JP6391556B2 - 資産相続シミュレーションシステム - Google Patents

資産相続シミュレーションシステム

Info

Publication number
JP6391556B2
JP6391556B2 JP2015247988A JP2015247988A JP6391556B2 JP 6391556 B2 JP6391556 B2 JP 6391556B2 JP 2015247988 A JP2015247988 A JP 2015247988A JP 2015247988 A JP2015247988 A JP 2015247988A JP 6391556 B2 JP6391556 B2 JP 6391556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asset
inheritance
simulation
scenario
heir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015247988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017111769A (ja
Inventor
守邦 河野
守邦 河野
潤一 高本
潤一 高本
Original Assignee
株式会社アーバンレック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アーバンレック filed Critical 株式会社アーバンレック
Priority to JP2015247988A priority Critical patent/JP6391556B2/ja
Publication of JP2017111769A publication Critical patent/JP2017111769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6391556B2 publication Critical patent/JP6391556B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、購入や売却などの資産の組み換えによって生じる、相続税や贈与税などをシミュレーションする、資産相続シミュレーションシステムに関する。
土地や建物などの不動産、各種の証券のような金融商品などの資産について、適切なタイミングでの購入や売却を行うことによる、資産額の増加を目的とした資産運用が、個人、法人を問わず広く行われている。
このような資産運用は、大小様々なリスクを伴うものである。そして、それによって生じる損益を検討する場合には、各資産による単純な収支のみでなく、各種の手続きのために生じる費用や、税額なども考慮する必要があり、複雑な計算が必要である。そのため、専門的な知識を持たない者が効率的な資産運用を行うことは容易ではなく、資産の保有状況や、購入、売却による影響などの分析、試算を行い、助言を行う、コンサルティング業が求められてきた。
また、資産額の増加のために積極的な資産運用を行うつもりがなくとも、所有資産の相続の際に生じる相続税などの税金の納付義務が生じ、そしてそのような税額の大小が、保有する資産の形態などによって大きく変化することが少なくない。こういった問題を検討する際にも、専門的な知識が必要とされる。
このように、効率的な資産運用を行うためには、専門的な知識が必要となると共に、資産運用を行う各人の状況を考慮した、複雑な計算が必要となるため、専門家がコンサルティングを行う場合にも、多大な時間が必要となる。
このような状況に対して、資産運用や、そのコンサルティング業を補助するための種々の技術が考案されており、特許文献1には、保有資産による収支額や、その変動率などを入力することによって、将来にわたる資産額の増減をシミュレーションすることのできるシステムが公開されている。
また、特許文献2には、個人資産の価値の評価を行い、事前贈与や二次相続までを含めた相続計画を策定することができる、資産管理システムが公開されている。
特開2001−265924号公報 特開平11−96217号公報
特許文献1や特許文献2に記載されるようなシステムを利用すれば、保有資産の価値の増減などを予測して、将来にわたる資産額の増減や、相続の際の相続税などをシミュレーションすることができる。しかし、相続税や贈与税は、各相続人への相続割合や、各相続人について税率や控除額など、複数の要素が組み合わさった計算によってその額が算出されるため、シミュレーション結果の提示を受けてその計画の良し悪しを判断し、更にそれを改善するための計画変更を行うためには、利用者の知識や経験に基づいた判断が必要であった。
そのため、上述したようなシステムは、豊富な知識や経験を有する専門家が利用することにより、計算時間の短縮などを図れるものであって、そうでない者が利用するのは困難であると言える。
そこで、本発明では、シミュレーション結果をわかりやすく表示し、専門的な知識や経験に乏しいものであっても、効率的な資産の運用を検討することのできる、資産相続シミュレーションシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る資産相続シミュレーションシステムは、
資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションシステムであって、
前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、を備え
前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする。
このように、資産の相続のシミュレーション結果として、固定資産額と流動資産額、そして一次相続税額などの支出額を算出することにより、相続時における相続人の支出に無理が出ないような計画を立てることができる。
本発明の好ましい形態では、前記資産相続シミュレーション手段が、前記相続人の相続する流動資産額及び固定資産額と、前記相続人が相続時に支出する必要のある、少なくとも一次相続税額を含む相続時支出額と、を算出することを特徴とする。
このように、資産の相続のシミュレーション結果として、固定資産額と流動資産額、そして一次相続税額などの支出額を算出することにより、相続時における相続人の支出に無理が出ないような計画を立てることができる。
本発明の好ましい形態では、前記出力生成手段が、前記流動資産額と、前記相続時支出額との大小関係を示すグラフを出力することを特徴とする。
このように、相続する流動資産額と相続時に必要な支出額との大小関係をグラフによって示すことで、ユーザは相続時の収支状況を視覚的に把握することができる。
本発明の好ましい形態では、前記資産相続シミュレーション手段が、配偶者への一次相続割合を変動させた場合に、その結果として得られる前記相続人全ての総資産額を算出し、
前記出力生成手段が、前記配偶者への前記一次相続割合の変動と、それに伴う前記総資産額の変動と、を示すグラフを生成することを特徴とする。
このように、配偶者への相続割合とその結果として得られる総資産額とをグラフによって示すことで、ユーザは一次相続人への最適な相続割合を簡単に知ることができる。
本発明に係る資産相続シミュレーションサーバ装置は、
複数のユーザ端末装置へと、資産の組替による資産額の増減のシミュレーション手段、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーション手段を提供する資産相続シミュレーションサーバ装置であって、
前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、を備え
前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする。
本発明に係る資産相続シミュレーションプログラムは、
資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションプログラムであって、
コンピュータ装置を、
前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
前記資産の前記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、として動作させ
前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする。
本発明に係る資産相続シミュレーションシステムの動作方法は、
シナリオ情報記憶部と、シナリオ管理手段と、資産組替シミュレーション手段と、資産相続シミュレーション手段と、出力生成手段と、を備え、資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションシステムの動作方法であって、
前記シナリオ管理手段が、入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記資産の組み換えと、前記資産の相続及び/又は贈与と、を含むシナリオを作成し、前記シナリオ情報記憶部へと記録するステップと、
前記資産組替シミュレーション手段が、前記シナリオ情報記憶部の保持する前記シナリオに基づいた前記資産額の増減のシミュレーションを行うステップと、
前記資産の相続及び/又は贈与によって生じる相続税額及び/又は贈与税額のシミュレーションを行うステップと、
前記出力生成手段が、前記資産額の増減のシミュレーションの結果と、前記相続及び/又は前記贈与のシミュレーション結果と、を前記ユーザがユーザ端末装置を介して閲覧可能な状態に出力するステップと、を有し、
前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする。
ユーザは資産の組み換えによる資産額の増減と、相続時に生じる収支のシミュレーション結果から、より効率的な資産の運用を検討することができる。
本発明の一実施形態に係る資産組替シミュレーションシステムの構成図である。 本発明の一実施形態に係る資産相続シミュレーションサーバ装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるシナリオの作成に係る処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における土地・建物に関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における土地・建物に関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における生活費に関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における保有資産による収支などに関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における保有資産による収支などに関する情報のグラフ表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における相続人に関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における資産組替シミュレーション結果の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるシナリオの一覧表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるシナリオの比較画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における相続シミュレーション結果の表形式での表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における相続シミュレーション結果のグラフでの表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における資産の贈与計画に関する情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における資産の贈与計画に関する情報のグラフ表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における相続時の資産額と支出額のシミュレーション結果の表示画面を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る資産運用シミュレーションシステムの構成図である。ここに示すように、本実施形態に係る資産運用シミュレーションシステムは、資産相続シミュレーションサーバ装置1と、ユーザの利用するユーザ端末装置2とが、ネットワーク3を介して通信可能に構成されている。
資産相続シミュレーションサーバ装置1は、図2に示すように、ユーザの情報を管理するユーザ情報管理手段101と、任意のシミュレーション期間中における資産の組み換えや、各資産による収支の予測などの情報を備えるシナリオの作成、変更などの管理を行うシナリオ管理手段102と、シナリオに基づいて、シミュレーション期間中に生じる資産額の増減などの算出を行う資産組替シミュレーション手段103と、シミュレーション期間中の複数の時点において相続が起きた場合の相続税や、贈与を行う場合の贈与税の算出などを行う資産相続シミュレーション手段104と、資産組替シミュレーション手段103及び資産相続シミュレーション手段104によるシミュレーション結果をユーザに閲覧可能な状態に出力する出力生成手段105と、ユーザの情報を保持するユーザ情報記憶部106と、シナリオの情報を保持するシナリオ情報記憶部107と、を備える。
更に、出力生成手段105は、シミュレーション結果を表形式でユーザへと提示する表データ生成手段105aと、シミュレーション結果をグラフ形式でユーザへと提示するグラフ生成手段105bと、を有する。
なお、資産相続シミュレーションサーバ装置1には、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、各種の入出力装置などを備え、ネットワーク3へと接続可能に構成された、汎用的なサーバ装置などを用いることができる。より具体的には、汎用的なサーバ装置の補助記憶装置に、資産相続シミュレーションサーバ装置として動作させるためのプログラムを配し、それを実行することによって実現できる。
また、ユーザ端末装置2には、コンピュータ装置や、タブレット端末、スマートフォン端末など、一般的なウェブブラウザソフトウェアを備える各種の端末装置を用いる。
そして、本実施形態に係る資産運用シミュレーションシステムは、前記ユーザが、ユーザ端末装置2に設けられた前記ブラウザソフトウェアによって、ネットワーク3を介して資産相続シミュレーションサーバ装置1にアクセスし、利用するものである。なお、予めユーザ情報管理手段101により、ユーザ情報記憶部106にユーザIDやパスワードなどのユーザ情報を記録しておき、ユーザ端末装置2からのアクセスがあった場合に、それらの情報を用いた認証処理を行った上で、各ユーザが資産組替シミュレーションを実施可能な構成とすることが好ましい。
<資産組替シミュレーション>
図3は、本実施形態に係る資産組替シミュレーションシステムによる、シミュレーションの実施の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS11で、ユーザの保有する種々の資産について、入力を受け付ける。ここでは、例えば、図4に例を示すような画面により、所有する土地や建物に関する情報、また、図5に例を示すような画面により、土地や建物に関連した、収入・支出やローンなどの情報の入力を受け付ける。
また、図6に例を示すような画面では、シミュレーション期間中の各年における生活費の入力を受け付ける。この他にも、現預金や生命保険、退職金、有価証券、債務、葬式費用など、収入や支出に影響を与えうる種々の情報について、保有資産としての入力を受け付ける。
土地や建物、有価証券などの継続的な収支が見込まれる保有資産については、図7に示すような画面によって、シミュレーション期間中の各年における、該資産による収入と支出、資産価値の上昇率(又は下降率)などの入力を受け付ける。また、図8に示すようなグラフを合わせて表示することにより、価格の上昇率の設定などによる資産の増減、及び指標値の変化などを視覚的にもわかりやすく提示することができる。また、シミュレーション期間中において、土地や建物、有価証券などの資産の売却を行う時期の指定を受け付ける。
そして、図7及び図8に示したような保有資産情報の入力画面においては、入力値に変更が加わった際に、表形式のデータ及びグラフの表示を随時更新することにより、ユーザは入力値の設定、及びそれによるキャッシュフローなどの変動の確認を、対話的に実施することができる。
また、入力値の変更は、数値による入力のみでなく、グラフ中のプロット点のドラッグ操作によっても行うことができる。これによって、より簡単に入力値の変更を行うことができる。なお、数値による入力値の変更、グラフの操作による入力値の変更共に、開始点と終了点における値のみを指定し、その間において値を線形に補完する操作などを可能としてもよい。 これにより、入力値の変更操作の利便性がより向上する。
ステップS11においては、更に、資産相続シミュレーション手段104によって利用するために、図9に例を示すような画面において、相続や贈与が生じ得る親族の情報や、それぞれの親族に対する相続分の入力なども受け付ける。
ここでは、被相続人と、その親族などの相続人の情報の入力を受け付ける。より具体的には、被相続人と各相続人との間の続柄や生死状況などの情報の入力を受け、家系図を生成して表示する。また、入力された内容を基に、法定相続人とそれぞれの法定相続分とを算出し、表形式での表示や家系図中への表示を行うことが好ましい。更に、相続分を任意に変更可能な構成としてもよい。
以上のように、種々の保有資産に関する情報の入力を受けた後、ステップS12に進み、シミュレーション期間内の購入を検討する、追加資産情報の入力を受け付ける。ここでは、先に保有資産情報の入力画面として示した図7や図8などのような画面により、保有資産に関する情報と同様の情報の入力を、追加資産についても受け付ける。
以上のように、保有資産と追加資産に関する情報の入力を受け付けた後には、ステップS13に進み、入力された保有資産及び追加資産の情報に基づいて、資産額の増減のシミュレーションを行い、ステップS14にて、図10に例を示すような画面を出力し、資産組替シミュレーションの結果を、表やグラフの形態でユーザへと提示する。
シミュレーション結果を確認したユーザが、シナリオに設定する条件の変更を行う場合には、ステップS15からステップS11に戻り、保有資産の追加情報の入力や、入力済みの情報の変更を受け付ける。続くステップS12でも、追加資産についての追加情報の入力や変更を同様に受け付ける。そして、ステップS13での資産組替シミュレーション、ステップS14での結果の表示を再度行う。
このように、ステップS11からステップS15の処理を繰り返すことで、ユーザの操作によるシナリオの作成、及びそれに基づいた資産組替シミュレーションの結果の出力を行う。
以上のようにして、ユーザの操作によるシナリオの作成が行われる。また、このようにして作成したシナリオの複製の指示を受け付け、複製後に変更を受け付けることで、類似する複数のシナリオを簡単に作成することができる。
<複数シナリオの比較>
ユーザによって複数のシナリオが作成され、それぞれについて資産組替シミュレーションを行った後には、図11及び図12に示すような画面によって、シナリオとシミュレーション結果の一覧をユーザへと提示する。
図11に示すような画面においては、各シナリオについて、シミュレーション期間中の各年における資産の保有状況やキャッシュフロー、純資産額などの推移を表示する。このような表示により、ユーザは、それぞれのシナリオにおける資産の状況の推移を把握することができる。
また、図12に示すような画面においては、各シナリオによるシミュレーション結果のキャッシュフローや純資産などを、それぞれ同一のグラフ上に示すことで、作成した複数のシナリオについて、資産状況の推移などを比較することができる。
<相続シミュレーション>
図13及び図14は、本実施形態に係る資産相続シミュレーションシステムによる相続シミュレーション結果の表示画面を示す。これは、先に説明した資産組替シミュレーションによって算出した資産額と、図9に示したような画面において入力を受け付けた相続人に関する情報に基づいて、シミュレーション期間中の各年において相続が生じた場合の相続税額などを示すものである。
図13は、被相続人が死亡時点で所有している各種の資産と、生前贈与によって既に各相続人へと贈与された資産、各相続人への一次相続による相続税額を表示する。そして、一次相続後に生じる二次相続による相続税額も算出し、表示する。更に、後に説明する贈与計画に従った資産の生前贈与に掛かる贈与税と、上述の一次相続税額及び二次送税額との合計値の算出と出力も行う。
ここで、一次相続と二次相続とは、例えば、妻子を持つ男性が被相続人である場合、被相続人が死亡した際にその配偶者(妻)及び子へとなされる相続を一次相続、そして後に配偶者が死亡した場合に、その子へとなされる相続を二次相続と呼称するものである。一次相続において配偶者が相続を受ける場合については、配偶者控除を受けることができるため、子が相続を受ける場合に比べて相続税の面で非常に有利である。
しかし、一次相続において配偶者へと相続された資産は、配偶者が死亡した際に、その次の相続人、先に挙げている例であれば、子へと相続される(二次相続)。このように二次相続がなされる場合にも相続税が掛かる。そのため、一次相続の際に、配偶者控除があるからと言って、配偶者へとあまりに多くの資産を相続した場合には、それを子へと二次相続する際の相続税によって、結果的に一次相続税額と二次相続税額とを合計した額が高額になってしまうという状況が起きうる。
また、被相続人から相続人である配偶者や子へと相続する資産額を減らすために、生前贈与を行うことが考えられる。この場合にも贈与税が掛かるが、基礎控除額があるため、長い期間で計画的に生前贈与を行うことで、相続税と贈与税との合計額を低くできる可能性もある。
このように、被相続人から相続人への資産の相続の際に掛かる相続税額や生前贈与の際に掛かる贈与税額を考える場合には、それぞれの要素が複雑に絡み合うため、これを最適化するのは容易ではない。そのため、上述したように、一次相続税額と、二次相続税額、そして贈与税額のシミュレーションをそれぞれ行い、その合計値がどうなるかを考える必要がある。
そして、配偶者への相続割合を変動した場合の一次相続税、二次相続税、贈与税の合計値の変動を算出し、図14(c)に示すようなグラフを生成する。これは、横軸に配偶者への相続割合を、縦軸に税額の合計値をとったグラフである。そして、現在の配偶者への相続割合と、税額が最小値をとる相続割合とをグラフ上に表示することで、配偶者への最適な相続割合をわかりやすく示すことができる。
また、相続に際して留意すべき別の観点として、相続する資産中における流動資産と固定資産の割合がある。相続税は流動資産と固定資産のどちらにも掛かるものである。そして、場合によっては不動産などを物納することもできるが、基本的には現金によって納める必要がある。
ここで、被相続人から相続人へと相続された財産の多くを不動産などの固定資産が占めている場合には、相続税を現金で納めることが困難になる可能性がある。このような観点による資産組替や相続の検討を行うために、図14(d)に示すような、相続される総資産、及び各相続人へ相続される資産について、それらの内で流動資産と固定資産の占める割合を算出し、グラフで表示する。更に、一次相続税や葬式費用、債務などを合計した、一次相続時の支出を算出して合わせて表示することで、一次相続における支出が、相続する流動資産額を上回るか否かを視覚的にわかりやすく表示する。また、支出が流動資産額を上回る恐れがある場合には、その旨を警告するような表示をすることが好ましい。
図15は、シミュレーション期間中の各年における被相続人から相続人への生前贈与計画の入力および表示画面の一例である。ここでは、各相続人に対して、各年に行う贈与額の入力を受け付け、それに係る贈与税を算出する。そして、それぞれの累計値や、各年における現預金の額と、生前贈与を行った後に残る現預金の額などを合わせて表示する。そして、図16に示すように、グラフによって、シミュレーション期間中の各年において、被相続人が保持する現預金と、各相続人へと贈与された現預金とを表示する。
このようにして贈与の入力を受け付けて算出された贈与税額は、先に説明したように、図13、図14に示すような画面において、一次相続税額及び二次相続税額と合わせて表示される。
図17は、相続される資産と、一次相続税や葬式費用、債務などを合計した一次相続時の支出を、シミュレーション期間中の各年において示すグラフである。これはすなわち、図14(d)において示した内容を、時系列とともに示すものである。このように、時系列に従って表示することで、シミュレーション期間中において生じ得る相続による収支の移り変わりを、わかりやすく示すことができる。
なお、本実施形態においては、シミュレーション結果の算出や、購入・売却時期の指定、相続の発生時期、生前贈与の計画などを年単位で行うものとして示したが、これを月単位や半期単位、四半期単位など、任意の期間を単位として行うような構成としてもよい。
また、本実施形態においては、資産相続シミュレーションサーバ装置1とユーザ端末装置2とをネットワーク3を介して接続する構成を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、本実施形態において資産相続シミュレーションサーバ装置1の備える各手段、記憶部をユーザ端末装置2によって実現し、ユーザ端末装置2のみを用いる構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る資産相続シミュレーションシステムを用いることにより、ユーザは現在の保有資産や、購入を検討している追加資産などの情報からシナリオを作成し、所定のシミュレーション期間における資産額の増減のシミュレーション結果を得ることができる。そして、各年の資産状況に基づいた相続/贈与のシミュレーションを行うことにより、相続税額/贈与税額を考慮して一次相続、二次相続の配分や生前贈与の計画を最適化できる。また、相続される資産中の流動資産と固定資産の割合も考慮することで、相続時の支出に無理が出ないような資産の組み換えを検討することができる。
1 資産相続シミュレーションサーバ装置
101 ユーザ情報管理手段
102 シナリオ管理手段
103 資産組替シミュレーション手段
104 資産相続シミュレーション手段
105 出力生成手段
105a 表データ生成手段
105b グラフ生成手段
106 ユーザ情報記憶部
107 シナリオ情報記憶部
2 ユーザ端末装置
3 ネットワーク

Claims (7)

  1. 資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションシステムであって、
    前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
    入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
    記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
    記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
    前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、を備え
    前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする、資産相続シミュレーションシステム。
  2. 前記資産相続シミュレーション手段が、前記相続人の相続する流動資産額及び固定資産額と、前記相続人が相続時に支出する必要のある、少なくとも一次相続税額を含む相続時支出額と、を算出することを特徴とする、請求項1に記載の資産相続シミュレーションシステム。
  3. 前記出力生成手段が、前記流動資産額と、前記相続時支出額との大小関係を示すグラフを出力することを特徴とする、請求項2に記載の資産相続シミュレーションシステム。
  4. 前記資産相続シミュレーション手段が、配偶者への一次相続割合を変動させた場合に、その結果として得られる前記相続人全ての総資産額を算出し、
    前記出力生成手段が、前記配偶者への前記一次相続割合の変動と、それに伴う前記総資産額の変動と、を示すグラフを生成することを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の資産相続シミュレーションシステム。
  5. 複数のユーザ端末装置へと、資産の組替による資産額の増減のシミュレーション手段、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーション手段を提供する資産相続シミュレーションサーバ装置であって、
    前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
    入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
    記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
    記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
    前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、を備え
    前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする、資産相続シミュレーションサーバ装置。
  6. 資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションプログラムであって、
    コンピュータ装置を、
    前記資産の組み換えと、相続及び/又は贈与のシナリオを保持するシナリオ情報記憶部と、
    入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記シナリオの作成及び変更を行う為のシナリオ管理手段と
    記シナリオに従った組み換えによって生じる、前記資産額の増減を算出する資産組替シミュレーション手段と
    前記資産の前記シナリオに従った相続及び/又は贈与によって生じる前記資産の相続人への分配結果を算出する資産相続シミュレーション手段と、
    前記資産組替シミュレーション手段及び前記資産相続シミュレーション手段によるシミュレーション結果をユーザ端末装置に出力する出力生成手段と、として動作させ
    前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする、資産相続シミュレーションプログラム。
  7. シナリオ情報記憶部と、シナリオ管理手段と、資産組替シミュレーション手段と、資産相続シミュレーション手段と、出力生成手段と、を備え、資産の組替による資産額の増減のシミュレーション、及び前記資産の相続及び/又は贈与のシミュレーションを行う資産相続シミュレーションシステムの動作方法であって、
    前記シナリオ管理手段が、入力画面を介して入力を受け付けた、資産の被相続人および相続人の情報を含む資産に関する情報に基づいて、前記資産の組み換えと、前記資産の相続及び/又は贈与と、を含むシナリオを作成し、前記シナリオ情報記憶部へと記録するステップと、
    前記資産組替シミュレーション手段が、前記シナリオ情報記憶部の保持する前記シナリオに基づいた前記資産額の増減のシミュレーションを行うステップと、
    前記資産の相続及び/又は贈与によって生じる相続税額及び/又は贈与税額のシミュレーションを行うステップと、
    前記出力生成手段が、前記資産額の増減のシミュレーションの結果と、前記相続及び/又は前記贈与のシミュレーション結果と、を前記ユーザがユーザ端末装置を介して閲覧可能な状態に出力するステップと、を有し、
    前記入力画面は、入力された被相続人および相続人の情報に基づいて算出される法定相続分を家系図上に表示することを特徴とする、資産相続シミュレーションシステムの動作方法。
JP2015247988A 2015-12-18 2015-12-18 資産相続シミュレーションシステム Active JP6391556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015247988A JP6391556B2 (ja) 2015-12-18 2015-12-18 資産相続シミュレーションシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015247988A JP6391556B2 (ja) 2015-12-18 2015-12-18 資産相続シミュレーションシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017111769A JP2017111769A (ja) 2017-06-22
JP6391556B2 true JP6391556B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=59080242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015247988A Active JP6391556B2 (ja) 2015-12-18 2015-12-18 資産相続シミュレーションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6391556B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6674988B2 (ja) * 2018-09-21 2020-04-01 アーティス株式会社 シミュレーション装置、シミュレーションシステム、プログラム及びシミュレーション方法
JP6671751B1 (ja) * 2019-02-05 2020-03-25 Oki−Holdings株式会社 物件情報処理装置、物件情報処理方法、およびプログラム
JP7409990B2 (ja) 2020-07-30 2024-01-09 株式会社オービック 遺留分侵害予測装置、遺留分侵害予測方法および遺留分侵害予測プログラム
JP7411293B1 (ja) 2023-04-14 2024-01-11 株式会社シナジープラス 相続シミュレーションプログラム及び情報処理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001265924A (ja) * 2000-03-15 2001-09-28 Mitsui Fudosan Kk 資産総合診断方法
JP2003296580A (ja) * 2002-04-04 2003-10-17 Chihiro Hayashi 相続税額最小ポイント計算装置、相続税額最小ポイント計算方法および相続税額最小ポイント計算処理プログラムを記録した媒体
JP2004303103A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Daiwa House Ind Co Ltd 資産管理システム,資産管理方法,資産管理装置及び資産管理プログラム
JP2005234621A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Nomura Research Institute Ltd 資産管理システム及び資産管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017111769A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220198347A1 (en) Producing extract-transform-load (etl) adapters for programmed models designed to predict performance in economic scenarios
Mella Performance indicators in business value-creating organizations
JP6391556B2 (ja) 資産相続シミュレーションシステム
JP2017174124A (ja) 目標達成ポートフォリオ生成装置、プログラム及び方法
JP2021192295A (ja) 資産運用・債務返済シミュレーション生成装置、プログラム及び方法
CN107220895B (zh) 虚拟资源的转移数值统计方法及装置
CN108711104A (zh) 基于区块链的实物资产信息流转方法、装置和设备
US20180322696A1 (en) Dynamic risk structure creation systems and/or methods of making the same
JP2008276692A (ja) 仮想通貨流通システム、仮想空間提供装置、通貨管理装置、仮想空間提供プログラム、通貨管理プログラム、及び仮想通貨流通方法
Xie et al. Research on the contagion effect of associated credit risk in supply chain based on dual-channel financing mechanism
JP6516309B1 (ja) 財務分析システム及び財務分析プログラム
JP6979866B2 (ja) 相続シミュレーション装置
JP6785833B2 (ja) シミュレーション装置、プログラム、及び制御方法
JP6391498B2 (ja) 資産運用シミュレーションシステム
JP6316268B2 (ja) 資産組替シミュレーションシステム
JP6771513B2 (ja) 債務不履行確率を算出する装置、方法及びそのためのプログラム
JP6612818B2 (ja) 不動産投資シミュレーションシステム、不動産投資シミュレーションプログラムおよび不動産投資シミュレーション方法
JP2017084229A (ja) 投資シミュレーション装置および方法
JP2013210851A (ja) シミュレーション装置、取引自動化システムおよびプログラム
JP2012168599A (ja) 金融ポートフォリオ分析システム
JP5831989B2 (ja) 情報提示装置、情報提示システム、情報提示方法および情報提示プログラム
Franco et al. A system dynamics approach to logistics outsourcing policies and decisions
JP6285525B1 (ja) 情報処理装置
Inderst Misselling (financial) products: The limits for internal compliance
JP2018073404A (ja) 情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171115

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171115

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6391556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150