3への入射光束幅と、ポリゴンミラー3によって偏向反射され不図示の同期PD13に向かう反射光束幅との関係を説明する図である。ポリゴンミラー3は、反射面の内接円直径がD、回転中心から反射面までの距離(以後、A寸と呼ぶ)がD/2の位置に5面の反射面3a1〜3a5が形成された回転多面鏡である。ポリゴンミラー3に対し、入射光束は基準軸(図中のX方向)に対し入射角φ0で入射し、不図示の同期PD13に向かう際には基準軸(図中のX方向)に対し反射角−ψ0(以後、同期画角と呼ぶ)で反射している。
入射光束をポリゴンミラー3で偏向反射して不図示の同期PD13に導く際、入射光束の一部の光束が反射面3a1からはみ出している。反射面3a1の縁より外側に入射した光束は、ポリゴンミラー3の別の反射面3a5で走査領域外に反射される。一例として、不図示の同期PD13に向かう反射光束幅はケラレの影響で2.7mmとなり、入射光束幅の2.8mmよりも小さくなっている。
不図示の同期PD13に向かう反射光束幅は、ポリゴンミラー3の回転軸の偏心、ポリゴンミラー3の各面毎のA寸ばらつきに起因する各偏向面の長手方向(又は周方向)の幅の変化、及び光走査装置を構成する任意の光学素子における組付誤差や形状誤差などによって変化し得る。
ケラレの具体的な変動例を図9〜図11に示す。図9〜図11は、ケラレの増減について説明する模式図である。
図9は、ポリゴンミラー3の各面のA寸ばらつきに起因する各偏向面3aの長手方向の幅の変化によって、光束のケラレ量が変わる様子を示している。図9(a)は設計中央値を示す。図9では、(b)に示すようにA寸が増加したときにケラレが増加して同期PDに向かう光量が低下し、(c)に示すように、A寸が現象したときにケラレが減少して同期PDに向かう光量が増大する。
図10は、ポリゴンミラー3よりも光源側に配置されている光学系の任意の1の光学素子における組付誤差や形状誤差などによって、光束のケラレ量が変わる様子を示している。図10(a)は設計中央値を示す。図10では、(b)に示すように同期画角がψ0のまま入射光束の入射角φ1が設計中央値φ0よりも増加したときにケラレが減少して同期PDに向かう光量が増大する。また、(c)に示すように同期画角がψ0のまま入射光束が主走査方向(Y軸方向)の正側に平行シフトしたときにケラレが増加して同期PDに向かう光量が低下する。
図11は、ポリゴンミラー3よりも同期PD側に配置されている光学系の任意の1の光学素子における組付誤差や形状誤差などによって、光束のケラレ量が変わる様子を示している。図11(a)は設計中央値を示す。図11では、(b)に示すように入射光束の入射角がφ0のまま同期光束の同期画角ψ1が設計中央値ψ0よりも増加したときにケラレが増加して同期PDに向かう光量が低下する。また、(c)に示すように入射光束の入射角がφ0のまま同期光束の同期画角ψ2が設計中央値ψ0よりも増加したときにケラレが減少して同期PDに向かう光量が増大する。
ここで、ポリゴンミラー3の各偏向面による同期PD13の出力ばらつき(以後、「同一光走査装置内の同期PD13の出力ばらつき」と呼ぶ)を抑制するためには、ポリゴンミラー3に関連する項目に着目して同期スリット12を設計すれば足りる。しかし、同一光走査装置内の同期PD13の出力ばらつきに加えて、異なる光走査装置間における同期PD13の出力ばらつきも抑制するためには、ポリゴンミラー3に関連する項目だけではなく、光走査装置を構成する任意の光学素子における組付誤差や形状誤差の影響を加味して同期スリット12を設計する必要がある。
同期スリット12を設計するにあたり、本発明の発明者は、光走査装置を構成する任意の光学素子における組付誤差や形状誤差が生じた場合の同期PD13に向かう光束の主走査方向の位置ずれに着目した。
図12は、ポリゴンミラーのA寸変化と同期PDに向かう光束の主走査方向の光束幅の変化を示す模式図である。図12には、ポリゴンミラー3の各面のA寸ばらつきに起因する各偏向面の長手方向の幅の変化によって、光束がどのように同期PDに到達するかを表している。以下、光源として2ch-LDAを用い、ch1で同期信号を取得することを想定した(図4参照)。尚、ch1はch2よりも先に同期PDに到達する先行ビームであるとする。同期PDに向かう光束は、主走査方向に関して平行光束であることが望ましく、以後、特に断りがなければ、同期PDに向かう光束は、主走査方向に関して平行光束であるとする。
また、図8に示すようにポリゴンミラーのA寸は、光走査装置が想定どおりにできている設計中央値ではD/2である。A寸が大きくなった場合はD/2+ΔD、A寸が小さくなった場合はD/2−ΔDであるとする。ポリゴンミラーのA寸は、公差範囲を±3σとする正規分布を持ち、公差中央値が平均と一致しており、約99.7%の確率でD/2±ΔDの公差範囲内に収まると仮定する。
ここで、幾何光学的観点から光束を無数の光線の集まりとして捉え、主走査断面内における光束端部の光線に着目し、ポリゴンミラー3によるケラレが発生している側の光線を光線A、もう一方の側の光線を光線Bとする。図9に示すようなA寸の変動が生じた場合、ポリゴンミラー3によるケラレが発生していない光線Bと、ポリゴンミラー3によるケラレが発生している側の光線Aとでは、ケラレの有無の影響で主走査方向(図中のY’軸方向:光束に垂直な方向)における光線の位置ずれ量が異なることがわかった。図9(a)に示す設計中央値のポリゴンミラーから同期PDに向かう光束幅は、図12ではA0−B0にて示される。以下同様に、図9(b)の場合の光束幅は図12ではA1−B1、図9(c)の場合の光束幅は図12ではA2−B2である。図12に示すように、光線Aの位置ずれ量よりも光線Bの位置ずれ量の方が大きい。
図13は、ポリゴンミラーのA寸変化のみに対応した同期スリットの例を示す図である。ポリゴンミラーのA寸ばらつきが光走査装置内で生じても、同期スリット12通過後の光束の主走査方向の幅が常に一定となるようにするために、一例として図13に示す同期スリット12を配置した。同期スリット12は、設計中央値における光束(A0−B0)について、光線A0と光線B0をそれぞれ基点として、図12で示した光線Aと光線Bの主走査方向の位置ずれ量に相当する量だけ遮光する構成となっている。この時、遮光量に相当する量は、光線Aについては図中のY’方向の負側(−側、光線B側:A0−A2間)、光線Bについては図中のY’方向の正側(+側、光線A側:B0−B1間)の位置ずれ量である。同期スリット12による遮光後に同期PDに向かう光束は、A2−B1にて示される。
図12と図13で示した考え方に基づいて、光走査装置を構成する任意の光学素子における組付誤差や形状誤差が生じても、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させる同期スリット12の設計方法について説明する。
まず、誤差伝播の法則について少し触れる。光学性能(ここでは、同期PDに向かう光束の設計中央値に対する主走査方向の位置ずれ量)を決める2つのパラメータが、連続的な確率変数P、Qをとるとする。そして、各々の確率変数は、ばらつきσ、σの確率密度に支配されているとする。この時、光学性能の確率変数Zは、確率変数P、Qの関数として、z=f(p,q)と表せる。確率変数P、Qに相関がなければ、誤差伝播の法則より

Figure 0006394053

として、光学性能のばらつきσが求まる。ここで、式(1)の右辺第1項の平方根は、確率密度Pをとるパラメータによって得られる光学性能のばらつきσと見ることができる。同様に、式(1)の右辺第2項の平方根は、確率密度Qをとるパラメータによって得られる光学性能のばらつきσと見ることができる。従って、式(1)は、

Figure 0006394053

と書き直せる。これは、光学性能の確率変数Zが、各々のパラメータの分布に従う光学性能の確率変数X、Yの和、すなわちZ=X+Yとして計算されることを意味する。
一般に、光学性能を決めるパラメータがn個あって、各々のパラメータの分布に従う光学性能のばらつきσ(i=1,2,・・・,n)で表される確率密度に支配されているとき、光学性能のばらつきσ

Figure 0006394053

として計算してよい。すなわち、光学性能のばらつきは、各々のパラメータのばらつきσ(j=1,2,・・・,n)から、それに対応する光学性能のばらつきσ(i=1,2,・・・,n)を関数fによって求め、σの二乗和平方根として計算される。
図12と図13で示した考え方に、誤差伝播の考え方を適用することで、光走査装置を構成する任意の光学素子における組付誤差や形状誤差が生じても、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させる同期スリット12を実現することができる。以下に、スリットの設計手順を説明する。
まず、光走査装置を構成する全ての光学素子について、組付誤差や形状誤差など想定され得る全ての公差(ばらつき)を列挙し、各公差を、公差No.1、公差No.2、公差No.3、・・・、公差No.(n−1)、公差No.nとする(想定され得る全ての公差の数がn個であると仮定した)。尚、光走査装置を構成する全ての光学素子は、各公差について、公差範囲を±3σとする正規分布を持ち、公差中央値が平均と一致していると仮定すると、公差No.1〜公差No.nにおける任意の1の公差について公差変動が生じると、約99.7%の確率で公差範囲内に収まる。
次に、各公差について公差変動が単独で生じた場合の設計中央値に対する光線Aと光線Bの主走査方向の位置ずれ方向が、光線Aについては主走査方向(Y’軸)の負側(−側)、光線Bについては主走査方向(Y’軸)の正側(+側)となるように、各公差の符号を適切に設定する。各公差について公差変動が単独で生じた場合の設計中央値に対する光線Aと光線Bの主走査方向の位置ずれ量は、例えば光線追跡シミュレーションソフトを用いることで見積もることができる。
そして、各公差におけるばらつきから、光線Aと光線Bの主走査方向の位置ばらつきを求め、光線Aと光線Bで主走査方向の位置ばらつきの二乗和平方根をとることで、同期PDに向かう光束の主走査方向の位置ばらつきの最大値を主走査方向の正側と負側で求めることができる。同期PDに向かう光束は、約99.7%の確率で主走査方向の位置が公差範囲内に収まる。光線A側と光線B側での主走査方向の位置ばらつきの最大値が、設計中央値における光束の光線A(光線A0)と光線B(光線B0)をそれぞれ基点とした時の同期スリット12による遮光量(A0−As間、B0−Bs間:図14参照)に相当する。
同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させる同期スリット12の一例を図14〜図17に示す。
図14は、同期信号をch1でのみ取得することを前提にした同期スリット12を示している。図中の遮光量Asと遮光量Bsは、各公差におけるばらつきから、光線Aと光線Bの主走査方向の位置ばらつきを求め、光線Aと光線Bで全公差に亘って計算した主走査方向の位置ばらつきの二乗和平方根の値である。このような同期スリット12を配置すると、同期スリット12を通過後の光束(A3−B3)は、約99.7%の確率で主走査方向の光束幅が一定となって同期PDに到達する。つまり、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させることができる。図示の例において同期スリット12の開口中心Csは、主光線Cに対して主走査方向の正側(+側)に約40μm偏心して配置されている。ここで、主光線とは、光源(半導体レーザー1)と光偏向器(ポリゴンミラー3)との間に配置された開口素子7の主走査方向における中心を通る光線のことである(図1参照)。
図15は、同期信号をch2でのみ取得することを前提にした同期スリット12を示している。このような同期スリット12を配置すると、同期スリット12を通過後の光束(A3−B3)は、約99.7%の確率で主走査方向の光束幅が一定となって同期PDに到達する。つまり、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させることができる。図示の例において同期スリット12の開口中心Csは、主光線Cに対して主走査方向の正側(+側)に約10μm偏心して配置されている。
図16は、同期信号をch1またはch2のどちらでも取得できることを前提にした同期スリット12を示している。図16(a)は、ch1で同期信号を取得する場合を示し、図16(b)は、ch2で同期信号を取得する場合を示している。このような同期スリット12を配置すると、図14、及び図15の場合に比べて同期PD13の出力は低下するが、同期スリット12を通過後の光束(A3−B3)は、ch1とch2のどちらで同期信号を取得したとしても、約99.7%の確率で主走査方向の光束幅が一定となって同期PD13に到達する。つまり、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させることができ、ch間の同期PD13の出力のばらつきも抑制することができる。この時、同期スリット12の開口中心Csは、ch1の主光線Cに対しては主走査方向の正側(+側)に約120μm偏心して配置され(図16(a))、ch2の主光線Cに対して主走査方向の負側(−側)に約40μm偏心して配置されている(図16(b))。
最後に、従来の同期スリットと、本発明の同期スリット12の違いについて、図16(a)を用いて説明する。図16(a)において、同期スリット12通過後の光線A3と主光線C(開口素子7の中心を通る光線)、及び同期スリット12通過後の光線B3と主光線Cの主走査方向における位置の差分の絶対値を取ると、前者は0.931、後者は0.695となる。同期スリット12通過後の光強度分布が主光線Cを中心として非対称である。
従来の同期スリットは、同期スリット12通過後の光強度分布が主光線を中心として対称となるように決定していた。図示の例では、光線A3と主光線Cの主走査方向における位置の差分の絶対値が、光線B3と主光線Cの主走査方向における位置の差分の絶対値:0.695と一致するように、図中の遮光量Asを0.646としていたため、光束を不必要に遮光していた。
本発明の同期スリット12は、開口中心Csが主光線Cに対して偏心しているため、従来の同期スリットのように不必要に光束を遮光することがない。また、同一の光走査装置内だけでなく異なる光走査装置間でも、常に同期PD13の出力を安定させることができる。
本発明の同期スリットとして図14〜図16を挙げたが、同期PD13の出力が最大となるのは、ch1(先行ビーム)で同期信号を取得することを前提に設計した図14の例である。この場合、同期スリット12を通過後のch1から出射した光束(図14中、A3−B3)は、約99.7%の確率で主走査方向の光束幅が一定となって同期PDに到達する。しかし、同期スリット12を通過後のch2から出射した光束は、主走査方向の光束幅が変化し得るため(図14の光線B3の位置と、図15の光線B3の位置参照)、同期PD13における出力にばらつきが生じることとなる。
〔第二の実施形態〕
図17は、本発明の第二の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。本実施形態においては、ポリゴンミラー3と同期PD13との間、より詳しくはfθレンズ10と同期PD13との間に、光束を主走査方向に関して収束させる機能を有する収束光学系(以下、同期レンズ14)を配置した点に特徴がある。
同期レンズ14を配置すると、主走査方向に関して光束が同期PDからはみ出すことを防ぎ、同期PDの出力を向上させることができるため、SN比の低下に起因する同期PDの検出精度の劣化を防ぐことができる。また、同期PDの主走査方向幅を小さくすることが可能となり、同期PDの応答性が向上する。
〔第三の実施形態〕
本発明の第三の実施形態に係る光走査装置について説明する。本実施形態においては、図17に示した同期レンズ14に面倒れ補正機能を持たせた点に特徴がある。図18は、面倒れ補正について説明するための模式図である。図示するように同期レンズ14は、ポリゴンミラー3の反射面3aと同期PD13の受光面とを光学的共役の関係にする光学系である。このため、光偏向器(ポリゴンミラー3)にある程度の面倒れが発生しても、同期PD13の像点に光束を導くことが可能となり、面倒れによる同期PD13の出力低下を抑制することができる。したがって、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
〔第四の実施形態〕
本発明の第四の実施形態に係る光走査装置について説明する。本実施形態においては、図17に示した同期スリット12が、ポリゴンミラー3と同期レンズ14との間に配置されている点に特徴がある。図19(a)、(b)は、同期レンズを配置した場合における同期スリット通過前後の光束幅の様子を示す模式図である。同期スリット12を同期レンズ14に対して光源側(ポリゴンミラー3側)に配置した場合の同期スリット12通過前後の光束の様子を図19(a)に示し、同期スリット12を同期レンズ14に対して同期PD13側に配置した場合の同期スリット12通過前後の光束の様子を図19(b)に示す。
図19(a)に示すように同期スリット12を、同期レンズ14よりもポリゴンミラー3側に配置することで、光束を所望の量だけ確実に遮光することが可能となるため、不必要に光束を遮ることによる同期PD13の出力低下を未然に防ぐことができる。また、同期スリット12自身の取り付けずれや形状誤差に起因する同期PDの出力ばらつきを小さくすることができる。したがって、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
逆に、図19(b)に示すように同期スリット12を同期レンズ14よりも同期PD13側に配置すると、同期レンズ14が収束させた光束を同期スリット12で遮光しなければならない。このため、同期スリット12には高い加工精度と配置精度が求められるため、作業性が低下してしまう。
〔第五の実施形態〕
光走査装置205を構成する各光学素子は、光学ハウジング231の所定位置に組み付けられている(図22参照)。本発明の第五の実施形態に係る光走査装置においては、同期スリット12を光学ハウジングに一体化した点に特徴がある。同期スリット12を光学ハウジングと一体に形成することで、同期スリット12の組付精度の向上が期待できるため、同期スリット12における組付誤差(ばらつき)の見積もり量を小さくすることが可能となる。したがって、同期スリット12で光束を遮光する範囲を狭くすることができるため、同期PD13の出力低下を抑制でき、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
〔第六の実施形態〕
本発明の第六の実施形態に係る光走査装置においては、同期レンズ14の焦点距離を、fθレンズ10の焦点距離に比べて短くした点に特徴がある。同期レンズ14の焦点距離を、fθレンズ10の焦点距離に比べて短くすることで、同期PD13上での走査速度が遅くなるため、同期PD13が受光する光量を大きくすることが可能となり、同期PD13の出力を向上させることができる。したがって、SN比が向上し同期信号検出精度を改善することができる。
〔第七の実施形態〕
本発明の第七の実施形態に係る光走査装置においては、同期PD13を主走査方向に関して、ポリゴンミラー3によって偏向された光束の画像形成領域よりも光源側(半導体レーザー1側)に配置した点に特徴がある。図20は、本発明の第七の実施形態に係る光走査装置の概略構成図である。図21は、図20に示す光走査装置において、ポリゴンミラーへの入射光束と同期PDに向かう反射光束を示す模式図である。
図20に示すように、同期PD13を主走査方向に関して光源側の画像領域外に配置することで、図21に示すように、光偏向器(ポリゴンミラー3)の反射面3a(3a1〜3a5)に対して、光束が鋭角に入射することが可能となる。このため、光走査装置を構成する任意の1の光学素子に組付誤差や形状誤差が生じても、主走査方向における光束の位置ずれ量を低減することができ、同期スリット12の開口径を拡大することが可能となる。したがって、同期PD13の出力低下を抑制することができるため、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
〔画像形成装置の一例〕
次に、本発明に係る光走査装置を用いた画像形成装置の一実施の形態を説明する。図22は、本発明の光走査装置を用いた画像形成装置の構成例を示す概略図である。本実施の形態は、本発明に係る光走査装置をタンデム型フルカラーレーザプリンタに適用した例である。以下に説明する画像形成装置は、本発明の光偏光器を適用可能な構成の一例であり、これに限定されるものではない。
画像形成装置200内の下部側には水平方向に配設されて給紙カセット201から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト202が設けられている。搬送ベルト202上には、イエロー(Y)用の感光体203Y、マゼンタ(M)用の感光体203M、シアン(C)用の感光体203C及びブラック(K)用の感光体203Kが上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に添え字Y、M、C、Kを適宜付して各色を区別するものとする。
これらの感光体203Y、203M、203C及び203Kは、全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスに従いプロセス部材が順に配設されている。
感光体203Yを例に採れば、帯電チャージャ204Y、本発明に係る光走査装置205Y、現像装置206Y、転写チャージャ207Y、クリーニング装置208Y等が順に配設されている。これは、他の感光体203M、203C及び203Kに関しても同様である。
すなわち、本実施形態においては、感光体203Y、203M、203C及び203Kの表面を色ごとに設定された被走査面とするものであり、各々に対して光走査装置205Y、205M、205C、205Kが1対1の対応関係で設けられている。但し、光走査装置205Y,206Mを構成する走査光学系4aは光走査装置205Y,206Mにおいて共通に使用される。また、光走査装置205K,205Cを構成する走査光学系4bは光走査装置205K,205Cにおいて共通に使用される。各走査光学系4a、4bを透過した色毎の光束は、夫々折り返しミラー217Y、217M、217C及び217Kにより光路を折り返されて、各感光体203Y、203M、203C、203Kに集光する。なお、上記光走査装置205、205M、205C、205Kを構成する各光学素子は、光学ハウジング231内に収容されている。
また、搬送ベルト202の周囲には、感光体203Yよりも上流側に位置させてレジストローラ209とベルト帯電チャージャ210とが設けられ、感光体203Kよりも下流側に位置させてベルト分離チャージャ211、除電チャージャ212、クリーニング装置213等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ211よりも搬送方向下流側には定着装置214が設けられ、排紙ローラ216を介して排紙トレイ215と結ばれている。
上記構成において、例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体203Y、203M、203C及び203Kに対して、Y、M、C、K用の各色の画像信号に基づき、各々の光走査装置205Y、205M、205C及び205Kによる光ビームの光走査によって静電潜像を形成する。これらの静電潜像は、各々の対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト202上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に順次転写されることで重ね合わされる。各色のトナー像が重ね合わされた転写紙は、定着装置214によってフルカラー画像として転写紙に定着され、画像が定着した転写紙は排紙ローラ216によって排紙トレイ215に排出される。
前述の各実施形態に係る光走査装置を画像形成装置に備えることで、縦線揺らぎを抑制した高品位な画像再現性が確保できる画像形成装置を実現することができる。
〔実施態様例とその効果〕
<第一の実施態様>
本態様は、少なくとも1つの発光部(1a、1b・・・)を有する光源(半導体レーザー1)と、光源からの光束を偏向走査する光偏向器(ポリゴンミラー3)と、光偏向器によって偏向された光束を被走査面(感光体203)に導光する走査光学系4と、光偏向器により偏向された光束を検出して、被走査面上における光束の書き込み開始位置を決定する同期信号を出力する同期信号検出手段(同期PD)と、を備え、光偏向器によって同期信号検出手段に導かれる光束の一部が光偏向器によってケラレる光走査装置205であって、光源と光偏向器との間に配置され、光源から出射した光束の幅を規定する開口素子7と、光偏向器と同期信号検出手段との間の光路中に配置されると共に光偏向器によって偏向された光源の任意の発光部からの光束の少なくとも主走査方向の一部を遮光する光束制限手段(同期スリット12)と、を備え、光束制限手段は、光束制限手段を通過した光束の主走査方向における光強度分布が開口素子を通過した光束の主光線Cに対して非対称となるように偏心配置されていることを特徴とする。
光源が複数の発光部(1a、1b・・・)を有する場合、像面上(感光体表面上)で所望の書込密度を実現するために、光源は一般的に光束の進行方向を回転軸として、該軸周りに回転させた状態で取り付けられている(図4参照)。つまり、複数の発光部は主走査方向に関して離間している。
そのため、複数の発光部から出射した光束は、光走査装置を構成する任意の光学素子上で主走査方向に関して異なる位置を走査する。特許文献1のように従来は、複数の発光部で同期信号を取得することを想定していたため、異なる発光部から出射して同期信号検出手段に到達する各々の光束の主走査断面内における幅を、光束制限手段によって常に揃えることで、同期信号検出手段における出力を安定させた。同期信号検出手段における出力が安定すると、同期信号の検出タイミングも安定するため、同期信号の検出に伴って発生させる各走査ラインに対応するレーザー駆動信号の発生タイミングが一定となるため、主走査方向の印字位置ずれを抑制することができ、高品質な画像を提供することが可能となる。
異なる発光部から出射して同期信号検出手段に到達する各々の光束の主走査断面内における幅を、光束制限手段によって常に揃えるためには、光走査装置を構成する任意の光学素子の組付誤差や加工誤差などを考慮すると、主走査方向に関して光束制限手段が形成する開口径は十分小さくする必要がある。つまり、同期信号検出手段の出力は常に一定にはなるが、同期信号検出手段の出力の絶対値は大きく低下し、SN比の低下に起因して同期信号検出精度が劣化する。
光源が複数の発光部から構成されている場合、同期信号は各発光部で取得する必要はなく、任意の1の発光部についてのみ取得すれば良い。以下、この理由を説明する。
仮に光源が2つの発光部1a、1bから構成される2ch−LDAであるとし、2つの発光部をch1、ch2と呼ぶこととする(図4)。先述のように、光源は一般的に光束の進行方向を回転軸として、該軸周りに回転させた状態で取り付けられているため、ch1とch2から出射した光束は、光偏向器によって同期信号検出手段に向けて偏向され、異なるタイミングで同期信号検出手段に到達する。ch2から出射した光束の方が、ch1から出射した光束よりも仮に早く同期信号検出手段に到達するとした場合、ch1はch2が到達してから時間Δtd経過後に同期信号検出手段に到達する(図5)。この時、ch2から出射する光束を先行ビーム、ch1から出射する光束を後行ビームと呼ぶこととする。また、該時間Δtdは、設計段階で発明者が知り得る情報である。
ここで、同期信号を取得する対象の発光部として先行ビームであるch2を仮に選択する。
光偏向器であるポリゴンミラーは等角速度で回転しているため、同期信号はch2に関して一定時間ごとに出力される。同期信号は、同期信号検出手段の出力がある一定のスレッシュレベル(閾値)以上となる時間t0後に出力される(図3(a))。この時点から一定時間t1の経過後にch2が書き出す走査ラインに対応するレーザー駆動信号が送られる。
先述したように、ch1はch2が到達してから時間Δtd経過後に同期信号検出手段に到達する事は予めわかっているため、ch2が書き出す走査ラインに対応するレーザー駆動信号が送られてから時間Δtd経過後に、ch1が書き出す走査ラインに対応するレーザー駆動信号を送るようにすると、ch1で同期信号を取得しなくてもch2における同期信号の情報だけで、各走査ラインの書き込み開始タイミングを適切に設定することができる(図6、図7(a))。
本発明の構成は、光偏向器で偏向されて同期信号検出手段に向かう光ビームは、光束の一部が偏向反射面3aでケラレている(図8)。したがって、光偏向器の形状誤差等が原因で、各偏向面によって同期信号検出手段の出力にばらつきが生じる(同一光走査装置内の同期信号検出手段の出力ばらつき:図9)。また、光走査装置を構成する任意の光学素子について、組付誤差や形状誤差が生じると、異なる光走査装置間においても同期信号検出手段における同期信号検出手段の出力ばらつきが生じる(図10、図11)。
そこで本発明では、光偏向器と同期信号検出手段との間に光束制限手段を設け、任意の1の発光部(1a又は1b)から出射した光束の光束制限手段通過後の光強度分布が主光線Cを中心として非対称となるように、光束制限手段を主光線に関して偏心配置させることで、同期信号検出手段における出力低下を抑制させつつ、同一の光走査装置内の同期信号検出手段の出力ばらつきに加えて、異なる光走査装置間の同期信号検出手段の出力ばらつきも抑制させた(図14〜図16)。尚、本発明では、半光源と光偏向器との間に配置された開口素子の主走査方向における中心を通る光線を主光線と定義する。
このように、異なる光走査装置間の同期PDの出力ばらつきも抑制できると、縦線揺らぎ(走査ラインの書き込み開始位置ずれ)に起因する画像劣化を抑制できることに加え、光走査装置ごとにスレッシュレベル(閾値)を設定する手間を省くことができる。
<第二の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205は、光束制限手段(同期スリット12)は、光源(半導体レーザー1)から選択された1の発光部(1a又は1b)からの光束についてのみ、主走査断面内における光束幅を常に揃える機能を有することを特徴とする。
なお、「光束幅を常に揃える」とは、交差範囲内に収まることである。
光束制限手段は、各光源における任意の1の発光部から出射して同期信号検出手段(同期PD13)に向かう光束についてのみ主走査断面内における幅を常に揃える機能を有することで、光束制限手段が形成する開口部の開口径を不必要に小さくすることを防ぎ、同期信号検出手段における出力を常に一定にしつつ、同期信号検出手段における出力低下を抑制した。
ここで、光束制限手段は、任意の1の発光部について適正化されているため、光源が複数の発光部を有する場合、複数の発光部のうち任意の1の発光部とは別の発光部から出射して同期信号検出手段に向かう光束の光束制限手段通過後の主走査断面内における幅は、光走査装置を構成する任意の光学素子の組付誤差や加工誤差などを考慮すると、任意の1の発光部から出射した光束制限手段通過後の光束の主走査断面における幅と常に等しくなるとは限らない。したがって、光束制限手段は異なる発光部から出射した各光束の各々の幅を常に揃える機能を有さないため、本実施態様は特許文献1の構成とは異なるものである。
<第三の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205は、光偏向器(ポリゴンミラー3)と同期信号検出手段(同期PD13)との間に、光偏向器によって偏向された光束を主走査方向に収束させる収束光学系(同期レンズ14)を配置したことを特徴とする。
光偏向器と同期信号検出手段との間に光束を主走査方向に関して収束させる光学系を配置することで、主走査方向に関して光束が同期信号検出手段からはみ出すことを防ぎ、同期信号検出手段の出力を向上させることができる。SN比の低下に起因する同期PDの検出精度の劣化を防ぐことができる。
また、同期信号検出手段の主走査方向幅を小さくすることが可能となり、同期信号検出手段の応答性が向上する。
<第四の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205において、収束光学系(同期レンズ14)は、光偏向器(ポリゴンミラー3)の偏向面3aと同期信号検出手段(同期PD13)とを光学的共役な関係にすることを特徴とする。即ち、収束光学系は光偏向器の面倒れ補正機能を有する。
収束光学系に面倒れ補正機能を持たせることで、光偏向器にある程度の面倒れが発生しても、同期信号検出手段に光束を導くことが可能となり、面倒れによる同期信号検出手段の出力低下を抑制することができる。したがって、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
<第五の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205において光束制限手段(同期スリット12)は、収束光学系(同期レンズ14)よりも光偏向器側(ポリゴンミラー3側)に配置されていることを特徴とする。
光束制限手段を、収束光学系と光偏向器との間に配置することで、光束を所望の量だけ確実に遮光することが可能となるため、不必要に光束を遮ることによる同期信号検出手段(同期PD13)の出力低下を未然に防ぐことができる。また、光束制限手段自身の取り付けずれや形状誤差に起因する同期信号検出手段の出力ばらつきを小さくすることができる。したがって、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
<第六の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205において収束光学系(同期レンズ14)の主走査方向における焦点距離は、走査光学系4の主走査方向における焦点距離に比べて短いことを特徴とする。
収束光学系の焦点距離を、走査光学系4(を構成するfθレンズ10)の焦点距離に比べて短くすることで、同期信号検出手段(同期PD13)上での走査速度が遅くなるため、同期信号検出手段が受光する光量を大きくすることが可能となり、同期信号検出手段の出力を向上させることができる。したがって、SN比が向上し、同期信号検出精度を改善することができる。
<第七の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205は、光源(半導体レーザー1)、結像光学系2、光偏向器(ポリゴンミラー3)、走査光学系4、及び同期信号検出手段(同期PD13)を収容する光学ハウジング231を備え、光束制限手段(同期スリット12)は、光学ハウジングに一体化されていることを特徴とする。
光束制限手段を光学ハウジングと一体に形成することで、光束制限手段の組付精度の向上が期待できるため、光束制限手段における組付ずれの見積もり量を小さくすることが可能となる。したがって、光束制限手段で光束を遮光する範囲を狭くすることができるため、同期PDの出力低下を抑制でき、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
<第八の実施態様>
本実施態様に係る光走査装置205において同期信号検出手段(同期PD13)は、光偏向器(ポリゴンミラー3)によって偏向された光束の画像形成領域よりも光源(半導体レーザー1)側に配置されていることを特徴とする。
同期信号検出手段を主走査方向に関して光源側に配置することで、光偏向器の反射偏向面に対して、光束が鋭角に入射することが可能となる。このため、光走査装置を構成する任意の1の光学素子の組付誤差や形状誤差が生じても、主走査方向における光束のシフト量を低減することができ、光束制限手段(同期スリット12)が形成する開口部の開口径を大きくとることが可能となる。したがって、同期信号検出手段の出力低下を抑制することができる。したがって、SN比の低下に起因する同期信号検出精度の劣化を防ぐことができる。
<第九の実施態様>
本実施態様は、上記各実施態様に係る光走査装置205を備えたことを特徴とする画像形成装置200である。
各実施態様に係る光走査装置を画像形成装置に搭載することで、縦線揺らぎ(走査ラインの書き込み開始位置ずれ)に起因する画像劣化を抑制し、高品質な画像の形成を実現できる。
1…半導体レーザー(光源)、1a、1b…発光部、2…結像光学系、3…ポリゴンミラー(光偏向器)、3a、3a1〜3a5…反射面、4、4a、4b…走査光学系、5…同期検知部、6…カップリングレンズ、7…開口素子、8…シリンドリカルレンズ、9…防音ガラス、10…fθレンズ、11…長尺トロイダルレンズ、12…同期スリット(光束制限手段)、13…同期PD(同期信号検出手段)、14…同期レンズ(収束光学系)、200…画像形成装置、201…給紙カセット、202…搬送ベルト、203…感光体、204…帯電チャージャ、205…光走査装置、206…現像装置、207…転写チャージャ、208…クリーニング装置、209…レジストローラ、210…ベルト帯電チャージャ、211…ベルト分離チャージャ、212…除電チャージャ、213…クリーニング装置、214…定着装置、215…排紙トレイ、216…排紙ローラ、217…折り返しミラー、231…光学ハウジング
特許第3740339号公報 特許第2971005号公報 特開2003−222811公報

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの発光部を有する光源と、
    前記光源からの光束を偏向走査する光偏向器と、
    前記光偏向器によって偏向された光束を被走査面に導光する走査光学系と、
    前記光偏向器により偏向された光束を検出して、前記被走査面上における前記光束の書き込み開始位置を決定する同期信号を出力する同期信号検出手段と、を備え、
    前記光偏向器によって偏向されて前記同期信号検出手段に導かれる光束の一部が前記光偏向器によってケラレる光走査装置であって、
    前記光源と前記光偏向器との間に配置され、前記光源から出射した光束の幅を規定する開口素子と、
    前記光偏向器と前記同期信号検出手段との間の光路中に配置されると共に前記光偏向器によって偏向された前記光源の任意の発光部からの光束の少なくとも主走査方向の一部を遮光する光束制限手段と、を備え、
    前記光偏向器によって偏向されて前記同期信号検出手段に導かれる光線であって、前記光偏向器の回転軸に対して直交する断面における光束端部の光線のうち、前記光偏向器によりケラレが発生している側の光線を光線A、もう一方の側の光線を光線Bと定義した場合に、
    前記光束制限手段は、前記光走査装置を構成する全ての光学素子の各公差におけるばらつきから、前記光線Aと前記光線Bについて前記主走査方向の位置ばらつきを夫々求め、前記光線Aと前記光線Bの前記主走査方向の位置ばらつきの二乗和平方根を夫々とることにより求められる前記光線A側と前記光線B側の前記主走査方向の位置ばらつきの夫々の最大値が、設計中央値における光束の光線Aと光線Bをそれぞれ基点とした時の前記光束制限手段による遮光量に相当するように構成されており、
    前記光束制限手段は、該光束制限手段を通過した光束の主走査方向における光強度分布が前記開口素子を通過した光束の主光線に対して非対称となるように偏心配置されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光偏向器と前記同期信号検出手段との間に、前記光偏向器によって偏向された光束を主走査方向に収束させる収束光学系を配置したことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記収束光学系は、前記光偏向器の偏向面と前記同期信号検出手段とを光学的共役な関係にすることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  4. 前記光束制限手段は、前記収束光学系よりも前記光偏向器側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光走査装置。
  5. 前記収束光学系の主走査方向における焦点距離は、前記走査光学系の主走査方向における焦点距離に比べて短いことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記光源、結像光学系、前記光偏向器、前記走査光学系、及び前記同期信号検出手段を収容する光学ハウジングを備え、
    前記光束制限手段は、前記光学ハウジングに一体化されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記同期信号検出手段は、前記光偏向器によって偏向された光束の画像形成領域よりも光源側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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