JP6393514B2 - 変位抑制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変位抑制装置に関する。
超LSIや液晶ディスプレイなどの精密機器の製造装置では、嫌振機器類(以下機器類と記す。)が載せられる載置台へ、周辺機器等により生じた床振動が伝わらないように、載置台を空気バネ等で柔らかく支持している。
しかし、載置台を、空気バネ等で柔らかく支持した場合、直動外乱、即ち、載置台に設置された機器類の走行による重心移動や、機器類の稼動に伴い発生する衝撃力等に基づいて、載置台自身が変位したり、振動するのを防止することができない。
制振対象物の振動を抑制する技術には、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、圧電素子を制振対象物に貼り付け、制振対象物自体の曲げや伸縮を、圧電素子で電気エネルギーに変換して抑制する技術である。
しかし、特許文献1の技術では、圧電素子が貼り付けられた制振対象物の変形を抑制出来ても、制振対象物自体の変位を抑制することはできない。
特開2000−357824号公報
本発明は、上記事実に鑑み、載置台の直動外乱による変位を抑制する変位抑制装置を提供することを目的とする。
第1態様に係る変位抑制装置は、振動吸収手段に支持された載置台の下面に取付けられ、上下に受け面が形成された受け部材と、前記受け面と当接しており、電圧を印加されて伸張し前記受け部材を押圧する押圧手段と、前記載置台の変位を検出し、信号を出力するセンシング手段と、前記信号に基づいて、前記押圧手段に前記電圧を印加させ、前記受け部材を位置決めする制御手段と、を有することを特徴としている。
第1態様によれば、載置台の変位がセンシング手段により検出されると、制御手段がセンシング手段からの信号に基づいて、押圧手段に電圧を印加して伸張させ、受け部材の上下に形成された受け面を押圧して、受け部材を上下方向から位置決めする。
この結果、振動吸収手段に支持された載置台に、直動外乱が加えられても、上下方向の変位を抑制することができる。このとき、載置台の変位が大きくなる前に、変位しようとする動きを抑制できる。更に、押圧手段は、受け部材と当接されており、当接されたまま伸張するので、押圧手段が受け部材を位置決めする際に、受け部材との接触や、接触後の分離動作を必要とせず、押圧手段の位置決め動作に伴う新たな変位の発生を抑制できる。
第2態様に係る変位抑制装置は、第1態様に係る変位抑制装置において、前記押圧手段は、アーチ形状に曲げられて両端部が固定された膜型圧電セラミックスであり、前記受け面は、前記アーチ形状に沿った曲面、又は前記アーチ形状より曲率が小さい曲面に形成されていることを特徴としている。
第2態様によれば、アーチ形状に形成された膜型圧電セラミックスと、アーチ形状に沿った曲面、又はアーチ形状より曲率が小さい曲面に形成された受け部材が当接されている。これにより、電圧が印加されていないときには、膜型圧電セラミックスのアーチ形状が維持される。また、膜型圧電セラミックスは、柔らかく、受け部材と当接しているので、振動吸収手段の除振性能に影響を及ぼさない。
一方、電圧が印加されたときには、膜型圧電セラミックスは、アーチ形状のまま伸張して受け部材を固定部材の方向へ押圧することができる。
また、膜型圧電セラミックスを、アーチ形状に曲げることで、板厚が薄いにも関わらず、芯材を必要とせず自立して伸縮機能を発揮させることができる。この結果、別途芯材が不要となり、芯材を伸縮させる必要がない分、効率よく載置台を制御することができる。
第3態様に係る変位抑制装置は、第1態様又は第2態様に係る変位抑制装置において、前記制御手段は、前記載置台の変位の方向と反対方向へ、前記押圧手段を伸張させることを特徴としている。
第3態様によれば、制御手段により、押圧手段が載置台の振動方向と反対方向へ伸張させられる。これにより、載置台の振動の早い段階で、即ち、振動の小さい段階で、載置台の変位を抑制することができる。なお、押圧手段を伸張させるとは、押圧手段を、部材長方向に伸張させる意味を含むものとする。
本発明は、上記構成としてあるので、載置台の直動外乱による変位を抑制する変位抑制装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る変位抑制装置が組み込まれたアクティブ除振台の基本構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る変位抑制装置の基本構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る変位抑制装置の基本構成を示す斜視図である。 (A)〜(C)はいずれも本発明の第1実施形態に係る変位抑制装置の作用を説明するための正面図である。 本発明の第1実施形態に係る変位抑制装置の制御動作を説明するための動作説明図である。 本発明の第1実施形態に係る載置台の変位抑制装置の制御工程を示すフロー図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る変位抑制装置の基本構成を示す正面図であり、(B)は発明の第3実施形態に係る変位抑制装置の基本構成を示す正面図である。
(第1実施形態)
図1〜図7を用いて、第1実施形態に係る変位抑制装置10について説明する。
図1の正面図に示すように、変位抑制装置10は、アクティブ除振台50の架台16に設けられ、架台16は、精密機器類が載せられるステージ(載置台)12を支持している。
架台16は、ステージ12の四隅を支持する4本の脚部44を有している。脚部44は鋼材製とされ、脚部44の側壁には、脚部44同士を連結する横部材46が固定されている。架台16は、平面視が矩形状に形成され、上面でステージ12を支持している。脚部44の上下端部には、それぞれフランジ44Fが取り付けられ、下部フランジ44Fは、ボルト48で床面34に固定されている。
脚部44の上部フランジ44Fとステージ12との間には、振動吸収手段としての空気ばね32が取り付けられている。空気ばね32は、空気が充填されてばね機能を有する振動吸収体である。空気ばね32は、4本の脚部44の上部にそれぞれ設けられ、ステージ12を柔らかく支持している。これにより、床面34からの振動が空気ばね32で吸収され、ステージ12への伝播を抑制している。
なお、空気ばね32の周囲には、補助支柱42が鉛直方向へ設けられ、アクティブ除振台50が稼働していないときには、ステージ12を、脚部44に固く固定している。
変位抑制装置10は、横部材46の上面とステージ12の下面の間に設けられ、空気ばね32と並列に配置されている。変位抑制装置10は、4本の横部材46の上面に2個ずつ(合計8個)設けられ、それぞれが独立して制御される。この構成とすることにより、後述するように、変位抑制装置10を適切に制御することにより、ステージ12の上下方向の変位(例えば振動や傾斜など)を抑制することができる。
横部材46の中央部であり変位抑制装置10の間には、補助支柱40が設けられている。補助支柱40は、横部材46とステージ12の間に鉛直方向へ配置され、アクティブ除振台50が稼働していないときに、ステージ12を横部材46に固定する。
なお、変位抑制装置10の数量は、アクティブ除振台50の構成により最適数量が決定されるものであり、本実施の形態の数量(8個)に限定されるものではない。
横部材46はH形鋼で形成され、横方向に配置された上下フランジ46Fの間の空間には、空気ばね32及び変位抑制装置10を制御するための、コントローラ36が設けられている。また、コントローラ36の隣には、これらへ供給する電力を制御するレギュレータ38が設けられている。なお、配線類の記載は省略している。
図2の正面図、図3の斜視図に示すように、変位抑制装置10は、横部材46とステージ12の中間部に配置された変位制御部(受け部材)28を有している。
変位制御部28は、ステージ12の下面に固定された固定板14と、固定板14の中央部14Cの上面に固定された上側凹状台座54U、及び、固定板14の下面に固定された下側凹状台座54Dを備えている。
固定板14は、鋼板でコ字状に形成され、平板状の中央部14Cが水平に設けられ、両端部の鉛直部14Eは、ステージ12の方向に折り曲げられている。鉛直部14Eの上端部は、いずれもステージ12の下面に固定されている。これにより、固定板14は、ステージ12と一体となって上下方向へ変位する。
上側凹状台座54Uは、上面に受け面55Uが凹状(アーチ形状)に形成され、下面は中央部14Cに固定されている。下側凹状台座54Dは、下面に受け面55Dが凹状(アーチ形状)に形成され、上面は中央部14Cに固定されている。
上側凹状台座54Uの受け面55Uには、上側膜型圧電セラミックス(押圧手段)20Uが、受け面55Uの全長に渡り当接されている。上側膜型圧電セラミックス20Uは、電圧を印加されて伸張し、受け面55Uを下方へ押圧する。
また、下側凹状台座54Dの受け面55Dには、下側膜型圧電セラミックス(押圧手段)20Uが、受け面55Dの全長に渡り当接されている。下側膜型圧電セラミックス20Uは、電圧を印加されて伸張し、受け面55Dを上方へ押圧する。
ステージ12の下方には、側面視において、ステージ12と、ステージ12に固定された固定板14とで矩形状に区画された空間が形成されている。空間の内部には、上側膜型圧電セラミックス20Uを固定する、固定台18の中央部18Cが挿入されている。
固定台18は、変位制御部28を形成し、固定台18の中央部18Cは、鋼製の平板で形成され水平に配置されている。中央部18Cの両端部には脚部18Eが設けられ、脚部18Eの下端は、横部材46の上面に設けられた、取付台19の上面に固定されている。
また、取付台19の上面には、取付台17が固定され、取付台17には、下側膜型圧電セラミックス20Uを固定する、一対の三角台24Dが取付けられている。
上側膜型圧電セラミックス20Uは、アーチ形状に曲げられ、アーチ部を下に向けて取付けられている。上側膜型圧電セラミックス20Uの両端部は、固定台18の中央部18Cの下面に取付けられた一対の三角台座24Uの斜辺に、それぞれ固定されている。アーチ部の中央部は、凹状台座54Uの受け面55Uと、当接されている。
下側膜型圧電セラミックス20Dは、アーチ形状に曲げられ、アーチ部を上に向けて取付けられている。下側膜型圧電セラミックス20Dの両端部は、取付台17の上面に取付けられた一対の三角台座24Dの斜辺に、それぞれ固定されている。アーチ部の中央部は、凹状台座54Dの凹状の受け面55Dと、当接されている。
上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dは、図示は省略するが、膜状とされた繊維状の圧電セラミックの両側面に、電極が印刷されたポリイミドフィルムをエポキシ樹脂で接合した膜型圧電素子が使用されている。この膜型圧電素子は、圧電セラミックの両側面に取り付けられたリード線を介して、コントローラ36から電圧を印加すれば、印加された電圧値に従った歪が圧電セラミックに生じ、膜型圧電素子を変形させることができる。
即ち、アーチ形状に曲げられた上側膜型圧電セラミックス20U、及び下側膜型圧電セラミックス20Dに、コントローラ36から電圧を印加すれば、上側膜型圧電セラミックス20U、及び下側膜型圧電セラミックス20Dを、それぞれ伸張させることができる。このとき、両端部が固定されているので、中央部が凹状台座54U、54Dの方向へ伸張される。この結果、凹状台座54U、54Dを伸張方向(固定板14の中央部14Cの方向)へ変位させることができる。
また、固定板14には、ステージ12の変位を検出して信号を出力するセンサ(センシング手段)26が取り付けられている。センサ26は、変位センサ、位置センサ等の名称は問わず、ステージ12の変位を検出出来るものであればよい。また、センサ26の取付位置は、固定板14に限定されることはなく、ステージ12でもよい。
コントローラ36は、センサ26からの信号に基づいて、上側膜型圧電セラミックス20Uと、下側膜型圧電セラミックス20Dに所定の電圧を印加し、予め定めた制御手順に従って、凹状台座54U、54Dを押圧し、位置決めする構成とされている。
ここで、図4(A)に示す、下側膜型圧電セラミックス20Dを例に取り、位置決めについて説明する。上側膜型圧電セラミックス20Uでも、同様に作用する。
下側膜型圧電セラミックス20Dは、アーチ形状に曲げられたアーチ部を上に向けて取付けられ、受け部材である凹状台座54Dの受け面55Dと当接されている。また、下側膜型圧電セラミックス20Dの両端部は、一対の三角台座24Dの斜辺にそれぞれ固定されている。
これにより、下側膜型圧電セラミックス20Dに電圧が印加されていないときには、下側膜型圧電セラミックス20Dのアーチ形状が、受け面55Dと当接されることで維持される。また、下側膜型圧電セラミックス20Dは、柔らかく、受け面55Dと当接されているので、空気ばね32の除振性能に影響を及ぼさない。
一方、下側膜型圧電セラミックス20Dに電圧が印加されたときには、下側膜型圧電セラミックス20Dは、アーチ形状のまま伸張し、凹状台座54Dの受け面55Dを、矢印PAで示す上方へ押し上げる。この結果、破線で示すように、凹状台座54Dを持ち上げることができる。
また、図4(B)に示すように、凹状台座54Dは、両端部が、三角台座24Dの内側の壁面と、距離d(1mm〜5mm程度)だけ隙間を開けて設けられている。これにより、下側膜型圧電セラミックス20Dに電圧が印加されてなく、ステージ12が矢印PBで示す下方へ変位したときは、破線で示すように、下側膜型圧電セラミックス20Dを変形させて、凹状台座54Dの受け面55Dが降下する。
センサ26は、ステージ12の降下が所定量に達したとき、変位の検出結果をコントローラ36へ出力する。
図4(C)に示すように、コントローラ36は、下側膜型圧電セラミックス20Dへ電圧を印加し、下側膜型圧電セラミックス20Dを伸張させて凹状台座54Dを押し上げ、所定の位置まで戻す。コントローラ36は、印加電圧を調整しながら、ステージ12が所定の変位範囲に入るよう、下側膜型圧電セラミックス20Dを位置決めする。
次に、図5、図6を用いて制御方法について説明する。
図6は、ステージ12の上面を作業機器が、例えば距離0.8m離れた場所まで移動して、移動先で定められた作業を行い、作業後、元の位置まで戻る場合における、移動時間とステージ位置の関係を示している。
図6の横軸は経過時間(s)を示し、縦軸はステージ位置(m)を示している。また、実線Hがステージ12の上の作業機器の移動経路を示している。なお、ハッチングした範囲が作業機器の作業時間帯を示し、白抜きの範囲が作業機器の移動時間帯を示している。
作業機器の移動時間帯(例えば時間t〜t、t〜t等)においては、ステージ12を空気ばね32で柔らかく支持した場合、作業機器の移動でステージ12の重心がずれて、ステージ12に変位が発生する。また、この時間帯は作業機器が移動中であり、精密な作業は行われていない。従って、この時間帯は、床面34からの振動の伝播を抑制するより、移動後の精密作業に備えて、ステージ12が、自身の動作で生じた変位が増大しないように、発生した変位を、早い段階で抑制する必要がある。
一方、作業機器の作業時間帯(例えば時間t〜t、t〜t等)においては、精密な作業が行われるため、作業機器の作業に支障が生じないように、ステージ12を柔らかく支持して、床面からの振動の伝播を遮断する必要がある。
このため、図7に示す各工程を実行して、空気ばね32で柔らかくステージ12を支持する状態と、下側膜型圧電セラミックス20Dと上側膜型圧電セラミックス20Uでステージ12の変位を抑制する状態をスムーズに切り替えている。
先ず、変位検出工程66を実行する。作業機器等の移動によりステージ12に変位が発生したとき、ステージ12に固定された固定板14が、ステージ12と一体となって変位する。固定板14が下方へ、又は上方へ変位したとき、センサ26で変位が検出され、検出結果がコントローラ36に出力される(図4(B)参照)。
次に、電圧出力工程67を実行し、センサ26からの信号に基づいて、コントローラ36が印加電圧を発生させる。このとき、ステージ12が下方へ変位したときは、下側膜型圧電セラミックス20Dへ出力し、ステージ12が上方へ変位したときは上側膜型圧電セラミックス20Uへ出力する。
次に、伸張工程68を実行し、ステージ12が下方へ変位したときは、下側膜型圧電セラミックス20Dは、印加電圧に従って伸張され、凹状台座54Dの受け面55Dを、上方へ押し上げる(図4(C)参照)。これにより、ステージ12を上方へ移動させ、所定の位置(変位のない位置)で維持することができる。
一方、ステージ12が上方へ変位したときは、上側膜型圧電セラミックス20Uは、印加電圧に従って伸張され、凹状台座54Uの受け面55Uを、下方へ押し下げる。これにより、ステージ12を下方へ移動させることができる。
次に、変位抑制工程70を実行する。具体的には、固定板14の変位を、下側膜型圧電セラミックス20D、又は上側膜型圧電セラミックス20Uによる上下方向からの力で、順次抑制する。ステージ12の、いずれの方向の変位も抑制されるまで繰り返す。
次に、変位停止検出工程71を実行し、ステージ12の変位がセンサ26で検出されなくなったことを確認する。ステージ12の変位がセンサ26で検出されなくなった時を作業機器の移動終了と判断し、判断結果をコントローラ36に出力する。
最後に、変形解除工程73を実行し、コントローラ36が、下側膜型圧電セラミックス20D、及び上側膜型圧電セラミックス20Uへの電圧供給を解除する。ステージ12は、引き続いて空気ばね32で支持させる。
これにより、作業機器がステージ12の上を移動しても、ステージ12に生じる変位を効果的に抑制することができる。作業機器類が異なる方向に移動して作業をする場合や、移動する距離が異なる場合も、同じ考えで制御すればよい。
なお、上記の制御方法のみでなく、他の方法で制御してもよい。
例えば、上方向への変位が検出されたとき、上側膜型圧電セラミックス20Uを制御して、凹状台座54Uの受け面55Uを、下方へ押し下げる。続いて、下側膜型圧電セラミックス20Dにも電圧を印加して、両者で固定板14Cを、変位の生じない所定位置で挟む方法でもよい。
これにより、片側から押圧することによるオーバーシュートを生じさせることなく、短時間で変位を抑制することができる。
また、本実施形態では、凹状台座54U、54Dの方向を、同一方向としたが、これに限定されることはなく、例えば、固定板14の中央部14Cを挟んで、凹状台座54U、54Dのいずれか一方を、平面視で90度回転させて、凹状台座54U、54Dが互いに直交する構成でもよい。
これにより、凹状台座54U、54Dの配置の自由度が高くなる。
本構成によれば、上述したように、センサ26がステージ12の上下方向の変位を検出すると、コントローラ36がセンサ26からの信号に基づいて、上側膜型圧電セラミックス20U、又は下側膜型圧電セラミックス20Dに電圧を印加して伸張させ、凹状台座54の上下に形成された受け面54Uを押圧して、固定板(受け部材)14Cを上下方向に位置決めする。即ち、ステージ12が上下方向に変位しようとする動きを抑制できる。この結果、ステージ12の上下方向の変位を抑制することができる。
更に、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dは、上側受け面55U及び下側受け面55Dと常に当接され、当接したまま電圧印加で伸張させる。これにより、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dが、固定板14の中央部14Cを位置決めする際に、上側受け面55U及び下側受け面55Dとの接触や、接触後の分離動作を必要としない。この結果、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dの、位置決め動作に伴う新たな振動の発生を抑制できる。
また、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dへの印加電圧を制御することにより、外乱の大きさに応じて抵抗力を制御することができるため、従来技術のように、単に剛性を高め、直動外乱に対抗するものと比較して、より高精度な位置決め制御が可能となる。
更に、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dは、上側凹状台座54U、及び下側凹状台座54Dとアーチ形状に当接されている。これにより、電圧が印加されていないときには、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dは、空気ばね32の除振性能に影響しない程度の剛性が維持される。一方、電圧が印加されたとき、アーチ形状のまま伸張して、凹状台座54U、54Dを固定板14Cの方向へ押圧することができる。
また、上側膜型圧電セラミックス20Uと下側膜型圧電セラミックス20Dは、アーチ形状とされているので、板厚が薄いにも関わらず、芯材を必要とせず自立して形状を維持させることができる。この結果、別途芯材が不要となり、芯材を伸縮させる必要がない分、効率よくステージ12を制御できる。
(第2実施形態)
図7(A)を用いて、本発明の第2実施形態に係る変位抑制装置62について説明する。変位抑制装置62の変位制御部64には、下側受け面57Dの曲率が、下側膜型圧電セラミックス20Dの曲率より小さくされた、下側凹状台座56Dが設けられている点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
図7(A)に示すように、下側凹状台座56Dの下側受け面57Dの曲率が、下側膜型圧電セラミックス20Dの曲率より小さくされている。このとき、下側膜型圧電セラミックス20Dのアーチ形状とされた頂部が、下側受け面57Dと当接されている。
これにより、下側膜型圧電セラミックス20Dのアーチ形状に沿った曲率の曲線部を有し、曲線部の全長に渡り、下側膜型圧電セラミックス20Dと当接させた、第1実施形態の受け面55Dの場合より、ステージ12を柔らかく支持することができる。
この結果、除振性能を、より損なわないように支持することができる。なお、上側凹状台座54Uも、下側凹状台座54Dと同じ構成とされている。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
(第3実施形態)
図7(B)を用いて、本発明の第3実施形態に係る変位抑制装置74について説明する。変位抑制装置74の変位制御部76には、アーチ形状の曲率が異なる下側膜型圧電セラミックス60Dが設けられている点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
図7(B)に示すように、下側膜型圧電セラミックス60Dのアーチ形状の曲率が、第1実施形態で説明した下側膜型圧電セラミックス20Dの曲率より大きくされている。また、下側膜型圧電セラミックス60Dのアーチ形状とされた頂部が、下側凹状台座54Dの下側受け面55Dと当接されている。
これにより、下側膜型圧電セラミックス20Dのアーチ形状に沿った曲率の曲線部を有し、曲線部の全長に渡り、下側受け面55Dと当接させた下側膜型圧電セラミックス20Dの場合より、ステージ12を柔らかく支持することができる。
なお、この場合には、一対の三角台座24Dの内側間の距離L2は、図7(A)に示した三角台座24Dの内側間の距離L1より、小さく(距離L2<距離L1)する必要がある。
この結果、除振性能を、より損なわないように支持することができる。なお、上側膜型圧電セラミックス60Uも、下側膜型圧電セラミックス60Dと同じ構成とされている。
また、本実施形態において、下側凹状台座54Dに替えて、第3実施形態で説明した、下側凹状台座56Dを採用してもよい。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
10、62、74 変位抑制装置
12 ステージ(載置台)
14 固定板(受け部材)
16 架台
20 膜型圧電セラミックス(押圧手段)
20U 上側膜型圧電セラミックス(押圧手段)
20D、60D 下側膜型圧電セラミックス(押圧手段)
26 センサ(センシング手段)
28 変位制御部
32 空気ばね(振動吸収手段)
36 コントローラ(制御手段)
54U 上側凹状台座(受け部材)
54D、56D 下側凹状台座(受け部材)
55 受け面
55U 上側受け面
55D、57D 下側受け面

Claims (2)

  1. 振動吸収手段に支持された載置台の下面に取付けられ、上下に受け面が形成された受け部材と、
    前記受け面と当接しており、電圧を印加されて伸張し前記受け部材を押圧する押圧手段と、
    前記載置台の変位を検出し、信号を出力するセンシング手段と、
    前記信号に基づいて、前記押圧手段に前記電圧を印加して前記受け部材を位置決めする制御手段と、
    を有し
    前記押圧手段は、アーチ形状に曲げられて両端部が固定された膜型圧電セラミックスであり、
    前記受け面は、前記アーチ形状に沿った曲面、又は前記アーチ形状より曲率が小さい曲面に形成されている変位抑制装置。
  2. 前記制御手段は、前記載置台の変位方向と反対方向へ、前記押圧手段を伸張させる請求項1に記載の変位抑制装置。
JP2014093813A 2014-04-30 2014-04-30 変位抑制装置 Expired - Fee Related JP6393514B2 (ja)

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