以下、物件情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、不動産年金、終身無料不動産、特定遺贈不動産といった、新しい制度を支援する物件情報処理装置を具備する情報処理システムについて説明する。
なお、不動産年金には、例えば、マンションに対するマンション年金、戸建てに対する戸建て年金がある。また、終身無料不動産には、例えば、マンションに対する終身無料マンション、戸建てに対する終身無料戸建てがある。さらに、特定遺贈不動産には、例えば、マンションに対する特定遺贈マンション、戸建てに対する特定遺贈戸建てがある。
また、上記の制度は、所有者が不動産物件に住み続けながら、当該不動産物件の資産を用いて、キャッシュを得る資産キャッシュ化の制度である、と言える。なお、ここで、キャッシュ化とは、直接的に現金を得ることを含んでも良いことは言うまでもないが、不動産物件に関する現金の支払いを無くす、または少なくすることを含んでも良い。
また、物件情報処理装置が行う支援は、例えば、上記の制度の遂行に必要な情報を提供することである。
また、不動産年金の制度とは、所有者の不動産物件を、主体者が所有者から譲渡を受け、譲渡した旧所有者が、生涯、当該不動産物件に住み続けることができ、旧所有者が年金を受け取れ、かつ主体者が死後処理を行う制度である。なお、死後処理とは、人の死後の1以上の処理であり、例えば、葬儀、供養、お墓の設置、遺品整理等のうちの1または2以上の処理である。また、不動産年金の制度において、不動産物件の所有者は変更されているので、元の所有者は、不動産の所有に必要は管理費や固定資産税等を支払う必要はない。また、主体者とは、通常、物件情報処理装置の運営企業であるが、他の企業、組織、個人等でも良い。主体者は、不動産物件の所有者以外の者であり、通常、不動産物件の所有者の親族ではない者である。また、不動産年金の制度において、所有者から不動産物件の譲渡を受ける主体者と、死後処理を行う主体者とは、通常、同一であるが、異なっていても良い。なお、不動産年金の制度において、不動産物件の売却は、通常、制度利用時(当初)に行われる。
また、終身無料不動産の制度とは、不動産物件の所有者に変わり、主体者が当該不動産物件に対する管理費・修繕積立金等を支払い、所有者が融資を受け取れ、不動産物件を売却し、売却した費用の一部を遺贈する制度である。また、終身無料不動産の制度において、主体者が所有者の死後処理を行う。なお、終身無料不動産の制度において、不動産物件の売却は、通常、所有者の死後に行われる。また、終身無料不動産の制度において、所有者から不動産物件の譲渡を受ける主体者と、死後処理を行う主体者とは、通常、同一であるが、異なっていても良い。
さらに、特定遺贈不動産の制度とは、所有者の不動産物件に変わり、主体者が管理費・修繕積立金等を支払い、かつ所有者の死後、主体者が死後処理を行い、不動産物件を売却し、売却した費用の一部を特定遺贈する制度である。なお、特定遺贈不動産の制度において、不動産物件の売却は、通常、所有者の死後に行われる。また、特定遺贈不動産の制度において、所有者から不動産物件の譲渡を受ける主体者と、死後処理を行う主体者とは、通常、同一であるが、異なっていても良い。
本実施の形態において、受け付けられた物件情報を用いて、不動産物件の資産がキャッシュ化対象か否かを判断し、判断結果に応じた処理を行う物件情報処理装置を具備する情報処理システムについて説明する。なお、本実施の形態において、判断結果に応じた処理とは、例えば、判断結果の出力、年金額の算出、遺贈金額の算出、融資金額の算出等である。
また、本実施の形態において、物件情報に加えて所有者情報をも受け付け、当該所有者情報をも用いて、不動産物件の資産がキャッシュ化対象か否かを判断し、判断結果に応じた処理を行う物件情報処理装置を具備する情報処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、受け付けられた物件情報に対応する下落率情報を取得し、当該下落率情報を用いて、不動産物件の資産がキャッシュ化対象化か否かを判断する物件情報処理装置を具備する情報処理システムについて説明する。なお、例えば、物件情報処理装置は、下落率が閾値以下または閾値未満である場合、キャッシュ化が可能であると判断する。また、下落率情報は、物件情報を構成する物件識別子である。
図1は、本実施の形態における情報処理システムAの概念図である。情報処理システムAは、物件情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。物件情報処理装置1は、例えば、いわゆるサーバである。サーバは、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバ等、その種類や設置場所等は問わない。端末装置2は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末等であり、その種類は問わない。
図2は、本実施の形態における情報処理システムAのブロック図である。物件情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
物件情報処理装置1を構成する格納部11は、物件情報格納部111、および死亡率情報格納部112を備える。処理部13は、査定額情報取得部131、下落率情報取得部132、判断部133、年金額取得部134、遺贈金額取得部135、および融資金額取得部136を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
物件情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する物件情報、後述する死亡率情報である。各種の情報とは、例えば、後述する各種の演算式、後述する各種のテーブル(後述する対応表を含む)等を含んでも良い。各種の情報とは、例えば、条件情報、死後処理実費総額情報である。
条件情報は、制度が利用可能であるか否かを判断するための条件を特定する情報である。条件情報は、例えば、1以上の物件属性値に関する条件を特定する情報である。条件情報は、例えば、1以上の物件属性値と1以上の所有者属性値とに関する条件を特定する情報である。
条件情報は、例えば、「下落率情報<=閾値1」、「下落率情報<閾値1」、「下落率情報<=閾値1 AND 閾値2<=年齢」である。なお、閾値1は、例えば、「1.5%」、「1.8%」等である。また、閾値2は、例えば、「70」、「65」等である。
また、条件情報は、制度の種類を特定する種類情報に対応付いていることは好適である。種類情報は、例えば、不動産年金の制度を示す「不動産年金」、終身無料不動産の制度を示す「終身無料不動産」、または特定遺贈不動産の制度を示す「特定遺贈不動産」である。条件情報は、制度の種類によって異なることは好適であるが、制度の種類によらず同一でも良い。
死後処理実費総額情報は、死後処理実費総額を特定する情報である。死後処理実費総額は死後の各種の処理に必要な金額の総額である。また、死後の各種の処理とは、例えば、葬儀、供養、遺品整理等であるが、所有者の死後に関する処理であれば何でも良い。
物件情報格納部111には、1または2以上の物件情報が格納される。物件情報は、不動産物件に関する情報である。不動産は、例えば、マンション、アパート等の集合住宅、戸建て等である。不動産は、中古でも良いし、新築でも良い。
物件情報は、通常、1または2以上の物件属性値を有する。物件属性値は、通常、不動産物件に関する属性値であり、不動産物件のデータ等である。1以上の物件属性値は、例えば、種類情報、住宅種類情報、地域情報、広さ情報、配置情報、階数情報、規模情報、管理費情報、固定資産税額情報、修繕費用情報、賃料情報、売出価格情報、査定額情報、定期期間賃料情報、表面利回情報、儲かり確率情報、下落率情報、築年数情報、物件中古値上率情報、補正後物件中古値上率情報、補正後駅中古値上率情報、補正後行政区中古値上率情報、補正後物件中古値上率前年度比情報、補正後駅中古値上率前年度比情報、補正後行政区中古値上率前年度比情報、将来換算含み益情報、住戸比較割安感情報、物件価格前年度比情報、駅前年度比情報、行政区前年度比情報、平均下落率情報、駅平均下落率情報、行政区平均下落率情報、保険金額情報のうちの1以上の情報である。
なお、1以上の物件属性値は、例えば、図示しない外部のサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。ただし、1以上の物件属性値のうちのいずれかの属性値は、後述するように処理部13が算出した情報でも良い。
種類情報は、物件の種類を示す情報である。種類情報は、例えば、中古住宅を示す情報(例えば、「中古」)、または新築物件を示す情報(例えば、「新築」)である。
住宅種類情報は、住宅の構成の種類を示す情報である。住宅種類情報は、例えば、集合住宅を示す情報、または戸建て住宅を示す情報である。また、種類情報は、例えば、マンション、戸建て等のうちのいずれかを示す情報でも良い。また、種類情報は、例えば、マンション、アパート、戸建て等のうちのいずれかを示す情報でも良い。
地域情報は、不動産物件が存在する地域を特定する情報である。地域情報は、例えば、物件の位置を特定する位置情報でも良い。位置情報は、例えば、(緯度,経度)、特定され得る区域の中の相対的な位置を示す情報、住所、または地域を特定するID等である。
広さ情報は、不動産物件の広さを特定する情報である。広さ情報は、50m2、75m2等の具体的な数値でも良いし、広さのランクを示す情報(例えば、「A」、「B」、「C」、「1」から「5」のいずれか)等でも良い。
配置情報は、物件を含む集合住宅の中の相対的な配置を特定する情報である。配置情報は、例えば、部屋番号、階数と部屋番号、建物の図面の中の相対的な位置を示す情報(例えば、1以上の座標値)である。物件情報は、例えば、物件を識別する物件識別子を有する。物件識別子は、例えば、ID、住所、電話番号等であり、物件を識別する情報であれば何でも良い。
階数情報は、不動産物件が含まれる集合住宅の中の階数を特定する情報である。階数情報は、例えば、「1階」、「10階」等の具体的な数値でも良いし、「上層階」、「下層階」等の範囲を示す情報でも問い。
規模情報は、不動産物件が含まれる集合住宅の規模を特定する情報である。規模情報は、例えば、「500戸」、「350戸」等の具体的な数値でも良いし、「大規模」、「小規模」等のランクを示す情報でも問い。
管理費情報は、不動産物件の管理費または/および修繕積立金を特定する情報である。管理費情報は、例えば、「13500円」、「23000円」等の具体的な数値でも良いし、「高額」、「安価」、「1」から「5」の5段階等のランクを示す情報でも問い。
固定資産税額情報は、不動産物件の固定資産税額を特定する情報である。固定資産税額情報は、例えば、「123500円」、「83000円」等の具体的な数値でも良いし、「高額」、「安価」、「1」から「5」の5段階等のランクを示す情報でも問い。
修繕費用情報は、不動産物件の修繕費用を特定する情報である。修繕費用情報は、例えば、「30万円」、「183000円」等の具体的な数値でも良いし、「高額」、「安価」、「1」から「5」の5段階等のランクを示す情報でも問い。
賃料情報は、不動産物件を賃貸する場合の賃料を特定する情報である。賃料情報は、例えば、「30万円」、「183000円」等の具体的な数値でも良いし、「高額」、「安価」、「1」から「5」の5段階等のランクを示す情報でも問い。
売出価格情報は、売り出し価格を特定する情報である。売出価格情報は、例えば、売出価格そのもの、売出価格をランク分けした情報(例えば、1000万円台、5000万円台、5500万円〜5000万円など)である。売出価格情報は、例えば、受付部12が図示しない外部のサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
査定額情報は、査定価格を特定する情報である。査定額情報は、例えば、査定価格そのもの、査定価格をランク分けした情報(例えば、2000万円台、6800万円台、2500万円〜3000万円、「高額」、「安価」、「1」から「5」の5段階など)である。
査定額情報は、例えば、処理部13が1以上の物件属性値を用いて取得した価格である。処理部13は、例えば、売出価格情報、定期期間賃料情報、表面利回情報、儲かり確率情報、物件中古値上率情報、補正後物件中古値上率情報、補正後駅中古値上率情報、補正後行政区中古値上率情報、補正後物件中古値上率前年度比情報、補正後駅中古値上率前年度比情報、補正後行政区中古値上率前年度比情報、将来換算含み益情報、住戸比較割安感情報、物件価格前年度比情報、駅前年度比情報、行政区前年度比情報のうち1以上の属性値をパラメータとする増加関数により算出し査定額情報を取得する。なお、処理部13は、査定価格を自動算出する技術として、特許文献1等に記載されているような公知技術を用いることができる。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる査定額情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと査定額情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。また、この対応表および後述する対応表は、例えば、格納部11に格納されている、とする。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと査定価格とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、査定対象の物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、査定額情報を取得する。なお、本処理、および後述する機械学習において、使用するアルゴリズムは問わないことは言うまでもない。機械学習は、例えば、深層学習、SVR、ランダムフォレスト、決定木等が使用可能である。また、機械学習において、学習器を構成するためには、例えば、機械学習の関数(例えば、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等)に、入力となる情報群(例えば、2以上の属性値を用いて構成されたベクトル)と出力させたい情報(例えば、査定額情報)とを引数として与えると学習器が得られる。また、機械学習において、予測する場合、機械学習の関数に学習器と入力となる情報群(例えば、2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトル)とを引数として与えると、予測された情報(例えば、査定額情報)が得られる。
定期期間賃料情報は、定期期間の賃料を特定する情報である。定期期間賃料情報は、賃料情報と同じでも良いし、賃料情報の一種でも良い。定期期間賃料情報における定期期間は、例えば、1年、1ヶ月、3年等である。定期期間賃料情報は、例えば、定期期間の賃貸料そのもの、定期期間の賃貸料をランク分けした情報(例えば、10万円台、18万円台など)である。定期期間賃料情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。定期期間賃料情報は、例えば、処理部13が1以上の物件属性値を用いて取得した価格である。
処理部13は、例えば、上述した2以上の物件属性値のうち、定期期間賃料情報を除く1以上の物件属性値をパラメータとする演算式により定期期間賃料情報を算出する。なお、演算式は、例えば、売出価格情報、査定額情報等のうち1以上の物件属性値をパラメータとする増加関数である。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる定期期間賃料情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと定期期間賃料情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと定期期間賃料情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、定期期間賃料情報を取得する。
表面利回情報は、表面利回りを示す情報である。表面利回情報は、賃貸した場合の収益に関する情報であり、例えば、利益額、利益率、利益のランクを示す情報である。表面利回情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、上述した2以上の物件属性値のうち、表面利回情報を除く1以上の物件属性値をパラメータとする演算式により表面利回情報を算出する。演算式は、例えば、「定期期間賃料情報が示す年間賃料×(1−空室率情報)/成約価格情報」である。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる表面利回情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと表面利回情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと表面利回情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、表面利回情報を取得する。
儲かり確率情報は、儲かる確率を特定するである。儲かり確率情報は、例えば、販売した場合に儲かる確率の情報、販売した場合に儲かる確率のランクを示す情報である。儲かり確率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。儲かり確率情報は、例えば、処理部13が1以上の属性値を用いて取得した価格である。
処理部13は、例えば、上述した2以上の物件属性値のうち、儲かり確率情報を除く1以上の物件属性値をパラメータとする演算式により儲かり確率情報を算出する。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる儲かり確率情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと儲かり確率情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと儲かり確率情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、儲かり確率情報を取得する。
下落率情報は、不動産物件の下落率を特定する情報である。下落率情報は、値下率情報と言っても良い。下落率情報は、例えば、単位期間(例えば、1年、5年等)での値下がった率を示す情報、単位期間での値下がった率のランクを特定する情報である。下落率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。儲かり確率情報は、例えば、処理部13が1以上の物件属性値を用いて取得した価格である。処理部13は、例えば、儲かり確率情報を用いて下落率を取得する。
処理部13は、例えば、上述した2以上の物件属性値のうち、下落率情報を除く1以上の物件属性値をパラメータとする演算式により下落率情報を算出する。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる下落率情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと下落率情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。また、処理部13は、例えば、儲かり確率情報と下落率との対応を示す2以上のレコードを有するテーブルを参照し、儲かり確率情報と対になる下落率を当該テーブルから取得する。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと下落率情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、下落率情報を取得する。
築年数情報は、築年数を特定する情報である。築年数情報は、例えば、築年数、築年数のランクを示す情報(例えば、1年〜3年、1年〜5年、10年以上など)である。築年数情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。処理部13が、物件情報が有する建設された年の情報を取得し、図示しない時計から現在を特定する情報(例えば、年、年月)を取得し、当該2つの情報の差である築年数である築年数情報を取得する。
物件中古値上率情報は、不動産物件の新築時からの中古の値上がり率を特定する情報である。物件中古値上率情報は、例えば、中古の値上がり率そのもの、中古の値上がり率のランクを特定する情報である。物件中古値上率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、予め決められた演算式を用いて中古値上がり率を算出しても良い。予め決められた演算式は、例えば、「物件中古値上率=(中古の成約価格−過去に新築分譲されたマンションの住戸別新築時の価格)/中古成約価格」である。
補正後物件中古値上率情報は、分譲年で補正した新築時からの中古の値上がり率を特定する情報である。補正後物件中古値上率情報は、例えば、当該値上がり率そのもの、当該値上がり率のランクを特定する情報である。補正後物件中古値上率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。なお、処理部13は、例えば、物件の分譲年ごとに、2以上の物件の物件中古値上率情報の平均値を算出し、基準の分譲年の物件中古値上率情報の平均値と、当該物件の分譲年の物件中古値上率情報の平均値との差異を算出し、当該差異を用いて、特定の物件の中古値上率情報を補正して(例えば、差異を加算する、または差異に係数を乗じて加算する等)、当該物件の補正後物件中古値上率情報を算出する。なお、物件中古値上率情報の平均値は、特定の地域(例えば、首都圏、近畿圏)の物件の物件中古値上率情報のみを用いて算出されることは好適である。
また、処理部13は、例えば、演算式「補正後物件中古値上率/築年数」を取得し、当該取得した情報を用いた属性値を取得しても良い。かかる属性値は、例えば、「補正後物件中古値上率/築年数−2%」である。
補正後駅中古値上率情報は、物件の最寄駅と同一の最寄駅の物件の、分譲年で補正した新築時からの中古の値上がり率を特定する情報である。補正後駅古値上率情報は、例えば、補正後駅中古値上率そのもの、補正後駅中古値上率のランクを特定する情報である。補正後駅中古値上率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。なお、処理部13は、例えば、物件の分譲年ごとに、当該物件と同一の駅の物件における、2以上の物件の物件中古値上率情報の平均値を算出し、基準の分譲年の物件中古値上率情報の平均値と、当該物件の分譲年の物件中古値上率情報の平均値との差異を算出し、当該差異を用いて、特定の物件の中古値上率情報を補正して(例えば、差異を加算する、または差異に係数を乗じて加算する等)、当該物件の補正後物件中古値上率情報を算出する。
また、処理部13は、例えば、「補正後駅中古値上率/築年数」を取得し、当該取得した情報を用いた物件属性値を取得しても良い。かかる物件属性値は、例えば、「補正後駅中古値上率/築年数−2%」である。
補正後行政区中古値上率情報は、行政区における物件の、分譲年で補正した新築時からの中古の値上がり率を特定する情報である。なお、行政区とは、例えば、市、町、村、区である。補正後行政区中古値上率情報は、例えば、補正後行政区中古値上率そのもの、補正後行政区中古値上率のランクを特定する情報である。補正後行政区中古値上率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。また、補正後行政区中古値上率情報は、補正後市町村中古値上率情報と言っても良い。
なお、処理部13は、例えば、物件の分譲年ごとに、当該物件が存在する行政区における、2以上の物件の物件中古値上率情報の平均値を算出し、基準の分譲年の物件中古値上率情報の平均値と、当該物件の分譲年の物件中古値上率情報の平均値との差異を算出し、当該差異を用いて、特定の物件の中古値上率情報を補正して(例えば、差異を加算する、または差異に係数を乗じて加算する等)、当該物件の補正後物件中古値上率情報を算出する。
また、処理部13は、例えば、「補正後行政区中古値上率/築年数」を取得し、当該取得した情報を用いた物件属性値を取得しても良い。かかる物件属性値は、例えば、「補正後行政区中古値上率/築年数−2%」である。
補正後物件中古値上率前年度比情報は、補正後物件中古値上率情報が示す情報の前年度比を特定する情報である。補正後物件中古値上率前年度比情報は、例えば、当該前年度比そのもの、当該前年度比のランクを特定する情報である。補正後物件中古値上率前年度比情報は、例えば、補正後物件中古値上率前年度比そのもの、補正後物件中古値上率前年度比のランクを特定する情報である。補正後物件中古値上率前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
なお、処理部13は、例えば、物件の分譲年ごとに、当該物件が存在する行政区における、2以上の物件の物件中古値上率前年度比の平均値を算出し、基準の分譲年の物件中古値上率前年度比の平均値と、当該物件の分譲年の物件中古値上率前年度比の平均値との差異を算出し、当該差異を用いて、特定の物件の物件中古値上率前年度比を補正して(例えば、差異を加算する、または差異に係数を乗じて加算する等)、当該物件の物件中古値上率前年度比を算出する。
補正後駅中古値上率前年度比情報は、補正後物件駅中古値上率情報が示す情報の前年度比を特定する情報である。補正後駅中古値上率前年度比情報は、例えば、当該前年度比そのもの、当該前年度比のランクを特定する情報である。補正後駅中古値上率前年度比情報は、例えば、同一の最寄駅の複数の物件の前年度比の代表値(例えば、平均値、中央値など)でも良い。補正後駅中古値上率前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である
なお、処理部13は、例えば、今年の補正後物件駅中古値上率情報と前年の補正後物件駅中古値上率情報との比を算出し、補正後物件駅中古値上率情報を取得する。
補正後行政区中古値上率前年度比情報は、補正後行政区中古値上率情報が示す情報の前年度比を特定する情報である。補正後行政区中古値上率前年度比情報は、例えば、当該前年度比そのもの、当該前年度比のランクを特定する情報である。補正後行政区中古値上率前年度比情報は、例えば、同一の行政区の複数の物件の前年度比の代表値(例えば、平均値、中央値など)でも良い。補正後行政区中古値上率前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
なお、処理部13は、例えば、今年の補正後行政区中古値上率情報と前年の補正後行政区中古値上率情報との比を算出し、補正後物件行政区中古値上率情報を取得する。
将来換算含み益情報は、将来の特定期間後(例えば、10年度)の含み益を特定する情報である。将来換算含み益情報は、売却時に現金化される金額を特定する情報であると考えても良い。将来換算含み益情報は、含み益の金額でも良いし、含み益の購入価格に対する割合でも良いし、含み益のランクを特定する情報でも良い。将来換算含み益情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
なお、処理部13は、例えば、予め決められた演算式により将来換算含み益情報を算出する。予め決められた演算式は、例えば、補正後物件中古値上率情報(例えば、補正後物件中古値上がり率)をパラメータとする増加関数であり、築年数情報(例えば、築年数)、またはローン減少情報(ローンの元本減少の割合)のうちの1以上をパラメータとする減少関数である。予め決められた演算式は、例えば、「(補正後物件中古値上率情報/築年数−2%%)−ローン減少情報)*10」である。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる将来換算含み益情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと将来換算含み益情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと将来換算含み益情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、将来換算含み益情報を取得する。
住戸比較割安感情報は、同一の集合住宅にける特定の住戸の相対的な割安感に関する情報である。住戸比較割安感情報は、例えば、同一の集合住宅にける特定の住戸の相対的な割安度である。かかる場合、住戸比較割安感情報は、住戸比較割安度と言っても良い。住戸比較割安度は、例えば、基準階(例えば、3階)を基準(例えば、100%)とした係数であり、階数により変動する係数である。なお、この係数は、通常、基準階より上層階は基準に対してプラスとなり、基準階より下層階は基準に対してマイナスとなる。また、住戸比較割安度は、例えば、住戸の向き(東西南北または組み合わせ)、価格帯、角部屋か否か、最上階か否か、最上階より一つ下か否か等の住戸の属性値により変動することは好適である。そして、係数は、通常、角部屋は他よりプラスとなる。また、係数は、通常、最上階は他よりプラスとなる。また、住戸比較割安感情報は、例えば、同一の集合住宅にける特定の住戸の他と比較した割安の金額でも良い。
住戸比較割安感情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。なお、基準階(例えば、3階)の情報と、基準階に対する各階の変動する係数の情報、住戸の向き等の各属性値により変動する係数の情報が格納部11に格納されている状況において、処理部13は、例えば、対象となる物件の1以上の物件属性値を取得し、当該1以上の各物件属性値と対になる係数の変動の情報(例えば、加算する割合(%)または減算する割合(%))を取得し、当該1以上の係数の変動の情報を用いて、住戸比較割安度を算出する。
また、処理部13は、例えば、上述した2以上の物件属性値のうち、住戸比較割安感情報を除く1以上の物件属性値をパラメータとする演算式により住戸比較割安感情報を算出する。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる住戸比較割安感情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと住戸比較割安感情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。
また、処理部13は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと住戸比較割安感情報とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、当該物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、住戸比較割安感情報を取得する。
物件価格前年度比情報は、不動産物件の価格の前年度比を特定する情報である。物件価格前年度比情報は、例えば、当該前年度比そのもの、当該前年度比のランクを特定する情報である。物件価格前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。物件価格前年度比情報は、例えば、処理部13が前年の不動産物件の価格と今年の不動産物件の価格とを用いて算出した値である。
駅前年度比情報は、不動産物件の最寄駅周辺の物件に関する価格の前年度比を特定する情報である。駅前年度比情報は、例えば、当該前年度比そのもの、当該前年度比のランクを特定する情報である。駅前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、当該物件と同一の最寄駅の1以上の物件の昨年度の価格の平均値と、今年度の価格の平均値とを取得し、当該2つの価格の平均値の比を算出し、駅前年度比情報を取得する。
行政区前年度比情報は、不動産物件が存在する行政区の物件に関する価格の前年度比を示す情報である。行政区前年度比情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、当該物件と同一の行政区の1以上の物件の昨年度の価格の平均値と、今年度の価格の平均値とを取得し、当該2つの価格の平均値の比を算出し、駅前年度比情報を取得する。
平均下落率情報は、物件価格の単位期間の価格の平均下落率を特定する情報である。平均下落率情報は、例えば、平均下落率そのもの、平均下落率のランクを特定する情報である。平均下落率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、対象となる2以上の各物件の特定期間前の価格と現在の価格とを取得し、当該2つの価格を用いて、下落率を算出し、当該下落率の平均値を算出する。なお、対象となる2以上の各物件の範囲は、例えば、同一のマンション内であるが、その範囲は問わないとしても良い。また、例えば、一のマンション内の平均下落率情報は、一のマンション内の不動産の下落率情報として使用されても良い。
駅平均下落率情報は、不動産物件の最寄駅の単位期間の平均下落率を特定する情報である。駅平均下落率情報は、例えば、駅平均下落率そのもの、駅平均下落率のランクを特定する情報である。駅平均下落率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、当該物件と同一の最寄駅の2以上の各物件の特定期間前の価格と現在の価格とを取得し、当該2つの価格を用いて、下落率を算出し、当該下落率の平均値を算出する。
行政区平均下落率情報は、不動産物件が存在する行政区の単位期間の平均下落率を特定する情報である。行政区平均下落率情報は、例えば、行政区平均下落率そのもの、行政区平均下落率のランクを特定する情報である。行政区平均下落率情報は、例えば、図示しないサーバから受信した情報、またはユーザが入力し、受付部12が受け付けた情報である。
処理部13は、例えば、当該物件と同一の行政区の2以上の各物件の特定期間前の価格と現在の価格とを取得し、当該2つの価格を用いて、下落率を算出し、当該下落率の平均値を算出する。
保険金額情報は、保険の金額を特定する情報である。保険金額情報は、不動産年金の制度の利用、終身無料不動産の制度の利用、または特定遺贈不動産の制度の主体者がかける保険の金額を特定する情報である。ここで、保険とは、不動産年金の制度の利用、終身無料不動産の制度の利用、または特定遺贈不動産の制度の利用に関する保険である。保険は、例えば、不動産年金の制度の利用、終身無料不動産の制度の利用、または特定遺贈不動産の制度の開始時に想定した状況と、所有者の死亡時の状況とが予め決められた条件を満たすほど乖離している場合(例えば、「制度の開始時の下落率情報と、所有者の死亡時の下落率情報との差が閾値以上」、または「制度の開始時の査定額情報と、所有者の死亡時の査定額情報との差が閾値より大きい」等の場合)に、制度の主体者に、その損失を補填するために金銭が支払われる保険である。保険は、例えば、所有者死亡時の時点での実際の下落率が、制度利用時に想定した一の不動産の下落率と比較して閾値以上に大きかった場合に、その損失を補填するために金銭が支払われる保険である。なお、予め決められた条件は、制度の開始時の1以上の物件属性値と制度の適用時の1以上の物件属性値との差異に関する条件であることは好適である。
死亡率情報格納部112には、人の死亡率に関する1または2以上の死亡率情報が格納される。死亡率情報は、人の死亡率に関する情報である。死亡率情報は、年齢別、性別、または年齢と性別に対応付いていることは好適である。死亡率情報は、平均の死亡率を特定する情報でも良いし、年齢別の平均の死亡率を特定する情報でも良いし、性別の平均の死亡率を特定する情報でも良いし、平均寿命に関する情報等でも良い。死亡率情報は、人の死亡までの期間の取得のために使用される情報であれば良く、広く解する。
受付部12は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であると捕らえても良い。
受付部12は、例えば、物件情報を受け付ける。物件情報は、不動産物件に関する情報であり、1以上の物件属性値を有する。なお、受付部12が受け付ける物件情報が有する物件属性値のうち、処理部13は一部の物件属性値のみを使用して処理を行っても良い。
受付部12は、所有者情報をも受け付けることは好適である。所有者情報は、不動産物件の所有者に関する情報である。所有者情報は、不動産物件の所有者の属性値である1以上の所有者属性値を有する。1以上の所有者属性値は、例えば、年齢、性別、配偶者の有無等である。
なお、物件情報に含まれる1以上の各属性値(物件属性値、所有者属性値)の取得方法は問わない。例えば、1以上の属性値のうち、一部がユーザにより入力された属性値、一部が処理部13により取得された属性値、一部が図示しないサーバから受信された属性値等でも良い。つまり、物件情報に含まれる1以上の属性値は、ユーザによる入力、処理部13による取得、サーバからの受信の3つの手段のうち、1または2以上の手段により取得されても良い。
受付部12は、例えば、出力指示を受け付ける。出力指示とは、処理結果を出力する指示である。出力指示は、例えば、物件を特定する物件識別子を有する。出力指示は、例えば、物件情報を有する。
受付部12は、死後処理実費総額情報を受け付けることは好適である。死後処理実費総額情報は、出力指示に含まれていても良いことは言うまでもない。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、査定額情報取得部131、下落率情報取得部132、判断部133、年金額取得部134、遺贈金額取得部135、融資金額取得部136が行う処理、上述した1以上の物件属性値の取得等である。
査定額情報取得部131は、査定額情報を取得する。査定額情報取得部131は、例えば、受付部12が受け付けた物件情報を用いて、査定額情報を取得する。なお、通常、受付部12が受け付けた物件情報の中に、査定額情報を有さない場合、査定額情報取得部131は、受付部12が受け付けた物件情報が有する1または2以上の物件属性値を用いて、査定額情報を取得する。
査定額情報取得部131は、例えば、売出価格情報、定期期間賃料情報、表面利回情報、儲かり確率情報、物件中古値上率情報、補正後物件中古値上率情報、補正後駅中古値上率情報、補正後行政区中古値上率情報、補正後物件中古値上率前年度比情報、補正後駅中古値上率前年度比情報、補正後行政区中古値上率前年度比情報、将来換算含み益情報、住戸比較割安感情報、物件価格前年度比情報、駅前年度比情報、行政区前年度比情報のうち1以上の属性値をパラメータとする増加関数により算出し査定額情報を取得する。なお、査定額情報取得部131は、査定価格を自動算出する技術として、特許文献1等に記載されているような公知技術を用いることができる。
また、査定額情報取得部131は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルに最も近いベクトルと対になる査定額情報を対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと査定額情報との対である2以上の対応情報を有するテーブルである。また、この対応表および後述する対応表は、例えば、格納部11に格納されている、とする。
また、査定額情報取得部131は、例えば、物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されるベクトルと査定価格とを機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習器を構成し、かかる学習器に、査定対象の物件の物件情報が有する2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトルを機械学習のアルゴリズムにより適用し、査定額情報を取得する。なお、本処理、および後述する機械学習において、使用するアルゴリズムは問わないことは言うまでもない。機械学習は、例えば、深層学習、SVR、ランダムフォレスト、決定木等が使用可能である。また、機械学習において、学習器を構成するためには、例えば、機械学習の関数(例えば、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等)に、入力となる情報群(例えば、2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトル)と出力させたい情報(例えば、査定額情報)とを引数として与えると学習器が得られる。また、機械学習において、予測する場合、機械学習の関数に学習器と入力となる情報群(例えば、2以上の物件属性値を用いて構成されたベクトル)とを引数として与えると、予測された情報(例えば、査定額情報)が得られる。
下落率情報取得部132は、物件情報に対応する下落率を特定する下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、例えば、1以上の物件属性値を用いて下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、通常、受付部12が受け付けた物件情報が有する1以上の物件属性値を用いて下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、通常、地域情報を用いて下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、受付部12が受け付けた物件情報が有する下落率情報を取得しても良い。
下落率情報取得部132は、例えば、儲かり確率情報を用いて下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、例えば、儲かり確率情報が示す儲かる確率が高いほど、低い下落率情報を取得する。下落率情報取得部132は、例えば、儲かり確率情報をパラメータとする減少関数により、下落率情報を算出する。なお、儲かり確率情報は、例えば、処理部13が取得した情報でも良いし、受付部12が受け付けた物件情報が有する情報でも良い。
また、下落率情報取得部132は、例えば、当該物件に対応する(当該物件の最寄駅の)駅平均下落率情報、または当該物件の同一のマンション内の平均下落率情報を、当該物件の下落率情報として取得する。
判断部133は、受付部12が受け付けた物件情報を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断し、判断結果を取得する。ここで言うキャッシュ化とは、上述した不動産年金の制度の利用、終身無料不動産の制度の利用、または特定遺贈不動産制度の利用であることは好適である。また、判断結果は、「キャッシュ化が可能、またはキャッシュ化が不能」のうちのいずれかでも良いし、「キャッシュ化が可能であるスコア」等でも良い。また、受付部12が受け付けた物件情報とは、処理部13が取得した物件属性値を含んでも良い。
判断部133は、物件情報が有する1または2以上の物件属性値を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断し、判断結果を取得することは好適である。
判断部133は、物件情報が有する1または2以上の物件属性値および1または2以上の所有者属性値を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断し、判断結果を取得することは好適である。
判断部133は、下落率情報を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断することは好適である。判断部133は、査定額情報を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断することは好適である。
判断部133は、格納部11の条件情報が特定する条件に合致するか否かにより、キャッシュ化が可能であるか否かを判断することは好適である。なお、条件情報については上述したので、ここでの説明は省略する。
判断部133は、種類情報に対応する条件情報を格納部11から取得し、当該条件情報が特定する条件に合致するか否かにより、キャッシュ化が可能であるか否かを判断することは好適である。
判断部133は、下落率情報が特定する下落率が閾値以下または閾値未満である場合に、キャッシュ化が可能である、と判断することは好適である。また、閾値は、例えば、「2.0%/年」であることは好適である。ただし、閾値は、例えば、「1.8%/年」「1.9s%/年」「「2.1%/年」「2.2%/年」「2.3%/年」「2.4%/年」「2.5%/年」等であっても良い。
判断部133は、査定額情報が特定する査定額が閾値以上または閾値より高い場合に、キャッシュ化が可能である、と判断することは好適である。また、閾値は、例えば、「3000万円」、「5000万円」等である。
判断部133は、物件情報が有する地域情報、下落率情報、査定額情報などの2以上の物件属性値を用いて、キャッシュ化が可能か否かを判断することは好適である。
判断部133は、受付部12が受け付けた所有者情報をも用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断する。ここで、判断部133が用いる所有者情報は、例えば、所有者の年齢、所有者の性別、配偶者の有無、配偶者の年齢、配偶者の性別である。
判断部133は、例えば、下落率が閾値以上で、年齢が閾値より若い場合「キャッシュ化できない」と判断し、下落率が閾値以上でも、年齢が閾値より高齢の場合「キャッシュ化できる」と判断する。
年金額取得部134は、物件情報を用いて、不動産物件に対応する年金であり、不動産物件の所有者に与える年金の金額である年金額を取得する。ここで、年金額とは、終身年金額または固定期間年金額である。年金額取得部134は、通常、受付部12が受け付けた物件情報を用いて、年金額を取得する。
年金額取得部134は、判断部133がキャッシュ化可能であると判断した場合に、年金額を取得することが好適であるが、判断部133の判断を経ずに年金額を取得しても良い。なお、取得する年金額を年金額情報と言っても良い。年金額取得部134は、1以上の物件属性値を用いて年金額を取得する。
年金額取得部134は、例えば、不動産物件の現在の査定価格(査定額情報が特定する査定額)が大きいほど、高い年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、査定額情報をパラメータとする増加関数により、年金額を算出する。年金額取得部134は、例えば、査定額情報の幅の情報を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の現在の査定価格に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、査定額情報を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、査定額情報を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、機械学習のアルゴリズムは、上述したように種々のアルゴリズムを採り得る。
年金額取得部134は、例えば、不動産物件の下落率情報が特定する下落率が高いほど、低い年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、不動産物件の下落率をパラメータとする減少関数により、年金額を算出する。年金額取得部134は、例えば、不動産物件の下落率の幅の情報を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の下落率に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、機械学習のアルゴリズムは、上述したように種々のアルゴリズムを採り得る。
年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格が高いほど高い年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格をパラメータとする増加関数により、年金額を算出する。年金額取得部134は、例えば、不動産物件の予測買取価格の幅を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の予測買取価格に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの平均年数が多いほど低い年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの平均年数をパラメータとする減少関数により、年金額を算出する。なお、年金額とは、複数年に渡り、受け取れる金額である。
年金額取得部134は、例えば、死亡時までの平均年数の幅を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、死亡時までの平均年数に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、死亡時までの平均年数を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、死亡時までの平均年数を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の各情報が示す値が大きいほど、少ない年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上をパラメータとする減少関数により、年金額を算出する。年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額の各値の幅を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の情報に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のちの1以上の値を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
年金額取得部134は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の各情報の値が大きいほど、低い年金額を取得する。年金額取得部134は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の情報をパラメータとする減少関数により、年金額を算出する。年金額取得部134は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の各値の幅を含む属性値と年金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値に対応する年金額を対応表から取得する。また、年金額取得部134は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより年金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルと年金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
年金額取得部134は、例えば、演算式「年金額=(所有者の死亡時の物件の予測買取価格−所有者の死亡時までの修繕費用総額−所有者の死亡時までの管理費等の総額−所有者の死亡時までの固定資産税額の総額−所有者の死亡時までの金利の総額−死後処理実費総額)/所有者の死亡時までの平均期間」により、年金額を算出する。そして、かかる場合、年金額取得部134は、例えば、演算式「所有者の死亡時の物件の予測買取価格=不動産物件の現在の査定価格×(1−下落率*所有者の死亡時までの平均年数)」を用いる。なお、平均期間は、例えば、平均年数、または平均月数である。また、年金額を算出する演算式は、上記の演算式以外の演算式でも良いことは言うまでもない。
年金額取得部134は、例えば、所有者の年齢に対応する死亡率情報を参照し、当該死亡率情報から当該所有者の年齢に対応する平均寿命である「所有者の死亡時までの平均年数」を取得しても良い。年金額取得部134は、例えば、所有者の年齢と性別とに対応する死亡率情報を参照し、当該死亡率情報から当該所有者の年齢に対応する平均寿命である「所有者の死亡時までの平均年数」を取得しても良い。その他、年金額取得部134が、如何様に死亡率情報を用いて、「所有者の死亡時までの平均年数」を取得しても良いことは言うまでもない。
遺贈金額取得部135は、物件情報が有する1以上の物件属性値を用いて、不動産物件の所有者の死亡後に遺贈可能な金額である遺贈金額を取得する。ここで、遺贈金額とは、不動産物件の所有者が死後に遺贈する金額である。また、遺贈金額の遺贈先は、問わない。遺贈金額の遺贈先は、例えば、マンションの管理組合、ボランティア団体、公益財団法人、都道府県、市町村、国等である。
遺贈金額取得部135は、例えば、物件情報が有する1以上の物件属性値を用いて、不動産物件の所有者の死亡後の特定遺贈の金額である遺贈金額を算出する。
遺贈金額取得部135は、通常、受付部12が受け付けた物件情報が有する1以上の物件属性値を用いて、遺贈金額を取得する。
遺贈金額取得部135は、判断部133がキャッシュ化が可能であると判断した場合に、遺贈金額を取得することが好適であるが、判断部133の判断を経ずに遺贈金額を取得しても良い。
遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の現在の査定価格(査定額情報)が大きいほど、高い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、査定額情報をパラメータとする増加関数により、遺贈金額算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、査定額情報の幅の情報を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の査定額情報に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、査定額情報を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、査定額情報を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の下落率情報が特定する下落率が高いほど、低い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の下落率をパラメータとする減少関数により、遺贈金額を算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の下落率の幅の情報を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の下落率に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、機械学習のアルゴリズムは、上述したように種々のアルゴリズムを採り得る。
遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格が高いほど高い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格をパラメータとする増加関数により、遺贈金額を算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の予測買取価格の幅を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の予測買取価格に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の各情報が示す値が大きいほど、少ない遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上をパラメータとする減少関数により、遺贈金額を算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額の各値の幅を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の情報に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のちの1以上の値を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
遺贈金額取得部135は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額が大きいほど、低い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額をパラメータとする減少関数により、遺贈金額を算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の各値の幅を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
遺贈金額取得部135は、例えば、金利累計額が大きいほど、低い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、金利累計額をパラメータとする減少関数により、遺贈金額算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、金利累計額の幅の情報を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、金利累計額に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、金利累計額を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、金利累計額を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、金利累計額の取得方法は問わない。金利累計額は、例えば、格納部11に格納されている。
遺贈金額取得部135は、例えば、金利が大きいほど、低い遺贈金額を取得する。遺贈金額取得部135は、例えば、金利をパラメータとする減少関数により、遺贈金額算出する。遺贈金額取得部135は、例えば、金利の幅の情報を含む属性値と遺贈金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、金利に対応する遺贈金額を対応表から取得する。また、遺贈金額取得部135は、例えば、金利を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより遺贈金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、金利を要素として含むベクトルと遺贈金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、金利の取得方法は問わない。金利は、例えば、格納部11に格納されている。
遺贈金額取得部135は、例えば、演算式「遺贈金額=買取価格−死後処理実費総額−貸付合計額」により、遺贈金額を算出する。そして、かかる場合、遺贈金額取得部135は、例えば、演算式「買取価格=査定価格×(1−事業者の取り分の割合)」、「貸付合計額=管理費・修繕積立金の累積額+固定資産税額の累積額+金利累計額」を用いる。なお、金利累計額は、管理費・修繕積立金や固定資産税額を銀行等で借りた場合の金利の合計額である。また、死後処理実費総額、事業者の取り分の割合、金利は、例えば、格納部11に格納されている。また、査定価格は、例えば、物件情報が有する物件属性値、または査定額情報取得部131が取得した査定額情報の値である。さらに、管理費・修繕積立金、固定資産税額は、例えば、物件情報が有する物件属性値である。また、遺贈金額を算出する演算式は、上記の演算式以外の演算式でも良いことは言うまでもない。
融資金額取得部136は、物件情報を用いて、不動産物件の所有者への融資の金額である融資金額を取得する。融資金額取得部136は、通常、受付部12が受け付けた物件情報を用いて、融資金額を取得する。融資金額取得部136は、1以上の物件属性値を用いて融資金額を取得する。
融資金額取得部136は、判断部133がキャッシュ化可能であると判断した場合に、融資金額を取得することが好適であるが、判断部133の判断を経ずに融資金額を取得しても良い。
融資金額取得部136は、例えば、査定額情報が大きいほど、高い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、査定額情報をパラメータとする増加関数により、融資金額算出する。融資金額取得部136は、例えば、査定額情報の幅の情報を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、査定額情報に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、査定額情報を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、査定額情報を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の下落率情報が特定する下落率が高いほど、低い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の下落率をパラメータとする減少関数により、融資金額を算出する。融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の下落率の幅の情報を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の下落率に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の下落率を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、機械学習のアルゴリズムは、上述したように種々のアルゴリズムを採り得る。
融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格が高いほど高い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時の物件の予測買取価格をパラメータとする増加関数により、融資金額を算出する。融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の予測買取価格の幅を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、不動産物件の予測買取価格に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、不動産物件の予測買取価格を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額の各情報が示す値が大きいほど、少ない融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上をパラメータとする減少関数により、融資金額を算出する。融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額の各値の幅を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の情報に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、所有者の死亡時までの修繕費用総額、所有者の死亡時までの管理費等の総額、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額、所有者の死亡時までの金利の総額、死後処理実費総額のちの1以上の値を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
融資金額取得部136は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の各情報の値が大きいほど、低い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の情報をパラメータとする減少関数により、融資金額を算出する。融資金額取得部136は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の各値の幅を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、単位期間の修繕費用、単位期間の管理費等、単位期間の固定資産税額、単位期間の金利の額のうちの1以上の値を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。
融資金額取得部136は、例えば、金利累計額が大きいほど、低い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、金利累計額をパラメータとする減少関数により、融資金額算出する。融資金額取得部136は、例えば、金利累計額の幅の情報を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、金利累計額に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、金利累計額を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、金利累計額を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、金利累計額の取得方法は問わない。金利累計額は、例えば、格納部11に格納されている。
融資金額取得部136は、例えば、金利が大きいほど、低い融資金額を取得する。融資金額取得部136は、例えば、金利をパラメータとする減少関数により、融資金額算出する。融資金額取得部136は、例えば、金利の幅の情報を含む属性値と融資金額の属性値との組を複数組含む対応表を参照し、金利に対応する融資金額を対応表から取得する。また、融資金額取得部136は、例えば、金利を要素として含むベクトルを学習器に適用し、機械学習のアルゴリズムにより融資金額を取得する。なお、かかる場合の学習器は、金利を要素として含むベクトルと融資金額との組を複数組、機械学習のアルゴリズムにより学習し、取得された学習器である。なお、金利の取得方法は問わない。金利は、例えば、格納部11に格納されている。
融資金額取得部136は、例えば、演算式「融資金額=買取価格−死後処理実費総額−貸付合計額」により、融資金額を算出する。そして、かかる場合、融資金額取得部136は、例えば、演算式「買取価格=査定価格×(1−事業者の取り分の割合)」、「貸付合計額=管理費・修繕積立金+固定資産税額+金利累計額」を用いる。なお、金利累計額は、管理費・修繕積立金や固定資産税額を銀行等で借りた場合の金利の合計額である。また、融資金額を算出する演算式は、上記の演算式以外の演算式でも良いことは言うまでもない。
出力部14は、各種の情報を出力する。ここで出力とは、通常、外部の装置(例えば、端末装置2)への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
出力部14は、例えば、判断部133が取得した判断結果に応じた情報を出力する。なお、判断結果に応じた情報とは、例えば、判断結果そのもの、年金額情報、遺贈金額情報、融資金額情報のうちの1以上の情報である。
出力部14は、例えば、判断結果を出力する。なお、判断結果とは、不動産物件の資産のキャッシュ化が可能か否かに関する情報である。判断結果を出力とは、例えば、不動産物件がマンション年金の仕組みの対象になるか否かの出力である。また、判断結果を出力とは、例えば、不動産物件が終身無料マンションの仕組みの対象になるか否かの出力である。
出力部14は、例えば、年金額取得部134が取得した年金額を出力する。出力部14は、例えば、遺贈金額取得部135が取得した遺贈金額を出力する。出力部14は、例えば、融資金額取得部136が取得した融資金額を出力する。出力部14は、例えば、遺贈金額取得部135が取得した遺贈金額と、融資金額取得部136が取得した融資金額とを出力する。
なお、出力部14は、各種の情報の態様は問わない。各種の情報は、如何様に出力されても良い。
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、物件情報、物件識別子、ユーザ識別子である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレス、電話番号、IPアドレス等である。ユーザ識別子は、ユーザが使用する端末装置2の識別子でも良い。
端末受付部22は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、出力指示、終了指示である。終了指示は、処理の終了の指示である。
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末受付部22が受け付けた指示を送信する指示に構成する処理である。各種の処理は、例えば、端末受信部25が受信した情報を出力する情報に構成する処理である。
端末送信部24は、各種の指示や情報を送信する。端末送信部24は、例えば、端末処理部23が構成した指示を送信する。端末送信部24は、例えば、出力指示または物件情報を物件情報処理装置1に送信する。
端末受信部25は、各種の情報を受信する。端末受信部25は、例えば、判断結果、年金額情報、遺贈金額情報、融資金額情報を物件情報処理装置1から受信する。
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、端末処理部23が構成した情報である。端末出力部26は、例えば、判断結果、年金額情報、遺贈金額情報、融資金額情報のうちの1または2以上の情報を出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、物件情報格納部111、死亡率情報格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
受付部12がユーザにより入力された情報を受け付ける場合、情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
処理部13、査定額情報取得部131、下落率情報取得部132、判断部133、年金額取得部134、遺贈金額取得部135、融資金額取得部136、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理システムAの動作例について説明する。まず、物件情報処理装置1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部12は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS302に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。ここでは、通常、受付部12は、出力指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。
(ステップS302)処理部13は、出力指示に含まれる物件情報を取得する。
(ステップS303)処理部13は、出力指示に含まれる種類情報を取得する。
(ステップS304)処理部13は、ステップS303で取得した種類情報が示す制度の種類が「不動産年金」であるか否かを判断する。「不動産年金」であればステップS305に行き、「不動産年金」でなければステップS310に行く。
(ステップS305)判断部133は、ステップS302で取得された物件情報に対応する不動産が「不動産年金」の制度の対象であるか否かを判断する。かかる判断処理は、判断1とする。判断1の処理例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS306)年金額取得部134は、ステップS305における判断結果が「不動産年金」の制度の「利用が可能」であるか否かを判断する。利用が可能である場合はステップS307に行き、利用が可能でない場合はステップS308に行く。なお、年金額取得部134は、ステップS305で取得された変数「判断結果」の値が「制度適用可」か「制度適用不可」かを判断する。
(ステップS307)年金額取得部134は、年金額取得処理を行う。年金額取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS308)処理部13は、出力する情報である出力情報を構成する。年金額取得部134が年金額を取得している場合、処理部13は、当該年金額を含む出力情報を構成する。一方、年金額取得部134が年金額を取得していない場合、処理部13は、不動産年金の制度の適用が不可である旨の情報を含む出力情報を構成する。
(ステップS309)出力部14は、ステップS310で構成された出力情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS310)処理部13は、ステップS303で取得した種類情報が示す制度の種類が「終身無料不動産」であるか否かを判断する。「終身無料不動産」であればステップS311に行き、「終身無料不動産」でなければステップS317に行く。
(ステップS311)判断部133は、ステップS302で取得された物件情報に対応する不動産が「終身無料不動産」の制度の対象であるか否かを判断する。かかる判断処理は、判断2とする。判断2の処理例についても、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS312)遺贈金額取得部135は、ステップS311における判断結果が「終身無料不動産」の制度の「利用が可能」であるか否かを判断する。利用が可能である場合はステップS313に行き、利用が可能でない場合はステップS315に行く。なお、遺贈金額取得部135、ステップS311で取得された変数「判断結果」の値が「制度適用可」か「制度適用不可」かを判断する。
(ステップS313)遺贈金額取得部135は、遺贈金額取得処理を行う。遺贈金額取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS314)融資金額取得部136は、融資金額取得処理を行う。融資金額取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS315)処理部13は、出力する情報である出力情報を構成する。遺贈金額取得部135が遺贈金額を取得している場合、処理部13は、当該遺贈金額とステップS314で取得された融資金額とを含む出力情報を構成する。一方、遺贈金額取得部135が遺贈金額を取得していない場合、処理部13は、終身無料不動産の制度の適用が不可である旨の情報を含む出力情報を構成する。
(ステップS316)出力部14は、ステップS315で構成された出力情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS317)処理部13は、ステップS303で取得した種類情報が示す制度の種類が「特定遺贈不動産」であるか否かを判断する。「特定遺贈不動産」であればステップS318に行き、「特定遺贈不動産」でなければステップS301に戻る。
(ステップS318)判断部133は、ステップS302で取得された物件情報に対応する不動産が「特定遺贈不動産」の制度の対象であるか否かを判断する。かかる判断処理は、判断3とする。判断3の処理例についても、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS319)遺贈金額取得部135は、ステップS318における判断結果が「特定遺贈不動産」の制度の「利用が可能」であるか否かを判断する。利用が可能である場合はステップS313に行き、利用が可能でない場合はステップS315に行く。なお、遺贈金額取得部135、ステップS318で取得された変数「判断結果」の値が「制度適用可」か「制度適用不可」かを判断する。
(ステップS320)遺贈金額取得部135は、遺贈金額取得処理を行う。遺贈金額取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS321)処理部13は、出力する情報である出力情報を構成する。遺贈金額取得部135が遺贈金額を取得している場合、処理部13は、当該遺贈金額を含む出力情報を構成する。一方、遺贈金額取得部135が遺贈金額を取得していない場合、処理部13は、特定遺贈不動産の制度の適用が不可である旨の情報を含む出力情報を構成する。
(ステップS322)出力部14は、ステップS321で構成された出力情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、判断1、判断2、判断3の処理は行わず、常に、年金額取得部134は年金額を取得し、遺贈金額取得部135は遺贈金額を取得し、融資金額取得部136は融資金額を取得しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、判断1、判断2、判断3の処理は行わず、種類情報に従って、処理が行われても良い。つまり、種類情報が「不動産年金」である場合は年金額取得部134は年金額を取得し、種類情報が「終身無料不動産」である場合は遺贈金額取得部135は遺贈金額を取得し、かつ融資金額取得部136は融資金額を取得し、種類情報が「特定遺贈不動産」である場合は遺贈金額取得部135は遺贈金額を取得しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、種類情報を用いずに、「不動産年金」の場合の処理、「終身無料不動産」の場合の処理、「特定遺贈不動産」の場合の処理のうちの、1または2種類以上の処理を行い、出力情報が構成され、出力されても良い。
さらに、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS305の判断1の処理例、ステップS311の判断2の処理例、ステップS318の判断3の処理例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)判断部133は、受付部12が受け付けた出力指示が有する種類情報に対応する条件情報を格納部11から取得する。
(ステップS402)判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する1以上の物件属性値を取得する。なお、ここで、判断部133は、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて、処理部13が上述した処理により取得した物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件識別子等をキーとして用いて、図示しない外部のサーバから物件属性値を受信する等しても良い。例えば、査定額情報取得部131が、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて査定額情報を取得し、判断部133は当該査定額情報を取得しても良い。また、例えば、下落率情報取得部132が、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて下落率情報を取得し、判断部133は当該下落率情報を取得しても良い。
(ステップS403)判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する所有者属性値が存在するか否かを判断する。条件が使用する所有者属性値が存在する場合はステップS404に行き、存在しない場合はステップS405に行く。
(ステップS404)判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する1以上の所有者属性値を取得する。なお、ここでの1以上の所有者属性値は、例えば、年齢、性別である。
(ステップS405)判断部133は、取得した1以上の物件属性値、または取得した1以上の物件属性値と取得した1以上の所有者属性値とを、ステップS401で取得した条件情報に適用し、当該条件情報が特定する条件を満たすか否かを判断する。条件を満たすと判断した場合はステップS406に行き、条件を満たさないと判断した場合はステップS407に行く。
(ステップS406)判断部133は、変数「判断結果」に値「制度適用可」を代入する。上位処理にリターンする。なお、「制度適用可」の値は、例えば、「1」であるが、問わない。
(ステップS407)判断部133は、変数「判断結果」に値「制度適用不可」を代入する。上位処理にリターンする。なお、「制度適用不可」の値は、例えば、「0」であるが、問わない。
なお、図4のフローチャートにおいて、種類情報は、例えば、不動産年金の制度を示す「不動産年金」、終身無料不動産の制度を示す「終身無料不動産」、または特定遺贈不動産の制度を示す「特定遺贈不動産」である。また、各種類情報に対応する条件情報は異なることは好適であるが、同じでも良い。
次に、ステップS307の年金額取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)年金額取得部134は、年金額を取得する際に使用する1以上の物件属性値を取得する。なお、ここで、年金額取得部134は、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて、処理部13が上述した処理により取得した物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件識別子等をキーとして用いて、図示しない外部のサーバから物件属性値を受信する等しても良い。
(ステップS502)年金額取得部134は、死後処理実費総額情報等を取得する。なお、死後処理実費総額情報等とは、死後処理実費総額情報を含む死後の経費を特定する経費情報である。年金額取得部134は、経費情報を格納部11から取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示から取得しても良い。年金額取得部134が経費情報を取得する先は問わない。
(ステップS503)年金額取得部134は、年金額を取得する際に使用する1または2以上の所有者属性値を取得する。なお、1または2以上の所有者属性値は、例えば、年齢、性別を含む。また、年金額取得部134は、1以上の所有者属性値を格納部11から取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示から取得しても良い。年金額取得部134が所有者属性値を取得する先は問わない。
(ステップS504)年金額取得部134は、死亡率情報格納部112の死亡率情報を用いて、当該所有者の平均余命情報を取得する。年金額取得部134は、通常、ステップS503で取得した年齢、性別を用いて、死亡率情報格納部112の死亡率情報を参照し、当該所有者の平均余命情報を取得する。なお、受付部12が受け付ける等により平均余命情報が与えられた場合、年金額取得部134は、死亡率情報を用いて平均余命情報を取得する必要はない。
(ステップS505)年金額取得部134は、ステップS501で取得した1以上の物件属性値、ステップS504で取得した所有者の平均余命情報、ステップS502で取得した死後処理実費総額情報を用いて、年金額を取得する。上位処理にリターンする。なお、年金額取得部134が年金額を取得するための具体的な処理例は上述したので、ここでの説明は省略する。
次に、ステップS313、ステップS330の遺贈金額取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)遺贈金額取得部135は、遺贈金額を取得する際に使用する1以上の物件属性値を取得する。なお、ここで、遺贈金額取得部135は、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて、処理部13が上述した処理により取得した物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件識別子等をキーとして用いて、図示しない外部のサーバから物件属性値を受信する等しても良い。
(ステップS602)遺贈金額取得部135は、死後処理実費総額情報等を取得する。なお、死後処理実費総額情報等とは、死後処理実費総額情報を含む死後の経費を特定する経費情報である。遺贈金額取得部135は、経費情報を格納部11から取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示から取得しても良い。遺贈金額取得部135が経費情報を取得する先は問わない。
(ステップS603)遺贈金額取得部135は、ステップS601で取得した1以上の物件属性値、ステップS602で取得した死後処理実費総額情報等を用いて、遺贈金額を取得する。上位処理にリターンする。なお、遺贈金額取得部135が遺贈金額を取得するための具体的な処理例は上述したので、ここでの説明は省略する。
次に、ステップS314の融資金額取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)融資金額取得部136は、融資金額を取得する際に使用する1以上の物件属性値を取得する。なお、ここで、融資金額取得部136は、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する1以上の物件属性値を用いて、処理部13が上述した処理により取得した物件属性値を取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示が有する物件識別子等をキーとして用いて、図示しない外部のサーバから物件属性値を受信する等しても良い。
(ステップS702)融資金額取得部136は、死後処理実費総額情報等を取得する。なお、死後処理実費総額情報等とは、死後処理実費総額情報を含む死後の経費を特定する経費情報である。融資金額取得部136は、経費情報を格納部11から取得しても良いし、受付部12が受け付けた出力指示から取得しても良い。融資金額取得部136が経費情報を取得する先は問わない。
(ステップS703)融資金額取得部135は、ステップS701で取得した1以上の物件属性値、ステップS702で取得した死後処理実費総額情報等を用いて、融資金額を取得する。上位処理にリターンする。なお、融資金額取得部136が融資金額を取得するための具体的な処理例は上述したので、ここでの説明は省略する。
次に、端末装置2の動作例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)端末受付部22は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS802に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS801に戻る。
(ステップS802)端末処理部23は、出力指示を構成する。なお、出力指示は、例えば、1以上の物件属性値、死後処理実費総額情報等を含む。また、物件特定情報は、例えば、物件を特定できる情報を有する。物件を特定できる情報は、例えば、物件識別子、地域を特定する情報等である。
(ステップS803)端末送信部24は、ステップS802で構成された出力指示を物件情報処理装置1に送信する。
(ステップS804)端末受信部25は、出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信した場合はステップS805に行き、出力情報を受信しなかった場合はステップS804に戻る。
(ステップS805)端末処理部23は、ステップS804で受信された出力情報を用いて、出力する出力情報を構成する。そして、端末出力部26は、かかる出力情報を出力する。処理を終了する。
以下、本実施の形態における情報処理システムAの具体的な動作について説明する。情報処理システムAの概念図は図1である。
今、物件情報処理装置1の物件情報格納部111には、1以上の物件情報が格納されている物件情報管理表が格納されている。物件情報の例は、図9である。物件情報は、各属性ごとの物件属性値の集合である。
図9において、物件情報の中に、所有者属性値が含まれているが、物件情報に所有者属性値は含まなくても良い。また、ここでの所有者属性値の例は、「所得税+住民税の実質税率」である。「所得税+住民税の実質税率」とは、所得税と住民税とを加えた実質的な税率である。割安感情報は、ここでは割安度である。定期期間賃料情報は、ここでは年間賃料である。「補正後物件中古値上がり率/築年数−2%」は、補正後物件中古値上がり率を築年数で除算して、2を減算した数値(%)である。「(10)(12)(16)〜(21)の平均値」とは、ID(10)(12)(16)(17)(18)(19)(20)(21)の属性値の平均値である。位置情報は、物件が存在する場所の代表点の(緯度,経度)である。配置情報は、集合住宅(ここでは、マンション)の図面の画像上の相対的な位置情報(左上座標,右下座標)である。また、物件情報管理表において、物件識別子「B001」の属性値として、「階数:10階」「向き:北西」「最上階:1」「最上階より1つ下の階:0」が管理されている、とする。
また、死亡率情報格納部112には、図10に示す死亡率情報管理表が格納されている、とする。年齢別、性別ごとの平均余命情報が格納されている。平均余命情報は、ここでは、平均的な余命期間(ここでは、月数)である。
また、格納部11には、図11に示す条件情報管理表が格納されている、とする。条件情報管理表は、「ID」「種類情報」「条件情報」を有するレコードを複数有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「種類情報」は、制度の種類を示す情報であり、ここでは、「マンション年金」「終身無料マンション」「特定遺贈マンション」である。「マンション年金」は「不動産年金」の制度のうちマンションを対象とした制度である。「終身無料マンション」は「終身無料不動産」の制度のうちマンションを対象とした制度である。「特定遺贈マンション」は「特定遺贈不動産」の制度のうちマンションを対象とした制度である。
また、図11において、「マンション年金」に対応する「条件情報」は、「下落率が2.0%/年以下」であることである。また、「終身無料マンション」に対応する「条件情報」は、「下落率が2.0%/年以下であり、かつ査定額が5000万円以上」であることである。また、「特定遺贈マンション」に対応する「条件情報」は、「所有者の年齢が50歳以上60歳未満の場合は下落率が1.0%/年以下」、「所有者の年齢が60歳以上70歳未満の場合は、下落率が1.5%/年以下」、「所有者の年齢が70歳以上の場合は下落率が2.0%/年以下」であることである。
かかる状況において、ユーザは、「年齢:70」「性別:女」「配偶者:無」の所有者属性値と物件識別子「B001」とを有する出力指示を、端末装置2に入力した、とする。
すると、端末装置2の端末受付部22は、「年齢:70」「性別:女」「配偶者:無」の所有者属性値と物件識別子「B001」とを有する出力指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信する出力指示を構成する。そして、端末送信部24は、構成された出力指示を物件情報処理装置1に送信する。
次に、物件情報処理装置1の受付部12は、出力指示を受信する。なお、出力指示は、「年齢:70」「性別:女」「配偶者:無」の所有者属性値と物件識別子「B001」とを有する。
次に、処理部13は、出力指示に含まれる物件識別子「B001」と対になる物件情報を取得する。なお、物件情報は、図9の情報である。
次に、判断部133は、種類情報「マンション年金」に対応する条件情報「下落率情報<=2.0」を図11の条件情報管理表から取得する。次に、判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する物件属性値である下落率情報「1.0」を取得する(図9の物件情報を参照)。次に、判断部133は、取得した下落率情報「1.0」を、条件情報「下落率情報<=2.0」に適用し、当該条件情報が特定する条件を満たす、と判断する。そして、判断部133は、種類情報「マンション年金」に対応する判断結果の変数に値「制度適用可」を代入する。
次に、年金額取得部134は、以下のように年金額取得処理を行う。つまり、年金額取得部134は、年金額を算出するための以下の演算式(1)〜(11)を格納部11から読み出す。
演算式(1)「年金額=(所有者の死亡時の物件の予測買取価格−所有者の死亡時までの修繕費用総額−所有者の死亡時までの管理費等の総額−所有者の死亡時までの固定資産税額の総額−所有者の死亡時までの金利の総額−死後処理実費総額)/所有者の死亡時までの平均期間」
演算式(2)「所有者の死亡時の物件の予測買取価格=不動産物件の現在の査定価格(査定額情報)×(1−下落率情報*所有者の死亡時までの平均年数)」
演算式(3)「所有者の死亡時までの修繕費用総額=修繕費用×所有者の死亡時までの平均年数」
演算式(4)「所有者の死亡時までの管理費等の総額=管理費等費用×所有者の死亡時までの平均年数」
演算式(5)「所有者の死亡時までの固定資産税額の総額=所有者の死亡時までの固定資産税額の累積」
演算式(6)「各年の固定資産税額=各年の査定価格×0.32%」
演算式(7)「所有者の死亡時までの金利の総額=(現時点までの管理費等費用の累積+現時点までの固定資産税額の累積)×金利」
演算式(8)「遺贈金額=買取価格−死後処理実費総額−貸付合計額」
演算式(9)「買取価格=査定価格×(1−事業者の取り分の割合)」
演算式(10)「貸付合計額=管理費等の累積額+固定資産税額の累積額+金利累計額」
演算式(11)「融資金額=買取価格−死後処理実費総額−貸付合計額」
そして、年金額取得部134は、上記の演算式(1)〜(11)で使用している情報を取得する。つまり、年金額取得部134は、死亡率情報管理表を参照し、年齢「70」性別「女性」と対になる平均余命情報「240月」を取得する。そして、年金額取得部134は、平均余命情報「240月」と格納部11に格納されている「1年=12月」とを用いて、「所有者の死亡時までの平均年数=240/12=20」を取得する。また、物件属性値「不動産物件の現在の査定価格=6000万円」、下落率情報の「下落率=2.0」、算出した「所有者の死亡時までの平均年数=240/12=20」を演算式(2)に代入し、演算を実行することにより「所有者の死亡時の物件の予測買取価格=6000万円×(1−0.02*20)=3600万円」を得る。
次に、年金額取得部134は、死後処理実費総額「600000円」と、金利「1.0%」とを格納部11から読み出す。
次に、年金額取得部134は、物件属性値の「修繕費用=30万円」、「管理費等費用=24万円」を図9の物件情報から取得する。
次に、年金額取得部134は、演算式(3)により、「所有者の死亡時までの修繕費用総額=30万円×20年=600万円」を算出する。
次に、年金額取得部134は、演算式(4)により、「所有者の死亡時までの管理費等の総額=24万円×20年=480万円」を算出する。
次に、年金額取得部134は、演算式(5)(6)により、所有者の死亡時までの固定資産税額の総額「3475200円」を算出した、とする。
次に、年金額取得部134は、演算式(7)と読み出した金利「1.0%」を用いて、所有者の死亡時までの金利の総額「881664円」を算出した、とする。
次に、年金額取得部134は、演算式(1)に、取得した値を代入し、「年金額=(3600万円−600万円−480万円−3475200円−881664円−60万円)/20年=1012157円」を得る。
次に、判断部133は、種類情報「終身無料マンション」に対応する条件情報「下落率情報<=2.0 AND 査定額情報>=5000万円」を図11の条件情報管理表から取得する。次に、判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する物件属性値である下落率情報「1.0」、査定額情報「6000万円」を取得する(図9の物件情報を参照)。次に、判断部133は、取得した下落率情報「1.0」、査定額情報「6000万円」を、条件情報「下落率情報<=2.0 AND 査定額情報>=5000万円」に適用し、当該条件情報が特定する条件を満たす、と判断する。そして、判断部133は、種類情報「終身無料マンション」に対応する判断結果の変数に値「制度適用可」を代入する。
次に、遺贈金額取得部135は、以下のように遺贈金額取得処理を行う。また、融資金額取得部136は、以下のように融資金額取得処理を行う。遺贈金額取得部135は、年金額取得部134とは異なる金利「3.0%」を用いる、とする。つまり、格納部11には、種類情報に応じた金利が格納されている、とする。
そして、遺贈金額取得部135は、格納部11の演算式(8)〜(11)、物件属性値「査定価格(査定額情報)=6000万円」、物件属性値「管理費等=24万円」、演算式(5)、演算式(6)を用いて算出した「固定資産税額」、格納部11の死後処理実費総額情報「60万円」、格納部11の事業者の取り分の割合(例えば、10%)を用いて、遺贈金額「2300万円」を算出した、とする。なお、この遺贈金額は、所有者が平均余命で死亡した場合の遺贈金額である。
また、融資金額取得部136は、演算式(11)等を用いて、融資金額「2300万円」を取得した、とする。
次に、判断部133は、種類情報「特定遺贈マンション」に対応する条件情報(ID=3の条件情報)を図11の条件情報管理表から取得する。次に、判断部133は、条件情報が特定する条件が使用する物件属性値である下落率情報「1.0」(図9の物件情報を参照)、年齢「70」を取得する。次に、判断部133は、取得した下落率情報「1.0」、年齢「70」を、「ID=3」の条件情報に適用し、当該条件情報が有する「70<=年齢 AND 下落率情報<=2.0」を満たす、と判断する。つまり、判断部133は、種類情報「特定遺贈マンション」に対応する条件情報を満たす、と判断する。そして、判断部133は、種類情報「特定遺贈マンション」に対応する判断結果の変数に値「制度適用可」を代入する。
次に、遺贈金額取得部135は、上述したように遺贈金額取得処理を行い、遺贈金額「2300万円」を算出した、とする。なお、この遺贈金額は、所有者が平均余命で死亡した場合の遺贈金額である。
次に、処理部13は、出力する情報である出力情報を構成する。そして、出力部14は、構成された出力情報を端末装置2に送信する。なお、出力情報は、各種類情報ごとの情報(年金額、遺贈金額、融資金額)を含む。
次に、端末装置2の出力情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された出力情報を用いて、出力する出力情報を構成する。そして、端末出力部26は、かかる出力情報を出力する。なお、かかる場合の出力例は、図12である。
以上、本実施の形態によれば、不動産物件をキャッシュ化する場合に必要な情報提供を行える。
また、本実施の形態によれば、所有者情報をも使用して、不動産物件をキャッシュ化する場合に精度高く情報提供を行える。
また、本実施の形態によれば、不動産物件の下落率情報を取得し、当該下落率情報を用いて、不動産物件をキャッシュ化する場合に必要な情報提供を行える。
また、本実施の形態によれば、不動産物件をキャッシュ化できるか否かの判断結果を提示できる。
また、本実施の形態によれば、不動産物件から年金を得る仕組みを実現する場合に必要な情報提供を行える。
また、本実施の形態によれば、不動産物件を遺贈する場合に必要な情報提供を行える。
さらに、本実施の形態によれば、不動産物件をキャッシュ化する場合に、融資金額の情報を得ることができる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、不動産物件に関する情報であり、当該不動産物件の属性値である1以上の物件属性値を有する物件情報を受け付ける受付部と、前記物件情報を用いて、不動産物件の資産をキャッシュにするキャッシュ化が可能か否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、前記判断結果に応じた情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、図13は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の物件情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図13は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図14は、システム300のブロック図である。
図13において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図14において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の物件情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の物件情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。