JP6392018B2 - カラーチャート作成方法および色補正方法 - Google Patents

カラーチャート作成方法および色補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6392018B2
JP6392018B2 JP2014151431A JP2014151431A JP6392018B2 JP 6392018 B2 JP6392018 B2 JP 6392018B2 JP 2014151431 A JP2014151431 A JP 2014151431A JP 2014151431 A JP2014151431 A JP 2014151431A JP 6392018 B2 JP6392018 B2 JP 6392018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
color
printing
ink amount
color chart
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014151431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016028853A (ja
Inventor
重徳 有薗
重徳 有薗
清原 理
理 清原
浩次 松尾
浩次 松尾
涼子 櫻井
涼子 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014151431A priority Critical patent/JP6392018B2/ja
Priority to US14/730,215 priority patent/US9403373B2/en
Priority to EP15171231.2A priority patent/EP2978204B1/en
Publication of JP2016028853A publication Critical patent/JP2016028853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6392018B2 publication Critical patent/JP6392018B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
    • H04N1/605Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis for controlling ink amount, strike-through, bleeding soakage or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

この発明は、インクジェットプリンタの色補正に用いるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法および色補正方法に関する。
デジタルカラー印刷を行う印刷システムでは、画像を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置、画像を読み取るスキャナ、および、印刷を実行する印刷機ごとに異なるカラー記述がされている。このようにデジタル機器ごとに異なるカラー記述を、ICCプロファイルを用い相互に色変換することにより、印刷機の印刷色を管理するカラーマネージメントが行われている。なお、ICCプロファイルは、国際色コンソーシアム(International color Consortium)によって定められた書式のファイルであって、デバイスの色空間の特性を定義したファイルである。
カラー印刷を実行する印刷機では、一般的にプロセスカラーと呼称されるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色材を使用して印刷が行われる。インクジェットプリンタには、インクを吐出する複数のノズルを形成したインクジェットヘッドが色ごとに備えられている。このようなインクジェットプリンタによりカラー印刷を行うときには、色補正に利用するカラーチャートが印刷される。このようなカラーチャートには、インク色種類とドットサイズ種類とを組み合わせた複数のカラーパッチが配置されている(例えば、特許文献1参照)。そして、印刷されたカラーチャートの各カラーパッチは、測色機により測色され、得られた結果に基づいて、ICCプロファイルが作成される。
従来のインクジェットプリンタでは、インクの特性、印刷媒体の吸水特性などの諸条件の制約から、総インク量の制限が行われている。なお、総インク量は、プロセスカラーがCMYKの4色の場合、1画素に対して重ね合されるCMYKのインクの合計であり、TAC(Total Area Coverage)値とも呼称される。このため、インクジェットプリンタの色再現範囲(色域)は、TAC値の制限値に応じて変化する(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−164044号公報 特開2004−349980号公報
インクジェットプリンタでは、ローラによる印刷媒体の搬送が行われている。印刷媒体の印刷面がローラに接触し、ローラにインクが転写され、さらにローラから印刷媒体にインクが再転写されて印刷物が汚れるという問題が発生する。このため、TAC値の制限値を低く設定することで、インクの乾燥不良によるローラへのインク転写を防止している。
一方で、インクジェットプリンタに使用されるインクや印刷媒体には、様々な種類がある。インクの乾燥性能は印刷媒体に塗布されたインク量に依存するが、この乾燥性能は、インクの組成により異なる。
したがって、インクの乾燥不良によるローラへのインク転写を防止するために、従来のようにTAC値の制限値をより低く設定すると、カラーチャートにおいては、色域が狭くなるという問題が生じていた。さらに色域が狭いカラーチャートに基づいて色補正を行うと、印刷物上での発色が意図したもと異なる結果となるという問題が発生する。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、インクジェットプリンタにおける、より色域の広いカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法および色補正方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、インクジェットプリンタの色補正用の複数のカラーパッチが配置されたカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、予め当該インクジェットプリンタで印刷したときのインクの消費量に基づいて、印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を設定するインク量設定工程と、前記インク量設定工程において設定された前記上限値を超えないインク量で、当該インクジェットプリンタにより前記印刷媒体に異なる色により構成された複数のカラーパッチを配置したカラーチャートを印刷する印刷工程と、を備え、前記インク量設定工程に先立って、予め当該インクジェットプリンタで印刷したときのインクの消費量に基づいて、各カラーパッチのデバイス依存色空間における表色値に対するインク量の実測値を得るとともに、インクの乾燥性能に基づいて印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を求めるインク量取得工程が実行され、当該インク量取得工程で求められた上限値が前記インク量設定工程で設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記インク量取得工程は、予め前記印刷媒体に単位面積当たりのインク量が異なる帯状領域を複数の色ごとに当該インクジェットプリンタで印刷したときの、前記印刷媒体の印刷面に接触する搬送ローラへのインクの転写を観察し、搬送ローラへのインクの転写を起こさない前記印刷媒体の単位面積当たりのインク量を前記上限値とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のカラーチャート作成方法により作成したカラーチャートを測色機により計測する測色工程と、前記測色工程における計測結果に基づいて、デバイス非依存色空間とデバイス依存色空間との関係を構築するプロファイル作成工程と、を備えることを特徴とする色補正方法である。
請求項1に記載の発明によれば、従来のTAC値による制限とは異なり、インク量の消費量に基づいて、印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を設定することから、より色域の広いカラーチャートを作成することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、インク量の実測値を取得し、インクの乾燥性能を考慮してインク量の上限値を求め、その上限値を印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値と設定して各カラーパッチを生成することから、より色域の広いカラーチャートを作成することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、インクの組成の違いによる乾燥性能の違いを考慮して、色別に単位面積当たりのインク量の上限値を決めることができ、より厳密な色域の定義が可能となる。
請求項に記載の発明によれば、色域の広いカラーチャートを基に、デバイス非依存色空間とデバイス依存色空間との関係を記述するプロファイルを作成することから、インクジェットプリンタによる色再現をより正確に行うことが可能となる。
この発明に係るカラーチャート作成方法を実施するための印刷システムの概要図である。 画像処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。 印刷機3の概要図である。 カラーチャート作成を説明する概念図である。 インク付着量と網点%との関係を説明する図である。 この発明のカラーチャート作成方法により作成したカラーチャートによる色補正方法のフローチャートである。 単位面積当たりのインク量の実測値と上限値を得るためのインク量取得工程のフロー図である。 準備工程Bで印刷する帯Eを説明する概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るカラーチャート作成方法を実施するための印刷システムの構成を示す概要図である。
この印刷システムは、印刷物を構成する文字、絵柄等の複数種類の部品の配置および編集を実行し入稿データを作成するクライアントコンピュータ1と、印刷を実行する印刷機3と、印刷色を管理するためのカラープロファイル(ICCプロファイル)の生成処理、カラープロファイルを用いた色変換処理および印刷機3が処理可能な印刷データの生成のためのラスタライズ処理(RIP)を行う画像処理装置2と、画像処理装置2に接続される測色機4と、を備えている。クライアントコンピュータ1、画像処理装置2および印刷機3は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続される通信線CLを介して、相互に各種の情報を送受信することが可能となっている。
図2は、画像処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
画像処理装置2は、パーソナルコンピュータを利用して構成されており、CPU201、ROM202、RAM203、インターフェース205、CD−ROMなどの可搬型の記憶媒体210に記憶された情報を読み取るディスクドライブなどの読取装置206、磁気ディスクであるHDD(ハードディスク)207、液晶ディスプレイなどの表示装置208、キーボードおよびマウスなどの入力装置209を備える。
CPU201、ROM202、RAM203およびインターフェース205は、バス204を介して相互に接続されている。インターフェース205には、読取装置206、HDD207および通信線CLが接続される。また、表示装置208は、画像処理装置2における各種設定などの情報を表示し、入力装置209は、オペレータによる各種設定の変更操作に使用される。
画像処理装置2は、インターフェース205に接続された通信線CLを介して、クライアントコンピュータ1および印刷機3との通信が可能となっている。HDD207は、各種データやICCプロファイルを作成するプログラム等を記憶する。HDD207に記憶されているプログラムが実行されるときには、ROM202にプログラムがロードされ、RAM203およびCPU201を利用して、その機能が実現される。測色機4によりカラーチャートを測色して取得した各カラーパッチの測色値等のデータは、RAM203またはHDD207に記憶される。
図3は、印刷機3の概要図である。
印刷機3は、巻き回しローラ331、巻き取りローラ332、複数のテンションローラ333、駆動ローラ335および従動ローラ336に巻回されたロール紙である印刷媒体Sを、駆動ローラ335に接続されたドライブモータの駆動により搬送する。そして、印刷媒体Sに対して、インクジェット方式により画像を記録するインクジェットプリンタである。
この印刷機3は、複数のインク滴を吐出するノズルが列設された複数のインクジェットヘッド311を有する記録部310と、制御部320と、印刷機3のインクの消費状況などの情報を表示する印刷管理モニタ321を備える。記録部310には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応するインクジェットヘッド311が配設されている。そして、各色のインクジェットヘッド311には、各インクを貯留するインクタンク312が接続されている。制御部320は、画像処理装置2から入力されたCMYK値データに基づいて、ノズルからインクを吐出させる印刷制御およびドライブモータの駆動制御を行う。このような記録部310と制御部320により、印刷媒体Sに対してカラー印刷が実行される。なお、この印刷システムにおける出力機として、インクジェット式の枚葉印刷機を採用することもできる。
図4は、この発明におけるカラーチャート作成の概念図である。この図においてはカラーチャートCH1、CH2に配置される異なる色のカラーパッチPを異なるハッチングで示している。カラーチャートCH1、CH2は、例えばCMYKによる1次色、2次色、3次色、4次色のそれぞれ濃度を変えた複数のパッチがマトリクス状に配置されたものである。
印刷機3のように、プロセスカラーがCMYKの4色の場合は、TAC値の最大値は400%である。これは、CMYK全ての色でインキ濃度100%が指定された、所謂、総ベタの状態である。しかしながら、従来は、TAC値は300〜350%に制限されているため、例えば、画像データをRGB値からCMYK値に変換する場合、本来、CMYK=(95,85,95,90)と分解される色でも、TAC値での制限値が320%であると、TAC値が365%となるこの色は、制限値を超えないCMYK値に置き換えられることになる。このため、印刷物の色味が変化するという問題が生じる。すなわち、TAC値の制限により、印刷により再現できる色の範囲である色域が狭くなってしまう。
理想的には、TAC値の設定を、色域の狭さの問題が生じない400%に設定して出力した複数のカラーパッチP(例えば1000〜1500色)からなるカラーチャート(図4の上段CH1参照)を用いて、色補正が行われることが望ましい。しかし、現実には印刷媒体S上でのインク溢れや印刷媒体Sの搬送系のインク汚れ等の不都合が生じる。このため、このような不都合が生じないように、印刷時の印刷媒体Sに供給されるインク量を制限する必要がある。この発明においては、カラーチャートを印刷機3により印刷するための画像データにおいて、従来のように、印刷媒体Sに供給するインク量の制限を1画素に与えるCMYK値の合計であるTAC値で行うのではなく、印刷時に実際に消費される単位面積あたりのインク量と各インクの乾燥性能を考慮して調整し各カラーパッチを作成することで、色域の広いカラーチャートCH2の作成を可能にするものである。
図5は、印刷時に実際に消費される単位面積あたりのインク量であるインク付着量と網点%との関係を説明する図である。図5(a)は、インクの光学濃度と網点%との関係を示すグラフであり、図5(b)は、インク付着量と網点%との関係を示すグラフである。ここでのインク付着量は、印刷媒体Sに塗布される1画素当たりのインク量であり、図5においては、印刷機3のノズルから吐出可能な最大ドットの液滴で全面印字したときのインク付着量を100として百分率で示している。
図5(a)に示すように、網点%は、印刷媒体Sを濃度計で計測して得られるインクの光学濃度(またはCIELAB表色法におけるL*値)に対して比例関係にあるものとして決められている。しかしながら、印刷機3で使用するインクがCMYKの4色の場合、図5(b)に示すように、実際に印刷媒体S上に付着するCMYKの各インク量(インク付着量)は、網点%(網点面積率)に対して比例的に変化するのではなく、インクのにじみや光学的ドットゲインなどの影響を受け、下に凸形状となるカーブを描いて変化する。すなわち、あるCMYK値に対する使用インク量に比べて、印刷媒体S上に塗布されたインク量の方が少ない傾向にあると言える。
したがって、この発明では、印刷媒体上に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を印刷時に実際に消費されたインク量(実測値)を基に設定して、各CMYK値を補正したカラーパッチを作成している。これにより、印刷媒体Sが許容できる最大のインク量を用いた色表現が可能となり、カラーチャートにおける色域の偏りを低減することができる。
図6は、この発明のカラーチャート作成方法により作成したカラーチャートによる色補正方法のフローチャートである。
この実施形態のカラーチャート作成方法では、インク量設定工程(ステップS13)に先立って、準備工程A(ステップS11)および準備工程B(ステップS12)からなるインク量取得工程を実行する。なお、インク量取得工程の詳細は後述する。
インク量設定工程(ステップS13)において設定された単位面積当たりのインク量の上限値に基づいて色域が定義され、複数のカラーパッチが配置されたカラーチャート(図4下段CH2参照)を印刷機3で印刷する(ステップS14)。しかる後に、印刷された各カラーチャートを測色機4で測色する(ステップS15)ことにより、デバイス非依存色空間での表色値であるL*a*b*値と、印刷機3に依存する色空間(デバイス依存色空間)での表色値であるCMYK値の関係が構築される。すなわち、印刷機3のCMYK値と色の関係を記述したICCプロファイルが作成される(ステップS16)。
図7は、単位面積当たりのインク量の実測値と上限値を得るためのインク量取得工程(上記ステップS11およびステップS12)のフロー図である。この実施形態においては、印刷機3でカラーチャートを印刷する動作に先立って、所定のCMYK値に対するインク消費量とインクの乾燥性能を実測するために、準備工程A(図6のステップS11)と準備工程B(図6のステップS12)を実行する。
まず、単位面積当たりのインク量の実測値を取得するための準備工程Aを実行する。準備工程Aでは、CMYKの各インク色の消費割合および網点%の構成が平均的な画像を、印刷機3により2〜3ロール分の印刷媒体Sに対して印刷する。
準備工程Aでは、まず、印刷を開始する前にインクタンク312の重量を計測し(「インクタンク計量」)、印刷媒体Sへの印刷を実行する。印刷の実行中には、各インク色のインクジェットヘッド別にノズルからの吐出数を、ドットサイズ(例えばS、L)ごとに集計する。なお、網点%に対する、1画素当たりのドットサイズ構成と平均液滴量は、印刷機3の機械的な性能として予めわかっている。例えば、網点%が50%では、インクを吐出させるノズルの割合をSサイズのドット:Lサイズのドット=48.5:1.3とすると、1画素当たりの平均液滴量は1pl(ピコリットル)になる。したがって、ドットサイズごとに集計した吐出数と網点%を基に、インク消費量の理論値が算出できる。このインク消費量の理論値は、通知実績値として、例えば、印刷機3の印刷管理モニタ321などに表示される。
印刷が終了すると、印刷機3のインクタンク312の重量を計測し、印刷開始前と終了後のインクタンク312の重量差を求める。すなわち、各インクの消費量の現実の実績値を取得する。インク消費量の理論値である通知実績値と実際のインク消費量との差を、通知実績値に対する補正量として加味することで、以後、通知実績値を、現実のインク消費量が考慮された実測値として扱う。準備工程Aでは、平均的な画像を印刷することで、複数の色についての各CMYK値に対する単位面積あたりのインク消費量の実測値が取得できる。なお、上述のインク消費量の理論値である通知実績値と実際のインク消費量との差は、例えば、温度の影響を受けてインクの粘性が変化して、インクジェットヘッド311からの吐出量が変動した結果、生じるものである。
次に、乾燥性能を実測する準備工程Bを実行する。図8は、準備工程Bで印刷する帯Eを説明する概要図である。
準備工程Bでは、印刷媒体Sにインク量が異なる複数の帯状領域(帯E)を、印刷媒体Sの送り方向Xに沿って印刷する(図8参照)。なお、ここでのインク量は、インクジェットヘッド311のノズルから印刷媒体Sに供給される1画素当たりのインク量を示す。図8においては、帯Eのインク量の違いを、異なるハッチングで示している。
帯Eの印刷色やインク量などの帯印刷条件を設定すると、印刷機3で帯印刷を実行する。そして、帯印刷後に、インク量の異なる複数の帯Eのうち、どのインク量の帯Eで印刷機3のローラへのインク転写が発生しているかを確認する。なお、この印刷機3では、印刷媒体Sの印刷面に接触するローラは、駆動ローラ335である(図3参照)。したがって、駆動ローラ335へのインク転写の有無を確認する。この確認は、例えばオペレータの目視によるものでもよいし、監視カメラやセンサ等により機械的に検出するようにしてもよい。帯Eは、印刷媒体Sの送り方向Xに沿った方向に延び、駆動ローラ335の軸方向に異なるインク量の領域が形成される態様で印刷される(図8参照)。このため、駆動ローラ335の軸方向のどの位置にインク転写が発生しているかを確認することで、ローラへのインク転写の発生とインク量との対応付けを容易に行うことができる。
ローラへのインク転写の有無を確認し、印刷した帯Eのうち、ローラへのインク転写が発生していない帯Eにおけるインク付着量の最大値を、単位面積当たりに塗布可能なインク量の上限値として設定する(ステップS13)。なお、帯印刷の設定において、隣り合う帯Eごとの濃度差を小さくし、印刷する帯の数を増やすことで、ローラへのインク転写が発生しないインク量の上限値の設定を、より精密に行うことが可能となる。
また、帯印刷は、1次色(C,M,Y,K)であるインクごと実行してもよい。この場合は、乾燥性能が異なるプロセスカラーのインクごとに、単位面積当たりに塗布可能なインク量の上限値を設定することができる。さらに、2次色(C+M=青、C+Y=緑、M+Y=赤)、3次色(C+Y+M=黒)についても同様の帯印刷を行うことで、プロセスカラーのインクが重ね合されたときの乾燥性能の違いを考慮した単位面積当たりに塗布可能なインク量の上限値の設定が可能となる。すなわち、カラーパッチごとにより詳細にインク量の上限値を設定することにより、カラーチャートにおいて、より厳密な色域の定義が可能となる。
上述した準備工程Aおよび準備工程Bにより得た、所定のCMYK値ごとの単位面積あたりのインク消費量の実測値と、単位面積当たりのインク量の上限値は、管理テーブル化され画像処理装置2の記憶装置(RAM203またはHDD207)に記憶される。画像処理装置2においては、カラーチャートに配置される複数のカラーパッチの各CMYK値が、単位面積当たりに塗布可能なインク量の上限値を超えないように、CMYK値に対するインク消費量の実測値を参照しながら、CMYK値を補正したカラーパッチが生成される。しかる後、上述したようにカラーチャートが印刷機3により印刷される(ステップS14)。
図6に戻り、上述したカラーチャート作成方法により作成されたカラーチャートを測色し(ステップS15)、各カラーパッチの測色値を基にICCプロファイルを作成する(ステップS16)ことで、印刷機3で印刷を実行する際の色再現性が高い色変換が可能となる。
なお、インク量設定工程(ステップS13)にて設定される上限値は、インク量取得工程(準備工程Aおよび準備工程B)により求めた上限値でなくてもよい。例えば印刷機のメーカや印刷機のユーザなどが、他の印刷機や記録媒体に対して、以前に実行したインク量設定工程で求めた上限値に基づいて経験的に上限値が設定されてもよい。
1 クライアントコンピュータ
2 画像処理装置
3 印刷機
4 測色機
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 バス
205 インターフェース
206 読取装置
208 表示装置
209 入力装置
310 記録部
311 インクジェットヘッド
312 インクタンク
320 制御部
321 印刷管理モニタ
331 巻き回しローラ
332 巻き取りローラ
333 テンションローラ
335 駆動ローラ
336 従動ローラ
S 印刷媒体

Claims (3)

  1. インクジェットプリンタの色補正用の複数のカラーパッチが配置されたカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、
    予め当該インクジェットプリンタで印刷したときのインクの消費量に基づいて、印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を設定するインク量設定工程と、
    前記インク量設定工程において設定された前記上限値を超えないインク量で、当該インクジェットプリンタにより前記印刷媒体に異なる色により構成された複数のカラーパッチを配置したカラーチャートを印刷する印刷工程と、
    を備え
    前記インク量設定工程に先立って、予め当該インクジェットプリンタで印刷したときのインクの消費量に基づいて、各カラーパッチのデバイス依存色空間における表色値に対するインク量の実測値を得るとともに、インクの乾燥性能に基づいて印刷媒体に供給可能な単位面積当たりのインク量の上限値を求めるインク量取得工程が実行され、
    当該インク量取得工程で求められた上限値が前記インク量設定工程で設定されることを特徴とするカラーチャート作成方法。
  2. 請求項に記載のカラーチャート作成方法において、
    前記インク量取得工程は、予め前記印刷媒体に単位面積当たりのインク量が異なる帯状領域を複数の色ごとに当該インクジェットプリンタで印刷したときの、前記印刷媒体の印刷面に接触する搬送ローラへのインクの転写を観察し、搬送ローラへのインクの転写を起こさない単位面積当たりのインク量を前記上限値とするカラーチャート作成方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカラーチャート作成方法により作成したカラーチャートを測色機により計測する測色工程と、
    前記測色工程における計測結果に基づいて、デバイス非依存色空間とデバイス依存色空間との関係を構築するプロファイル作成工程と、
    を備えることを特徴とする色補正方法。
JP2014151431A 2014-07-25 2014-07-25 カラーチャート作成方法および色補正方法 Active JP6392018B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014151431A JP6392018B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 カラーチャート作成方法および色補正方法
US14/730,215 US9403373B2 (en) 2014-07-25 2015-06-03 Color chart creating method and a color correcting method
EP15171231.2A EP2978204B1 (en) 2014-07-25 2015-06-09 Color chart creating method and a color correcting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014151431A JP6392018B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 カラーチャート作成方法および色補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016028853A JP2016028853A (ja) 2016-03-03
JP6392018B2 true JP6392018B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=53723977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014151431A Active JP6392018B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 カラーチャート作成方法および色補正方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9403373B2 (ja)
EP (1) EP2978204B1 (ja)
JP (1) JP6392018B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108394180B (zh) * 2017-02-06 2021-06-15 精工爱普生株式会社 印刷装置
DE102018202045A1 (de) * 2017-03-08 2018-09-13 Heidelberger Druckmaschinen Ag Multilevel-Dichtekompensation für Digitaldruckmaschinen
DE102018202453A1 (de) * 2017-03-22 2018-09-27 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zur Durchführung eines Druckprozesses in einer Inkjet-Druckmaschine
JP2019025733A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 株式会社Screenホールディングス プレビュー装置、プレビュー方法、およびプレビュープログラム
JP2019043109A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 株式会社Screenホールディングス インク制限量算出方法およびインク制限量算出プログラム
KR102407397B1 (ko) * 2018-03-05 2022-06-10 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 잉크젯 프린터의 잉크 사용량 검지 시스템과 방법 및 잉크젯 프린터
US10606525B1 (en) 2019-02-14 2020-03-31 Ricoh Company, Ltd. Color transforms for print job processing
JP2023111541A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 ブラザー工業株式会社 印刷装置、その制御方法及びプログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3353227B2 (ja) * 1999-07-02 2002-12-03 ミノルタ株式会社 プリンタコントローラ及びプリンタ並びにそれらに用いられる特定消耗品管理用の記録方法
JP2001287436A (ja) * 2000-04-05 2001-10-16 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録方法
JP3962631B2 (ja) * 2002-05-20 2007-08-22 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2004142206A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Canon Inc 画像処理装置
JP4179048B2 (ja) 2003-05-21 2008-11-12 コニカミノルタホールディングス株式会社 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006235945A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Canon Inc カラープロファイル作成システム
JP2011148259A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、及びインクジェット記録装置
JP2012006174A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5736810B2 (ja) 2011-02-04 2015-06-17 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム
JP5720303B2 (ja) 2011-02-28 2015-05-20 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置および印刷制御プログラム
JP5963457B2 (ja) * 2012-01-31 2016-08-03 キヤノン株式会社 画像処理方法および画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2978204A1 (en) 2016-01-27
JP2016028853A (ja) 2016-03-03
EP2978204B1 (en) 2019-05-08
US20160023472A1 (en) 2016-01-28
US9403373B2 (en) 2016-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6392018B2 (ja) カラーチャート作成方法および色補正方法
JP5238650B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US9596384B2 (en) Signal conversion method and apparatus, program, and print system
JP2016147421A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6424696B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2014100825A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP5984463B2 (ja) 処理装置、処理方法及びそのプログラム
EP3160121B1 (en) Image processing method and image processing device for gray output signal
CN112243069B (zh) 信息处理装置、颜色转换特性文件制作方法以及学习装置
JP2011255540A (ja) 補正値取得方法、補正値取得プログラム、及び、印刷装置
JP2022027605A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び画像形成装置
JP2013059938A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2012009921A (ja) 色補正方法および色補正プログラム
JP7249909B2 (ja) 色合わせ方法および色合わせプログラム
US11601569B2 (en) Image processing device, image forming system, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2020072283A (ja) 色データ補正方法、記録方法、画像処理装置、記録装置
JP7273681B2 (ja) 色変換テーブル作成方法、印刷方法、色変換方法、および色変換テーブル作成プログラム
JP6007471B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び液体吐出装置
JP7447609B2 (ja) 印刷装置、印刷媒体判定方法およびパッチ選択方法
JP2023081711A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2023042971A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP5906630B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び液体吐出装置
JP2010068497A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置
JP2011029712A (ja) 色材制限量決定方法、印刷制御装置及び印刷制御プログラム
JP2023091489A (ja) 情報処理装置、画像形成装置、画像形成システム、方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6392018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250