JP6390810B2 - レドックスフロー電池 - Google Patents
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Description
本発明者らは、正極活物質にマンガンイオンを用いるレドックスフロー電池について、エネルギー密度の向上を図るために、活物質として機能するイオン種を複数にすることを検討した。その結果、特定の金属イオンは、正極電解液中で活物質として機能すると共に、マンガン酸化物といった析出物の発生を抑制できるという驚くべき知見を得た。この知見に基づき、正極電解液に、正極活物質であるマンガンイオンに加えて、活物質として機能すると共に析出物の抑制効果を備える金属イオンを別途含む構成を提案する。最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(A)上記バナジウムイオンが2価のバナジウムイオン、3価のバナジウムイオン、4価のバナジウムイオン、及び5価のバナジウムイオンの少なくとも一種である
(B)上記クロムイオンが2価のクロムイオン、3価のクロムイオン、4価のクロムイオン、及び6価のクロムイオンの少なくとも一種である
(C)上記鉄イオンが2価の鉄イオン、及び3価の鉄イオンの少なくとも一方である
(D)上記コバルトイオンが2価のコバルトイオン、及び3価のコバルトイオンの少なくとも一方である
(E)上記銅イオンが1価の銅イオン、及び2価の銅イオンの少なくとも一方である
(F)上記モリブデンイオンが4価のモリブデンイオン、5価のモリブデンイオン、及び6価のモリブデンイオンの少なくとも一種である
(G)上記ルテニウムイオンが2価のルテニウムイオン、3価のルテニウムイオン、及び4価のルテニウムイオンの少なくとも一種である
(H)上記パラジウムイオンが2価のパラジウムイオン、及び4価のパラジウムイオンの少なくとも一方である
(I)上記銀イオンが1価の銀イオン、及び2価の銀イオンの少なくとも一方である
(J)上記タングステンイオンが4価のタングステンイオン、5価のタングステンイオン、及び6価のタングステンイオンの少なくとも一種である
(K)上記水銀イオンが1価の水銀イオン、及び2価の水銀イオンの少なくとも一方である
(L)上記セリウムイオンが3価のセリウムイオン、及び4価のセリウムイオンの少なくとも一方である
(a)上記アルミニウムイオンが1価のアルミニウムイオン、2価のアルミニウムイオン、及び3価のアルミニウムイオンの少なくとも一種である
(b)上記カドミウムイオンが1価のカドミウムイオン、及び2価のカドミウムイオンの少なくとも一方である
(c)上記インジウムイオンが1価のインジウムイオン、2価のインジウムイオン、及び3価のインジウムイオンの少なくとも一種である
(d)上記錫イオンが2価の錫イオン、及び4価の錫イオンの少なくとも一方である
(e)上記アンチモンイオンが3価のアンチモンイオン、及び5価のアンチモンイオンの少なくとも一方である
(f)上記イリジウムイオンが1価のイリジウムイオン、2価のイリジウムイオン、3価のイリジウムイオン、4価のイリジウムイオン、5価のイリジウムイオン、及び6価のイリジウムイオンの少なくとも一種である
(g)上記金イオンが1価の金イオン、2価の金イオン、3価の金イオン、4価の金イオン、及び5価の金イオンの少なくとも一種である
(h)上記鉛イオンが2価の鉛イオン、及び4価の鉛イオンの少なくとも一方である
(i)上記ビスマスイオンが3価のビスマスイオン、及び5価のビスマスイオンの少なくとも一方である
(j)上記マグネシウムイオンが1価のマグネシウムイオン、及び2価のマグネシウムイオンの少なくとも一方である
以下、本発明の実施形態に係るレドックスフロー電池を詳細に説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、後述の試験例において、正極電解液中のマンガンイオンの濃度・チタンイオンの濃度、負極電解液中の金属イオン(負極活物質)の種類・濃度、各極の電解液の酸の種類・酸濃度、反応性金属イオン・添加金属イオンの種類・濃度、電解液の量、電極の材質・大きさ、隔膜の材質などを適宜変更することができる。
実施形態のレドックスフロー電池(RF電池)1は、代表的には、交流/直流変換器200や変電設備210などを介して、発電部300(例えば、太陽光発電機、風力発電機、その他、一般の発電所など)と電力系統や需要家(電力系統/需要家400)とに接続され、発電部300を電力供給源として充電を行い、電力系統/需要家400を電力提供対象として放電を行う。充放電を行うにあたり、RF電池1と、RF電池1に電解液を循環させる循環機構(タンク、導管、ポンプ)とを備える以下の電池システムが構築される。
・正極電解液
・・マンガンイオン
実施形態のRF電池1に備える正極電解液は、正極活物質としてマンガンイオンを含有する。マンガンイオンは、正極電解液中において少なくとも一つの価数のイオンが存在する。例えば、2価のマンガンイオン、3価のマンガンイオンが挙げられる。更に、4価のマンガンを含有する場合がある。この4価のマンガンは、MnO2と考えられる。但し、このMnO2は、固体の析出物ではなく、電解液中に溶解したような安定な状態で存在し、放電時、2電子反応(Mn4++2e−→Mn2+)によってMn2+に還元されて、即ち放電して、活物質として作用し、繰り返し使用できることで、電池容量の増加に寄与することがある。従って、正極電解液中に、若干量(マンガンイオンの総量(mol)に対して10%程度以下)の4価のマンガンの存在を許容する。
実施形態のRF電池1に備える正極電解液は、更に、チタンイオンを含有する。このチタンイオンは、マンガン酸化物といった析出物の発生の抑制剤として機能し、正極活物質として実質的に機能しない。チタンイオンは、代表的には正極電解液中において4価のチタンイオンとして存在する。4価のチタンイオンは、TiO2+などを含む。正極電解液中のチタンイオンの濃度(以下、Ti含有量と呼ぶ)は、例えば、5M以下(0を除く)が挙げられる。5M以下であれば、例えば、電解液を酸の水溶液とする場合でも良好に溶解でき、電解液の製造性に優れる。
実施形態のRF電池1に備える正極電解液は、更に、反応性金属イオンを含有する。この反応性金属イオンは、正極活物質として機能すると共に、マンガン酸化物といった析出物の発生の抑制剤としても機能する。即ち、実施形態のRF電池1では、析出物の発生の抑制剤として、少なくとも2種類の金属イオン(チタンイオン、反応性金属イオン)を含む。具体的な反応性金属イオンは、バナジウムイオン、クロムイオン、鉄イオン、コバルトイオン、銅イオン、モリブデンイオン、ルテニウムイオン、パラジウムイオン、銀イオン、タングステンイオン、水銀イオン及びセリウムイオンから選択される少なくとも一種が挙げられる。各反応性金属イオンはそれぞれ、正極電解液中において少なくとも一つの価数のイオンが存在する。例えば、(A)バナジウムイオンは、2価のバナジウムイオン、3価のバナジウムイオン、4価のバナジウムイオン、5価のバナジウムイオンが挙げられる。(B)クロムイオンは、2価のクロムイオン、3価のクロムイオン、4価のクロムイオン、6価のクロムイオンが挙げられる。(C)鉄イオンは、2価の鉄イオン、3価の鉄イオンが挙げられる。(D)コバルトイオンは、2価のコバルトイオン、3価のコバルトイオンが挙げられる。(E)銅イオンは、1価の銅イオン、2価の銅イオンが挙げられる。(F)モリブデンイオンは、4価のモリブデンイオン、5価のモリブデンイオン、6価のモリブデンイオンが挙げられる。(G)ルテニウムイオンは、2価のルテニウムイオン、3価のルテニウムイオン、4価のルテニウムイオンが挙げられる。(H)パラジウムイオンは、2価のパラジウムイオン、4価のパラジウムイオンが挙げられる。(I)銀イオンは、1価の銀イオン、2価の銀イオンが挙げられる。(J)タングステンイオンは、4価のタングステンイオン、5価のタングステンイオン、6価のタングステンイオンが挙げられる。(K)水銀イオンは、1価の水銀イオン、2価の水銀イオンが挙げられる。(L)セリウムイオンは、3価のセリウムイオン、及び4価のセリウムイオンが挙げられる。列記した以外の価数も有り得る。また、同一元素のイオンであって、価数が異なるイオンを含む場合がある。更に、これらの元素がイオンに加えて、金属(固体)として存在する場合を許容する。
実施形態のRF電池1に備える正極電解液は、チタンイオンや反応性金属イオンに加えて、更に、マンガン酸化物といった析出物の発生に対して抑制効果があるイオンを含有することができる。このようなイオンとして、アルミニウムイオン、カドミウムイオン、インジウムイオン、錫イオン、アンチモンイオン、イリジウムイオン、金イオン、鉛イオン、ビスマスイオン及びマグネシウムイオンから選択される少なくとも一種が挙げられる。各金属イオンはそれぞれ、正極電解液中において少なくとも一つの価数のイオンが存在する。例えば、(a)アルミニウムイオンは、1価のアルミニウムイオン、2価のアルミニウムイオン、3価のアルミニウムイオンが挙げられる。(b)カドミウムイオンは、1価のカドミウムイオン、2価のカドミウムイオンが挙げられる。(c)インジウムイオンは、1価のインジウムイオン、2価のインジウムイオン、3価のインジウムイオンが挙げられる。(d)錫イオンは、2価の錫イオン、4価の錫イオンが挙げられる。(e)アンチモンイオンは、3価のアンチモンイオン、5価のアンチモンイオンが挙げられる。(f)イリジウムイオンは、1価のイリジウムイオン、2価のイリジウムイオン、3価のイリジウムイオン、4価のイリジウムイオン、5価のイリジウムイオン、6価のイリジウムイオンが挙げられる。(g)金イオンは、1価の金イオン、2価の金イオン、3価の金イオン、4価の金イオン、5価の金イオンが挙げられる。(h)鉛イオンは、2価の鉛イオン、4価の鉛イオンが挙げられる。(i)ビスマスイオンは、3価のビスマスイオン、5価のビスマスイオンが挙げられる。(j)マグネシウムイオンは、1価のマグネシウムイオン、2価のマグネシウムイオンが挙げられる。列記した以外の価数も有り得る。また、同一元素のイオンであって、価数が異なるイオンを含む場合がある。更に、これらの元素がイオンに加えて、金属(固体)として存在する場合を許容する。
実施形態のRF電池1に備える負極電解液は、負極活物質としてチタンイオン、バナジウムイオン、クロムイオン、及び亜鉛イオンから選択される少なくとも一種の金属イオンを含有する。これらの金属イオンはいずれも、正極活物質のマンガンイオンと組み合わせることで、高い起電力を有するレドックス対を構成することができる。負極活物質とする各金属イオンはそれぞれ、負極電解液中において少なくとも一つの価数のイオンが存在する。同一元素のイオンであって、価数が異なるイオンを含む場合がある。また、これらの元素がイオンに加えて、金属(固体)として存在する場合を許容する。列挙した各金属イオンのうち、単一種の金属イオンを含有した形態、複数種の金属イオンを含有した形態のいずれも利用できる。
(a) マンガンイオンを含む形態。
(b) 正極電解液に含まれる反応性金属イオンと同じイオン種のものを少なくとも一つ含む形態。
(c) 正極電解液が上述の列挙した添加金属イオンのイオン種のうちの少なくとも一つを含む場合に、同じイオン種のものを少なくとも一つ含む形態。
(d) 上記形態(a)〜形態(c)のうちの二つを満たす形態(例えば、形態(a)+形態(b))。
(e) 上記形態(a)〜形態(c)の全てを満たす形態。
上述の各極の電解液に含有する金属イオンは、いずれも水溶性イオンである。従って、正極電解液及び負極電解液には、溶媒を水とする水溶液を好適に利用することができる。特に、電解液を硫酸や硫酸塩を含有する酸の水溶液とすると、(1)各種の金属イオンの安定性の向上、活物質となる金属イオンの反応性の向上、溶解度の向上が得られる場合がある、(2)マンガンイオンのような電位が高い金属イオンを用いる場合でも、副反応が生じ難い(分解が生じ難い)、(3)イオン伝導度が高く、電池の内部抵抗が小さくなる、(4)塩酸を利用した場合と異なり、塩素ガスが発生しない、(5)硫酸塩などと水とを用いて電解液が容易に得られ、製造性に優れる、といった複数の効果が期待できる。上記硫酸や硫酸塩を用いて作製した酸の水溶液(電解液)は、例えば、硫酸アニオン(SO4 2−)が存在する。電解液を酸溶液とする場合、酸の濃度を高めると、マンガン酸化物といった析出物の発生をある程度抑制できる。反応性金属イオンといった析出物の発生を抑制可能な金属イオンを含む電解液では、電解液中における酸の濃度をある程度低くしても、析出物の発生を抑制できる可能性がある。電解液には、硫酸や硫酸塩の他、公知の酸や公知の塩を用いて作製した水溶液を利用することができる。
・電極
正極電極104及び負極電極105の材質は、炭素繊維を主体とするもの、例えば、不織布(カーボンフェルト)やペーパーが挙げられる。カーボンフェルト製の電極を利用すると、(1)電解液に水溶液を用いた場合において充電時に酸素発生電位になっても、酸素ガスが発生し難い、(2)表面積が大きい、(3)電解液の流通性に優れる、といった効果がある。公知の電極を利用できる。
隔膜101は、例えば、陽イオン交換膜や陰イオン交換膜といったイオン交換膜が挙げられる。イオン交換膜は、(1)正極活物質の金属イオンと負極活物質の金属イオンとの隔離性に優れる、(2)H+イオン(電池内部の電荷担体)の透過性に優れる、といった効果があり、隔膜101に好適に利用することができる。公知の隔膜を利用できる。
マンガンイオンとチタンイオンとを含有する正極電解液と、チタンイオンを含有する負極電解液とを用意して図1に示すRF電池システムを構築し、充電を行った後、析出状態を調べた。
充電電気量(A・h)=充電電流(A)×充電時間(h)
1電子反応の理論電気量(A・h)=電解液の体積(L)×マンガンイオンの濃度(mol/L)×ファラデーの定数:96,485(A・秒/mol)×1(電子)/3600
マンガンイオンとチタンイオンとを含有する正極電解液と、チタンイオンを含有する負極電解液とを用意して図1に示すRF電池システムを構築し、充電を行った後、充電状態(SOC)を調べた。
マンガンイオンとチタンイオンとを含有する正極電解液と、チタンイオンを含有する負極電解液とを用意して図1に示すRF電池システムを構築し、充放電を行って電池特性を調べた。
正極電解液及び負極電解液の双方がマンガンイオンとチタンイオンとを含有する電解液を用意して図1に示すRF電池システムを構築し、充放電を行って電池特性を調べた。
マンガンイオンとチタンイオンとを含有する正極電解液と、チタンイオンを含有する負極電解液とを用意して図1に示すRF電池システムを構築し、充放電を行って電池特性を調べた。
試料No.5−2は、正極電解液として、硫酸マンガン、硫酸チタン、硫酸、硫酸セリウム(III)を用い、チタンイオン(4価)濃度が0.5M、マンガンイオン(2価)濃度が0.5M、硫酸イオン濃度(合計濃度)が4.15M、Ceイオン(3価)濃度が0.1Mの組成の電解液を用意した。
試料No.5−3は、正極電解液として、硫酸マンガン、硫酸チタン、硫酸、モリブデン酸二ナトリウムを用い、チタンイオン(4価)濃度が0.5M、マンガンイオン(2価)濃度が0.5M、硫酸イオン濃度(合計濃度)が4.0M、Moイオン(6価)濃度が0.01Mの組成の電解液を用意した。
試料No.5−4は、正極電解液として、硫酸マンガン、硫酸チタン、硫酸を用い、チタンイオン(4価)濃度が0.5M、マンガンイオン(2価)濃度が0.5M、硫酸イオン濃度(合計濃度)が4.0Mの組成の電解液を用意した。
いずれの試料も負極電解液は、チタンイオン(4価)濃度が1.0M、硫酸イオン濃度(合計濃度)は4.0Mの組成の電解液を用意した。各試料について、各極の電解液をそれぞれ6mlずつ用意した。
101 隔膜 102 正極セル 103 負極セル
104 正極電極 105 負極電極
106 正極電解液用のタンク 107 負極電解液用のタンク
108〜111 導管 112,113 ポンプ
200 交流/直流変換器 210 変電設備
300 発電部 400 電力系統/需要家
Claims (14)
- 正極電極と、負極電極と、これら両電極間に介在される隔膜とを備える電池セルに正極電解液及び負極電解液を供給して充放電を行うレドックスフロー電池であって、
前記正極電解液は、マンガンイオンと、チタンイオンと、反応性金属イオンとを含有し、
前記負極電解液は、チタンイオン、バナジウムイオン、クロムイオン、及び亜鉛イオンから選択される少なくとも一種の金属イオンを含有し、
前記反応性金属イオンは、クロムイオン、コバルトイオン、銅イオン、ルテニウムイオン、パラジウムイオン、銀イオン、及びタングステンイオンから選択される少なくとも一種であるレドックスフロー電池。 - 前記正極電解液は、更に、添加金属イオンを含有し、
前記添加金属イオンは、アルミニウムイオン、カドミウムイオン、インジウムイオン、錫イオン、アンチモンイオン、イリジウムイオン、金イオン、鉛イオン、ビスマスイオン及びマグネシウムイオンから選択される少なくとも一種である請求項1に記載のレドックスフロー電池。 - 前記正極電解液における前記反応性金属イオンの濃度は、0.001M以上5M以下である請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池。
- 前記正極電解液における前記添加金属イオンの濃度は、0.001M以上1M以下である請求項2に記載のレドックスフロー電池。
- 前記正極電解液における前記マンガンイオンの濃度、及び前記負極電解液における前記金属イオンの濃度の少なくとも一方は、0.3M以上5M以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
- 前記負極電解液は、前記金属イオンとしてチタンイオンを含有し、
前記正極電解液における前記マンガンイオンの濃度、及び前記負極電解液における前記チタンイオンの濃度の少なくとも一方は、0.3M以上5M以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。 - 前記正極電解液における前記チタンイオンの濃度は、5M以下である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
- 前記反応性金属イオンは、下記(1)〜(7)の少なくとも1つを満たす請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
(1)前記クロムイオンが2価のクロムイオン、3価のクロムイオン、4価のクロムイオン、及び6価のクロムイオンの少なくとも一種である
(2)前記コバルトイオンが2価のコバルトイオン、及び3価のコバルトイオンの少なくとも一方である
(3)前記銅イオンが1価の銅イオン、及び2価の銅イオンの少なくとも一方である
(4)前記ルテニウムイオンが2価のルテニウムイオン、3価のルテニウムイオン、及び4価のルテニウムイオンの少なくとも一種である
(5)前記パラジウムイオンが2価のパラジウムイオン、及び4価のパラジウムイオンの少なくとも一方である
(6)前記銀イオンが1価の銀イオン、及び2価の銀イオンの少なくとも一方である
(7)前記タングステンイオンが4価のタングステンイオン、5価のタングステンイオン、及び6価のタングステンイオンの少なくとも一種である - 前記負極電解液は、チタンイオンと、更にマンガンイオンとを含む請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
- 前記負極電解液は、チタンイオンと、更にマンガンイオンと、前記反応性金属イオンとを含む請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
- 前記負極電解液は、チタンイオンと、更にマンガンイオンと、前記反応性金属イオンと、前記添加金属イオンとを含む請求項2又は請求項4に記載のレドックスフロー電池。
- 前記負極電解液におけるマンガンイオンの濃度は、0.3M以上5M以下である請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
- 前記添加金属イオンは、下記(a)〜(j)の少なくとも1つを満たす請求項2、請求項4、及び請求項11のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
(a)前記アルミニウムイオンが1価のアルミニウムイオン、2価のアルミニウムイオン、及び3価のアルミニウムイオンの少なくとも一種である
(b)前記カドミウムイオンが1価のカドミウムイオン、及び2価のカドミウムイオンの少なくとも一方である
(c)前記インジウムイオンが1価のインジウムイオン、2価のインジウムイオン、及び3価のインジウムイオンの少なくとも一種である
(d)前記錫イオンが2価の錫イオン、及び4価の錫イオンの少なくとも一方である
(e)前記アンチモンイオンが3価のアンチモンイオン、及び5価のアンチモンイオンの少なくとも一方である
(f)前記イリジウムイオンが1価のイリジウムイオン、2価のイリジウムイオン、3価のイリジウムイオン、4価のイリジウムイオン、5価のイリジウムイオン、及び6価のイリジウムイオンの少なくとも一種である
(g)前記金イオンが1価の金イオン、2価の金イオン、3価の金イオン、4価の金イオン、及び5価の金イオンの少なくとも一種である
(h)前記鉛イオンが2価の鉛イオン、及び4価の鉛イオンの少なくとも一方である
(i)前記ビスマスイオンが3価のビスマスイオン、及び5価のビスマスイオンの少なくとも一方である
(j)前記マグネシウムイオンが1価のマグネシウムイオン、及び2価のマグネシウムイオンの少なくとも一方である - 前記マンガンイオンが2価のマンガンイオン、及び3価のマンガンイオンの少なくとも一方であり、
前記チタンイオンが3価のチタンイオン、及び4価のチタンイオンの少なくとも一方である請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
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