JP6391407B2 - 部品接合構造 - Google Patents

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Description

この発明は、部品接合構造に関するものである。
例えば、冷却器や加熱器などの熱交換器は、通常、ロウ付けなどによって製造されている。しかし、ロウ付けは、熱交換器全体をロウ付け炉へ入れて熱処理を行う必要があるのでエネルギー効率が悪いという問題があった。また、熱交換器全体を入れるのに大型のロウ付け炉や熱処理用治具やフラックスなどの副資材などが必要となるため、コストがかかると共に、大きな設備設置スペースが必要となるという問題もあった。更に、ロウ付けによる接合部分以外の部分にも大きな熱的影響が及ぶので、熱交換器の全体的な熱変形や表面粗度の悪化などを防止するのが難しく、熱交換器は正確な寸法を保つことが困難であるという問題があった。また、ロウ付けによる接合部分の品質についても十分なものとするのが難しいという問題もあった。
そこで、上記したような不具合をなくすために、熱交換器を摩擦攪拌接合によって製造することが検討されている。摩擦攪拌接合は、要するに、先端の中心部にピン状の突起部を有する円筒状の回転工具を回転させながら接合部分に強く押し当てることによって、摩擦熱で接合部分の周辺を溶融軟化すると共に練り混ぜて接合部分を一体化する接合方法のことである(例えば、特許文献1参照)。
なお、特許文献1には、二本のパイプ状部材を雄雌嵌合させて、嵌合部分を外周側から摩擦攪拌接合によって接合させる技術が開示されている。
特開2003−23682号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、単純な円形断面を有する二本のパイプ状部材どうしを摩擦攪拌接合しただけのものであるため、複雑な形状や構造を有する熱交換器に対して、そのまま適用するのが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
押出成形によって形成された均一断面の押出管部材の端部と、鋳造によって成形された中空の鋳造中空部品に設けられた接続口部とが、摩擦攪拌接合によって接合され
前記押出管部材が、内部にフィンを有し、
前記押出管部材の端部が雌側接続部とされると共に、前記鋳造中空部品の接続口部が雄側接続部とされることにより、
前記押出管部材の端部が、前記鋳造中空部品の接続口部に外嵌された状態で、両接続部間に摩擦攪拌接合による摩擦攪拌接合部が形成され、
前記雌側接続部が、前記押出管部材の端部を、前記接続口部から鋳造中空部品の内部へ挿入されるフィンを残して、雄側接続部を挿入可能な形状に加工された雌形状加工部であることを特徴としている。
本発明によれば、上記構成により、摩擦攪拌接合を利用して品質が高く性能の良い熱交換器などを製造することが可能となる。
本実施の形態の実施例にかかる部品接合構造を有する熱交換器の全体側面図である。 実施例1にかかる部品接合構造の部分拡大縦断面図である。 摩擦攪拌接合の状態を示す押出管部材の横断面図である。 図3に続く摩擦攪拌接合の状態を示す図である。 図2の鋳造中空部品の接続口部の端面図である。 荷重受部を一体に形成しない場合の、図2と同様の部分拡大縦断面図である。 実施例2にかかる部品接合構造の部分拡大縦断面図である。 図7の変形例にかかる部品接合構造の部分拡大縦断面図である。 実施例3にかかる部品接合構造の部分拡大縦断面図である。 図9の押出管部材の縦断面図である。このうち、(a)は拡管前の状態、(b)は拡管後の状態である。 図10の変形例にかかる部品接合構造を示す部分拡大縦断面図(分解図)である。 図11の押出管部材の縦断面図である。 図11に対する摩擦攪拌接合の状態を示す部品接合構造の部分拡大縦断面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図13は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1は、この実施例にかかる熱交換器1の全体形状を示す側面図である。この熱交換器1は、熱媒体2が流通可能な熱媒体流路3の両端部に対して、熱媒体2を給排可能な熱媒体給排部材4を取付けたものとされる。
ここで、図中左側の熱媒体給排部材4は供給側、図中右側の熱媒体給排部材4は排出側となっている。なお、以下の説明では、熱媒体給排部材4は、供給側と排出側とのどちらでも良い。
以下、上記したような熱交換器1の製造に適用される部品接合構造について説明する。
(1)図2に示すように、押出成形によって形成された均一断面の押出管部材11の端部12と、鋳造によって成形された中空の鋳造中空部品13に設けられた接続口部14とが、摩擦攪拌接合によって接合されるようにする(摩擦攪拌接合部15)。
ここで、押出管部材11は熱媒体流路3を構成するものとされる。また、鋳造中空部品13は熱媒体給排部材4を構成するものとされる。押出管部材11と鋳造中空部品13とは、それぞれ、熱交換に必要な熱伝導性を有すると共に、後述する摩擦攪拌接合に適した柔らかさや溶け易さなどを有する、例えば、アルミやアルミ合金などの軽金属や軽合金、または、銅などの材質のものなどとされる。この場合、例えば、図2では、押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14とを突き当てて、突き当てた部分に沿って外周側から摩擦攪拌接合を行うようにしている。
摩擦攪拌接合は、要するに、図3、図4に順に示すように、先端の中心部にピン状の突起部17を有する円筒状の回転工具18を回転させながら接合する部分に強く押し当て更に押し込むことによって、摩擦熱で接合する部分の周辺を溶融軟化すると共に練り混ぜて接合する部分を一体化する(即ち、摩擦攪拌接合部15を形成する)接合方法のことである。なお、図3では、直線部分に沿って回転工具18を移動させながら摩擦攪拌接合を行っている。また、図4では、曲線部分で押出管部材11および鋳造中空部品13の姿勢を替えながら摩擦攪拌接合を行っている。
(2)この際、上記押出管部材11の端部12と上記鋳造中空部品13の接続口部14との少なくとも一方の内部に、摩擦攪拌接合の荷重を受ける荷重受部21,22が一体に形成されるようにする。
ここで、荷重受部21は、図3に示すように、押出管部材11の少なくとも端部12の内部に対して一体に形成される。また、荷重受部22は、図5に示すように、鋳造中空部品13の少なくとも接続口部14の内部に一体に形成される。一体に形成された荷重受部21,22は、摩擦攪拌接合後もそのまま押出管部材11の端部12や鋳造中空部品13の接続口部14の内部に残される。なお、図2のように、押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14とを突き当てた状態で摩擦攪拌接合を行う場合には、荷重受部21,22は、押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14との両方に対して形成する。
これに対し、荷重受部21,22を一体に設けないようにした場合には、例えば、図6に示すように、別体に設けた荷重受部材23を、鋳造中空部品13および押出管部材11の間の突き当て部分の内部へ挿入するようにしてから摩擦攪拌接合を行うなどの手間のかかる操作やそのための特別な構造が必要になる。この場合、鋳造中空部品13には、外部から荷重受部材23を挿入したり取り出したりするための挿入口などを設ける必要が生じる。また、押出管部材11については、上記した荷重受部材23を端部12内へ挿入できるようにするために内部を削るなどの加工が施されることになり、手間が掛かる。
(3)図3に示すように、上記押出管部材11が、内部をフィン31によって複数の連通空間32に仕切られた扁平多穴管33とされる。そして、図7(図8)、または、図9に示すように、上記鋳造中空部品13が、上記押出管部材11の端部12に連結可能な連結部材34とされる。
ここで、押出管部材11の内部のフィン31(伝熱フィン)は、上記荷重受部21としても機能し得るものとされる。また、鋳造中空部品13の少なくとも接続口部14の内部に、上記したフィン31と同様のリブを、間隔を有して複数設けることにより、上記した荷重受部22(図9参照)とすることができる。
例えば、図7(または図8)のように、連結部材34としての鋳造中空部品13は、押出管部材11の端部12に外嵌した状態で連結するものとされる。または、図9のように、連結部材34としての鋳造中空部品13は、押出管部材11の端部12に内嵌した状態で連結するものとされる。なお、これらの詳細については、後述する。
(4)好ましくは、図3に示すように、上記押出管部材11内部のフィン31を、上記連通空間32の高さhよりも、高さ方向に長くなるように形成する。
ここで、連通空間32の高さhは、初期状態の扁平多穴管33の厚み方向の寸法とする。押出管部材11内部のフィン31は、連通空間32の高さhと同じ長さになるように真っ直ぐに形成されるのが一般的である。これに対し、フィン31を、連通空間32の高さhよりも長くして、余長を持たせるようにする(余長フィン)。
(5)上記において、上記連通空間32の高さhよりも長く形成された上記押出管部材11内部のフィン31を、屈曲形状または傾斜形状とする(屈曲形状フィンまたは傾斜形状フィン)。
ここで、複数のフィン31は、形状を揃えて設けるようにするのが好ましい。この場合には、余長を有するフィン31は、押出管部材11(扁平多穴管33)の幅中心位置を基準として外側へ膨らむ円弧状のもの、即ち、角部のない屈曲形状のものとなるように揃えられている。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
図1の熱交換器1は、図示しない発熱源に対して、熱媒体流路3が面接触されるように設置される。そして、熱媒体2を、一端側の熱媒体給排部材4へ供給して、熱媒体流路3の内部に流し、他端側の熱媒体給排部材4から外部へ排出させるようにする。これにより、熱媒体流路3に接触された発熱源の熱を熱媒体2で奪って、発熱源を冷却することができる。
上記熱交換器1では、熱媒体流路3(押出管部材11)と熱媒体給排部材4(鋳造中空部品13)とが、この実施の形態の部品接合構造によって接合されている。そのため、以下のような作用効果が得られる。
(1)押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14とを摩擦攪拌接合によって接合した。これにより、摩擦攪拌接合は、接合部分(摩擦攪拌接合部15)のみに対して部分的な(熱的)加工が行われるものであるので、少ないエネルギーで有効に接合を行うことができる。また、摩擦攪拌接合は、使用する設備や治具などにかかるコストが低く、フラックスなどの副資材も必要とせず、また、設備設置スペースに対するスペース効率も良い。更に、接合部分以外の部分には大きな熱的影響が及ばないので、全体的な熱変形や表面粗度の悪化などがなく、正確な寸法を保った状態で接合を行うことができる。これにより、例えば、発熱源などの外部の部品との合わせ精度や取付精度を向上したり、合わせ精度の向上などによる熱交換性能の向上などを図ったりすることができる。よって、押出管部材11と鋳造中空部品13とを高精度で接合して、品質や性能の高い熱交換器1を作ることができる。
これに対し、押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14とをロウ付けによって接合するようにした場合には、押出管部材11と鋳造中空部品13との全体をロウ付け炉へ入れて熱処理を行うことになるので、エネルギー効率が悪い。また、大型のロウ付け炉や治具やフラックスなどの副資材などが必要となってコストがかかると共に、大きな設備設置スペースが必要となる。更に、接合部分以外の部分にも大きな熱的影響が及ぶので、全体的な熱変形や表面粗度の悪化などを防止するのが難しく、正確な寸法を保つことが困難となる。また、摩擦攪拌接合と比べて接合品質が低くなる。よって、ロウ付けで得られる押出管部材11と鋳造中空部品13との接合精度は、摩擦攪拌接合で得られる接合精度よりも低いものとなり、ロウ付けによる熱交換器1は、摩擦攪拌接合による熱交換器1よりも性能的に劣ったものとなる。
(2)押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14との少なくとも一方の内部に荷重受部21,22を一体に形成した。これにより、外部の荷重受部材23(図6参照)を用いずに、一体に設けられた荷重受部21,22を用いて摩擦攪拌接合の荷重を受けることができるようになる。以って、押出管部材11の端部12と鋳造中空部品13の接続口部14とに対する摩擦攪拌接合を容易且つ確実に行わせることができる。
(3)押出管部材11を、内部がフィン31によって複数の連通空間32に仕切られた扁平多穴管33とし、鋳造中空部品13を、押出管部材11の端部12に連結可能な連結部材34とした。これにより、例えば、扁平多穴管33と連結部材34との間に熱媒体2を通すことで、そのまま冷却器や加熱器などの熱交換器1として使用することが可能となる。また、摩擦攪拌接合で互いに接合された扁平多穴管33と連結部材34とは、高い強度を有するものとなるので、構造部材などとして使用することも可能である。
(4)押出管部材11内部のフィン31を、初期状態の連通空間32の高さhよりも、高さ方向に長くなるようにした。これにより、必要に応じて、押出管部材11を高さ方向などへ拡管して使用することなどが可能となり、使用状態での連通空間32の高さを、フィン31が高さ方向に伸びきるまでの範囲内で、後から変更することが可能となる。
(5)連通空間32の高さhよりも長く形成された押出管部材11内部のフィン31を、屈曲形状または傾斜形状にした。これにより、押出管部材11内部に連通空間32の高さhよりも長いフィン31を整然と収めて、連通空間32をほぼ均等な大きさに仕切ることができる。また、押出管部材11が整った形に拡管できるようにフィン31を規則的に設けることができる。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
(6)図7または図8に示すように、上記押出管部材11の端部12が雄側接続部Mとされると共に、上記鋳造中空部品13の接続口部14が雌側接続部Fとされるようにする。これにより、上記押出管部材11の端部12が、上記鋳造中空部品13の接続口部14に内嵌された状態で、両接続部M,F間(の嵌合部分)に摩擦攪拌接合による摩擦攪拌接合部15が形成されるものとなる。
ここで、図7は、押出管部材11の端部12を何の加工もせずにそのまま差口状の雄側接続部Mとすると共に、鋳造中空部品13の接続口部14を受口状の雌側接続部Fとなるように鋳造形成したものとなっている。この場合、押出管部材11のフィン31が、そのまま荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の荷重受部22については省略できる。
また、図8は、押出管部材11の端部12の外周部分に段差加工を施して外段差状の雄側接続部Mとすると共に、鋳造中空部品13の接続口部14の内周部分に内段差形状の雌側接続部Fを鋳造形成したものとなっている。この場合、押出管部材11のフィン31が、そのまま荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の荷重受部22については省略できる。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(6)押出管部材11の端部12を雄側接続部Mとし、鋳造中空部品13の接続口部14を雌側接続部Fとした。これにより、押出管部材11の端部12を鋳造中空部品13の接続口部14に内嵌した状態で両接続部M,F間を摩擦攪拌接合することができる。その結果、押出管部材11の端部12を加工することなく(図7)、または、押出管部材11の端部12の外周部分を僅かに段差加工などする程度で(図8)、鋳造中空部品13と接合することが可能となる。以って、摩擦攪拌接合部15が最もシンプルな構造となり、押出管部材11に対する後加工の手間やコストをなくしたり削減したりすることができる。
更に、押出管部材11内部に一体に形成されたフィン31が鋳造中空部品13の接続口部14内へ挿入されることにより、そのまま摩擦攪拌接合の荷重を受ける荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23などを設ける必要がなくなり、その分、鋳造中空部品13の鋳造コストや重量の低減を図ることが可能となる。更に、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23を挿脱するための挿脱口部などを設ける必要がなくなるので、鋳造中空部品13の高さ寸法を低く抑えることができるようになり、その分、内部を流れる熱媒体2の流速を上昇させて、熱媒体2による熱効率の向上を得ることができる。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
(7)図9に示すように、上記押出管部材11の端部12が雌側接続部Fとされると共に、上記鋳造中空部品13の接続口部14が雄側接続部Mとされるようにする。これにより、上記押出管部材11の端部12が、上記鋳造中空部品13の接続口部14に外嵌された状態で、両接続部M,F間(の嵌合部分)に摩擦攪拌接合による摩擦攪拌接合部15が形成されるものとなる。
(8)より具体的には、図10に示すように、上記雌側接続部Fを、上記押出管部材11の端部12を拡管することによって形成された拡管部81とする。
ここで、押出管部材11は、その端部12を、主に、図10(a)の状態から図10(b)の状態となるように、高さ方向へ拡管させるようにする。拡管は、拡管用治具を圧入することによって行っても良いし、または、鋳造中空部品13の接続口部14を直接圧入することによって行っても良い。
そして、押出管部材11内部のフィン31は、図3に示すような、拡管部81の拡管量に応じた高さ方向の余長を有するものとする。これに対し、鋳造中空部品13の接続口部14の雄側接続部Mは、外周部分に鋳造形成された外段差形状のものとされる。この場合、押出管部材11のフィン31が、そのまま荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の荷重受部22については、設けることもできるし、省略することもできる。なお、鋳造中空部品13の接続口部14における、押出管部材11の端部12が外嵌される部分については、荷重受部22を設けないようにすると共に、内部にフィン31が入り込むようにするためのスリット(図示せず)を鋳造時に予め形成しておくようにする。
(9)或いは、図11(〜図13)に示すように、上記雌側接続部Fが、上記押出管部材11の端部12を、上記接続口部14から鋳造中空部品13の内部へ挿入されるフィン31を残して、雄側接続部Mを挿入可能な形状に加工された雌形状加工部91とする。
ここで、押出管部材11内部のフィン31は、図12に示すように、連通空間32の高さhと同じ高さの直線状のものとされる(直線状フィン)。雌形状加工部91は、押出管部材11の端部12の内周側を段差加工した内段差部とされる。フィン31は、押出管部材11の端部12から突出するように加工される。これに対し、鋳造中空部品13の接続口部14の雄側接続部Mは、外周部分に鋳造形成された外段差形状のものとされる。この場合、押出管部材11のフィン31が、そのまま荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の荷重受部22については省略できる。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(7)押出管部材11の端部12を雌側接続部Fとし、鋳造中空部品13の接続口部14を雄側接続部Mとした。これにより、押出管部材11の端部12を鋳造中空部品13の接続口部14に外嵌した状態で両接続部M,F間を摩擦攪拌接合することができる。
(8)この場合において、押出管部材11の端部12の雌側接続部Fを拡管部81とした。これにより、押出管部材11の端部12を部分的に拡管することで簡単に雌側接続部Fを形成することができる。また、拡管部81とされた雌側接続部Fに対して簡単に雄側接続部M(鋳造中空部品13の接続口部14)を挿入することができる。この際、押出管部材11内部のフィン31を連通空間32の高さhよりも長くしておくことにより、押出管部材11の端部12を高さ方向などへ拡管しても雌側接続部F内部のフィン31が破損するのを防止することができる。また、雌側接続部Fは内部にフィン31を残した状態であっても、雌側接続部Fを拡げて拡管部81とすれば、雄側接続部Mとなる鋳造中空部品13の接続口部14に対する鋳造上の制限も緩くなるので、鋳造中空部品13の接続口部14(雄側接続部M)に予めフィン31が入り込むスリットを形成しておくことなどができ、これによって、鋳造中空部品13の接続口部14(雄側接続部M)をそのまま挿入することが可能となる。よって、雌側接続部Fの内部からフィン31を削除する加工をなくすことができ、その分だけ、押出管部材11の端部12に対する後加工の手間やコストを削減することができる。
そして、押出管部材11内部に一体に形成されたフィン31が鋳造中空部品13の接続口部14内へ挿入されることにより、そのまま摩擦攪拌接合の荷重を受ける荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23などを設ける必要がなくなり、その分、鋳造中空部品13の鋳造コストや重量の低減を図ることが可能となる。更に、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23を挿脱するための挿脱口部などを設ける必要がなくなるので、鋳造中空部品13の高さ寸法を低く抑えることができるようになり、その分、内部を流れる熱媒体2の流速を上昇させて、熱媒体2による熱効率の向上を得ることができる。
(9)または、雌側接続部Fを、フィン31を残して押出管部材11の端部12を加工して成る雌形状加工部91とした。これにより、押出管部材11内部に一体に形成されたフィン31が接続口部14から鋳造中空部品13の内部へ挿入されてそのまま摩擦攪拌接合の荷重を受ける荷重受部21となるので、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23などを設ける必要がなくなり、その分、鋳造中空部品13の鋳造コストや重量の低減を図ることが可能となる。更に、鋳造中空部品13の側に荷重受部22や荷重受部材23などを設ける必要がなくなるので、鋳造中空部品13の高さ寸法を低く抑えることができるようになり、その分、内部を流れる熱媒体2の流速を上昇させて、熱媒体2による熱効率の向上を得ることができる。
加えて、接続口部14から鋳造中空部品13の内部へ挿入されたフィン31によって、鋳造中空部品13はフィン31を挿入された部分が熱交換機能を持つものとなるので、鋳造中空部品13の側にまで熱交換可能範囲を広げることができる。これにより、熱交換器1全体の小型軽量化を図ることが可能となり、低コストで熱交換効率の高い熱交換器1を得ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
11 押出管部材
12 端部
13 鋳造中空部品
14 接続口部
15 摩擦攪拌接合部
21 荷重受部
22 荷重受部
31 フィン
32 連通空間
33 扁平多穴管
34 連結部材
81 拡管部
91 雌形状加工部
F 雌側接続部
M 雄側接続部
h 連通空間の高さ

Claims (5)

  1. 押出成形によって形成された均一断面の押出管部材の端部と、鋳造によって成形された中空の鋳造中空部品に設けられた接続口部とが、摩擦攪拌接合によって接合され
    前記押出管部材が、内部にフィンを有し、
    前記押出管部材の端部が雌側接続部とされると共に、前記鋳造中空部品の接続口部が雄側接続部とされることにより、
    前記押出管部材の端部が、前記鋳造中空部品の接続口部に外嵌された状態で、両接続部間に摩擦攪拌接合による摩擦攪拌接合部が形成され、
    前記雌側接続部が、前記押出管部材の端部を、前記接続口部から鋳造中空部品の内部へ挿入されるフィンを残して、雄側接続部を挿入可能な形状に加工された雌形状加工部であることを特徴とする部品接合構造。
  2. 請求項1に記載の部品接合構造であって、
    前記押出管部材の端部と前記鋳造中空部品の接続口部との少なくとも一方の内部に、摩擦攪拌接合の荷重を受ける荷重受部が一体に形成されたことを特徴とする部品接合構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の部品接合構造であって、
    前記押出管部材が、内部をフィンによって複数の連通空間に仕切られた扁平多穴管であり、前記鋳造中空部品が、前記押出管部材の端部に連結可能な連結部材であることを特徴とする部品接合構造。
  4. 請求項3に記載の部品接合構造であって、
    前記押出管部材内部のフィンが、前記連通空間の高さよりも、高さ方向に長くなるように形成されたことを特徴とする部品接合構造。
  5. 請求項4に記載の部品接合構造であって、
    前記連通空間の高さよりも長く形成された前記押出管部材内部のフィンが、屈曲形状または傾斜形状とされたことを特徴とする部品接合構造。
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